週刊ハーツ

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2020.08.29

08月29日 秋葉原ベースボールクラブ戦 2-10

2020年8月29日(土)14:30~16:30
東台野球場B面(ホーム)
フリーマッチ
【南海ハーツ vs 秋葉原ベースボールクラブ】

H 000 20   2
A 242 2x  10

投:兵藤〔負〕-今泉
捕:筒井

本塁打:なし
三塁打:なし
二塁打:なし

 1 (指)山口【31】
 2 (指)藤本【 5 】
 3 (左)住吉【51】
 4 (一)横井【 6 】
 5 (投)兵藤【23】
 6 (中) 森  【 0 】
 7 (遊)今泉【63】
 8 (右)綿貫【14】
 9 (三)高松【49】
10(捕)筒井【18】
11(二)滝村(体験参加)

★ハーツ表彰★
殊勲賞=なし
敢闘賞=なし
技能賞=なし
守備賞=筒井(1回の守りで見せてくれた2連続、キャッチャーフライを好捕。猛暑の中、フルマスクとガッツは健在)
守備賞=今泉(2回、出足鋭く前方のショートフライをキャッチ。緊急救援にもキッチリ対応)
山山賞=なし

動画はコチラ

 8月のラストゲームは「灼熱の東台」。ハーツは秋葉原ベースボールクラブと対戦。高松監督は、この先の公式戦なども見据え、いろいろと試す形に。先発のマウンドを託したのは9月26日に還暦試合開催が決まった兵藤。さらに投手、内野がメインの住吉をレフトで起用。打線も、ブルドラ吉田さん(この後9月5日に対戦)が90年代最高デュオから命名した山口〔左〕、藤本〔右〕コンビを一・二番に並べた(お二人とも歌唱力抜群らしい)。
 そんな名コンビの第1打席に熱視線が集まる初回だったが、相手先発左腕に話題の中心を奪われる結果に。伸びのある速球に加え、内外にキッチリ決める制球力の前に、三者連続三振を喫してしまった。

 そしてその裏、相手打線が先発の兵藤〔左〕を襲う。先頭打者に四球を与えた後に相手二番にレフト頭上を越える二塁打を浴び先制点を献上。続く三番の左打者にもライトオーバーの三塁打を打たれ2点を失う。それでも続く四番を三振に抑え、さらに五、六番は女房役・筒井の三塁方向〔中〕、一塁方向〔右〕への猛ダッシュも光り、連続キャッチャーフライに仕留める粘りを見せた。その後、兵藤は3安打4四球がからみ4失点で2回の途中に降板。厳しいコースもしっかり攻めてはいたが、ストライクを何球もファウルにされ、球数が重なったことも痛かった。

 兵藤の後、急遽マウンドに上がったのは今泉〔中〕。2回は2死満塁の窮地をしのぐ粘投。さらに3、4回の2イニングも投げ、センター頭上を越える本塁打や味方の失策もからみ4点を失った(自責1)が、テンポの良さは健在だった。

 この試合は計10失点。とはいえ、「あれ?思ったより点数を取られていない」と綿貫が発言してしまうほど、両投手は走者をためながらも踏ん張りを見せてくれた。

 一方、攻撃は2回表に兵藤、今泉、綿貫が四球を選んだこともあり、2死満塁とチャンスを作るも無得点。4回には四球で出塁し、三塁まで進んだ藤本〔左〕と住吉〔右〕がそれぞれ敵失でホームインし2得点を奪ったが、タイムリーは出ず。

 打撃復調の兆しを見せている四番・横井〔左〕の鋭い打球もレフトのスライディングキャッチに阻まれ、さらに筒井〔中〕のライナー性の当たりはショート正面という不運。最後は5回、住吉〔右〕が角度のよい打球を放つもセンターフライ。

 終わってみれば左右両投手の継投の前に、なんと「ノーヒット」。
 晴天なのにハーツは「打てん」という悲しい結末が待っていた。

 この日は暑さに加え、対面のグラウンドでも試合が行われ、外野手同士が重なるなど、集中しづらい状況。だれてしまう要素はたくさんあったが、前述の筒井のダッシュやセカンドの滝村、ライトの綿貫とファーストへのベースカバーを怠ることはなかった。

