週刊ハーツ

2024.10.19

10月19日 永福コルセッツ戦 12-4

2024年10月19日(土)11:00~13:00
松ノ木運動場(ビジター)
第34戦《Gリーグ第11戦》
【永福コルセッツ vs 南海ハーツ】(2回戦)

H 311 34|0x  12
C 300 10|       4

投:小林〔勝〕

 1 (一)高松【49】
 2 (投)小林【61】
 3 (遊)矢野【32】
 4 (三)小西【29】
 5 (中)横井【 6 】
 6 (捕)筒井【18】
 7 (二)兵藤【23】
 8 (右)藤本【 5 】
 9 (左)太田【16】

☆Gリーグ表彰☆
最優秀=小西選手(南海ハーツ)
 優秀=小林選手(南海ハーツ)
 優秀=須藤選手(永福コルセッツ)

★ハーツ表彰★
殊勲賞=小西(2タイムリー1犠牲フライで5打点、頼れる4番が試合を決める!)
殊勲賞=高松(貴重な勝ち越しタイムリー含む2本の二塁打、3打点、3得点! トップバッターとしてチームを牽引)
殊勲賞=小林(粘りの5回完投勝利に、打でもタイムリー!)
敢闘賞=太田(貫録の四球→驚きの盗塁→勝ち越し得点。バッチリ優勝に貢献)
敢闘賞=矢野(2安打2盗塁でチャンスメイク、3得点)
技能賞=兵藤(ライトへのきれいなヒットに、四死球出塁で得点も)
守備賞=矢野(三遊間のゴロをバックアップで、一塁へストライク送球)
守備賞=高松(4回、流れをハーツに引き寄せる一塁ゴロ堅守。ファウルフライにも果敢にトライ)
辻本賞=筒井(この日も2死球で、今季通算ダントツの12死球。当たってる男)

試合動画

悲願の7年ぶり優勝へ

 今シーズン、南海ハーツはGリーグ開幕戦から投打が噛み合い、8連勝。8月真夏の陣で中野マシンガンズさんに惜敗し、連勝はストップしたが、9月の新宿ブンブン戦は苦しみながらも辛勝。この日まで9勝1敗。永福コルセッツさんとは、ハーツのGリーグ開幕戦以来となる対戦。ここまで8勝3敗と勝ち星を積み重ねてきている。互いに、絶対に勝ちたい試合が始まった。

 先攻ハーツのトップバッターは高松。土屋や久原ら若手の1番候補もいるが、大一番は高松の勝利への執念と、豊富な経験に期待大。1回表、その高松がじっくり四球を選び、小林四球、矢野死球で無死満塁。ここで目下チーム本塁打王(3本)の4番・小西〔中〕が勝負強くレフトへの2点タイムリー。幸先よく先制すると、内野ゴロ間にもう1点追加。3-0とハーツがリードする。

 しかし現時点2位のコルセッツは黙っていない。先頭の須藤選手の右中間への二塁打、2番・古川選手のレフトフェンス直撃二塁打などで3点を上げ、同点に。初回から両チームの力が拮抗する。

勝利を呼ぶ男、高松が貫録の勝ち越しタイムリー

 それでも何としてもリードしたいハーツは、2回表二死から太田〔左〕が貫録の選球眼で四球を選ぶと、両チームが驚く最年長盗塁。ここで高松〔右〕が燃える。しっかり振り切った打球はレフトの頭上を越える勝ち越しタイムリー二塁打!

 4-3となり、ハーツ先発の小林〔中〕は2回裏は三者連続奪三振。今シーズン、Gリーグで投手としてチームを引っ張ってきた若きエースが期待に応える投球を見せる。

 3回表、ハーツは3番・矢野〔左〕がセカンド左への内野安打で出塁すると、二盗とワイルドピッチで三進し、小西〔右〕が力強くセンターへの犠牲フライ。ハーツは1点ずつリードを広げる。

4番の小西が優勝を決める5打点

 4回表、ハーツはランナーを溜めて一死満塁とすると、またも小西〔左〕がレフトへ2点タイムリー。この日の小西はなんと5打点。優勝を決めたい試合で、文句なしの4番の働きを見せてくれた。さらに畳みかけたいハーツは、5番・横井〔右〕がセンターへタイムリー。8-3とし、ハーツが優位な展開に。

 4回裏にコルセッツが1点を返すが、5回表、ハーツは兵藤、藤本、太田がしっかり四球を選び、一死満塁。ここでワイルドピッチがあり、まず1点。そして高松〔左〕がレフトへ2点タイムリー二塁打。2番・小林〔右〕にもセンター前タイムリーが飛び出し、この回計4点。12-4とし、試合を決める。

 試合はそのまま6回表二死まで進み、ここで時間切れのため、スコアは5回表裏までの12-4。南海ハーツが永福コルセッツに勝利し、この瞬間、南海ハーツは7年ぶりのGリーグ優勝を決めた。

多彩なメンバー構成こそ南海ハーツの強み

 2024年のGリーグ、南海ハーツは開幕戦から勝利を重ね、順風満帆に見えたかもしれない。しかし監督として、楽に勝てたゲームは一試合もなかった。開幕のコルセッツ戦は、今年のチーム方針(特に投手起用)を決める意味で、とても重要な試合であり、開幕投手の小林が完投勝利で見事に期待に応えた。その後、矢野、小西が先発登板し(ともにTEAMシゲル戦)、リリーフ小林でGリーグ3勝目をつかんだあとは、先発・小林でチームは戦い続けてきた。
 もともと投手が本職ではなかった小林だが、投げてもらうと、そのコントロールの良さと、伸びる直球で、頭角を現し、今シーズンはまさにエースの働きをしてくれた。小林がマウンドに立つことで、サード小西、ショート矢野が固定でき、これが鉄壁な内野陣構築につながった。そしてレギュラーのセカンドとして安定した守備を見せた兵藤の存在は大きい。ファーストは高松、筒井をはじめ、丸山らも担ってくれた。そしてシーズン途中から本塁を死守した筒井の体力と情熱がチームを支えた。外野陣は、土屋、久原、森がそろえばがっちり堅い。ただ3人ともに出席の週は限られ、横井がユーティリティプレーヤーとして、内外野に入りつつ、ここまで11試合を戦ってきた。

 打線はシーズン序盤から好調な選手が多く、コンスタントに得点できたことも大きかった。
 そして、この11戦目が象徴するように、ベテランの太田や藤本の力が加わることで、9人ぎりぎりの試合でも勝利をつかむことができるようになった。この試合は不在だったが、松尾、成岡、綿貫もGリーグでの勝利に貢献した。
 南海ハーツは上は70歳越え、最年少の小林が20代前半と年齢の幅が広い。私はこれこそがチームの財産だと思っている。体力やパワーではヤングだが、そこにシニアの経験が加わり、1つの草野球チームとして、まとまっていく。何より野球が大好きで、試合後の飲みも試合と同じくらいに楽しむ仲間たち。年齢も仕事も出身も異なる個性豊かなメンバーが毎週土曜に(シニアリーグは日曜早朝も)野球場に集まり、真剣に白球を追いかける。笑顔あり、悔しさもあり、打球の行方に一喜一憂する。

 南海ハーツのチーム内に限らず、Gリーグ各チームとの交流も年々盛んになり、今はもうGリーグ全体が大きな仲間である。こうして草野球に携われる日々に感謝しながら、また来週、次の試合を楽しもう。

文責【6】

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