週刊ハーツ

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2023.12.16

12月16日 あしたば戦 8-3

2023年12月16日(土)11:00~13:00
世田谷総合運動場(ホーム)
第1戦《フリーマッチ》
【南海ハーツ vs あしたば】

A 200 100 0|1x  3(4)
H 040 400|1      8(9)

投:矢野-高松〔勝〕

 1 (右)角田【 3 】
 2 (指)藤本【 5 】
 3 (投)矢野【32】
 4 (指)高松【49】
 5 (捕)筒井【18】
 6 (中)久原【24】
 7 (左)土屋【13】
 8 (二)福田(進)
 9 (一)福田【 9 】
10(遊)兵藤【23】
11(三)中原【44】
12(指)横井【 6 】

★ハーツ表彰★
殊勲賞=福田(レフト越えタイムリー二塁打含むマルチ安打!)
殊勲賞=中原(2回裏の逆転タイムリーなど2安打3打点!)
敢闘賞=高松(安定のロングリリーフで勝利投手)
敢闘賞=藤本(得意のライトへ2安打&一塁フライもナイスキャッチ)
敢闘賞=矢野(レフト線への二塁打に、先発でも速球が冴え好投)
敢闘賞=土屋(右中間安打含むマルチヒット&レフトで好捕)
技能賞=福田進太郎(基本に忠実に引きつけて見事なライト前ヒット)
技能賞=兵藤(セカンド後方へしぶとく内野安打)
技能賞=筒井(三塁線への内野安打&捕手時にファイトあふれるプレー)
守備賞=福田(キャッチャーフライを反応良くナイスキャッチ)
守備賞=福田進太郎(セカンドでフライをがっちりキャッチ)
守備賞=兵藤(左へ右へショートで躍動し、送球も正確)
辻本賞=土屋(最新のアングルからの試合映像提供)

試合動画

 ハーツは久しぶりに顔を見せた福田親子の活躍もあり、14安打の猛攻を見せて逆転勝ち。今季の最終戦(記録上は来季の開幕戦)を飾った。

 初回にあしたばの足を絡めた攻撃で2点を失ってのスタート。その裏は藤本が記録上の“来季初安打”を放つも無得点に終わったハーツだが、2回、二死無走者から打線がつながる。土屋の右中間安打で突破口を開くと、福田Jr.の当たりが敵失を誘う間にまず1点。こうなると父(福田)も負けてはいられない。センターへのヒットで続き一、二塁。兵藤四球で満塁となった後、中原が右中間に2点適時打を放って逆転。さらに横井の三遊間を突破する適時打で加点した。

 4回表に1点差に迫られるが、その裏、再び下位打線が猛攻を見せる。土屋が三塁強襲安打で出ると、福田Jr.がボールをしっかりとらえてライト前へ運び、一、三塁とチャンス拡大。またまた燃えざるを得ない状況で、福田父が豪快なレフトオーバーの適時二塁打をかっ飛ばしてハーツに勢いを呼び戻した。ハーツはさらに、中原がまたも右前に適時打、横井の左中間安打などで加点し、この回4点を挙げた。

 ハーツ投手陣は、矢野が2回からペースをつかんで3回まで抑えると、4回からは高松が、腰が痛いと言いながらもピッチングには影響なしの安定感。連打を許すことなく、時間切れまで約5回を2失点で切り抜けた。この日は守備陣も、ショートの兵藤が華麗なフットワークでいくつも打球をさばいたほか、レフト土屋の背走好捕、また福田親子は守備でも、セカンドの福田Jr.が一塁後方へのフライを回り込んで好捕すれば、父も捕手前の小フライを反応良く捕球するなど好プレーが続出。筒井もファウルフライに飛び込み、“ファインプレーまであと一歩”のガッツあふれるプレーを見せるなど、気迫のこもったプレーで支えた。

 この日は、藤本、土屋、福田父、中原、横井と、なんと5人がマルチ安打。また、二塁打を放った矢野のほか、筒井、福田Jr.、兵藤にもヒットが出て、多くの選手にとって心地いいシーズンの締めくくりとなった。このあとオフに入るので何とも言えないところもあるが、少なくとも来季開幕から伸び伸びと打てそうな選手が多いことは悪いことではないだろう。

