週刊ハーツ
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2020.10.31
10月31日 あしたば戦 9-3
2020年10月31日(土)13:00~15:00
野毛町公園野球場(ビジター扱い)
Gリーグ第6戦
【あしたば vs 南海ハーツ】(2回戦)
H 211 500 0 9
A 010 200 0 3
投:住吉〔勝〕
捕:筒井
本塁打:安藤(あ)
三塁打:なし
二塁打:小西(ハ)、友廣(あ)
1 (中)久原【24】
2 (左)福田【 9 】
3 (一)高松【49】
4 (捕)筒井【18】
5 (遊)小西【29】
6 (投)住吉【51】
7 (三)横井【 6 】
8 (指)山口【31】
9 (二)矢野【32】
10(右)今泉【63】
11(指)藤本【 5 】
☆Gリーグ表彰☆
最優秀=小西選手(南海ハーツ)
優秀=住吉選手(南海ハーツ)
優秀=安藤選手(あしたば)
★ハーツ表彰★
殊勲賞=住吉(圧巻のピッチングは見事!)
敢闘賞=小西(長距離砲の実力を遺憾無く発揮!)
技能賞=久原(安定的な脚と守備で不動の1番センター)
守備賞=なし
山山賞=なし
ハーツにとってのGリーグ第6戦の相手は、このゲームに勝てば優勝同点以上が確定するあしたば。ハーツはかすかに残っている優勝の目を残すには勝つ以外にない状況での対戦となった。この日はダブルヘッダーということもあったが、ハーツは一部DL入り選手もいる状況の中、11人がエントリー、この一戦にかける気持ちがうかがわれた。
先制したのはハーツ。あしたば先発の安藤投手〔左〕が不安定な立ち上がりとなり、4連続四死球で先制〔中〕。さらに小西〔右〕の中犠飛で1点を追加した。後続が倒れ、大きなチャンスをもらった割には得点は少なかったが、とにかく主導権は握った。



ハーツはさらに2回に敵失と死球で作った一死満塁のチャンスに、このところ好調な久原〔左〕が中前にはじき返して1点、3回に小西のフェンス直撃の二塁打〔右〕で作った無死二、三塁から内野ゴロの間に1点と加点した。


あしたばも2回裏に失策がらみで1点を返すが、なお続いた一死満塁のピンチで、二ゴロを捕った矢野〔中〕が素早く体を一回転させ463の併殺を成立させてピンチを脱出。この時点までに何とか3点のリードを奪い、中間守備でもOKの状況を作っていたことが、相手に行きそうな流れを断ち切るビッグプレーに結びついた。

そして4回表、ハーツは打者9人のつなぎの攻撃で勝負を決定づける。この回先頭の矢野が敵失と四球で無死一、二塁とし、藤本〔1左〕が追い込まれながらも粘り、進塁打狙いの打撃で内野安打を稼いでつなぎ満塁。久原の押し出し四球と敵失でまず2点を挙げると、なお一死二、三塁から高松〔1右〕がセンター左へ適時打してこの回3点目、さらに一、三塁から重盗〔2左〕で1点、二死三塁から小西のサード強襲〔2右〕の適時打で1点と、この回計5点を挙げて勝負を決定づけた。下位打線で走者をためて上位打線に戻す、理想的な攻撃が大量点につながった。




ハーツ先発の住吉〔左〕は、4回裏に安藤選手に豪快な2ランホーマー〔右〕を許したものの、大量リードにも守られ力投。後半に入っても球威はさほど衰えることなく120球を投げ切り完投勝利を記録した。また、この日はサード、ショートからの送球が太陽と重なり、ファーストからは相当見づらいコンディションだったが、ハーツは大きな破綻をきたすことなく守り切った。このあたりは、多くのメンバーがそろった効果であろう。


この日の勝利は、ハーツにとって、若手を中心に多くのメンバーがそろえば、Gリーグのトップを走るあしたばにも大勝できることを証明した点で、大いに自信になるものだと言える。優勝への望みも、かなり奇跡的な状況が要求されるようだが、ほんのわずかに残ったようだ。
チーム状況が上げ潮となり、全体のムードもよくなってきたことは間違いない。あとは打撃の調子が今ひとつ上がっていない選手が上がってくればというところ。Gリーグも残り2試合。執念と集中力をもって、戦い抜きたいものだ。
【文責・背番号5】
2020.10.24
10月24日 エースハンターズ戦 5-4
2020年10月24日(土)11:00~13:00
大井埠頭中央海浜公園野球場A面(ビジター)
フリーマッチ
【エースハンターズ vs 南海ハーツ】
H 021 200 (2) 5(7)
A 010 300 x 4
投:住吉〔勝〕-今泉
捕:筒井
本塁打:なし
三塁打:なし
二塁打:久原、住吉、松島
1 (中)久原【24】
2 (遊)今泉【63】
3 (一)高松【49】
4 (捕)筒井【18】
5 (三)横井【 6 】
6 (投)住吉【51】
7 (二)藤本【 5 】
8 (左)松島※
9 (右)松原※
※は助っ人
★ハーツ表彰★
殊勲賞=久原(先頭打者ヒットに、特大二塁打。功走でチームを牽引し、守備も安定感)
敢闘賞=藤本(先制打とダメ押しタイムリー。3打点の活躍に、2盗塁も)
敢闘賞=住吉(先発勝利と、二塁打含むマルチ安打、2盗塁)
技能賞=なし
守備賞=藤本(セカンド左の打球を逆シングルで捌き、送球もきっちり)
山山賞=なし
この日は正規メンバーで9人に達せず、助っ人2人の力を借りながらの試合となったが、2週連続雨天中止から久しぶりの野球、天候にも恵まれ、グラウンド入りした選手には笑顔の華が咲いた。対戦相手のエースハンターズさんはマナーが良く、ハーツの各選手からは「また対戦したい」という声が多く聞かれた。
1回表、1番久原〔左〕が積極的なスイングで、低い弾道のセンター前ライナーヒット。彼の参加時には、おそらく高松監督も真っ先に「1番センター」と脳裏のメンバー表に書き入れるであろう、若手の成長株。とにかく、野球をやりたい、野球が楽しいという気持ちが各プレーから伝わってきて、先頭バッターに相応しい元気溌剌ボーイだ。エースハンターズの先発投手は、ピッチングに巧さがあり、ランナーが出ても落ち着いたマウンド捌き。結果的に3人でこの回の攻撃を終わらせる。
ハーツの先発は住吉〔右〕。彼も中止続きで野球に飢えていたに違いない。その想いを白球に込め、初回を無失点スタート。


試合が動き出したのは2回表。エラー2つで一死二三塁、ここで7番藤本〔左〕が左手一本で巧みにバットを操り、ライト前に運ぶ技ありヒット。2人のランナーを迎え入れる貴重な先制タイムリーとなる。
2-1で迎えた3回表、二死から5番横井〔右〕がセンターへのヒット。ここを起点にエラーで1得点。ハーツは3-1とリードを広げた。住吉は3回裏を三者凡退とし、先発投手の責任を果たす。


