週刊ハーツ

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2018.03.31

03月31日 アメーバ戦 13-8

2018年03月31日 12:00~14:00
亀戸野球場A面(ビジター)
フリーマッチ
【アメーバ vs 南海ハーツ】

A 017 00    8
H 132 7x  13

投:横井→高松〔勝〕
捕:柴川

本塁打:なし
三塁打:新井※
二塁打:兵藤2、本郷※、ヤン※

1(捕)柴川【 4 】
2(三)兵藤【23】
3(遊)住吉【51】
4(右)高松【49】
5(投)横井【 6 】
6(中)新井※
7(一)本郷※
8(二)ヤン・イル※
9(左)永山【36】
※は助っ人

★ハーツ三賞★
殊勲賞=兵藤(適時二塁打2本、3打点)
敢闘賞=高松(無安打救援で勝利投手)
守備賞=高松(右前打を頭脳的守備で一塁に刺す)
守備賞=兵藤(堅実に三塁守備をこなす)
守備賞=柴川(ワンバウンド投球も後ろへ逸らさず)
山平賞=なし

 両チーム合わせて与四死球19、21得点を奪い合う乱戦を、この日、締めたのは、またしても、高松〔左下〕の投球だった。開幕から無失点を続け、今季、大魔神との呼び声も高い高松は、2点ビハインドからの2イニングを与四球1、奪三振1の無安打、無失点に抑え込み〔中下〕、チームの逆転勝利に弾みをつけた〔右下〕。

 この日の先発は、先週に続き横井〔左下1〕。初回を無失点に抑えると、その裏ハーツは三番住吉が四球で出塁、二盗、三盗を鮮やかに決め、相手の暴投で1点を先制した〔右下1〕。2回の横井はボールが先行するいつもの投球に戻りかけたが、右翼手高松の頭脳的なポジション取りによる右翼ゴロ〔左下1〕の助けもあって1失点にとどめた。1対1の同点で迎えた、ハーツ2回の攻撃は助っ人2人の長短打で1点を勝ち越すと、二死二三塁のチャンスに、兵藤が適時二塁打を放ち〔右下2〕、2点を追加した。


 ところが、初回から好投を続ける横井の3イニングス目、はっきりボールとわかる投球が増え、結局、この回だけで46球、6四死球、3安打を許し、大量7点を失った。ハーツは3回、すぐさま反撃。死球出塁の横井が二盗後、助っ人2人の連続長打で2点を返す。その差2点で迎えた4回には、敵失出塁の柴川を兵藤の二塁打〔左下〕でホームに迎え入れると、住吉〔中下〕、高松〔右下〕の連打で1点を追加、さらに相手投手の制球の乱れにも乗じて、この回、打者13人の猛攻で7得点を奪い、一気に逆転した。

 最終5回は、高松が、相手打線につけいるスキを与えずわずか14球で試合を締めくくった〔下:高松投手とアメーバ横山選手の友情対決も実現〕。

 しかし、ハーツ勝利とはいえ、出場9人のうち、ハーツのオリジナルメンバーはわずかに6人、草野球の楽しみ方をよく知る助っ人3人の活躍がなければ手にできなかった、今季の3勝目だった。

 次戦からは4月。選抜組も戻り、今季初参加のメンバーも含め、13人が参加予定だ。現時点で天候への心配もあるが、チームが得意とする人工芝の世田谷公園での今季初戦を、スカッと飾りたいものだ。

【文責・背番号23】

2018.03.24

03月24日 新宿ブンブン戦 19-1

2018年03月24日 13:00~15:00
羽根木公園野球場B面(ホーム)
Gリーグ 第1戦
【南海ハーツ vs 新宿ブンブン】(1試合目)

この試合、南海ハーツの正規メンバーが6名しか揃わず(助っ人3名)、ハーツ側からブンブンさんに不戦敗を申し入れ、了承していただきました。Gリーグとしては、新宿ブンブン7-0南海ハーツで、新宿ブンブンさんの勝利となります。新宿ブンブンの皆様、このような形になり、大変申し訳ございませんでした。試合自体はフリーマッチとして行われました。以下は、その結果になります。

B  0  10 000   1
H 12 34 00x  19

投:横井→高松〔勝〕→阿部※
捕:綿貫

本塁打:住吉
三塁打:河合※
二塁打:なし

1(投)横井【 6 】
2(二)兵藤【23】
3(遊)住吉【51】
4(三)高松【49】
5(一)河合※
6(捕)綿貫【14】
7(右)滝村※
8(左)阿部※
9(中)永山【36】
※は助っ人

