週刊ハーツ

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2023.12.09

12月09日 FLAT Baseball Club戦 9-5

2023年12月9日(土)14:00~16:00
奥戸総合スポーツセンター(ビジター)
フリーマッチ
【FLAT Baseball Club vs 南海ハーツ】

F 130 01|2x    5(7)
H 134 10          9

投:矢野-小林〔勝〕-小西

 1 (指)中原【44】
 2 (左)小林【61】
 3 (投)矢野【32】
 4 (三)小西【29】
 5 (捕)丸山【39】
 6 (中) 森  【 0 】
 7 (指)横井【 6 】
 8 (遊)筒井【18】
 9 (二)兵藤【23】
10(一)藤本【 5 】
11(右)角田【 3 】

★ハーツ表彰★
殊勲賞=筒井(左中間二塁打に、貴重な勝ち越しタイムリー!)
敢闘賞=藤本(巧みなバットコントロールで広角に2安打)
敢闘賞=角田(レフト線に2点タイムリー二塁打、初長打)
技能賞=小西(初回にタイムリー内野安打&クローザーで締める)
技能賞=矢野(レフト前ヒットと犠牲フライ&先発で試合を作る)
技能賞=丸山(ライトへ技ありのタイムリーヒット)
技能賞=森(よく引きつけてレフト前ヒット)
技能賞=小林(試合中盤を無失点投球で、勝利投手)
守備賞=矢野(満塁のピンチに背走サードフライキャッチ)
守備賞=小林(初回に好判断でレフトゴロ:セカンドフォースプレー)
辻本賞=兵藤(3四球全出塁2得点)

試合動画

 2023年度の最終戦、序盤は点の取り合いとなったが、粘りのハーツ打線が機能し中盤に逆転、3投手のリレーで逃げ切った。

 今年は三本柱(高松、矢野、小西)でスタートしたハーツに、シーズン終盤、強力な四本目が加わった。最年少23歳の小林である。小西の職場の後輩として、体験参加後に入団表明。前週も圧倒的な存在感を見せた。この日は残念ながら主柱の高松不在となったが、矢野-小林-小西のヤング三本柱で臨めるのは心強い。

 先発の矢野〔左〕はコントロールに苦しむものの、初回はレフト小林〔右〕の好判断(セカンドフォースプレーのレフトゴロ)や2つのサードゴロをしっかり捌いた小西らに助けられ、無難に1失点。2回には守備の乱れもあり3点を失ったが、先発の責務を果たした。

 1回裏のハーツは、11月に初ヒットを放った中原〔左〕が1番で登場。この日、惜しくもヒットは出なかったが、チームに誘った辻本の分まで頑張る意気込みで、シーズン後半の出席率は常に上位。来季は土日ともにさらなる飛躍が期待される。
 ラスト1試合を残し、高打率.441で首位打者キープの高松を追うのは、打率2位の矢野。二死後、3番矢野の放った打球はきれいなレフトへのライナー。ヒットかと思われたが、レフトが捕球体勢に。しかし冬の陽射しが正面から襲い、グラブに当てつつも落球でエラー。最終戦8打数8安打なら逆転首位打者だった矢野の微かな希望が途絶え、不在ながらも高松の“気持ち”がグラウンドに届いていた?ようで、高松は首位打者に輝く。
 そして矢野を二塁に置き、4番小西〔右〕がサード前へのゴロで懸命に走りタイムリー内野安打。判断良く矢野が生還し、1-1の同点に。

 3点ビハインドの2回裏、先頭打者として左中間に強烈な二塁打を放ったのは筒井〔左〕。日頃からトレーニングを欠かさないそうで、今年も長打を期待される5番に座ることが多かった。フルスイングが最大の魅力で、グラウンド、飲み会での存在感は健在。今年から南海ハーツが参戦したシニアリーグも含め、チーム最多の34試合出場。文字通り、ハーツの鉄人である。今年は還暦を迎え、盛大な記念試合&祝賀会も開催された。対戦相手の中野マシンガンズさんには多大な協力をいただき、あらためて感謝を申し上げます。
 兵藤の四球後、ライトへ技ありのヒットを放ったのが藤本〔中〕。今年は打撃に苦しむ時期もあったが、11月4日のマシンガンズ戦では2安打、秋になり調子を上げてきた。また守備では初めてキャッチャーを経験し、その堂々とした捕球姿勢にベンチから称賛の声も上がるなど、新たな可能性を見せている。
 一死満塁となり、中原、小林の連続押し出し四球で1点差に迫ると、矢野〔右〕がセンターへ貫録の同点犠牲フライ。これで矢野は今季通算打点を25まで伸ばし、2位に10打点差をつける圧倒的な勝負強さで打点王。矢野の素晴らしさはグラウンド上だけではない。球場確保、マッチメイクなど運営の主要な役割を兼務しつつ、キャッチャー道具の運搬で何度も自ら手を挙げる姿も印象深く、献身度はチームナンバーワン。野球人として、誇れる存在だ。

 3回表からハーツは小林〔中〕にスイッチ。本職は捕手だが、その身体能力の高さから内外野どこでも守れ(この日は外野手に初挑戦)、特に投手の適性が群を抜いている。快速球も魅力だが、コントロールの良さが一級品。ハーツの投手陣で制球力といえば高松だったが、右打者の外角低めに決まるストレートは小林がトップではないだろうか。この日はやや制球を乱す場面もあったが、任された3、4回をただ一人の無失点投球。三振奪取率も圧巻で、来シーズンに向けてとても楽しみだ。

 小林の好投に乗せられるかのように、ハーツ打線は3回裏にビッグイニングを作る。簡単に二死となったが、横井がセンターへのヒットで出塁すると、筒井がライトへ貴重な勝ち越しタイムリー〔左〕。兵藤が四球でつなぎ二三塁とすると、この日好調の藤本がショートへタイムリー内野安打〔中〕。そしてラストバッター角田もレフト線に技ありで落とす2点タイムリー二塁打を放つ〔右〕。久しぶりのヒットとなったが、ここ最近は四球をよく選び、チームの四球王。そして自身の目標であった2023年全試合出場も達成(シニアリーグの応援参加も含む)。草野球は参加することが一番。誇れる数字だ。各試合のハーツ表彰選手の中では、角田が今季の“最多辻本賞”を獲得。本人にとって最も嬉しい賞だったに違いない。

 4回裏もハーツ打線の好調さは続き、4安打を集中させる。先頭の小林こそヒットが出なかったが、彼は試合数が少ない中、前週の第2号ホームランで、チームの単独本塁打王を獲得。そして矢野〔左〕がレフトへヒットを放ち、今季通算29安打で最多安打を手中に。そのまま二盗も決め、22個で盗塁王もゲット。
 二死三塁から、5番丸山〔右〕がライトへ巧みなバットコントロールでタイムリー。丸山はもともとチームがシニアリーグに参戦するために入団してくれたのだが、シーズン中盤からは土曜の試合にもほとんど参加し、あと1つで規定打席に達するほどの貢献ぶり。チーム一誠実で、物静かだが、試合後の飲み会にも烏龍茶メインで顔を出し、キャッチャー道具の持ち帰りなど運営面の協力にも積極的。そして声出しの姿が素晴らしく、それは同期入団の岩田にも通じるものがある。ただし岩田はグラウンドだけでなく、飲みの席でも自慢の声を轟かせる。この上ないプラス思考と明るさは、チームの宝だ。

 この回の攻撃はまだまだ続く。普段は仕事柄なかなか出席できないが、2週連続参加の若手最年長・森がレフト前ヒット〔左〕。常日頃から研究しているのか、打撃フォームが変わり、力強さが加わった。前週は猛打賞、規定打席未満ながら.421の高打率。もう少し出席率がアップすれば、さらなる活躍が期待できる。ちなみに“若手最年長”の名付け親は小西だそうだ。森自身もこのニックネームを気に入っており、今後も死守する意気込みである。続く横井も2023年度最終打席でレフト前ヒットを放ち〔右〕、打率.320で8年ぶりに3割復帰。去年はあと1本で届かなかっただけに、勝負弱さを払拭し、無心でバットを振った結果が今年は吉と出た。

