週刊ハーツ

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2017.12.02

12月02日 中野マシンガンズ戦 5-10

2017年12月02日 14:00~16:00
上高田運動施設野球場(ビジター)
Gリーグ 第8戦
【中野マシンガンズ vs 南海ハーツ】(2試合目)

H 202 100       5
M 144 10x(0) 10
※Gリーグ上、6回裏は参考記録

投:住吉〔負〕→高松
捕:綿貫

本塁打:なし
三塁打:なし
二塁打:橋口(マ)、柴川

 1 (遊)柴川【 4 】
 2 (指)宮本【19】
 3 (投)住吉【51】
 4 (三)高松【49】
 5 (一)筒井【18】
 6 (右)兵藤【23】
 7 (二)藤本【 5 】
 8 (捕)綿貫【14】
 9 (中) 森  【 0 】
10(左)横井【 6 】
11(指)太田【16】

☆Gリーグ表彰☆
最優秀=川崎(中野マシンガンズ)
 優秀=橋口(中野マシンガンズ)
 優秀=柴川(南海ハーツ)

★ハーツ三賞★
敢闘賞=高松(初回先制適時打&無失点救援)
守備賞=なし
山平賞=太田(生涯初の右ゴロを喫す)

 Gリーグ、今季最終戦。すでに6連覇を決めているハーツが対するは、この日まで16試合連勝中のマシンガンズ。相手の連勝を阻止すべく臨んだ一戦だったが、序盤から守備陣の乱れによる失点を重ね、5-10、得点差以上に悔いの残る敗戦となった。

 初回ハーツの攻撃は、柴川四球、住吉死球で迎えた一死二、三塁の好機に、四番高松が中前にしっかり運んで先制〔左下〕。さらに五番筒井の内野ゴロの間に、三塁走者住吉がホームに還り、幸先よく2点目をあげた。
 しかしその裏、ハーツの先発住吉〔中下〕は相手の一番打者に三塁線を破る二塁打〔右下〕で出塁を許すと、失策、死球で無死満塁のピンチを迎える。四番、五番を抑えたものの、続く六番には押し出しの四球で1点を失う。2回は、二死から不運な安打、内野手の失策が重なり、4失点。続く3回は2安打、2四球に、3失策がからみ、さらに4点を与えてしまった。

 ハーツの打撃陣も2回以降、抑え込まれたわけではない。3回には、先頭の柴川が中越えの二塁打〔左下〕を放つと、一死後、住吉が中前適時打〔中下〕。二死から筒井もしぶとく中前に落として2点を返した〔右下〕。その後は、両チームともに4回に1点ずつを追加。結局、相手主戦の56歳川崎投手に6回完投を許し、10-5で、ハーツは星を落とした。

 両チームの攻撃内容を比べてみると、安打数は「ハーツ7本」に対し「マシンガンズ8本」とほぼ互角、選んだ四死球は「ハーツ3」に「マシンガンズ6」。それに対し、失策は「ハーツ5」に対し「マシンガンズ0」と、守りの差が如実に表れた試合だった。試合の序盤、一塁手への送球が傾いた日差しに重なるという厳しいコンディションにあったとはいえ、相手野手が無難に内野ゴロをこなしていただけに、自然のせいばかりにはできない。また内外野の間にあがった飛球の処理にも課題が見られた。

 幸い、今季最終戦がまだ残っている。しかも、心のホームグラウンド、世田谷公園だ。残り1試合、チームとしての課題をメンバーで確認し、有終の美を飾りたいところだ。今季は序盤からケガ人が続出した。最終戦で大事に至ることのないよう、気を引き締めてプレーを楽しんでもらいたい。

【文責・背番号23】

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2017.11.25

11月25日 新宿Bepps戦 3-5

2017年11月25日 14:00~16:00
明治百合ヶ丘総合野球場(ビジター)
フリーマッチ
【新宿Bepps vs 南海ハーツ】

H 200 100 0  3
B 212 000 x  5

投:住吉〔負〕→高松
捕:福田→柴川

本塁打:なし
三塁打:なし
二塁打:なし

 1 (中)柴川【 4 】
 2 (二)高松【49】
 3 (投)住吉【51】
 4 (一)岩本【 1 】
 5 (捕)福田【 9 】
 6 (三)筒井【18】
 7 (左)古川※
 8 (指)宮本【19】
 9 (遊)横井【 6 】
10(指)太田【16】
11(右)永山【36】
※は助っ人

★ハーツ三賞★
敢闘賞=高松(駆けつけ一本に、仁王立ちの好リリーフ)
守備賞=古川右翼手(久しぶりの実戦でもこれぞ野球経験者、的確な判断でライトゴロ達成)
山平賞=宮本(スマートに、紳士に、この日も巧みなバットコントロールで左前打)
山平賞=筒井(力強い打撃と、ぶれない内野守備。本気で“カムバック賞”狙ってます)

 筒井選手の地元とも言える百合ヶ丘。球場はまさに小高い丘の上にあった。慣れない場所でもあり、各選手はグラウンドに辿り着くのに苦戦。プレイボールぎりぎりで9人ラインが揃い、試合は無事に始まる。
 いきなり魅せたのは2番高松だった。着替えたばかりのユニフォーム姿でバット一閃〔左下〕。センター前ヒットで出塁すると、3番住吉も続く。こちらも綺麗にレフトへ打ち返し〔中下〕、一死一二塁。この後、エラーも絡み、ハーツが2点を先制する。
 2回表には8番宮本も剣士のようにスパッと速球を捉え〔右下〕、レフト前へライナーヒット。本格派の投手相手に、ハーツ打線も負けていない。

 しかしこの日は、もう一つの敵がいた。それは逆光である。バックネット後方に太陽が位置し、内野陣〔左下〕、特に投手の住吉〔中下〕は初回から眩しい光に苦しめられた〔右下〕。上の攻撃時と下の守備時における写真の明度の違いで一目瞭然だろう。エラーも絡み、1回から3回にかけて小刻みに失点し、ハーツは2-5と劣勢に。

 ハーツの反撃は4回だ。先頭の“帰ってきた4番”岩本が渋い内野安打〔左下〕で出塁すると、6番筒井もバチン!としっかりミートし、ライト前へ〔中下〕。このチャンスに、横井の誘いで助っ人として来てくれた7番古川アントニオ君が、左打者のお手本のような美しいセンター前タイムリー〔右下〕で1点を返し、3-5と追い上げる。