4回表、ハーツは一死一塁から久原がレフト線に大きな当たりの二塁打〔左〕。俊足と安定感あふれる守備はお墨付きだが、この打席では力強さも見せてくれた。二死二三塁となり、このチャンスで3番高松〔右〕が勝負強くレフトへ2点タイムリー。5-1とし、ハーツは優位に試合を進める。
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4回裏からマウンドに上がったのは今泉〔左〕。この回こそエラーも絡み3点を奪われるが、5回裏は三者凡退。テンポの良い投球スタイルは健在で、試合づくりに今泉の右腕は欠かせない。
そして注目すべきはセカンド藤本の守備。5回3人目の打者の打球は二塁手左へのゴロ。抜けてもおかしくなかったが、藤本は逆シングルでキャッチ〔中〕、体勢を立て直すと、すかさず一塁へ送球し、ファインプレー。ここ最近、新人・矢野の台頭で、セカンドにレギュラー誕生の声もチーム内で囁かれ始めたが、「わしも負けへんで!」という藤本の京都弁が聞こえてくるような華麗な守りだった。
さらに6回にはもう一つの好プレーが。ファーストのファウルフライで、一塁手高松は塁間の半分に達するかというほど一直線に打球を追い、地面すれすれでキャッチ〔右〕。球際の強さで、この回無失点につなげ、1点差を死守。



試合は7回表まで進み、二死から6番住吉〔左〕がレフトへの二塁打で出塁。ここで藤本が2回に続き、またもやライトへのクリーンヒット〔右〕で3打点目。得点圏での勝負強さが際立ち、存在感を発揮した。そして2本のタイムリー後にはともに盗塁も決めており、文字通り“功・守・走”すべてにおいて素晴らしい活躍だった。


時間切れのため、ハーツが2点を加えた7回表はカウントされず、正式スコアは5-4で南海ハーツがエースハンターズに勝利。先発の住吉に勝ちがつき、リリーフの今泉もナイスピッチングを見せてくれた。
この日のハーツで印象的だったのは声だ。キャッチャーの筒井は、アウトカウントの確認だけでなく、「声出していけよー!」という守備陣への声掛けも頻繁にあり、それに呼応するように、内野では高松、外野からは久原の声がグラウンドによく通る。やはり各選手から声が出ているチームには活気があり、試合も必然的に締まっていく。人数こそ9人に達しなかったものの、次戦以降につながっていく雰囲気の良さを感じた一試合だった。
【文責・背番号6】
2020.10.03
10月03日 TEAMシゲル戦 4-5
2020年10月3日(土)15:00~17:00
武蔵野公園野球場(ホーム)
Gリーグ第5戦
【南海ハーツ vs TEAMシゲル】(1回戦)
S 050 00(2) 5(7)
H 300 01(2x) 4(6)
投:今泉〔負〕
捕:筒井
本塁打:なし
三塁打:なし
二塁打:なし
1 (投)今泉【63】
2 (遊)綿貫【14】
3 (一)高松【49】
4 (捕)筒井【18】
5 (左)小西【29】
6 (三)横井【 6 】
7 (中)兵藤【23】
8 (指)藤本【 5 】
9 (右)山口【31】
10(二)矢野【32】
☆Gリーグ表彰☆
最優秀=佐々木選手(TEAMシゲル)
優秀=河井選手(TEAMシゲル)
優秀=山口選手(南海ハーツ)
★ハーツ表彰★
殊勲賞=なし
敢闘賞=山口(最終回二死一、二塁の土壇場で中前適時打)
技能賞=綿貫(狙いすました右前打など2安打2打点)
守備賞=矢野(セカンドで併殺にライナー好捕、さらにゴロも6本さばく)
山山賞=なし
ハーツにとってのGリーグ第5戦。ここまで2勝2敗の五分だけに、優勝争いに残っていくためには落とせない一戦となったが、ハーツは終盤の粘りも及ばず惜敗、Gリーグ3敗目を喫した。
先制したのはハーツ。初回にTEAMシゲルの先発・小松投手の立ち上がりをとらえ、先頭の今泉〔1左〕が投横内野安打で出て二盗と暴投で三進、綿貫〔1右〕が右前に落として先制点を挙げる。綿貫二盗の後、高松〔2左〕が三塁線を破るヒット、盗塁も決めて二、三塁とすると、内野ゴロの間に1点、捕逸で1点〔2右〕と加点し、幸先よく3点を挙げた。




しかし、2回にハーツ先発の今泉〔中〕が珍しく制球を乱し、連続四球に失策も絡み満塁。一死後、連続適時打を浴び1点差。失策で同点となった後、三ゴロのとき本封を狙った送球が悪送球となり、逆転を許した。

ハーツ打線は2回以降、リズムをつかんだ小松投手の前に、筒井〔中〕の左前打1本で4回まで無得点。今泉も3回以降は立ち直り、味方の反撃を待つ。

今泉の踏ん張りに応えたいハーツ打線は5回裏、矢野の四球と盗塁などで一死三塁とすると、綿貫〔中〕が狙いすましたように右前に打ち返し、1点差と迫った。しかしシゲルも6回表、負けじと3安打を集中し2点、7対4と突き放す。

それでもこの日のハーツは、最後まであきらめずに執念を見せた。6回裏、先頭の小西〔1左〕が中前打で出ると、盗塁と暴投で三進、二死後、藤本〔1右〕が四球を選び、盗塁で二、三塁となる。ここで打席に入ったのが、ここまで2三振と抑えられていた山口〔2左〕。鮮やかにセンター返しの適時打を放ち2点差に。さらに矢野の振り逃げで満塁となり、最後の打者を告げられた今泉〔2右〕に一本出れば同点の場面を作るが、四球で1点差となったところで時間切れ。引き分けに持ち込むことはできなかった。




この日、守備のほうで特筆すべきはセカンドに入った矢野。初回にピボットマンとして1-4-3のゲッツーを成立させると、右に左にゴロを6本さばき、さらには強烈なライナーも好捕〔中〕と、アウトをいくつも稼いだ。2回には少し乱れが重なったハーツ守備陣だが、矢野が入ってセカンドが固まったことは、チームにとっては今後に向けて大きな好材料だと言えるだろう。

2回の守備の乱れは惜しまれるものの、今泉が完投、攻撃陣の終盤の粘りで緊迫した展開となり、いいゲームではあった。ただ冷静に考えれば、内容的にはやはりちょっと力負けしたと言えるか。これで今季Gリーグは2勝3敗と借金生活に入った。ハーツは全体的に年齢層が高いこともあり、漫然と戦って優位に立てる相手はだんだんなくなってきたと言えるだろう。この日のように「いい試合だったが及ばず」というケースも増えてくるはずで、それでよしとするならそれでもいいが、もしもこれまでのように優勝争いに参入してゆくことを望むのであれば、攻守走、すべてにもう一歩突き詰めていかなければいけないことも確かだろう。
2回に守備で乱れを見せたメンバー、四球で相手に得点のきっかけを与えてしまった今泉、また、最後に山口が打ったので印象が変わってはいるが、実は六番以下でいい当たりはこの1本のみ。2回にあっさりと3者凡退して相手投手にリズムを取り戻させてしまった下位打線にも、それぞれ思うところはあろう。さらに、上位打線なら、ここ一番でいかに力まず自分の打撃ができるか。また走塁面でも、この日は強肩捕手を相手によく走ったともいえるが、本当に競り合ったところでの走塁にはまだまだ詰められていない部分が多いようにも思う。もう、残りのGリーグはとにかく目の前の1試合1試合に集中して戦っていくしかない状況にはなったが、それぞれのメンバーが、前のゲームより自分を一歩前進させるという意識をしっかりと持ちながら、今後につながる戦いを重ねていきたいところだ。
【文責・背番号5】
2020.09.19
09月19日 YBC-67戦 8-9
2020年9月19日(土)12:00~14:00
外濠公園総合グラウンド(ビジター)
フリーマッチ
【YBC-67 vs 南海ハーツ】
H 321 02(6) 8(14)
Y 414 00 9
投:高松〔負〕-住吉
捕:綿貫-筒井
本塁打:なし
三塁打:なし
二塁打:筒井2、高松
1 (遊)今泉【63】
2 (捕)綿貫【14】
3 (投)高松【49】
4 (一)筒井【18】
5 (左)住吉【51】
6 (三)横井【 6 】
7 (二)矢野【32】
8 (中)宮本【19】
※守備を1名、YBC-67さんにお借りしました。ありがとうございます。
★ハーツ表彰★
殊勲賞=なし
敢闘賞=筒井(ポテンは一つもなし、すべて会心の3安打!)
技能賞=横井(打撃好調で2安打。ついに復活か!?…すでに何度も言われてる?)
守備賞=横井(サードで安定的な守備。本人も自信に)
山山賞=なし
いつも対戦だけでなく、有志の練習にも誘ってくださるYBC-67さんとの試合。
この週は人数集め、天候など、いろいろ不安な要素があったが、YBCさんのご協力もあり、無事に開催できた。
試合は初回から点の取り合いで、どちらに勝利の女神が微笑んでもおかしくなかったが、ランナーを溜めたところで鋭いスイングからのタイムリーを重ねたYBC-67が紙一重の1点差で勝ちを収めた。YBCは南海ハーツ戦、初勝利。試合後の美酒で、宴も遅くまで続いたのではないだろうか。
ジャンケン王子・綿貫がブルドラ戦に続き、先攻を勝ち取ると、ハーツは初回無死満塁で、4番筒井〔左〕がいきなりセンターへ2点タイムリー! 6番横井〔右〕もセンターへのライナーヒットで1点追加。3点を先制する。