 また、今回のように守備の時間が長くなってしまった時こそ、声のかけあいの必要性を再認識。苦境に立つ投手、失策した味方への励ましはもちろん、ポジショニングの確認、どういう打球が飛んできそうかなど「準備の声」も集中力を切らさないためにも大切だ。今回でいえばレフトの住吉がセンターの森に「太陽でまぶしいから、(打球の位置が)前か後ろの指示を頼む」と一声かける場面も。打球が見えにくい状況下でも最善のプレーをしようとする住吉の意識に加え、レフト方向がまぶしいと情報を共有することで森のカバーリングの意識も上がることにつながった。

 Gリーグ公式戦はこういった、ポジショニングの指示や声かけが、できている時ほど勝利へと近づいている印象だ。苦しい場面でもハーツらしく、チーム全員で楽しく試合をするためにも、起こりうる事態を想定した声のかけあいを、フリーマッチから大切にしていきたいところだ。

【文責・背番号0】

2020.08.22

08月22日 中野マシンガンズ戦 14-16

2020年8月22日(土)14:30~16:30
東台野球場B面(ホーム)
Gリーグ第4戦
【南海ハーツ vs 中野マシンガンズ】(1回戦)

M 4 11 1 (4)   16 (20)
H 4   1 9 (x)   14

投:住吉〔負〕-今泉-高松
捕:綿貫

本塁打:なし
三塁打:なし
二塁打:今泉

 1 (中)久原【24】
 2 (遊)今泉【63】
 3 (指)高松【49】
 4 (右)筒井【18】
 5 (捕)綿貫【14】
 6 (投)住吉【51】
 7 (三)横井【 6 】
 8 (左)兵藤【23】
 9 (一)藤本【 5 】
10(二)山口【31】

☆Gリーグ表彰☆
最優秀=後藤選手(中野マシンガンズ)
 優秀=石井選手(中野マシンガンズ)
 優秀=横井選手(南海ハーツ)

★ハーツ表彰★
殊勲賞=なし
敢闘賞=横井(左右に2本のクリーンヒット。遂に復活か!?)
技能賞=今泉(緊急登板にもかかわらず、しっかりゲームを作る。打でも反撃開始の適時二塁打)
技能賞=久原(全打席出塁に4盗塁で、リードオフマンの役割を果たす。守備の安定感はチームの誇り)
技能賞=綿貫(フルマスクに、久しぶりのヒット。右打ちの技術は健在)
守備賞=なし
山山賞=なし

動画はコチラ

 真新しいマリンブルーのユニフォームに身を包んだ中野マシンガンズさんとのGリーグ第4戦。

 マシンガンズは1回表、一死満塁から5番後藤選手〔1左〕がライトへいきなり満塁ホームランで4点を先制する。その裏、ハーツは先頭の久原が四球で出塁し、二盗、三盗を決めると、2番今泉〔1右〕がライトへの二塁打ですぐに1点を返す。エラー絡みでさらに2点を追加後、4番筒井〔2左〕もしぶとく右前打。その後、一死一二塁とし、二塁ランナーが綿貫が三盗を試みた球で、7番横井〔2右〕が躊躇せずバットを振り抜くと、打球はセンター右へのライナーヒットとなり、4-4の同点に。初回から互いに点を取り合う、派手なスタートとなった。


 振り出しに戻り、2回から仕切り直しの投球をしたかった、ハーツ先発の住吉〔左〕だったが、この日のマシンガンズ打線は、繋がる、つながる。3番石井選手〔中〕のレフト線への技あり三塁打、またしても後藤選手の右フェン直三塁打〔右〕などで、大量11得点。特に左打者の鋭いスイングが印象的で、マシンガンを超えてチーム全体でバズーカ砲になったかのようだった。

 序盤で勝負が決まってしまったかと思われたが、住吉を継いだ今泉〔中〕の踏ん張りが、ハーツ打線に力を与える。

 ハーツは2回裏に無安打で1点を返すと、5-16で迎えた3回にはこちらもビッグイニングで反撃へ。エラーや四球で溜めたランナーを、筒井〔左〕が“四番の貫録”で返し、つづく5番綿貫〔中〕も同じく右へのチーム打撃でつなぐ。そして横井〔右〕がレフトへ2点タイムリー。この回なんと9得点で14-16に。一方的な展開が、あっという間に2点差という、戦っている両チームが驚く流れで、接戦に。