 9-4とリードを広げたハーツは、5回からクローザーとして小西〔中〕が登板。今シーズンの最多勝は小西が6勝で獲得した。矢野とともに、Gリーグの他チームからストレートの威力を絶賛される存在。二人とも四死球の数を減らすという課題こそ残るが、小西は1試合の中で投げながらピッチングを立て直す力があり、持ち前の体力で長いイニングもOK。その粘りが最多勝に結びついた。特に印象深いのは、監督が横井になり今年の初戦からいきなり4連敗スタートとなった後、4月22日の永福コルセッツ戦で完投勝利を挙げた小西のピッチング。Gリーグでも1勝目となったこの試合、気迫の投球は見事だった。

 5回裏、2023年度シーズン最後の攻撃、先頭の兵藤〔中〕が再度四球を選ぶ。3打席すべて四球で2得点。出塁で勝利に貢献した。兵藤は年を重ねるごとにスイングが進化し、シュアな打撃を披露。セカンドの守備も鉄壁だ。丸山と同じく物静かな男だが、ベンチや飲み会での発言には鋭さがあり、ドキッとさせられることも多い。まさに南海ハーツは多士済々だ。

 6回表二死で時間切れとなるまで小西が投げ切り、ハーツは9-5で勝利。有終の美を飾った。

 2023年度が締めくくられたので、1年を振り返ってみよう。
 私が個人的に印象に残っているのは今年最初の試合。監督初采配時、メンバー表の1番打者の欄に記したのは高松だった。期待に応え、レフトへ完璧なヒットを放ってくれた。その瞬間に緊張感からふわっと解放され、安心してシーズンに入っていけたのを覚えている。高松はその後も好調を維持し、投打の中心であり続けた。4割超えの首位打者は素晴らしいの一言だし、何より「毎週野球をやりたい」という強い気持ちが全身にみなぎり、野球はハートだとあらためて感心させられた。

 今シーズン、代表としてチームを引っ張った宮本への感謝は尽きない。結成25周年を越えた南海ハーツの歴史を未来へ引き継いでいくための深い思慮、それは試合を重ねるごとに肌身で実感した。野球チームである前に、社会人の集まりであること。相手チーム、審判さん、そしてチームメイト、一人ひとりを尊重し、互いに高め合いながら、真剣に、そして笑顔で週一の草野球を楽しむ。それによってまた仕事にも精が出るし、家族の支えも実感することになる。宮本自身、特に前半戦は打撃も好調で、3割を狙う勢いだった。外野守備も健在。最年長の太田(人数がピンチの週には秘密兵器として顔を出してくれる)とともに、プレーヤーとしての魅力を存分に感じさせてくれた。

 哀しい出来事もあった。今年は南海ハーツの大切な二人の選手を、あまりにも急な体の不調で失った。
 入団2年目、いつも笑顔で野球が大好きな辻本大輔選手。チーム運営にも協力的で、特に同期入団の角田とは仲が良く、師弟関係、いや親友と言ってもよかったのかもしれない。新宿ブンブン戦の満塁ホームランは今も脳裏に焼きついている。辻本は私の1歳下。本当に早すぎた。
 永山智浩選手は記録のプロ。長年にわたり、南海ハーツの全記録を残し続け、毎年分厚い冊子を作ってくれた。記録に関しては特に厳しく、ヒットかエラーかも永山Eyeがいつも正確に判定していた。そして監督時代の3年間、常に男気と決断力があり、「勝てば選手の手柄、負ければ監督の責任」は格好良すぎた。打撃では引っ張り専門のフルスイングが代名詞、そして一番自信のある外野守備で2014年にはMVPも獲得。飲みの席でのカラオケでは洋楽一本で酔わせた。
 二人とも天国で野球を続けていてほしい。

 出場試合数こそ少なかったものの、事務局長を担った綿貫は、明るい文面のメールでチームを鼓舞。グラウンド確保で毎年多大な貢献のある山口は、やはり勝負強い打撃が魅力だ。チームのイベント時にデザイナーとして貢献する渡部はシニアリーグを中心に4割の打率を残している。成岡も打率.444。シニアだけでなく、土曜の試合でももっとプレーを見たい。通算100勝が懸かった松尾投手には、次のシーズンこそチーム初の栄誉を達成してもらいたい。

 次週12月16日は、2024年度の開幕戦扱い(今シーズンの記録集計は前週までのため)。この試合には久しぶりに参加の福田が息子さんを連れて登場予定。久原、土屋の久々の参加も嬉しい。菊池は腰の状態が良くなく、顔を見られるのは春になりそうだが、一人でも多く集まれるといい。マネージャーとしてチームを支える、藤本選手の奥様も参加。智ちゃんがいれば、スコア記入も安心だ。今年最後の試合と納会を、ゆっくり楽しみましょう。

文責【6】

2023.12.02

12月02日 スティング戦 13-3

2023年12月2日(土)11:00~13:00
小豆沢A面(ビジター)
フリーマッチ
【スティング vs 南海ハーツ】

H 201 411 4   13
S 100 200 0x   3

投:小林〔勝〕-矢野

1(中) 森  【 0 】
2(二)兵藤【23】
3(投)小林【61】
4(遊)矢野【32】
5(捕)筒井【18】
6(三)横井【 6 】
7(一)丸山【39】
8(右)角田【 3 】
9(左) 黄  【助】

★ハーツ表彰★
殊勲賞=小林(4打数4安打4打点、第2号本塁打! 先発で二桁奪三振!)
敢闘賞=森(久しぶりの参加で猛打賞)
敢闘賞=矢野(4打数3安打猛打賞で2打点)
技能賞=丸山(右中間へライナーの二塁打)
技能賞=黄(内野安打3つでこちらも猛打賞)
守備賞=角田(右中間の難しい当たりをよく走り好捕)

試合動画

 ルーキー・小林が打って投げて、ホームイン後は球審もこなすショータイムを披露した。
 初回、右翼の柵を越える先制2ラン〔中〕を手始めに、打っては4打数4安打4打点。

 投げては速球、変化球とも制球良く決まり無四球、二桁奪三振の好投〔中〕。味方の失策絡みで失点こそ許したが、崩れることなく6回を投げ切った。

 5打席すべてで出塁を果たし、5度のホーム生還。脚力を見せた後には球審を務めるタフネスぶりを発揮した。

 小林の投球リズムと猛打に触発されるように、この日はハーツ打線が13得点と大爆発。
1番・森〔左〕と、4回に適時三塁打を放った4番・矢野〔中〕が3安打。さらに9番・黄〔右〕も全力疾走が光り、内野安打3本をもぎとった。

 横井監督も右へ左へ2安打〔左〕、ベテラン勢では7番・丸山〔中〕が4回先頭打者として右中間へ二塁打、5番・筒井〔右〕も6回に左前に適時打をマーク。両者はアウトになった打席でもそれぞれ鋭い打球を放ち、打席が近い遠いに関わらず球審もこなすなど小林に負けじと鉄人ぶりを見せつけた。

 守りでは3回、右中間の飛球を右翼手・角田がスタートよくランニング好捕〔左〕。二塁・兵藤は4回、一二塁間を抜けそうなゴロを軽快なフットワークでさばく〔右〕など安定した守備に加え、カーバリングの速さは健在だった。

 好プレーが随所に見られただけでなく、9人ギリギリの中でもケガ無く、戦い抜き会心の勝利をつかみ取った。

文責【0】

2023.11.25

11月25日 新宿ブンブン戦 14-4

2023年11月25日(土)13:00~15:00
東台B面(ビジター)
フリーマッチ
【新宿ブンブン vs 南海ハーツ】

B 301 000    4
H 023 09x  14

投:小西〔勝〕-小林〔S〕

 1 (遊)矢野【32】
 2 (捕)丸山【39】
 3 (三)小林【61】
 4 (投)小西【29】
 5 (一)筒井【18】
 6 (指)横井【 6 】
 7 (中)中原【44】
 8 (右)角田【 3 】
 9 (二)星野【助】
10(左) 黄  【助】

★ハーツ表彰★
殊勲賞=中原(ついに初安打から一気にマルチヒット、3打点!)
殊勲賞=小林(リリーフで圧巻の5連続奪三振、初セーブ! 打でも1本)
殊勲賞=小西(4回を粘投で勝利投手! 4番として2安打3打点)
技能賞=矢野(先頭打者ヒット。その後の2ライナーもミートはきっちり)
辻本賞=黄(初参戦でセンター右へクリーンヒット)

