週刊ハーツ

週刊ハーツ一覧

2022.11.19

11月19日 永福コルセッツ戦 6-8

2022年11月19日(土)11:00~13:00
世田谷総合運動場(ホーム)
フリーマッチ
【南海ハーツ vs 永福コルセッツ】

H 040 110   6
C 107 000x  8

投:高松〔負〕-小西-矢野
捕:筒井-菊池

本塁打:なし
三塁打:なし
二塁打:【10】(コ)、【22】(コ)

 1 (中)久原【24】
 2 (左)土屋【13】
 3 (三)小西【29】
 4 (捕)筒井【18】
 5 (遊)矢野【32】
 6 (二)兵藤【23】
 7 (一)横井【 6 】
 8 (投)高松【49】
 9 (右)宮本【19】
10(指)菊池【 8 】

★ハーツ表彰★
殊勲賞=なし
敢闘賞=矢野(強烈ライト前ヒットに、内野安打で二塁から生還)
敢闘賞=横井(マルチ安打、2打点)
技能賞=高松(2四球、1死球で全出塁)
守備賞=小西(再三にわたるサードゴロを的確に処理)
山山賞=久原(3三振後、会心の当たりも、遊撃手の好守に阻まれる)

試合動画

 序盤から互いにビッグイニングをつくりあう展開だったが、終盤の好機に一本が出ず、ハーツは惜しくも6対8で敗れた。ハーツ打線が奪った安打はわずかに3本のみだった。

 初回に先制を許したハーツは、2回打者10人の攻撃で4点を奪って逆転に成功する。しかし3回、それまで得意の緩い速球で相手打者を翻弄してきた先発高松〔左〕が、相手打線につかまってしまう。このイニングだけで5安打を浴び、大量7点を奪われた。その後。高松の後を受けた小西〔中〕、矢野〔右〕が相手打線を無得点に封じ、打線も、4回、5回にそれぞれ1点ずつを返したが、あと一歩、届かなかった。

 この試合、ハーツが奪った得点は6。そのうち適時打によるものはわずかに2点、残りは四死球、敵失がらみの得点だった。スコア的には競ったゲームではあったが、攻撃の質では圧倒的に相手が上回っていた。

 ここのところハーツでは試合後に、その日に出た課題をチーム全体で共有し、次回にどう対応するかを確認し合っている。この試合では、相手守備陣にプレッシャーを与える積極的な走塁が随所で見られた。5回、二死二塁から横井〔左〕の内野安打で本塁を陥れた矢野〔右〕の走塁はその最たるものだ。

 20代から60代が同じグラウンドでプレーするハーツの場合、全員が同じようにレベルアップを図るのはなかなか難しい面もある。しかし、毎試合、プレーごとに課題意識をもって動けるようになれば、これまでとは一味違ったハーツ野球が生まれるかもしれない。最後の結果だけを見て「今日はよかった、悪かった」と楽しむ草野球も悪くはないが、体力が続く限り「もう少し複雑(上級者には基本中の基本的な内容かもしれないが)に、草野球を楽しもう」という気持ちで毎週臨むのもまた、一興ではなかろうか。

文責【23】

続きを読む

2022.11.12

11月12日 東京アドメン戦 21-2

2022年11月12日(土)11:00~13:30
世田谷総合運動場(ホーム)
フリーマッチ
【南海ハーツ vs 東京アドメン】

H 830 143 2  21
A 000 200 0    2

投:小西〔勝〕-矢野-菊池
捕:矢野-小西-筒井

本塁打:なし
三塁打:なし
二塁打:久原(ハ)、【14】(ア)、【6】(ア)

 1 (中)久原【24】
 2 (一)藤本【 5 】
 3 (投)小西【29】
 4 (三)高松【49】
 5 (捕)矢野【32】
 6 (二)兵藤【23】
 7 (遊)横井【 6 】
 8 (右)筒井【18】
 9 (左)菊池【 8 】

★ハーツ表彰★
殊勲賞=小西(先発で4回2安打、自責0の好投)
敢闘賞=久原(2点二塁打を含む2安打など6打点)
敢闘賞=矢野(2回4奪三振無失点リリーフ&適時打も)
技能賞=菊池(適時打含む5出塁、3打点)
技能賞=兵藤(適時打含む5出塁)
守備賞=矢野(捕手でダッシュよく邪飛を好捕)
守備賞=小西(遊撃で好中継、走者を刺す)
山山賞=久原(走者のときスタートが遅れて封殺され先発全員安打をフイに)