★ハーツ三賞★
殊勲賞=兵藤(打撃改造が結実した猛打賞で4打点(勝利打点付き)!)
敢闘賞=高松(貫録の無失点ピッチング&2安打3打点)
守備賞=綿貫(1-2-3の併殺完成と、ファウルを掴み捕ったキャッチング)
山平賞=横井(急造先発投手の責任果たし、1安打2打点3盗塁4得点)
山平賞=住吉(今季チーム第1号ホームラン、2打点4得点)

 桜が綺麗なことでも知られる羽根木公園。そろそろ満開に近づく頃だ。前夜に雨が降ったものの、驚異的な水捌けでグラウンドコンディションは保たれた。

 この日の南海ハーツは横井〔左下〕が緊急先発。その後、高松〔中下〕、阿部投手〔右下〕とリレーし、それぞれ2イニングずつ役割を果たした。横井は立ち上がりの悪さに課題を残すも、外角低目の球で3三振を奪うなど、少しずつピッチングに慣れてきたようだ。今やハーツの守護神となった高松は点を与えないマウンド捌きが圧巻。3回は無死満塁となるが、サードゴロ本封と1-2-3のダブルプレーで無失点。4回には2奪三振も記録した。助っ人として駆けつけてくれた阿部選手はサイドからの伸びのある直球と多彩な変化球で、4奪三振のパーフェクトリリーフ。

 打撃に目を移そう。ハーツ打線は初回から桜満開となった。ほぼ打者二巡となった1回裏はなんと12得点。その後も加点し、3回終了時までに19-1と南海ハーツは大量リード。
 中でも光ったのは、猛打賞を記録した2番兵藤である。1回裏の第2打席ではセカンドのグラブの先を抜けるライナーヒット〔左下〕で1打点。2回裏には無死二三塁から、レフトへ掬い上げる2点タイムリー〔中下〕。3回裏にはレフト線へのこれまた綺麗な軌道のヒット〔右下〕。
 兵藤の好調さは開幕戦の3月3日から継続中で、目下打率.500でリーディングヒッター独走態勢。何より今年の打撃で印象に残るのは、引っ張りでいい打球を打ち続けている点だ。タイミングもドンピシャである。シーズンオフに密かに打撃改造に取り組んでいたようで(内容は企業秘密)、元々理論派の兵藤が脳内のイメージを自身の体で正確に表現した結果に他ならない。早くも不動の2番打者になりそうな勢いだ。

 そして、この日グラウンドに立った正規メンバー6人全員が安打を放つなど、「ああ、これが不戦敗でなかったら…」と言えそうなほど打撃陣の状態の良さは目立ち、3番住吉〔左下〕は見事なランニング〔中下〕ホームラン〔右下〕!

 4番高松はレフト線へのタイムリー〔左下〕を含む2安打、3打点。6番綿貫〔中下〕も負けじと右方向へ2安打、2打点。9番永山〔右下〕はレフトとセンターの間に落とす技ありのヒットでチャンスメイク。しかも初回には隙を突く三盗で、湿り気のあるダートをものともせず、自慢の脚?でも魅せた。

 守備では永山監督(兼記録部長)がビデオを見て発見した、4回表の綿貫のキャッチングが見事だった。ファウルとなりそうな打球を地面すれすれでダイレクトキャッチ〔左下〕。結果として三振を取ることができた。
 そして貢献度で言えば、この日の助っ人陣。5番に座った河合選手(開幕戦以来2試合目)は豪快なスイングで三塁打〔中下〕を含む猛打賞。“助っ人のレギュラー?”とも言うべき滝村選手〔右下〕もきっちりセンター前へと打球を運んだ。

 まさに出場選手全員が仕事人として一丸となった試合である。この集中力は今後も大切にしていきたい。
 今季の南海ハーツは、人数が揃う日には13人で臨めたりもするが、足りない日は多くの助っ人に頼らざるを得ず、不安定な状態が続いている。Gリーグの開幕戦を飾れなかったのも、この日だけではなく、試合に臨むまでの準備(出席簿の期日までの入力、集合時間の遵守など)の面で、チーム内にまだまだ緩さと甘さがあるからと言えるだろう。
 大人の集団であり、自由な雰囲気の中で20年以上続いてきた、伝統ある草野球チーム・南海ハーツ。Gリーグの各球団は、「今年こそ優勝を我がチームに!」と打倒ハーツで向かってくるはずだ。昨年の成績からもわかるように5チームの力の差はない。ここ一番の結束力で勝ってきた南海ハーツだが、連覇を継続するためには、本当に気を引き締めてリーグ戦に臨んでいかなければならない。

