週刊ハーツ

週刊ハーツ一覧

2023.03.04

03月04日 あしたば戦 3-6

2023年3月4日(土)11:00~13:00
世田谷総合運動場(ホーム)
フリーマッチ
【南海ハーツ vs あしたば】

H 101 000 1  3
A 015 000 x  6

投:矢野〔負〕

 1 (指)高松【49】
 2 (指)宮本【19】
 3 (投)矢野【32】
 4 (捕)綿貫【14】
 5 (三)筒井【18】
 6 (二)兵藤【23】
 7 (左)辻本【37】
 8 (中)土屋【13】
 9 (一)藤本【 5 】
10(右)角田【 3 】
11(遊)横井【 6 】

スコア:藤本智子

★ハーツ表彰★
敢闘賞=高松(チーム初ヒット含むマルチ安打、全3得点)
技能賞=宮本(技ありのレフト前ヒットでチャンスメイク)
技能賞=筒井(フルスイング、会心のセンター前ヒット)
技能賞=土屋(ミート抜群のセンター前で先頭出塁)
守備賞=土屋(右グラブ使用、レフトでバックアップ好捕)
守備賞=矢野(ショートライナーをジャンプ一番)
山山賞=兵藤(先制と勝ち越しの押し出し四球、2打点)

試合動画

 ハーツにとって27年目、横井監督1年目のシーズンが始まった。この日は11人(+スコアラー)のメンバーが集合、前日にメールで送られた新監督からの「1行エール」を胸に、ようやく暖かくなった日差しの下、グラウンドに飛び出した。

 「横井ハーツ」の先頭打者は「今季初ヒット&初得点を期待」のエールで送り出された高松。積極的に初球を打ってレフト前へ。ハーツはそこから、矢野、綿貫の三、四番の四球で満塁とし、二死後、兵藤が0-2からよく選んで押し出し四球、高松が期待通りにチーム初得点を記録し、幸先よく1点を先行した。

 2回にいったん同点とされたハーツだが、3回には再び上位打線が火を噴く。高松中前打の後、宮本が左前にきれいに落として一、二塁。矢野、綿貫が今度は連続三振してどうかと思われたが、五番の筒井が中前打で満塁とチャンスをつなげると、兵藤が再び押し出し四球を選んで勝ち越した。

 しかしその裏、この日がシーズン初戦でもあり、懸念された守備の球際の弱さが出てしまう。4安打1四球で3点を失い、逆転を許したあと、一塁手の送球落球や三塁手がライナーをはじく失策などが続き、余分な2失点。ハーツは最終回に敵失絡みで1点返したが、結果的にはこの回の5失点がゲームを決める形となった。「横井ハーツ」の開幕投手を担った矢野は、この日は課題の初回も3者凡退でスタートするなど、打者1巡目は快調な投球だったが、ちょっと気の毒な結果となってしまった。

 ちなみにこの開幕戦、通算300打点まであと1点と迫り、期待を込めて四番に起用された綿貫の記録達成はならず。とはいえこの日は、土屋にも目の覚めるようなライナーの中前打、横井にもヒットが出て、打線は6安打と初戦としては活発、守っては、肩を痛めていつもとは逆の右手にグラブをつけた土屋が外野で4本のフライをキャッチ、中にはセンターがはじいたボールをレフトでダイレクトにつかむプレーや左で投げての好返球もあり、存在感を見せた。最終回には高松も登板、この日もチームのリズムを立て直す投球を見せるなど、いい動きを見せたメンバーも多く、敗れはしたが、守備の破綻さえなければまずまず戦える、という手応えが残った新監督初戦ではあった。

 新監督初勝利は次戦以降に持ち越されたが、次戦はどうやら若手メンバーの参加も多く、守備はより固めていけそう。ベテラン勢も、暖かくなり試合数を重ねてくれば多少は動きも良くなることだろう(まあ今後は歳を重ねるばかりなので保証はないが……)。次戦こそは、守備の破綻を減らして、新監督に勝利を届けたいところだ。

文責【5】

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2022.12.17

12月17日 ブレット王国戦 7-6

2022年12月17日(土)13:00~15:00
猿江恩賜公園2面(ビジター)
フリーマッチ
【ブレット王国 vs 南海ハーツ】

B 002 400 (1x)  6(7)
H 100 231         7

投:矢野〔勝〕
捕:菊池

本塁打:なし
三塁打:なし
二塁打:矢野(ハ)、7番打者(ブ)

 1 (中)久原【24】
 2 (三)土屋【13】
 3 (投)矢野【32】
 4 (一)筒井【18】
 5 (遊)横井【 6 】
 6 (左) 森  【 0 】→太田【16】
 7 (捕)菊池【 8 】
 8 (二)兵藤【23】
 9 (右)宮本【19】
10(指)藤本【 5 】
11(指)辻本【37】

★ハーツ表彰★
殊勲賞=兵藤(値千金、拮抗した試合の勝負を決めるライト前タイムリー!)
殊勲賞=矢野(同点3点二塁打に、完投勝利。さすが二刀流、2022年度MVP!)
敢闘賞=菊池(勝ち越しホームインを生んだ、果敢な走塁)
敢闘賞=横井(持ち味のセンター前ヒットと、ホーム突入)
技能賞=久原(選球眼に磨きをかけ3四球全出塁に、3得点、2盗塁)
技能賞=太田(恒例の登場時間で、いぶし銀の進塁打)
守備賞=森(名外野手が、腰を痛める負傷を恐れず、レフト線フライを好捕)
守備賞=矢野(投邪飛を勢いの良いダッシュでファインプレー)
山山賞=辻本(相手投手の好守でゲッツーを献上するも、それを補って余りある宴会部長の働き)

試合動画

 前週で2022年度のシーズンを終え(記録集計の関係上)、2023年度開幕戦扱いで迎えた、初対戦のブレット王国戦。若いメンバーの多い相手に対し、南海ハーツはベテラン、中堅、若手(最年長含む)のバランスで勝負を挑んだ。

 ハーツの先発は、今年、投打二刀流で文句なしのチームMVP(64ポイント獲得:2位の倍以上)に輝いた、矢野投手〔中〕。この日は欠席となったが、パワーピッチャーの小西とともに、二人が多くの試合に登板し、若手同士、切磋琢磨の投球で、矢野8勝(最多勝)、小西6勝と双璧の成績でチームを支えた。もう一人、高松投手の存在も大きく、自身今季最後の登板で規定投球回数に達するなど、持っている男はやはり一味違う。コントロールの良さとマウンド度胸はチーム随一で、今年の南海ハーツ流行語大賞「低めホワン」(綿貫語録)が示すとおり、緩急織り交ぜた投球術で、三本柱として君臨する。
 今季の筒井監督は可能性のある選手にはどんどんマウンドを経験させる方針で、三人以外では、宮本投手、兵藤投手、土屋投手、菊池投手も登板した。この中から一人でも出てきてくれると、来季の投手陣に厚みも増す。

 1回裏、ハーツは久原〔左〕が四球選ぶと、土屋〔中〕がライトへうまく運び、一死二三塁。ここで4番・筒井〔右〕がセンターへ強烈な打球で犠牲フライ。今季、打撃に苦しんだ筒井だが、シーズン終盤には常に良い当たりを見せていて、フルスイングの貫録は“四番”に相応しく、来年につながる一打となった。

 3回表、ブレット王国はワイルドピッチで同点とすると、二死一三塁で6番打者〔中〕の放ったゴロが、投三遊のちょうど間に転がり、左打者の利と俊足で内野安打に。2-1と逆転する。勢いに乗ったブレット王国は4回にも4四死球をうまく得点につなげ、ノーヒットながら一挙に4点。6-1とリードを広げる。

