週刊ハーツ

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2024.04.20

04月20日 TEAMシゲル戦 9-5

2024年4月20日(土)15:00~17:00
玉川野毛町公園(ホーム)
第10戦《Gリーグ第3戦》
【南海ハーツ vs TEAMシゲル】(2回戦)

S 410 000 0  5
H 115 101 x  9

投:小西-小林〔勝〕

 1 (中)久原【24】
 2 (三)小林【61】
 3 (左)矢野【32】
 4 (投)小西【29】
 5 (指)高松【49】
 6 (捕)菊池【 8 】
 7 (遊)松尾【17】
 8 (指)横井【 6 】
 9 (一)筒井【18】
10(二)兵藤【23】
11(指)丸山【39】
12(右)角田【 3 】

☆Gリーグ表彰☆
最優秀=小林選手(南海ハーツ)
 優秀=矢野選手(南海ハーツ)
 優秀=松平選手(TEAMシゲル)

★ハーツ表彰★
殊勲賞=小林(ロングリリーフ、8奪三振の好投でチームを勝利に導く!)
殊勲賞=矢野(1回と3回にシゲルさんを追い上げる2本のタイムリー!)
殊勲賞=菊池(2回に痛烈な左中間二塁打! マルチ安打にリードも良し)
敢闘賞=小西(3回、満塁で同点に追いつく値千金の2点タイムリー二塁打)
敢闘賞=丸山(4回どうしても追加点が欲しい場面で、粘りのセンター前タイムリー)
技能賞=松尾(ランナー三塁で、これぞ技ありの三遊間タイムリー)
技能賞=久原(3回にチャンスを広げるレフトへのクリーンヒット)
守備賞=高松(難しい送球をファーストで何度も好捕。堅守で大貢献)

試合動画

 早くもTEAMシゲルさんとの2回戦となったGリーグ第3戦。
 南海ハーツは先発のマウンドに小西〔中〕を送る。シゲル打線はその立ち上がりを攻め、ランナーが溜まったところで効果的なタイムリーが出て、初回にいきなり4点を先制する。ハーツの守備陣は、内野のランダウンプレーで走者を生かしてしまったり、外野手の打球処理ミスの間に進塁を許すなど、投手を盛り立てることができず、苦しい船出となる。特に初回のシゲル打線は、小西の直球にコンパクトにバットを合わせ、4本のヒットを浴びせた。好投手攻略のお手本となるような波状攻撃だった。

 それでもまだ4点。コツコツと反撃していけば、試合はわからない。1回裏、まず先頭の久原がきっちりボールを見て四球出塁すると、二盗後に三進。ここで3番・矢野〔中〕がレフトへ会心のタイムリーで1点を返す。

 2回からハーツは小林〔中〕にスイッチ。早めのリリーフとなり、準備は整っていなかったが、1点は失うものの、後続を抑える。小林は尻上がりに調子を上げ、その後は3者連続など計8奪三振の快投。5回からの3イニングはランナーを許さず、6回1失点の投球で、ハーツ打線の奮起を待った。

 ハーツは2回裏に、先頭の菊池〔中〕が鋭くバットを振り抜き、左中間二塁打。盗塁で一死三塁とすると、横井が最低限の仕事で内野ゴロの間に菊池がホームイン。これで2-5とし、じわりとシゲルを追い上げる。

 そして迎えた3回。先頭の丸山が四球で出ると、久原〔左〕がきれいに三遊間を抜いてチャンスメイク。一死満塁となり、ここで矢野が初回に続き勝負強くセンター前タイムリー〔右〕。

 なおもチャンスは続き、打席には頼れる4番・小西〔左〕。ここで技ありの流し打ちが、ライト線ぎりぎりに入り、値千金の同点タイムリー二塁打! 5-5となり、押せ押せムードのハーツは、5番・高松〔右〕のサードゴロの間に三塁ランナーの矢野が生還し、逆転。送球エラー間に二塁走者の小西も好走塁でホームイン。ハーツはついに7-5とリードする。

 でもまだ2点差。どうしても追加点が欲しいところ。そこで存在感を放ったは丸山〔中〕だった。4回裏、二死三塁で、巧みなバットコントロールを見せ、センターと内野手の間に落とすタイムリー。試合の流れの中で、この1点はとても貴重な得点となった。

 8-5で迎えた6回裏、今度は松尾〔中〕が素晴らしい働きをする。狭い三遊間を抜く、これぞ技ありのタイムリーで、9-5。結果的にこの1点がダメ押しとなる。

 7回表も小林がシゲル打線を抑え、ハーツはGリーグ第3戦に9-5で勝利。
 どのチームも、先制し、投手がしっかり投げ、守備陣が支え、逃げ切るのが理想だろう。この日のハーツは、つながりの良いシゲル打線に先制を許し、初回からかなり苦しい展開に。それでも決して諦めることなく、打線が粘りを見せ、少しずつ追い上げる。4人がタイムリーを放ち、まさに全員野球が逆転勝ちに結びついたといえる。そしてファーストで難しい送球を何度も好捕し、堅い守備を見せた高松の貢献が大きかった。この1勝は、苦労して得たところに意味がある。

 これで南海ハーツはGリーグ開幕3連勝となったが、まだ本当に序盤。今シーズンはエースハンターズさんの加入で12試合ある。そしてここ数年のハーツは夏場まではなかなか良い順位をキープし、優勝も狙える位置にいるが、大事な試合で敗戦が続き、優勝から遠ざかっている。
 昨年入団した最年少・小林の攻守走の活躍は素晴らしいが、勝利をつかむには出場選手全員の頑張りが必要。今年は打線がしっかり機能し、2桁得点も多く、一人ひとりが自分の役割をよく理解し、動いている結果が良い方向に出ている。
 次のGリーグ第4戦は、連覇を達成している中野マシンガンズ戦。打線の破壊力も特筆されるが、菊地投手を中心とした守り勝つ野球がマシンガンズのチームカラー。昨年も内外野の守備の堅さに、ハーツは攻撃の芽を何度も摘まれた。壁は高いが、そこに向かっていってこそ、南海ハーツ。今年もベンチの雰囲気は明るく、声もよく出ている。
 今シーズンからの試み、シニア強化試合(高松監督)、ヤング強化試合(小西監督)も着実にチーム力が上がっている要因だ。この良い流れを1試合でも多く継続できるよう、4月後半から5月に向けて、勝利を積み上げていきたい。

文責【6】

【今週のベストショット by Tsunoyan

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2024.04.14

04月14日 オールドスターズ戦 1-8

2024年4月14日(日)9:40~10:40
西戸山公園
第9戦《フリーマッチ》
【オールドスターズ vs 南海ハーツ】

NH 000 1  1
OS 133 1  8

投:兵藤〔負〕-松尾

 1 (右)太田【16】
 2 (中)宮本【19】
 3 (三)中原【44】
 4 (左)丸山【39】
 5 (二)岩田【36】
 6 (指)藤本【 5 】
 7 (投)兵藤【23】
 8 (遊)筒井【18】
 9 (指)高松【49】
10(一)松尾【17】
11(捕)横井【 6 】

スコアラー:藤本(智)

★ハーツ表彰★
敢闘賞=兵藤(長いイニングをしっかり投げた)
敢闘賞=宮本(バックスピンをかけた技ありヒットに、判断よく犠牲フライでホームイン)
技能賞=松尾(鋭く振り抜いたセンター前ヒット。ピッチングも自信を取り戻したか!?)
技能賞=丸山(2試合連続のヒット。本人的にも大満足のはず)
辻本賞=岩田(ショートフライ(捕球はレフト)が犠牲フライになりラッキー。やはり、持っている?)
辻本賞=藤本(キャッチャーマスクを自分で被れず、審判に助けてもらう)
辻本賞=太田(トレードマークのバットを持って一塁に走る姿を披露)

試合動画

 この試合は、我々のシニアリーグの次の時間帯が不戦勝(敗)となり、急遽、オールドスターズさんから依頼されたフリーマッチで、戦評担当不在のため、結果と写真のみを掲載しています。