 草野球は相手チームと審判の存在があって初めて成立する。まずは対戦相手として、こちらがきちんと試合に入れる状態を作るのが最低限のマナーである。幸い、助っ人に来てくれる各選手も「南海ハーツの雰囲気はいい」と言ってくれる。その言葉に甘えてばかりはいられない。対戦チームからも、審判からも信頼を得るチームとして、南海ハーツの伝統を全員の意識で守り続けていきたい。

【文責・背番号6】

2018.03.17

03月17日 江古田エイリアンズ戦 6-5

2018年03月17日 15:00~17:00
落合中央公園(ビジター)
フリーマッチ
【江古田エイリアンズ vs 南海ハーツ】

A 000 320 1x 5(勝敗の記録上、7回の攻撃は無効)
H 000 060    6

投:柴川〔勝〕→高松〔S〕
捕:福田→綿貫

本塁打:なし
三塁打:なし
二塁打:今泉

 1 (指)藤本【 5 】
 2 (二)兵藤【23】
 3 (左) 森  【 0 】
 4 (遊)住吉【51】
 5 (三)横井【 6 】
 6 (捕)福田【 9 】
 7 (一)筒井【18】
 8 (指)山口【31】
 9 (中)今泉【63】
10(投)柴川【 4 】
11(指)綿貫【14】
12(右)永山【36】
13(指)高松【49】

★ハーツ三賞★
殊勲賞=今泉(逆転の適時二塁打)
敢闘賞=高松(チーム初安打に、今季初セーブ)
敢闘賞=柴川(緩急つけた投球で勝利投手)
守備賞=筒井(野手陣の不安定な送球を堅実捕球)
守備賞=住吉(三遊間深い位置から一塁に刺す)
守備賞=柴川(自らの牽制刺でピンチを断つ)
山平賞=山口(積極的なポジショニングも、あと一歩で好捕を逃す)

 ハーツの今シーズン初勝利は、20代から50代へ、若さから老練への投手リレーと、終盤の一気の逆転劇でもたらされた。

 しかし、試合の内容はといえば、チームとしてまだ3試合目、この日初出場の選手もいるとはいえ、攻撃陣から快音がなかなか聞かれず、4回二死までノーヒットに抑えられるという寒い結果に終わった。
 一二番を除くと、2打席しか回らず、チームとしてもわずかに3安打に抑え込まれた。5回の大逆転も、相手二番手投手の独り相撲に助けられたもの。桜の開花の噂があちこちから聞こえはじめ、春到来のムードが高まるなかで、ハーツ打線の春はまだ遠からじ、といった状況だ。

 そのなかで目立った働きをしたのが、チーム初安打を放った高松〔左下〕、同点適時打の山口〔中下〕、勝ち越し適時二塁打の今泉〔右下〕だ。三週連続助っ人参加の今泉は試合後、ハーツへの入団を宣言。次週から開幕するGリーグ戦での貴重な戦力としての期待が高まる。

 一方、守りに目を転じると、柴川〔左下〕、福田〔中下〕の若いバッテリーが序盤の均衡したゲーム展開を演出。この日の先発、柴川は、四死球で自らピンチを招くといういつもの悪い癖が影をひそめ、緩急を使った粘り強い投球で5イニングを投げ切った。5点を失ったものの(自責点は2)、内野ゴロ8本(失策1含む)と、打たせて取る投球が光った。横井、住吉の三遊間は再三にわたり堅い守りを見せ、一塁手筒井〔右下〕の安定したプレーも試合を随所で引き締めた。また外野陣では左翼手森の溌剌としたプレーが失点を防いだ。

 6回から救援登板の高松〔左下〕は、この日が今季初登板にもかかわらず、ここぞというときの制球力は相変わらずで、守護神としての安定感にも磨きがかかってきた。
 実績からすれば、ハーツの主戦は松尾〔中下〕、住吉〔右下〕の二枚看板となるはずだが、松尾は実践から遠ざかり、住吉も今季はまだ本格的な投球に入れずじまい。次週のGリーグぶんぶん戦の投手起用が気になるところだ。

