週刊ハーツ
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2024.09.07
09月07日 新宿ブンブン戦 4-2
2024年9月7日(土)13:00~15:00
世田谷総合運動場(ビジター)
第30戦《Gリーグ第10戦》
【新宿ブンブン vs 南海ハーツ】(2回戦)
H 001 210|2 4(6)
B 100 010|x 2
投:小林〔勝〕
1 (右)高松【49】
2 (投)小林【61】
3 (遊)矢野【32】
4 (三)小西【29】
5 (左)横井【 6 】
6 (捕)筒井【18】
7 (中) 森 【 0 】
8 (二)兵藤【23】
9 (一)丸山【39】
☆Gリーグ表彰☆
最優秀=丸山選手(南海ハーツ)
優秀=小林選手(南海ハーツ)
優秀=関選手(新宿ブンブン)
★ハーツ表彰★
殊勲賞=丸山(リードを広げる完璧なタイムリーヒット!)
殊勲賞=森(勝ち越し犠飛に、最終回はきれいなレフト前! 守備でも貢献)
殊勲賞=小林(粘投でチームを勝利に導く! 7回には左中間三塁打)
敢闘賞=矢野(同点につながる一打と、ダメ押しライト線タイムリー二塁打)
敢闘賞=筒井(最終回、よく引きつけセンターに抜ける貴重なタイムリー)
守備賞=高松(絶妙なポジショニングでライトゴロ。失点を防ぐ)
Gリーグ10戦目となる新宿ブンブン戦。16安打の猛攻を見せ19対2で快勝した6月の前回の対戦とは一転、今回は相手・関投手を中心とした粘りの守備の前に苦しんだ。
打線は3回まで無安打。3回に四球で1死満塁として3番・矢野〔中〕の打球が遊撃と左翼に間に落ち1-1の同点(記録は三封の左ゴロ)としたが、続く小西の力強い打球も相手の深い守備位置で中飛となり、思うように得点を奪えず。
その中で流れを変えたのは丸山だった。2-1で勝ち越した4回2死二塁の場面でこの日、チーム初安打となる鮮やかなセンター返し〔左〕。相手もGリーグ最優秀に選出するほどの快打でリードを広げると、5回に横井〔右〕が三塁線を破る適時打で4-1と突き放した。
投げては前回、ブンブンを11奪三振で抑え込んだ小林が、この試合は1~5回まで走者を背負う苦境に立たされる。ブンブン打線も中堅から右へ計6安打を浴びせる徹底ぶりで小林〔中〕にプレッシャーを掛ける。
相手の執念に対しても、小林は何とか要所を締め6回2失点と踏みとどまる。右方向に襲う打球に対しても丸山、兵藤の一、二塁間がしっかり対応。2-4と2点差と迫られた5回2死一、三塁の窮地では高松〔中〕がライトゴロを決め、ベテラン陣が熱投を支えた。
試合は7回表まで進み、小林〔1左〕が三塁打、矢野〔1右〕が適時二塁打の連続長打に加え、筒井〔2左〕が中前へ適時打、森〔2右〕も三遊間を破る左安打で続いた。時間切れとなり最終スコアは6回表裏までの4-2。猛暑の中、選手9人で何とか逃げ切り、最近のフリーマッチで見せている守り勝つ野球をこの日も発揮した。これで9勝1敗となり、リーグの首位をキープ。残り2試合も苦しい展開が予想されるが、これまで同様、一丸で自力優勝をつかみに行く。
文責【0】
2024.09.01
09月01日 オールドスターズ戦 9-15
2024年9月1日(日)10:40~12:30
落合中央公園
第29戦《シニアリーグ第4戦》
【南海ハーツ vs オールドスターズ】
OS 393 15
NH 090 9
投:兵藤〔負〕-松尾
1 (左)成岡【11】
2 (遊)横井【 6 】
3 (三)高松【49】
4 (捕)筒井【18】
5 (一)松尾【17】
6 (中)宮本【19】→太田【16】
7 (二)岩田【36】
8 (右)丸山【39】
9 (投)兵藤【23】→藤本【 5 】
★ハーツ表彰★
敢闘賞=松尾(完璧な2安打に、最終回は来年に期待を持たせるピッチング)
技能賞=岩田(なぜか不思議な打撃好調)
技能賞=兵藤(三塁線ぎりぎりの強襲ヒット)
技能賞=丸山(粘り強く、渋いライト前ヒット)
守備賞=太田(ポジショニングばっちり、センターフライがっちり)
9点を奪う頑張りは見せたが、勝利を手にすること4はできなかった。
3連敗のあとを受けたシニアリーグの第4戦は、今年のリーグ戦の中でも最大の強敵と目されるオールドスターズとの対戦。この日は序盤から大量点を奪われ、さらには途中、折からの台風の影響によるゲリラ豪雨に見舞われての中断もあって、集中力を保ちづらい状況ではあったが、ハーツはあきらめることなく2回に打者12人を送り込み9点を挙げる反撃をみせた。ただ、やはり失点が大きすぎて追いつくには至らず、今季のシニアリーグは勝利なしの4連敗に終わった。
1回表。ハーツの先発は兵藤〔中〕。今季のシニアリーグでは主戦として頑張ってきたが、まだマウンドでいいバランスをつかむまでには時間がかかるきらいがあり、初回に5四球、味方の失策も絡んで打者一巡で3点を奪われた。
ハーツはその裏、先頭の成岡〔左〕の四球と二盗で一死二塁としたが、続く高松〔右〕のとき三盗を狙ったタイミングで高松が捕邪飛を打ち上げ併殺となり好機を逸した。
2回表には余裕が出てきた相手打線に打者15人を送られ、8安打3四球で9失点。12点差となり、コールド負けの危機が迫った。ハーツはそれでも2回裏、松尾〔左〕のチーム初安打などで満塁とする。ここで、ゲリラ豪雨があり、しばらく中断となったあと、岩田が押し出し四球を選び1点、なお一死満塁から兵藤〔中〕が鋭く三塁線を突破、ファウルかとも見えたが判定はフェアで適時打となり2点目。さらに3連続押し出しで5対12とし、なお二死満塁から松尾が左中間へ走者一掃の三塁打〔右〕。さらに連係ミスの間に還って、この回のハーツの得点は9点、打線がうまくつながったことで、先発全員得点となった。
3回表に3点を追加され、最終的には9対15で敗戦。ただそれでも、コールド負け寸前から、誰一人諦めることなく見せた反撃は、チームにとって大きな収穫といえるだろう。下位打線が相手にアウトを与えず、しっかり出塁していけば、強豪チームからも大量点を奪える可能性があることが証明されたからだ。
このゲームでは、最終的に得点にはつながらなかったが、3回に岩田〔左〕が三遊間突破、丸山〔右〕が右前へと七、八番の連打からのチャンスメークもあった。これまでは上位打線でしか得点チャンスがなさそうな感じもあったシニアチームだが、そこに変化が生まれてくるかもしれない。
また、攻撃陣にとって大きいのは、松尾の2安打だ。2本目の三塁打は完璧な打ち方と言っていい内容。最終回にはマウンドに上がり〔中〕、センターでライナーを反応よくつかんだ太田の好プレーにも助けられ、3失点はしたが来季へつなぐ投球を見せた。シニアメンバーではトップクラスの運動能力を持つ松尾が野球勘を取り戻してきたことは、来季への好材料と言えるだろう。