 打撃でリズムに乗った古川選手は、守備でもキラリと光っていた。6回裏にライト前に転がった打球を素早く処理し、ライトゴロに仕留める〔左下〕。ライトゴロといえば、“静かなるレーザービーム”兵藤の専売特許だったが、この日、左→中→右と外野を横断した古川君は、ここが俺の場所と言わんばかりの好プレーで、ハーツのおじさん達をビックリさせる。
 そして百合ヶ丘でも大魔神のリリーフエース高松〔中下〕は、この回から登板し、見事に三者凡退。シーズン後半は常に安定した投球で、チームに貢献し続けている。一方、Beppsにも勝利の女神がいた。最終回、豪腕エースからのバトンを引き継いだ女性投手の前に、ハーツ打線は2三振を喫し、追い上げ及ばずだった〔右下〕。

 南海ハーツの今シーズンも残すところ2試合。次はGリーグ最終戦が待っている。連勝街道まっしぐらの中野マシンガンズ相手に、有終の美を飾れるか。その期待とともに、各選手の個人記録もそろそろ気になってくるところだ。

【文責・背番号6】

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2017.11.18

11月18日 中野マシンガンズ戦 5-11

2017年11月18日 12:00~14:00
哲学堂公園野球場A面(ビジター)
フリーマッチ
【中野マシンガンズ vs 南海ハーツ】

H 000 302 0  5
M 100 064 x 11

投:住吉→柴川〔負〕→横井
捕:綿貫

本塁打:なし
三塁打:なし
二塁打:藤本

1(遊)柴川【 4 】
2(右)兵藤【23】
3(投)住吉【51】
4(三)高松【49】
5(一)筒井【18】
6(二)藤本【 5 】
7(捕)綿貫【14】
8(中)横井【 6 】
9(左)永山【36】

★ハーツ三賞★
敢闘賞=藤本(二塁打含む2安打、1得点)
守備賞=住吉(強肩を生かした中継プレーで本塁に走者を刺す)
山平賞=横井(左打席で反撃口火の左前打)
山平賞=藤本(セカンドで珍プレー連発)

 当初は、「勝てば優勝」の条件でのGリーグ戦。天気が心配される中ではあったが、ハーツナインはそれぞれにテンションを高めてグラウンドに集った。ところが、この日はゲーム開始時間に相手チームの人数がそろわず。マシンガンズさんからの不戦敗の申し出を受け、Gリーグとしては延期(今後、雨等で試合が成立しない場合はハーツの不戦勝とする)とし、練習試合に変更してゲームを行うことになった。

 初回に1点を失ったハーツは、1回の二死一、二塁で筒井〔左下〕が三直、2回の一死二塁で横井が遊直と、チャンスでいい当たりが捕られる不運もあり、3回まで無得点が続く。
 しかし4回、ハーツは反撃を開始。一死から筒井が四球で出ると、続く藤本〔中下〕が右翼線に落とす二塁打。綿貫の投ゴロが敵失を誘って同点となったあと、なお二死二、三塁から永山の左前2点適時打〔右下〕で逆転に成功した。

 ハーツの先発・住吉〔左下〕は、2回以降は、ピンチもあったものの、得点は許さず。ゲーム前半は、ハーツがリードを奪って終わった。だが5回、ハーツがピッチャーを代えたところからゲームの潮目が代わる。2番手の柴川〔中下〕は、制球が安定せず、四球で走者をためてピンチを招いたことでリズムを失い、6失点して逆転を許した〔右下〕。

 ハーツも6回表に左打席に立った横井〔左下〕の左前打と永山〔中下〕の左前打で好機を作り、内野ゴロと敵失で2点差としたが、その裏からマウンドに上がった横井は、丁寧に外角にボールを集めて頑張りを見せたものの〔右下〕、せっかく打ち取った打球も、セカンドの藤本がお手玉を連発し、さらにはアンダーハンドトスでまで悪送球をするなど散々足を引っ張ってしまったことで4失点を喫し、ハーツは最終的には5対11の逆転負けとなった。

 最後は崩れてしまったハーツ守備陣だが、ゲーム途中では、長打の走者を2度、ホームで刺す〔左下〕というプレーも見せた。1度目は右中間への打球を、横井から藤本、柴川、綿貫とリレー〔中下〕。2度目は、左越えの当たりを、永山からの返球をつないだ住吉がロングスローでホームに刺した〔右下〕。1本目は柴川、2本目は綿貫がカットマンを的確に動かすなど、しっかりと声を出して指示をしたことが功を奏した。

 この日、自力でVをつかむことはできなかったハーツだが、試合後に、優勝を争っていたTEAMシゲルが敗れたという報が入り、この時点で優勝決定を知ることになった。

 何とか、前半戦の貯金を生かして逃げ切る形でGリーグ6連覇を達成したハーツ。もちろん、群雄割拠の中、目標の6連覇を達成できたことは誇ってよいところだが、後半だけに限れば、ここまで1勝1敗1分けと、紙一重の戦いになってきていることも確か。他チームとの平均年齢の差を考えても、来季はさらに気合を入れてかからなければならなくなることは間違いないだろう。

【文責・背番号5】

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2017.11.11

11月11日 新宿ブンブン戦 10-8

2017年11月11日 13:00~17:00
世田谷区総合運動場(ホーム)
Gリーグ 第7戦
【南海ハーツ vs 新宿ブンブン】(2試合目)

B 300 014 0  8
H 103 033 x 10

投:住吉→柴川→高松〔勝〕
捕:綿貫

本塁打:なし
三塁打:なし
二塁打:住吉

 1 (指)柴川【 4 】
 2 (遊)兵藤【23】
 3 (投)住吉【51】
 4 (三)高松【49】
 5 (一)筒井【18】
 6 (二)藤本【 5 】
 7 (捕)綿貫【14】
 8 (左)横井【 6 】
 9 (中)久原【24】
10(右)永山【36】

☆Gリーグ表彰☆
最優秀=高松(南海ハーツ)
 優秀=住吉(南海ハーツ)
 優秀=砂川(新宿ブンブン)

★ハーツ三賞★
殊勲賞=高松(4番として3打点、守護神として試合を締める。文句なしの二刀流)
敢闘賞=住吉(先発投手としてきっちり試合を作り、打でも勝負強さを発揮)
敢闘賞=兵藤(逆転タイムリーに、再逆転四球。勝利に大きく貢献)
守備賞=なし
山平賞=筒井(追加点の欲しいところで、見事に期待に応える。ファーストの守備も安定度抜群)

