週刊ハーツ
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2023.09.09
09月09日 ラジカルズ戦 0-17
2023年9月9日(土)13:00~15:00
上井草スポーツセンターA面(ホーム)
フリーマッチ
【南海ハーツ vs ラジカルズ】
R 251 9|3 17(20)
H 000 0|0x 0
投:高松〔負〕-菊池-兵藤-矢野
1 (左)菊池【 8 】
2 (一)藤本【 5 】
3 (投)高松【49】
4 (捕)丸山【39】
5 (指)山口【31】
6 (二)兵藤【23】
7 (三)中原【44】
8 (中)矢野【32】
9 (遊)筒井【18】
10(右)角田【 3 】
11(指)横井【 6 】
★ハーツ表彰★
敢闘賞=丸山(先発マスクで投手陣を引っ張り、四番打者としてセンターへ完璧なヒット)
技能賞=高松(難しい球を抜群のバットコントロールでセンター前)
技能賞=矢野(最終回に俊足を生かし、貫録の右中間スリーベース)
技能賞=菊池(今季2度目の登板、1失点の安定したピッチング)
守備賞=藤本(捕手初出場、キャッチング、フットワークで魅了)
守備賞=筒井(ショート時、満塁ピンチに前進守備で堅実に本塁封殺)
守備賞=中原(強いサードゴロをがっちり捕球、しっかり送球)
守備賞=菊池(初回のピンチにレフトフライ背走キャッチ)
辻本賞=藤本(キャッチャー初挑戦。自らの可能性を広げ、チームメンバーにも刺激)
Gリーグ最終戦が近づく中、勝ちを掴み取りたい南海ハーツ。台風が過ぎ去り、曇りながらも高温多湿の中行われた試合、対戦相手は強豪ラジカルズ。Gリーグ最終戦の対戦チームあしたばに備えた練習相手としては最適である。南海ハーツはどのようにして、相手投手を攻略し、勝ちに結びつけるのか。
先に述べるが、スコアは0-17と大敗である。大量失点かつ2試合連続完封負け。南海ハーツとラジカルズを比較すると、声出しをしてフライのお見合いなどをしない堅実な守備と、走塁を絡めた強打による差がスコアに表れた。またスコアから読み取れるように、南海ハーツは守備時間が大幅に多く、攻撃時間が圧倒的に少ない。攻守のリズムが取れず、投手も野手も気持ちの整理が出来ぬまま攻撃・守備を行う。相手投手の攻略を考える余裕もない。選手からすると厳しく辛い試合であった。
しかし、その中でも光明が見えた! 高松、矢野、小西の三本柱に頼っていた投手陣に新たに兵藤、菊池が加わった。試合中盤まで先発捕手としてチームを引っ張ったのが丸山。打撃では4番として、美しいライナーヒット。

そしてこの日、一番チームで目立ったのは藤本。「実はキャッチャーというポジションに興味がある(特にリード面など戦術的な点で)」という本人の言葉から実現した、最終回の捕手初出場は、ミット構え、ショートバウンド時のハンドリング、矢野投手の速球に負けない力強いキャッチングと、確かな存在感。マネージャーの奥様不在だったのが唯一の残念であった…。

他の選手も普段とは違う打順やポジションを担うことで、新鮮さと難しさや動き方などの学びがあり、バリエーションが増えたのも収穫だ。
試合後、南海ハーツは飲みハーツに気持ちを切り替え、反省や課題を話し始める。野球は1点でも多く取れば勝利である。守り勝つ野球も大事だが、得点力も大事な要素。2試合連続完封負けはまさに厳しいチーム状況を突き付けられている。チームの中で如何に点を取るかを考え、各選手が自らの技術向上を目指していく姿勢が求められるだろう。
投手陣では第二の高松、過去に年間12勝をあげた筒井のような投手を育成しなければならない。監督、選手とのコミュニケーションによる意思統一を図り、勝利に向けての将来設計が求められるだろう。そのアドバイザーとして丸山に投手コーチを担ってもらうべきだ、という声も聞かれた。試合の中で、投手のちょっとした投球フォームの乱れ・変化を見極める丸山の眼力は南海ハーツの大きな財産だ。横井監督の丸山の活かし方次第で、投手王国も夢ではない。
年間にGリーグを含め試合は多くある。チーム課題に対し、試行錯誤を繰り返しながら勝利を勝ち取る術を一つ一つ学び、習得し、実践する気持ちが勝利への近道ではないだろうか。
各選手、思い思いの考えを述べた上で帰路につく。自宅に帰り着くまでが試合である。南海ハーツLINE内の不定期連載?「“突つい”の今日も家にたどり着けなかった、関東周遊深夜鉄道の旅」も楽しみにしながら、次の試合に向けて南海ハーツはまた歩き始めるのである。
文責【3】
2023.09.02
09月02日 中野マシンガンズ戦 0-11
2023年9月2日(土)13:00~15:00
上高田運動施設A面(ビジター)
Gリーグ第9戦
【中野マシンガンズ vs 南海ハーツ】(2回戦)