【今週のベストショット by Tsunoyan

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2024.04.14

04月14日 アームストロングオズマーズ戦 1-11

2024年4月14日(日)8:00~9:20
西戸山公園
第8戦《シニアリーグ第1戦》
【アームストロングオズマーズ vs 南海ハーツ】

H 001  0     1
A 000 11x  11

投:高松〔負〕-松尾-兵藤

 1 (三)横井【 6 】
 2 (左)松尾【17】
 3 (投)高松【49】
 4 (捕)筒井【18】
 5 (遊)兵藤【23】
 6 (一)藤本【 5 】
 7 (二)岩田【36】
 8 (右)丸山【39】→宮本【19】
 9 (中)中原【44】→太田【16】

スコアラー:藤本(智)
マネージャー:角田【3】
応援:綿貫【14】、菊池【8】

★ハーツ表彰★
敢闘賞=横井(2打席共に出塁し、ヒットも珍しく鋭い当たり)
技能賞=丸山(チーム初ヒットとなる渋いレフト前)
辻本賞=岩田(サード後方に、ふわっと上がったポテンヒットが、残念ながらファールの判定)

試合動画

 シニアの公式戦(50歳以上、9人制)に参戦して2年目。昨シーズン、予選リーグで1勝はしたものの、決勝トーナメントへの進出はかなわず、悔しい思いをした。今期は雪辱を期すべく、フレッシュなシニア2名を新戦力として加え、事前にシニア強化試合をこなすなど、大幅なチーム力アップを図ってきた。そうして迎えたシニア大会第1戦。

 先攻はハーツ。一番、二番には期待の新戦力(横井、松尾)を置き、以下、シニアらしいメンバーでなんとか得点を稼ごうというラインアップ。初回、いきなりハーツ打線が機能し始めたか。横井、松尾が連続四球を選び、足を生かして無死ニ、三塁のチャンスをつくる。続くは、シニアハーツ打線の二枚看板、高松、筒井だ。
 ここで相手ベンチはあっさり先発投手をあきらめ、見た目に馬力のありそうな投手をリリーフに送り出す。真っ向勝負となったが、高松、筒井と三振に斬ってとられ、続く兵藤も凡打に終わり、絶好の先制機を逃してしまった。

 ハーツの先発は、もちろん高松〔中〕。立ち上がりから緩、超緩を織り交ぜるテンポのよい投球で相手打線を翻弄する。昨シーズンは、極度の緊張のためか、バックの守りが足を引っ張るシーンが目立ったが、今期のバックには余裕もうかがえ、土曜同様の堅実な守りで高松を盛り立てることができそうだ。

 2回ハーツの攻撃は、丸山にチーム初となる渋い左前安打が出たものの後続が倒れ無得点。試合が動いたのは3回表。先頭横井が左前クリーン安打を放つと〔左〕、すかさず二盗。松尾の一塁ゴロの間に、横井は三進、一死三塁とチャンスを広げる。ここで迎えるは高松。強打一閃、打球は左翼手のグラブをはじく適時二塁打となり〔右〕、横井が先制のホームを踏んだ。

 1対0、ハーツがリードしたその裏、高松の巧投は続く。二死二塁で迎えたピンチも、粘る相手四番を三振に斬ってとる。3イニングを投げ終え、被安打はわずかに1、奪三振4と、相手に付け入るスキを与えない。

 しかし、この場は新宿区の公式戦。相手も簡単には終わらない。
 4回、失策をきっかけに同点に追いつかれると、高松の投球がにわかに乱れ始める。一死二、三塁からの3連続四球、2点を与えたところで高松自ら、投手交代を告げる。ゲームスコアは1対3、これ以上、点差を離されたくはない。後を託されたのは、今期ボールを握るのはこの日が初めてとはいえ、通算勝利数、ハーツ歴代1位の松尾だ〔左〕。しかし、さすがの松尾も、この場面では制球が定まらない。不運な打球も重なり、相手の勢いを止められず、一死もとれないまま失点を重ねてしまう。さらに後をうけた兵藤〔右〕にいたっては一球もストライクを投じることなく、満塁からの押し出し。ついに1対11、あえなく4回コールド負けを宣告されてしまった。

 この日の敗戦は、ハーツ投手陣が力尽きてしまったかたちだが、それ以前に、昨年から続く貧打によるところも大きい。相手二番手投手から3安打こそ放ったものの、四死球による出塁も奪えず、最少得点に終わった。
 しかし収穫がなかったわけではない。新戦力の一番、二番が十分に機能することが証明され、どんなときにも(オンフィールド、オフフィールド問わず)大きな声でチームを鼓舞し続ける岩田には打撃の神様の微笑みが届きそうにもなった。惜しくも結果にはつながらなかったが藤本(泰)の打席での粘り、今季初参加の中原も元気な姿を見せた。投手陣についても、この試合後の練習試合で松尾が往年を思わせるような投球を見せ、今後の試合では、高松を支える働きが期待できるだろう。
 加えて、太田、宮本の大御所による貴重なバックアップ、ヤングチーム代表の応援、仕事の合間を縫って駆けつけてくれた綿貫、のんびりできるはずの日曜午前をスコアラーとしての時間にあててくれた藤本(智)……。
 勝利こそ手にすることはできなかったが、日曜午前8時からのゲームをオールハーツで共有することができた。

 今年こそ、決勝トーナメント進出へ。チームの雰囲気は悪くない。
 次戦5月19日は、昨年0対16と大敗しているオリオールズ戦だ。
 今度こそ、打線の奮起に期待したい。

文責【23】

【今週のベストショット by Tsunoyan

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2024.04.13

04月13日 Hey!Guys!戦 14-1

2024年4月13日(土)15:00~17:00
玉川野毛町公園(ホーム)
第7戦《ヤング強化試合》
【南海ハーツ vs Hey!Guys!】

HG 001 000   1
NH 201 56x  14

投:矢野〔勝〕-小西〔S〕

 1 (三)小西【29】
 2 (中)久原【24】
 3 (投)矢野【32】
 4 (遊)小林【61】
 5 (捕)菊池【 8 】
 6 (一)高松【49】
 7 (二)兵藤【23】
 8 (左)横井【 6 】
 9 (右)角田【 3 】
10(指)筒井【18】

★ハーツ表彰★
殊勲賞=小林(二塁打2本含む猛打賞で3打点!)
殊勲賞=矢野(先発3回1失点で勝ち投手!)
殊勲賞=菊池(タイムリーヒットと好リード!)
殊勲賞=小西(3回無失点セーブ!)
技能賞=久原(最後の打席で2点タイムリー)
技能賞=高松(レフトへ技ありの2点タイムリー)
守備賞=菊池(ブロッキング良し)
辻本賞=矢野(ショートゴロへの気迫溢れるチャージ)

試合動画

 4月に入り、桜満開または桜吹雪の中、世間は新卒社員が桜の芽吹きと共に社会に羽ばたき始めている。南海ハーツでも若手の力向上を図るため、ヤング強化試合と位置づけ小西ヤング監督の指揮で試合が行われた。

 スタメン1番から5番まで若手メンバーが並び、6番以降はシニアメンバー。若手の力を発揮しながらもシニアがそれを後押しする形のスタメンが組まれた。試合は初回から動いた。相手のエラーから小西が出塁し二盗、三盗すると矢野がファーストのエラーで先制。矢野も二盗を決めると小林〔左〕のタイムリー二塁打で初回に2点を挙げる。3回には矢野〔中〕の二塁打から菊池〔右〕のタイムリーで追加点。

 大きく動いたのは4回。横井が四球、角田が死球、盗塁も絡めノーアウト2,3塁から筒井のピッチャーへの当たりで横井が果敢にホームを狙う〔左〕。結果、フィルダースチョイスとなり生還。その後、ツーアウトになるが、矢野が四球を選び満塁。小林がセンター前ヒット〔中〕、ベテラン高松の2点タイムリー〔右〕も重なりこの回5得点。