 前週の敗戦で、優勝へ向けて負けられない試合となった南海ハーツ。新宿ブンブン戦は乱打戦になることが多いのだが、この日もまさにそんな展開となった。グラウンドが2コマ確保できたこともあり、7回終了まで行う(その後は練習試合)というルールで、13:30にプレイボール。

 1回表、ブンブンは一死一三塁で、一塁ランナーのスタートが目に入った高松が三塁への牽制球を捕球できずボールがファールグラウンドに転がる間に1点を先制。二死二塁からはショートとセカンドの間に上がったフライを内野陣が捕球できず傷口が広がり、6番砂川選手がそこを逃さず、綺麗なセンター前2点タイムリー〔左下〕。一気に3点をリードする。
 しかしハーツも1回裏に一矢を報いる。四球で出た柴川が三進すると、4番高松が貫録のレフト前タイムリー〔中下〕。そして先発住吉の2回以降の粘りのピッチング〔右下〕が、さらなる反撃を生むことに。

 3回裏、先頭の10番永山がセンターの前にポトリと落ちるヒット〔左下〕で出塁すると、一死一二塁から3番住吉が完璧な当たりで左中間を破り〔中下〕、2-3と追い上げる。ここで頼れる男・高松がセンター前へ逆転タイムリー〔右下〕。4-3としてハーツが初めてリードを奪う。

 しかしブンブン打線はチャンスを確実にものにして、5回表に11番佐々木選手のタイムリーで同点に。勝利の女神はどちらに微笑んでもおかしくなかったが、ハーツは5回裏に2番兵藤のレフトへのクリーンヒット〔左下〕で5-4と勝ち越し。つづく住吉のセンターフライでは、俊足の三塁ランナー柴川がスタート良くホームイン〔中下〕。そして永遠の野球少年・5番筒井のセンター前タイムリー〔右下〕で止めを刺したかと思われた。

 いやいや、勝負はここからだった。ハーツは夏から秋にかけて構築した勝利の方程式で、6回に住吉からセットアッパー柴川にスイッチ。しかし三茶から大蔵まで長距離移動となった柴川は制球が定まらない。3連続四球でランナーを溜めると、1点を失い7-5となり、迎えるはブンブンの黄金ルーキー砂川選手。新人対決はド派手な結果となった。柴川渾身の一球を砂川もフルスイング〔左下〕。打球はライトへグングン伸び、なんとフェンス越え〔中下〕。逆転3ランとなり、土壇場でブンブンが8-7と再逆転。この時点で“ルーズヴェルトゲーム”と同じスコアに。
 ハーツ万事休すかと思われたとき、再度、勝利への手綱を引き寄せたのは、成城の大魔神・高松投手だった。柴川からバトンを引き継ぐと、落ち着きはらったマウンド捌きで次のバッターを投ゴロに打ち取り〔右下〕、ハーツの攻撃に望みをつなぐ。

 6回裏はブンブンもエース小野沢投手から砂川投手にリレー。この日5打点の砂川選手はここで抑えれば、まさに投打のヒーローとなるところだった。しかし野球は筋書き通りには進まない。先頭の8番横井がバントの構えも見せつつ四球で出ると、こちらも3連続四球。無死満塁から三塁ゴロエラーで同点とすると、兵藤がしっかり球を見極め〔左下〕、押し出し四球で久原がホームを踏み〔中下〕再々逆転。ハーツはさらに1点を加え、10-8に。
 最終回となった7回表、ブンブン打線は粘りを見せ2安打を放つが、最後は守護神高松が低めいっぱいに決まる球で見逃し三振とし〔右下〕、もつれにもつれたシーソーゲームを南海ハーツが制した。

 薄氷の勝利を手にした南海ハーツはGリーグのポイントを23に伸ばした。しかし優勝を争うTEAMシゲルも同時間帯に勝ったため、こちらのポイントも22で1差は変わらず。ともに残り1試合ずつ。今季のGリーグは最後の最後までわからない展開となった。次週、天候に恵まれれば、優勝トロフィーの行方が決まる。

【文責・背番号6】

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2017.11.04

11月04日 TEAMシゲル戦 1-3

2017年11月04日 15:00~17:00
東綾瀬公園野球場(ビジター)
Gリーグ 第6戦
【TEAMシゲル vs 南海ハーツ】(2試合目)

H 000 001  1
S 000 30X  3

投:住吉〔負〕→柴川
捕:綿貫

本塁打:なし
三塁打:なし
二塁打:兵藤

 1 (遊)柴川【 4 】
 2 (捕)綿貫【14】
 3 (投)住吉【51】
 4 (三)高松【49】
 5 (左)松尾【17】
 6 (一)筒井【18】
 7 (中)横井【 6 】
 8 (指)藤本【 5 】
 9 (二)兵藤【23】
10(右)永山【36】

☆Gリーグ表彰☆
最優秀=稲垣(TEAMシゲル)
 優秀=山口(TEAMシゲル)
 優秀=兵藤(南海ハーツ)

★ハーツ三賞★
敢闘賞=兵藤(チーム唯一の長打を放つ)
守備賞=松尾左翼手(往年の好守を連発)
守備賞=高松三塁手(土グラウンドでも堅実)
山平賞=柴川(チャンスを広げる投前犠打)

 Gリーグ戦ここまで無傷のハーツ。この試合に勝てば優勝決定という一戦だったが、ここ数試合、貧打の続くハーツ打線は、相手先発の稲垣投手〔左下〕のズシリとくる速球に力負け、最終回の反撃も及ばず、1-3で敗れ、優勝決定とはならなかった。

 初回ハーツの攻撃は、柴川、綿貫の一、二番が連続三振。住吉の内野安打、高松四球で二死一、二塁のチャンスを迎えたが、続く松尾が三振に倒れ先制ならず。2回は三者三振であえなく終了。3回は先頭、兵藤が三塁線を破る二塁打〔中下〕で出塁、永山も四球を選び、一番柴川が投前犠打〔右下〕で、一死二、三塁の絶好機をつくる。迎えるは右打ち名人の綿貫。その二球目は相手捕手のミットを大きくはじく暴投。ところが三塁走者の兵藤はホームへスタートをきれず逡巡。綿貫、住吉と倒れ、先制点を奪うことができなかった。

 ハーツの先発は住吉〔左下〕。緩急をつけた投球にバックの堅い守りもあり、3イニングをゼロに封じてきたが、4回、2本の二塁打〔中下〕〔右下〕を含む3安打を集中され、3点を失った。