ハーツの先発は高松〔中〕。自信のある制球力で試合もコントロールしたいところだが、この日は普段に比べて調子がよくなく、四死球のランナーをタイムリーで返される苦しい展開。1回裏に4点を挙げられ、序盤から試合は荒れ模様。

しかしハーツも負けていない。2回表、代わった若手の速球派サウスポーから、2番綿貫〔左〕が二塁手グラブの右横を絶妙に抜いていくヒットで、二塁ランナー今泉を迎え入れると、またしても筒井が左中間に大きな当たりのタイムリー二塁打〔右〕。泥臭くも真っ直ぐなプレーを信条とする筒井だが、この日の打球はまさに華やか。スラッガーとして誰もが憧れる打球を連発する。


5-4と再びリードを奪ったハーツだったが、2回裏のYBCはノーヒットでしぶとく同点に追いつく。振り出しに戻った3回表、ハーツもノーヒットながら、7番矢野が四球から2盗塁で三塁に達すると、1番今泉〔左〕のセカンドゴロで生還。再度6-5とリードする。
ここで打ち負けないのがYBCの強さ。3回裏、先頭から5番、6番が連続でライトにヒットを放つと、タイムリーと押し出しで7-6と再逆転。監督の高松は住吉〔中〕の救援を選択。押せ押せムードのYBCは、2番佐藤選手〔右〕がきれいなレフトへのヒットで2点を追加。9-6と主導権を握る。



ここからは両投手が落ち着いたピッチングで、4回は初めて両チームとも無得点。
そして5回表、またもや矢野が足を活かす。四球で出塁し二進後、牽制エラーの間に一気にホームへ〔左〕。今泉も積極的な走塁。なんと5回にも2つの盗塁を決め、計5盗塁。いずれも得点に絡み、各選手が自分の持ち味を発揮した。そしてここまで我慢の打席を続けてきた3番高松〔右〕が、しぶとく三塁への内野安打で打点を挙げ、8-9の1点差に。粘りの大切さを体現した。


住吉は5回裏も無失点で、逆転へ望みをつなぐ。
6回表、ハーツ打線が諦めない打撃を披露する。四球と野選で満塁とすると、8番宮本〔左〕がきっちり見極め、押し出し四球で同点。今泉の一塁ゴロもホームでの野選となり、住吉が生還し10-9と逆転。さらに1点追加すると、ここで不動の3、4番が意地を見せる。高松〔中〕がレフトへの2点タイムリー二塁打。時間のためラストバッターを宣告された筒井〔右〕は1球で仕留め、猛打賞となるセンターフェンス直撃のタイムリー二塁打。試合終盤で見せたクリーンアップの集中力は、自チームながら見事だった。
この瞬間に14-9までリードを広げるが、6回表の得点はカウントされないため、記録上はYBC-67が9-8で南海ハーツに勝利。点を取り合いながらも接戦という、草野球の醍醐味に満ちた試合と言えよう。



乱打戦とはなったものの、守備陣は随所で良いプレーを見せた。
セカンドの矢野が後方への高いフライを諦めずにあと一歩まで追うなど、前後左右の動きに内野手らしい安定感がある。ショートの今泉には初回から強い打球が襲ったが、常に足を動かし、広い守備範囲でゴロもフライも処理をする。バックアップへの意識も素晴らしい。センターの宮本は2回のピンチに確実にフライを捕球し、YBCの反撃を止める。捕手を二人体制で務める綿貫と筒井は蒸し暑いなか、ショートバウンドを体で受け止め、巧みなハンドリングでなかなか後ろに逸らさない。
そして、この日はとにかくサードへ打球が飛んだ。横井は数試合前の反省を胸に、前への打球に積極的に挑み、アウトを重ねていく。3回にはYBCの3番萩原選手が三塁線に放った二塁打コースの強烈な打球に飛びつき、グラブで叩き落とすと、一塁送球も間に合い、ピンチを切り抜ける。前週の日曜日にYBC-67の大島さんにお誘いいただき、住吉とともに同じ外濠公園での合同練習に参加したことが実ったようだ。そして投手住吉と、遊撃手今泉のアイコンタクトによる牽制タッチアウトのプレーも連係が際立った。
点の取り合いのなかで、守備を堅実にこなしていく各選手の意識は、今後の試合に必ず役立っていくものと思う。秋にもグラウンド上で、多くの稔りを見つけていこう。
【文責・背番号6】
2020.09.05
09月05日 ブルードラゴンズ戦 10-5
2020年9月5日(土)14:00~16:00
世田谷公園野球場B面(ホーム)
フリーマッチ
【南海ハーツ vs ブルードラゴンズ】
H 710 100 1 10
B 000 032 0 5
投:住吉〔勝〕-今泉-松尾
捕:綿貫-筒井
本塁打:なし
三塁打:なし
二塁打:小西、綿貫
1 (中)久原【24】
2 (一)松尾【17】
3 (指)高松【49】
4 (指)筒井【18】
5 (左)小西【29】
6 (遊)今泉【63】
7 (三)横井【 6 】
8 (投)住吉【51】
9 (捕)綿貫【14】
10(右)兵藤【23】
11(二)矢野【32】
12(指)藤本【 5 】
13(指)山口【31】
14(指)宮本【19】
15(指)太田【16】
★ハーツ表彰★
殊勲賞=住吉(先発投手として4イニング無失点。右守備でも好プレーを連発し、チームを勝利に導く)
敢闘賞=久原(初回、1番打者として脚力を活かしたセーフティーバント&一塁へのヘッドスライディング。勝利への執念を体現し、チームを鼓舞)
敢闘賞=小西(初回、相手投手も脱帽の左中間を深々と破る二塁打を放ち、大量得点にはずみをつける)
敢闘賞=綿貫(得意のジャンケンで先攻をゲット! 警戒シフトの中でも得意の右打ちでマルチ安打)
技能賞=横井(監督のゲームマネジメントにきっちり対応。試合直前のグラウンド確保、試合では複数ポジションを堅実にこなし、チームに貢献)
技能賞=山口&藤本(揃って1安打。本家はコンビ解消も、ハーツのエンターティナーコンビはまだまだ健在か!?)
守備賞=矢野(内野手らしい軽快なステップで打球をさばく)
山山賞=なし
当初の試合開始時刻にゲリラ豪雨予報が出たため、急遽、試合開始時刻を早めることになったが、両チームともに選手の確保が整い、14時10分のプレイボールで始まった。
昨年の同カードでは苦杯をなめたハーツだったが、監督の期待通り、綿貫のジャンケン勝利で先攻をとると、1番打者久原の執念の内野安打をきっかけに、相手主戦に、初回だけで6安打を浴びせて大量7点を奪い、試合を有利に進め、住吉、今泉、松尾の投手リレーで逃げ切った。この試合は、開始時刻の繰り上げはじめ、15名の選手を使い分ける監督高松の打つ手がずべてに当たり、終盤、相手の反撃にあったが、気持ちのうえでは、完勝と言い切れるものだった。
初回のハーツは、先頭の久原〔1左〕が内野安打で出塁、二盗、三盗を決め、続く松尾〔1中〕の中適時打であっさり先制。高松〔1右〕の内野安打でチャンスを広げると、筒井〔2左〕の内野ゴロ(記録は敵失)で1点を追加。この日5番に入った小西〔2中〕が左越え適時二塁打を放ち、さらに2人を迎え入れた。一死後、横井〔2右〕が内野安打で出塁、二三塁となっての住吉〔3左〕の一打は敵失を誘い走者2人が還り、6点目。さらに、じゃんけん勝利の大役を果たした綿貫〔3右〕が、得意のおっつけで中堅二塁打、さらに1点を加えた。