試合動画

 11月最終戦、寒さが身にしみる気温のなか行われた試合。1人の男の心には熱い闘志が芽生えていた! その男の名は『中原』。中原は今シーズン未だノーヒット。良い当たりを放ってもファウル…。毎試合苦い経験が続き、チーム内でも待望の初ヒットが期待されていた。ヒットはいつ打つのかとイジってくるチームメイトもいたが、彼は『次は打ちます』と言い続け、密かに練習を積み重ねてきた。

 最初に述べるが、試合は14-4と2桁得点で快勝だ。そんななか、中原はこの試合初ヒットが出たのか!? ピックアップしてみよう。

【第一打席】
ノーアウト2,3塁。ショートのエラーとなり出塁はするもののヒットとはならなかった…。

【第二打席】
2アウト満塁のチャンス! ノーアウトから5,6番打者が共にフライを上げて2アウトとなり、チャンスが潰れかけそうな場面、打席に向かう中原。相手ピッチャーは2アウトを取り下位打線。打ち取る気合い満々だ。中原は2ストライクと追い込まれ厳しいカウント、意地で放った当たりはピッチャーゴロ。かと思いきや、ピッチャーの横をスルリと抜けてセカンド内野安打〔中〕。待望の初ヒット!! 会心ではなくても誰が何と言おうとヒットはヒットである。ベンチでは今日イチの盛り上がり! 中原本人も肩の荷がおりただろう。

【第三打席】
またも満塁のチャンスで周ってきた中原。初ヒットを前打席で放ち、力みがなくなったのか見事なレフトへのクリーンヒット〔中〕かつタイムリー! 今までの苦い経験が嘘のような打球である。中原の表情も豊かになり、緊張が解れたようだった。

 結果、打線全体のつながりでチームは快勝! 中原は殊勲賞に選出された。今シーズン残り少ないなか、ヒットが出るかと不安もあっただろう。しかし、その不安を払拭して堂々とチームの一員として胸を張れる活躍であった。彼にとって忘れられない日となったに違いない。彼の活躍はまだ序章に過ぎない。これからさらなる成長・飛躍に期待して戦評を締めくくることにする。

文責【3】

2023.11.11

11月11日 25周年記念紅白戦 Y10-S3

2023年11月11日(土)13:00~15:00
羽根木公園B面
【南海ハーツ25周年記念紅白戦】
シニアチーム vs ヤングチーム

S 000 000 300   3
Y 003 020 05x  10

投手
S:高松-岩田
Y:小西-矢野〔勝〕-中原-角田-小林-綿貫

本塁打:小林《Y》

《シニアチーム》
1(中)宮本【19】
2(一)藤本【 5 】
3(投)高松【49】
4(遊)筒井【18】
5(左)山口【31】
6(三)兵藤【23】
7(右)太田【16】
8(二)岩田【36】
9(捕)丸山【39】

《ヤングチーム》
1(一)綿貫【14】
2(遊)矢野【32】
3(投)小西【29】
4(捕)小林【61】
5(三)中原【44】
6(二)藤本智【101】
7(左)みずき
8(右)角田【 3 】
9(中)横井【 6 】

★ハーツ表彰★
殊勲賞=小林(6打点)
敢闘賞=中原(初登板、初ヒット)
敢闘賞=丸山(2安打)
技能賞=兵藤(1安打、堅実な守備)
技能賞=高松(1安打、7イニング好投)
守備賞=太田(さすがの拝み捕り)
辻本賞=藤本智(初出場、前に飛ばす)
辻本賞=みずき(初出場、打球逸らさず)
辻本賞=角田(初登板)
辻本賞=綿貫(シフトにしっかり引っかかる)
辻本賞=岩田(守備で目立ち、抑えで登板)

試合動画

 「27年目」の25周年記念試合。紅白戦のチーム分けはガチンコの年齢分け。シニアチームの某T監督から「試合にならないんじゃないの~」と至極真っ当な指摘を受けたが、ジャイアントキリングが一番起きやすい球技。やってみなければわからない。

 前々日スタメンを組んで唖然、呆然。当たり前だが「純シニアチーム」。初参戦とはいえ、4試合のうち、3試合ダブルスコア以上で惨敗した悪夢が蘇る。祝賀会はやけ酒だな、半ばヤケクソで試合に臨んだ。

 ヤングチーム(以下ヤング)の先発は小西。いつもより肩の力が適度に抜け(そりゃそうだ)、制球よく速球がコーナーにビシビシ決まる。初回をあっさりと三者凡退に。

 シニアチーム(以下シニア)の先発は一本柱の高松。こちらも制球よく打者を翻弄。先頭打者の綿貫の時に大掛かりな右寄りシフト。力んでピーゴロ、術中にハマる。矢野がレフト前に弾き返したあとにドラマが起こる。太田遅刻のためライトを守ったヤングの横井が小西の右中間へのライトライナーを好捕。ヤングのベンチから怨嗟の声。シニアはガッツポーズ。これでシニアの守備にリズムが生まれた。

 二回の裏。ノーヒッター中原の平凡なセカンドフライを岩田が目測誤り、初ヒット!! しかし高松は冷静に怒りを鎮め、下位打線をピシャリ。なんとなんと二回終了で0対0。だから野球はわからない。

 ヤング二番手矢野も肩の力が抜け、速球も変化球もキレ良し。しかしながら三回に丸山がセンターにクリーンヒット! だが、期待の一、二番の宮本、藤本が凡退。点が入らない。

 三回にヤングが先制。先頭の横井のライトフライを太田が拝み取り。シニアは盛り上がるが、綿貫の内野安打から小西エラー出塁で一二塁、四番小林がセンターオーバーの二塁打。さらにエラーで3点。やはりエラーが絡むと失点に繋がる。

 五回にもエラーが絡み、さらに2失点。0対5。これ以上離されるとせっかくの記念試合が凡戦になってしまう。そこで七回より「サイレント満塁」発動。初体験の「サイレント満塁」にヤング守備が動揺。送球エラーが続出し、3点。2点差に。

 七回の裏をしっかり抑え、八回の攻撃。再度の「サイレント満塁」。しかも二番からの好打順。さぁ逆転と盛り上がるが、藤本、高松がヤング小林の前に連続三振。四番筒井の渾身の「目の覚めるような」ライナーはセカンド正面。中原が難なくキャッチ。ゼロに終わる。

 ピンチの後にチャンスあり。シニアの投手が岩田に変わったとたん、ヤング打線が爆発。綿貫二塁打でまず1点、矢野が師匠太田を襲うライト前、トドメはまたも小林の豪快な左中間3点本塁打。勝負あり。

 しかしながら大方の予想を裏切り、三回途中まで0対0。特筆すべきは九回まで出来たこと。それだけリズム良く試合が運んだ証拠である。
 次は4年後の30周年記念試合。みなさんお元気で、同じメンバーで会いましょう。

文責【18】

2023.11.04

11月04日 中野マシンガンズ戦 4-16

2023年11月4日(土)14:00~16:00
上高田運動施設A面(ビジター)
フリーマッチ
【中野マシンガンズ vs 南海ハーツ】

H 000 130 0    4
M 116 503 x  16

投:小西〔負〕-矢野

 1 (二)岩田【36】
 2 (一)藤本【 5 】
 3 (遊)矢野【32】
 4 (投)小西【29】
 5 (捕)筒井【18】
 6 (三)横井【 6 】
 7 (中)中原【44】
 8 (左)丸山【39】
 9 (指)角田【 3 】
10(右)星野【助】

★ハーツ表彰★
敢闘賞=藤本(巧みなバットコントロールでライトへ2安打)
技能賞=矢野(センターへ貴重なタイムリーヒット)
技能賞=星野(レフトへ強い打球のヒット)
守備賞=中原(センターで2度、フライを堅実にキャッチ)
守備賞=筒井(途中から入ったショートで、確実にゴロを複数アウト)
辻本賞=岩田(一塁から激走でホームイン)
辻本賞=小西(守備の乱れ多発の中、制球良く粘りの4回力投)

試合動画

 11月に入っても夏日が続き、記録的暑さが続く最中行われた試合。相手はダブルヘッダーで疲労の蓄積も予想される中野マシンガンズ。体力満タンな南海ハーツは攻守にわたり堅実に挑みたい。