 苦しい展開となってしまったが、今季後半戦のハーツにはチーム一丸の粘りがある。4回裏、ハーツは1番打者としてボールをよく見ることを意識した久原が2個目の四球で出塁すると、三進し、遊ゴロエラーで生還。なおも二死二三塁で、若手最年長・森〔中〕がセンターへ技ありの一打で、もう1点追加。3-6とし、じわりと相手にプレッシャーをかける。

 そして5回裏、ハーツは二死満塁で、今シーズン首位打者(打率.341)の矢野がバットを豪快に振り抜くと〔中〕、大きなフライが左翼手の頭上を越えていく。これが走者一掃の3点二塁打となり、一気に6-6の同点。入団初年度、最初のヒットが出るまでが非常に難産で、チームメイトから温かな目で?いじられていた選手が、3年目にして打撃開眼。春から秋までシーズンを通して最も安定した打撃で高打率をキープし、打球の力強さも日を追うごとに増してきた。もともとパワーのある小西(3本塁打でホームラン王)も投打二刀流だが、矢野はシャープな打撃で個性を放つ。この試合は2023年度の成績に反映されるため、矢野は早くも3打点をゲット。

 驚異の粘りで同点に追いついたハーツ。この試合、完投を果たした矢野の投球が打線に勢いをつけたのは間違いない。5回表は三者凡退、難しい投手ファウルフライ好捕のおまけ付き〔中〕。矢野はもともとショートなど内野守備も得意とし、やわらかな身のこなしで自らを助けた。6回表も無失点。この回にはレフトの名手・森が左翼線のフライをファインプレーで締め、さらにハーツベンチは好ムードに。

 6回裏、この回先頭の横井〔中〕は、投手の代わり端、追い込まれてから、得意のミートでセンター前。入団3年間で100安打を放ち、チームに誘った最年長・太田がチームメイトからその功績を称賛された過去を持つが、そんな横井も入団10年目(来季は50歳)。4年目からは打撃不振に悩み、歯がゆい自分と対峙する数年間を過ごしてきたが、今季は久しぶりの主要タイトル、打点王(25打点)を僅差(2位・小西選手と2打点差)で獲得し、充実したシーズンとなった。一番の要因は試合数だろう(もし同試合数での勝負だったら、若手に譲っていたに違いない)。今季も全試合に出場し、現在173試合連続出場継続中。ちなみに筒井監督によると、連続試合出場には、既婚部門と未婚部門があり、既婚部門(筒井氏が記録保持者)のほうが圧倒的に価値があるとのこと(あえて記録を塗り替えなかった〔塗り替えたくなかった〕綿貫氏の英断?も過去にあり)。

 ここで打席に入ったのは、参加時には重役出勤(試合が終わる頃にやって来る)が恒例の太田〔中〕。直前の好守で腰を痛めた森の代打として登場した。一見、野球よりも酒(試合後のチーム飲み)を愛しているだけのようにも感じられるだろうが、太田の思考の深さについて、読者のために解説しておこう。人数がそろっている時には遅れ、足りない週には試合開始から涼しい顔をして居るのが太田流。チームの救世主であるとともに、メンバーが多い時の打席の巡りを考え、変幻自在に登場時間を調節する、千両役者の神髄はここにあり。MVP投票でも毎年、票を獲得するだけのことはある。そして近年最大の功績は、矢野を入団させたことであろう。太田派(紹介で入団)の中心は、横井から矢野へ、ここでも世代交代の波がさざめき立っている。うれしい息吹だ。太田は価値ある進塁打で、一死三塁に。

 もし6回裏で時間的に試合終了なら、サヨナラのチャンス。7番・菊池〔左〕の放ったサードゴロで、横井は本塁突入。タイミングは微妙だったが、送球を捕手が前に弾く〔右〕。横井はセーフと思い、ベンチも指摘するが、審判からは死角となっていて、判定はアウト。実際に拾い直してからのタッチと、つま先がホームに触れるタイミングも紙一重。ハーツにとっては悔やまれる判定となったが、ミーティングで積極的な走塁を確認していたことを考慮すると、ゴロゴーの判断は正解か。今後も全員で、一つひとつのプレーを検証・改善していこう。

 二死一塁となり、チャンスがついえたかと思われたが、ランナーに残った菊池が奮闘する。二盗とワイルドピッチで再び、三塁にランナーを置くかたちに。ここでバットを構えるのは、8番・兵藤。今季は宮本〔左〕とともに、監督賞の一つ、最多技能賞(7回)を獲得。シュアな打撃だけでなく、特にシーズン後半は、セカンドで縦横無尽の好守備を連発。“動ける還暦越え”として、ハーツナインも一目を置く存在だ。MVP投票でも9ポイントを獲得し、堂々の5位。物静かで熱い男が放った打球〔右〕は、ライトへ完璧な勝ち越しタイムリー! 5点のビハインドを追いつき、終盤に逆転。痺れる試合展開となったが、これは出場メンバー全員で勝ち得たもの。ベンチ内の盛り上がりと、感動は言うまでもない。
 あと少し時間が残っていたため、7回に突入し、粘るブレット王国も巧打で7-7の同点に追いついたが、7回表一死で時間切れのため試合終了。正式スコアは7-6で南海ハーツが勝利。

 筒井新監督のもとスタートした2022年。夏場には正規メンバー5人で試合に臨まざるを得ないという、かなりのピンチがありながら、この試合に助っ人初参加した辻本〔中〕が、その後、正式メンバーに加わり、菊池、角田の計3選手が南海ハーツの一員となってくれた。

 筒井監督は、その雰囲気から、猪突猛進のイメージを抱きがちだが、私個人の印象は“聴く耳を持つ監督像”。南海ハーツはベテランから若手まで、多くの年齢層の選手が在籍する。20代から70代という幅の広さがこのチームの魅力であり、財産とも言える。必然的に、各選手から多種多様の声が監督のもとに届く。その節目節目で、筒井監督は一人ひとりの意見に耳を傾け、チーム方針の判断材料に取り入れながら進んできたように思う。ミーティングの成果も出始めている。来季に向けて、楽しみは非常に多い。

 今年は4月に兵藤選手、10月に藤本選手、二人の還暦記念試合を行った。記念写真が示すとおり、みんな笑顔。来年は筒井監督(兼選手)、渡部選手の出番。これだけ多くの還暦試合を行えるのも、南海ハーツに25年という伝統があるからこそ。草野球チームとして最も大切な、続けることを実践できるチームメイトに感謝しつつ、2022年から2023年に向けて、また一歩を踏み出していきたい。

文責【6】

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2022.12.10

12月10日 新宿ブンブン戦 6-2

2022年12月10日(土)13:00~15:00
砧公園A面(ビジター)
フリーマッチ
【新宿ブンブン vs 南海ハーツ】

B 100 010 0  2
H 222 000 x  6

投:高松〔勝〕-矢野
捕:綿貫-筒井

本塁打:なし
三塁打:なし
二塁打:森(ハ)、横井(ハ)、松平(ブ)

 1 (左)辻本【37】
 2 (捕)綿貫【14】
 3 (中) 森  【 0 】
 4 (指)宮本【19】
 5 (一)藤本【 5 】
 6 (右)角田【 3 】
 7 (投)高松【49】
 8 (二)兵藤【23】
 9 (三)矢野【32】
10(遊)横井【 6 】
11(指)筒井【18】

★ハーツ表彰★
殊勲賞=高松(6回2失点7奪三振の快投。テンポの良さは健在で2回以降は無安打投球)
敢闘賞=横井(4回裏、鋭くセンターへはじき返す二塁打。2番手で登板した好右腕・小松投手からチーム唯一の安打)
敢闘賞=森(先制の中前適時打に2打席目は今季自身初となる長打を記録)
技能賞=宮本(3回裏、沈む球を拾う技あり右前適時打。高松の左犠飛で判断良くホームイン)
技能賞=綿貫(第1打席で基本通りのセンター返し、第2打席で持ち前の流し打ちで2安打)
守備賞=兵藤(二塁守備で抜群のフットワーク! 7回裏、飛球を好捕からの一塁転送でダブルプレーを決める)
山山賞=なし