 その後、試合は4回表まで進み、3人目の高松〔中〕相手にも攻撃の手を緩めないマシンガンズがさらに4点を追加。時間切れでこの回の得点はカウントされなかったものの、終始主導権を握った中野マシンガンズがパワーで南海ハーツを下した試合だった。

 結果としては打撃戦になったが、勝負の綾は1回表にあった。先発住吉が先頭打者をファーストフライに仕留め、2番打者の打球は三遊間のバウンドの大きな打球。ここでサード横井は自分が捕りにいくか一瞬迷い、ショートの今泉に任せてしまう。今泉は懸命なプレーで打球に追いつき〔中〕、無駄なく一塁送球するが、深い位置での捕球だったため、ほんの少しの差でセーフ。

 この場面が内野安打でなく、サードゴロで簡単に二死を取っていたら、住吉は三者凡退で初回を切り抜けた可能性もあり、滑り出しが良ければ、2回以降も強力マシンガンズ打線を抑える結果になったかもしれない。横井の消極的なプレーが、記録上には表れないミスとなり、試合の流れにも影響を及ぼしてしまった。この時のサード守備については、試合後に数名の選手から同じ指摘があった。「たとえ捕れなくても、サードは前にチャージしていかなきゃ」。チャレンジしてのミスと、チャレンジしなかったミスの差は大きい。チームの士気を上げる意味でも、積極的なプレーを選択すべきだった。

 野手は投手を助け、投手は野手を信頼する。投手の踏ん張りが、守備のリズムを作り、打線の奮起にもつながる。
 野球は持ちつ持たれつのスポーツ。小さな場面の積み重ねが、回を追うごとに大きな差となり、結果に表れる。
 大事なGリーグで学んだ教訓を、後半戦に活かしていきたい。

【文責・背番号6】

2020.08.15

08月15日 武蔵シリウス戦 10-7

2020年8月15日(土)15:00~17:00
世田谷公園野球場B面(ホーム)
フリーマッチ
【南海ハーツ vs 武蔵シリウス】

S 070 000x  7
H 270 10    10

投:松尾-高松〔勝〕-横井
捕:筒井

本塁打:なし
三塁打:なし
二塁打:小西、福田、高松

 1 (遊)小西【29】
 2 (二)今泉【63】
 3 (指)高松【49】
 4 (捕)筒井【18】
 5 (左)福田【 9 】
 6 (投)松尾【17】
 7 (三)横井【 6 】
 8 (中)矢野【32】
 9 (一)藤本【 5 】
10(右)山口【31】→永山【36】
11(指)太田【16】

★ハーツ表彰★
殊勲賞=筒井(猛暑の中、フルマスク&マルチヒット)
敢闘賞=横井(技ありのライト前ヒット&最終回の救援登板)
技能賞=福田(久しぶりの参加で、さすがの長打力を発揮)
技能賞=山口(誰にもマネできないバットさばきで繰り出したレフト前ヒット)
技能賞=小西(左中間を抜ける圧巻の長打に、深いショート守備からの補殺)
守備賞=なし
山山賞=なし

動画はコチラ

 天気予報は最高気温37度。15時スタートとはいえ、人工芝の球場でもあり、グラウンドも結構な温度があったはずで、相手チームばかりでなく、熱中症の危険とも戦わなければならない中でのゲーム。こういうときにはまず人数が何よりの武器となるが、ハーツは12人の参加があり、選手を交代させながら戦える態勢を作っての戦いとなった。

 相手は初対戦の武蔵シリウス。今回は本来の投手が参加できなかったということで、さまざまな選手が入れ替わり立ち代わりの登板となった。このところ打線が今一つというハーツにとっては、初見の投手への対応力を見せて、調子を上げていくきっかけをつかめるかが問われるゲームとなった。

 ハーツは初回、2四球を足掛かりにチャンスをつかみ、四番・筒井〔中〕が高めに浮いたボールを逃さず右前に落とす適時打、幸先よく先制した。

 ところが、初回は無失点でスタートした先発の松尾〔左〕が、2回に入って制球を乱し、4つの押し出し四死球。急きょ高松〔右〕がマウンドに上がったが、相手の四番に満塁走者一掃の三塁打を浴びて、一挙7点のビッグイニングを作られ、逆転された。