 しかし、そんな簡単にいかないのが最近の南海ハーツ。1回、2回と立て続けに失点。攻撃も相手の堅い守備でアウトの山を築いてしまう。
 勝負の命運を分けたのは3回裏、中野マシンガンズの攻撃。先発の小西が打ち取った打球を味方がエラー。長打をくらう場面もあったが、中継プレーの乱れやファーストへの悪送球なども度重なり6失点。
 4回裏も流れを止めることが出来ず5失点。先発小西は苦しいマウンドとなったが、強い精神力で淡々と投げ続けた。13失点となったが小西の自責点がいくつあっただろうか…。守備の甘さを露呈した試合となった。

 攻撃面は4回に1点を返し、5回には2アウトから助っ人星野のレフト前ヒット、岩田がフォアボールで繋ぎ、藤本の上手い流し打ち〔左〕で星野が生還。相手が守備でもたついている隙を狙い、岩田が1塁から激走のホームイン。打者の藤本も3塁を落とし入れ貴重な加点となった。矢野もセンターへタイムリーヒットを打つ〔右〕が反撃もここまで。

 4-16で大敗の南海ハーツ。守備のリズムから攻撃へと掲げていたが、実現することが出来なかった。守備の基本『ボールをしっかりグラブに入れてから送球』を再認識して、アウトを積み重ねていきたい。
 今シーズンの試合も残り少なくなる中、少しでも南海ハーツの掲げる『守備から攻撃へ』を実現して、来シーズンへの糧を築いていこう。

文責【3】

2023.10.28

10月28日 TEAMシゲル戦 11-7

2023年10月28日(土)13:00~15:00
大泉中央公園(ホーム)
フリーマッチ
【南海ハーツ vs TEAMシゲル】

H 080 03|4  11(15)
S 520 00|0x  7

投:小林〔勝〕-矢野〔S〕

本塁打:小林1号

 1 (投)小林【61】
 2 (三)横井【 6 】
 3 (捕)矢野【32】
 4 (遊)筒井【18】
 5 (二)丸山【39】
 6 (一)藤本【 5 】
 7 (左)中原【44】
 8 (右)岩田【22】
 9 (指)角田【 3 】
10(中)土屋【13】

★ハーツ表彰★
殊勲賞=小林(柵越えホームランと満塁走者一掃二塁打に、先発で初勝利!)
敢闘賞=藤本(満塁のチャンスに右中間へ2点タイムリー)
敢闘賞=岩田(反撃の口火を切るレフト線へのヒット)
技能賞=土屋(左打席でタイムリーヒット)
技能賞=矢野(無失点リリーフで、小林投手の初勝利をアシスト)
守備賞=筒井(ショートで堅実な守備)
辻本賞=中原(ランナー三塁時に、貴重な打点)
辻本賞=角田(全出塁の3四球、2盗塁、1打点)

試合動画

 ハーツは打線がよくつながり、初回の大量失点をはね返して逆転勝ち。リーグ公式戦ではなかったものの、TEAMシゲルから勝利を挙げた。

 この日のハーツの先発は、今後へのトライアルもあって入団したばかりの小林が務めた。小林は若いだけあって球威、球速には段違いのものがあったが、初回は内容的に打ち取っている当たりが微妙なところに落ちたり、守備の乱れも重なって不運な5失点。立ち上がりはこの日もまたまた相手ペースのゲームになるかと思われた。

 しかしハーツは2回表に一気の反撃を見せる。二死から藤本、中原が四球で出塁すると、岩田が左前打を放って満塁とチャンスを拡大。角田が押し出し死球を選んだ後、土屋が左打席できれいに中前にはじき返す適時打、なお満塁で小林が中堅左に満塁走者一掃の二塁打を放って追いつくと、この勢いに相手の守備陣も乱れだし、失策が重なってこの回一挙8点のビッグイニングとなった。

 小林は2回にも2点を失い、1点差とされはしたが、内角のボールを使い始めてからはリズムをつかみ、尻上がりに安定感を増した。相手を完全に詰まらせる場面も何度かあった上、力んで四球という場面もなく、今後へ向けて期待の持てる内容だった。

 1点差のまま終盤に入った5回、ハーツは相手投手が代わったところを攻め、横井の左前打から足を絡めながら2四球を得て満塁。一死後、藤本が前進守備の二塁手の頭上を越えて右中間に転がる二塁打を放って突き放すと、さらに中原の内野ゴロの間に加点し、勝利を大きく引き寄せた。

 そして仕上げはこの日の主役・小林だ。6回、一死三塁から放った打球はレフトへ高々と舞い上がり〔中〕、その瞬間に誰もが確信する柵越えの2ラン! さらに横井のこの日2本目のヒットに敵失も絡んで2点を加え、ハーツは勝負を決めた。

 4回からマウンドに上がった矢野は、走者を出しながらも、一塁けん制で一度、二塁けん制で一度と、1イニングに2度も走者の飛び出しを誘って挟殺に取るなど冷静なマウンドさばきで無失点リリーフを見せた。

 この日のハーツはヒットは7本だったが、六番以降の下位打線がよくつないで一番の小林の長打を生かすという理想的な攻めができ、それが大量点につながった。角田の3四球、2四球と内野ゴロでの打点を挙げた中原のつなぎも大きかった。

 また、投手陣もこの日小林が今後に期待の持てる投球を披露し、若手3人+高松と、それなりの厚みのある構成が見えてきた。この日は公式戦ではなかったが、それでもGリーグのチームを相手にしての勝利。次はこれを来季の公式戦での勝利につなげていきたいところだ。

文責【5】

今週のハッスルナイン

2023.10.21

10月21日 タワーズ戦 3-6

2023年10月21日(土)13:00~15:00
世田谷公園B面(ビジター)
フリーマッチ
【タワーズ vs 南海ハーツ】

T 030 120  6
H 003 000  3

投:矢野-小西〔負〕

 1 (遊)小西【29】
 2 (投)矢野【32】
 3 (一)高松【49】
 4 (左)山口【31】
 5 (捕)筒井【18】
 6 (二)兵藤【23】
 7 (中)宮本【19】
 8 (三)横井【 6 】
 9 (右)角田【 3 】

★ハーツ表彰★
敢闘賞=山口(一時同点に追いつく貴重な犠牲フライ)
敢闘賞=宮本(好投手から三遊間へ、ハーツの初ヒット)
敢闘賞=高松(決め球の速球に完璧なタイミングでセンター前)
技能賞=矢野(先発投手として制球良く好投。ダブルスチールで生還)
技能賞=小西(ロングリリーフで力投、好調維持)
守備賞=高松(難しい一塁送球を何度も好捕)
辻本賞=角田(2四球を選び、1盗塁とハーツ最初の得点)

試合動画

 世田谷公園でタワーズさんと初対戦。ハーツの先発は矢野〔左〕。この日は制球が良く、初回を三者凡退、順調な立ち上がりを見せる。タワーズの先発は、腕の振りが良い快速球投手だった〔右〕。ハーツも期待の上位打線が初回を三者凡退に打ち取られる。

 2回表にタワーズが隙のない攻撃で3点を先制。劣勢が続くハーツだったが、その裏に宮本が三遊間へ会心のヒット〔左〕。少しずつ攻略の糸口を見つけると、3回裏、代わった2番手投手を攻め、四球やエラー絡みでまず1点を返す。なおも一死二塁で、再登板となった先発投手の速球を3番高松がセンターへきれいに弾き返す〔中〕。このあとダブルスチールで1点差に迫り、打席に入るのは4番山口。前週からの好調さで、レフトへ貴重な同点犠牲フライ〔右〕。

 好投手相手に接戦に持ち込んだハーツは、4回から前週も好投した小西にスイッチ〔中〕。小西も制球と緩急に磨きがかかり、粘投するが、4回表に守備の乱れもあり惜しくも1失点。5回表にはタワーズがチャンスにタイムリーで2点を追加、ハーツを突き放す。

 ハーツは最終6回裏に、二死一塁から横井〔中〕がこの日2本目のヒットをレフトに放つも得点ならず。6-3でタワーズが南海ハーツを下した。
 終わってみれば、散発4安打のハーツは勝機を見いだすのが難しかった。それでも矢野、小西の好投は今後につながるし、安定感のある高松、そして新入団の小林など、来季に向けた投手層は厚みを増しそうだ。シニアリーグで登板した、岩田、中原、兵藤の今後にも期待したい。