試合動画

 南海ハーツは砧公園A面で新宿ブンブン(With TEAMシゲルさんから助っ人5人)と対戦。Gリーグでしのぎを削る好敵手相手に先発高松〔中〕が6回を投げ2安打2失点7奪三振の好投で存在感を示した。打線は1、2、3回でそれぞれ2点を挙げ計6得点。相手に主導権を渡さない理想的な試合運びで、2022年度最終戦を勝利で飾り、今シーズン18勝17敗4分で、勝ち越しを決めた。

 2週間前は矢野がGリーグ王者・中野マシンガンズ打線に3失点完投勝利、1週間前の試合では敗れたものの小西が6回無安打投球を展開。勢いづく投手陣の活躍に“大魔神”と称されたベテラン高松が続いた。
 1回表、先頭に内野安打を許し、1死二塁の場面で相手3番松平選手にセンターオーバーの二塁打で先制点を献上も2回以降は無安打ピッチング。3、6回は三者凡退で斬って取るなど持ち前のテンポの良さは健在だった。5回表は2失策が絡み1点を返され、さらに2四球を与え1死満塁の窮地に立たされたが、ここでも冷静さは失わない。2-6で満塁弾を浴びれば同点の場面で、この回3個目の三振(振り逃げ含む)と三ゴロで後続を断った。
 内野の失策以外で外野のフェアゾーンに運ばれたのは先述のセンターオーバー1本のみ。四球は4個与えたものの投球リズムは狂うことなく7奪三振をマーク。バックも捕手綿貫が低目のボールをほぼ逸らさず、満遍なく内野に打たせたゴロ、飛球を二塁・兵藤、三塁・矢野、遊撃・横井がキッチリ処理し援護した。

 一方、打線は1回裏無死一、二塁で、森〔左〕が中前打を放ち同点とすると、なお満塁とし5番藤本〔中〕が中前打で勝ち越し。2回裏は11番筒井〔右〕の右前打と相手の捕逸で2点を追加。

 3回裏には4番宮本〔1左〕の右前適時打。続く藤本の敵失での出塁と角田〔1右〕が中前打で満塁の好機を作ると、高松〔2左〕が左翼へ鋭いライナー。ここで三走・宮本がタッチアップを試みる好判断で6点目のホームへ滑り込み〔2右〕、突き放した。


 宮本の走塁のほかにも、これまでの試合後ミーティングで話した「次の塁を狙う走塁」が随所に見られた。1回裏には先頭の辻本が四球で出塁すると好スタートで二盗に成功。追撃ムードの口火を切ると、この回には綿貫、森も二盗をマークし勝ち越しにつながった。2回裏には矢野、筒井も二盗を決め、いずれもホームイン。中でも筒井は三塁走者となった綿貫の打席で相手の捕逸で生還〔中〕。捕手の後ろのファールゾーンは決して広くはないが、普段からしているホームを狙う1歩目の準備や心掛けが功を奏した。

 一方、惜しくもアウトになってしまったが、2回裏、一塁走者・綿貫が一塁へけん制をされながらも二塁を狙った場面や4回裏、横井が三塁から相手暴投で生還を試みるなど「積極走塁OK」はチーム全体に浸透。アウトを恐れず前向きにチャレンジする姿勢や雰囲気が今後、戦う上でも大きな武器となりそうだ。

 7回表の守りでは無死一、二塁の場面で二塁・兵藤〔中〕がポテンヒットになりそうなフライを好捕。その後、一塁へ転送し飛び出した走者を刺すダブルプレーに取ってみせた。

 攻守で最高のプレーを見せ今年度最終戦を終えたハーツ。「矢野、小西、高松」の三本柱の確立、走塁での積極性は今季の好材料。連勝街道、連敗街道と浮き沈みもあった1年だったが、このような「一丸野球」を来季も存分に発揮していきたい。

文責【0】

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2022.12.03

12月03日 恵比寿アタック戦 2-5

2022年12月3日(土)13:00~15:00
松ノ木運動場(ビジター)
フリーマッチ
【恵比寿アタック vs 南海ハーツ】

A 200 003  5
H 000 020  2

投:小西〔負〕
捕:菊池

本塁打:なし
三塁打:なし
二塁打:筒井(ハ)

 1 (三)矢野【32】
 2 (左) 森  【 0 】
 3 (投)小西【29】
 4 (一)筒井【18】
 5 (遊)横井【 6 】
 6 (捕)菊池【 8 】
 7 (指)宮本【19】
 8 (二)兵藤【23】
 9 (右)辻本【37】
10(中)土屋【13】

★ハーツ表彰★
殊勲賞=なし
敢闘賞=小西(驚異の完投ノーヒットピッチング。今季ラスト登板で快投)
敢闘賞=菊池(常に次の塁を狙う攻めの走塁で反撃の口火に)
技能賞=宮本(決断力とスライディング技術で同点のホームイン)
技能賞=辻本(2度の打席でともにセカンドへ巧打)
守備賞=横井(追加点を与えられない場面で本塁補殺)
守備賞=菊池(捕邪飛好捕に、強肩で二盗も刺す)
守備賞=矢野(サードで多くの守備機会を堅実にこなす)
山山賞=なし

試合動画

 久しぶりの対戦となった強豪・恵比寿アタック戦。今年最後の参加となる小西〔中〕が先発のマウンドに。1回表、アタックは四死球で一死二三塁とすると、4番打者のショートゴロの間に三塁ランナーがホームイン。ここで二塁ランナーも止まることなくホームを目指していて、一気に2点を先制。足を絡めたそつのない攻撃で試合を優位に進める。

 反撃したいハーツは1回裏、二死一塁で4番・筒井〔左〕が右中間に目の覚めるような大飛球。悠々の二塁打となるが、一塁走者の森は本塁で憤死〔右〕。三塁コーチャーは回していたが、森は三塁止まりと判断したのか、サードを回る前に一瞬スピードを緩めてしまった。これがなければセーフのタイミングだっただけに、悔やまれる走塁となる。試合後のミーティングでは「まず一塁ランナーが積極的に盗塁し、得点圏の状況を作るべき」との意見も出され、ランナー二塁であれば楽々ホームインの場面であり、常に次の塁を目指す走塁の大切さを全員で確認した。

 先発の小西はなかなか打線の援護がないなか我慢の投球。2回は三者凡退。3回以降も四死球こそ与えるものの、要所で計6奪三振。バッテリーを組んだ菊池も、2回にはファウルフライを好捕〔左〕、4回には二盗を刺す〔右〕など、小西を大いに守り立てた。

 5回表、ハーツは終盤でピンチを迎える。一死三塁で前進守備を敷くと、打球はショートへ。今季は途中から前進守備も積極的に練習してきたハーツ。横井は落ち着いて本塁送球し、タッチアウト〔中〕。ひとつ上の野球を目指し、守備隊形について進言していた小西にとっても嬉しい一場面だった。

 初回以降、追加点を与えなかったハーツに流れは傾き、5回裏は待望の反撃のイニングに。菊池、宮本が連続四球で出塁すると、ダブルスチールを決める。このとき捕手の二塁送球に遊撃手のベースカバーが遅れ、隙を見逃さず菊池がホームイン〔左〕。さらに一死三塁となり、9番・辻本〔中〕のセカンドゴロで、前進守備のなか三塁走者・宮本〔右〕が果敢な走塁と見事なスライディングで、ついに同点。この回ヒットなしながら、足で2点をもぎ取る。まさに“走塁改革”が実った瞬間だった。