 5回もシニア勢が四球を選び満塁とすると、小西〔1左〕、久原〔1右〕、小林〔2左〕、菊池〔2右〕とタイムリーが続き6得点と試合を決めた。


 投手陣は先発の矢野〔左〕が四球はあるものの要所で相手打線を抑え3回を1失点。4回からマウンドに上がった小西〔右〕は無失点の力投で今季初セーブとなった。また5回の守備では矢野の好判断でホームを狙うランナーをランダウンプレーに持ち込みアウトにする素晴らしいプレーがあった。

 結果、14-1と大勝した。
 若手が投打にわたり活躍し、ヤング強化試合を勝利で飾り、小西ヤング監督の初陣を飾った。また投手、守備が安定すると攻撃にも好影響をもたらし、試合の流れを渡さない展開に持ち込める良い見本となった。
 しかし反省点もあった。2回の攻撃、ノーアウトランナー3塁で後続が倒れ無得点と終わる淡白な攻撃は改善の余地あり。

 次週はGリーグのTEAMシゲル戦(2回戦)。1回戦は14-2と大勝したが、軟投派左腕・金城投手には零封という課題があった。ゆるい投球に対する無策な打撃に対して、打席の位置を変える、狙い球を絞る、打つ方向を決める、などの工夫をして臨み連勝を飾りたいところだ。

文責【3】

【今週のベストショット by Yococo

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2024.04.06

04月06日 練習

2024年4月6日(土)15:00~17:00
井の頭恩賜公園(ホーム)
【練習】

練習動画

 今季初めて、南海ハーツは野球練習を実施した。普段、ハーツは練習はせずに毎週試合を通して実戦練習を実施する形式をとっているが、出席人数が少なかったため練習となった。参加は下記の7名。

⚾矢野藤隆 本日の練習の指揮者。責任感が強く、真面目。攻守にわたりチームを牽引する二刀流の若手。練習の指揮を任されるほど、人望と信頼が揺るがない人格者。忍者のような軽い身のこなしも↓

⚾岩田由紀夫 10000歩を歩くことを日課とし、試合前にはウォーミングアップをじっくり時間を掛けて行い試合に臨む熱い男。アーチェリーもこなす実力者。自他ともに認める練習の虫↓

⚾兵藤雄之 シニアになっても打撃、守備ともに衰えを知らない。攻守で一球一球にかける集中力はオーラまでも感じる。ジャンクフード派だが、チーム一の少食。中日にはアメとムチな男↓

⚾森真平 不動のセンターを守り続け(←角田さん評ですが、平くんから一言あり?)、自慢の長打力を武器に上位打線も打つ“若手最年長”。今季、試合参加はまだないものの、毎日ランニングするなど日々の練習を欠かさない努力家↓

⚾菊池一寛 キャッチャーとして投手とコミュニケーションを図りながら力を引き出す。広い視野と巧みな打撃は攻守の要。投手陣からの信頼は厚い↓

⚾土屋亮太 普段はあまり出さないが、秘めたる野球愛はチームナンバーワン。堅い守備に走塁、状況に応じたバッティングはチームに必須。大のDeNAファン。自宅にはDeNAに限らず70着以上の選手ユニフォームを所有する野球好き。写真は〔デレク・ジーター〕モデル↓

⚾角田矩久 打順は9番、飲み会では4番!?と南海ハーツでは陰に潜む存在。しかし、毎週試合に参加してチームを支えている。親友のバットで毎週ヒットを積み重ねることを望む左打者↓

【練習内容】
アップ、キャッチボール
[打撃練習]
・トスバッティング ・岩田Pシートバッティング
休憩
[走塁練習]
・ 土屋コーチによるリードの取り方講習
[守備練習]
・ボール回し ・外野ノック ・中継練習 ・内野ノック
片付け

 練習を通じて、試合では試せない事また気付きなどが多くあり充実した時間となった。また疲労は当然あるが、心地よい疲労として次週の試合への活力に。反省会(飲み会)では練習は楽しい、技術や体力向上のため今後必要なのではないかとの声が上がった。また、チームメンバーが練習参加へ消極的なのではとの意見も上がった。練習実施かつ積極的な参加を促す案を今後チームとして検討すべきなのかもしれない。
 練習参加の皆様、お疲れ様でした。次週は練習成果を試合で出せるように頑張りましょう!!

文責【3】

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2024.03.30

03月30日 TEAMシゲル戦 14-2

2024年3月30日(土)15:00~17:00
多摩川緑地16号面(ビジター)
第6戦《Gリーグ第2戦》
【TEAMシゲル vs 南海ハーツ】(1回戦)

H 20 12 000 0  14
S 01   1 000 0    2

投:矢野〔勝〕-小林〔S〕

 1 (左)土屋【13】
 2 (遊)小林【61】
 3 (右)高松【49】
 4 (投)矢野【32】
 5 (一)筒井【18】
 6 (三)横井【 6 】
 7 (二)兵藤【23】
 8 (中)久原【24】
 9 (指)丸山【39】
10(捕)菊池【 8 】
11(指)角田【 3 】

☆Gリーグ表彰☆
最優秀=矢野選手(南海ハーツ)
 優秀=小林選手(南海ハーツ)
 優秀=金城選手(TEAMシゲル)

★ハーツ表彰★
殊勲賞=菊池(勝ちを呼び込む満塁2点タイムリー含むマルチ安打!)
殊勲賞=矢野(先発好投勝利投手に、鋭いレフト前タイムリー!)
殊勲賞=小林(圧巻の2打席連続二塁打に、無失点ロングリリーフセーブ!)
敢闘賞=土屋(3回に2本の安打、初回の先頭四球出塁で先制得点)
敢闘賞=筒井(3回にリードを広げる力強いレフト前タイムリー)
守備賞=菊池(2投手を好リード&2度の捕邪飛を完璧キャッチ)
守備賞=土屋(驚異的な守備範囲で、左邪飛とセンターすれすれのフライを好捕)
辻本賞=土屋(キャッチャー道具をピカピカに磨き上げて持ってきてくれるのはTsucchyだけ)

試合動画

「今年のハーツは一味違う!?」 
 スキのない波状攻撃でTEAMシゲルを撃破! Gリーグ連勝!
 例年よりも早いスタートとなったGリーグ。準備不足が懸念されたが、四死球を有効に生かし、この試合も大差で勝利を得た。

 初回は3四死球で2得点、三回は9四死球を足がかりに12得点。
 特に三回は、無死から何と11人連続出塁である。
 先頭の土屋がしぶとくライト前に落とし、小林、高松、矢野が連続四球。筒井が痛烈に三塁線を破るヒットで気勢を上げる。横井、兵藤、久原とまたまた連続四球。丸山の打席で投手交代(小松投手)だが攻撃の手は緩めない。丸山四球のあと菊池が左中間にクリーンヒット。角田がさらに四球で続き、土屋が先ほどの打席と同じようなライト前。小林が豪快にライトオーバー二塁打。土屋の判断ミスで本塁タッチアウト。ようやく一死。「投手で四番、ハーツの二刀流」矢野がレフトにクリーンヒットでトドメ。12得点である。

 相手投手の制球が定まらない中、打ちたい気持ちを殺して、じっくり選球した結果。
 スキがない波状攻撃と言って良いだろう。

 先発投手は矢野。ストレートが走り、変化球も制球よくストライク先行の投球。
 味方エラーや凡プレーもあったが、淡々とリズム良くシゲル打線を封じ込める。
 救援の小林はほぼ完璧な投球。安定感抜群。

 好プレーはレフト土屋と捕手菊池。難しい飛球を確実に捕球。
 両投手のテンポ良い投球が好プレーを呼んだとも言える。好循環である。

 良いことずくめの試合に見えたが反省点も。
 四回以降、三番手の軟投派左腕・金城投手に淡白な攻撃で零封はいただけない。
 長年の課題、ハーツの弱点。ゆるい投球に対する無策な打撃。
 打席の位置を変える、狙い球を絞る、打つ方向を決める、などの工夫が見られなかった。
 大勝であるが、反省するべきことは反省して、次戦のGリーグに臨みたい。