H 000 000 0
M 013 070 11
投:矢野〔負〕-高松-小西
1 (指)高松【49】
2 (中)土屋【13】
3 (投)矢野【32】
4 (遊)小西【29】
5 (一)筒井【18】
6 (三)横井【 6 】
7 (捕)小林【助】
8 (二)兵藤【23】
9 (指)宮本【19】
10(右) 森 【 0 】
11(左)丸山【39】
12(指)山口【31】
13(指)藤本【 5 】
14(指)角田【 3 】
☆Gリーグ表彰☆
最優秀=菊地選手(中野マシンガンズ)
優秀=橋口選手(中野マシンガンズ)
優秀=兵藤選手(南海ハーツ)
★ハーツ表彰★
敢闘賞=高松(初回先頭打者安打で二盗も決め、チームを鼓舞)
敢闘賞=兵藤(6回先頭で三遊間へ完璧なヒット)
技能賞=森(3回先頭でレフト前ヒット&二盗)
技能賞=矢野(5回先頭でヒット、二盗でチャンスメイク)
守備賞=小林(初回に二盗を完璧な送球で刺す)
Gリーグ優勝を目指すためには、負けられないマシンガンズさんとの一戦。まだまだ暑さが厳しい中だったが、ハーツは助っ人的立場で参加してくれた小林選手を含め、14人のメンバーが集まり、ゲームに臨んだ。
ハーツは1回表に先頭の高松のヒットと盗塁から作ったチャンスを逃すが、その裏は先頭打者を歩かせたものの、この走者の二盗を捕手の小林がピシャリと刺し、結果3人で片づける立ち上がり。2回に押し出しで1点を失ったが、序盤は緊迫した戦いとなった。
が、シビレるようなゲームはそこまでだった。3回裏、先手先手を狙ったハーツはピッチャーを高松にスイッチ、それに伴って守備シフトを代えたが、そこからゲームのリズムが変わってしまう。この回の先頭打者にライトオーバーの三塁打を許したのをきっかけに、内野ゴロのホーム送球が逸れて生還を許すと、けん制悪送球などが続いてリズムが崩れ、アッという間の3失点。4回からマウンドに立った小西も、この回は3者凡退に抑えたが、5回に3安打5四球に失策も絡んで7失点し、ゲームは一方的になった。
逆にハーツの攻撃は、高松、小林、森、矢野、兵藤がヒットを放つなど、イニングの先頭打者を4度出塁させたが、1回表に無死一、二塁からクリーンアップが枕を並べて凡退したのを皮切りに、2回の一死二塁、3回の無死一、二塁からの二死三塁、5回の無死一、二塁、6回の一死満塁から一本が出ず。相手の好守にはばまれた面もあったとはいえ、ことごとく好機を逃して完封負けを喫した(14人目の角田には、結局1打席しか回すことができなかった)。
最終的には0対11の完敗。“優勝へ向け、勝負の一戦”の意気込みで臨んだゲームだったが、終わってみれば、ハーツは投手、打撃、守備とすべての面で、「持っている能力を、1点を取る、1点を防ぐ、という結果に結びつける力」において彼我の差は限りない、ということを見せつけられたのみだった。ひょっとして手が届くかに見えた優勝も、そこの部分が縮まらない限り、果てしなく遠いところにあると言えるだろう。
ここから何か練習を積めるわけでもなく、「だからどうする?」となっても難しいところではあるが、せめて意識の部分だけでも、持てる力を結果につなげるために、何が必要なのかをそれぞれが考え、何か武器になるものを携えて、Gリーグの残る1試合を手応えのあるものにしていきたいところだ。
文責【5】
今週のベストショット
2023.08.26
08月26日 雨天中止
先週は猛暑の中、Gリーグシゲル戦で惜敗。各選手、課題を見出しクリアするため迎える対戦相手は初対戦のバンディッツ。歴史は南海ハーツよりも長く結束力のあるチームだ。
各選手、上野恩賜公園野球場に集合し、試合開始だ…。と思いきや雲行きが怪しくなり試合前に局地的な大雨! 止むのを待つ一同だが止む気配なくグラウンドはコンディション不良となり結果、雨天中止となった。解散かと思いきや…。ここで終わらないのが南海ハーツである。
南海ハーツから“飲み”ハーツに気持ちを切り替え、各選手は上野の飲み屋街へと足を進めるのであった。
南海ハーツは試合の有無にかかわらず飲み会を大切にするチームである。飲み会で各選手コミュニケーションを図りながら結束を深めているのである。これが南海ハーツの強みである。週一でしか会わない中で結束力を深めるのには飲み会が最適である。これをなくして南海ハーツは語れないくらいだ。各選手、楽しく飲みを重ねながらチーム力を高め、次週のGリーグ中野マシンガンズ戦に挑むのであった。
試合の雨天中止は、各選手のモチベーションに水を差す結果となったが、前向きに捉えれば一時の休息と考え、体のケアに時間を充てることが出来るのではないか…。次週のマシンガンズ戦は心身ともに充実した南海ハーツの各選手の姿がグラウンドに存在するだろう。それを期待したい!!
