週刊ハーツ

2024.08.10

08月10日 中野マシンガンズ戦 7-8

2024年8月10日(土)11:00~13:00
世田谷公園B面(ホーム)
第27戦《Gリーグ第9戦》
【南海ハーツ vs 中野マシンガンズ】(2回戦)

M 200 102 3  8
H 203 010 1  7

投:小林〔負〕

 1 (遊)成岡【11】
 2 (右)土屋【13】
 3 (投)小林【61】
 4 (三)矢野【32】
 5 (左)横井【 6 】
 6 (捕)筒井【18】
 7 (一)高松【49】
 8 (中)久原【24】
 9 (指)丸山【39】
10(二)兵藤【23】

☆Gリーグ表彰☆
最優秀=石井選手(中野マシンガンズ)
 優秀=後藤選手(中野マシンガンズ)
 優秀=横井選手(南海ハーツ)

★ハーツ表彰★
敢闘賞=土屋(アイデアあふれるバントヒット含むマルチ安打)
敢闘賞=筒井(貴重なレフト前タイムリー含む2打点)
技能賞=高松(巧みなバットコントロールでセンター前)
技能賞=小林(最終回に意地のタイムリー二塁打&粘りの完投)
守備賞=土屋(ライト線のフライ好捕&勝負所でのライトゴロ達成)
辻本賞=丸山&成岡(審判さん緊急時に、代理で審判)

試合動画

 真夏の首位攻防となった中野マシンガンズ戦。この日まで南海ハーツは8戦全勝。これ以上ない成績だが、2敗で追うのがマシンガンズ。2022、23年の連覇チームだ。マシンガンズさんの強さは、チーム名の通り連打のマシンガン打線も素晴らしいが、実は守り勝つ野球が特長。今シーズンのハーツは、それを見習い、小林投手を中心に、小西三塁手、矢野遊撃手、土屋外野手をはじめとする内外野の堅守で勝ちをつかんできた。そして何より、今季は打撃好調の選手が多く、打線のどこからでも得点できるのが強みである。さあ、どんな展開が待っているのか。

 ハーツ先発の小林〔左〕にいきなり襲いかかったのはマシンガンズのクリーンアップ。ランナーを二塁に置き、3番・後藤選手〔右〕がライトへ特大のランニング2ランホームラン。

 いきなり2点のビハインドを背負ったハーツだったが、こちらも初回から粘りを見せる。二死からともに四球出塁の小林と矢野が積極走塁のダブルスチールで二三塁。ここで5番・横井〔左〕がレフトの右を抜く2点タイムリー二塁打で、すかさず2-2の同点に。さらに筒井が死球、高松〔中〕が技ありのセンター前で二死満塁とする。ここで久原〔右〕の放った強烈なゴロは三遊間を抜けたと思った。しかし、大事な場面でマシンガンズの堅守が出る。サードの葛西選手がぎりぎりで追いつき、二塁送球で追加点を許さない。

 さあ、2回から仕切り直しだ。小林投手は2回は2奪三振、3回は2番からの好打順を三者凡退。持ち味を十分に発揮してくれた。3回裏、先頭の2番・土屋〔左〕がアイデアあふれるセーフティバントで出塁。小林四球のあと、横井がこの日2本目のレフト前安打〔中〕で一死満塁。ここで6番・筒井〔右〕が押し出し死球で3-2と逆転。続く高松のサードゴロが送球エラーを誘い、この間に2者が生還し、ハーツは5-2と優位な展開に。

 4回表、マシンガンズは二死から下田選手のセンター前ヒットを起点に1点を返す。首位攻防らしく、互いに取られたら取り返す流れに。4回裏、マシンガンズは先発の菊地投手から赤木投手にスイッチ。いつも完投が当たり前と思っていた菊地投手を早い段階で代える下田采配が終盤に意味をなしてくる。

 ハーツの小林は粘投を続け、5回は1番からの好打順を三者凡退に。期待に応えるピッチングだ。5回裏、ハーツは二死二塁から筒井〔中〕が力強くレフトへタイムリー。6-3とし、リードを広げる。