2回は先頭藤本〔1左〕が右前打で出塁。二盗後、山口〔1右〕の振り逃げなどで、一死二三塁のチャンスをつくると、最高齢太田〔2左〕が遊撃を襲う適時打。4回には一死二塁で再び綿貫〔2右〕が右前適時打を放った。




先発の住吉〔左〕は、ゆったりしたフォームから、直球、変化球ともに制球が安定、4イニングを被安打1、奪三振4、失点0に抑え込んだ。後を継いだ二番手、今泉〔右〕は代わり端、三連打を浴び3点を失ったが、[1-6-3]の併殺を完成させるなど、2イニングを投げ切った。


そして最終7回を迎えて10対5、ハーツのリードは5点。マウンド上にはクローザーに指名された松尾〔左〕。しかし、簡単に終わらないところが、因縁のブルードラゴンズ(ブルドラ)戦なのか。
先頭を四球で歩かせると、いきなりの一塁牽制は悪送球。しかしカバーに入った右翼手住吉は、二塁ベースカバーの遊撃小西に矢のような送球で、走者を二塁上で刺す〔右〕。続く打者の二塁打後、次打者が二塁後方に難しい飛球を打ち上げると、またしても住吉。ダッシュよく好捕し、ゲームセットまであと一人にこぎつけた。だが、この日の松尾はいっこうに安定しない。自ら死球、四球を与え、二死満塁のピンチを招いてしまう。


ここで監督高松が動く。内野陣をマウンドに集め、松尾に檄を飛ばす〔中〕。この一言でスイッチが入った松尾はたちまち相手打者を追い込むと、最後は力ない内野飛球に打ち取り、試合終了。

気になる監督高松の檄の内容だが、「初球ボールなら降ろす」だったそう。
初回にあげた大量得点を、最後までハーツが守り切った一戦。試合全般を振り返れば、随所に好守が光ったハーツに対し、ブルドラは内野陣の乱れが主戦投手の足を引っ張るかたちになった。もし、当日朝の、試合開始時刻の変更が相手の守りに影響を与えたとすれば、この一戦を雨で流したくないというハーツの熱い思いがチームを勝利に導いたともいえよう。
【文責・背番号23】
2020.08.29
08月29日 秋葉原ベースボールクラブ戦 2-10
2020年8月29日(土)14:30~16:30
東台野球場B面(ホーム)
フリーマッチ
【南海ハーツ vs 秋葉原ベースボールクラブ】
H 000 20 2
A 242 2x 10
投:兵藤〔負〕-今泉
捕:筒井
本塁打:なし
三塁打:なし
二塁打:なし
1 (指)山口【31】
2 (指)藤本【 5 】
3 (左)住吉【51】
4 (一)横井【 6 】
5 (投)兵藤【23】
6 (中) 森 【 0 】
7 (遊)今泉【63】
8 (右)綿貫【14】
9 (三)高松【49】
10(捕)筒井【18】
11(二)滝村(体験参加)
★ハーツ表彰★
殊勲賞=なし
敢闘賞=なし
技能賞=なし
守備賞=筒井(1回の守りで見せてくれた2連続、キャッチャーフライを好捕。猛暑の中、フルマスクとガッツは健在)
守備賞=今泉(2回、出足鋭く前方のショートフライをキャッチ。緊急救援にもキッチリ対応)
山山賞=なし
8月のラストゲームは「灼熱の東台」。ハーツは秋葉原ベースボールクラブと対戦。高松監督は、この先の公式戦なども見据え、いろいろと試す形に。先発のマウンドを託したのは9月26日に還暦試合開催が決まった兵藤。さらに投手、内野がメインの住吉をレフトで起用。打線も、ブルドラ吉田さん(この後9月5日に対戦)が90年代最高デュオから命名した山口〔左〕、藤本〔右〕コンビを一・二番に並べた(お二人とも歌唱力抜群らしい)。
そんな名コンビの第1打席に熱視線が集まる初回だったが、相手先発左腕に話題の中心を奪われる結果に。伸びのある速球に加え、内外にキッチリ決める制球力の前に、三者連続三振を喫してしまった。


そしてその裏、相手打線が先発の兵藤〔左〕を襲う。先頭打者に四球を与えた後に相手二番にレフト頭上を越える二塁打を浴び先制点を献上。続く三番の左打者にもライトオーバーの三塁打を打たれ2点を失う。それでも続く四番を三振に抑え、さらに五、六番は女房役・筒井の三塁方向〔中〕、一塁方向〔右〕への猛ダッシュも光り、連続キャッチャーフライに仕留める粘りを見せた。その後、兵藤は3安打4四球がからみ4失点で2回の途中に降板。厳しいコースもしっかり攻めてはいたが、ストライクを何球もファウルにされ、球数が重なったことも痛かった。



兵藤の後、急遽マウンドに上がったのは今泉〔中〕。2回は2死満塁の窮地をしのぐ粘投。さらに3、4回の2イニングも投げ、センター頭上を越える本塁打や味方の失策もからみ4点を失った(自責1)が、テンポの良さは健在だった。

この試合は計10失点。とはいえ、「あれ?思ったより点数を取られていない」と綿貫が発言してしまうほど、両投手は走者をためながらも踏ん張りを見せてくれた。
一方、攻撃は2回表に兵藤、今泉、綿貫が四球を選んだこともあり、2死満塁とチャンスを作るも無得点。4回には四球で出塁し、三塁まで進んだ藤本〔左〕と住吉〔右〕がそれぞれ敵失でホームインし2得点を奪ったが、タイムリーは出ず。


打撃復調の兆しを見せている四番・横井〔左〕の鋭い打球もレフトのスライディングキャッチに阻まれ、さらに筒井〔中〕のライナー性の当たりはショート正面という不運。最後は5回、住吉〔右〕が角度のよい打球を放つもセンターフライ。