文責【3】
2023.08.19
08月19日 TEAMシゲル戦 6-7
2023年8月19日(土)15:00~17:00
世田谷公園B面(ビジター)
Gリーグ第8戦
【TEAMシゲル vs 南海ハーツ】(2回戦)
H 103 11 6
S 301 30 7
投:矢野〔負〕-高松
1 (一)高松【49】
2 (中)綿貫【14】
3 (投)矢野【32】
4 (捕)筒井【18】
5 (二)兵藤【23】
6 (三)横井【 6 】
7 (左)丸山【39】
8 (遊)菊池【 8 】
9 (右)角田【 3 】
10(指)太田【16】
☆Gリーグ表彰☆
最優秀=瀧谷選手(TEAMシゲル)
優秀=生沼選手(TEAMシゲル)
優秀=綿貫選手(南海ハーツ)
★ハーツ表彰★
敢闘賞=綿貫(久しぶりの参加でしっかり貢献。同点2ランホームラン)
敢闘賞=高松(執念の勝ち越し内野安打。全出塁3盗塁2得点。リリーフでも好投)
技能賞=矢野(先発としての責任を果たす。初回に先制タイムリー。3盗塁に好走塁でホームインも)
技能賞=兵藤(最終回にレフト前ヒットでチャンスメイク。打点も1)
守備賞=高松(強烈なピッチャーライナーを完璧キャッチ)
Gリーグ第8戦、TEAMシゲルとの2回戦は、酷暑のなか、初回から点を取り合う展開となったが、最終5回、ハーツの反撃もあと一歩及ばず、6対7の悔しい敗戦となった。
両チームの放った安打は、ともに1本塁打を含む5安打、奪った四死球も、ハーツ8個に対しTEAMシゲルが7個とほぼ互角。結果だけを見れば、立ち上がり先発矢野の制球の乱れから一死満塁のピンチを招き、1安打で3点を失った初回の守りが悔やまれる。
とはいえ、この試合のハーツは、最後まで集中力を切らさず、チャンスをしっかり得点に結びつけた。四球出塁後、二盗、三盗を決めた高松を、右前安打でホームに還した矢野の先制打。2点のビハインドの場面、四球出塁の高松を二塁に置き、久々、出場の綿貫が放った同点2点本塁打〔下写真〕。二死二三塁から緩い当たりの内野ゴロで懸命に一塁を駆け抜け逆転の一打にした高松の疾走。2点を追う5回、一死二三塁からの監督横井の適時打。攻撃のかたちはけっして悪くはなかった。古希を過ぎた太田の二盗も印象的だった。

守りの面では、左⇒三⇒捕とつないで追加点を阻んだ連携プレーは見ごたえがあった。救援登板の高松は火の出るようなライナーを好捕。初回一死二三塁、前進守備から投手脇を抜ける打球を軽快にさばき、アウトカウントを増やした遊撃菊池の守りも試合を締めた。その一方で、二塁手、右翼手の声の連携ミスで凡打から出塁を許してしまった(記録は右失)シーンもあった。
内容を振り返れば、けっして悪いゲームではなかったが、この敗戦で、Gリーグ戦は5勝3敗、目標とする優勝が少し遠くなってしまった。
文責【23】
2023.08.19
週刊ハーツ 増刊号「声」
夏の甲子園も大詰めを迎えている。
制覇するチームが気になるところだが、我ら南海ハーツもGリーグの優勝戦線にいる。
攻守の戦力に加えて、もう一つの力は「声」である。
自チームの選手を鼓舞する声、相手チームの好プレーを称える声。
草野球において、声の存在はとても大きい。
エールに励まされ、自分の力以上の結果を打席で表現できたり、逆に心無い声によって意気消沈してしまうことだってあるだろう。
野球とは“心”のスポーツと思う所以だ。
今年の南海ハーツで声が一番印象に残るのは新入団の丸山さん【39】だ。高松さん【49】の大学の同級生で、当時から野球センスにあふれていたそう。2023年は南海ハーツにとって記念すべき年で、シニアリーグ参戦初年度である。それに伴い、丸山さん、岩田さん【36(仮)】、中原さん【44】がメンバーに加わった。それぞれに野球を楽しみながら、新たな力としてハーツ野球に貢献してくれている。3人ともシニアの試合だけでなく、スケジュールが合えば土曜の野球にも参加し、チームに馴染んでいる。
丸山さんの太く力強い声はグラウンドにしっかりと響きわたる。試合後のチーム飲みでは物静かでノンアル。賑やかで大酒飲みのハーツメンバーの中では異色の存在だ。野球部経験も大きいのだと思うが、丸山さんは内外野どこを守っていても、投手に対し、仲間のプレーに対し、鼓舞する前向きな声を常にかけてくれる。はっきりと耳に届くのだ。素晴らしい声だと思う。
外野がメインの土屋さん(つっちー)【13】も同様に前向きな声かけが印象に残る選手だ。つっちーもまた物静かで真面目、チーム運営面でも堅実に貢献してくれる若手期待の星である。
普段静かなメンバーほど、内に大いなる情熱を秘めていて、試合時にそれが自然に現れてくるのではないかとも思う。