攻撃陣のほうにある程度、光が見えたとなれば、あとはディフェンス。1イニング平均5点を取られていては、勝つ望みはほぼないと言っていい。バッテリー、野手陣含め、相手にビッグイニングを作らせないためにどうするかを考えなければならない。
ビッグイニングの要因としては長打、四死球、失策があるが、このゲームでは長打は1本のみに抑えられている。四死球は3イニングで11、失策は3なので、まず手をつけるべきは四死球ということになる。調べてみると、打者32人のうち、3ボール0ストライクとなったケースが6回(19%)もあるので、まずは「(長打を許さない、ということは維持する中で)いかにカウント3-0を防ぐか」にアプローチしていく必要がありそうだ。
文責【5】
2024.08.24
08月24日 グリフィンズ戦 5-2
2024年8月24日(土)14:30~16:30
東台A面(ビジター)
第28戦《フリーマッチ》
【グリフィンズ vs 南海ハーツ】
H 111 2|0 5
G 200 0|3x 2(5)
投:矢野〔勝〕-高松〔S〕-矢野
1 (中)久原【24】
2 (投)矢野【32】
3 (遊)横井【 6 】
4 (三)高松【49】
5 (捕)筒井【18】
6 (二)兵藤【23】
7 (右)宮本【19】
8 (一)丸山【39】
9 (左)岩田【36】
★ハーツ表彰★
殊勲賞=岩田(麦わら帽子が似合いすぎる夏男! センターオーバー二塁打含む2打数2安打)
殊勲賞=矢野(先発粘投&強烈なヒット2本で1打点!)
敢闘賞=久原(1番打者としてしっかり機能、2安打1打点2盗塁1得点)
敢闘賞=筒井(3回、センター越えの貴重な勝ち越しタイムリー)
技能賞=宮本(最終回にしっかり引っ張り、ライトへ抜けるヒット)
技能賞=丸山(三遊間の深い位置へ、技ありのショート内野安打)
守備賞=宮本(ライトへのフライとライナーを球際強くキャッチ)
守備賞=矢野(4回二死満塁、ショートとして動き良く、得点を許さず)
夏の終りのハーモニー、Mr. Augustは試合も飲みも絶好調!
夏休み明けの東台野球場。本日の主役は、麦わら帽子のバリエーションを楽しむ、お洒落な夏男だった。
まずは初回から順に追っていこう。ハーツ先攻、両チームで最初に打席に入ったのは、1番センターとして期待される久原〔左〕。ボールを見極め、ファウルでも粘り、放った打球は左中間へ。センターがよく走りグラブに当てるも捕球ならず、先頭打者安打に。盗塁後、2番の矢野〔右〕はレフトへ会心のヒット。ぎりぎりまで引きつけて打てるから、打球もヒットゾーンへ飛ぶ。技術の高さを裏付ける打席だった。無死二三塁となり、横井のセカンドゴロ間に久原が先制のホームを踏む。
ハーツの先発は矢野〔中〕。このところずっと安定した投球を見せてくれている。何より、しっかり腕を振っているのが好調の要因で、それにより制球力も身についてきた。矢野は先頭打者から4人連続で内野ゴロに打ち取るも、総年齢が200歳越えのシニア内野陣がことごとくアウトにできず、2点を献上してしまう。それでも崩れることなく投げ切り、この初回の踏ん張りが後に生きてくる。
2回表、二死から丸山〔左〕が三遊間へしぶとく運び、続く岩田〔中〕も連続内野安打。麦わら帽子をヘルメットに代えても夏に強い男は、独特のバッティングフォームを貫き、チャンスメイク。ここでタイラ(久原)がレフトへタイムリーヒット〔右〕。試合を振り出しに戻し、1番は自分の指定席と言わんばかりに躍動する。
シニア守備陣は時間の経過とともに動きが冴える
矢野は2回、3回を連続無失点。特にライトの宮本はフライとライナーを球際強くアウトにし、矢野の好投を支えた。ランナーが出ても落ち着いた投球ができるようになったのが矢野の成長で、特に3回はランナーを三塁に置いてから2者連続奪三振でピンチを脱した。
3回表、先頭の3番・横井〔左〕が一二塁間の安打で出ると、5番の筒井〔右〕が力強くバットを振り抜き、センター越えの貫録のタイムリー。これが貴重な勝ち越し打となる。
3-2で迎えた4回表、Mr. Augustの岩田が魅せる。振り抜いた打球は、センターオーバーの大きな二塁打〔左〕。常に前向きで、自分を否定することが一切ない(←とっても褒め言葉)、元気印(コーチャー時や守備での大きな声はハーツの大事な戦力)の打球で、ベンチはこの日いちばん盛り上がった。ここで無口な巧打者・矢野〔中〕が完璧に打ち返しタイムリー。岩田に負けじと、横井も得意のセンター返しでタイムリー〔右〕。これで8月は3試合連続マルチ安打となり、2013年の入団以来、こつこつと積み重ねた安打数は297に。夏から秋に向けて、大台到達となるか。
勝負を決める最終回のプレーには課題と反省点
5-2となり、4回裏からは高松〔中〕が登板。9月1日(日)には、南海ハーツの今季最後のシニアリーグ(第4戦)が控えている。そこへ向けて、調子を上げていきたいところだ。二死満塁となるも、強心臓の高松は得点を許さず、ハーツがリードを保ったまま最終回へ。
何とかこのまま逃げ切りたいハーツだったが、さすがグリフィンズ、長打で2点を返し、5-4とハーツのリードは1点に。ここで「矢野の勝利を消したくない」と、高松自ら矢野の再登板を示唆。一死二塁で、矢野がショートからマウンドへ。このとき時間もぎりぎりで、審判さんから「1番が最終打者」と宣言があった。ハーツ守備陣は二塁ランナーを返さない態勢を取る。ここで打球はショートへ。強めのハーフライナーだったが、ショートバウンドとなる難しい打球。横井はグラブに当てるも捕球はできず、咄嗟に一塁へ送球。しかしこの判断はボーンヘッドだった。仮に一塁がアウトでも二死。試合終了とはならないため、ランナーをホームインさせないことが最重要。一塁へ投げる前に、味方から「バックホーム!」の声があったにもかかわらず、それに反応できなかった。これはまず「どこへ打球が飛んだら、どう動くか」という事前のイメージができていなかったことが一番の問題で、最終回1点差の場面で、適切なプレーを選択できなかったことは大いなる反省点だ。結果的に、一塁送球を見たランナーがホームへ突入したため、5-5の同点となった。
正式なスコア上は、4回表裏までが生き(5回が終了しなかっため)、5-2のままとなるが、もしこれがGリーグだったら、今季からのルール「最終回に、裏のチームが同点・逆転まで進んだら、三死に達していなくても裏の得点まで有効」で、5-5が最終スコアとなる。監督として、選手として、横井には課題が残った。