 ハーツは最終6回、一死から住吉〔左下〕、高松〔中下〕が四球で出塁。続く松尾〔右下〕の内野安打と相手守備の乱れで1点を返したが、筒井、横井が倒れ、悔しいゲームセット。この結果、Gリーグのポイントは、ハーツが19、シゲルが18で全くわからない展開となった。ともに2試合を残しており、ここからの一戦が大事になってきた。

 ハーツのカギは、何と言っても打線につきる。湿り切った打線に活を入れるラッキーボーイの登場に期待したい。

 この試合の終盤にはヒヤリとするシーンがあった。5回、永山のこめかみ付近を襲う死球。メガネのフレームがクッションとなり、直撃は免れたが、大事をとって臨時代走を送ることとなった。気になる永山のその後の経過だが、本人によれば大事には至っていないようであり、ひと安心。永山監督の好采配に影響はなさそうだ。

【文責・背番号23】

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2017.10.28

10月28日 東大和タートルズ戦 1-2

2017年10月28日 11:00~13:00
東大和南公園野球場(ビジター)
フリーマッチ
【東大和タートルズ戦 vs 南海ハーツ】

H 100 000 0  1
T 000 002 x  2

投:住吉→柴川→高松〔負〕
捕:福田→小谷

本塁打:なし
三塁打:なし
二塁打:住吉

1(左)松尾【17】
2(投)住吉【51】
3(捕)福田【 9 】
4(三)高松【49】
5(遊)柴川【 4 】
6(一)小谷※
7(中)横井【 6 】
8(二)藤本【 5 】
9(右)永山【36】
※は助っ人

★ハーツ三賞★
敢闘賞=住吉(チーム唯一の安打となる二塁打。足で先制点も。投げても3回0封)
守備賞=横井(ゲッツー成立させるものを含めファーストで2度の好捕)
山平賞=柴川(投手で冷静に1-6-3の併殺を取るなど2回ゼロ封)

 3週連続で雨天中止と、このところ天候に恵まれていなかったハーツ。この日も試合時間近辺に雨が降り出すという予報で、ゲーム決行が危ぶまれたが、雨も小やみとなり、人数的にも、助っ人の小谷選手を加えて9人をそろえることができて、ハーツは約1カ月ぶりのゲームに臨んだ。

 この日、助っ人に来てくれた小谷選手は、大学では準硬式をやっていたという本格派。ゲーム途中からは本職のキャッチャーに入って、チームのリズムを引き締め、守り合いとなった好ゲームを演出してくれた。

 ハーツは1回表、一死後に死球で出た住吉が、足元の悪いグラウンドに相手の強肩捕手という悪条件をかいくぐって二盗〔左下〕、三盗〔中下〕。三盗のとき相手の悪送球があって、幸先よく1点を先行した〔右下〕。

 しかし、ハーツ打線は、先取点の後は、この日の空のごとく、どんよりと湿りっぱなし。1回の一死一、二塁を後続が倒れて逃し、2回に四球で出た藤本が内野フライのとき帰塁が遅れたとみられて併殺を取られると、3回から5回まではすべて3者凡退と、力のあるストレートを投げてくる相手投手に完全に抑え込まれ、ノーヒットが続く。ようやく6回一死から、住吉が三塁線を破る二塁打〔左下〕、何とかノーヒットは免れたが、結局その1安打に終わった。

 攻撃ではさえなかったハーツだが、守りでは、住吉-柴川とつないで、5回までしっかりと相手打線を抑え込んだ。住吉〔中下〕は3回まで7奪三振。ヒットは3本打たれたが、真芯でとらえられた当たりはほとんどなかった。柴川〔右下〕も4回は2三振に捕邪飛と抑え込み、5回には一死一塁から投ゴロを捕球すると冷静に二封、ショートからの転送がワンバウンドとなったが、横井が難しいバウンドをしっかり押さえてゲッツーを成立させた。

 1点のリードを保ち、完封リレーまであと一歩だったハーツだが、6回にマウンドに上がった高松は、足の速い先頭打者を四球で出したところから傷口を広げ、前進守備を強いられての二ゴロ失で同点、そのあとも内野ゴロの間に走者をかえされ、逆転を許した。

 逃げ切り勝ちは惜しくも逃したハーツだが、来週からのGリーグ3連戦を前にして、とにかく1試合を、締まったクロスゲームの中でできたということは、実戦の勘を取り戻すためには意味があったと言っていいだろう。打線のほうは貧打が解消されないままだが、打てなかったにしても、それぞれに課題が目の前に現れたという意味では役立てることができるはず。Gリーグ3連戦へ向け、浮上させるための時間は長いとは言えないが、なんとかこのゲームを糧に調子を上げていきたいものだ。

【文責・背番号5】

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2017.10.07

10月07日 キャッチボールプロジェクト

 前日の夜から降り続いた雨のために、10月7日(土)のYBC-67対南海ハーツの試合は早々と中止が決定していた。開催予定だった外濠公園総合グラウンド(通称:三角公園)は水捌けがあまり良くないためだ。しかしこういう日に限って、天気は回復する。予報より早く、朝には雨がやみ、曇り空になったかと思えば、お昼にはなんと晴れ間も見え始めた。
 判断が早すぎたのではないか…記者は諦めきれず、外濠公園に足を延ばした。

 そのときの外濠公園の状態である〔左上〕。あめんぼスイスイの絵に描いたような水溜まり。これではちゃんとしたプレーはできまい。湿った土を踏んでみる〔右上〕。この段階で完全に「これでは無理」と気持ちを吹っ切ることができたが、このままでは取材もできない三連休となってしまう。

 記者はここで想像力を働かせてみることにした。この足跡、ロマンティックな砂浜で戯れる若き男女のものとしたらどうだろう。一気に青春ムービーが脳を支配した。よく見ると、ハーモニーが美しい男性デュオのシングルスベスト盤のジャケットにも似ているではないか。
 記者はあの名曲『蕾』を口ずさみながら、外濠公園をあとにした。今年のドラフト会議まで約3週間。この日は、南海ハーツの中に指名される選手がいないか偵察に来たわけだが、それも叶わなかったので、公園を“はしご”してみる気になったのだ。外濠公園から西池袋公園へ。記者の足は自然と北西に向かっていた。
 さすがにここには有望な選手などいないだろう。そう思ったとき、目に飛び込んできたのは衝撃的な光景だった。

 Gリーグで好敵手の南海ハーツとあしたばの若手選手が、池袋で密会しているではないか!?
 いや、よく見ると、ただ二人で会っているのではない。彼らは互いに真剣な眼差しでボールを投げ合っている。こ、これは…キャッチボールではないか。
 “週刊文秋”の記者として腕が鳴る。気づいたときには二人への直撃インタビューとなっていた。
 真相はこうだ。