 5回の堅守と好走塁で、流れは南海ハーツへ。6回表を抑え、その裏にサヨナラ……そんなシナリオをハーツナインが脳裏に浮かべたとき、野球の神様は試練を与える。無死二塁で3番打者がバッターボックスへ。ショートの横井は三盗をさせないために、二塁ベース付近でランナーを気にしながら、定位置へ動き出し、打球に備える。ここで放たれた打球は、さすがクリーンアップ、強烈な低いライナーだった〔左〕。しかし横井は正面に回り込めたため、捕れると思った。一瞬、捕ってすぐ二塁ランナーにタッチできればダブルプレーも?との思いが頭をよぎったかもしれない。でもそれは捕球してから判断すべきこと。気づいたときには、目の前でワンバウンドしたゴロが見事に股間を抜けていた〔右〕。天国から地獄。試合の流れも、今年積み重ねてきた努力も水の泡となってしまうかのように、無情にも打球は左中間を抜けていく。名手の森(レフト)・土屋(センター)をもってしても間に合わない。与えたくない勝ち越し点が、いとも簡単に恵比寿アタックのもとへ。それでも小西は気持ちを切らさず、横井を責めることもなく、最後まで投げ続けてくれた。この回のアウトはすべて三振。しかし試合巧者のアタックは、さらに足を生かした攻撃で2点を追加。最終回に5-2とリードを広げる。

 もう一度、追いつきたいハーツ打線だったが、時間が迫るなか3点のビハインドは非常に重く、6回裏に得点を挙げることはできず、無念の敗戦。
 チームの団結力を感じた試合であり、劣勢から追い上げる底力も実感した試合。それでも、もう少しで届きそうだった勝利をつかむことはできなかった。特筆すべきは、この日完投の小西が最後まで1本のヒットも許さなかったこと。ノーヒットでありながら、足だけで恵比寿アタックさんは5点を挙げた。いろいろ学びのある一日となった。野球の楽しさ、悔しさ、難しさ、奥深さが複雑に絡み合う、忘れられない試合だった。

文責【6】

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2022.11.26

11月26日 中野マシンガンズ戦 7-3

2022年11月26日(土)13:00~15:00
東台A面(ホーム)
フリーマッチ
【南海ハーツ vs 中野マシンガンズ】

H 002 005|1  7(8)
M 000 030      3

投:矢野〔勝〕
捕:筒井

本塁打:矢野2号(ハ)
三塁打:矢野(ハ)
二塁打:榎本(マ)、石井(マ)

 1 (投)矢野【32】
 2 (二)兵藤【23】
 3 (三)高松【49】
 4 (捕)筒井【18】
 5 (遊)横井【 6 】
 6 (右)宮本【19】
 7 (左)辻本【37】
 8 (指)角田【 3 】
 9 (一)碓氷(助っ人)
10(中) 森  【 0 】

★ハーツ表彰★
殊勲賞=矢野(投げては3失点完投。打っては本塁打、三塁打の計7塁打)
殊勲賞=宮本(ベテランは勝負所を熟知。6回表、鮮やか決勝右前打)
敢闘賞=横井(6回表の同点打に投ゴロでも判断良い走塁でホームイン)
敢闘賞=森(バットの力を借りながらも鋭い左安打。続く矢野の2ランを呼ぶ)
技能賞=辻本(2回表、食らいつき執念の中前打)
守備賞=横井(6回裏、センターへ抜けそうなあたりをアウトに。5回裏は本塁狙う走者を冷静に刺す)
守備賞=森(ポテンヒットと思えるような打球を何とかキャッチ)
山山賞=森(突然、連絡もなく欠席から出席に変更。5回表、6-4-3の併殺で相手の逆転劇、並びに好ゲームを呼ぶ)

試合動画

 南海ハーツは東台野球場A面で中野マシンガンズと対戦。試合は2-3と逆転された直後の6回表、打者9人で5点を挙げる猛攻を見せ再逆転に成功し、逃げ切った。その中でも矢野が投打でフル回転。投げては3安打3失点の完投を収めると、打っても本塁打、三塁打と計7塁打をマークした。

 「やられっ放しで今年を終わるわけにはいかないので、なんとしても一泡吹かせましょう」。前日の筒井監督のメールにナインが呼応するように、Gリーグ2戦2敗の相手に対し会心の勝利を見せた。

 雨予報で中止もよぎるの中、全勝のGリーグ王者に対し意地を見せたいハーツナインの思いが通じた。曇り空の下、試合は決行。だが1回表は空回りか、相手・榎本投手の緩いの球の前に遊ゴロ失、三ゴロ、三ゴロと1~3番の右打者が自分の形で打てない形に。それでも、4番筒井〔1左〕が流し打ちで右前打を放てば、2回表には7番辻本〔1中〕が中前打。3回表には先頭の森〔1右〕が左へライナー性の安打を放つと、続く1番矢野〔2中〕も鋭い打球をはじき返し、ライトを抜けるランニングホームランで幸先良く2点を先制した。

 一方、守りでは矢野〔中〕が工夫を凝らした投球を見せる。不安とされた立ち上がり、内野ゴロ2つ、浅い中飛で1回裏を無安打に抑えると、2~4回も得点を許さない。内外の出し入れ、緩急に加え、初球にチェンジアップを投じるしたたかさに、マシンガンズ打者陣も打席でうなる様子を隠せず。3回には、長打力がある2、3番を連続で見逃し三振に仕留めてみせた。

 ただ、相手打線もやられっ放しで終わらない。5回裏、1点を返され、なお無死二、三塁の場面で2番石井選手が左翼線へ技ありの流し打ちで2点を奪われ逆転を許した。

 一気に崩れてしまいそうな苦しい場面だったが、内野陣が矢野の力投に応える。まずは相手4番の投手横を抜ける緩い二ゴロを兵藤〔左〕がキッチリ処理。さらに1死三塁、打球は遊撃・横井の前に。三塁走者がホームを狙ったが横井〔中〕が冷静な送球で、生還を阻止。そして2死満塁の場面で相手左打者の緩い三ゴロを高松〔右〕が鋭い出足軽快なフットワークでさばいてみせ、追加点を許さなかった。

 ピンチの後にはチャンスあり。今度は攻撃陣が躍動。1死二、三塁の好機を作るとここで5番横井〔左〕が中前打を放ち同点。続く6番宮本〔右〕が右翼前にはじき返し勝ち越した。

 1点を追加した後の2死二、三塁の場面では助っ人・碓氷〔左〕が基本に忠実のセンター返し。三走宮本に続き、二塁から辻本〔右〕が挟殺プレーをかいくぐりホームイン。この回、5得点目を挙げ勝負を決めた。

 これまでの反省を生かすように、この回は機動力を発揮。筒井、横井、宮本、辻本がいずれも二盗を決め、攻撃を勢いづけた。また、勝ち越し後の1死二、三塁の状況で辻本の打球は投ゴロとなったが、三走・横井〔中〕がホームインし追加点。相手投手が一塁へ送球をした間に三塁から判断良くスタートし、安打でなくても得点を奪えることを証明した。

 足の動きが軽やかな横井はその後の6回裏には抜群のフットワークでセンターへ抜けそうな鋭いゴロを好捕〔左〕。その流れに乗って一塁に正確に送球し、この回の3アウト目を奪った。試合全体で振り返れば、兵藤の献身的なプレーも印象深い。カバーリングや前方への打球勝利での猛ダッシュや豊富な運動量を見せたほか、3回裏無死一、二塁の場面で矢野のバント処理での二塁送球が少し逸れたが、倒れながらもキャッチ〔右〕。その難しい体勢から果敢に一塁に送球し併殺を狙いにいくプレーはナインを勇気づけた。さらに助っ人・碓氷も堅実な一塁守備で矢野を援護。相手左打者がひっかける打球を冷静に処理した。