文責【18】

【今週のベストショット by Tsucchy

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2024.03.23

03月23日 永福コルセッツ戦 11-2

2024年3月23日(土)13:00~15:00
世田谷区総合運動場(ホーム)
第5戦《Gリーグ第1戦》
【南海ハーツ vs 永福コルセッツ】(1回戦)

C 000 100 1   2
H 111 440 x  11

投:小林〔勝〕

 1 (中)土屋【13】
 2 (捕)菊池【 8 】
 3 (遊)矢野【32】
 4 (三)小西【29】
 5 (投)小林【61】
 6 (右)横井【 6 】
 7 (一)筒井【18】
 8 (二)兵藤【23】
 9 (左)丸山【39】
10(指)角田【 3 】

☆Gリーグ表彰☆
最優秀=小林選手(南海ハーツ)
 優秀=土屋選手(南海ハーツ)
 優秀=萬代選手(永福コルセッツ)

★ハーツ表彰★
殊勲賞=小林(6奪三振、2失点で、堂々の7回完投勝利!)
敢闘賞=兵藤(レフト線に目の覚めるようなライナーヒット)
敢闘賞=筒井(フルスイングでレフト前タイムリー)
技能賞=矢野(ライトへの先制打に、センターに抜けるゴロでも打点)
技能賞=丸山(満塁でしぶとくタイムリー内野安打)
守備賞=小西(再三のサードゴロを完璧な送球でアウトに)
守備賞=兵藤(堅実なバックアップで貴重なアウトをゲット)
辻本賞=土屋(2度の押し出し四球で2打点。外野の要としても貢献)
辻本賞=菊池(2度の押し出し死球で2打点。フルマスクで好リード)

試合動画

 2024年度のGリーグ開幕戦。永福コルセッツさんを世田谷区総合運動場に招いての南海ハーツホームの1回戦は、まず雨予報との戦いから始まった。何とか天気が2時間保ち続けてくれることを願いつつプレーボール。

 栄えある開幕投手を任されたのは2年目の小林〔中〕。昨年はまずスイッチヒッターの打撃で頭角を現し、全ポジションを守れるハーツ最年少のユーティリティプレーヤー。本職ではなかった投手に挑戦すると、速球に加え、抜群のコントロールで一気にエース候補へと浮上した。チーム全体からの期待の中、小林は3回二死までパーフェクトピッチング。上々の滑り出しだ。

 先制点を挙げたいハーツは初回、四球出塁の1番土屋(Tsucchy)を三塁に置き、昨季のチームMVP・3番矢野〔左〕がライト前へしぶとく落とし、幸先良く1点。2回には無死満塁のチャンスで丸山〔右〕が一塁内野安打で追加点。3回裏もエラーの間に1点を挙げ、ハーツは小刻みな得点で3-0とリードする。

 この試合で小林と初バッテリーを組んだのは菊池〔左〕。配球についても各回ごとに相談し、二人三脚で試合を作っていく。歴史の長い南海ハーツの中で、こうした若手バッテリーの実現は今後にとって頼もしいし、大いなる可能性と夢がある。そして小林の好投を引き立てたのは内野陣の堅い守り。サードの小西〔中〕は前後左右に軽快なフットワークと持ち前の強肩で、何度もゴロを捌き、会社の後輩・小林をアシスト。ショートの矢野〔右〕はやわらかなグラブ捌きとしなやかな身のこなし、的確な状況判断でコルセッツ打線の芽を摘んでいく。守備では若手が目立ったが、その中でセカンド兵藤が一塁強襲の打球に素早く反応(バックアップ)し、きっちりベースカバーに走った小林へのストライク送球でアウトにしたプレーは、私もライトから見ていて感動を覚えるほど。外野の要として、センターで堅実な守備を見せた土屋の存在も大きかった。

 3-1で迎えた4回裏、ハーツは四球の筒井を一塁に置き、兵藤〔左〕がレフト線へ強烈なライナーヒットを放つ。兵藤の素晴らしさは還暦を越えてなお、打撃も守備も毎年向上している点。つまり兵藤は常に“現在がピーク(頂上)”であり、その高さを更新し続けている。こんな草野球選手はなかなかいない。そしてもう一つ嬉しいのは、試合後飲みへの参加率が今年は大幅に増していること。兵藤は物静かで優しい顔をしながら、時に放つ鋭い言葉(あえて毒舌とは言わない)に、一同ハッとさせられる場面がある。その人間的魅力(ギャップ)は奥が深い。日常は仕事で忙しい中、野球に関してはちゃんと時間を作り、チーム運営面での貢献度も高い。見習うべき草野球プレーヤーと言えるだろう。
 そしてもう一人、こちらは毎週の試合後飲みでも圧倒的な存在感を放ち続ける筒井〔右〕である。フルスイングが真骨頂だが、5回裏に“突つい”(←お気に入りのペンネーム)のバットが炸裂する。火を噴くようなレフト前へのタイムリーヒット。勝ちを手繰り寄せる価値ある一打だ。
 実は前週の新宿ブンブン戦(フリーマッチ)は、今年から高松シニア監督が立ち上げた「シニア強化試合」。日曜のシニアリーグに向けて、ベテランメンバーの活躍の場を広げる試みだ。その成果がいきなり出たと言ってもいいだろう。 

 ハーツはこの4回、5回に4点ずつを挙げ、有利な展開で終盤を迎えることができた。ちなみにこの2イニングには珍しい記録も。ともに満塁から、1番土屋は2度の押し出し四球、2番菊池は2度の押し出し死球で、全く同じ展開で2打点ずつ。この得点も非常に大きかった。
 そして4回裏はもう一つ珍しいプレーが。一死満塁から矢野の放った打球はセンター前へゴロで抜ける。当然タイムリーヒットと思われたが、コルセッツセンターの松田選手が猛然と前へダッシュ、捕球後そのまま二塁ベースを踏み〔中〕、間一髪でセカンドフォースアウト。矢野はセンター前ヒットを1本損してしまうが、この間に三塁ランナー(1打点)に続き、二塁ランナーの土屋が判断良くホームイン。両チームともに最善のプレーを見せ、一つの山場となった。

 5回を終えた時点で、ハーツが11-1とリード。理想的な展開になるが、あと2回、コルセッツ打線を抑えるのは簡単なことではない。先発の小林は期待に応え、見事なピッチングを見せていたが、Gリーグの開幕戦、相当なプレッシャーもあったはずだ。さまざまな試合展開が想定されたため、事前に小西・矢野の若手両輪にはリリーフ準備もお願いしていた。小西が試合終盤に自主的にピッチング練習を始め、万全の態勢を整えてくれている。小西へのスイッチも考えたが、野球は“試合の流れ”が大切。この日の小林は申し分のないピッチングを続けていたし、何より、小西、矢野、兵藤、筒井の鉄壁な内野陣が投手をしっかり守り立てている。この良い流れを崩したくなかった。菊池捕手から小林の調子の良さを伝え聞いていたこともあり、監督として、小林に完投を期待し、動かないことに決めた。

 結果として、小林は最後まで危なげなく、6奪三振、2失点で、堂々の7回完投勝利。
 南海ハーツは11-2で永福コルセッツを下し、開幕戦をこれ以上ないかたちで勝つことができた。
 しかし週に1回の登板とはいえ、完投は投手の肩に負担をかける。23歳の若さで体力的には全く心配のない小林であっても、酷使は避けたいところ。幸い、ハーツには、強心臓と制球力の高松、熱投派の若大将・小西、無口でクールな若侍・矢野とバラエティー豊かな好投手が多数存在する。シニアリーグに向けて実戦経験を積んでいる兵藤もいる。また、自ら投手もやりたいと名乗りを上げている菊池もいる。一人ひとりが己のレベルをさらに上げ続けてくれれば、投手王国も夢ではない。

 次週はTEAMシゲルさんとのGリーグ第2戦(ハーツはビジター)。投手リレーで勝利を掴み取れたら、バリエーションも広がる。先発向き、リリーフ向きなど、各投手の適性を見極めながら、投手起用を考えていきたい。