 それでもその裏、ハーツ打線が目を覚ます。「やられたらやり返す」のビッグイニング返しだ。2四球で走者をためると、小西〔1左〕が豪快に左中間に運ぶ二塁打でまず2点、足を絡めて走者を進めると、敵失で1点、さらに筒井〔1右〕が左前適時打して1点差と迫ると、久びさに参加の福田〔2左〕がレフトへ強烈な適時二塁打を飛ばし同点。なお満塁とすると、横井〔2右〕がきれいな右打ちでライト前に勝ち越し打。さらに押し出し四球で1点を加えた。つなぐ人がつないで長打でかえす、画に描いたようなビッグイニングの作り方だった。


 これで主導権を握り返したハーツは、4回にも高松〔左〕のレフトオーバーの二塁打から好機を作り、押し出しで1点。得点にはならなかったが、5回には山口〔中〕、今泉〔右〕にもヒットが出るなど、計8安打を放った。

 ハーツ投手陣は、逆転後は高松が相手打線を淡々と打たせて取って無失点の好投、さすがに5回でスタミナが切れたが、最後は横井〔中〕がリリーフ、6回途中時間切れでハーツが逃げ切り。高松の頑張りもあり、今泉、小西の肩を休ませつつ1試合を賄うことに成功した。

 走塁では、暑さに浮かされたか(?)、満塁の場面で一塁走者が飛び出してしまうというボーンヘッドもあったが、この日素晴らしかったのは守備。ショート・小西〔左〕が三遊間の緩い当たりをランニングスローでさばく好プレーがあったほか、サードの横井〔中〕も動きよく4つの打球を処理するなど、集中力を欠きやすい状況の中、ノーエラーで守り切った。12人がそろったこともあり、投手とベテランメンバーをベンチで休ませつつ、かつ、どのポジションにも大きな穴を出さない細かい用兵が「エラー0、熱中症0」の成果を生んだと言えよう。若手の矢野〔右〕がほとんどの場面でサードのランナーコーチに立ってくれたのも、熱中症0に貢献した。

 そんな中、おそらく最も負担のかかったのはバッテリーだったろうが、筒井〔中〕が持ち前の根性で?フルマスク。お疲れ様でした。

 いい形で酷暑のゲームを乗り切ったハーツ。あとはその成果を来週のGリーグにしっかりつなげることだろう。

【文責・背番号5】

2020.08.08

08月08日 あしたば戦 2-8

2020年8月8日(土)15:00~17:00
世田谷公園野球場A面(ホーム)
Gリーグ第3戦
【南海ハーツ vs あしたば】(1回戦)

A 100 223|0    8
H 010 001|0x  2

投:住吉〔負〕-高松
捕:綿貫

本塁打:なし
三塁打:なし
二塁打:住吉

 1 (中) 森  【 0 】
 2 (捕)綿貫【14】
 3 (三)高松【49】
 4 (一)筒井【18】
 5 (投)住吉【51】
 6 (左)矢野【32】
 7 (三)横井【 6 】
 8 (二)兵藤【23】
 9 (右)山口【31】

☆Gリーグ表彰☆
最優秀=長堂選手(あしたば)
 優秀=福本選手(あしたば)
 優秀=森選手(南海ハーツ)

★ハーツ表彰★
殊勲賞=なし
敢闘賞=森(チーム初安打に、再三の飛球を好捕&前の打球を諦めずに突っ込みチームに勇気を与えた)
技能賞=なし
守備賞=森(外野の要として、多くの飛球を好捕)
守備賞=綿貫(自作自演の?キャッチャーフライ好捕)
守備賞=横井(センター前に抜けそうな打球をナイスポジショニングで好捕)
山山賞=なし

動画はコチラ

 南海ハーツは2勝0敗、あしたばは3勝1敗で迎えたGリーグ第3戦。首位攻防となるゲームだったが、試合は先制から効果的に加点したあしたばが、将棋で言えば先手からの優勢勝ち、相撲で譬えればがっぷり四つからじわりじわりの寄り切り勝ちといった結果になった。