試合動画 前半 後半

 ハーツは初回から打者一巡の攻撃で8点を挙げるなど打線がつながり21点で大勝した。

 1回表から、ハーツは打線が火を噴く。敵失で1点を先制すると、なお高松〔1左〕の左前打と四球で満塁とし、兵藤〔1中〕が中前に適時打。横井〔1右〕の2点適時打、筒井〔2左〕の中前打と3連打で4点を加えた。さらに死球で満塁とすると、久原〔2中〕が左中間へ2点適時打。続く藤本〔2右〕も右前適時打してこの回8点を挙げ、主導権を握った。

 この日のハーツ打線は、2回には矢野〔左〕、6回には菊池〔中〕にもヒットが出て、ほぼ全員が安打を記録。小西〔右〕も5回に安打性の当たりのとき、走者がスタート遅れで封殺されており、実質的には先発全員安打と言ってもよかった。

 ハーツは守っても、先発の小西〔左〕が、守備の乱れで2点は失ったものの、4回を2安打4奪三振、自責0の好投。2人目の矢野〔中〕も2回をノーヒット4奪三振と相手打線を寄せつけず。最後は菊池〔右〕も1回無失点と好リレーを見せた。

 さらに矢野と小西は投手以外の守備でも、矢野が捕手でフライを好ダッシュで好捕〔左〕、小西は遊撃手として中継プレーで走者を刺す〔右〕などいいところを見せ、勝利に貢献。ハーツにとっては、今季の中でも指折りの手ごたえのあるゲームとなった。

 試合後は、走塁面での状況確認、盗塁やホームインの際にスライディングをすることの確認、一、三塁からの盗塁の際の三塁走者の動きなどが確認された。
 さらにこの日、有用だったのは、試合後の練習。先生役となった小西から、ノックの際にはキャッチ&スローに関して個別にワンポイントアドバイスが与えられ、走塁面の基礎に関してもレクチャーを受けた。今季はもう残り少ないが、特に走塁面などは、意識一つで改善できる点も多いだけに、この日学んだことを来季までに忘れてしまわないよう、ノートするなり、頭の片隅に焼きつけ、意識しなくてもできるところまで持っていきたいもの。また、できていなければチーム内で互いに指摘し合えるようにもしていきたいところだ。

文責【5】

続きを読む

2022.11.05

11月05日 フラワーズ戦 6-6

2022年11月5日(土)13:00~15:00
下高井戸運動場B面(ホーム)
フリーマッチ
【南海ハーツ vs フラワーズ】

F 500 001 0x  6
H 001 050      6

投:矢野-高松
捕:筒井-菊池

本塁打:なし
三塁打:【40】(フ)
二塁打:横井(ハ)、辻本(ハ)、【55】(フ)

 1 (右)山口【31】
 2 (指)辻本【37】
 3 (指)菊池【 8 】
 4 (中) 森  【 0 】
 5 (左)角田【 3 】
 6 (一)藤本【 5 】
 7 (三)高松【49】
 8 (二)兵藤【23】
 9 (投)矢野【32】
10(捕)筒井【18】
11(遊)横井【 6 】

★ハーツ表彰★
殊勲賞=辻本(満塁から逆転の右越え二塁打)
殊勲賞=横井(満塁からの2点二塁打含め3打点)
敢闘賞=兵藤(チャンスに積極打法で幻のサヨナラ犠飛)
技能賞=矢野(5回被安打3の粘投&好判断でタッチアップ生還)
守備賞=藤本(マウンド横に上がった小フライを好捕)
守備賞=菊池(ピンチで捕邪飛をガッチリとキャッチ)
山山賞=角田、横井(走者と三塁コーチで、やや消極的な判断でサヨナラ機に勝負できず)
山山賞=菊池(二塁走者で遊直に飛び出しゲッツー)

試合動画

 ハーツは初回の大量失点をはね返し、引き分けに持ち込んだ。
 この日のハーツの先発は矢野〔中〕。しかし初回はボールが先行する苦しい投球となり、一死一、二塁から相手四番打者に左中間三塁打を浴び2失点。さらに内野フライ落球からのプレーの間に1点、二死二、三塁から八番打者にも左前に落ちる2点適時打を浴びて5点を失った。矢野は2回以降は立ち直り、5回までノーヒット投球を展開しただけに、失策やポテンヒットなど不運な面もあったとはいえ、初回の大量失点はもう少し抑えたかったところ。ゲームへの入りが課題として残った。