この日はヤングが久原と矢野の2人のみ。守備陣もまさにシニアで固める布陣となったが、後半に進むに従い、動きは格段に良くなった。打撃陣は好調で、久原、矢野、横井、岩田が2安打。筒井、宮本、丸山も内容のあるヒットを重ね、この日チーム唯一の二塁打を放った岩田は、シニアリーグでの活躍を誓っているだろう。
恒例の石神井公園飲み、前の時間帯で試合をしていた新宿ブンブンさんが飲んでいる「太陽」へハーツナインも向かったが、満席で断念。いつもの「受楽」で1次会を楽しんだ。宮本、兵藤が帰路に就いたあと、2次会にはMr. Nami Heartsの高松(8月生まれなので、Mr. Augustも兼任?)、大学の同級生、岩田、丸山の三羽烏がそろい、いつも元気な突つい(筒井)、三茶に恋する横井を含め、5人で蕎麦を食しながら、まだまだ盛り上がった。
次週はヤング強化試合(土)とシニアリーグ(日)で、チームとしては2日連続の試合が待っている。それぞれに課題を持ち、内容のある試合をして、ともに勝ってお酒を飲めたら最高だ。その次の週には大事なGリーグ第10戦が待っている。南海ハーツの夏はまだまだ続いていく。
文責【6】
2024.08.10
08月10日 中野マシンガンズ戦 7-8
2024年8月10日(土)11:00~13:00
世田谷公園B面(ホーム)
第27戦《Gリーグ第9戦》
【南海ハーツ vs 中野マシンガンズ】(2回戦)
M 200 102 3 8
H 203 010 1 7
投:小林〔負〕
1 (遊)成岡【11】
2 (右)土屋【13】
3 (投)小林【61】
4 (三)矢野【32】
5 (左)横井【 6 】
6 (捕)筒井【18】
7 (一)高松【49】
8 (中)久原【24】
9 (指)丸山【39】
10(二)兵藤【23】
☆Gリーグ表彰☆
最優秀=石井選手(中野マシンガンズ)
優秀=後藤選手(中野マシンガンズ)
優秀=横井選手(南海ハーツ)
★ハーツ表彰★
敢闘賞=土屋(アイデアあふれるバントヒット含むマルチ安打)
敢闘賞=筒井(貴重なレフト前タイムリー含む2打点)
技能賞=高松(巧みなバットコントロールでセンター前)
技能賞=小林(最終回に意地のタイムリー二塁打&粘りの完投)
守備賞=土屋(ライト線のフライ好捕&勝負所でのライトゴロ達成)
辻本賞=丸山&成岡(審判さん緊急時に、代理で審判)
真夏の首位攻防となった中野マシンガンズ戦。この日まで南海ハーツは8戦全勝。これ以上ない成績だが、2敗で追うのがマシンガンズ。2022、23年の連覇チームだ。マシンガンズさんの強さは、チーム名の通り連打のマシンガン打線も素晴らしいが、実は守り勝つ野球が特長。今シーズンのハーツは、それを見習い、小林投手を中心に、小西三塁手、矢野遊撃手、土屋外野手をはじめとする内外野の堅守で勝ちをつかんできた。そして何より、今季は打撃好調の選手が多く、打線のどこからでも得点できるのが強みである。さあ、どんな展開が待っているのか。
ハーツ先発の小林〔左〕にいきなり襲いかかったのはマシンガンズのクリーンアップ。ランナーを二塁に置き、3番・後藤選手〔右〕がライトへ特大のランニング2ランホームラン。
いきなり2点のビハインドを背負ったハーツだったが、こちらも初回から粘りを見せる。二死からともに四球出塁の小林と矢野が積極走塁のダブルスチールで二三塁。ここで5番・横井〔左〕がレフトの右を抜く2点タイムリー二塁打で、すかさず2-2の同点に。さらに筒井が死球、高松〔中〕が技ありのセンター前で二死満塁とする。ここで久原〔右〕の放った強烈なゴロは三遊間を抜けたと思った。しかし、大事な場面でマシンガンズの堅守が出る。サードの葛西選手がぎりぎりで追いつき、二塁送球で追加点を許さない。
さあ、2回から仕切り直しだ。小林投手は2回は2奪三振、3回は2番からの好打順を三者凡退。持ち味を十分に発揮してくれた。3回裏、先頭の2番・土屋〔左〕がアイデアあふれるセーフティバントで出塁。小林四球のあと、横井がこの日2本目のレフト前安打〔中〕で一死満塁。ここで6番・筒井〔右〕が押し出し死球で3-2と逆転。続く高松のサードゴロが送球エラーを誘い、この間に2者が生還し、ハーツは5-2と優位な展開に。
4回表、マシンガンズは二死から下田選手のセンター前ヒットを起点に1点を返す。首位攻防らしく、互いに取られたら取り返す流れに。4回裏、マシンガンズは先発の菊地投手から赤木投手にスイッチ。いつも完投が当たり前と思っていた菊地投手を早い段階で代える下田采配が終盤に意味をなしてくる。
ハーツの小林は粘投を続け、5回は1番からの好打順を三者凡退に。期待に応えるピッチングだ。5回裏、ハーツは二死二塁から筒井〔中〕が力強くレフトへタイムリー。6-3とし、リードを広げる。
しかしここからが粘りのマシンガンズ打線。6回表、先頭の4番・松原選手が左中間への三塁打で出ると、まず1点を返し、さらに二死二塁から菊地選手がセンター越えの二塁打で1点差に。ここで嶋田選手がライトへライナーを放ち、ハーツナインは同点を覚悟したが、土屋右翼手がダッシュよく打球を処理し、ライトゴロでスリーアウト。両チーム最善を尽くし、6回終了時で6-5の1点差。痺れる試合となった。
7回表、ハーツはあと3つアウトを重ねれば勝ちに手が届く。今年のGリーグは小林が多くの試合で完投してくれていたので、最後まで託そうと、そのままマウンドに送った。しかし、さすが2連覇のマシンガンズ。絶対に逆転するという意気込みが伝わってくる。打順もトップからだ。そして橋口選手〔左〕がフルスイングでライト前。盗塁後、2番・石井選手〔右〕が右中間を深々と破る値千金の逆転2ランホームラン。続く後藤選手もセンター後方へ大きな当たり。中継の間にそのままホームインし、8-6。土壇場でマシンガンズ打線が意地を見せる。
2点差での7回裏。ここでは両チームが時間とも戦わなければならなくなった。逆転を許さず三死を取れば、マシンガンズの勝利。7回裏が終了しなければ、6回表裏までのスコアでハーツが勝利。二死まででハーツが同点に追いつくか逆転すれば、7回表裏の得点も有効になる。
ハーツは土屋〔左〕がよく粘り、内野安打。ワイルドピッチで二塁に進むと、それまで3四球の小林〔右〕がしっかり振り切り、ライトへタイムリー二塁打。この時点でルーズベルトゲームの7-8に。
最後までわからない展開となったが、残り時間の関係で、矢野選手がラストバッターと告げられる。一死二塁。さあ、泣いても笑ってもここで勝負が決まる。スコア上はマシンガンズが有利だが、実はこの状況ではハーツのほうが勝利に近い状況にあった。もし仮に矢野がアウトになっても、ゲッツーが成立しなければ、7回表裏が終了せず、ハーツが6-5で勝ちとなる。そして矢野はセカンドフライとなり、惜しくも同点以上の結果とはならなかったが、ベンチは勝利を得たと思った。しかし打つと同時にセカンドランナーがスタートを切っていたため、二塁に戻りきることができず、ゲッツーとなり、7-8で試合終了。
