週刊ハーツ

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2018.09.08

09月08日 あしたば戦 8-3

2018年09月08日 15:00~17:00
下高井戸運動場B面(ホーム)
Gリーグ 第5戦
【南海ハーツ vs あしたば】(1試合目)

A 000 30(2)  3
H 002 51(x)  8

投:住吉〔勝〕→高松〔S〕
捕:横井→綿貫

本塁打:安藤(あ)、住吉(ハ)
三塁打:長堂(あ)、横井(ハ)
二塁打:なし

 1 (左)久原【24】
 2 (二)綿貫【14】
 3 (投)住吉【51】
 4 (三)高松【49】
 5 (一)筒井【18】
 6 (捕)横井【 6 】
 7 (遊)柴川【 4 】
 8 (中)今泉【63】
 9 (右)永山【36】
10(指)兵藤【23】

☆Gリーグ表彰☆
最優秀=住吉(南海ハーツ)
 優秀=今泉(南海ハーツ)
 優秀=安藤(あしたば)

★ハーツ三賞★
殊勲賞=住吉(前半の好投と、逆転満塁ホームラン!)
敢闘賞=高松(値千金の先制打と、ナイスセーブ)
敢闘賞=横井(今季初長打と、捕手でも貢献)
敢闘賞=今泉(左へ右へ、見事なマルチ安打)
守備賞=横井(俊足恵美選手の盗塁を阻止)
山平賞=柴川(貴重なダメ押し適時打)

 首位のTEAMシゲルを追うには、両チームとも負けられない一戦。
 南海ハーツ対あしたばは静かな立ち上がりとなった。
 ハーツ先発の住吉は、初回からコンビネーション良く、相手に的を絞らせないピッチング。ランナーを背負った場面で三振を奪うなど〔左下〕、あしたば打線に点を与えない。バッテリーを組んだ横井も、何とか住吉投手を盛り立てたい気持ちで、俊足の恵美選手の二盗を阻み〔中下〕、守備のリズムは良い。一方、あしたば先発の安藤投手も負けていない。こちらも力強い速球で三振を奪い〔右下〕、3回表まで両チームはゼロ行進。

 試合が動いたのは3回裏。先頭の永山が三塁強襲ヒットで出ると〔左下〕、ハーツは二死満塁とし、迎えるは通算500本安打のMr.南海。4番高松はいつもの勝負強い打撃で、均衡を破る先制のレフト前ヒット〔中下〕。そして続く筒井のサードゴロ時に、二塁ランナー住吉のスピード感あふれる走塁が冴えた。三塁ベースを踏む東岡選手より一瞬早くサードに滑り込み〔右下〕、この間に兵藤が生還。貴重な2点目となった。

 しかし互いに好敵手と認め合う両チーム。あしたば打線も黙ってはいない。4回表、一死から3番長堂選手が特大のレフト越え三塁打〔左下〕でチャンスメイク。4番三好選手の死球を挟み、5番安藤選手がバット一閃〔中下〕。レフトの頭上を越す会心の当たりは逆転3ランホームランとなる〔右下〕。

 先制、逆転と目まぐるしい展開となり、3-2とあしたばがリードして迎えた4回裏。ここでドラマが待っていた。先頭の柴川が四球で出塁すると、続く8番今泉は技ありの三遊間ヒット〔左下〕。またも二死満塁となり、2番綿貫がきっちり四球を選び、同点。そして3番住吉に回ってくる。先ほどは打者・安藤選手にやられたが、今度は投打が入れ替わり、リベンジのチャンス。ここ数年で長打力を身に付けた住吉が放ったラインドライブの打球〔中下〕はレフトのグラブの先を越え、そのままフェンスまで転々。俊足の住吉は前の走者・綿貫に迫る勢いで、ランニング満塁ホームラン!〔右下〕 ハーツは7-3と再逆転。 

 5回裏のハーツは、代わった恵美投手から6番横井がレフト越えの三塁打〔左下〕。実は横井はこの打席が今シーズン初の長打。ここ数年で単打ばかりになっていたことを内心気にしていたが、秋を前に吹っ切れた格好だ。そして7番柴川〔中下〕はセンター右へのヒットで、貴重な追加点をたたき出す。続く今泉〔右下〕が今度はライトへのマルチ安打で、ハーツ打線は最後まで集中力を切らさなかった。

 試合は6回表まで進むも、時間切れで裏にはたどり着けず、スコアは5回終了時の8-3で南海ハーツが勝利。5回から登板した守護神・高松〔左下〕が、抑えバッテリーの女房役を務める綿貫〔右下〕とともに締めた。

 この試合、面白い数字のマジックもあった。両軍先発の、あしたば・安藤投手〔左下〕は背番号15、ハーツ・住吉投手〔右下〕は51。反転すると互いの背番号となる二者が、ともに前半は好投し、打者として打ち崩したのもこの二人。違いはホームラン時のランナーの数だけ。その1点の差が、そのまま勝ち負けにつながったようにも見えた。
 チーム力に差がない(フリーマッチでは、むしろあしたばさんのほうが良い結果を出している)2チームだからこそ、勝敗の境目はごくごく小さなもの。コインを裏返したら、試合の風向きも一気に変わる。二刀流を地で行く15番と51番の背中が、野球の面白さと怖さを教えてくれたような、印象深い試合だった。

【文責・背番号6】

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