 最後に、前週のエピソードを一つ。私が右手人差し指に打球を当て、「骨折かもしれない」と弱気になっていた試合後(大袈裟に捉えてしまい、申し訳ございません)。病院で骨折なしと診断され、ホッとした気持ちで、行きつけの中華屋で待ってくれていた(普通に楽しく飲んでいた?)ナインのもとへ合流すると、チーム一お酒好きな角田選手が一滴もアルコールを飲んでいないという。私のことが心配で、断酒してくれていたのかも(←もちろん冗談)と、あとから理由を聞いてみると、「打てなかったことが悔しくて、そのあと2時間素振りをしていた」と。
 何だか、自分が野球が下手だった頃のことを思い出しました。私も草野球を始めた当時(南海ハーツ入団前)は全く打てず、守れずで、チームに対する申し訳ない思い、少しでも上達したいという願いで、心は目一杯状態。そんな時、継続したのは、ただひたすらにバットを振ること。急に上手くなるなんてことはありませんでしたが、亀の歩みで徐々に徐々に打てるようになり、守備もようやく普通レベルならこなせるようになっていきました。
 角田さんがこの先、この努力を“継続”できたなら、きっと周りも自分も納得できる打球を飛ばせるようになるでしょう。そして一番難しいのが“続ける”ことです。人間は弱いもの。何事も、3日続けるのですら大変。それを地道に1週間、1カ月と延ばしていくことが大切で(野球だけでなく、仕事や私生活も)、もし1年継続できたなら、自分の想定していた目標ラインの遥か上に達していることも。まさにそれは自分次第。
 そういえば、筒井さんは草野球生活の中で、走ることや素振りや筋トレを、仮に短い時間でも毎日続けているそうです。あの頑丈な体、そして常に前向きな気持ちは、そういうところから形作られているのかもしれません。連続試合出場記録では、ハーツの鉄人になれる可能性を秘めている角田さん、体力面でも鉄人・筒井さんを目標に、一歩ずつ階段を上がってください。

文責【6】

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2024.03.16

03月16日 新宿ブンブン戦 2-13

2024年3月16日(土)14:00~16:00
東台B面(ホーム)
第4戦《シニア強化試合》
【南海ハーツ vs 新宿ブンブン】

B 520 60  13
H 200 00   2

投:高松〔負〕-兵藤

 1 (遊)兵藤【23】
 2 (二)岩田【36】
 3 (三)横井【 6 】
 4 (一)筒井【18】
 5 (捕)丸山【39】
 6 (指)菊池【 8 】
 7 (指)土屋【13】
 8 (中)矢野【32】
 9 (左)小西【29】
10(右)角田【 3 】
11(投)高松【49】

★ハーツ表彰★
敢闘賞=岩田(会心の一撃。レフト線の大二塁打)
敢闘賞=兵藤(無死満塁を2奪三振、無失点。今季はシニアで投手としても期待大)
敢闘賞=小西(レフトオーバーの特大二塁打。外野からのナイスな中継)
技能賞=横井(痛烈なレフト前ヒット。この年齢になって、ようやく一皮剥けたか)
技能賞=土屋(ベンチからの声出しが、実に心地良い。自身ダブルヘッダーをこなす)
辻本賞=矢野(この週は本調子でなかったか。でも昨季MVPは健在)
辻本賞=丸山(今年初試合で三遊間に技ありのヒット)

試合動画

 今季第4戦。次週から早々とGリーグ第1戦が始まる中、南海ハーツでは新たな試みに挑戦する。それは“シニア強化試合”である。シニアリーグに向け、スタメンをシニアメンバー中心に構成し、走攻守にわたり能力強化を図る試みでだ。その初戦、対戦相手はGリーグチームの新宿ブンブン。相手にとって不足なし。シニアメンバーの力を試すチャンスとして貴重な練習試合にしたい。

 南海ハーツは初回から、苦戦を強いられる。先頭打者に四球、盗塁を決められると、エラーも重なり5失点。
 しかし、南海ハーツもすぐ反撃。先頭打者が倒れるも、今季初出場2番岩田の誰も真似できないバッティングで二塁打と三盗。今季からシニアメンバーに加入する3番横井がタイムリーヒットを放ち1点を返す。4番筒井が四球を選び、盗塁を絡め1アウト二三塁。こちらも今季初出場5番丸山の内野ゴロで3塁走者が生還し、この回2点を返す。

 しかし、2回も新宿ブンブンの流れ。四球、盗塁、エラーと悪循環。3回は無失点に抑えたものの先発投手高松にはほろ苦い登板となった。

 4回からは、昨季からシニアリーグで登板している兵藤が初登板。四球はあるものの三振もとり上々の立ち上がり。だが、新宿ブンブンは兵藤の球を芯で捉え始める。結果、4回は6失点とダメ押し点となった。
 だが、5回もマウンドに上がる兵藤はノーアウト満塁とピンチを招くが、2者連続三振と意地をみせ、最後はショートフライに打ち取り、この回無失点! 兵藤にとっては大きなピンチで抑え、シニアリーグへつながる投球だったのではないか。

 南海ハーツ打線は2回から沈黙。相手投手に打ち取られヒットは出るものの無得点で終わった。結果、2-13で敗戦。シニア強化試合としては、守備の課題がさらに浮き彫りとなった。

 しかし、兵藤のピンチで抑えた投球、小西のシニアメンバーを立てながらも勝ちへの意識を忘れず、見事な二塁打、三塁コーチャーとして的確な指示、サードから投手兵藤を鼓舞する姿はシニア監督・高松も大絶賛! 初出場の岩田、丸山のヒットなど得るものも多く貴重な練習試合となった。

 次週は今季初のGリーグ戦。横井監督の采配が重要となるが、本戦で横井監督がサード守備の際、鋭い打球が手にあたり負傷交代。試合後、検査した結果は突き指(骨折なし)の診断。今後も試合中に怪我をする場合があるかもしれない。チームとして1人でも欠けたらムードが崩れかねない。そう考えると今日一番の幸いは横井監督が大事に至らなかったことかもしれない(本人談:まだ腫れが引かず、次週の出場は指の状態しだいですが、一日でも早く治したい)。

文責【3】

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2024.03.09

03月09日 ふぁんぶる戦 28-2

2024年3月9日(土)13:00~15:00
多摩川緑地4号面(ビジター)
第3戦《フリーマッチ》
【ふぁんぶる vs 南海ハーツ】

F   0 11 0|7    2(9)
H 13 08 7|x  28

投:小西〔勝〕-高松

本塁打:小西1号

 1 (中)久原【24】
 2 (捕)土屋【13】
 3 (三)高松【49】
 4 (投)小西【29】
 5 (左)矢野【32】
 6 (遊)筒井【18】 
 7 (一)藤本【 5 】
 8 (二)兵藤【23】
 9 (指)菊池【 8 】
10(右)角田【 3 】
11(指)横井【 6 】

★ハーツ表彰★
殊勲賞=小西(4安打、1本塁打、3二塁打、6打点の大活躍&勝利投手!)
殊勲賞=矢野(4安打、シングル4本、3打点)
敢闘賞=久原(3安打、3打点、2得点)
敢闘賞=兵藤(3安打、2打点、2得点)
技能賞=菊池(2安打、3打点、3得点)
技能賞=土屋(2安打、2打点、2得点)
技能賞=筒井(2安打、3得点)
守備賞=筒井(満塁ピンチでショートライナーがっちりキャッチ)
守備賞=高松(サードゴロを好判断で二封)
辻本賞=土屋(捕手目線(Tsucchy Eyes)の動画提供)

試合動画 捕手目線

 2024年シーズンとして3戦目となるこの日は、ハーツにとっては、鬼門ともいえる多摩川河川敷。加えて、集中力の削がれる強風の中での一戦だったが、初回からハーツ打線が爆発、チーム25安打、全員得点の28得点、28対2で大勝した。

 初回の攻撃は、1番の久原から6番の筒井まで6連続安打。四球をはさんでさらに連打が続き、一死もとられずに7得点をあげ、さらに二死後からも4番小西、5番矢野の連続適時打で追加点を加え、13得点というビッグイニングとなった。3回、4回にも打者一巡の猛攻で15得点を追加。小西の今季1号2点本塁打〔中〕も飛び出した。