 遡ること、前週(9月30日)に、YBC-67さんから助っ人依頼があり、ハーツの柴川選手、あしたばの長堂選手が試合に参加したとのこと。そこで二十代同士、意気投合し、連絡先も交換していたという。この日は両チームともに試合が中止となり、柴川選手〔左上〕が声を掛け、長堂選手〔右上〕との《キャッチボールプロジェクト》が発足したわけだ。
 双方でピッチングフォームを確認しながら、じっくり球を投げ合う。野球においては、言葉よりもボールの回転や勢いで選手は会話ができるのである。

 将来的には、両チームを背負って立つであろう若手のホープが率先して合同自主トレを行う姿に、記者はちょっとした感動を覚えた。ドラフトの有望選手発掘よりもステキな宝物を手にした気分だ。こうしてチーム間の交流が増えていけば、Gリーグもさらに盛り上がっていくのではないだろうか。

 記者は気分よく、西池袋公園に一礼した。
 おっと、個々の写真は撮れたものの、ツーショットを撮り忘れてしまった。我が雑誌初の野球担当となったのはこの秋から。それまではスクープ班だったのだ。この二人の関係がどこまで進んでいるのか…つい、そんなところに目が行ってしまうのが悲しい性である。
 いや変な臆測はやめよう。
 野球大好き青年たちが、試合中止の午後にキャッチボールのできる公園を探し、白球の軌道を確かめ合う。それだけで十分じゃあないか。

 彼らは次の日曜日にも、同じ西池袋公園で《キャッチボールプロジェクト第2弾》を行うらしい。記者もペンをグラブに持ち替え、足を運んでみようと思っている。

※この物語は一部ノンフィクション(二人のキャッチボールシーン)で、あとはすべてフィクション(妄想)です。
写真提供:三角公園=YBC-67・大島さん、西池袋公園=南海ハーツ・柴川選手
ご協力、ありがとうございました。

【文責・さすらいのY記者】

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2017.09.30

09月30日 東京南海ホークス戦 4-9

2017年09月30日 13:00~15:00
羽根木公園野球場B面(ビジター)
フリーマッチ
【東京南海ホークス vs 南海ハーツ】

Ha 110 7  9
He 004 0  4

投:柴川〔負〕→高松
捕:住吉

本塁打:なし
三塁打:なし
二塁打:なし

1(一)藤本【 5 】
2(右)兵藤【23】
3(捕)住吉【51】
4(三)高松【49】
5(投)柴川【 4 】
6(遊)筒井【18】
7(中)横井【 6 】
8(二)山口【31】
9(左)  森 【 0 】

★ハーツ三賞★
敢闘賞=筒井(一時は逆転となる、ライト線への技あり2点タイムリー!)
守備賞=兵藤(ライトの前を襲う強いライナーを的確にキャッチ)
山平賞=高松(チーム初ヒットと、この日も安定の火消し役)
山平賞=住吉(3回裏、追い上げの起点となるレフトへの2点適時打)

 気持ちいい秋風の吹く土曜日、羽根木公園で行われた東京南海ホークス戦。ぜひ実現したかった「南海」対決です。
 南海ハーツは、新宿ゴールデン街のバー「南海(なみ)」が発祥の地ですから、もちろん南海(なみ)ハーツですが、野球ファンが「南海」という文字を目にしたら、97%の確率で無条件に「なんかい」と読みます。ハーツが初対戦するチームも審判さんも皆「なんかいハーツ」と何の迷いもなく口にします。それほど「南海ホークス」の存在はプロ野球史で大きく、人々の記憶に残っています。この日の対戦相手は、正真正銘の「東京南海(なんかい)ホークス」さん。そのユニフォームも我々が最も馴染みのあるであろう、あの緑色のデザインでした。一方、南海ハーツの新調されたユニフォームは、イメージでいえばオリックスに近いと言えます。羽根木公園の約3,000人?の観客は、南海vsオリックスのパ・リーグ対決〔左下〕がこの場所で!と思ったかもしれません。

 ハーツのスターターを任されたのは、先発登板は初の柴川〔中下〕。横手からの投球フォームが特徴で、貴重な二十代投手になってほしい存在だ。永山監督の起用に応え、3回1/3を投げ、4回の失点を除けば、ランナーは出すものの要所を締めるピッチングだった。何より、登板後のコメントが「いろいろ試したいことがありました」というくらいだから、マウンド度胸はピッチャー向きと言えるだろう。
 1回裏のハーツ打線は、2番兵藤が見事なミートでライト前に打球を飛ばすが〔右下〕、当たりが良すぎたのが災いし、右翼手の積極守備もあり、悔しいライトゴロ。結果的に三者凡退で無得点に終わる。

 2回裏のハーツは先頭の4番高松〔左下〕がライトとセカンドの間にポトリと落とす精密機械のような打球で出塁すると、5番柴川〔中下〕は意表を突く送りバント(オールセーフ)。ハーツ野球では滅多に見ることのない作戦だが、自らの登板でチームメイトを信頼し、勝負強い6番筒井に回す意識は褒められるだろう。意気に感じた筒井は強烈な打球〔右下〕を左中間に打ち上げるが、センターの好守にあい、この回も得点ならず。

 0-2の劣勢で3回裏を迎えたハーツは、ようやくつながりを見せる。先頭の9番森〔左下〕がセカンドに強烈な打球を放つと全力疾走。相手の焦りを誘い、エラー出塁。1番藤本、つづく兵藤も堅実に四球を選び無死満塁として、好調マッスルマン・3番住吉〔中下〕が前進守備のショート左を抜く値千金の2点タイムリー! この時、二塁ランナー藤本の好走塁が光った。三塁コーチャーも一か八かで腕をぐるぐる回したが、それに応えた藤本はスピードを緩めず、“スライディングの神様”の異名のとおり、お手本となる体勢でタッチの差でホームイン〔右下〕。この回の主審を務めた山口のセーフのゼスチャーも見事な末広がり。

 なおもハーツ打線の勢いは衰えない。二死後、二三塁から、パワーヒッター筒井が今度は技ありのライト線安打〔左下〕で、兵藤、住吉を迎え入れ、4-3と逆転〔中下〕! 7番横井も追い込まれながら久しぶりのレフト線ヒット〔右下〕で続き、この回はいい攻撃ができた。