終わってみれば左右両投手の継投の前に、なんと「ノーヒット」。
晴天なのにハーツは「打てん」という悲しい結末が待っていた。
この日は暑さに加え、対面のグラウンドでも試合が行われ、外野手同士が重なるなど、集中しづらい状況。だれてしまう要素はたくさんあったが、前述の筒井のダッシュやセカンドの滝村、ライトの綿貫とファーストへのベースカバーを怠ることはなかった。
また、今回のように守備の時間が長くなってしまった時こそ、声のかけあいの必要性を再認識。苦境に立つ投手、失策した味方への励ましはもちろん、ポジショニングの確認、どういう打球が飛んできそうかなど「準備の声」も集中力を切らさないためにも大切だ。今回でいえばレフトの住吉がセンターの森に「太陽でまぶしいから、(打球の位置が)前か後ろの指示を頼む」と一声かける場面も。打球が見えにくい状況下でも最善のプレーをしようとする住吉の意識に加え、レフト方向がまぶしいと情報を共有することで森のカバーリングの意識も上がることにつながった。
Gリーグ公式戦はこういった、ポジショニングの指示や声かけが、できている時ほど勝利へと近づいている印象だ。苦しい場面でもハーツらしく、チーム全員で楽しく試合をするためにも、起こりうる事態を想定した声のかけあいを、フリーマッチから大切にしていきたいところだ。
【文責・背番号0】
2020.08.22
08月22日 中野マシンガンズ戦 14-16
2020年8月22日(土)14:30~16:30
東台野球場B面(ホーム)
Gリーグ第4戦
【南海ハーツ vs 中野マシンガンズ】(1回戦)
M 4 11 1 (4) 16 (20)
H 4 1 9 (x) 14
投:住吉〔負〕-今泉-高松
捕:綿貫
本塁打:なし
三塁打:なし
二塁打:今泉
1 (中)久原【24】
2 (遊)今泉【63】
3 (指)高松【49】
4 (右)筒井【18】
5 (捕)綿貫【14】
6 (投)住吉【51】
7 (三)横井【 6 】
8 (左)兵藤【23】
9 (一)藤本【 5 】
10(二)山口【31】
☆Gリーグ表彰☆
最優秀=後藤選手(中野マシンガンズ)
優秀=石井選手(中野マシンガンズ)
優秀=横井選手(南海ハーツ)
★ハーツ表彰★
殊勲賞=なし
敢闘賞=横井(左右に2本のクリーンヒット。遂に復活か!?)
技能賞=今泉(緊急登板にもかかわらず、しっかりゲームを作る。打でも反撃開始の適時二塁打)
技能賞=久原(全打席出塁に4盗塁で、リードオフマンの役割を果たす。守備の安定感はチームの誇り)
技能賞=綿貫(フルマスクに、久しぶりのヒット。右打ちの技術は健在)
守備賞=なし
山山賞=なし
真新しいマリンブルーのユニフォームに身を包んだ中野マシンガンズさんとのGリーグ第4戦。
マシンガンズは1回表、一死満塁から5番後藤選手〔1左〕がライトへいきなり満塁ホームランで4点を先制する。その裏、ハーツは先頭の久原が四球で出塁し、二盗、三盗を決めると、2番今泉〔1右〕がライトへの二塁打ですぐに1点を返す。エラー絡みでさらに2点を追加後、4番筒井〔2左〕もしぶとく右前打。その後、一死一二塁とし、二塁ランナーが綿貫が三盗を試みた球で、7番横井〔2右〕が躊躇せずバットを振り抜くと、打球はセンター右へのライナーヒットとなり、4-4の同点に。初回から互いに点を取り合う、派手なスタートとなった。




振り出しに戻り、2回から仕切り直しの投球をしたかった、ハーツ先発の住吉〔左〕だったが、この日のマシンガンズ打線は、繋がる、つながる。3番石井選手〔中〕のレフト線への技あり三塁打、またしても後藤選手の右フェン直三塁打〔右〕などで、大量11得点。特に左打者の鋭いスイングが印象的で、マシンガンを超えてチーム全体でバズーカ砲になったかのようだった。



序盤で勝負が決まってしまったかと思われたが、住吉を継いだ今泉〔中〕の踏ん張りが、ハーツ打線に力を与える。

ハーツは2回裏に無安打で1点を返すと、5-16で迎えた3回にはこちらもビッグイニングで反撃へ。エラーや四球で溜めたランナーを、筒井〔左〕が“四番の貫録”で返し、つづく5番綿貫〔中〕も同じく右へのチーム打撃でつなぐ。そして横井〔右〕がレフトへ2点タイムリー。この回なんと9得点で14-16に。一方的な展開が、あっという間に2点差という、戦っている両チームが驚く流れで、接戦に。



その後、試合は4回表まで進み、3人目の高松〔中〕相手にも攻撃の手を緩めないマシンガンズがさらに4点を追加。時間切れでこの回の得点はカウントされなかったものの、終始主導権を握った中野マシンガンズがパワーで南海ハーツを下した試合だった。

結果としては打撃戦になったが、勝負の綾は1回表にあった。先発住吉が先頭打者をファーストフライに仕留め、2番打者の打球は三遊間のバウンドの大きな打球。ここでサード横井は自分が捕りにいくか一瞬迷い、ショートの今泉に任せてしまう。今泉は懸命なプレーで打球に追いつき〔中〕、無駄なく一塁送球するが、深い位置での捕球だったため、ほんの少しの差でセーフ。

この場面が内野安打でなく、サードゴロで簡単に二死を取っていたら、住吉は三者凡退で初回を切り抜けた可能性もあり、滑り出しが良ければ、2回以降も強力マシンガンズ打線を抑える結果になったかもしれない。横井の消極的なプレーが、記録上には表れないミスとなり、試合の流れにも影響を及ぼしてしまった。この時のサード守備については、試合後に数名の選手から同じ指摘があった。「たとえ捕れなくても、サードは前にチャージしていかなきゃ」。チャレンジしてのミスと、チャレンジしなかったミスの差は大きい。チームの士気を上げる意味でも、積極的なプレーを選択すべきだった。
野手は投手を助け、投手は野手を信頼する。投手の踏ん張りが、守備のリズムを作り、打線の奮起にもつながる。
野球は持ちつ持たれつのスポーツ。小さな場面の積み重ねが、回を追うごとに大きな差となり、結果に表れる。
大事なGリーグで学んだ教訓を、後半戦に活かしていきたい。
【文責・背番号6】
2020.08.15
08月15日 武蔵シリウス戦 10-7
2020年8月15日(土)15:00~17:00
世田谷公園野球場B面(ホーム)
フリーマッチ
【南海ハーツ vs 武蔵シリウス】
S 070 000x 7
H 270 10 10
投:松尾-高松〔勝〕-横井
捕:筒井
本塁打:なし
三塁打:なし
二塁打:小西、福田、高松
1 (遊)小西【29】
2 (二)今泉【63】
3 (指)高松【49】
4 (捕)筒井【18】
5 (左)福田【 9 】
6 (投)松尾【17】
7 (三)横井【 6 】
8 (中)矢野【32】
9 (一)藤本【 5 】
10(右)山口【31】→永山【36】
11(指)太田【16】
★ハーツ表彰★
殊勲賞=筒井(猛暑の中、フルマスク&マルチヒット)
敢闘賞=横井(技ありのライト前ヒット&最終回の救援登板)
技能賞=福田(久しぶりの参加で、さすがの長打力を発揮)
技能賞=山口(誰にもマネできないバットさばきで繰り出したレフト前ヒット)
技能賞=小西(左中間を抜ける圧巻の長打に、深いショート守備からの補殺)
守備賞=なし
山山賞=なし
天気予報は最高気温37度。15時スタートとはいえ、人工芝の球場でもあり、グラウンドも結構な温度があったはずで、相手チームばかりでなく、熱中症の危険とも戦わなければならない中でのゲーム。こういうときにはまず人数が何よりの武器となるが、ハーツは12人の参加があり、選手を交代させながら戦える態勢を作っての戦いとなった。
相手は初対戦の武蔵シリウス。今回は本来の投手が参加できなかったということで、さまざまな選手が入れ替わり立ち代わりの登板となった。このところ打線が今一つというハーツにとっては、初見の投手への対応力を見せて、調子を上げていくきっかけをつかめるかが問われるゲームとなった。
ハーツは初回、2四球を足掛かりにチャンスをつかみ、四番・筒井〔中〕が高めに浮いたボールを逃さず右前に落とす適時打、幸先よく先制した。