 試合開始時には空に雲も浮かび、プレーしやすくも感じられた世田谷公園だが、暑さは時間とともに増し、選手の体力を奪い、真夏の戦いへと進んでゆく。

 ハーツの先発は住吉〔左〕。1回表、あしたばの先頭打者・福本選手〔中〕がレフト線に落ちるヒットで出塁すると、盗塁で二死二塁のチャンスを作る。ここで4番三好選手〔右〕が放った打球は、センターの前へのフライ。森は猛ダッシュで落下点へ。グラブの先がボールに触れるも惜しくもキャッチはできず、二塁ランナーが生還。あしたばが1点を先制する。

 1回裏、ハーツのトップバッターとして打席に入った森〔左〕は、あしたば先発・長堂投手〔中〕の速球を巧みなバットコントロールで流し打ちして、ライト前ヒットで出塁。4番筒井〔右〕もきれいなセンター前で、その後二死二三塁までチャンスを広げるが、惜しくも得点ならず。

 2回裏、ハーツは完成した32番のユニフォームで初試合となった新入団の矢野〔左〕がきっちりボールを見て四球で出塁。ワイルドピッチで二進後、7番横井〔中〕の打球はライトの前へ落ちるラッキーな安打で、無死一三塁。ここで横井が二盗を試みると、キャッチャーの送球がセンターへ抜け、この間に矢野がホームインし〔右〕、1-1の同点に。

 住吉は2回、3回を無失点に抑え、がっぷり四つの展開に。試合が動いたのは4回表。1番福本選手がレフト越えの三塁打〔左〕でチャンスメイク。一死から3番安藤選手〔中〕が放った打球は三塁前へ。ホームへ送球され、微妙なタイミングとなったが、わずかに走者の足が早くセーフ〔右〕で勝ち越し。その後1点を追加したあしたばが、3-1とゲームの主導権を握る。

 あしたばは5回表にも、先頭の熊谷選手〔左〕のライト前ヒットを起点に2点を追加し、優位な展開に。力投の住吉投手だったが、勝負所での与四死球が惜しまれた。ハーツは6回から高松投手〔中〕にスイッチ。テンポよく二死を取るが、ここからあしたば打線がつながり7番佐藤選手〔右〕まで4連打。さらに3点を追加し8-1となり、リードを大きく広げる。

 反撃したいハーツ打線は6回裏に奮起する。先頭の3番高松〔左〕がレフト前へクリーンヒット! 続く筒井もしっかり捉えるが、センターの好捕で一死に。ここで5番住吉が左中間に、この日ハーツ初の長打となる二塁打を放ち〔中〕、一死二三塁。見せ場で打席に入ったのは6番矢野。結果はサードゴロとなったが、この間に三塁ランナー高松がホームインし、矢野はハーツ入団後初打点を記録〔右〕。

 しかしハーツの反撃もここまで。試合は7回裏二死まで進んだが時間切れとなり、Gリーグとしてのスコアは6回表裏までがカウントされ、あしたばが8-2で南海ハーツに勝利。Gリーグの成績を4勝1敗に伸ばし、首位で一歩抜け出したかたちだ。長堂投手の勝負所での奪三振と完投が光った。

 長打力の差で試合に敗れたハーツだったが、守備ではセンター森と、キャッチャー綿貫の動きが良かった。森は6回のピンチに右中間の打球をもぎ取り、イニングを終わらせる。2回、5回〔左〕にもセンターフライを堅実に捕球し、この日の外野の要となる守備を見せた。4回には綿貫がキャッチャー前の難しいフライを飛び込んで捕球し〔右〕、ベンチを沸かせた。

 この日は、あしたばとハーツ双方の選手と交流のある女性陣が応援に駆けつけてくれて、差し入れまでいただき、ベンチにはひまわりの花が何輪も咲いたようだった。スーツや私服でなく、ユニフォームで野球をしている姿を見るのは初めてだったようで、夏の思い出のワンシーンとなったなら、こんなに嬉しいことはない。

 ハーツのGリーグ成績は、2勝1敗となったが、まだまだ折り返し前。これから勝ち進んでいくことで、優勝争いに加わっていきたい。8月22日のGリーグ第4戦(中野マシンガンズ戦)に向けて、ここ最近湿りがちな打線の調子を上げ、守備の良い流れは継続しつつ、夏の連戦を乗り切ろう。