そうそう、声といえば思い出すのは、私が東京Crazy9というチームで主に火曜に草野球をしていた頃、当時の自分は打撃も守備も三流で、なかなかチームに貢献できないことが歯痒く、そしてメンバーに申し訳なく思っていた。それと同時に選手としての危機感も……。このままではいけないと。そんな気持ちで迎えたある夏の試合、一つの誓いを立てた。攻守走の技術的なことではなく、ただひたすらに声を出し続けようと。グラウンドでもベンチでも、試合の最初から最後まで、誰より大きな声を! そうしたら、不思議と打席でも結果が出て、ボテボテの内野安打を含む人生初の猛打賞。この時、急に視野が開けた気がして、素振りなど練習に打ち込む日々のきっかけになった。
声を出し、声に救われた夏の日。今もこの胸に残っている。
文責【6】
2023.08.05
08月05日 ビッグアプセット戦 2-19
2023年8月5日(土)13:00~15:00
上井草スポーツセンターB面(ホーム)
フリーマッチ
【南海ハーツ vs ビッグアプセット】
NH 100 01|0 2
BU 593 20|x 19
投:小西〔負〕-矢野-高松
1 (遊)矢野【32】
2 (中)宮本【19】
3 (投)小西【29】
4 (三)高松【49】
5 (捕)筒井【18】→角田【 3 】
6 (右)山口【31】
7 (左)丸山【39】
8 (一)藤本【 5 】
9 (二)横井【 6 】
スコア:藤本(智)
★ハーツ表彰★
敢闘賞=高松(ロングリリーフで安定したピッチング)
敢闘賞=小西(チーム全打点、2本のタイムリー)
技能賞=宮本(センターへ強い打球のクリーンヒット)
守備賞=筒井(暑いなか、フルマスクでチームを鼓舞)
守備賞=矢野(ナイス中継でショートから本塁補殺)
守備賞=小西(好判断で三塁を狙ったランナーを刺す)
辻本賞=角田(コーチャーや投球練習時の受け手としてチームをサポート)
猛暑が続き、強い日差しが照りつけるなか、迎える本戦。8/19のGリーグに向けて、最後の練習試合。相手は強敵、ビッグアプセット。現在Gリーグ首位を走る南海ハーツは、順位がいつ入れ替わってもおかしくない。この試合を勝ちで終え、励みをつけ、次戦のGリーグを迎えたいところだ。
初回、相手のエラーで出塁した矢野が宮本の内野ゴロにより二塁まで進み、打席には3番小西。タイムリーヒットを放ちセカンドから矢野が返り幸先よく先制。


その裏、マウンドに上がるのは先発の小西。先頭打者にフォアボールを与えてしまうと、その後もコントロールが定まらず同点に追いつかれ、逆転を許す。ここで遊撃に入っていた矢野にスイッチ。小西は無念の降板となった。南海ハーツは初回に5失点、苦しいスタートに。
早い回からマウンドを託された矢野であったが、緊急登板の難しさなのか、2回はコントロールが定まらない。こちらも四球で失点を重ねたところで、本日登板予定のなかった高松にマウンドを譲る。実績豊富な高松は失点を許しながらも、要所を押さえるピッチングを見せ、ロングリリーフを担った。

高松の姿を見た各選手が一矢報いたい気持ちが高まりつつあるなか迎えた5回表、南海ハーツの攻撃。1アウトで、打席に入ったのは横井。好投を続けてきた相手投手から、しぶとくライトへヒットを放ち、ネクストバッターの初球に盗塁を決め、宮本もセンターへクリーンヒットを放ち、1アウト1、3塁。最後のチャンスで、小西に巡る。エースピッチャーはもちろんこの回も無失点で抑えたい。対する29番の背中からは、必ずランナーを返すというオーラが感じられる。そして勝負球は、レフトへ電光石火のごとく運ばれ、それを見たランナー横井がゆっくりとホームイン。一塁ベース上には、投手としては結果を出せなかったかもしれないが、チームのクリーンナップを任され、重圧に打ち勝ち、打者としてきっちり結果を出す小西の姿があった。



スコアは2-19で悔しい敗戦となったが、南海ハーツは、この試合で何か重要な気づきを得られたかもしれない。負けゲームこそ、学ぶべきところは多いものだ。各選手は誰一人下を向かず、真夏のグラウンドをあとにした。
文責【3】
2023.07.29
07月29日 TNS戦 10-4
2023年7月29日(土)13:00~15:00
井の頭恩賜公園(ホーム)
フリーマッチ
【南海ハーツ vs TNS】
T 100 3|0 4
H 322 3|x 10
投:矢野〔勝〕-菊池
1 (三)中原【44】
2 (右)角田【 3 】
3 (二)丸山【39】
4 (左)兵藤【23】
5 (一)藤本【 5 】
6 (中)菊池【 8 】
7 (投)矢野【32】
8 (捕)筒井【18】
9 (遊)横井【 6 】
スコア:藤本(智)
★ハーツ表彰★
殊勲賞=筒井(4回裏、試合を決める2点タイムリー二塁打!)