ところが、初回は無失点でスタートした先発の松尾〔左〕が、2回に入って制球を乱し、4つの押し出し四死球。急きょ高松〔右〕がマウンドに上がったが、相手の四番に満塁走者一掃の三塁打を浴びて、一挙7点のビッグイニングを作られ、逆転された。


それでもその裏、ハーツ打線が目を覚ます。「やられたらやり返す」のビッグイニング返しだ。2四球で走者をためると、小西〔1左〕が豪快に左中間に運ぶ二塁打でまず2点、足を絡めて走者を進めると、敵失で1点、さらに筒井〔1右〕が左前適時打して1点差と迫ると、久びさに参加の福田〔2左〕がレフトへ強烈な適時二塁打を飛ばし同点。なお満塁とすると、横井〔2右〕がきれいな右打ちでライト前に勝ち越し打。さらに押し出し四球で1点を加えた。つなぐ人がつないで長打でかえす、画に描いたようなビッグイニングの作り方だった。




これで主導権を握り返したハーツは、4回にも高松〔左〕のレフトオーバーの二塁打から好機を作り、押し出しで1点。得点にはならなかったが、5回には山口〔中〕、今泉〔右〕にもヒットが出るなど、計8安打を放った。



ハーツ投手陣は、逆転後は高松が相手打線を淡々と打たせて取って無失点の好投、さすがに5回でスタミナが切れたが、最後は横井〔中〕がリリーフ、6回途中時間切れでハーツが逃げ切り。高松の頑張りもあり、今泉、小西の肩を休ませつつ1試合を賄うことに成功した。

走塁では、暑さに浮かされたか(?)、満塁の場面で一塁走者が飛び出してしまうというボーンヘッドもあったが、この日素晴らしかったのは守備。ショート・小西〔左〕が三遊間の緩い当たりをランニングスローでさばく好プレーがあったほか、サードの横井〔中〕も動きよく4つの打球を処理するなど、集中力を欠きやすい状況の中、ノーエラーで守り切った。12人がそろったこともあり、投手とベテランメンバーをベンチで休ませつつ、かつ、どのポジションにも大きな穴を出さない細かい用兵が「エラー0、熱中症0」の成果を生んだと言えよう。若手の矢野〔右〕がほとんどの場面でサードのランナーコーチに立ってくれたのも、熱中症0に貢献した。



そんな中、おそらく最も負担のかかったのはバッテリーだったろうが、筒井〔中〕が持ち前の根性で?フルマスク。お疲れ様でした。

いい形で酷暑のゲームを乗り切ったハーツ。あとはその成果を来週のGリーグにしっかりつなげることだろう。
【文責・背番号5】
2020.08.08
08月08日 あしたば戦 2-8
2020年8月8日(土)15:00~17:00
世田谷公園野球場A面(ホーム)
Gリーグ第3戦
【南海ハーツ vs あしたば】(1回戦)
A 100 223|0 8
H 010 001|0x 2
投:住吉〔負〕-高松
捕:綿貫
本塁打:なし
三塁打:なし
二塁打:住吉
1 (中) 森 【 0 】
2 (捕)綿貫【14】
3 (三)高松【49】
4 (一)筒井【18】
5 (投)住吉【51】
6 (左)矢野【32】
7 (三)横井【 6 】
8 (二)兵藤【23】
9 (右)山口【31】
☆Gリーグ表彰☆
最優秀=長堂選手(あしたば)
優秀=福本選手(あしたば)
優秀=森選手(南海ハーツ)
★ハーツ表彰★
殊勲賞=なし
敢闘賞=森(チーム初安打に、再三の飛球を好捕&前の打球を諦めずに突っ込みチームに勇気を与えた)
技能賞=なし
守備賞=森(外野の要として、多くの飛球を好捕)
守備賞=綿貫(自作自演の?キャッチャーフライ好捕)
守備賞=横井(センター前に抜けそうな打球をナイスポジショニングで好捕)
山山賞=なし
南海ハーツは2勝0敗、あしたばは3勝1敗で迎えたGリーグ第3戦。首位攻防となるゲームだったが、試合は先制から効果的に加点したあしたばが、将棋で言えば先手からの優勢勝ち、相撲で譬えればがっぷり四つからじわりじわりの寄り切り勝ちといった結果になった。
試合開始時には空に雲も浮かび、プレーしやすくも感じられた世田谷公園だが、暑さは時間とともに増し、選手の体力を奪い、真夏の戦いへと進んでゆく。
ハーツの先発は住吉〔左〕。1回表、あしたばの先頭打者・福本選手〔中〕がレフト線に落ちるヒットで出塁すると、盗塁で二死二塁のチャンスを作る。ここで4番三好選手〔右〕が放った打球は、センターの前へのフライ。森は猛ダッシュで落下点へ。グラブの先がボールに触れるも惜しくもキャッチはできず、二塁ランナーが生還。あしたばが1点を先制する。



1回裏、ハーツのトップバッターとして打席に入った森〔左〕は、あしたば先発・長堂投手〔中〕の速球を巧みなバットコントロールで流し打ちして、ライト前ヒットで出塁。4番筒井〔右〕もきれいなセンター前で、その後二死二三塁までチャンスを広げるが、惜しくも得点ならず。



2回裏、ハーツは完成した32番のユニフォームで初試合となった新入団の矢野〔左〕がきっちりボールを見て四球で出塁。ワイルドピッチで二進後、7番横井〔中〕の打球はライトの前へ落ちるラッキーな安打で、無死一三塁。ここで横井が二盗を試みると、キャッチャーの送球がセンターへ抜け、この間に矢野がホームインし〔右〕、1-1の同点に。



住吉は2回、3回を無失点に抑え、がっぷり四つの展開に。試合が動いたのは4回表。1番福本選手がレフト越えの三塁打〔左〕でチャンスメイク。一死から3番安藤選手〔中〕が放った打球は三塁前へ。ホームへ送球され、微妙なタイミングとなったが、わずかに走者の足が早くセーフ〔右〕で勝ち越し。その後1点を追加したあしたばが、3-1とゲームの主導権を握る。



あしたばは5回表にも、先頭の熊谷選手〔左〕のライト前ヒットを起点に2点を追加し、優位な展開に。力投の住吉投手だったが、勝負所での与四死球が惜しまれた。ハーツは6回から高松投手〔中〕にスイッチ。テンポよく二死を取るが、ここからあしたば打線がつながり7番佐藤選手〔右〕まで4連打。さらに3点を追加し8-1となり、リードを大きく広げる。