 今季は負け越したハーツだが、シーズン終番には若手が充実、ベテラン陣も打ち出して上り調子で終えることができた。これをうまくつなげていければ、来季の楽しみは大きいはずだ。

 また今年は、いつもの顔ぶれが集まって野球を楽しめることが永久ではない、ということを知った年でもあった。あらためて、仲間と過ごせる一瞬一瞬の貴重さを肝に銘じていきたいもの。いいオフを過ごして、また来年。みんな元気で会いましょう。

文責【5】

2023.12.09

12月09日 FLAT Baseball Club戦 9-5

2023年12月9日(土)14:00~16:00
奥戸総合スポーツセンター(ビジター)
フリーマッチ
【FLAT Baseball Club vs 南海ハーツ】

F 130 01|2x    5(7)
H 134 10          9

投:矢野-小林〔勝〕-小西

 1 (指)中原【44】
 2 (左)小林【61】
 3 (投)矢野【32】
 4 (三)小西【29】
 5 (捕)丸山【39】
 6 (中) 森  【 0 】
 7 (指)横井【 6 】
 8 (遊)筒井【18】
 9 (二)兵藤【23】
10(一)藤本【 5 】
11(右)角田【 3 】

★ハーツ表彰★
殊勲賞=筒井(左中間二塁打に、貴重な勝ち越しタイムリー!)
敢闘賞=藤本(巧みなバットコントロールで広角に2安打)
敢闘賞=角田(レフト線に2点タイムリー二塁打、初長打)
技能賞=小西(初回にタイムリー内野安打&クローザーで締める)
技能賞=矢野(レフト前ヒットと犠牲フライ&先発で試合を作る)
技能賞=丸山(ライトへ技ありのタイムリーヒット)
技能賞=森(よく引きつけてレフト前ヒット)
技能賞=小林(試合中盤を無失点投球で、勝利投手)
守備賞=矢野(満塁のピンチに背走サードフライキャッチ)
守備賞=小林(初回に好判断でレフトゴロ:セカンドフォースプレー)
辻本賞=兵藤(3四球全出塁2得点)

試合動画

 2023年度の最終戦、序盤は点の取り合いとなったが、粘りのハーツ打線が機能し中盤に逆転、3投手のリレーで逃げ切った。

 今年は三本柱(高松、矢野、小西)でスタートしたハーツに、シーズン終盤、強力な四本目が加わった。最年少23歳の小林である。小西の職場の後輩として、体験参加後に入団表明。前週も圧倒的な存在感を見せた。この日は残念ながら主柱の高松不在となったが、矢野-小林-小西のヤング三本柱で臨めるのは心強い。

 先発の矢野〔左〕はコントロールに苦しむものの、初回はレフト小林〔右〕の好判断(セカンドフォースプレーのレフトゴロ)や2つのサードゴロをしっかり捌いた小西らに助けられ、無難に1失点。2回には守備の乱れもあり3点を失ったが、先発の責務を果たした。

 1回裏のハーツは、11月に初ヒットを放った中原〔左〕が1番で登場。この日、惜しくもヒットは出なかったが、チームに誘った辻本の分まで頑張る意気込みで、シーズン後半の出席率は常に上位。来季は土日ともにさらなる飛躍が期待される。
 ラスト1試合を残し、高打率.441で首位打者キープの高松を追うのは、打率2位の矢野。二死後、3番矢野の放った打球はきれいなレフトへのライナー。ヒットかと思われたが、レフトが捕球体勢に。しかし冬の陽射しが正面から襲い、グラブに当てつつも落球でエラー。最終戦8打数8安打なら逆転首位打者だった矢野の微かな希望が途絶え、不在ながらも高松の“気持ち”がグラウンドに届いていた?ようで、高松は首位打者に輝く。
 そして矢野を二塁に置き、4番小西〔右〕がサード前へのゴロで懸命に走りタイムリー内野安打。判断良く矢野が生還し、1-1の同点に。