 守っては、先発・小西が7四死球を与えながらも3イニングを2失点と粘り、4回から高松につないでしっかり締め、勝ちを収めた。

 ここまではよかったものの、結果としてチームの勝敗に関係がなくなった5回の守りは、これからの戦いに不安を残すものとなった。失策は草野球にはつきもの、それ自体はしかたのない面もあるが(もちろん、ないにこしたことはない)、連続するプレーのなかで立て続けにミスが出てしまった。先週の試合でも同じような局面があった。

 シーズンに入って間もないことから、野球勘が戻り切れていないという面はあるにせよ、ひとつのミスから傷口を広げることなく、チームとしてしっかり食い止められるよう、日ごろから一つ一つのプレーを確実にこなすことを心掛けたい。ゲームの流れを不用意に相手に渡さないためにも、早く野球勘を取り戻したいところだ。

 この試合、相手投手が超軟投だったため、中堅から左への飛球が多くなっていた。強風に助けられ、その多くが安打となったが、力に頼った打撃は、こうした緩いボールに対して凡打を重ねることが少なくない。そうしたなか、右方向への意識を明確に持って好打を放った選手(土屋、矢野、筒井)もいる。全員が技術的にできるかどうかはともかく、こうした姿勢は見習いたい。

 終わってみれば、小西、矢野の4安打をはじめ、マルチ安打が8人。24年初参加の高松、菊池も安打を記録した。とはいえ、この日の成績には、通常、凡打になるような当たりが、相手の守備位置や強風に助けられたものもあり、チームとして額面通りに受け取るわけにはいかないだろう。各自、各々の課題感をもって次戦に臨むようにしたい。3月後半には、早くも、Gリーグ戦が2試合組み込まれている。

文責【23】

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2024.03.02

03月02日 フラワーズ戦 5-7

2024年3月2日(土)13:00~15:00
戸田橋緑地5面(ビジター)
第2戦《フリーマッチ》
【フラワーズ vs 南海ハーツ】

F 030 103|2  7(9)
H 500 000|x  5

投:小林-小西-矢野〔負〕

 1 (一)藤本【 5 】
 2 (右)土屋【13】
 3 (投)小林【61】
 4 (遊)矢野【32】
 5 (三)小西【29】
 6 (指)横井【 6 】
 7 (捕)筒井【18】
 8 (二)兵藤【23】
 9 (中)久原【24】
10(左)角田【 3 】

★ハーツ表彰★
敢闘賞=小西(先制2点タイムリー二塁打&2回自責ゼロ)
敢闘賞=小林(先発で試合を作り、チーム最初の安打となる二塁打)
技能賞=土屋(センターの前へしぶとく落とす安打)
守備賞=小西・兵藤・藤本(全員隙なく投ゴロゲッツーを完成)
辻本賞=久原(2四球でチャンスメーク。まさかの盗塁死も積極走塁)

試合動画

 新しいシーズンが始まった。この日は河川敷のグラウンドだったうえに曇天で気温も上がらず、開幕戦日和とは言い難い天候ではあったが、横井監督の集合時間に対する提言の効果か、これまでより早めに多くのメンバーが顔を見せ、試合前にはグラウンド脇にあったスペースで思い思いにアップを行う姿があった。

 そしていよいよプレーボール。今季の“開幕投手”に選ばれたのは昨年終盤に入団し、今季の新戦力として期待の高い小林だ。1回表を三者凡退と快調な立ち上がり。その裏、ハーツ打線が初回から火を噴く。二死後、三番の小林が右中間二塁打でチーム初安打。矢野四球で一、二塁とした後、小西が左越えに二塁打、二走に続いて矢野もよく還って、若手クリーンアップで2点を先取した。その後も、この攻撃でリズムを崩した相手投手から4連続四死球を得、暴投も絡めてこの回計5点を挙げた。

「これできょうはいただき」。初回で5対0となり、チームのだれもがそう思ったであろう。もちろん、これで緩んだ、とまでは言えないと思うが、多少この後、攻守に丁寧さを欠いたきらいはなくもなかったかもしれない。

 2回、ハーツは失策と四球で無死一、二塁のピンチを招くと、続く打者の三ゴロで併殺を狙った二塁送球が悪送球に。さらにはセンターがこのボールを逸らすダブルエラーで、ノーヒットでアッという間に2点差に。

 ハーツ打線はその裏、無死一、二塁でクリーンアップを迎えるというチャンスを逃すと、3回以降はノーヒット、特に相手の2番手投手には手も足も出ず、3イニングを9人で退けられた。

 ハーツは4回から小西がマウンドに。小西は力のあるボールで2回をノーヒットに抑えたが、4回に2四球に2失策が絡んで1点差となった。6回からは矢野が登板、矢野は変化球の切れはよかったが、高めに浮いたボールを、右打者には引っ張られ、左打者にはうまく押っつけられ、3四死球も絡んで6回に3失点し、逆転を許した。7回にも2点を追加され、そのまま逆転負け。ハーツは開幕戦を飾ることはできなかった。この日は被安打は4本だけだったので、11四死球と3失策がなければもう少し失点は防げ、勝つこともできたはず。このあたり、この日はシーズン初戦ということはあったにせよ、早めに修正していきたい。

 とはいえ、全体としては、守備で1-6-3の併殺(簡単そうに見えるが、実は投手と二塁ベースカバーのタイミングを合わせるのが難しい)を奪うなど、試合前のウオームアップ効果もあり、厳しいコンディションの中でも、それぞれがまずまずの動きを見せた初戦ではあった。若手メンバーがほぼそろったベンチのムードも悪くなく、今季に期待を抱かせる部分も。このゲームでは矢野が課題を残したが、この日登板した若手3投手がいれば、ほとんどの相手にはそれなりのゲームが展開できるはず、という手応えはあった。あとは、それをしっかりと勝利まで結び付けていけるかどうか、ということになるだろう。この日は勝利を逃したが、これぐらい若手がそろった週には、しっかり勝っていかないと年間勝ち越しは難しいはずだ。

 今年は、シニアチーム、若手を中心としたチームでの戦い、そして総合的な南海ハーツとしてのゲームと、3通りのスタイルで戦うという新しい形で臨むハーツ。おそらくは、それぞれに新しい戦い方を、またチーム全体としては、何を上位概念に置くかなど、理念を確認しつつ、最もいい形を模索していく年になるかと思うが、総合的な南海ハーツとしての戦いでは、当面は、この日のように、若手を中心にベテラン勢が脇を固める形で戦うケースが続くはず。まずはそこでの形を確立していくことが、チームとしての課題となるだろう。試行錯誤をしっかり重ねつつ、できるだけ早く形を固めていきたいところだ。

文責【5】

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2023.12.16

12月16日 あしたば戦 8-3

2023年12月16日(土)11:00~13:00
世田谷総合運動場(ホーム)
第1戦《フリーマッチ》
【南海ハーツ vs あしたば】

A 200 100 0|1x  3(4)
H 040 400|1      8(9)

投:矢野-高松〔勝〕

 1 (右)角田【 3 】
 2 (指)藤本【 5 】
 3 (投)矢野【32】
 4 (指)高松【49】
 5 (捕)筒井【18】
 6 (中)久原【24】
 7 (左)土屋【13】
 8 (二)福田(進)
 9 (一)福田【 9 】
10(遊)兵藤【23】
11(三)中原【44】
12(指)横井【 6 】

★ハーツ表彰★
殊勲賞=福田(レフト越えタイムリー二塁打含むマルチ安打!)
殊勲賞=中原(2回裏の逆転タイムリーなど2安打3打点!)
敢闘賞=高松(安定のロングリリーフで勝利投手)
敢闘賞=藤本(得意のライトへ2安打&一塁フライもナイスキャッチ)
敢闘賞=矢野(レフト線への二塁打に、先発でも速球が冴え好投)
敢闘賞=土屋(右中間安打含むマルチヒット&レフトで好捕)
技能賞=福田進太郎(基本に忠実に引きつけて見事なライト前ヒット)
技能賞=兵藤(セカンド後方へしぶとく内野安打)
技能賞=筒井(三塁線への内野安打&捕手時にファイトあふれるプレー)
守備賞=福田(キャッチャーフライを反応良くナイスキャッチ)
守備賞=福田進太郎(セカンドでフライをがっちりキャッチ)
守備賞=兵藤(左へ右へショートで躍動し、送球も正確)
辻本賞=土屋(最新のアングルからの試合映像提供)