 すでにGリーグを全日程終了している南海ハーツは、10月以降、Gリーグチームとのフリーマッチを多く組めている。気心の知れたチームとの対戦を楽しみながら、来季の戦い方を考える良い機会にもなるだろう。一試合一試合を大切にしながら、秋も充実した草野球ライフを続けていきたい。

文責【6】

2023.10.14

10月14日 新宿ブンブン戦 8-5

2023年10月14日(土)13:00~15:00
武蔵野公園(ビジター)
フリーマッチ
【新宿ブンブン vs 南海ハーツ】

H 000 020 6  8
B 012 000 2  5

投:高松-小西〔勝〕

 1 (遊)矢野【32】
 2 (左)中原【44】
 3 (投)高松【49】
 4 (三)小西【29】
 5 (一)筒井【18】
 6 (捕)丸山【39】
 7 (二)兵藤【23】
 8 (指)山口【31】
 9 (中)横井【 6 】
10(右)角田【 3 】

★ハーツ表彰★
殊勲賞=高松(先発で好投、最終回に貴重な同点内野安打!)
殊勲賞=小西(リリーフで勝利投手。勝ち越し内野安打!)
殊勲賞=筒井(レフトへ会心のダメ押し2点タイムリー!)
敢闘賞=山口(反撃の起点となるレフト前ヒット)
技能賞=丸山(シュアな打撃で流し打ちのヒット)
守備賞=矢野(三遊間のゴロに追いつき、強肩で一塁アウト)
辻本賞=角田(押し出し四球に、2盗塁、1得点)

試合動画

 7月末以来、勝利から遠ざかっていた南海ハーツ。10/7には1点差の惜しい試合もあったが、あと一歩で勝ちを逃していた。なんとしても連敗を止めたい各選手の強い想いが、最終回に実を結んだ好ゲームとなった。

 Gリーグでいつも対戦している新宿ブンブン戦。この日のブンブンさんは、まず守備が安定していた。小西の強烈なライナーはショートの田中舘選手が好捕。矢野のタイムリーかと思われたライナーもサードの岡田選手がダイレクトキャッチ。ハーツ打線は、ブンブンの先発・木津投手の前に、4回までノーヒット。苦しい展開が続く。

 そんな中、試合を作ったのが、ハーツ先発の高松だ〔中〕。持ち前のコントロールの良さで、初回は三者凡退。その後、味方のエラーなどでピンチを広げる場面もあったが、終始落ち着いたピッチングで、4回を3失点で凌ぐ。

 なんとか1点を返したいハーツ打線の起点は、山口の一打だった。5回表、無死一二塁の場面で、レフトへクリーンヒット〔左〕。満塁となり、続く横井の打球はセンターの前へポトリと落ちるが、センターの好判断で本封。運にも見放されかけたハーツだったが、10番角田がよく見て押し出し四球〔右〕。ついに1点を返し、相手エラーでもう1点を追加、2-3と接戦に持ち込む。

 その裏からは、先発サードで好守を見せていた小西が満を持してマウンドへ〔左〕。先頭打者の三遊間の強烈な打球にショート矢野が抜群の運動神経で追いつき〔右〕、送球も完璧で一塁アウト(守備賞)。小西は回をまたぐ三者連続三振など、速球と緩い球をうまく織り交ぜ、5回6回を無失点。逆転勝利に望みをつなぐ。

 そして1点差のままで迎えた最終7回表、ハーツは山口の四球、横井のレフト線安打〔左〕、角田の四球で無死満塁とする。さあ逆転といきたいところだが、ブンブンは勝負の前進守備。矢野、中原ともに内野ゴロで本封。二死となり、苦しいムードとなったが、ここで巡ってきたのは最も勝負強い3番高松。しっかり振り切った打球〔右〕は三塁強襲安打となり、土壇場でハーツが同点に追いつく。

 こうなれば勝ち越ししかない。勝利への強い気持ちを抱いているのは4番の小西も同じだ。二死満塁でチャンスは続いている。小西も渾身のスイングをするが、打球は内野へふわっと上がる〔左〕。打ち取られたかと思われたが、高く上がったフライは風にも流され、二塁手の横へ落ちる。スタートを切っている二者が生還し、待ち望んだ勝ち越し2点タイムリーとなる。畳みかけたいハーツは、続く筒井がレフトへ完璧な2点タイムリー〔右〕。さらに1点を加えたハーツはこの回6点、8-3とリードを広げる。

 しかし試合は簡単には終わらない。7回裏、ブンブンは4番岡田選手のヒットなどで2点を返し、8-5に。球場の使用時間もぎりぎりとなり、審判から最終打者を宣告された大串選手から、小西が三振を奪い、ゲームセット。辛くも新宿ブンブンを下し、南海ハーツは長いトンネルからようやく抜け出した。

 勝つことの難しさを痛感した2カ月半。守備の乱れも含め、投手陣が2桁失点を繰り返し、打線もつながらず、大差で負ける試合が多く、苦しい夏から秋だった。GリーグのTEAMシゲル戦など、接戦を展開しながら、勝負どころであと1点が取れず、悔しい思いもした。

 今シーズンは“Hearty Baseball(まごころ野球)”を掲げ、リスペクトの精神(対戦チーム、自チームのメンバー、審判さんすべてにおいて)で試合に臨んできた南海ハーツ。全員が楽しむ野球――それは春から秋にかけても変わらないが、勝つことで喜びが増す、負ければ悔しい――監督采配、チーム運営の難しさを感じた期間でもあった。
 まだ今シーズンは2カ月続く。勝ち星を一つでも多く積み重ねていけるように、そして来シーズンに向けて、各メンバーが自分の中で目標を持っていけるように、これからの時間を大切にしていきたい。

文責【6】

2023.10.08

10月08日 オリオールズ戦 0-16

2023年10月8日(日)8:00~9:30
西戸山公園
シニアリーグ第4戦
【南海ハーツ vs オリオールズ】

O 047 5  16
H 000 0    0

投:岩田〔負〕-中原-高松

 1 (一)藤本【 5 】→太田【16】
 2 (投)岩田【36】→中原【44】
 3 (二)綿貫【14】
 4 (三)高松【49】
 5 (遊)筒井【18】
 6 (左)成岡【11】
 7 (中)宮本【19】
 8 (右)山口【31】
 9 (捕)丸山【39】

★ハーツ表彰★

 今年のシニアリーグ最終戦。試合開始8時という厳しい条件の中、各選手早めに集合しアップを始め、体を温める。グラウンドに入ると選手の顔は一変、真剣な表情に。強豪オリオールズに負けないチームワークで試合に臨む。

 先発投手は、声でチームの士気を高めるムードメーカーの岩田。初回、堂々たるマウンドさばきで強打のオリオールズを無失点に抑える。誰よりも早く集合し、先発投手としての調整を行う岩田の姿には敬意を表する。慶應大学バッテリーとして捕手を務める丸山も見事な女房役だ。

 その後は失点をしつつも抑えた岩田に代わり、マウンドに上がるのは、初登板の中原。先頭打者をショートゴロに打ち取り、見事な立ち上がりだったが、次の打者にフォアボールを与えると牽制やセットポジションの静止が甘いなどでボークをとられ動揺。腕の振りが甘くなりフォアボールを連発。サードの高松がタイムをとり一声かけるが状況は変わらず、高松が緊急登板となった。高松も相手打線を抑えることが出来ず、スコア0-16で厳しい敗戦となった。

 中原にとってホロ苦い初登板となったが、この経験は貴重だ。投手は精神力が求められる。自信を持ってストライクゾーンを目掛けなければ腕の振りが鈍り、コントロールも乱れ、結果、球が甘くなり打ち込まれてしまう。それを学んだ中原は次回の登板では、経験を糧にした投球をマウンドで見せてくれるだろう。

 無得点で終わったハーツだが、打線ではシニアの若き大砲・成岡が芯ではなかったと言いつつも、レフトオーバーのスリーベースヒット。身体能力の高さは特筆される。高松、宮本もヒットを放ちチャンスを作るが、あと一本が足りなかった。綿貫も芯で捉えた打球は、ライト前へ渋いヒット。喜ぶ14番だったが、即座に牽制アウト…。喜びも束の間、ベンチへの足どりは重かった。