 3点ビハインドの2回裏、先頭打者として左中間に強烈な二塁打を放ったのは筒井〔左〕。日頃からトレーニングを欠かさないそうで、今年も長打を期待される5番に座ることが多かった。フルスイングが最大の魅力で、グラウンド、飲み会での存在感は健在。今年から南海ハーツが参戦したシニアリーグも含め、チーム最多の34試合出場。文字通り、ハーツの鉄人である。今年は還暦を迎え、盛大な記念試合&祝賀会も開催された。対戦相手の中野マシンガンズさんには多大な協力をいただき、あらためて感謝を申し上げます。
 兵藤の四球後、ライトへ技ありのヒットを放ったのが藤本〔中〕。今年は打撃に苦しむ時期もあったが、11月4日のマシンガンズ戦では2安打、秋になり調子を上げてきた。また守備では初めてキャッチャーを経験し、その堂々とした捕球姿勢にベンチから称賛の声も上がるなど、新たな可能性を見せている。
 一死満塁となり、中原、小林の連続押し出し四球で1点差に迫ると、矢野〔右〕がセンターへ貫録の同点犠牲フライ。これで矢野は今季通算打点を25まで伸ばし、2位に10打点差をつける圧倒的な勝負強さで打点王。矢野の素晴らしさはグラウンド上だけではない。球場確保、マッチメイクなど運営の主要な役割を兼務しつつ、キャッチャー道具の運搬で何度も自ら手を挙げる姿も印象深く、献身度はチームナンバーワン。野球人として、誇れる存在だ。

 3回表からハーツは小林〔中〕にスイッチ。本職は捕手だが、その身体能力の高さから内外野どこでも守れ(この日は外野手に初挑戦)、特に投手の適性が群を抜いている。快速球も魅力だが、コントロールの良さが一級品。ハーツの投手陣で制球力といえば高松だったが、右打者の外角低めに決まるストレートは小林がトップではないだろうか。この日はやや制球を乱す場面もあったが、任された3、4回をただ一人の無失点投球。三振奪取率も圧巻で、来シーズンに向けてとても楽しみだ。

 小林の好投に乗せられるかのように、ハーツ打線は3回裏にビッグイニングを作る。簡単に二死となったが、横井がセンターへのヒットで出塁すると、筒井がライトへ貴重な勝ち越しタイムリー〔左〕。兵藤が四球でつなぎ二三塁とすると、この日好調の藤本がショートへタイムリー内野安打〔中〕。そしてラストバッター角田もレフト線に技ありで落とす2点タイムリー二塁打を放つ〔右〕。久しぶりのヒットとなったが、ここ最近は四球をよく選び、チームの四球王。そして自身の目標であった2023年全試合出場も達成(シニアリーグの応援参加も含む)。草野球は参加することが一番。誇れる数字だ。各試合のハーツ表彰選手の中では、角田が今季の“最多辻本賞”を獲得。本人にとって最も嬉しい賞だったに違いない。

 4回裏もハーツ打線の好調さは続き、4安打を集中させる。先頭の小林こそヒットが出なかったが、彼は試合数が少ない中、前週の第2号ホームランで、チームの単独本塁打王を獲得。そして矢野〔左〕がレフトへヒットを放ち、今季通算29安打で最多安打を手中に。そのまま二盗も決め、22個で盗塁王もゲット。
 二死三塁から、5番丸山〔右〕がライトへ巧みなバットコントロールでタイムリー。丸山はもともとチームがシニアリーグに参戦するために入団してくれたのだが、シーズン中盤からは土曜の試合にもほとんど参加し、あと1つで規定打席に達するほどの貢献ぶり。チーム一誠実で、物静かだが、試合後の飲み会にも烏龍茶メインで顔を出し、キャッチャー道具の持ち帰りなど運営面の協力にも積極的。そして声出しの姿が素晴らしく、それは同期入団の岩田にも通じるものがある。ただし岩田はグラウンドだけでなく、飲みの席でも自慢の声を轟かせる。この上ないプラス思考と明るさは、チームの宝だ。