ハーツにとっては思わぬ幕切れとなってしまったが、まず最後まで冷静に守り抜いたマシンガンズさんを称えたい。最終回が終了するまで勝ちを追い求めた結果といえる。そしてハーツの敗戦は、さまざまな状況が想定された場面で、ランナーに打球による判断をしっかり指示することができなかった監督の責任だ。あと1イニングの6回までリードしながら、チームを勝利に導けなかった点、とても申し訳なく思う。
でも今できるのは、とにかく前を向くこと。南海ハーツのGリーグは残り3試合。2敗のマシンガンズさんはこれ以上負けないと思って、ハーツも目の前の1勝ずつをしっかりつかんでいきたい。昨年加入の永福コルセッツさんはシーズン中盤から後半にかけて非常に良い試合をしているし、確実に強くなっている印象だ。そして今年加入のエースハンターズさんも1回戦では粘りの野球で最後まで手強かった。
シーズン終盤まで、リーグ全体で熱戦が予想される。ハーツもまずは各Gリーグの週に正規メンバーで9人集めるところから始まり、その週に参加できるメンバーでベストの布陣を組み、9月7日(土)の新宿ブンブン以降の3戦を大切にしていこう。
そして中野マシンガンズさんをはじめ、Gリーグの各チームは、ハーツの好プレーにいつも温かな声をかけてくださる。その言葉に勇気づけられ、「よし、次の打席、次の守備機会も頑張るぞ!」と思える選手は多いはずだ。ハーツメンバーも同様な声かけができていると思う。こうしてGリーグ内での交流が深まっていくことが私としてはとてもうれしい。最近では、自チームの試合がない週に、Gリーグ他チームの助っ人に呼ばれることでの交流も増えている(チームを問わず、盛んになっている印象)。こういうつながりこそが、私が「草野球をやっていて良かった」と思える瞬間だ。
甲子園も8強が出そろい、盛り上がっている。海外では大谷選手が素晴らしい活躍を見せている。東京の片隅にあるGリーグも、全チームでそんな試合を続けていきましょう。
文責【6】
【今週のベストショット by Tsucchy】
2024.08.03
08月03日 パディーズ戦 5-3
2024年8月3日(土)14:30~16:30
東台A面(ホーム)
第26戦《フリーマッチ》
【南海ハーツ vs パディーズ】
H 003 020 5
P 200 100 3
投:小西〔勝〕-矢野〔S〕
1 (中) 森 【 0 】
2 (右)土屋【13】
3 (三)矢野【32】
4 (投)小西【29】
5 (捕)筒井【18】
6 (遊)横井【 6 】
7 (二)兵藤【23】
8 (一)丸山【39】
9 (左)岩田【36】
★ハーツ表彰★
殊勲賞=小西(4回を投げ先発勝利&ライトへタイムリー!)
殊勲賞=矢野(貴重な勝ち越しタイムリー&無失点セーブ!)
敢闘賞=丸山(粘りの打撃でセンター前。打撃の状態良し)
技能賞=土屋(足を生かしたショート内野安打。2盗塁2得点)
技能賞=森(初回に先頭打者安打で出塁)
守備賞=土屋&丸山(的確なポジションでライトゴロ達成)
守備賞=兵藤&筒井(初回一死二三塁、前進守備で本封)
守備賞=岩田(逆転後、大きなレフトフライを永山キャッチ。流れを引き寄せる)
守備賞=森(左右のセンターフライを堅実に捕球)
守備賞=矢野(緩くて難しいサードゴロ2つを軽快にさばく)
守備賞=小西(最終回、2つのサードゴロを完璧送球)
初回、パディーズに2点を先取されるも、3回に小西〔左〕の適時打で1点を返すと、二走・矢野、一走・小西のダブルスチールで作った2死二、三塁の好機を横井〔右〕の2点打で3-2と逆転。
4回に3-3の同点に追いつかれるも、5回に矢野〔左〕が勝ち越し適時打。さらに横井〔右〕が、この日3打点目となる左前適時打を放ち突き放した。
そして最終6回2死、相手3番の当たりを二塁手・兵藤がさばき、5-3でゲームセット。
相変わらずの猛暑。メンバーが9人ギリギリという過酷な状況下で、ハーツは前週に続き平均年齢の若いチームとの接戦を制した。
横井監督の大盤振る舞いだ。この日は何と、守備賞8人!! 「素晴らしかったので、監督以外、全員に守備賞を進呈」と大絶賛。横井監督も3つの遊ゴロをさばくなど全員が訪れた守備機会でキッチリ対応した。
前週の矢野に負けじと今度は小西〔左〕が4回熱投。長打を浴びた1、4回以外は無失点投球で存在感を示した。リリーフした矢野〔右〕も2回無失点。最終6回には3者凡退で斬ってとった。
粘りの投球には粘りの守備で応える。1回1死二、三塁のピンチでは相手4番の二ゴロを処理した兵藤〔中〕が判断良く本塁転送。筒井も冷静なタッチプレーで本塁封殺を完成させた。さらに前週の右翼手・高松の2度のライトゴロに刺激を受けたのか、この試合は土屋がライトゴロを決めてみせる。2点を先取されなお2死三塁のピンチで流れを渡さないナイスプレーだった。
守備の見せ場はほかにも盛りだくさん。投手も兼ねた矢野〔左〕と小西〔右〕が三塁守備で魅せたゴロ処理と力強い送球。一塁手・丸山の再三の巧みなグラブさばき。兵藤、土屋のバックアップにおける豊富な運動量。中堅手・森も何とか相手の大飛球を捕った。
そんな中、強烈なインパクトを残した左翼手・岩田が5回の守り、初回に中越え三塁打を放っている相手5番の打球に対し、小西に指摘を受け左中間深めの絶妙なポジショニングを披露。ほぼ一歩も動かず、滞空時間の長いフライをキャッチすると、味方からも大歓声。相手の反撃の芽を摘んだ。
まさに2週続けて全員野球による完全“粘勝”。高まるチームの士気をGリーグでもぶつけたいところだ。
文責【0】
【今週のベストショット by Tsucchy】
2024.07.27
07月27日 Outlaws戦 4-3
2024年7月27日(土)13:00~15:00
高井戸公園(ホーム)
第25戦《フリーマッチ》
【南海ハーツ vs Outlaws】
H 010 21 4
O 110 10 3
投:矢野〔勝〕-小西〔S〕
1 (遊)成岡【11】
2 (左)久原【24】
3 (一)筒井【18】
4 (捕)小林【61】
5 (右)高松【49】
6 (三)小西【29】
7 (投)矢野【32】
8 (二)兵藤【23】
9 (中) 森 【 0 】
10(指)丸山【39】
11(指)横井【 6 】
★ハーツ表彰★
殊勲賞=小西(2打数2安打、逆転2点タイムリーに、完璧セーブ!)