 来年は松尾、横井と攻守にわたり大きな戦力補強が叶う南海ハーツ。今年以上の結果を出してくれることに期待だ。

文責【3】

今週のベストショット

2023.10.07

10月07日 TITANS戦 8-9

2023年10月7日(土)13:00~15:00
上井草スポーツセンターC面(ホーム)
フリーマッチ
【南海ハーツ vs TITANS】

H 142 10   8
T 125 01x  9

投:小西-小林〔負〕

 1 (遊)小林【61】
 2 (捕)土屋【13】
 3 (三)高松【49】
 4 (投)小西【29】
 5 (一)筒井【18】
 6 (中)横井【 6 】
 7 (二)兵藤【23】
 8 (左)丸山【39】
 9 (右)角田【 3 】

★ハーツ表彰★
敢闘賞=小林(シュアなバッティングで猛打賞、初登板でも躍動)
技能賞=土屋(初の捕手出場、レフト前ヒットと犠牲バントで貢献)
技能賞=高松(先制犠牲フライに、レフト前、2四球で高出塁率)
技能賞=筒井(フルスイングでライトへライナーヒット)
技能賞=小西(打撃好調、テキサス安打2本に、先発で試合を作る)
技能賞=丸山(渋い内野安打に、2度の進塁打)

試合動画

 10月に入り、漸く秋らしい気温になりつつある中、この日は上空に強風が吹き荒れていた。相手は初対戦となるTITANS。どのような野球をしてくるのだろうか。そんな中、南海ハーツでは小西がチームに誘った職場の後輩・小林が晴れて新入団選手に。頼もしき存在が加わり、9人でTITANSに挑む。

 初回、1番打者として打席に立つ小林。若き背中を見つめるチームメイトの前できれいなレフト前ヒットを放つ。盗塁も決めノーアウト2塁。2番打者の土屋は先制点の大事さを考え、自らの判断で送りバントを決め1アウト3塁。クリーンナップの3番高松がレフトへ犠牲フライを放ち、幸先よく先制。続く小西がライトへポテンヒットを放つが、後続は打ち取られた。

 その裏、同点に追い付かれるが、2回表に南海ハーツ打線が火を吹く。横井、兵藤が連続フォアボールを選ぶと、続く丸山が内野ゴロで各ランナーを進める。角田がフライを上げアウトと思われたが、風に煽られショートが落球、ランナー1人がホームイン。小林のサードゴロで、3塁ランナー兵藤がホームを狙うが、挟殺プレーとなり2アウト。続く土屋がレフト前ヒットで満塁のチャンスに。すると相手投手がワイルドピッチ。その隙を突き3塁ランナーが微妙なタイミングだったがホームイン。高松がフォアボールを選び再び満塁。4番の小西がセカンドへヒットを放ち2人が返り、4点をあげるビッグイニング!

 2回にも失点するが、3回は横井のレフト前クリーンヒットと盗塁、兵藤のフォアボールを挟んで、丸山が2回と同様の進塁打。ここで小林がセンター前へしぶとくヒットを放ちランナー2人を返し追加点。

 勝利が見えつつある中、3回裏にTITANSが牙を剥く。ヒット、四球でチャンスを作ると、タイムリー。エラーや連係ミスも重なり5失点で、ハーツは逆転を許してしまう。

 4回表に1点をもぎ取り同点に追い付くと、その裏のマウンドには初登板の小林。テンポ良く、直球に緩いカーブを交えて相手打線を翻弄。無失点で上々の投手デビューに。そして2イニング目に入った5回裏、相手打者が放ったライナーはライトを襲い、懸命に突っ込むも後逸となり、ランニングホームランで勝ち越し(残り時間が少なく最終回となったため、サヨナラ負けのかたちに)。ライトの状況判断ミスで、新入団の小林に黒星を付ける結果となった。

 僅差ではあったがチームの連敗を止めることが出来なかった南海ハーツ。しかし、新入団・小林の活躍、土屋の捕手デビュー(大学の先輩、小西投手との初バッテリー)は明るいニュース。この日、ハーツ打線が見せた粘りのあるチャンスメイクと勝負強さは今後に活かしていきたい。すでにGリーグを終えた南海ハーツだが、今シーズンはまだ終わっていない。連敗が継続している以上、来シーズンへの課題は山積みである。まず連敗を止め、勝つためには何が必要かをチーム内で共有し、連勝街道へ進んでいきたい。

文責【3】

今週のベストショット

2023.09.30

09月30日 中野マシンガンズ戦 5-10

2023年9月30日(土)15:00~17:00
羽根木公園B面(ホーム)
《筒井幹雄選手還暦記念試合》
【南海ハーツ vs 中野マシンガンズ】

H 003 020 0    5
M 005 410 x  10

投:筒井-兵藤-高松〔負〕-小西

 1 (三)高松【49】
 2 (捕)綿貫【14】→藤本【 5 】
 3 (遊)兵藤【23】
 4 (投)筒井【18】
 5 (二)小西【29】
 6 (中)矢野【32】
 7 (左) 森  【 0 】
 8 (指)岩田【36】
 9 (一)中原【44】→横井【 6 】
10(右)角田【 3 】

スコア:藤本(智)

★ハーツ表彰★
敢闘賞=筒井(4打席フルスイングに、ピッチャーとショートで活躍)
敢闘賞=小西(猛打賞で打撃上昇、好リリーフも)
敢闘賞=高松(先頭打者安打と二塁打。投手でも貢献)
技能賞=矢野(ライトへのエンタイトルツーベース)
技能賞=森(レフトへしぶといヒット。計2打点)
守備賞=中原(ファーストで難しい送球をナイスキャッチ)
守備賞=矢野(センターでこの日も好守連発)
辻本賞=渡部(長年にわたる、歴代還暦記念試合&祝賀会の貢献度)
辻本賞=兵藤(遊投三二、内野守備で幅広く貢献)

試合動画

 チームの連続試合出場記録を作るなど、長く主力として活躍してきた「ザ・昭和の野球オヤジ」筒井の還暦試合。この日は、ゲームにも、その後の宴会にも多くの人数が集まって盛り上がった。

 筒井は「四番ピッチャー」で出場。1回表のハーツは、先頭の高松のヒットから満塁とするが(筒井の第1打席は四球)無得点に終わった。
 その裏、筒井は勇躍マウンドへ。背番号18、かつてはチームの最多記録となるシーズン12勝を挙げたことが(今でも)自慢だ。この日は先頭打者を中飛に打ち取りしっかり一死を取った。

 次打者に四球を出し交代したが、リリーフした兵藤が三、四番を打ち取り無失点で切り抜ける。2回から登板した高松も、センター矢野の好守もあってこの回を3者凡退。序盤は両軍無得点で進んだ。

 先制点の欲しいハーツは3回表、敵失などで一死満塁の好機をつくると、小西が三遊間に適時内野安打し先制、さらに敵失、記録はライトゴロとなったが、森の右前への当たりで計3点を挙げた。

 しかしその裏からマシンガンズの強力打線が爆発し、ハーツは3回、4回で9失点、逆転を許した。6回以降は小西が2回1失点と踏ん張ったが計10失点。攻撃では5回表に小西の左翼線安打、矢野の右越えエンタイトル二塁打、森の左前打と3連打が出、矢野の本盗もあって2点を返したが、及ばなかった。

 敗戦に終わったハーツだが、この日は打線では小西〔左〕が3安打、高松〔右〕が二塁打を含む2安打を放ったほか、守備でも矢野がセンターで好守を連発、中原もファーストで好プレーを見せ、また兵藤は4つのポジションを守って監督采配を支えた。

 この日の主役の筒井はヒットこそ出なかったが、各打席で持ち前のフルスイングを披露、外野へ2本の飛球を運び、落球の判定で出塁、マウンドを降りてからはショートを守り、節目のゲームで思い切り燃焼した。

 試合後の祝宴では、筒井へはもちろん、同様に今年還暦を迎える渡部にも、これまで他の選手の還暦試合にユニークな横断幕を準備したり、記念品をデザインしてくれたことへの感謝を込め、記念品が贈られた。

 また、この日は対戦相手のマシンガンズさんからも、筒井への記念品(両チームのマークをあしらったTシャツ)をいただいた。筒井はこれをいたく気に入り、終日着用していた。マシンガンズさん、ありがとうございました!