 しかしここからが粘りのマシンガンズ打線。6回表、先頭の4番・松原選手が左中間への三塁打で出ると、まず1点を返し、さらに二死二塁から菊地選手がセンター越えの二塁打で1点差に。ここで嶋田選手がライトへライナーを放ち、ハーツナインは同点を覚悟したが、土屋右翼手がダッシュよく打球を処理し、ライトゴロでスリーアウト。両チーム最善を尽くし、6回終了時で6-5の1点差。痺れる試合となった。

 7回表、ハーツはあと3つアウトを重ねれば勝ちに手が届く。今年のGリーグは小林が多くの試合で完投してくれていたので、最後まで託そうと、そのままマウンドに送った。しかし、さすが2連覇のマシンガンズ。絶対に逆転するという意気込みが伝わってくる。打順もトップからだ。そして橋口選手〔左〕がフルスイングでライト前。盗塁後、2番・石井選手〔右〕が右中間を深々と破る値千金の逆転2ランホームラン。続く後藤選手もセンター後方へ大きな当たり。中継の間にそのままホームインし、8-6。土壇場でマシンガンズ打線が意地を見せる。

 2点差での7回裏。ここでは両チームが時間とも戦わなければならなくなった。逆転を許さず三死を取れば、マシンガンズの勝利。7回裏が終了しなければ、6回表裏までのスコアでハーツが勝利。二死まででハーツが同点に追いつくか逆転すれば、7回表裏の得点も有効になる。
 ハーツは土屋〔左〕がよく粘り、内野安打。ワイルドピッチで二塁に進むと、それまで3四球の小林〔右〕がしっかり振り切り、ライトへタイムリー二塁打。この時点でルーズベルトゲームの7-8に。

 最後までわからない展開となったが、残り時間の関係で、矢野選手がラストバッターと告げられる。一死二塁。さあ、泣いても笑ってもここで勝負が決まる。スコア上はマシンガンズが有利だが、実はこの状況ではハーツのほうが勝利に近い状況にあった。もし仮に矢野がアウトになっても、ゲッツーが成立しなければ、7回表裏が終了せず、ハーツが6-5で勝ちとなる。そして矢野はセカンドフライとなり、惜しくも同点以上の結果とはならなかったが、ベンチは勝利を得たと思った。しかし打つと同時にセカンドランナーがスタートを切っていたため、二塁に戻りきることができず、ゲッツーとなり、7-8で試合終了。

 ハーツにとっては思わぬ幕切れとなってしまったが、まず最後まで冷静に守り抜いたマシンガンズさんを称えたい。最終回が終了するまで勝ちを追い求めた結果といえる。そしてハーツの敗戦は、さまざまな状況が想定された場面で、ランナーに打球による判断をしっかり指示することができなかった監督の責任だ。あと1イニングの6回までリードしながら、チームを勝利に導けなかった点、とても申し訳なく思う。
 でも今できるのは、とにかく前を向くこと。南海ハーツのGリーグは残り3試合。2敗のマシンガンズさんはこれ以上負けないと思って、ハーツも目の前の1勝ずつをしっかりつかんでいきたい。昨年加入の永福コルセッツさんはシーズン中盤から後半にかけて非常に良い試合をしているし、確実に強くなっている印象だ。そして今年加入のエースハンターズさんも1回戦では粘りの野球で最後まで手強かった。
 シーズン終盤まで、リーグ全体で熱戦が予想される。ハーツもまずは各Gリーグの週に正規メンバーで9人集めるところから始まり、その週に参加できるメンバーでベストの布陣を組み、9月7日(土)の新宿ブンブン以降の3戦を大切にしていこう。

 そして中野マシンガンズさんをはじめ、Gリーグの各チームは、ハーツの好プレーにいつも温かな声をかけてくださる。その言葉に勇気づけられ、「よし、次の打席、次の守備機会も頑張るぞ!」と思える選手は多いはずだ。ハーツメンバーも同様な声かけができていると思う。こうしてGリーグ内での交流が深まっていくことが私としてはとてもうれしい。最近では、自チームの試合がない週に、Gリーグ他チームの助っ人に呼ばれることでの交流も増えている(チームを問わず、盛んになっている印象)。こういうつながりこそが、私が「草野球をやっていて良かった」と思える瞬間だ。
 甲子園も8強が出そろい、盛り上がっている。海外では大谷選手が素晴らしい活躍を見せている。東京の片隅にあるGリーグも、全チームでそんな試合を続けていきましょう。

文責【6】

【今週のベストショット by Tsucchy

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