 この回の攻撃はまだまだ続く。普段は仕事柄なかなか出席できないが、2週連続参加の若手最年長・森がレフト前ヒット〔左〕。常日頃から研究しているのか、打撃フォームが変わり、力強さが加わった。前週は猛打賞、規定打席未満ながら.421の高打率。もう少し出席率がアップすれば、さらなる活躍が期待できる。ちなみに“若手最年長”の名付け親は小西だそうだ。森自身もこのニックネームを気に入っており、今後も死守する意気込みである。続く横井も2023年度最終打席でレフト前ヒットを放ち〔右〕、打率.320で8年ぶりに3割復帰。去年はあと1本で届かなかっただけに、勝負弱さを払拭し、無心でバットを振った結果が今年は吉と出た。

 9-4とリードを広げたハーツは、5回からクローザーとして小西〔中〕が登板。今シーズンの最多勝は小西が6勝で獲得した。矢野とともに、Gリーグの他チームからストレートの威力を絶賛される存在。二人とも四死球の数を減らすという課題こそ残るが、小西は1試合の中で投げながらピッチングを立て直す力があり、持ち前の体力で長いイニングもOK。その粘りが最多勝に結びついた。特に印象深いのは、監督が横井になり今年の初戦からいきなり4連敗スタートとなった後、4月22日の永福コルセッツ戦で完投勝利を挙げた小西のピッチング。Gリーグでも1勝目となったこの試合、気迫の投球は見事だった。

 5回裏、2023年度シーズン最後の攻撃、先頭の兵藤〔中〕が再度四球を選ぶ。3打席すべて四球で2得点。出塁で勝利に貢献した。兵藤は年を重ねるごとにスイングが進化し、シュアな打撃を披露。セカンドの守備も鉄壁だ。丸山と同じく物静かな男だが、ベンチや飲み会での発言には鋭さがあり、ドキッとさせられることも多い。まさに南海ハーツは多士済々だ。

 6回表二死で時間切れとなるまで小西が投げ切り、ハーツは9-5で勝利。有終の美を飾った。

 2023年度が締めくくられたので、1年を振り返ってみよう。
 私が個人的に印象に残っているのは今年最初の試合。監督初采配時、メンバー表の1番打者の欄に記したのは高松だった。期待に応え、レフトへ完璧なヒットを放ってくれた。その瞬間に緊張感からふわっと解放され、安心してシーズンに入っていけたのを覚えている。高松はその後も好調を維持し、投打の中心であり続けた。4割超えの首位打者は素晴らしいの一言だし、何より「毎週野球をやりたい」という強い気持ちが全身にみなぎり、野球はハートだとあらためて感心させられた。

 今シーズン、代表としてチームを引っ張った宮本への感謝は尽きない。結成25周年を越えた南海ハーツの歴史を未来へ引き継いでいくための深い思慮、それは試合を重ねるごとに肌身で実感した。野球チームである前に、社会人の集まりであること。相手チーム、審判さん、そしてチームメイト、一人ひとりを尊重し、互いに高め合いながら、真剣に、そして笑顔で週一の草野球を楽しむ。それによってまた仕事にも精が出るし、家族の支えも実感することになる。宮本自身、特に前半戦は打撃も好調で、3割を狙う勢いだった。外野守備も健在。最年長の太田(人数がピンチの週には秘密兵器として顔を出してくれる)とともに、プレーヤーとしての魅力を存分に感じさせてくれた。

 哀しい出来事もあった。今年は南海ハーツの大切な二人の選手を、あまりにも急な体の不調で失った。
 入団2年目、いつも笑顔で野球が大好きな辻本大輔選手。チーム運営にも協力的で、特に同期入団の角田とは仲が良く、師弟関係、いや親友と言ってもよかったのかもしれない。新宿ブンブン戦の満塁ホームランは今も脳裏に焼きついている。辻本は私の1歳下。本当に早すぎた。
 永山智浩選手は記録のプロ。長年にわたり、南海ハーツの全記録を残し続け、毎年分厚い冊子を作ってくれた。記録に関しては特に厳しく、ヒットかエラーかも永山Eyeがいつも正確に判定していた。そして監督時代の3年間、常に男気と決断力があり、「勝てば選手の手柄、負ければ監督の責任」は格好良すぎた。打撃では引っ張り専門のフルスイングが代名詞、そして一番自信のある外野守備で2014年にはMVPも獲得。飲みの席でのカラオケでは洋楽一本で酔わせた。
 二人とも天国で野球を続けていてほしい。