殊勲賞=矢野(先発で4回をしっかり投げ勝利投手! 打でも1安打)
敢闘賞=丸山(一、二塁間へ2点タイムリー。捕手デビューも飾る)
技能賞=角田(3四球2盗塁2得点。三塁ランナー時、好判断で先制のホームイン)
技能賞=菊池(最終回に今季初登板。1イニングを3人で抑える)
守備賞=中原(三塁手としてゲッツーの起点になり、試合を締める)
ハーツはつなぎの攻撃で4イニング毎回得点の10点を挙げ、初対戦のTNSに快勝した。
1回表に1点を失ったハーツだが、その裏、角田の四球と盗塁からチャンスを作り、二死満塁。相手の暴投のとき三走の角田が好判断でホームにかえり、同点に追いつくと、さらに敵失の間に2点を挙げて勝ち越した。
2回には横井と角田の四球と盗塁を絡めて作った一死二、三塁から丸山がセカンドのグラブをはじいてライトへ転がる2点適時打して加点。3回にも敵失絡みで2点を追加した。
4回表に3点差と詰められたが、ハーツはその裏、藤本の四球と矢野の内野安打で一、二塁とすると、筒井が左翼線に2点二塁打、さらに敵失で1点を加えてこの回3点を挙げ、突き放した。
この日のハーツ打線はヒットは3本だったが、6盗塁するなど積極的な走塁で、10四球を効果的に得点に結びつけた。
ハーツは投げるほうでは先発の矢野が4回を2安打、8奪三振。四死球は7と少し多かったが、しっかりと相手打線を抑え込んだ。5回には菊池が今季初のマウンドへ。丸山がマスクをかぶり、今後へのトライアルを行なった。一死から内野安打で走者を出したが、続く打者の三遊間のゴロをサードの中原が反応よく飛び出してつかみ、5-4-3の併殺に取って鮮やかにゲームセットとした。
メンバー的にはやや苦しい中だったが、各選手がそれなりに役割を果たして勝利につなげた好ゲームだった。
この試合中、相手のパスボールが続いたところでファウルグラウンドにいくつもボールが転がったまま回収されず、さらに次のパスポールがあった際に捕手がプレー中のものでない別のボールをグラウンドに投げ込んでしまう、というプレーがありました。
この試合は両チームとも9人だったので、ファウルグラウンドに転がったボールの回収は攻撃側のメンバーの義務。ここは本来ならタイムをかけてでもボールを回収してから進めるべきところでした。暑い中で大変な状況ではありますが、次打者、ベンチ、ランナーコーチ、皆でしっかり義務は果たしていきたいものです。今後気をつけていきましょう。
文責【5】
今週のベストショット
2023.07.23
07月23日 NEO-YANKEES戦 1-14
2023年7月23日(日)09:30~11:00
落合中央公園
シニアリーグ第3戦
【南海ハーツ vs NEO-YANKEES】
H 100 1
Y 185 14
投:高松〔負〕-兵藤
1(左)兵藤【23】
2(一)筒井【18】
3(投)高松【49】
4(三)渡部【10】
5(捕)綿貫【14】
6(中)宮本【19】
7(遊)中原【44】
8(二)岩田【36】
9(右)丸山【39】
★ハーツ表彰★
敢闘賞=渡部(シニアチーム初の複数守備機会で守備率100%)
技能賞=兵藤(シニアリーグ投手デビュー)
技能賞=綿貫(チーム唯一のヒット)
勝ちに不思議な勝ちあり。
負けに不思議な負けなし。
(高松シニア監督談)
10月の残り1試合、勝って5割を目指しましょう!
今週のベストショット
2023.07.22
07月22日 永福コルセッツ戦 6-4
2023年7月22日(土)12:00~14:00
外濠公園総合グラウンド(ビジター)
Gリーグ第7戦
【永福コルセッツ vs 南海ハーツ】(2回戦)
H 310 2|0 6
C 110 2|2x 4(6)
投:小西〔勝〕
1 (左)土屋【13】
2 (中)久原【24】
3 (遊)矢野【32】
4 (投)小西【29】
5 (指)高松【49】
6 (一)筒井【18】
7 (二)松尾【17】
8 (捕)菊池【 8 】
9 (三)横井【 6 】
10(指)兵藤【23】
11(右)角田【 3 】
スコア:藤本(智)
☆Gリーグ表彰☆
最優秀=兵藤選手(南海ハーツ)
優秀=矢野選手(南海ハーツ)
優秀=松田選手(永福コルセッツ)
★ハーツ表彰★
殊勲賞=兵藤(2打数2安打2打点、勝負強い打撃で勝利に導く!)
殊勲賞=小西(気合の完投で勝利に貢献! 最終回はレフトヘ巧打)
敢闘賞=矢野(初回にエンタイトル二塁打でビッグイニングを作る)
技能賞=久原(先制点につながるバントヒット。押し出し四球も貴重)
技能賞=筒井(打撃好調、右中間への強烈なヒットで打率も3割越え)
技能賞=菊池(打撃上昇中、レフトへのヒットに、捕手としても要の働き)
守備賞=矢野(最終回の中継、完璧なストライク送球で同点を防ぐ)
辻本賞=角田(右中間への快打に四球で全出塁、つなぎの野球を体現)
辻本賞=土屋(1番打者として3四球全出塁、先制のホームイン)
Gリーグ第7戦。試合前のGリーグ成績は4勝2敗。Gリーグ優勝にはさらなる貯金が欲しいところだ。
対戦相手は永福コルセッツ。コルセッツはGリーグで7/8にTEAMシゲルに14-4で初勝利。南海ハーツは春先4/22にGリーグでコルセッツと対戦し5-1で勝利を収めているが、シゲルから14点も奪う打線は計り知れない! 春先から徐々に力を付け、上位を狙う準備を整えてきている。ハーツはコルセッツの勢いを本戦で止めて、さらなる高みを目指したい! いざプレイボール!