反撃したいハーツ打線は6回裏に奮起する。先頭の3番高松〔左〕がレフト前へクリーンヒット! 続く筒井もしっかり捉えるが、センターの好捕で一死に。ここで5番住吉が左中間に、この日ハーツ初の長打となる二塁打を放ち〔中〕、一死二三塁。見せ場で打席に入ったのは6番矢野。結果はサードゴロとなったが、この間に三塁ランナー高松がホームインし、矢野はハーツ入団後初打点を記録〔右〕。



しかしハーツの反撃もここまで。試合は7回裏二死まで進んだが時間切れとなり、Gリーグとしてのスコアは6回表裏までがカウントされ、あしたばが8-2で南海ハーツに勝利。Gリーグの成績を4勝1敗に伸ばし、首位で一歩抜け出したかたちだ。長堂投手の勝負所での奪三振と完投が光った。
長打力の差で試合に敗れたハーツだったが、守備ではセンター森と、キャッチャー綿貫の動きが良かった。森は6回のピンチに右中間の打球をもぎ取り、イニングを終わらせる。2回、5回〔左〕にもセンターフライを堅実に捕球し、この日の外野の要となる守備を見せた。4回には綿貫がキャッチャー前の難しいフライを飛び込んで捕球し〔右〕、ベンチを沸かせた。


この日は、あしたばとハーツ双方の選手と交流のある女性陣が応援に駆けつけてくれて、差し入れまでいただき、ベンチにはひまわりの花が何輪も咲いたようだった。スーツや私服でなく、ユニフォームで野球をしている姿を見るのは初めてだったようで、夏の思い出のワンシーンとなったなら、こんなに嬉しいことはない。
ハーツのGリーグ成績は、2勝1敗となったが、まだまだ折り返し前。これから勝ち進んでいくことで、優勝争いに加わっていきたい。8月22日のGリーグ第4戦(中野マシンガンズ戦)に向けて、ここ最近湿りがちな打線の調子を上げ、守備の良い流れは継続しつつ、夏の連戦を乗り切ろう。
【文責・背番号6】
2020.08.01
08月01日 新宿ブンブン戦 5-4
2020年8月1日(土)16:30~18:30
東台野球場A面(ビジター)
Gリーグ第2戦
【新宿ブンブン vs 南海ハーツ】(2回戦)
H 021 02(1x) 5(6)
B 001 03 4
*Gリーグ記録は5回終了まで
投:住吉〔勝〕-高松-松尾〔S〕
捕:筒井
本塁打:なし
三塁打:松尾
二塁打:なし
1 (中)矢野【32】
2 (右)綿貫【16】
3 (一)高松【49】
4 (捕)筒井【18】
5 (遊)松尾【17】
6 (投)住吉【51】
7 (三)横井【 6 】
8 (左)兵藤【23】
9 (二)太田【16】→永山【36】
10(指)今泉【63】
☆Gリーグ表彰☆
最優秀=松尾選手(南海ハーツ)
優秀=住吉選手(南海ハーツ)
優秀=森田選手(新宿ブンブン)
★ハーツ三賞★
殊勲賞=住吉(4イニングスを被安打1、奪三振6、失点1。勝利投手に)
敢闘賞=松尾(先制のきっかけをつくる三塁打含む猛打賞)
技能賞=太田(1安打、1盗塁、勝利打点)
技能賞=筒井(4番の貫録、ダメ押し適時打)
前回に続くGリーグ第2戦。相手も同じく新宿ブンブンだったが、序盤から相手投手の制球の乱れに乗じた足攻めで効果的に得点、Gリーグ記録上の最終回にはヒヤリとする場面もあったが、先発住吉の1失点の好投が光り、Gリーグ戦連勝のスタートを切った。
ハーツの2回は、先頭の松尾〔左〕が右頭上を超える三塁打を放つ。住吉、横井が四球を選び、一死満塁から、今季ここまで全出塁の太田〔中〕が押し出しの四球を選び、先制。ぎっくり腰で痛々しい今泉〔右〕の内野ゴロの間に横井が還って2点目をあげた。



続く3回は四球出塁後二盗を決めた高松が、筒井の内野ゴロ処理を相手がもたつく間(記録は失策)に一気に本塁に駆け込んだ〔左〕。さらに5回、失策出塁の綿貫が二盗、三盗を鮮やかに決めると、筒井〔右〕が中前適時打。相手守備の乱れもあって、二塁走者高松も本塁に還ってきた。


ハーツ先発の住吉〔中〕は、4イニングを1安打、6奪三振、1失点に抑え込み、3対1のリードを保って三塁の守備に就いた。

5回表を終えて、ハーツ5対1と4点のリード。この回からマウンドに立ったのは高松〔左〕。先頭打者に安打で出塁を許すと、味方の守備の乱れと四球で無死満塁のピンチを招く。続く2人を投ゴロで連続本塁封殺といつもの粘りをみせたが、さしもの高松も、ここから死球、四球、死球の3連続押し出しで、5対4の1点差に詰め寄られてしまう。なおも満塁、相手は三番打者。このピンチをバッサリ断ち切ったのが救援松尾〔右〕だった。


Gリーグ規定で、5イニングまでの記録となったが、6回ハーツの攻撃では今季入団の矢野〔中〕がスピード感あふれる走塁を見せた。四球出塁後、すかさず二盗を決める。続く内野ゴロで三進すると、相手投手の投球の乱れを逃さず、判断よく本塁を陥れた(記録上は暴投)。猛暑のなかでの一戦、しかも最終イニングでの、この迷いのない走塁には敬意を表したい。

明るい話題が多いこのゲームだったが、一点、心配な点もある。チーム最年長、今季は打率10割、出塁率10割、守備率10割と絶好調の太田が、今季初盗塁を決めた際、足を痛めてしまったことだ。その場でベンチに下がり、試合後の反省会にも元気な顔を見せていただけに、大事には至らなそうだが、ささいなケガでも、ベテラン選手の場合には選手生命を断たれかねない。平均年齢の高いチームとしては、いくら注意してもしすぎることはない。
【文責・背番号23】
2020.07.11
07月11日 新宿ブンブン戦 7-0
2020年7月11日(土)15:00~17:00
上井草スポーツセンター野球場D面(ホーム)
Gリーグ第1戦
【南海ハーツ vs 新宿ブンブン】(1回戦)
B 000 000 0
H 302 011 7
投:住吉〔勝〕-今泉
捕:綿貫
本塁打:なし
三塁打:今泉
二塁打:松尾、住吉
1 (中)久原【24】
2 (遊)今泉【63】
3 (指)高松【49】
4 (指)筒井【18】
5 (捕)綿貫【14】
6 (一)松尾【17】
7 (三)横井【 6 】
8 (投)住吉【51】
9 (二)兵藤【23】
10(左) 森 【 0 】
11(右)矢野【32】
12(指)宮本【19】
☆Gリーグ表彰☆
最優秀=今泉選手(南海ハーツ)
優秀=住吉選手(南海ハーツ)
優秀=関選手(新宿ブンブン)
★ハーツ表彰★
殊勲賞=住吉(4回6K無失点の快投。打っても6回に適時二塁打)
敢闘賞=今泉(右翼頭上を越える三塁打。好走塁&好救援とフル回転)
技能賞=横井(1回裏、センター前に鮮やか2点適時打)
技能賞=久原(勝負強いぜ!3打席目の中前打に怖いもの知らずの4盗塁)
守備賞=なし
山山賞=なし
「これが、ハーツなのか?」
待ちわびたGリーグ初戦は新宿ブンブンを相手に7対0と快勝。住吉、今泉の継投策がはまり完封リレー。打っても四球などで得た好機を生かし7得点。6月20、27日と2試合連続となる二ケタ失点で完敗していた姿はそこにはなかった。
ナインの公式戦に懸ける意気込みは試合前から髄所に感じられた。
「保瀬って誰や?」
試合開始約4時間前、高松監督から届いたオーダーを伝えるメールに謎の人名が。六番の打順に目を向けると「保瀬」という名の「謎の助っ人」が。試合が崩れたら登板も予定。この大事な公式戦で、そこまで頼る保瀬さんとは――。
その正体は長年、ハーツを攻守走投で支える背番号17・松尾だった。松尾が来てくれたー。指揮官のサプライズに笑顔あふれるハーツナイン。その松尾に加え、ベテラン・宮本、スコアラー兼緊急事態に備える永山も久々の参戦。久原も素敵な方を同伴させるなど、それぞれが熱い思いを秘めて試合は始まった。
まず、試合を作ったのは先発・住吉〔左〕だった。前回の恵比寿アタック戦同様、力まない投球を見せてくれた。この日はスライダーがさえた。リードする綿貫〔右〕も制球がよいと見ると変化球中心の攻めを徹底。住吉の速いストレートを想定していたであろうブンブン打線の裏をかき4回6奪三振。右打者がひっかけた三ゴロ5つに加え、打たれた2安打も右打者のセンター、ライト方向。いつもレフトを襲う弾丸性の打球はゼロという、相手の持ち味である強振を許さぬ快投劇を披露した。