殊勲賞=矢野(速球と制球力冴え、粘りの4イニングで先発勝利!)
技能賞=高松(ショートへの渋い内野安打でチャンスメイク)
技能賞=兵藤(2回満塁のチャンスで押し出し四球で同点に)
守備賞=高松&筒井(猛チャージで、2度のライトゴロ達成)
守備賞=久原&成岡(双方的確な判断でセンターゴロ達成)
守備賞=矢野(強烈な投ゴロを見事なグラブ捌きでアウトに)
辻本賞=小林(審判さん緊急時に迅速な人員確保)
酷暑の中、ハーツは耐えて守り抜いた。
Outlaws戦、先発・矢野〔左〕が4回4奪三振の熱投。毎回、走者を背負う中でも各回最少失点に抑え、試合を作ると、最後は小西〔右〕が1回2奪三振の3人斬りの完璧リリーフ。4-3で逃げ切った。
この日の相手打線は右打者でも流し打ちを展開。右翼手・高松の所に大飛球や鋭い打球が襲いかかった。それでもさすがベテラン、歴戦の勝負勘が冴えわたる。一、二塁間を破るゴロに対し猛チャージに加え、素早い返球の“攻めの守り”で2、3回と2度のライトゴロを成立させた。
それに呼応するように4回1死一、二塁の場面では中堅手・久原が中前の当たりで二塁へ素早い返球。ベースに入った遊撃手・成岡の巧みなハンドリングも相まって、二塁封殺を完成させた。
打の主役は6番・小西。2回には完璧な左前打で好機を演出すると、1-2で迎えた4回には相手の力強い速球を投げ込む変則左腕から9球粘った末に中前打〔左〕。三走・筒井に続き、小林が二塁から逆転となるホームイン〔右〕。猛暑の中、フルマスクを被った若手が快足を披露した。
ほかにも1回には筒井〔左〕が良い当たりの中飛、2回には兵藤〔中〕が冷静に押し出しを選んだ。1番・成岡〔右〕は3四球で全出塁。ただ、走塁面の悔しい思いをしたことで暑さにかかわらずランニングを敢行しているとか。このタフさと向上心は「さすが」としか言いようがない。
文責【0】
2024.07.20
07月20日 早稲田ベースボールクラブ戦 10-6
2024年7月20日(土)15:00~17:00
西戸山公園(ビジター)
第24戦《シニア強化試合》
【早稲田ベースボールクラブ vs 南海ハーツ】
H 010 090 10
W 000 123 6
投:兵藤-高松〔勝〕
1 (三)高松【49】
2 (二)渡部【10】
3 (遊)横井【 6 】
4 (捕)筒井【18】
5 (投)兵藤【23】
6 (一)丸山【39】
7 (中)矢野【32】
8 (左)土屋【13】
9 (右) 黄 (助っ人)
スコア:藤本(智)
★ハーツ表彰★
殊勲賞=兵藤(3回無失点、チームを勝利に導く!)
殊勲賞=筒井(四番の働きで猛打賞! 2本の二塁打)
殊勲賞=土屋(チャンスを広げるライト前に、守備で大貢献!)