 しかし4回表のホークス打線は、ハーツをさらに上回るつながりで、打者一巡の猛攻〔左中右・下1〕。柴川をマウンドから引き摺り下ろし、ハーツは赤羽橋の大魔神・高松〔左下2〕に急遽スイッチ。ここで高松がまたしても素晴らしい火消しを見せる。最初のバッターを空振り三振〔中下2:見事に空を切らせている〕。次の打者はサードフライに打ち取り〔右下2〕、パーフェクトリリーフ。

 試合は4回裏二死で時間切れとなり、東京南海ホークスが南海ハーツに9-4で快勝。「南海」対決は、世間一般に広く浸透している「なんかい」がその支持率のままに勝利をものにした。シンプルだが“難解”な読みの南海ハーツは、知名度でも試合結果でも南海ホークスを上回ることはできなかった。

 この試合、永山終身名誉記録部長によると、珍しい記録が誕生していたようだ。ハーツはまさかの盗塁ゼロ。昨年8月14日の夢のドリームス戦以来。その前が2014年5月24日の夏乃戦で、かなりレアなケースとのこと。
 次週のYBC-67戦では外濠公園のドカベン・大島捕手が待ち構える。南海ハーツは走る野球も意識していきたい。

【文責・背番号6】

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2017.09.16

09月16日 あしたば戦 5-5

2017年09月16日 13:00~15:00
二子玉川緑地運動場B面(ビジター)
Gリーグ 第5戦
【あしたば vs 南海ハーツ】(2試合目)

H 000 300 2  5
A 200 300 0  5

投:住吉→松尾→高松
捕:綿貫

本塁打:なし
三塁打:なし
二塁打:福田、住吉

 1 (中)横井【 6 】
 2 (投)住吉【51】
 3 (一)松尾【17】
 4 (三)高松【49】
 5 (左)福田【 9 】
 6 (遊)柴川【 4 】
 7 (指)宮本【19】
 8 (右)永山【36】→藤本【 5 】
 9 (二)兵藤【23】
10(捕)綿貫【14】

★ハーツ三賞★
敢闘賞=高松(ピンチにも冷静なマウンドさばきで2回無失点の守護神ぶり)
守備賞=宮本(センターで2度の走者挟殺の起点)
守備賞=柴川(カットマンとして的確な判断と素早い送球で2度の挟殺プレー演出)
守備賞=横井(ライトからの素早い返球で本塁突入阻止の起点に)
守備賞=綿貫(的確な指示で返球を呼び込み、ホームを狙う走者を3度アウトに)
山平賞=住吉(最終回同点につなげる二塁打&守っても絶妙のけん制ベースカバー)
山平賞=福田(4回に反撃きっかけの二塁打)

 ハーツにとってはGリーグ後半の第1戦。ハーツは苦しい内容ながらも宿敵あしたばとの一戦を引き分けに持ち込み、リーグ6連覇へ、何とか半歩前進した。

 この日のハーツは、1回裏に二死二、三塁から鈴木選手の中前適時打〔左下1〕で2点を失って〔中下1〕先手を取られる苦しい立ち上がり。それでも、2回表に二死一、二塁から右前打のとき、横井-松尾-綿貫と中継して〔右下1〕二走を本塁刺殺〔左下2〕、3回表にも一死二塁からの中前打で宮本-柴川-綿貫の中継から二塁走者を三本間に挟殺〔中下2〕、なお二死二塁からも中前打されたが、宮本-柴川-綿貫の中継で二塁走者を本塁で刺す〔右下2〕といった具合に懸命に守り、追加点を防いだ。いずれのプレーでも、キャッチャーの綿貫が積極的にボールを呼び、2回表のファースト松尾、3回表のショート柴川らの内野陣もこれに応えて的確な判断と素早い送球及び走者の追い込みを見せた。


 ここで追加点を防いだことで、安藤投手に完全に手玉に取られていたハーツにも、中盤、流れがやってくる。4回二死後に、福田の二塁打〔左下〕からチャンスを作ると、5連続四球で3点を返し逆転に成功した。
 だが、4回からマウンドに上がった2番手の松尾が3失点で逆転を許し、2点を追う形のまま、最終回を迎える。ハーツは最終回の表、懸命の粘り。二死一塁から住吉〔中下〕が二塁打して二、三塁とすると、敵失で同点に。その裏の二死満塁を高松〔右下〕が何とかしのいで引き分けに持ち込んだ。6回からマウンドに上がった高松は、6回、7回と二塁打を許してピンチを招きながらも、後を冷静に投げて、けん制で走者を刺したほか、あしたばの主砲・三好選手から三振を奪うなど、2イニングをゼロ封の守護神ぶりを見せた。

 結果としては6連覇に前進したハーツだが、この日は散発4安打、たまたま相手から四球と失策をもらって得点しただけで、攻撃面からみると、お寒いの一言。Gリーグ次戦までに、個々が打撃のチェックポイントを洗い出し、修正する必要があるだろう。
 また、走者を多く刺したことで隠れているが、守備のほうでも浮き彫りになった課題が一点。4回、無死一、二塁から右前打のとき、一走を三塁で刺そうとした送球が逸れ、ボールデッドの場所に入って失点したプレーだ。センター、ライト方向からの三塁への送球エラーで、バックアップがなかったために走者の生還を許すのは、実は2週連続。これまでのハーツは、同様のケースで、ピッチャーがマウンド付近に残ってカットマンとなるフォーメーションを基本としてきたが、この日ぐらい守れるメンバーがそろえられる状況になるのであれば、このケースではピッチャーがマウンド付近に残るのではなく、まず三本間のファウルグラウンドに降り、送球の方向に応じて、ホームまたはサードのバックアップに回るという、一般的なフォーメーションを採用することを考えたほうがいいのではないか、ということも感じられた。ピッチャーはより多くの動きを要求されることになるが、せっかく守れるメンバーがそろってきたところ、ハーツの野球を一歩前進させる機会ととらえて、挑戦してみる価値はあるだろう。

【文責・背番号5】

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2017.09.09

09月09日 ワーナーミュージック野球部戦 2-10

2017年09月09日 15:00~17:00
下高井戸運動場A面(ビジター)
フリーマッチ
【ワーナーミュージック野球部 vs 南海ハーツ】

W 004 330  10
H 001 001    2

投:住吉〔負〕→高松
捕:綿貫→福田

本塁打:なし
三塁打:なし
二塁打:なし

 1 (中)横井【 6 】
 2 (二)兵藤【23】
 3 (左)福田【 9 】
 4 (三)高松【49】
 5 (投)住吉【51】
 6 (遊)柴川【 4 】
 7 (一)筒井【18】
 8 (指)宮本【19】
 9 (指)藤本【 5 】
10(捕)綿貫【14】
11(指)山口【31】
12(指)久原【24】
    (右)永山【36】(守備のみ)