攻撃は初回から全開。失策で出塁した二番・今泉が二盗、三盗を決めると三番・高松の遊撃への当たりで先制のホームイン〔左〕。さらに2死満塁とすると七番・横井の中前安打〔中〕で三走・高松に続き、筒井も二塁からスタート良く本塁へ生還〔右〕。幸先よく3点を先制した。



さらに3回裏、久原が四球を選ぶとすかさず二盗、三盗成功〔左〕。続く二番・今泉〔中〕の弾丸ライナーは右翼の頭上を越え適時三塁打。さらに四番・筒井〔右〕の遊ゴロの間に今泉が生還。2点を追加した。



5回は中前打で出た久原〔左〕がこれまた二盗、三盗。さらに相手の暴投でホームイン〔右〕する「独壇場」。


6回は松尾〔左〕、住吉〔右〕が二塁打を放ち1点ずつ挙げるなど着実に加点した。


守っては前述のように三ゴロが多く飛んできたが、横井〔左〕、高松〔右〕がしっかり対応。特に4つの三ゴロをさばいた高松は久々の三塁守備で送球がすべて右に逸れてしまったが、これを一塁手・筒井がしっかりカバー。二人の「共同作業」でアウトをつかみとってみせた。


そして5回から二番手で登板した今泉〔中〕も6回は2球で2アウトを取るなどテンポの良い投球を披露。2イニングを完璧に抑え、大魔神と称された高松、好左腕・松尾、60歳の豪腕・兵藤も温存させる快投だった。

無安打に終わったものの、矢野〔左〕は2回裏、インコースを巧みにさばき左翼へ長打性の大飛球。惜しくもファールとなったがベンチ、相手もうならせた。そして森〔右〕は一生懸命にプレーするも打球は前に飛ばず。ただ最終打者となった6回裏、捕邪飛となったことで7対0での試合成立に「貢献」。安打となっていたら6回の得点はカウントされていないだけに、今後の得失点差、順位争いに好影響が出ることを期待したい。


大敗続きのフリーマッチの不安を払しょくしてのGリーグ初戦快勝。公式戦となると人が変わったようになるハーツらしさも出た。このような完璧な試合展開はなかなかできないことは承知だが、喜びは格別だけにこれからも目指していきたいところだ。
【文責・背番号0】
2020.06.27
06月27日 恵比寿アタック戦 3-10
2020年6月27日(土)13:00~15:00
荒川戸田橋緑地野球場2面(ビジター)
フリーマッチ
【恵比寿アタック vs 南海ハーツ】
H 010 020 3
A 100 351x 10
投:住吉〔負〕
捕:筒井
本塁打:なし
三塁打:なし
二塁打:なし
1 (三) 森 【 0 】
2 (二)綿貫【14】
3 (一)高松【49】
4 (捕)筒井【18】
5 (遊)小西【29】
6 (投)住吉【51】
7 (右)山口【31】
8 (左)持田※
9 (中)横井【 6 】
10(指)兵藤【23】
※は助っ人
★ハーツ表彰★
殊勲賞=なし
敢闘賞=住吉(久々の実戦登板で6回完投と奮闘。3回まで相手の強打線を1点に抑え、試合をつくった)
技能賞=横井(チーム唯一のヒット&打点)
守備賞=なし
山山賞=なし
東京は板橋区の新高島平。埼玉県に近い荒川戸田橋緑地野球場2面でハーツは恵比寿アタックと対戦。Gリーグ開幕前の最後のフリーマッチとなる一戦は先発の住吉が試合をつくり、3回までは1対1の接戦。4回以降は相手の強力打線が力を出し、失策も絡み、終わってみれば3対10と敗北。それでも緊張感ある試合展開だった。
久々の実戦のマウンドに登った住吉〔左〕。この一戦は「投げてよし、守ってよし、走っても住よし」と言える活躍だった。
力一辺倒ではなく、制球力重視の投球はリードする筒井〔右〕も絶賛。内外にコントロールもされ、1回は満塁の窮地を1失点にしのぎ2、3回も走者を背負うも無失点に切り抜ける粘り強さを発揮した。


4回以降も失点を許すも集中力は切らさなかった住吉。3月21日のコマンドZ戦で珍プレー続出の雪辱を期していた森の空回りの三塁守備(この試合も2失策)にもひるまず強力打線を相手に4奪三振〔左〕。3つの投飛の処理〔中〕、そして三塁内野安打性の当たりも巧みなフィールディングで投ゴロに抑える〔右〕など高い守備力を見せてくれた。



一方、打線は8四球、3死球を選んだものの、なかなかあと一本が出なかった。安打での得点シーンは2回表の攻撃のみ。前回の試合で腰を痛めていた横井〔左〕が2死一、二塁の場面できれいに左前打。足場がぬかるんだグラウンドも関係なしに住吉が二塁から激走しホームイン〔右〕しての得点だった。


この時点で1対1。これで勢いづくと思われたが、チームの安打は横井の一本のみ。Gリーグを前に「お祭り打線」の本領発揮とはいかなかった。
住吉の投球、11四死球奪取以外で収穫があるとすれば、前述の森以外は無失策というところか。遊撃の小西〔左〕はインフィールドフライ宣告の中での落球こそあったが、要領の良さは健在で、大事なところでは広い守備範囲を披露。そして高温多湿の中、ガッツあふれるキャッチングで筒井〔中〕は捕手でフル出場。助っ人の左翼・持田選手、センター・横井も豊富な運動量を発揮。特に横井は腰痛再発の不安を抱えながらも懸命なプレーを見せた。さらに右翼・山口〔右〕も足場の悪いグラウンド、打球が止まることも把握し、左打者の強い打球も対応した。



Gリーグ初戦を前に自信をつけたいところだったがそうはならず。それでも危機感を持って公式戦初戦に臨めることはハーツにとっては好材料か。待ちわびたGリーグ初戦。相手は新宿ブンブンだ。前回の昨年12月14日の試合でいずれも2安打を放っている久原、綿貫、高松、兵藤を含む参加は12人の予定。手の内を知られている相手とはいえ、目標とする「優勝」へ好発進といきたいところだ。
【文責・背番号0】