ハーツは1番から4番まで若手中心で俊足と粘り、長打力を兼ね備えたメンバーで先制点を狙う。5番からはベテランと中堅メンバーで追加点を取るスタメンで勝利への道筋を描く。
1回表、先頭打者は土屋。鋭い選球眼と粘りを見せフォアボールを選び先頭打者の役割を発揮。続く久原の打席に土屋が二盗。久原は相手の意表をつくピッチャーへのバントヒット、ファーストのエラーが重なり土屋はセカンドからホームイン。久原もセカンドまで達する。さらに久原が三盗を決め、打席には3番の矢野。相手投手が制球難と動揺で苦しむ中、狙いすました打球は左中間へ。エンタイトルツーベースとなり久原が生還。5番高松の内野ゴロで矢野が生還し、ハーツは初回に3点を先制する。
その裏、ハーツの先発投手は闘志あふれるピッチングが持ち味の小西。先頭打者にレフト前ヒットと二盗、内野のエラーも重なり、初回に1点を奪われるが後続を抑える。
2回のハーツの攻撃、先頭打者はハーツのホームベースを守るキャッチャー菊池。レフトへヒットを放つと二盗、三盗を決め守備だけではなく、攻撃と走塁で存在感を見せる。その後、1アウトとなり10番兵藤。センターへヒットを放ち、菊池をホームへ還す。11番の角田は右中間へポテンヒットを放ち、打線をつなげる。その後、ワイルドピッチ、二盗でランナー2、3塁。1番土屋に打席が回ると、再びフォアボールを選び満塁とするが、後続が続かずこの回は1点のみとなる。2回裏も1点を返され、互いに点を取り合う展開となる。3回は互いに無得点となり最終回へと向かう。
4回表、ハーツは早々に2アウトを取られるが、ここから粘りを見せる。監督横井がセンターへヒットを放つと二盗を決める。続く兵藤がセンターへクリーンヒットを放ち横井をホームへ迎え入れる。ワイルドピッチがありランナーがセカンドへ進み、続く打者角田はフォアボール。1番へ戻り土屋の打席はこの日3つ目となるフォアボールを選び本戦3打席全て出塁し、監督の期待に応える。2アウト満塁で2番の久原。相手投手に2ストライクと追い込まれるも驚異のバットコントロールでファールで粘り、フォアボールをもぎ取り、押し出しで追加点を奪う。3番矢野もファールで粘りを見せるが、ファーストライナーとなる。しかし、相手投手を苦しませる攻撃を見せ、貴重な2点をこの回に奪う。
4回裏、コルセッツの攻撃は小西を攻めたてるが2点止まりとなり、スコア6-4でコルセッツから苦しみながらも辛勝し、1勝を勝ち取った。
Gリーグ表彰として、ハーツから兵藤が2打数2安打2打点で最優秀選手賞。矢野がビッグイニングとなるエンタイトルツーベースとホームへの正確なバックホーム送球で失点を防ぎ優秀選手賞に選出された。
結果、本戦の勝利でGリーグ成績が5勝2敗となりGリーグ首位へ。本戦では攻撃面は相手のフォアボールをきっかけに、盗塁、ヒット、ファールでの粘り打ちで点を重ね、守備面はバッテリーの粘りの投球と配球。そして、堅い守備で失点を防いだことが勝利につながった。
まだまだ修正点などはあるが監督の目指す野球、チームメンバー内のリスペクト精神を心掛け、お互い技術を高め合うことがGリーグ優勝への近道ではないだろうか。
文責【3】
今週のベストショット
2023.07.15
07月15日 西荻ヘイガース戦 4-14
2023年7月15日(土)14:30~16:30
東台B面(ホーム)
フリーマッチ
【南海ハーツ vs 西荻ヘイガース】
HE 020 1 1|7x 4(11)
HA 103 0 10| 14
投:矢野-松尾〔負〕-高松
1 (遊)成岡【11】
2 (左)丸山【39】
3 (二)松尾【17】
4 (投)矢野【32】
5 (指)高松【49】
6 (中)宮本【19】
7 (一)筒井【18】
8 (捕)菊池【 8 】
9 (指)兵藤【23】
10(右)角田【 3 】
11(三)横井【 6 】
★ハーツ表彰★
敢闘賞=矢野(今季1号ホームランに、先発で6奪三振の好投)
敢闘賞=兵藤(ライトへ巧打、タイムリー三塁打)
敢闘賞=丸山(今季初安打、ライトへ見事な二塁打)
敢闘賞=菊池(ライトへのタイムリー二塁打に、フルマスクでも貢献)
技能賞=高松(この日も勝負強さ発揮、三塁線へのタイムリー)
技能賞=松尾(さすがのバットコントロール、センター返しのヒット)
技能賞=筒井(サード強襲の内野安打)
守備賞=筒井(前進守備で一塁ライナーをジャンピングキャッチ)
前日までの猛暑が一休みしたこの日。それでも30度は超えているのだが(苦笑)、涼しく感じるのが不思議である。
大変なトラブルに見舞われた立ち上がりだった。西武池袋線が人身事故で遅延。横井監督、高松の2名が試合開始ギリギリに滑り込み。
チーム1、2を争う身体能力の持ち主の成岡、松尾が久々参戦。また丸山もシニアに引き続き参加。
