週刊ハーツ

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2021.05.29

05月29日 あしたば戦 3-6

2021年5月29日(土)13:00~15:00
世田谷公園野球場B面(ビジター)
Gリーグ第2戦
【あしたば vs 南海ハーツ】(1回戦)

H 001 200 0  3
A 031 020 x  6

投:矢野〔負〕
捕:筒井

本塁打:なし
三塁打:矢野(ハ)
二塁打:安藤(あ)

 1 (中)松尾【17】
 2 (一)高松【49】
 3 (遊)小西【29】
 4 (捕)筒井【18】
 5 (三)横井【 6 】
 6 (左)福田【 9 】
 7 (右)古川※
 8 (指)宮本【19】
 9 (二)土井※
10(投)矢野【32】
※は助っ人

☆Gリーグ表彰☆
最優秀=安藤選手(あしたば)
 優秀=長堂選手(あしたば)
 優秀=小西選手(南海ハーツ)

★ハーツ表彰★
殊勲賞=なし
敢闘賞=小西(マルチ安打で攻撃を牽引)
敢闘賞=矢野(完投は見事。8奪三振)
技能賞=古川(追撃の一打は流石)
技能賞=土井(初補殺。明るいキャラはチームの宝)
守備賞=なし
山山賞=なし

動画はコチラ

 Gリーグ第2戦は、両先発投手がともに完投で踏ん張る中、効率的に得点を重ねたあしたばが南海ハーツを6-3で下した。

 あしたば先発は豪腕の長堂投手〔1左〕。ハーツの先頭バッターは、今季初参加の松尾〔1右〕。同世代の横井とともに年齢からくるのかもしれない怪我に泣かされながらも回復を果たし、切り込み隊長としての期待がかかる。捉えたかと思われた打球はレフトフライとなり、一死。2番高松〔2左〕はきっちり四球を選び、チャンスメイク。惜しくも盗塁は成功しなかったが、3番小西〔2中〕がレフトへ会心のヒット。ワイルドピッチと三盗後に、4番筒井〔2右〕は四球。パスボールで二死二三塁とチャンスを広げるも、先制ならず。


 ハーツ先発の矢野〔左〕は、前回のGリーグ第1戦で勝利投手となり、この日も大事なマウンドを任された。先頭打者から三振を奪う〔右〕など、初回は三者凡退で上々の滑り出し。しかし2回裏に制球が乱れる。この回のアウトはすべて三振だったが、四球も5つ与えてしまい、3つの押し出し四球で、あしたばに3点の先制を許す。

 3回表、今度は矢野がバットで見せ場を作る。助っ人参加してくれた、大学時代の友人・9番土井選手〔左〕は三振に倒れるが、10番矢野はコンパクトなスイングで右中間に打球を運び〔中〕、俊足を活かして三塁打。松尾のファーストゴロ〔右〕で、矢野がホームを踏み、ハーツは反撃を開始する。

 3回裏、あしたばは一死二三塁から4番三好選手〔中〕がサード左へ強烈なゴロ。横井のグラブは打球に弾かれ、ボールは三塁後方まで転がる。強襲ヒットとなり、貴重な1点が追加された。防げたかもしれない失点であり、気合で負けたのか、技術不足なのか、悔やまれるプレーだった。

 点差を縮めていきたいハーツは、4回先頭の小西が三遊間に鋭いゴロを放つ〔1左〕。レフト前と思われた打球にショートの福本選手が追いつき、素早く送球。ぎりぎりのタイミングとなるが、セーフで内野安打。一死後、5番横井がライト右へヒットを放ち〔1右〕、この間に小西は三塁へ。ここで小西はバッテリーの一瞬の隙を突き、果敢なホームスチールで生還〔2左〕。そしてもう一人の助っ人、7番古川〔2右〕はきれいにセンター前へ運び、さらに1点追加。3-4とし、試合は接戦に。


 5回裏のあしたばは、一死三塁から1番福本選手がライナーのレフト前ヒット〔左〕でまず1点。二死後、3番安藤選手はフルスイングで打球は左中間へ〔右〕。打ったほうも見事だったが、脚力でそのフライに追いついたセンター松尾の守備も見せ場だった。しかしグラブに当てるも捕球はできず二塁打となり、あしたばはダメ押しの6点目。

 6回裏、先頭バッターの打球はセカンド左へ。うまくバウンドを合わせた土井選手〔左〕は、そのまま送球も無難にこなし〔右〕、自身初のアウトを取る。本人も体すべてで喜びを表現し、ナインも「ナイスプレー」と声をかけ、大いに盛り上がる。この日いちばん笑顔が咲いたシーンだったかもしれない。

 最終回となる7回表、先頭の横井はレフトへ打球を放つ〔左〕。ともに追いつくかと思われたショートとレフトの間にバウンドし、ヒットに。最後の反撃で貴重なランナーだったが、盗塁を試みるも刺されてしまう。前の塁を狙うことは大事だが、状況判断はさらに大切。この走塁は痛かった。松尾と同じく今季初出場の6番福田〔中〕は四球を選び、チームとしての粘りを見せるが、8番宮本〔右〕がサードゴロに打ち取られ、万事休す。6-3であしたばが南海ハーツに完勝した。

 この日は若手の両投手が完投したわけだが、四死球の数では長堂投手に分があるものの、奪三振数は長堂の7に対し矢野は8。しかも毎回奪三振のおまけ付きである。被安打数も長堂の6に対し矢野は4。今後、あと少しだけコントロールが安定すれば、Gリーグ屈指の好投手にも近づいていけるポテンシャルを感じさせる。勝ちを目指しつつも、若手選手の成長を見られるのはうれしいことだ。6月の試合に向けて、良い流れを作っていきたい。

【文責・背番号6】

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