 ただ、これだけ緊張感の持てる試合をできたのは相手であるマシンガンズの影響も大きい。角田〔中〕がファウルで粘る姿や、矢野の投球への称賛などこちら好プレーにも反応する気持ちの良い声出しもあった。両チーム精一杯力を発揮した内容の濃い2時間。大切なライバルからたくさんの学びを得た。来季こそ、Gリーグでの勝利という形で“恩返し”したいところだ。

文責【0】

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2022.11.19

11月19日 永福コルセッツ戦 6-8

2022年11月19日(土)11:00~13:00
世田谷総合運動場(ホーム)
フリーマッチ
【南海ハーツ vs 永福コルセッツ】

H 040 110   6
C 107 000x  8

投:高松〔負〕-小西-矢野
捕:筒井-菊池

本塁打:なし
三塁打:なし
二塁打:【10】(コ)、【22】(コ)

 1 (中)久原【24】
 2 (左)土屋【13】
 3 (三)小西【29】
 4 (捕)筒井【18】
 5 (遊)矢野【32】
 6 (二)兵藤【23】
 7 (一)横井【 6 】
 8 (投)高松【49】
 9 (右)宮本【19】
10(指)菊池【 8 】

★ハーツ表彰★
殊勲賞=なし
敢闘賞=矢野(強烈ライト前ヒットに、内野安打で二塁から生還)
敢闘賞=横井(マルチ安打、2打点)
技能賞=高松(2四球、1死球で全出塁)
守備賞=小西(再三にわたるサードゴロを的確に処理)
山山賞=久原(3三振後、会心の当たりも、遊撃手の好守に阻まれる)

試合動画

 序盤から互いにビッグイニングをつくりあう展開だったが、終盤の好機に一本が出ず、ハーツは惜しくも6対8で敗れた。ハーツ打線が奪った安打はわずかに3本のみだった。

 初回に先制を許したハーツは、2回打者10人の攻撃で4点を奪って逆転に成功する。しかし3回、それまで得意の緩い速球で相手打者を翻弄してきた先発高松〔左〕が、相手打線につかまってしまう。このイニングだけで5安打を浴び、大量7点を奪われた。その後。高松の後を受けた小西〔中〕、矢野〔右〕が相手打線を無得点に封じ、打線も、4回、5回にそれぞれ1点ずつを返したが、あと一歩、届かなかった。

 この試合、ハーツが奪った得点は6。そのうち適時打によるものはわずかに2点、残りは四死球、敵失がらみの得点だった。スコア的には競ったゲームではあったが、攻撃の質では圧倒的に相手が上回っていた。

 ここのところハーツでは試合後に、その日に出た課題をチーム全体で共有し、次回にどう対応するかを確認し合っている。この試合では、相手守備陣にプレッシャーを与える積極的な走塁が随所で見られた。5回、二死二塁から横井〔左〕の内野安打で本塁を陥れた矢野〔右〕の走塁はその最たるものだ。

 20代から60代が同じグラウンドでプレーするハーツの場合、全員が同じようにレベルアップを図るのはなかなか難しい面もある。しかし、毎試合、プレーごとに課題意識をもって動けるようになれば、これまでとは一味違ったハーツ野球が生まれるかもしれない。最後の結果だけを見て「今日はよかった、悪かった」と楽しむ草野球も悪くはないが、体力が続く限り「もう少し複雑(上級者には基本中の基本的な内容かもしれないが)に、草野球を楽しもう」という気持ちで毎週臨むのもまた、一興ではなかろうか。

文責【23】

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2022.11.12

11月12日 東京アドメン戦 21-2

2022年11月12日(土)11:00~13:30
世田谷総合運動場(ホーム)
フリーマッチ
【南海ハーツ vs 東京アドメン】

H 830 143 2  21
A 000 200 0    2

投:小西〔勝〕-矢野-菊池
捕:矢野-小西-筒井

本塁打:なし
三塁打:なし
二塁打:久原(ハ)、【14】(ア)、【6】(ア)

 1 (中)久原【24】
 2 (一)藤本【 5 】
 3 (投)小西【29】
 4 (三)高松【49】
 5 (捕)矢野【32】
 6 (二)兵藤【23】
 7 (遊)横井【 6 】
 8 (右)筒井【18】
 9 (左)菊池【 8 】

★ハーツ表彰★
殊勲賞=小西(先発で4回2安打、自責0の好投)
敢闘賞=久原(2点二塁打を含む2安打など6打点)
敢闘賞=矢野(2回4奪三振無失点リリーフ&適時打も)
技能賞=菊池(適時打含む5出塁、3打点)
技能賞=兵藤(適時打含む5出塁)
守備賞=矢野(捕手でダッシュよく邪飛を好捕)
守備賞=小西(遊撃で好中継、走者を刺す)
山山賞=久原(走者のときスタートが遅れて封殺され先発全員安打をフイに)

試合動画 前半 後半

 ハーツは初回から打者一巡の攻撃で8点を挙げるなど打線がつながり21点で大勝した。

 1回表から、ハーツは打線が火を噴く。敵失で1点を先制すると、なお高松〔1左〕の左前打と四球で満塁とし、兵藤〔1中〕が中前に適時打。横井〔1右〕の2点適時打、筒井〔2左〕の中前打と3連打で4点を加えた。さらに死球で満塁とすると、久原〔2中〕が左中間へ2点適時打。続く藤本〔2右〕も右前適時打してこの回8点を挙げ、主導権を握った。

 この日のハーツ打線は、2回には矢野〔左〕、6回には菊池〔中〕にもヒットが出て、ほぼ全員が安打を記録。小西〔右〕も5回に安打性の当たりのとき、走者がスタート遅れで封殺されており、実質的には先発全員安打と言ってもよかった。

 ハーツは守っても、先発の小西〔左〕が、守備の乱れで2点は失ったものの、4回を2安打4奪三振、自責0の好投。2人目の矢野〔中〕も2回をノーヒット4奪三振と相手打線を寄せつけず。最後は菊池〔右〕も1回無失点と好リレーを見せた。

 さらに矢野と小西は投手以外の守備でも、矢野が捕手でフライを好ダッシュで好捕〔左〕、小西は遊撃手として中継プレーで走者を刺す〔右〕などいいところを見せ、勝利に貢献。ハーツにとっては、今季の中でも指折りの手ごたえのあるゲームとなった。

 試合後は、走塁面での状況確認、盗塁やホームインの際にスライディングをすることの確認、一、三塁からの盗塁の際の三塁走者の動きなどが確認された。
 さらにこの日、有用だったのは、試合後の練習。先生役となった小西から、ノックの際にはキャッチ&スローに関して個別にワンポイントアドバイスが与えられ、走塁面の基礎に関してもレクチャーを受けた。今季はもう残り少ないが、特に走塁面などは、意識一つで改善できる点も多いだけに、この日学んだことを来季までに忘れてしまわないよう、ノートするなり、頭の片隅に焼きつけ、意識しなくてもできるところまで持っていきたいもの。また、できていなければチーム内で互いに指摘し合えるようにもしていきたいところだ。

文責【5】

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2022.11.05

11月05日 フラワーズ戦 6-6

2022年11月5日(土)13:00~15:00
下高井戸運動場B面(ホーム)
フリーマッチ
【南海ハーツ vs フラワーズ】

F 500 001 0x  6
H 001 050      6

投:矢野-高松
捕:筒井-菊池

本塁打:なし
三塁打:【40】(フ)
二塁打:横井(ハ)、辻本(ハ)、【55】(フ)

 1 (右)山口【31】
 2 (指)辻本【37】
 3 (指)菊池【 8 】
 4 (中) 森  【 0 】
 5 (左)角田【 3 】
 6 (一)藤本【 5 】
 7 (三)高松【49】
 8 (二)兵藤【23】
 9 (投)矢野【32】
10(捕)筒井【18】
11(遊)横井【 6 】