試合動画

 ハーツは久しぶりに顔を見せた福田親子の活躍もあり、14安打の猛攻を見せて逆転勝ち。今季の最終戦(記録上は来季の開幕戦)を飾った。

 初回にあしたばの足を絡めた攻撃で2点を失ってのスタート。その裏は藤本が記録上の“来季初安打”を放つも無得点に終わったハーツだが、2回、二死無走者から打線がつながる。土屋の右中間安打で突破口を開くと、福田Jr.の当たりが敵失を誘う間にまず1点。こうなると父(福田)も負けてはいられない。センターへのヒットで続き一、二塁。兵藤四球で満塁となった後、中原が右中間に2点適時打を放って逆転。さらに横井の三遊間を突破する適時打で加点した。

 4回表に1点差に迫られるが、その裏、再び下位打線が猛攻を見せる。土屋が三塁強襲安打で出ると、福田Jr.がボールをしっかりとらえてライト前へ運び、一、三塁とチャンス拡大。またまた燃えざるを得ない状況で、福田父が豪快なレフトオーバーの適時二塁打をかっ飛ばしてハーツに勢いを呼び戻した。ハーツはさらに、中原がまたも右前に適時打、横井の左中間安打などで加点し、この回4点を挙げた。

 ハーツ投手陣は、矢野が2回からペースをつかんで3回まで抑えると、4回からは高松が、腰が痛いと言いながらもピッチングには影響なしの安定感。連打を許すことなく、時間切れまで約5回を2失点で切り抜けた。この日は守備陣も、ショートの兵藤が華麗なフットワークでいくつも打球をさばいたほか、レフト土屋の背走好捕、また福田親子は守備でも、セカンドの福田Jr.が一塁後方へのフライを回り込んで好捕すれば、父も捕手前の小フライを反応良く捕球するなど好プレーが続出。筒井もファウルフライに飛び込み、“ファインプレーまであと一歩”のガッツあふれるプレーを見せるなど、気迫のこもったプレーで支えた。

 この日は、藤本、土屋、福田父、中原、横井と、なんと5人がマルチ安打。また、二塁打を放った矢野のほか、筒井、福田Jr.、兵藤にもヒットが出て、多くの選手にとって心地いいシーズンの締めくくりとなった。このあとオフに入るので何とも言えないところもあるが、少なくとも来季開幕から伸び伸びと打てそうな選手が多いことは悪いことではないだろう。

 今季は負け越したハーツだが、シーズン終番には若手が充実、ベテラン陣も打ち出して上り調子で終えることができた。これをうまくつなげていければ、来季の楽しみは大きいはずだ。

 また今年は、いつもの顔ぶれが集まって野球を楽しめることが永久ではない、ということを知った年でもあった。あらためて、仲間と過ごせる一瞬一瞬の貴重さを肝に銘じていきたいもの。いいオフを過ごして、また来年。みんな元気で会いましょう。

文責【5】

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2023.12.09

12月09日 FLAT Baseball Club戦 9-5

2023年12月9日(土)14:00~16:00
奥戸総合スポーツセンター(ビジター)
フリーマッチ
【FLAT Baseball Club vs 南海ハーツ】

F 130 01|2x    5(7)
H 134 10          9

投:矢野-小林〔勝〕-小西

 1 (指)中原【44】
 2 (左)小林【61】
 3 (投)矢野【32】
 4 (三)小西【29】
 5 (捕)丸山【39】
 6 (中) 森  【 0 】
 7 (指)横井【 6 】
 8 (遊)筒井【18】
 9 (二)兵藤【23】
10(一)藤本【 5 】
11(右)角田【 3 】

★ハーツ表彰★
殊勲賞=筒井(左中間二塁打に、貴重な勝ち越しタイムリー!)
敢闘賞=藤本(巧みなバットコントロールで広角に2安打)
敢闘賞=角田(レフト線に2点タイムリー二塁打、初長打)
技能賞=小西(初回にタイムリー内野安打&クローザーで締める)
技能賞=矢野(レフト前ヒットと犠牲フライ&先発で試合を作る)
技能賞=丸山(ライトへ技ありのタイムリーヒット)
技能賞=森(よく引きつけてレフト前ヒット)
技能賞=小林(試合中盤を無失点投球で、勝利投手)
守備賞=矢野(満塁のピンチに背走サードフライキャッチ)
守備賞=小林(初回に好判断でレフトゴロ:セカンドフォースプレー)
辻本賞=兵藤(3四球全出塁2得点)

試合動画

 2023年度の最終戦、序盤は点の取り合いとなったが、粘りのハーツ打線が機能し中盤に逆転、3投手のリレーで逃げ切った。

 今年は三本柱(高松、矢野、小西)でスタートしたハーツに、シーズン終盤、強力な四本目が加わった。最年少23歳の小林である。小西の職場の後輩として、体験参加後に入団表明。前週も圧倒的な存在感を見せた。この日は残念ながら主柱の高松不在となったが、矢野-小林-小西のヤング三本柱で臨めるのは心強い。

 先発の矢野〔左〕はコントロールに苦しむものの、初回はレフト小林〔右〕の好判断(セカンドフォースプレーのレフトゴロ)や2つのサードゴロをしっかり捌いた小西らに助けられ、無難に1失点。2回には守備の乱れもあり3点を失ったが、先発の責務を果たした。

 1回裏のハーツは、11月に初ヒットを放った中原〔左〕が1番で登場。この日、惜しくもヒットは出なかったが、チームに誘った辻本の分まで頑張る意気込みで、シーズン後半の出席率は常に上位。来季は土日ともにさらなる飛躍が期待される。
 ラスト1試合を残し、高打率.441で首位打者キープの高松を追うのは、打率2位の矢野。二死後、3番矢野の放った打球はきれいなレフトへのライナー。ヒットかと思われたが、レフトが捕球体勢に。しかし冬の陽射しが正面から襲い、グラブに当てつつも落球でエラー。最終戦8打数8安打なら逆転首位打者だった矢野の微かな希望が途絶え、不在ながらも高松の“気持ち”がグラウンドに届いていた?ようで、高松は首位打者に輝く。
 そして矢野を二塁に置き、4番小西〔右〕がサード前へのゴロで懸命に走りタイムリー内野安打。判断良く矢野が生還し、1-1の同点に。

 3点ビハインドの2回裏、先頭打者として左中間に強烈な二塁打を放ったのは筒井〔左〕。日頃からトレーニングを欠かさないそうで、今年も長打を期待される5番に座ることが多かった。フルスイングが最大の魅力で、グラウンド、飲み会での存在感は健在。今年から南海ハーツが参戦したシニアリーグも含め、チーム最多の34試合出場。文字通り、ハーツの鉄人である。今年は還暦を迎え、盛大な記念試合&祝賀会も開催された。対戦相手の中野マシンガンズさんには多大な協力をいただき、あらためて感謝を申し上げます。
 兵藤の四球後、ライトへ技ありのヒットを放ったのが藤本〔中〕。今年は打撃に苦しむ時期もあったが、11月4日のマシンガンズ戦では2安打、秋になり調子を上げてきた。また守備では初めてキャッチャーを経験し、その堂々とした捕球姿勢にベンチから称賛の声も上がるなど、新たな可能性を見せている。
 一死満塁となり、中原、小林の連続押し出し四球で1点差に迫ると、矢野〔右〕がセンターへ貫録の同点犠牲フライ。これで矢野は今季通算打点を25まで伸ばし、2位に10打点差をつける圧倒的な勝負強さで打点王。矢野の素晴らしさはグラウンド上だけではない。球場確保、マッチメイクなど運営の主要な役割を兼務しつつ、キャッチャー道具の運搬で何度も自ら手を挙げる姿も印象深く、献身度はチームナンバーワン。野球人として、誇れる存在だ。