★ハーツ三賞★
敢闘賞=藤本(相手技巧派投手から得意の右打ちで反撃の適時打)
守備賞=兵藤(二塁後方の飛球を半身になり好捕)
守備賞=宮本(的確なポジションどりで、中堅を襲う飛球をさばく)
山平賞=宮本(次を狙う積極的な走塁でチームを鼓舞)

 次週にGリーグあしたば戦を控えるハーツは、先週に引き続き、メンバーに余裕ある陣容で試合に臨んだが、久しぶりの公式戦を前に、守りに、打撃に、課題続出の一戦となった。

 ハーツの先発は住吉〔左下〕。立ち上がり制球が定まらず、相手一、二番を続けて四球で歩かせる。しかし、その後は、2者連続三振、投ゴロで初回を無失点で切り抜ける。
 その裏、ハーツの攻撃は二番兵藤が四球で出塁するも、福田〔中下〕の三塁ゴロが併殺打となり無得点。続く2回は先頭高松〔右下〕が三塁手の足元を破るチーム初安打を放ち、すかさず二盗を決める。しかし住吉が四球で歩いた後、高松は三盗に失敗。一塁に止まった住吉が、次打者柴川のときに二盗を試みるが、その投球を柴川が投前に小飛球を打ち上げ、住吉は一塁に戻れず。ハーツはチグハグな攻撃で、2イニング連続の併殺を味わった。

 両チーム無得点で迎えた3回。相手先頭打者に右翼線二塁打を許すと、次打者は四球、続くボテボテの三塁ゴロが内野安打となる間に先制点を奪われた。その後も遊失に続き、一塁前ゴロを二塁手がベースカバーに走らず内野安打とすると、次打者の打球は投手の頭を高く抜ける緩いゴロとなり、遊撃手、二塁手ともに捕球できず、この回、計4点を失った。続く4回は送球ミス、捕球ミスが相次ぎ3失点。高松が救援に立った5回も、二死から適時打を許すなど3点を追加された。

 対するハーツの攻撃は、3回裏、宮本〔左下〕、藤本〔中下〕の連打で1点を返すが、そこから8者連続凡打。最終6回こそ、先頭柴川〔右下〕が四球で出塁、二盗後三進、暴投で1点を奪うも、後半3イニングを無安打に抑え込まれた。

 守っては2週続けての2ケタ失点、打線はこの日も貧打に終わった。
 先週は本格派相手の2安打だったが、今週は技巧派投手の前に3安打。打の二枚看板、岩本【1】、松尾【17】を欠くとはいえ、今季はシーズン序盤から機能していたハーツ打線だけに、2試合連続の貧打は気になるところだ。
 守りでは、ここ数試合、ミスの少ない堅い守りを演じてきたハーツ。しかし、この日は、内野の連係ミスを含め、守るべきタイミングで粘り切ることができず、大量失点につながった。

 次週は河川敷グラウンドでの戦い。過去のGリーグ戦では、それまでチームがどんなに不調にあえいでいようと、驚異の集中力でチーム一丸、数々の勝利をものにしてきたハーツだけに、宿敵あしたば相手に打棒復活を期待したい。

【文責・背番号23】

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2017.09.02

09月02日 New Superstars戦 1-15

2017年09月02日 13:00~15:00
世田谷公園野球場A面(ホーム)
フリーマッチ
【南海ハーツ vs New Superstars】

N 000 294x 15
H 000 10      1

投:住吉〔負〕→高松
捕:福田→柴川

本塁打:なし
三塁打:なし
二塁打:なし

 1 (左)成岡【11】
 2 (二)兵藤【23】
 3 (指)横井【 6 】
 4 (三)高松【49】
 5 (捕)福田【 9 】
 6 (投)住吉【51】
 7 (一)筒井【18】
 8 (指)宮本【19】
 9 (遊)柴川【 4 】
10(中) 森  【 0 】
11(指)山口【31】
   (右)永山【36】(守備のみ)

★ハーツ三賞★
敢闘賞=住吉(4回にチーム初ヒット、投げても3回までゼロ封)
守備賞=高松(多くの守備機会を確実に処理。アウトを重ねる)
山平賞=兵藤(初回、突如先頭バッター発進となるも堅実に2四球を選ぶ)
山平賞=森(久々の出場で、この日チーム2本目の安打を放つ)

 朝の時点では雨が降っていたものの、天気予報どおり試合時には綺麗な青空となり、秋を間近に感じさせる野球日和に。
 この日は12名が揃い、成岡選手や福田選手のお子さんたちもすぐに仲良くなり、ベンチには賑やかな声と笑顔が咲く。

 南海ハーツ先発の住吉〔左下〕は初回から好調。三者凡退に仕留めると、3回までノーヒットピッチング。
 一方、New Superstarsの先発投手【5】〔中下〕も恵まれた体格から投げ下ろす直球に力があり、カーブやスライダーで緩急をつける投球スタイル。こちらも四球こそ出すものの、外野にすら打球を飛ばされることなく、同じく3回まで被安打ゼロ。
 ハーツの守備陣は、多くの守備機会の高松三塁手〔右下〕が確実にゴロを捌き、2014年に守備でMVPを獲った永山右翼手も右中間の鋭いライナーを好捕し、住吉投手を盛り立て、序盤は稀に見る緊迫した投手戦が展開された。



 しかし4回からは一転、試合が動き出し、まるで異なる2試合を観ているかのような予想を覆す中盤、終盤に。
 4回表、New Superstarsの2番【百】が四球で出ると、アッという間に二盗、三盗。そして両軍を通じて初ヒットを放ったのはNSS軍の4番打者【8】。三塁線を抜ける痛烈な一打〔左下〕で三塁走者を迎え入れ、待望の1点を先制する。その後もしぶとく打線がつながり、2-0とし均衡を破る。
 ハーツ打線もその裏、二死から6番住吉が完璧な当たりのレフト前〔中下〕でチーム初安打。盗塁後、“永遠の野球少年”7番筒井〔右下〕のショートゴロエラーの間に住吉がホームインし、1-2と肉薄する。