★ハーツ表彰★
殊勲賞=辻本(満塁から逆転の右越え二塁打)
殊勲賞=横井(満塁からの2点二塁打含め3打点)
敢闘賞=兵藤(チャンスに積極打法で幻のサヨナラ犠飛)
技能賞=矢野(5回被安打3の粘投&好判断でタッチアップ生還)
守備賞=藤本(マウンド横に上がった小フライを好捕)
守備賞=菊池(ピンチで捕邪飛をガッチリとキャッチ)
山山賞=角田、横井(走者と三塁コーチで、やや消極的な判断でサヨナラ機に勝負できず)
山山賞=菊池(二塁走者で遊直に飛び出しゲッツー)

試合動画

 ハーツは初回の大量失点をはね返し、引き分けに持ち込んだ。
 この日のハーツの先発は矢野〔中〕。しかし初回はボールが先行する苦しい投球となり、一死一、二塁から相手四番打者に左中間三塁打を浴び2失点。さらに内野フライ落球からのプレーの間に1点、二死二、三塁から八番打者にも左前に落ちる2点適時打を浴びて5点を失った。矢野は2回以降は立ち直り、5回までノーヒット投球を展開しただけに、失策やポテンヒットなど不運な面もあったとはいえ、初回の大量失点はもう少し抑えたかったところ。ゲームへの入りが課題として残った。

 大きな点差を追うことになったハーツだが、3回裏一死後、矢野〔左〕の内野安打から反撃開始。敵失で二、三塁とすると、横井〔中〕がセンターへのフライ。浅めの当たりではあったが、矢野が思い切りよく突っ込んで犠飛となり1点を返した〔右〕。

 4回まで相手先発の制球のいいピッチングに抑えられていたハーツだが、5回に投手が代わったところで集中攻撃を見せる。4四死球による押し出しで3点差とし、なお二死満塁。ここでまず横井〔左〕が高めのボールを開かず右中間へ打ち返すきれいな2点二塁打を放って1点差。山口死球〔中〕で満塁とした後、辻本が打席に入る。この日はここまで2三振だったが、ここ一番で高めに入ってくるボールを見事にとらえた〔右〕。ボールをつかまえさえすれば持ち前のパワーとニューバットの威力が炸裂、打球はライトの頭上を越え、逆転の2点二塁打となった。

 しかしクリーンアップを中心に打力のあるフラワーズもそのままでは引き下がらない。6回表、代わった高松〔左〕を攻め、五番打者の適時二塁打〔中〕で同点。なお満塁となるなどしびれる場面が続いたが、この回は藤本や菊池〔右〕の好守もあり、ハーツは何とか同点でしのいだ。

 徐々に残り時間が少なくなった6回裏、ハーツは一死から角田、藤本、高松が四球を選び満塁。ここで兵藤が打席に入った。このところ好調の兵藤は、「俺が決める」とばかりに積極的に打って出て、フルカウントからセンターへのフライを打ち上げた〔左〕。「サヨナラ犠飛か?!」とも思われたが、定位置より浅い当たりに三塁コーチの横井はストップをかけ、三走の角田はタッチアップを自重〔右〕。続く矢野も倒れ、ハーツは勝ち越し機を逃した。

 結果的には、試合は7回表、相手の攻撃中に時間切れとなり引き分け。ハーツとしては6回のサヨナラ機を逃したのが悔やまれる形となった。もちろん、やや浅めのフライでもあり、実際にダイレクトのワンバウンド送球が返ってきているので、走者がスタートしてもアウトになる可能性はあったが、ゲームの流れからいくと、あそこは「勝負!」と1点を取りに行くべき場面。「虎穴に入らずんば虎子を得ず」で、判断の分岐点は5割である必要はなく、4割程度の成算でも「ドンピシャの送球が来たら仕方がない」ぐらいに割り切って勝負をかける手も十分にあった場面だといえよう。

 この日対戦したフラワーズさんは、元気があってマナーもいい好チーム。力的にもハーツにとっていい目標となるチームで、またぜひ再戦をお願いしたい相手。次はなんとか、しっかりと勝負をかけて、白星をつかみ取りたいところだ。

文責【5】

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2022.10.29

10月29日 Tokyo Redeemer's戦 17-9

2022年10月29日(土)12:00~14:00
羽根木公園A面(ホーム)
《藤本泰祐選手 還暦記念試合》
【南海ハーツ vs Tokyo Redeemer's】

R 240 1   0 0 2   9
H 016 0 10 0 x  17

投:高松-小西〔勝〕-矢野
捕:綿貫-矢野-小西

本塁打:なし
三塁打:佐藤尚(リ)
二塁打:矢野(ハ)、佐藤尚(リ)

 1 (一)藤本【 5 】
 2 (捕)綿貫【14】
 3 (投)高松【49】
 4 (三)筒井【18】
 5 (左)松尾【17】
 6 (中)宮本【19】
 7 (指)渡部【10】
 8 (二)兵藤【23】
 9 (遊)横井【 6 】
10(指)小西【29】
11(指)矢野【32】
12(指)土屋【13】
13(右)角田【 3 】

スコア・カメラ等:藤本智子、太田【16】、山口【31】、菊池【8】

★ハーツ表彰★
殊勲賞=角田(反撃開始へ、試合の流れを変える一二塁間タイムリー)
殊勲賞=小西(好リリーフで勝ち投手に。打でも2点タイムリー)
敢闘賞=矢野(勝負強い勝ち越しタイムリーに、好救援)
敢闘賞=高松(先発で試合を作り、打では2安打3打点)
技能賞=矢野(初ショート藤本の打球と判断し、投ゴロを絶妙スルー)
技能賞=藤本(1安打2盗塁2得点、美しいスライディングも2度披露)
守備賞=松尾(さすが名手、左邪飛をスライディングキャッチ)
守備賞=兵藤(兵藤ゾーンの誕生か、セカンドで前後左右に素晴らしい動き)
山山賞=なし

試合動画 前半 後半

 藤本泰祐選手の還暦記念試合。初対戦のTokyo Redeemer'sさんを迎え、藤本夫妻の始球式〔中〕で幕を開けた。

 南海ハーツの先発は高松〔左〕。1回表、リディ―マーズは二死二三塁から5番・藤山選手〔右〕のタイムリーで2点を先制。

 1回裏、先頭打者として打席に入った藤本はバット一閃〔左〕。ライナーがセンターへ抜けるかと思われたが、セカンドの好守で惜しくもヒットならず〔右〕。

 2回表、無死満塁で伊澤(慎)選手のレフトファウルフライを名手・松尾がスライディングキャッチ。これが犠牲フライとなり1点追加。さらに4番・佐藤(尚)選手の左中間二塁打〔中〕などで計4得点。6-0とリードを広げる。

 反撃したいハーツは2回にエラー絡みで1点を返すと、3回裏にビッグイニングを作る。先頭の兵藤〔左〕がレフトへのヒットで出塁すると、二死満塁から角田〔中〕が一二塁間へしぶとく2点タイムリー。「藤本さんにつなげたかった」という角田の言葉どおり、ここから攻撃が広がり、高松、筒井〔右〕の内野安打などで計6得点。一気に逆転する。

 3回から登板した小西〔中〕は最初の回を危なげなく無失点。4回はアウトすべてを三振で取るなど、素晴らしいピッチング。直球の伸びに加え、緩急自在で緩い球を交え、相手に的を絞らせない。今シーズンはコントロールにも磨きがかかり、ワンランク上のピッチングを見せている。小西は5回までのロングリリーフで1失点の好投。

 4回表の1点は、二死一三塁での二盗時、前進していたセンターが二塁ベースに入ると思いキャッチャーが送球した間に、三塁ランナーが好判断でホームインしたもの〔中〕。この場面は試合後のミーティングでも議題になり、ベースカバーにはショートが入り、セカンドがカットの位置に入るべきだったと確認された。