その丸山が初回いきなり魅せた。ライトオーバーの大飛球。果敢に三塁を狙うが、タッチアウト。しかしながら惜しかった、で済ませてはいけない。三塁コーチャーが不在だったのだ。試合前のトラブルでベンチが落ち着かない中でのスタートだったが、これは基本中の基本。完全なベンチワークミスである。勿体ないシーンだった。
先発の矢野は順調な立ち上がり。「スローボールにしか見えない」(高松談)スラーブ?と速球のコンビネーションがよく、 初回こそミスで1点失うが、なかなかの投球だった。その後の投球も緩急が冴え、4イニングを4失点で凌ぐ。復調の兆しが見えた。
二回表。二刀流矢野が豪快にセンターオーバー本塁打を放つ。宮本敵失、筒井三塁強襲で出塁したあと、「もう不調とは呼ばせない」菊池が右中間に二塁打。1点追加。
三回裏に逆転されるが、四回表に絶好調高松タイムリー、五回表に兵藤が右中間三塁打で小刻みに加点。同点に追いつく。
残り30分。通算100勝を懸けて、松尾が久々登板。ブランクが長くてもさすがの復活投球を見せるかと思いきや、制球が定まらない。あっという間に7失点。野球の神様は残酷である。緊急登板の高松も試合前のトラブルの影響か完全に準備不足。痛打を浴び、さらに3失点。試合が決まった。
最終回の反撃。相手投手も制球が乱れ怒涛の反撃で7点を返すが、時すでに遅し。時間切れで試合終了。
相手のヘイガースは南海ハーツのホームページを見て対戦を申し込んだ由。力も年齢バランスもマナーも今後の好敵手として良い関係を築けそう。
試合途中までは拮抗した試合展開だったが、最後はお互いに大荒れ。まあこれも草野球。
次週はGリーグ、そしてシニアリーグ。ますます暑くなるが、体調を整えて備えたい。
文責【18】
矢野選手【32】 左中間へ今季1号ホームラン!

今週のナイスショット




2023.07.08
07月08日 新宿ブンブン戦 11-9
2023年7月8日(土)13:00~15:00
世田谷総合運動場(ホーム)
Gリーグ第6戦
【南海ハーツ vs 新宿ブンブン】(2回戦)
B 035 10 9
H 140 24 11
投:高松-小西〔勝〕
1 (中)久原【24】
2 (遊)矢野【32】
3 (投)高松【49】
4 (二)小西【29】
5 (捕)筒井【18】
6 (三)横井【 6 】
7 (左)菊池【 8 】
8 (指)宮本【19】
9 (指)兵藤【23】
10(一)藤本【 5 】
11(右)角田【 3 】
☆Gリーグ表彰☆
最優秀=高松選手(南海ハーツ)
優秀=矢野選手(南海ハーツ)
優秀=神風選手(新宿ブンブン)
★ハーツ表彰★
殊勲賞=高松(2安打3打点、勝負強さで勝利に貢献!)
殊勲賞=矢野(猛打賞で3打点、左へ右へ広角打法!)
敢闘賞=小西(好救援でハーツの逆転を呼び込む)
敢闘賞=久原(今季初安打に、勝ち越し内野安打。守備も安定)
敢闘賞=筒井(最終回、先頭で右中間二塁打。フルマスクでも貢献)
技能賞=宮本(センターへの巧打に、最終回、同点に追いつく打点)
技能賞=兵藤(レフトとセンターの間に運ぶ、技ありヒット)
技能賞=藤本(センターへ今季初ヒット。2四球で出塁率10割)
守備賞=菊池(初回にレフト前のフライをランニングキャッチ)
守備賞=矢野(満塁のピンチにショートでライナー好捕、ゲッツーに)
Gリーグ第6戦。好敵手とも言える新宿ブンブンとの一戦。7月に入り夏の暑さが忍び寄る中で野球という熱闘が今始まる。
先発投手は投手野手と二刀流でチームに貢献している高松。初回は相手打線を三者凡退に抑え上々の立ち上がりを見せる。打線は初回、矢野のレフト前ヒットと盗塁で二塁。その後、三塁まで進むと相手のワイルドピッチで1点を先制。


2回表、南海ハーツは内野フライのお見合い、ワイルドピッチ、盗塁が重なり逆転を許してしまう。しかし、2回裏宮本のセンターへのクリーンヒット、藤本の鋭い選球眼によるフォアボール、久原、矢野のヒットに加え、高松のレフトへの二塁打で4点を返し逆転に成功する。



3回表、相手打線が火を吹き、ヒット、盗塁、フォアボールで再逆転を許すと、横井監督は投手を高松から小西へスイッチ。小西はヒット、デッドボールなどありながらも後続を断つ。3回裏は相手投手に打線が抑えられ、無得点となるが、小西は粘りの好救援を見せ、5回まで相手打線を1点で抑え味方の援護を待つ。

南海ハーツは4回裏に2点を返し、最終回。チーム内で声を出し合いサヨナラ勝ちを狙いにかかる! 先頭打者の筒井がバットのグリップエンドを少し残し、オーラ漂う集中力を発揮し二塁打で出塁。続く横井もその集中力に触発され二塁打、そして三盗と打線が奮起。1点差となり、宮本の打球でついに同点。兵藤、藤本もセンターへのヒットで繋ぎ、2アウト2、3塁でバッターボックスに立つのはリードオフマンの久原。相手投手の配球を読みスイングした打球は、チームに貴重な1点をもたらす当たりとなり、勝ち越しに成功。最終スコア11-9で、南海ハーツが新宿ブンブンに奇跡的な逆転勝利となった!