文責【5】


2023.09.23

09月23日 あしたば戦 1-11

2023年9月30日(土)14:30~16:30
砧C面(ビジター)
Gリーグ第10戦
【あしたば vs 南海ハーツ】(2回戦)

H 000 000 1        1
A 200 135 x(3)  11(14)

投:小西〔負〕-矢野-松尾

 1 (遊)松尾【17】
 2 (投)小西【29】
 3 (三)横井【 6 】
 4 (中)矢野【32】
 5 (一)筒井【18】
 6 (捕)綿貫【14】
 7 (左)岩田【36】
 8 (二)萩原【助】
 9 (指)大島【助】
10(右)角田【 3 】

スコア:藤本(智)

☆Gリーグ表彰☆
最優秀=友廣選手(あしたば)
 優秀=長堂選手(あしたば)
 優秀=筒井選手(南海ハーツ)

★ハーツ表彰★
敢闘賞=小西(先発で5回を投げ、速球、制球ともにGood)
敢闘賞=筒井(最終回、意地のレフト前タイムリー)
技能賞=松尾(7回裏の登板で制球良く、秋の投球に期待。ショートの堅守もさすが)
技能賞=大島(3回センターへクリーンヒット)
守備賞=矢野(2つのセンターフライをスーパーキャッチ、ランナーも刺す)
辻本賞=岩田(レフトで試合開始から最後まで声でチームを鼓舞)

試合動画

 数々の球場に足を運んだが、最も移動に難儀するのがこの砧(目黒区管轄) 。割と近い小田急沿線に住んでいながら、1時間半かかった。まぁ準備運動と考えればいいか(苦笑)。

 Gリーグ最終戦。初戦は勝利した強豪あしたば。連勝と行きたいところ。
 初回。久々参加の松尾が「打ちたい」気持ちをグッと抑えて四球を選ぶ。二番小西の初球に二盗を試みるが、相手捕手の強肩にタッチアウト。これでハーツの足が止まった。
 「あの松尾が刺されるのか…」早くも暗雲が立ち込める。

 その裏。ヒット2本に四球がからみ、2失点。しかしながら今日のハーツは違った。ズルズル行かない。踏ん張った。

 それを支えたのはなんと言ってもセンター矢野。二回の裏、右中間を破るかと思われた強烈なライナーを判断よく追いつき、最後はジャンピングキャッチ。20年以上在籍しているが、間違いなく5本の指に入るファインプレーである。三回にも魅せた。センター前を襲った打球を地面スレスレでキャッチ。すぐさま一塁に遠投。ダブルプレーである。このプレーも凄まじかった。

 ハーツ打線は相変わらずの低空飛行。「打線」。そう。線にならなければならないのだが、全く繋がらない。

 あしたばの長堂投手は制球良く、速球も走っていたが、個々の工夫がないので打ち崩せない。打席の位置を変えるとか、バットの長さを考えるとか、方法はいくつか考えられるのだが、ただ振り回しているだけではゼロ行進もむべなるかな…。

 三回に助っ人2名(YBC 萩原さん、大島さん)の連打と松尾の四球で満塁と追い詰めたのが唯一の見せ場。最終回、筒井の一打で完封を逃れるのが精一杯だった。

 これでGリーグは終戦。5勝5敗。負ける試合はいつも大量得点差。残された約10試合で来年の方向性を試す戦いをしなければいけない、そう感じた最終戦だった。

文責【18】

2023.09.16

09月16日 西荻ヘイガース戦 5-12

2023年9月16日(土)13:00~15:00
東台B面(ホーム)
フリーマッチ
【南海ハーツ vs 西荻ヘイガース】

Ha 502 401  12
He 010 004   5

投:矢野〔負〕-筒井-高松

 1 (遊)筒井【18】
 2 (右)角田【 3 】
 3 (投)矢野【32】
 4 (一)高松【49】
 5 (捕)丸山【39】
 6 (左)山口【31】
 7 (二)兵藤【23】
 8 (中)宮本【19】
 9 (三)横井【 6 】

★ハーツ表彰★
敢闘賞=兵藤(会心の左中間二塁打に、最終回もセンター前)
敢闘賞=筒井(センターへのタイムリーに、レフトへの完璧な安打)
技能賞=矢野(最終回に反撃のレフト前タイムリー。先発で好投)
技能賞=高松(3イニングのロングリリーフ、さすがの安定感)
技能賞=角田(四死球出塁に、4打席目の渋い内野安打)
守備賞=矢野(強肩キャッチャー、二盗を刺す)
辻本賞=菊池(2週連続、スコア入力を進んで担当)

試合動画 前半 後半

 前日、雨が降った影響もあり高温多湿の中行われる試合。球場に一番乗りしたのは横井監督だった。2試合連続完封負け、大量失点と監督として責任を感じているのだろう。本日こそはという気合いが感じられる!
対戦相手は7/15に4(11)-14で敗戦した西荻ヘイガース。この試合は成岡、松尾が参加しており乱打戦となったが、惜しくも敗れた試合。勝利をもぎ取りたい。

 南海ハーツの先発投手は矢野。本日の矢野は今までとは雰囲気が違っていた。試合前に2人のチームメイトからアドバイスがあったからだ。1人は高松。打たせて取る意識で、短い時間でイニングを終えられるかに挑戦してみては?と。守備のリズムも良くなり、攻撃にも活気が出るのではとの考え。もう1人はスタメン捕手の丸山。矢野の投球フォームについてアドバイスを送り、制球が良くなるのではないかと。

 それらのアドバイスを胸に、まっさらなマウンドに上がる矢野。彼はアドバイスを体現して打たせて取る投球を見せた。結果、初回5失点したものの表情は明るく下を見ることはなかった。また四球がなく、自滅することのない投球。マウンドを降りる彼にはチームメイトから称賛の声があり、矢野の自信につながったのではないだろうか。その後は、捕手へと変わりフル回転する彼はこの試合一番の功労者だろう。

 矢野の投球に応えるべく、南海ハーツの初回の攻撃。先頭打者は筒井。初回はベテランが球を見極め四球で出塁。2、3番は死球と四球となりノーアウト満塁。初回から、得点のチャンス! しかし、4、5、6番が打ち取られ得点には至らなかった。得点力不足が表面化した形となった。

 しかし、2回の攻撃、3塁コーチャー丸山からの『しまっていこう!』という声に後押しされて、横井がヒットで出塁、盗塁、相手のエラーも重なり2アウト3塁。ここで打席に立つのはチャンスに強い筒井。見事にセンターへ弾き返し〔中〕、3試合ぶりの得点をチームにもたらした!

 その後失点が続く中、迎えた最終回。1アウトから兵藤が本日2本目のヒットで出塁〔左〕。2アウトになるものの横井が四球、筒井が2本目のヒットで2アウト満塁。ここで打席に立つのは三振数チームダントツトップの角田〔中〕。チームの期待が薄い中、2ストライクと追い込まれる。何とか食らいつこうと放った打球は1塁へ渋い内野安打となり兵藤が帰り1点、さらに相手の隙を突いて2塁ランナーの横井も帰り2点を返す。矢野〔右〕がレフトへヒットを放ち、もう1点。相手投手は投球が乱れ、高松に四球、打者・丸山時にはボークでさらに1点追加となるが、反撃もここまで。南海ハーツは5-12で敗戦となった。

 試合は敗戦であったが、収穫は多く善戦と言って良いのではないだろうか。矢野のこれからの選手としての活躍が楽しみである。試合後には、東台野球場でお馴染みの中華太陽で新宿ブンブンと会い、10/14(土)の試合が決定!
 また、本日鋭い2塁打〔中〕を含む2安打を放った兵藤がご機嫌で飲み会に参加、途中マネージャーである藤本の奥様も参加して、チームのムードは和やかになった。そして皆は笑顔絶やさず、気分良く帰路に就くのであった。

 

文責【3】

2023.09.09

09月09日 ラジカルズ戦 0-17

2023年9月9日(土)13:00~15:00
上井草スポーツセンターA面(ホーム)
フリーマッチ
【南海ハーツ vs ラジカルズ】

R 251 9|3   17(20)
H 000 0|0x   0

投:高松〔負〕-菊池-兵藤-矢野

 1 (左)菊池【 8 】
 2 (一)藤本【 5 】
 3 (投)高松【49】
 4 (捕)丸山【39】
 5 (指)山口【31】
 6 (二)兵藤【23】
 7 (三)中原【44】
 8 (中)矢野【32】
 9 (遊)筒井【18】
10(右)角田【 3 】
11(指)横井【 6 】