 出場試合数こそ少なかったものの、事務局長を担った綿貫は、明るい文面のメールでチームを鼓舞。グラウンド確保で毎年多大な貢献のある山口は、やはり勝負強い打撃が魅力だ。チームのイベント時にデザイナーとして貢献する渡部はシニアリーグを中心に4割の打率を残している。成岡も打率.444。シニアだけでなく、土曜の試合でももっとプレーを見たい。通算100勝が懸かった松尾投手には、次のシーズンこそチーム初の栄誉を達成してもらいたい。

 次週12月16日は、2024年度の開幕戦扱い(今シーズンの記録集計は前週までのため)。この試合には久しぶりに参加の福田が息子さんを連れて登場予定。久原、土屋の久々の参加も嬉しい。菊池は腰の状態が良くなく、顔を見られるのは春になりそうだが、一人でも多く集まれるといい。マネージャーとしてチームを支える、藤本選手の奥様も参加。智ちゃんがいれば、スコア記入も安心だ。今年最後の試合と納会を、ゆっくり楽しみましょう。

文責【6】

2023.12.02

12月02日 スティング戦 13-3

2023年12月2日(土)11:00~13:00
小豆沢A面(ビジター)
フリーマッチ
【スティング vs 南海ハーツ】

H 201 411 4   13
S 100 200 0x   3

投:小林〔勝〕-矢野

1(中) 森  【 0 】
2(二)兵藤【23】
3(投)小林【61】
4(遊)矢野【32】
5(捕)筒井【18】
6(三)横井【 6 】
7(一)丸山【39】
8(右)角田【 3 】
9(左) 黄  【助】

★ハーツ表彰★
殊勲賞=小林(4打数4安打4打点、第2号本塁打! 先発で二桁奪三振!)
敢闘賞=森(久しぶりの参加で猛打賞)
敢闘賞=矢野(4打数3安打猛打賞で2打点)
技能賞=丸山(右中間へライナーの二塁打)
技能賞=黄(内野安打3つでこちらも猛打賞)
守備賞=角田(右中間の難しい当たりをよく走り好捕)

試合動画

 ルーキー・小林が打って投げて、ホームイン後は球審もこなすショータイムを披露した。
 初回、右翼の柵を越える先制2ラン〔中〕を手始めに、打っては4打数4安打4打点。

 投げては速球、変化球とも制球良く決まり無四球、二桁奪三振の好投〔中〕。味方の失策絡みで失点こそ許したが、崩れることなく6回を投げ切った。

 5打席すべてで出塁を果たし、5度のホーム生還。脚力を見せた後には球審を務めるタフネスぶりを発揮した。

 小林の投球リズムと猛打に触発されるように、この日はハーツ打線が13得点と大爆発。
1番・森〔左〕と、4回に適時三塁打を放った4番・矢野〔中〕が3安打。さらに9番・黄〔右〕も全力疾走が光り、内野安打3本をもぎとった。

 横井監督も右へ左へ2安打〔左〕、ベテラン勢では7番・丸山〔中〕が4回先頭打者として右中間へ二塁打、5番・筒井〔右〕も6回に左前に適時打をマーク。両者はアウトになった打席でもそれぞれ鋭い打球を放ち、打席が近い遠いに関わらず球審もこなすなど小林に負けじと鉄人ぶりを見せつけた。

 守りでは3回、右中間の飛球を右翼手・角田がスタートよくランニング好捕〔左〕。二塁・兵藤は4回、一二塁間を抜けそうなゴロを軽快なフットワークでさばく〔右〕など安定した守備に加え、カーバリングの速さは健在だった。

 好プレーが随所に見られただけでなく、9人ギリギリの中でもケガ無く、戦い抜き会心の勝利をつかみ取った。

文責【0】

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