【文責・背番号6】

2020.08.01

08月01日 新宿ブンブン戦 5-4

2020年8月1日(土)16:30~18:30
東台野球場A面(ビジター)
Gリーグ第2戦
【新宿ブンブン vs 南海ハーツ】(2回戦)

H 021 02(1x)  5(6)
B 001 03        4

*Gリーグ記録は5回終了まで

投:住吉〔勝〕-高松-松尾〔S〕
捕:筒井

本塁打:なし
三塁打:松尾
二塁打:なし

 1 (中)矢野【32】
 2 (右)綿貫【16】
 3 (一)高松【49】
 4 (捕)筒井【18】
 5 (遊)松尾【17】
 6 (投)住吉【51】
 7 (三)横井【 6 】
 8 (左)兵藤【23】
 9 (二)太田【16】→永山【36】
10(指)今泉【63】

☆Gリーグ表彰☆
最優秀=松尾選手(南海ハーツ)
 優秀=住吉選手(南海ハーツ)
 優秀=森田選手(新宿ブンブン)

★ハーツ三賞★
殊勲賞=住吉(4イニングスを被安打1、奪三振6、失点1。勝利投手に)
敢闘賞=松尾(先制のきっかけをつくる三塁打含む猛打賞)
技能賞=太田(1安打、1盗塁、勝利打点)
技能賞=筒井(4番の貫録、ダメ押し適時打)

動画はコチラ

 前回に続くGリーグ第2戦。相手も同じく新宿ブンブンだったが、序盤から相手投手の制球の乱れに乗じた足攻めで効果的に得点、Gリーグ記録上の最終回にはヒヤリとする場面もあったが、先発住吉の1失点の好投が光り、Gリーグ戦連勝のスタートを切った。

 ハーツの2回は、先頭の松尾〔左〕が右頭上を超える三塁打を放つ。住吉、横井が四球を選び、一死満塁から、今季ここまで全出塁の太田〔中〕が押し出しの四球を選び、先制。ぎっくり腰で痛々しい今泉〔右〕の内野ゴロの間に横井が還って2点目をあげた。

 続く3回は四球出塁後二盗を決めた高松が、筒井の内野ゴロ処理を相手がもたつく間(記録は失策)に一気に本塁に駆け込んだ〔左〕。さらに5回、失策出塁の綿貫が二盗、三盗を鮮やかに決めると、筒井〔右〕が中前適時打。相手守備の乱れもあって、二塁走者高松も本塁に還ってきた。

 ハーツ先発の住吉〔中〕は、4イニングを1安打、6奪三振、1失点に抑え込み、3対1のリードを保って三塁の守備に就いた。

 5回表を終えて、ハーツ5対1と4点のリード。この回からマウンドに立ったのは高松〔左〕。先頭打者に安打で出塁を許すと、味方の守備の乱れと四球で無死満塁のピンチを招く。続く2人を投ゴロで連続本塁封殺といつもの粘りをみせたが、さしもの高松も、ここから死球、四球、死球の3連続押し出しで、5対4の1点差に詰め寄られてしまう。なおも満塁、相手は三番打者。このピンチをバッサリ断ち切ったのが救援松尾〔右〕だった。

 Gリーグ規定で、5イニングまでの記録となったが、6回ハーツの攻撃では今季入団の矢野〔中〕がスピード感あふれる走塁を見せた。四球出塁後、すかさず二盗を決める。続く内野ゴロで三進すると、相手投手の投球の乱れを逃さず、判断よく本塁を陥れた(記録上は暴投)。猛暑のなかでの一戦、しかも最終イニングでの、この迷いのない走塁には敬意を表したい。

 明るい話題が多いこのゲームだったが、一点、心配な点もある。チーム最年長、今季は打率10割、出塁率10割、守備率10割と絶好調の太田が、今季初盗塁を決めた際、足を痛めてしまったことだ。その場でベンチに下がり、試合後の反省会にも元気な顔を見せていただけに、大事には至らなそうだが、ささいなケガでも、ベテラン選手の場合には選手生命を断たれかねない。平均年齢の高いチームとしては、いくら注意してもしすぎることはない。

【文責・背番号23】

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