 7-7の同点とされたハーツは5回裏、矢野〔左〕の特大二塁打で勝ち越し。続く土屋〔右〕もセンターへ抜けるタイムリーで、1点追加。

 そして本日の主役・藤本〔左〕は一死二塁の場面で、しぶとく投手のグラブの先を抜ける内野安打。すかさず二盗も決める。ここで3番・高松〔中〕がきれいにセンターへ弾き返し、さらに2点を追加。セカンドからホームインした藤本は、見事なスライディングを見せる〔右〕。

 このあと四球やエラー、野選も絡み、最後は横井〔左〕、小西〔右〕に連続タイムリーが出て、5回に計10得点。ハーツは17-7とし、試合を決める。

 6回表から、マウンドに矢野〔左〕が登り、小西は入団後初めてのキャッチャーに〔中〕。矢野はきっちり三者凡退。この回も2つのゴロを処理したセカンドの兵藤〔右〕は、一試合を通して素晴らしい動き。守備賞を受賞した。

 7回表、ハーツは藤本が初めてショートのポジションに就く。無死一塁で、投手左にゴロが飛ぶと、矢野はショートの打球と判断し、絶妙スルー〔中〕。藤本が追いつき、もしセカンドに送球していたらアウトだったかもしれないが、ファーストを選択し、ランナーが残る。このあとリディ―マーズは2点を返すが、矢野が最後の打者から三振を奪い、17-9でゲームセット。

 藤本選手の還暦記念試合は打線の奮起で、見事な逆転勝利となった。南海ハーツで、監督時代にマネージャーの智子さんと出逢い、その後、二人はご結婚。チーム内では“勝ち組”と称される藤本選手〔中〕。大事な試合で勝利をつかむところにも、それが表れていると言えるだろう。チーム随一の理論派で、自主トレを欠かさないなど、ストイックさも併せ持っている。今後も己の野球道を突き進んでほしい。
 試合後の還暦祝賀会では、各選手からのお祝いの言葉のあとに藤本選手がスピーチ。感謝の言葉を述べながら、うっすらと目に涙が浮かんでいたようにも見えた。奥様曰く、「涙もろいんです」。チームメンバーの心に、感動の花が咲いた瞬間だった。


藤本泰祐選手の雄姿


メンバーで記念撮影

文責【6】

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2022.10.22

10月22日 新宿ブンブン戦 22-5

2022年10月22日(土)13:00~15:00
東台B面(ホーム)
フリーマッチ
【南海ハーツ vs 新宿ブンブン】

H 233 563  22
B 400 001    5

投:高松〔勝〕
捕:綿貫

本塁打:なし
三塁打:筒井(ハ)
二塁打:横井(ハ)

 1 (一)藤本【 5 】
 2 (捕)綿貫【14】
 3 (二)兵藤【23】
 4 (中)宮本【19】
 5 (右)辻本【37】
 6 (投)高松【49】
 7 (遊)横井【 6 】
 8 (三)筒井【18】
 9 (左)山口【31】

スコア:菊池【8】

★ハーツ表彰★
殊勲賞=兵藤(マルチ安打、4打点)
殊勲賞=横井(猛打賞、4得点)
殊勲賞=高松(被安打2完投勝利、猛打賞、3盗塁、4得点。打って、走って、よく投げた!!)
敢闘賞=綿貫(先制適時打、猛打賞、3打点、3得点、3盗塁)
敢闘賞=辻本(痛烈な中前打、すかさず二盗、続く高松の左前打で得点)
技能賞=藤本(一番の起用にこたえ、4四死球、1安打)
守備賞=兵藤(立ち上がり不安定な高松を好守で救う)
山山賞=藤本、兵藤(ともに二塁走者で、アウトカウント等を忘れるボーンヘッド)
山山賞=綿貫(ソックスを忘れるも、高松からの借り物で塁上を走り回る)

試合動画

 互いに戦力を知り尽くしたチーム同士の一戦は、ともに参加者の最年少が48歳、大半をシニア以上が占め、開始前からノーガードの打ち合い、乱打戦が予想されたが、ハーツが大勝。9月頭から続く連敗を6でストップさせた。

 連敗阻止の立役者は、何といっても、2安打完投勝利の高松〔中〕。与四死球12と、ふだんの高松と違う顔を見せたが、前日の“完投宣言”どおり、5失点ながら6イニングを投げ切った。立ち上がり、5四球1死球で4点を失ってなお、二死二三塁のピンチを迎えたが、二塁兵藤の好守で切り抜けると、2回からの4イニングは失点ゼロという快投だった。

 ハーツ打線は、上位から下位までまんべんなくよく打ち、よく走った。出場選手全員安打こそならなかったが、猛打賞が3人(綿貫〔左〕、高松〔中〕、横井〔右〕)、加えて高松、横井は4得点、さらに綿貫、高松がそれぞれ3盗塁を決めた。

 最年長の四番宮本〔左〕は適時打を放ち、最年少の辻本〔中〕もこの日一番の快音を響かせる中前打で追加点のきっかけをつくった。一人、安打のなかった山口〔右〕も3四球を選びチームの勝利に貢献、守っても左翼でアグレッシブなプレーに挑んでいた。

 この日、ハーツの内野陣は、一塁手の藤本を除き、年間を通じても守る機会の少ないポジション(二塁・兵藤、三塁・筒井、遊撃・横井)にそれぞれがついたが、藤本を含む4人で12本の内野ゴロを無失策で乗り切った。薄曇りというシニアにはやさしいコンディションに加え、個々の選手が集中力を切らさずにプレーできたことが大きいが、それを可能にしたのは、高松の投球テンポのよさといってもよいだろう。“緩い”速球を主体に打たせてとるスタイルは、バックを支える守備陣とのリズムが重要になるが、2ケタの四死球を与えながらも、リズムが乱れることはなかった。

 終わってみれば、22対5、ハーツの大勝利。打線は「いくら点差があってもセーフティーリードはない。貪欲に得点をあげましょう」という高松の檄に応え毎回得点を記録した。

 とにかく気持ちよく、試合後の反省会になだれ込めるナイスゲームであったが、チームとしての課題も目に入った。
走者二塁のスコアリングポジションでの、アウトカウント等の確認漏れによる走塁ミスだ。左ゴロに、走者目の前の遊飛での併殺はいただけなかった。1点を争う展開ではなく、大事に至らずにすんだが、当該の選手のみならず、チーム全体としても、どんなときであっても、アウトカウントの確認は怠ってはならない。当事者の一人として自戒の念を込めておく。

文責【23】

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2022.10.15

10月15日 西北B.B.Sox戦 6-10

2022年10月15日(土)13:00~15:00
石神井公園B面(ホーム)
フリーマッチ
【南海ハーツ vs 西北B.B.Sox】

H 040 02   6
B 113 50  10

投:土屋〔負〕-小西-矢野
捕:綿貫-矢野-菊池

本塁打:【4】(B)
三塁打:【13】(B)
二塁打:なし

 1 (指)辻本【37】
 2 (捕)綿貫【14】
 3 (指)山口【31】
 4 (左)菊池【 8 】
 5 (中) 森  【 0 】
 6 (指)藤本【 5 】
 7 (投)土屋【13】
 8 (右)兵藤【23】
 9 (三)小西【29】
10(一)筒井【18】
11(遊)矢野【32】
12(二)横井【 6 】

★ハーツ表彰★
殊勲賞=なし
敢闘賞=辻本(ライトへ適時打。チーム唯一のクリーンヒット)
技能賞=土屋(相手の意表を突く技ありセーフティーバント)
守備賞=横井(若手にも負けてない!! 二塁&遊撃で安定した守備を披露)
守備賞=矢野(三遊間深いゴロをバックハンド好捕からの強肩発動。4-6-3の併殺にも貢献)
守備賞=綿貫(二塁守備でライナーをキャッチし併殺完成)
山山賞=なし