敢闘賞=渡部(大きな右中間タイムリー二塁打)
守備賞=筒井(初回に一塁ランナーを好判断で刺す)
守備賞=土屋(レフトで飛球を6度好捕、守備賞2回分の価値)
守備賞=矢野(右中間のフライを長い距離走り好捕)
守備賞=黄(ライトフライを球際強くキャッチ)
ミスター南海ハーツ・高松の復帰試合。久しぶりの《シニア強化試合》は、早稲田ベースボールクラブさんにお誘いいただき、西戸山公園が舞台となった。
この日、特筆すべきはハーツ先発の兵藤〔中〕。シニアリーグでの登板を重ね、制球力に磨きがかかり、マウンド度胸も身についている。初回はセンター・矢野の候補に、捕手・筒井が好判断で一塁ランナーを刺すなど、守備陣が盛り立て、打者3人で無失点スタート。
2回表、ハーツは2四球・1死球で無死満塁とすると、矢野のショートゴロ間に1点を先制。兵藤はこの1点をしっかり守り、2回裏にはサード・高松が一死満塁で巧みなグラブ捌きから本封。3回裏も兵藤は三者凡退で打ち取り、中盤まで1-0とリード。
ここで高松から続投を促された兵藤だったが、快くマウンドを譲る。兵藤の勝ち投手をアシストしようと気合十分の高松〔中〕だったが、1カ月半のブランクが響いたか、4回裏の先頭打者から2連続で長短打を浴び、1-1の同点に追いつかれてしまう。しかしここからサード・渡部、レフト・土屋の好守があり、高松は最少失点で切り抜け、勝ち越しへの期待が高まる。
ここで、持っているのが高松である。矢野〔左〕、土屋〔中〕のヤング2連打等で一死一二塁とチャンスが広がると、レフトへ技ありのタイムリー〔右〕。貴重な勝ち越し打となる。
打線の勢いが止まらないハーツは、登戸の帝王・渡部〔左〕がライトへ完璧な当たりの大きなタイムリー二塁打。さらに三茶のお眠りボーイ(おじさん?)横井〔中〕が渋すぎる内野安打でつなぐと、「ヘルメットを被ると打てる」と言う筒井〔右〕が四番の貫録で、右中間にこれまた大飛球のタイムリー二塁打。
まだまだ打線はつながり、丸山〔左〕がライトへタイムリー。そしてこの回2本目のタイムリーを高松〔右〕が放ち、圧巻の1イニング9得点。試合を決めた。
しかし粘る早稲田BBC打線は、5回に2得点、6回に3得点と、追撃の手を緩めない。結果的には6回表裏まで進み、10-6で南海ハーツが勝利するかたちとなった。
まさに酷暑、両チームともに大変だったが、シニア勢が大多数を占めるなか、ヤングの土屋と矢野が外野で好守連発、兵藤と高松を助けた。内野陣の動きも良く、守りで試合の流れをつかめたことが大きい。
早稲田ベースボールクラブさんは、力強い打撃の選手も多く、たまたま南海ハーツが勝ててはいるが、毎回、中盤までは接戦だ。こうして対戦の声をかけてくださることも、とてもありがたく、うれしい。ぜひまた試合をよろしくお願いします。
試合後の飲みは、マネージャーの智ちゃんを含め6人が参加。ここで一番話題となったのは「無失点の兵藤さんに勝ちがついてほしかった」という点。すかさず、救援で勝ちが転がり込んだ(自らの打撃で引き寄せた)高松投手は「この勝利は兵藤さんと二人でつかんだもの!」という模範解答で場を和ませた。
途中、飲み屋の外は長時間の豪雨で、まさに夏場の天候急転を味わったが、その分、試合の余韻を楽しめた。お開きになると、みな心地よい酔い加減でそれぞれ次の地へと向かっていく。参加した試合では必ず飲みの場の主役となる渡部はこの日も“舌”好調、高田馬場だけで終わらないことは容易に想像がついた。名前は伏せるが、帝王はミスターとともに小田急線の某駅近くで、東の空が白むまで飲み明かしていたとか、いなかったとか…。令和の時代に、昭和飲み、最高です!
文責【6】
【今週のベストショット by Tsucchy & Tomochan】
2024.07.13
07月13日 あしたば戦 2-0
2024年7月13日(土)13:00~15:00
台東リバーサイドスポーツセンターB面(ホーム)
第23戦《Gリーグ第8戦》
【南海ハーツ vs あしたば】(2回戦)
A 000 000 00 0
H 200 000 42 2(8)
投:小林〔勝〕-矢野
本塁打:久原1号
1 (右)土屋【13】
2 (投)小林【61】
3 (遊)矢野【32】
4 (三)小西【29】
5 (捕)筒井【18】
6 (左)横井【 6 】
7 (一)丸山【39】
8 (二)兵藤【23】
9 (中)久原【24】
☆Gリーグ表彰☆
最優秀=小林選手(南海ハーツ)
優秀=小西選手(南海ハーツ)
優秀=加島選手(あしたば)
★ハーツ表彰★
殊勲賞=小林(粘りの完封勝利に、打でも猛打賞!)
殊勲賞=久原(最後にドンピシャ、8回にランニング2ランホームラン!)
敢闘賞=小西(初回に左中間への先制タイムリー二塁打)
敢闘賞=筒井(貴重な2点目となるレフト前タイムリー)
技能賞=矢野(さすがのバットコントロール、7回に2点タイムリー二塁打)
守備賞=小西(強烈な三塁線ゴロを好捕で二封)
守備賞=小林(投三間の難しいゴロを素手でキャッチ&送球アウト)
破竹の球団新記録(たぶん) Gリーグ開幕8連勝!
息詰まる投手戦 速球冴えるハーツ小林に軍配
ハーツ「スミ2」を守り切る
久原 おまけの本塁打で華を添えた
好敵手あしたばを迎えたGリーグ第8戦。
立ち上がりのチャンスを生かしたハーツが守り切った試合である。
初回の攻撃。二番小林〔左〕がレフト前に渋く落とす。四番小西〔中〕がこれまた渋く左中間に落とし、先制。続く筒井〔右〕がショート強襲で小西を返し、もう1点追加。前回対戦時に恵美投手に苦しめられただけに、幸先良いスタートだった。
しかしハーツ打線は二回以降沈黙。1安打に封じ込められた。制球良く緩急つけた投球でコーナーを突く恵美投手の術中にハマる。三回に小林の二塁打を足掛かりに二死満塁まで攻め立てるが、横井が投ゴロに倒れ、結局「スミ2」で終わった。
勝利への原動力は、今日も小林投手〔中〕。
この日の投球は褒めすぎても褒めすぎることはない。完璧と言ってもいいだろう。
7イニング完投。被安打3。1死球。10奪三振。
投球の8割を占める速球が低めに決まる。特に追い込んでからの外角低めの速球は狙っても厳しいと思う。
あしたば打線の何人かに言われた。「いい投手ですね。打てないですよ」
30分以上早く試合が終わったので、エキシビションを行った。ハーツ打線はようやく目覚める。2イニングで6得点。試合前に「キーマン」に指名された久原は沈黙を守っていたが、レフトに2ラン本塁打〔中〕。ベンチを盛り上げた。
最後にあしたば遊撃手の加島さんに触れておこう。初回の二遊間ゴロ。三回の三遊間ゴロ。いずれも抜けたかと思われる打球をフットワーク良く追いつき、アウトにする。スーパープレーである。