 接戦ながら、両チームの打線が機能し始めたと思いきや、5回からはまさかの一方的な展開に。
 ハーツは5回表から守備を入れ替える。ショートに横井が入り、キャッチャーは福田から、研究熱心な柴川に。外野の守備力もある福田はライトに回る。この日のハーツはメンバーも豊富で、内外野ともに安定した布陣。試合後半には指名打者スタートの選手も守備につくのが通例だが、ふり返ると、ここで流れが変わってしまったかもしれない。
 5回表のNSS軍、俊足の先頭打者【27】の打球は三遊間へ〔左下〕。走力を警戒していた遊撃の横井も懸命にプレーするが、打者の足が送球を上回り、出塁を許す。ここから住吉がリズムを崩し、盗塁後、四球や計5本の安打で、チームは大量の9点を失ってしまう。小さな綻びから傷口が広がる、典型的なパターンだった。

 1-11と大きくリードを許したハーツだが、5回裏、久しぶりに参加の10番森〔中上〕がセンター右へしぶとく落とすヒット。夏の甲子園全試合観戦(もちろん仕事で)の野球大好き青年による、ようやくチーム2本目の安打で反撃ムードになるかと思われたが、同じく久々参加の元気印・成岡〔右上〕もサードゴロに倒れ、ハーツ打線は打つ手を失う。
 ここからはNew Superstars劇場。6回表、ハーツは新守護神・高松にマウンドを託すが、ランナーが溜まったところで、1番打者の打球は右翼線を襲い、走者一掃。懸命の中継をかい潜り、なんと打者走者まで一気にホームイン。最終的には15-1とし、ここで時間切れのため試合終了。

 はつらつとしたスピード野球New Superstarsの前に大敗を喫したハーツだったが、多くのメンバーが集まった日はベンチにも活気が漲る。この試合は各年齢層が満遍なく参加し、ハーツの紳士・宮本から、打撃専念の山口、新人・柴川まで、それぞれの持ち場で野球を楽しんだ。岐阜トリオの森・柴川・横井も出場時では初めて揃った。試合結果とは対照的に、チームの結束はさらに増した気もする。

 永山監督曰く、次週からは“死のロード”が待っている。少なくとも10月末までホームゲームがないのだ。
 Gリーグもいよいよ後半戦に突入する。一週を挟み、9月16日には宿敵あしたば戦が待ち受ける。ハーツが苦手とする天然芝の二子玉川緑地での試合となる。相手のホームゲームで、いかに負けない戦いをすることができるか。秋晴れが続くことを祈りつつ、全員野球に磨きをかけていきたい。

【文責・背番号6】

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2017.08.26

08月26日 Sルドルフ戦 7-0

2017年08月26日 14:30~16:30
東台野球場B面(ホーム)
フリーマッチ
【南海ハーツ vs Sルドルフ】

S 000 000  0
H 013 030  7

投:住吉〔勝〕→松尾
捕:柴川

本塁打:なし
三塁打:住吉、柴川
二塁打:なし

 1 (中)宮本【19】
 2 (二)兵藤【23】
 3 (遊)横井【6】
 4 (三)高松【49】
 5 (投)住吉【51】
 6 (捕)柴川【4】
 7 (一)藤本【5】
 8 (左)松尾【17】
 9 (指)山口【31】
10(右)永山【36】

★ハーツ三賞★
殊勲賞=住吉(投げて5回ゼロ封、打って三塁打含み3打点)
敢闘賞=柴川(ダメ押しの三塁打&守っても好リード)
守備賞=宮本(センターで背後やライナー性の飛球を、ポジション取りよくさばく)
守備賞=松尾(レフトでファウルフライをスライディングキャッチ)
守備賞=兵藤(タイミングのいいベースカバーでけん制アウト演出)
山平賞=松尾(綿貫欠場の穴を埋め犠飛で打点。投げても完封リレー完成)

 相手方には合馬選手、伊藤選手など、なじみの顔も見えるSルドルフとの対戦。ハーツは外野守備陣の活躍もあり、三塁も踏ませず7対0で完封勝利を飾った。

 ハーツは2回裏、四球の住吉が二盗、三盗〔左下1〕を決め、松尾の中犠飛〔中下1〕で先制。3回には兵藤が四球で出ると、横井、高松が連続してサードを襲うヒットを放って満塁。ここで住吉が左前に2点適時打〔右下1〕、さらに二死二、三塁から藤本の中前打〔左下2〕で1点を追加した。さらに5回には2人目の投手もとらえ、四球で出た走者を進めると、内野ゴロの間に1点、さらに住吉〔中下2〕、柴川〔右下2〕が連続で左越えに三塁打を放ち、この回3点と着々と加点した。

 この日のハーツで特筆すべきは守備陣。先発の住吉〔左下1〕は、柴川〔中下1〕のリードにも導かれ、5回を散発3安打の安定したピッチング。しかも、外野まで運ばれた当たりも、この日はハーツの外野陣が次々と摘み取った。センターの宮本〔右下1〕は、先頭打者のフライを処理したのをはじめ、伊藤選手の放った背後を襲う当たりや、ヒット性のライナーもポジション取りよくキャッチ。また、ライトの永山は、ランナーがスタートしたところで飛んだフライを捕るとすかさず返球してゲッツーを取る。さらにレフトの松尾もファウルフライをスライディングキャッチ〔左下2〕でさばいた〔中下2〕。また、内野でもセカンドの兵藤がドンピシャのタイミングでベースに入り、住吉とのコンビでけん制アウトを取り〔右下2〕、ピンチの火を消した。


 この日のハーツは、記録部によると今季初のノーエラー(しかも全員守備機会あり)、珍しく「守り勝ち」と言っていい内容となった。
 ハーツにとって珍しい「守り勝ち」への流れはいかにして作られたか。もちろん最大の殊勲は、低めに集め、真芯でほとんど捕らえさせなかった住吉の投球と、リードした柴川。バッテリーの頑張りで、そもそも出した走者が少なかったことは、まず第一の条件だろう。加えて前半にある程度差をつけたことで、守備陣のポジション取りに制約がつく場面が少なくなるという流れができた。こうなれば、守備陣は、打球の来そうなところに自由にポジションが取れるので、好守が出やすい形が整う。また、皆で意識し合って攻守交代を素早くしたことも、守りの集中力をアップさせることに、いくばくかの効果を発揮したかもしれない。
 もちろん、相手もあることで、いつもいつもこううまくはいかないだろうが、投手を中心にいい流れが作れれば、我々でも「守り勝ち」もできるのだ、ということを現実に体験できたことは、チームにとって自信としていいだろう。

【文責・背番号5】

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