【文責・背番号23】

2018.03.10

03月10日 フラワーズ戦 8-9

2018年03月10日 15:00~17:00
小豆沢野球場A面(ビジター)
フリーマッチ
【フラワーズ vs 南海ハーツ】

H 132 002  8
F 313 20x  9

投:柴川〔負〕→今泉※
捕:綿貫→住吉

三塁打:永山

 1 (一)横井【 6 】
 2 (二)兵藤【23】
 3 (三)高松【49】
 4 (遊)住吉【51】
 5 (投)柴川【 4 】
 6 (捕)綿貫【14】
 7 (中)今泉※
 8 (左) 森  【 0 】
 9 (指)藤本【 5 】
10(指)山口【31】
11(右)永山【36】
※は助っ人

★ハーツ三賞★
敢闘賞=兵藤(レフトへ綺麗なヒット2本(2試合連続)、2打点。開幕から打撃絶好調!)
守備賞=高松(4回、インフィールドフライ後、飛び出した3塁ランナーを的確な判断で刺す)
守備賞=森(数度にわたるレフトフライを確実に処理し、声出しでもチームを鼓舞)
山平賞=藤本(今季初ヒットで通算250安打を達成し、6回にはタイムリーも)
山平賞=綿貫(しぶとくライト前タイムリー、守備でも2投手を盛り立てる)
山平賞=横井(初回先頭打者でレフト左に強い当たりのヒット、最終回にももう1本)
山平賞=今泉(2試合連続の好リリーフ、準メンバーながら早くもセットアッパーに)

 今シーズン第2戦は、おそらく初めての板橋区小豆沢(あずさわ)野球場。主に人工芝で、2面あることから世田谷公園に似た雰囲気を感じさせる。天候にも恵まれ、「もうすぐ春ですねぇ♪」と歌いたくなってしまうほど。
 例年、ハーツ打線は目覚めるまでに時間を要するのだが、この日は、打線のそこかしこでヒットの花が咲き、各選手、仕上がりの良さが目立った。

 初回、南海ハーツは先頭の横井がレフト左へライナー性のヒット〔左下〕で出塁。盗塁後、2番兵藤が完璧な当たりでレフト前タイムリー!〔中下〕 打者2人で先制点を挙げる。自身の開幕日となった3番高松も初打席で鋭い三塁ライナーを放ち〔右下〕、バットが振れている。

 ハーツの先発投手は2年目の柴川〔左下〕。開幕戦でも好リリーフを見せ、永山監督の期待を背負った登板である。1回裏、エラー絡みで不運なランナーを背負うと、犠牲フライや3連打などで3点を失うが、球には力があり、ストライクも入っていた。投球を重ねることで、より良い投手になっていきそうだ。
 2回表のハーツは、一死満塁とランナーを溜めたところで、引っ張り専科の永山が登場。見事、ベンチの声に応える走者一掃の強烈な三塁打を放つ〔中下〕。このタイムリーで南海ハーツが4-3と再逆転。
 フラワーズはしぶとくその裏に同点とするが、3回表にハーツは6番綿貫の得意のライト前〔右下〕などで6-4とまたもやリードを奪う。

 このリードを保ちたかった柴川だが、3回裏にフラワーズの5番打者が豪快にライトフェンス越えの3ランホームラン!〔左下〕 これで再逆転。ここまで両チームともに毎回得点でシーソーゲームは続く。
 苦しい流れを断ち切ったのがリリーフ登板の今泉投手〔右下〕だった。開幕戦で助っ人参加した今泉選手は、この日もチームに合流。2イニングを投げ、3者凡退を含む2失点で抑え、投手としての可能性を見せてくれた。

 南海ハーツは4回表に記録が生まれた。先頭の森がレフト前ヒット〔左下〕で出ると、打席に向かうのは9番藤本。粘りの打撃で、しぶとく外野まで打球を運び、このヒットで通算250安打を達成!〔中下〕 ハーツ史上7人目となる貴重な一打だった。藤本は6回にも今度は引っ張りでタイムリーを放ち〔右下〕、記録に花を添える。

 最終回、3点ビハインドの南海ハーツは、初回と同じく、横井〔左下〕、兵藤〔中下〕に連打が出て8-9と1点差にまで迫る。二死満塁。ここで迎えるは、通算500安打の新ミスター南海ハーツ・高松〔右下〕。千両役者の背中にハーツベンチから熱い視線が注がれたが、惜しくも逆転はならず。準ルーズヴェルトゲームとも呼べる1点差の接戦は、やはり春がよく似合うフラワーズの花びらが一枚だけ多かったようだ。