これでハーツは、Gリーグ開幕8連勝。残すはあと4試合。8/10のマシンガンズ戦が山であろう。夏本番を迎えるが、しっかりと体調整えて臨みたい。
文責【18】
【今週のベストショット by Tsucchy】
2024.07.06
07月06日 東京ベイパッカーズ戦 11-12
2024年7月6日(土)15:00~17:00
野毛町公園(ホーム)
第22戦《フリーマッチ》
【南海ハーツ vs 東京ベイパッカーズ】
B 901 20 12
H 614 00 11
投:小西〔負〕-矢野
1 (中)久原【24】
2 (二)兵藤【23】
3 (遊)矢野【32】
4 (投)小西【29】
5 (三)横井【 6 】
6 (右)宮本【19】
7 (捕)筒井【18】
8 (一)丸山【39】
9 (左) 黄 (助っ人)
★ハーツ表彰★
敢闘賞=小西(猛打賞、2打点、2盗塁で4番の働き)
敢闘賞=矢野(二塁打含むマルチ安打、2打点。好リリーフ)
敢闘賞=筒井(マルチ安打、1打点、フルスイングで打撃復調)
敢闘賞=丸山(広角にマルチ安打、1打点)
敢闘賞=黄(内野安打含む2安打、1打点)
技能賞=久原(サード強襲安打でタイムリー)
技能賞=兵藤(最終回にセンター前ヒット)
技能賞=宮本(2度のチャンスに堅実に2打点)
守備賞=小西、筒井、丸山(連係よく投ゴロゲッツー完成)
守備賞=兵藤(ライトへ抜けそうなフライを好捕)
気温30度を優に超す猛暑のなかでの一戦は、両チームとも9名ぎりぎり。ハーツはメンバー中4人が還暦越え。試合中には相手チームの選手が軽い熱中症で座り込む事態も出るなど、暑さとの戦いにもなった。
試合は序盤からの乱打戦。ハーツの先発、小西〔中〕は先頭打者を三振に斬ってとったものの、制球が安定せず、バックの乱れも重なり、初回、一挙9点を失ってしまう。
その裏、ハーツはすぐさま反撃。先頭の久原が敵失で出塁、矢野が四球で歩き、小西〔左〕の左前打で、満塁としたところで、横井〔中〕が中前適時打を放って1点を返し、続く宮本〔右〕の内野ゴロで1点を追加。
そこから、筒井〔1左〕、丸山〔1右〕、助っ人参加の黄選手〔2左〕、久原〔2右〕が4連打、さらに4点を加えた。
2回にも矢野〔左〕、小西〔右〕の連打を生かし1点を追加。
3回には丸山〔1左〕、黄〔1右〕の連打からチャンスをつくり、矢野〔2左〕、小西〔2右〕の三番、四番が連続適時打を放ち1点をあげ、11対10と、ついに試合をひっくり返した。
しかしながら相手も粘る。4回のハーツの守りは、2死満塁のピンチ。ボールカウントは3-2。塁上の走者は一斉にスタートを切る。そこで投じた小西の一球は大きくはずれ、押し出し。がっくり肩を落とすバッテリー。その虚をつき、スタートを切っていた相手二塁走者は、ホームを一気に駆け抜けた。12-11。
その後、ハーツは、4回、5回にも安打で走者を出すが、後続が続かず、無得点に終わった。この日のハーツ打線は、上位から下位まで、まんべんなく14安打を放ったが、最後は、相手の粘り、勝利に対する強い思いに押し切られたかっこうとなった。
文責【23】
2024.06.22
06月22日 新宿ブンブン戦 19-2
2024年6月22日(土)15:00~17:00
野毛町公園(ホーム)
第21戦《Gリーグ第7戦》
【南海ハーツ vs 新宿ブンブン】(1回戦)
B 200 000 0 2
H 522 406 x 19
投:小林〔勝〕
1 (投)小林【61】
2 (右)土屋【13】
3 (遊)矢野【32】
4 (三)小西【29】
5 (捕)筒井【18】
6 (一)横井【 6 】
7 (中)久原【24】
8 (二)兵藤【23】
9 (左) 森 【 0 】
10(指)丸山【39】
11(指)成岡【11】
☆Gリーグ表彰☆
最優秀=小林選手(南海ハーツ)
優秀=成岡選手(南海ハーツ)
優秀=石塚選手(新宿ブンブン)
★ハーツ表彰★
殊勲賞=成岡(チャンスでフルスイング、猛打賞3打点で勝利に貢献!)
殊勲賞=小林(投げては完投、打っては猛打賞、圧倒的な存在感!)
敢闘賞=久原(俊足生かした内野安打と、会心のレフト前ヒット)
敢闘賞=森(絶妙の位置に落とす内野安打と、ライトへ渋いヒット)
敢闘賞=矢野(ともにライトへ柔らかなバッティングで長短打)
技能賞=兵藤(初回にセンターへライナーヒットでタイムリー)
守備賞=小西(どんなゴロも軽快なフットワークで、送球も完璧ストライク)
守備賞=筒井(志願のフルマスク、好リードで守備の要)
打って、守って、走って躍動したハーツが新宿ブンブンを破りGリーグ破竹の7連勝を飾った。
攻撃は16安打19得点の猛攻。四死球も12個選び、最後まで手を緩めず。投げては小林〔中〕が7回11奪三振で完投。1四球と制球も光り、リーグ戦6勝目。Gリーグ最優秀賞に輝いた。
初回の守り、振り逃げと失策も絡み1死二、三塁の場面でブンブン4番の石塚選手に左中間二塁打を浴びる。
痛い形で先取点を失ったが、この日のハーツは打線がつながった。
その裏、ハーツは2死満塁で6番・横井〔左〕が左翼線に安打を放ち、三走・小林、二塁から土屋もかえり同点とすると、続く久原〔中〕の内野安打で、矢野がかえり勝ち越し。さらに二、三塁とし8番・兵藤〔右〕のきれいな中前打で三走・横井に続き相手のミスを逃さず、久原も二塁からホームイン。一気に5点を奪いを流れを作った。
2回以降も打線の勢いは止まらない。2回には矢野〔左〕が右翼へ2点二塁打を叩き出せば、この日、ラストの11番に座った成岡〔右〕が6回の2点適時二塁打を含む3安打に3打点2得点3盗塁とフルパワーを発揮。率先してベンチワークをこなす紳士な面も健在だった。久々の実戦にもかかわらず高い適応力を示し、Gリーグ優秀賞を獲得した。
シニア勢2人も激走。4回には筒井〔左〕が、6回には丸山〔右〕が味方の安打と相手の中継ミスなどを逃さず一塁から長駆ホームインと貪欲に次の塁を奪ってみせた。
守りでは小西〔中〕が躍動。初回に抜けそうな三塁線のゴロをシングルハンドで好捕してからの力強いストライク送球でアウトを奪うなど、縦横への軽快なフットワークと巧みなグラブさばきで4つのゴロ、1つのライナーを処理した。
終始、リードする展開に加え厳しい暑さ。そんな状況下でも攻守で終始、緊張感を持って戦い抜いことは収穫だ。暑さとの戦いともなる次戦以降も最後まで高い集中力を発揮し、勝利をつかみたいところだ。
文責【0】
【今週のベストショット by Tsucchy】
2024.06.15
06月15日 城北ブランメル戦 0-10
2024年6月15日(土)13:00~15:00
赤塚公園(ホーム)
第20戦《フリーマッチ》