 3回表からハーツは小林〔中〕にスイッチ。本職は捕手だが、その身体能力の高さから内外野どこでも守れ(この日は外野手に初挑戦)、特に投手の適性が群を抜いている。快速球も魅力だが、コントロールの良さが一級品。ハーツの投手陣で制球力といえば高松だったが、右打者の外角低めに決まるストレートは小林がトップではないだろうか。この日はやや制球を乱す場面もあったが、任された3、4回をただ一人の無失点投球。三振奪取率も圧巻で、来シーズンに向けてとても楽しみだ。

 小林の好投に乗せられるかのように、ハーツ打線は3回裏にビッグイニングを作る。簡単に二死となったが、横井がセンターへのヒットで出塁すると、筒井がライトへ貴重な勝ち越しタイムリー〔左〕。兵藤が四球でつなぎ二三塁とすると、この日好調の藤本がショートへタイムリー内野安打〔中〕。そしてラストバッター角田もレフト線に技ありで落とす2点タイムリー二塁打を放つ〔右〕。久しぶりのヒットとなったが、ここ最近は四球をよく選び、チームの四球王。そして自身の目標であった2023年全試合出場も達成(シニアリーグの応援参加も含む)。草野球は参加することが一番。誇れる数字だ。各試合のハーツ表彰選手の中では、角田が今季の“最多辻本賞”を獲得。本人にとって最も嬉しい賞だったに違いない。

 4回裏もハーツ打線の好調さは続き、4安打を集中させる。先頭の小林こそヒットが出なかったが、彼は試合数が少ない中、前週の第2号ホームランで、チームの単独本塁打王を獲得。そして矢野〔左〕がレフトへヒットを放ち、今季通算29安打で最多安打を手中に。そのまま二盗も決め、22個で盗塁王もゲット。
 二死三塁から、5番丸山〔右〕がライトへ巧みなバットコントロールでタイムリー。丸山はもともとチームがシニアリーグに参戦するために入団してくれたのだが、シーズン中盤からは土曜の試合にもほとんど参加し、あと1つで規定打席に達するほどの貢献ぶり。チーム一誠実で、物静かだが、試合後の飲み会にも烏龍茶メインで顔を出し、キャッチャー道具の持ち帰りなど運営面の協力にも積極的。そして声出しの姿が素晴らしく、それは同期入団の岩田にも通じるものがある。ただし岩田はグラウンドだけでなく、飲みの席でも自慢の声を轟かせる。この上ないプラス思考と明るさは、チームの宝だ。

 この回の攻撃はまだまだ続く。普段は仕事柄なかなか出席できないが、2週連続参加の若手最年長・森がレフト前ヒット〔左〕。常日頃から研究しているのか、打撃フォームが変わり、力強さが加わった。前週は猛打賞、規定打席未満ながら.421の高打率。もう少し出席率がアップすれば、さらなる活躍が期待できる。ちなみに“若手最年長”の名付け親は小西だそうだ。森自身もこのニックネームを気に入っており、今後も死守する意気込みである。続く横井も2023年度最終打席でレフト前ヒットを放ち〔右〕、打率.320で8年ぶりに3割復帰。去年はあと1本で届かなかっただけに、勝負弱さを払拭し、無心でバットを振った結果が今年は吉と出た。

 9-4とリードを広げたハーツは、5回からクローザーとして小西〔中〕が登板。今シーズンの最多勝は小西が6勝で獲得した。矢野とともに、Gリーグの他チームからストレートの威力を絶賛される存在。二人とも四死球の数を減らすという課題こそ残るが、小西は1試合の中で投げながらピッチングを立て直す力があり、持ち前の体力で長いイニングもOK。その粘りが最多勝に結びついた。特に印象深いのは、監督が横井になり今年の初戦からいきなり4連敗スタートとなった後、4月22日の永福コルセッツ戦で完投勝利を挙げた小西のピッチング。Gリーグでも1勝目となったこの試合、気迫の投球は見事だった。

 5回裏、2023年度シーズン最後の攻撃、先頭の兵藤〔中〕が再度四球を選ぶ。3打席すべて四球で2得点。出塁で勝利に貢献した。兵藤は年を重ねるごとにスイングが進化し、シュアな打撃を披露。セカンドの守備も鉄壁だ。丸山と同じく物静かな男だが、ベンチや飲み会での発言には鋭さがあり、ドキッとさせられることも多い。まさに南海ハーツは多士済々だ。

 6回表二死で時間切れとなるまで小西が投げ切り、ハーツは9-5で勝利。有終の美を飾った。

 2023年度が締めくくられたので、1年を振り返ってみよう。
 私が個人的に印象に残っているのは今年最初の試合。監督初采配時、メンバー表の1番打者の欄に記したのは高松だった。期待に応え、レフトへ完璧なヒットを放ってくれた。その瞬間に緊張感からふわっと解放され、安心してシーズンに入っていけたのを覚えている。高松はその後も好調を維持し、投打の中心であり続けた。4割超えの首位打者は素晴らしいの一言だし、何より「毎週野球をやりたい」という強い気持ちが全身にみなぎり、野球はハートだとあらためて感心させられた。

 今シーズン、代表としてチームを引っ張った宮本への感謝は尽きない。結成25周年を越えた南海ハーツの歴史を未来へ引き継いでいくための深い思慮、それは試合を重ねるごとに肌身で実感した。野球チームである前に、社会人の集まりであること。相手チーム、審判さん、そしてチームメイト、一人ひとりを尊重し、互いに高め合いながら、真剣に、そして笑顔で週一の草野球を楽しむ。それによってまた仕事にも精が出るし、家族の支えも実感することになる。宮本自身、特に前半戦は打撃も好調で、3割を狙う勢いだった。外野守備も健在。最年長の太田(人数がピンチの週には秘密兵器として顔を出してくれる)とともに、プレーヤーとしての魅力を存分に感じさせてくれた。

 哀しい出来事もあった。今年は南海ハーツの大切な二人の選手を、あまりにも急な体の不調で失った。
 入団2年目、いつも笑顔で野球が大好きな辻本大輔選手。チーム運営にも協力的で、特に同期入団の角田とは仲が良く、師弟関係、いや親友と言ってもよかったのかもしれない。新宿ブンブン戦の満塁ホームランは今も脳裏に焼きついている。辻本は私の1歳下。本当に早すぎた。
 永山智浩選手は記録のプロ。長年にわたり、南海ハーツの全記録を残し続け、毎年分厚い冊子を作ってくれた。記録に関しては特に厳しく、ヒットかエラーかも永山Eyeがいつも正確に判定していた。そして監督時代の3年間、常に男気と決断力があり、「勝てば選手の手柄、負ければ監督の責任」は格好良すぎた。打撃では引っ張り専門のフルスイングが代名詞、そして一番自信のある外野守備で2014年にはMVPも獲得。飲みの席でのカラオケでは洋楽一本で酔わせた。
 二人とも天国で野球を続けていてほしい。

 出場試合数こそ少なかったものの、事務局長を担った綿貫は、明るい文面のメールでチームを鼓舞。グラウンド確保で毎年多大な貢献のある山口は、やはり勝負強い打撃が魅力だ。チームのイベント時にデザイナーとして貢献する渡部はシニアリーグを中心に4割の打率を残している。成岡も打率.444。シニアだけでなく、土曜の試合でももっとプレーを見たい。通算100勝が懸かった松尾投手には、次のシーズンこそチーム初の栄誉を達成してもらいたい。

 次週12月16日は、2024年度の開幕戦扱い(今シーズンの記録集計は前週までのため)。この試合には久しぶりに参加の福田が息子さんを連れて登場予定。久原、土屋の久々の参加も嬉しい。菊池は腰の状態が良くなく、顔を見られるのは春になりそうだが、一人でも多く集まれるといい。マネージャーとしてチームを支える、藤本選手の奥様も参加。智ちゃんがいれば、スコア記入も安心だ。今年最後の試合と納会を、ゆっくり楽しみましょう。

文責【6】

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