久原の放った一打は南海ハーツのムードメーカーとしてだけではなく、Gリーグの一戦で貴重な1勝を呼び込む結果となり、今後の南海ハーツに良い流れをもたらすキーマンとなるだろう。
Gリーグ表彰として、南海ハーツから高松が2安打3打点の活躍で最優秀選手。矢野が猛打賞3打点かつショートでの華麗な守備により優秀選手に選出された。
この試合は、相手チームにリードを許し苦しい展開だったが、チーム内で選手同士声を出し合い、鼓舞することで試合の流れを1勝という形で引き寄せることができた。大きな収穫であり、かつ今後も継続していきたい。
最後に、本試合では熱中症とみられる症状が出たメンバーがいた。そのメンバーは他の選手と交代し休養をとり、体調は快方に向かい大事には至らなかった。しかし今後、暑さが本格的になる中で熱中症対策として塩分・水分・ミネラル補給が必須。野球の技術を磨くだけではなく、野球を行う上での知識を学ぶ大切さをチーム内で共有し、体調管理に努めたい。
文責【3】
2023.06.25
06月25日 早稲田ベースボールクラブ戦 10-5
2023年6月25日(土)09:30~11:00
西戸山公園
シニアリーグ第2戦
【南海ハーツ vs 早稲田ベースボールクラブ】
H 213 4 10
W 400 1 5
投:高松〔勝〕
1(遊)一井【 1 】
2(一)筒井【18】
3(投)高松【49】
4(捕)綿貫【14】
5(二)兵藤【23】
6(三)渡部【10】→太田【16】
7(左)岩田【36】
8(中)丸山【39】
9(右)藤本【 5 】→中原【44】
★ハーツ表彰★
殊勲賞=一井(好機に長打2本で5打点!)
敢闘賞=渡部(マルチ安打に3盗塁)
技能賞=筒井(好走塁で先制点生む)
技能賞=岩田(うまく合わせて中前に初安打)
守備賞=渡部(サードで3つのアウトを取る)
守備賞=丸山(センターライナーを難なく捕球)
山山賞=綿貫(イップスに陥りながらも最後まで守り抜く)
勝った。勝ててしまった。
壮行試合から開幕戦と守備陣がボロボロ、「勝利など夢のまた夢?」とも思われていたシニアチームが、第2戦で見事に初勝利をマークした。
1回表、ハーツは筒井のチーム初安打から一死一、二塁とすると、綿貫の二ゴロが相手の失策を誘い、なおボールが少し転がる間に、二走の筒井がスピードを緩めることなくホームを突く好走塁で先制。さらに敵失で加点した。
しかし、1回裏まではこれまでとあまり変わらぬシニアチーム。連打から2四球で押し出しの1点を失うと、なお満塁から左越えの長打と、絵に描いたような大量失点パターンでこの回4失点、逆転を許した。
しかしこの日のハーツは、2回に敵失で1点差と詰めると、その裏、センターを襲うライナーを丸山が難なくさばくプレーもあって、高松が3者凡退に打ち取り、リズムを変える。
そして3回表、渡部のヒットから二死一、二塁のチャンスをつくると、一井がレフトオーバーの二塁打を放ち逆転。さらに押し出しで1点を追加した。
ヤマ場はその裏。二死二、三塁となり、打順は七番ながら、前の打席でレフトオーバーを打っている、相手打線で最も振りのいい打者を迎えた。机上の計算では四球を頭に置いての攻めも考えられる場面だが、実戦感覚では、ここは気持ちで引いてはいけないところ。高松が見事遊飛に打ち取り、この時点でハーツは勝ちへの流れをつかんだ。
4回表、ハーツは渡部のこの日2本目のヒットと岩田の初安打から一死満塁とし、ここで一井が今度は左中間へ三塁打して走者一掃。さらに高松の中前適時打でダメ押し点を挙げた。大量リードを得た高松は落ち着いてその裏を1失点にしのぎ、見事に白星を手にした。
この日の勝利は、無論、助っ人的な立場で参加し、チャンスに強打を発揮、5打点を挙げてくれた一井の働きに負うところが大きかったことは間違いないが、「シニアチームでもこうすれば勝てる」ということが見えたゲームでもあった。
まず攻撃は、何とかかんとかアウトを取られずつないでいけば、何点かは入ること。そして守備陣は取れるアウトを1つ1つ重ねていくこと。この日は打球を捕り損なってヒットにしたり、エラーになったりはあったが、せっかく捕ったのに送球ミス、というのは一つもなかった。そして、四球が絡まなければそんなに大量点にはならないこと。この回は2四球の1回に4失点、4回の失点も四球の走者だが、無四球の2回、3回は無失点だった。どれも野球の常識、というか、当たり前のことではあるが、特別すごいプレーができるわけでもないシニアでは、やはりその原点に立ち返ることが勝利への道だ。この守備陣で7回21個のアウトを取ろうと思うと大変だが、展開次第ではこの日のように12個とか、15個のアウトでも勝てるのだ。それなら1つ1つ重ねていけば何とかできそうな気もしてくる。
この日、シニアチームとして初めて得た成功体験。それを財産として次につなげていければ、われわれはこの先もまだまだ、野球を楽しんでいくことができる。
文責【5】
今週のベストショット