【文責・背番号6】

2018.03.03

03月03日 あしたば戦 5-14

2018年03月03日 14:00~16:00
東台野球場B面(ホーム)
フリーマッチ
【南海ハーツ vs あしたば】

H 003 020 0  5
A 462 200 x 14

投:横井〔負〕→今泉→柴川
捕:柴川→住吉

二塁打:住吉2、藤本※

 1 (捕)柴川【 4 】
 2 (二)兵藤【23】
 3 (投)横井【 6 】
 4 (遊)住吉【51】
 5 (三)河合※
 6 (一)藤本※
 7 (中)今泉※
 8 (右)藤本泰【 5 】
 9 (指)山口【31】
10(左)永山【36】
※は助っ人

★ハーツ三賞★
敢闘賞=住吉(二塁打2本で4打点と四番の働き)
敢闘賞=兵藤(チーム初安打を含む2安打)
守備賞=住吉(ショートで後ろの飛球を背走し好捕)
山平賞=柴川(1イニングをノーヒットリリーフ)

 いよいよ開幕。ハーツの2018年シーズンが始まった。この日は寒さも和らぎ、絶好の野球日和。気分よくスタートを切りたかったハーツだったが、ゲーム結果は2回で10点差をつけられる大敗。数人の選手を除いては全く寒く、春は遠いという印象に終わった。

 とにかく、まずは人数の問題。開幕戦ながら正規メンバーのエントリーは7人。助っ人選手3人を得てゲーム開催にこぎつけたが、先発バッテリーを自前で出すのがやっとというのが実情だった。この日、欠席だった中に、今後多くの参加が見込まれるメンバーも幾人かはいるが、常に故障者が出てもおかしくないチームの年齢構成も考慮すると、今年は人数の問題がずっとついて回る可能性も漂う。

 ただ、そんな状況の中でもしっかりと存在感を見せた選手もいた。まずは二番に入った兵藤。1回に会心の左前打〔左下〕でチームの今季初安打を放つと、第3打席でも低目のボールをうまくすくって左前打し〔右下〕、いきなりのマルチ安打。昨年は出塁率は.474ながら打率は.200に終わった兵藤だが、今年は打率のほうでも期待が持てそうだ。

 存在感を見せたもう1人は住吉。この日は野手専念ということで四番に座ると、3回に二死二、三塁からレフトへ2点二塁打〔左下〕、5回にも一死一、二塁から左越えに2点二塁打〔右下〕と、チーム5点のうち4点をたたき出し、「四番の働き」を見せた。オフをどう過ごしたかまでは聞いていないが、兵藤、住吉の両選手は、オフの間の動きを開幕戦から結果につなげたと言えそうだ。

 逆に春遠しだったのが、八~十番の藤本泰、山口、永山の3人。2巡目までは3人で5三振、いい当たりも永山のファウル1本〔左下〕の惨状だった。ようやく第3打席に藤本一直〔中下〕、山口中飛〔右下〕とそれなりの打球を飛ばしたが、アジャストまでに時間がかかり過ぎの印象は否めず。

 ハーツ投手陣は、住吉が肩の具合がすぐれず登板回避、横井〔左下〕が「開幕投手」となったが、時折出る甘いボールをあしたば打線に痛打され〔中下〕、3回で12失点。被安打10のうち4本が長打と、かなり芯でとらえられてしまった。この日は3回で四死球は4に抑えており、ストライクを入れるコントロールというレベルはクリアしたが、次は、例えば「ストライクゾーンの半分より低目に投げる」とか、「外角側(または内角側)3分の1に投げる」など、真ん中高めに入れないレベルの制球が要求される段階と言えそうだ。一方で、最後にリリーフした柴川〔右下〕は、失策による1走者を含め4人をしっかりと打ち取り、次回へ期待を抱かせる内容を見せた。もちろん一番は住吉が肩の状態を戻すことだが、それがうまくいかないときには、先発機会が多くなるであろう横井、柴川の出来も今季の大きなカギとなるだけに、頑張りを期待したいところだ。

 人数、投手陣、全開モードに遠い選手と、大きいものから小さいものまでさまざまな課題が開幕戦で噴出したハーツだが(うまくスタートできた選手はその調子でいくとして)、うまくスタートできなかった部分に関しては、ここの開幕戦はオープン戦的な位置づけと考え、Gリーグ開幕を目標に、形を整えていくしかなさそうだ。

【文責・背番号5】

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