★ハーツ表彰★
敢闘賞=丸山(先発マスクで投手陣を引っ張り、四番打者としてセンターへ完璧なヒット)
技能賞=高松(難しい球を抜群のバットコントロールでセンター前)
技能賞=矢野(最終回に俊足を生かし、貫録の右中間スリーベース)
技能賞=菊池(今季2度目の登板、1失点の安定したピッチング)
守備賞=藤本(捕手初出場、キャッチング、フットワークで魅了)
守備賞=筒井(ショート時、満塁ピンチに前進守備で堅実に本塁封殺)
守備賞=中原(強いサードゴロをがっちり捕球、しっかり送球)
守備賞=菊池(初回のピンチにレフトフライ背走キャッチ)
辻本賞=藤本(キャッチャー初挑戦。自らの可能性を広げ、チームメンバーにも刺激)

試合動画

 Gリーグ最終戦が近づく中、勝ちを掴み取りたい南海ハーツ。台風が過ぎ去り、曇りながらも高温多湿の中行われた試合、対戦相手は強豪ラジカルズ。Gリーグ最終戦の対戦チームあしたばに備えた練習相手としては最適である。南海ハーツはどのようにして、相手投手を攻略し、勝ちに結びつけるのか。

 先に述べるが、スコアは0-17と大敗である。大量失点かつ2試合連続完封負け。南海ハーツとラジカルズを比較すると、声出しをしてフライのお見合いなどをしない堅実な守備と、走塁を絡めた強打による差がスコアに表れた。またスコアから読み取れるように、南海ハーツは守備時間が大幅に多く、攻撃時間が圧倒的に少ない。攻守のリズムが取れず、投手も野手も気持ちの整理が出来ぬまま攻撃・守備を行う。相手投手の攻略を考える余裕もない。選手からすると厳しく辛い試合であった。

 しかし、その中でも光明が見えた! 高松、矢野、小西の三本柱に頼っていた投手陣に新たに兵藤、菊池が加わった。試合中盤まで先発捕手としてチームを引っ張ったのが丸山。打撃では4番として、美しいライナーヒット。

 そしてこの日、一番チームで目立ったのは藤本。「実はキャッチャーというポジションに興味がある(特にリード面など戦術的な点で)」という本人の言葉から実現した、最終回の捕手初出場は、ミット構え、ショートバウンド時のハンドリング、矢野投手の速球に負けない力強いキャッチングと、確かな存在感。マネージャーの奥様不在だったのが唯一の残念であった…。

 他の選手も普段とは違う打順やポジションを担うことで、新鮮さと難しさや動き方などの学びがあり、バリエーションが増えたのも収穫だ。

 試合後、南海ハーツは飲みハーツに気持ちを切り替え、反省や課題を話し始める。野球は1点でも多く取れば勝利である。守り勝つ野球も大事だが、得点力も大事な要素。2試合連続完封負けはまさに厳しいチーム状況を突き付けられている。チームの中で如何に点を取るかを考え、各選手が自らの技術向上を目指していく姿勢が求められるだろう。

 投手陣では第二の高松、過去に年間12勝をあげた筒井のような投手を育成しなければならない。監督、選手とのコミュニケーションによる意思統一を図り、勝利に向けての将来設計が求められるだろう。そのアドバイザーとして丸山に投手コーチを担ってもらうべきだ、という声も聞かれた。試合の中で、投手のちょっとした投球フォームの乱れ・変化を見極める丸山の眼力は南海ハーツの大きな財産だ。横井監督の丸山の活かし方次第で、投手王国も夢ではない。

 年間にGリーグを含め試合は多くある。チーム課題に対し、試行錯誤を繰り返しながら勝利を勝ち取る術を一つ一つ学び、習得し、実践する気持ちが勝利への近道ではないだろうか。

 各選手、思い思いの考えを述べた上で帰路につく。自宅に帰り着くまでが試合である。南海ハーツLINE内の不定期連載?「“突つい”の今日も家にたどり着けなかった、関東周遊深夜鉄道の旅」も楽しみにしながら、次の試合に向けて南海ハーツはまた歩き始めるのである。

文責【3】

2023.09.02

09月02日 中野マシンガンズ戦 0-11

2023年9月2日(土)13:00~15:00
上高田運動施設A面(ビジター)
Gリーグ第9戦
【中野マシンガンズ vs 南海ハーツ】(2回戦)

H 000 000    0
M 013 070  11

投:矢野〔負〕-高松-小西

 1 (指)高松【49】
 2 (中)土屋【13】
 3 (投)矢野【32】
 4 (遊)小西【29】
 5 (一)筒井【18】
 6 (三)横井【 6 】
 7 (捕)小林【助】
 8 (二)兵藤【23】
 9 (指)宮本【19】
10(右) 森  【 0 】
11(左)丸山【39】
12(指)山口【31】
13(指)藤本【 5 】
14(指)角田【 3 】

☆Gリーグ表彰☆
最優秀=菊地選手(中野マシンガンズ)
 優秀=橋口選手(中野マシンガンズ)
 優秀=兵藤選手(南海ハーツ)

★ハーツ表彰★
敢闘賞=高松(初回先頭打者安打で二盗も決め、チームを鼓舞)
敢闘賞=兵藤(6回先頭で三遊間へ完璧なヒット)
技能賞=森(3回先頭でレフト前ヒット&二盗)
技能賞=矢野(5回先頭でヒット、二盗でチャンスメイク)
守備賞=小林(初回に二盗を完璧な送球で刺す)

試合動画

 Gリーグ優勝を目指すためには、負けられないマシンガンズさんとの一戦。まだまだ暑さが厳しい中だったが、ハーツは助っ人的立場で参加してくれた小林選手を含め、14人のメンバーが集まり、ゲームに臨んだ。

 ハーツは1回表に先頭の高松のヒットと盗塁から作ったチャンスを逃すが、その裏は先頭打者を歩かせたものの、この走者の二盗を捕手の小林がピシャリと刺し、結果3人で片づける立ち上がり。2回に押し出しで1点を失ったが、序盤は緊迫した戦いとなった。

 が、シビレるようなゲームはそこまでだった。3回裏、先手先手を狙ったハーツはピッチャーを高松にスイッチ、それに伴って守備シフトを代えたが、そこからゲームのリズムが変わってしまう。この回の先頭打者にライトオーバーの三塁打を許したのをきっかけに、内野ゴロのホーム送球が逸れて生還を許すと、けん制悪送球などが続いてリズムが崩れ、アッという間の3失点。4回からマウンドに立った小西も、この回は3者凡退に抑えたが、5回に3安打5四球に失策も絡んで7失点し、ゲームは一方的になった。

 逆にハーツの攻撃は、高松、小林、森、矢野、兵藤がヒットを放つなど、イニングの先頭打者を4度出塁させたが、1回表に無死一、二塁からクリーンアップが枕を並べて凡退したのを皮切りに、2回の一死二塁、3回の無死一、二塁からの二死三塁、5回の無死一、二塁、6回の一死満塁から一本が出ず。相手の好守にはばまれた面もあったとはいえ、ことごとく好機を逃して完封負けを喫した(14人目の角田には、結局1打席しか回すことができなかった)。

 最終的には0対11の完敗。“優勝へ向け、勝負の一戦”の意気込みで臨んだゲームだったが、終わってみれば、ハーツは投手、打撃、守備とすべての面で、「持っている能力を、1点を取る、1点を防ぐ、という結果に結びつける力」において彼我の差は限りない、ということを見せつけられたのみだった。ひょっとして手が届くかに見えた優勝も、そこの部分が縮まらない限り、果てしなく遠いところにあると言えるだろう。

 ここから何か練習を積めるわけでもなく、「だからどうする?」となっても難しいところではあるが、せめて意識の部分だけでも、持てる力を結果につなげるために、何が必要なのかをそれぞれが考え、何か武器になるものを携えて、Gリーグの残る1試合を手応えのあるものにしていきたいところだ。

文責【5】

今週のベストショット


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