試合動画

 10月15日、南海ハーツは西北B.B.Soxと対戦。相手の四球や失策で作った好機を生かし6点を挙げたが、終盤に本塁打を浴びるなど10点を失い力尽きた。

 先発マウンドを託された土屋〔左〕は2回までに5四死球と制球に苦しみながらも2失点と踏ん張った。特に2回裏の守りでは遊撃・矢野〔中〕が三遊間の深いゴロをバックハンドで追いつくと、難しい体勢から強肩を発動し、アウトを奪取。さらには1死一、二塁のピンチでは二塁・横井との「4-6-3のゲッツー」〔右〕を完成させ土屋を盛り立てた。

 攻撃は1点を追う2回表に森が相手遊撃手の失策で二塁へ進むと藤本が四球を選び無死一、二塁。この場面で土屋が投手、一塁間に打球を転がす絶妙なセーフティーバントを決め〔左〕、無死満塁とチャンスを拡大させると、続く兵藤〔右〕が遊撃へ内野安打を放ち同点に。さらに相手の失策も絡み、この回4点を挙げ先制された直後に見事、逆転してみせた。

 3回裏にスコアは4-5とされたが、無死満塁の窮地でマウンドに上がった小西〔左〕が見事な火消し。捕手から二塁に代わったばかりの綿貫〔右〕の真正面にライナーを打たせ併殺を完成させると、続く打者も遊ゴロに打ち取り追加点を許さなかった。

 ベテラン・綿貫の好プレーもあり、勢いに乗りたいハーツは、4回に満塁の好機を作るもあと一本が出ず無得点。その裏の守備では、ライトオーバーの本塁打〔中〕、センターの頭上を越える三塁打を浴びるなどこの回、5点を失った。

 5回表は辻本〔左〕のライトへの適時打、山口〔中〕の三ゴロで2点を返し、その裏の守りでは3番手で登板した矢野〔右〕が2三振を奪うなど無得点に抑え、反撃の兆しを見せたものの、5回裏、時間切れで試合終了。6-10での敗戦となった。

 10失点ながらも内野手は失策ゼロと奮闘。本職は外野の土屋も場数を踏んでいけば投手陣の一員になれることは証明できた。一方、攻撃は3安打で6点を取れたが、残塁8。チャンスを全て生かしきることはできなかった。試合後のミーティングでは走塁での注意点も確認。連打や長打がなくても得点を重ねていくため、相手守備陣にプレッシャーをかけるための、オーバーランや、一塁への全力疾走、けん制をもらうことの重要性をチーム内で共有した。

 公式戦も終わり、これからは来季も見据え、作戦や技術面でもいろいろ試せる時期。残り試合は個人タイトル争いと同時に、必勝パターンも増やせる「実りの秋」としたいところだ。 

文責【0】

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2022.10.08

10月08日 TEAMシゲル戦 4-9

2022年10月8日(土)13:00~15:00
世田谷公園B面(ビジター)
Gリーグ第8戦
【TEAMシゲル vs 南海ハーツ】(2回戦)

H 004 0|0  4
S 113 4|x  9

投:矢野〔負〕
捕:筒井

本塁打:なし
三塁打:なし
二塁打:菊池(ハ)、小松(シ)、松平(シ)、佐々木(シ)

 1 (投)矢野【32】
 2 (一)藤本【 5 】
 3 (中)宮本【19】
 4 (三)高松【49】
 5 (遊)菊池【 8 】
 6 (二)横井【 6 】
 7 (捕)筒井【18】
 8 (指)綿貫【14】
 9 (左)成岡【11】
10(右)兵藤【23】

☆Gリーグ表彰☆
最優秀=長谷川選手(TEAMシゲル)
 優秀=小松選手(TEAMシゲル)
 優秀=矢野選手(南海ハーツ)

★ハーツ表彰★
殊勲賞=なし
敢闘賞=兵藤(クリーンヒットと四球で全打席出塁)
技能賞=成岡(久びさの出場ながら満塁ピンチで中飛を好捕)
守備賞=矢野(ピンチの場面含め投ゴロ4本を冷静に処理)
守備賞=藤本(ピンチで投手からのショートバウンド送球を好捕)
山山賞=綿貫(ライト線襲った長打コースの打球が茂みに入ったのを冷静にアピールしてエンタイトル二塁打にとどめる)

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 ハーツにとっての今季のGリーグ最終戦。勝利で締めたいハーツだったが、ディフェンスが後半まで支えきれず、毎回失点を喫しての逆転負けとなった。

 1回表に一死一、三塁の先制機を逃したハーツは、失策を挟む3四球によりノーヒットで失点。2回にも池田選手(中)の適時打で1点を失なった。

 それでもハーツは3回表、先頭の兵藤が四球で出ると、一死後、藤本(左)がセカンド後ろに落として一、二塁。続く宮本(中)の鋭い当たりが敵失を誘い1点差、さらに敵失が続いて同点に。なお一死一、二塁から菊地(右)が左翼線に適時二塁打して逆転に成功した。

 その後も敵失があり2点差、なお一死一、二塁とチャンスが続いた。ここで打席に入った筒井(左)は三塁線に鋭い当たり。誰もが適時打かと思ったが、シゲルのサード・長谷川選手がダイビングで押さえる好守。続く綿貫(右)のいい当たりもセカンドが冷静にさばき、シゲルがピンチを脱した。

 ここまでは善戦していたハーツだが、3回、矢野(左)が相手の上位打線に捕まる。小松選手の二塁打から最上選手(中)の適時打で1点差、松平選手(右)の2点二塁打で逆転を許した。投手事情が苦しい中、矢野は一人で投げ切るべく4回もマウンドに上がったが、急に辛くなった審判の判定にも苦しみ、4四球が絡んで4失点、勝負を決められることになった。

 ハーツ打線は4回に兵藤(中)がクリーンヒットを放ったが、最終的には計3安打。それで4点は、攻撃のほうはまずまずよく取ったともいえるが、勝負に持ち込むには、まずはもう少し失点を抑えたいところだ。

 これで今季のGリーグは4勝4敗、勝率5割の2位タイで終了となった。とはいえ、3連勝でスタートしたことから考えると、後半戦の苦戦は明らか。来季はよりチーム全員の力をしっかり結集できる形を作らないと、苦しい戦いが続くことになろう。

 ということで、今週からチームの戦術面の改善およびチームの意思統一のため、ゲーム後に簡単なミーティングを行うことになった。今週は、中継プレーに関する意見が中心となったが、以下、忘備録として、重要と思われる意見を記しておくこととする。

・特に外野からの返球の際、送球を受ける中継の野手がもっとボールを呼ぶようにすべき。

・中継する野手に指示をして動かし、外野手の捕球地点から中継の野手、送球目標となるベースまで一直線のラインを作るのは目標のベースをカバーする野手(例えばバックホームなら捕手)の役目(その上で、中継に入る野手は外野手からしっかり目標となるように声とゼスチャーでボールを呼ぶこと)。

・一般的な野球のフォーメーションにとらわれず、バックホームの際は投手を中継に使う形を取り入れるべき。①内野手より投手のほうが肩が強く、器用なケースが多い、②草野球のグラウンドではホームのバックアップが重要でないケースが多い、が理由(特に矢野、小西の登板時は、投手を中継に使うことは有効なはず)。

・バックホームのとき、外野からの低い送球でダイレクトに走者をさせるケースはまずないので、常に中継を用いるほうがよい。

・登板している投手は一番大変なことを引き受けている存在であり、チームを背負う存在なので、押し出し四球を出そうが、常に堂々とふるまうべし。

 以上です。これからも一歩ずつ、チーム内の意思疎通をして、チームとしても階段を上っていきましょう。

文責【5】

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