【南海ハーツ vs 城北ブランメル】
B 122 05|8x 10(18)
H 000 00| 0
投:小西〔負〕-矢野-小西
1 (投)小西【29】
2 (右)土屋【13】
3 (三)横井【 6 】
4 (遊)矢野【32】
5 (捕)筒井【18】
6 (中) 森 【 0 】
7 (二)星野(助っ人)
8 (左)黄(助っ人)
9 (一)角田【 3 】
10(指)太田【16】
★ハーツ表彰★
敢闘賞=矢野(チーム唯一のセンター前ヒット)
守備賞=土屋(右中間のフライ好捕に、リリーフ捕手としても貢献)
初対戦の城北ブランメル戦。南海ハーツは、星野選手と黄選手、2人の助っ人の力を借りて、試合に臨んだ。
先発は小西〔中〕。6月1日のヤング強化試合では、矢野とともに、力強い速球を投げ込んでいた。この日もその投球に期待だ。1回表、ブランメルの攻撃は二死三塁からレフトへフライが飛んだが、グラブに当てつつも捕球ならず。1点を先制する。
1回裏、ハーツは二死一塁で、4番に座った矢野がセンターへクリーンヒット〔中〕。チャンス拡大となったが、後続が打ち取られ0点。
ブランメルは2回に3本のヒットで2点、3回には6番打者にレフトフェンス越えのホームランが飛び出し、5-0とリードを広げる。
一方のハーツは、速球派の好投手の前に、2回、3回と連続三者凡退。反撃の糸口をつかめない。
ハーツは4回から矢野〔中〕にスイッチ。6月1日は先発マウンドで、腕がよく振れていて、多少のボール球でも打者が振ってしまうほど。この日もそういう投球かできるか。先頭打者から三振を奪うと、ヒットは打たれるもののこの回を無失点。良い立ち上がりだった。しかし5回にブランメル打線が爆発。打者一巡以上の攻撃で5得点。内外野の痛いエラーも重なり、その後は四球もあり、苦しいピッチングとなった。
ハーツ打線は4回裏に矢野が四球出塁するのが精一杯で、この回も2つの三振で無得点。5回も2番手投手に三者凡退。結局、ヒットは初回の1本のみで、打撃陣は若手2投手に完全に抑え込まれるかたちとなった。
6回表もブランメル打線は容赦なし。4安打で8得点。ここで時間切れとなり、ハーツは0-10(18)で完敗。
小西投手、矢野投手ともに、速球に力があり、要所での変化球も効いていた。ただ四死球が惜しまれる。そこに大事な場面での野手陣のエラーも重なり、投手を助けることができず、結果的に大敗となってしまった。
反省点の多い試合だったが、ここは気持ちを切り替えて、次週のGリーグ第7戦(新宿ブンブン戦)に向けて再調整していこう。すでにメンバーも10人は集まっている。人数不足を心配しなくていいだけで、ありがたい。ブンブン打線はチャンスに畳みかける勝負強さを持っている。今シーズンの南海ハーツは小林投手と、内外野の堅い守りで勝ってきた。それを継続しつつ、好調な上位打線を中心に、複数のチャンスを作り、得点を重ねていこう。
文責【6】
【今週のベストショット by Tsucchy】
2024.06.08
06月08日 エースハンターズ戦 6-2
2024年6月8日(土)13:00~15:00
野毛町公園(ビジター)
第19戦《Gリーグ第6戦》
【エースハンターズ vs 南海ハーツ】(1回戦)
H 010 040 1 6
A 000 101 0 2
投:小林〔勝〕
1 (右)土屋【13】
2 (投)小林【61】
3 (遊)矢野【32】
4 (三)小西【29】
5 (一)菊池【 8 】
6 (左)横井【 6 】
7 (捕)筒井【18】
8 (中)久原【24】
9 (二)兵藤【23】
スコア:藤本(智)
☆Gリーグ表彰☆
最優秀=小林選手(南海ハーツ)
優秀=小西選手(南海ハーツ)
優秀=小林選手(エースハンターズ)
★ハーツ表彰★
殊勲賞=小林(完投勝利に、貴重な勝ち越しタイムリー!)
殊勲賞=小西(5回に相手を突き放す2点タイムリー二塁打!)
敢闘賞=菊池(5回にレフトヘタイムリー二塁打)
敢闘賞=土屋(1番打者として、マルチ安打でチャンスメイク)
技能賞=兵藤(勝ち越しにつながるレフトへのヒット)
守備賞=兵藤(4回のピンチにセカンドライナーをナイスキャッチ)
守備賞=土屋(計算されたポジショニングでライトフライを好捕)
守備賞=矢野(初回のゲッツーで二塁送球好捕に、一塁へもストライク)
辻本賞=土屋(センターからのカメラで初撮影。プロ野球中継のよう)
緩急抜群の上領投手に苦しむも五回二死から快打連発で一気に突き放す!
小林安定した投球で七回完投
Gリーグ第6戦。連勝街道まっしぐらのハーツ。初参戦のエースハンターズとの対決だ。
上領投手は、超草野球的な好投手。投球時の「おりゃ!」との叫び声とは裏腹に、緩急抜群の投球で低めを丹念に突いてくる。ハーツ打線は苦しんだ。
二回に挟殺プレーのミスに乗じ1点を先制したが、なかなかジャストミートできない。
四回までわずか1安打と凡打を重ねる(12アウト中6個が凡飛)。
ハーツ小林〔中〕はいつも通りの安定した投球。伸びのある速球と落差のあるカーブのコンビネーションがいい。三回までは全く危なげなかった。
四回の裏。珍しく制球を乱し、四死球と盗塁で一死二三塁のピンチ。ここで五番小林選手にうまく合わされ、ライト前に。同点に追いつかれる。本日の白眉はこの後。
続く二死二三塁で、これまたうまく合わされた打球。誰もが抜けたと思ったライナーを二塁手兵藤がワンハンドキャッチ〔中〕。ポジショニングといい、その反応といい、完璧なプレー。これが抜けていたら、この試合どう転んだか分からなかった。今季一番と言っていい正真正銘のスーパープレーである。
流れを渡さなかったハーツ。打線がようやく五回に目覚める。
一死から兵藤の打球の目測を誤ったレフトが取れない(記録はヒット)。二死二塁で小林が痛烈に三遊間〔左〕。三塁手が反応良くはじいたが、ボールはセンター方向に。1点勝ち越し。矢野四球で繋ぎ、小西〔中〕、菊池〔右〕の連続レフトオーバー二塁打。この回4得点。一気に突き放した。
五回に連打を浴び1点を失ったが、七回にも土屋〔左〕、小林〔右〕の連打で1点。勝負を決めた。
これで 何年振り(もしかしたら初?)かのGリーグ6連勝!
しかし、まだ半分終わっただけ。あと6試合残している。
近年のハーツは夏場に連敗を重ねることが多い。これからが正念場である。
《蛇足》
ハーツの三塁コーチャーの動きが甘い。ルール上はコーチャーボックスを出てはいけない、となってはいるが、ランナーに触りさえしなければ罰則はない(はず)。ランナーの正面に回るくらいはみ出てもっと大きな声で手をぐるぐる回し、誘導しよう。
文責【18】
【今週のベストショット by Tsucchy & Tomochan】