 大きな点差を追うことになったハーツだが、3回裏一死後、矢野〔左〕の内野安打から反撃開始。敵失で二、三塁とすると、横井〔中〕がセンターへのフライ。浅めの当たりではあったが、矢野が思い切りよく突っ込んで犠飛となり1点を返した〔右〕。

 4回まで相手先発の制球のいいピッチングに抑えられていたハーツだが、5回に投手が代わったところで集中攻撃を見せる。4四死球による押し出しで3点差とし、なお二死満塁。ここでまず横井〔左〕が高めのボールを開かず右中間へ打ち返すきれいな2点二塁打を放って1点差。山口死球〔中〕で満塁とした後、辻本が打席に入る。この日はここまで2三振だったが、ここ一番で高めに入ってくるボールを見事にとらえた〔右〕。ボールをつかまえさえすれば持ち前のパワーとニューバットの威力が炸裂、打球はライトの頭上を越え、逆転の2点二塁打となった。

 しかしクリーンアップを中心に打力のあるフラワーズもそのままでは引き下がらない。6回表、代わった高松〔左〕を攻め、五番打者の適時二塁打〔中〕で同点。なお満塁となるなどしびれる場面が続いたが、この回は藤本や菊池〔右〕の好守もあり、ハーツは何とか同点でしのいだ。

 徐々に残り時間が少なくなった6回裏、ハーツは一死から角田、藤本、高松が四球を選び満塁。ここで兵藤が打席に入った。このところ好調の兵藤は、「俺が決める」とばかりに積極的に打って出て、フルカウントからセンターへのフライを打ち上げた〔左〕。「サヨナラ犠飛か?!」とも思われたが、定位置より浅い当たりに三塁コーチの横井はストップをかけ、三走の角田はタッチアップを自重〔右〕。続く矢野も倒れ、ハーツは勝ち越し機を逃した。

 結果的には、試合は7回表、相手の攻撃中に時間切れとなり引き分け。ハーツとしては6回のサヨナラ機を逃したのが悔やまれる形となった。もちろん、やや浅めのフライでもあり、実際にダイレクトのワンバウンド送球が返ってきているので、走者がスタートしてもアウトになる可能性はあったが、ゲームの流れからいくと、あそこは「勝負!」と1点を取りに行くべき場面。「虎穴に入らずんば虎子を得ず」で、判断の分岐点は5割である必要はなく、4割程度の成算でも「ドンピシャの送球が来たら仕方がない」ぐらいに割り切って勝負をかける手も十分にあった場面だといえよう。

 この日対戦したフラワーズさんは、元気があってマナーもいい好チーム。力的にもハーツにとっていい目標となるチームで、またぜひ再戦をお願いしたい相手。次はなんとか、しっかりと勝負をかけて、白星をつかみ取りたいところだ。

文責【5】

続きを読む

2022.10.29

10月29日 Tokyo Redeemer's戦 17-9

2022年10月29日(土)12:00~14:00
羽根木公園A面(ホーム)
《藤本泰祐選手 還暦記念試合》
【南海ハーツ vs Tokyo Redeemer's】

R 240 1   0 0 2   9
H 016 0 10 0 x  17

投:高松-小西〔勝〕-矢野
捕:綿貫-矢野-小西

本塁打:なし
三塁打:佐藤尚(リ)
二塁打:矢野(ハ)、佐藤尚(リ)

 1 (一)藤本【 5 】
 2 (捕)綿貫【14】
 3 (投)高松【49】
 4 (三)筒井【18】
 5 (左)松尾【17】
 6 (中)宮本【19】
 7 (指)渡部【10】
 8 (二)兵藤【23】
 9 (遊)横井【 6 】
10(指)小西【29】
11(指)矢野【32】
12(指)土屋【13】
13(右)角田【 3 】

スコア・カメラ等:藤本智子、太田【16】、山口【31】、菊池【8】

★ハーツ表彰★
殊勲賞=角田(反撃開始へ、試合の流れを変える一二塁間タイムリー)
殊勲賞=小西(好リリーフで勝ち投手に。打でも2点タイムリー)
敢闘賞=矢野(勝負強い勝ち越しタイムリーに、好救援)
敢闘賞=高松(先発で試合を作り、打では2安打3打点)
技能賞=矢野(初ショート藤本の打球と判断し、投ゴロを絶妙スルー)
技能賞=藤本(1安打2盗塁2得点、美しいスライディングも2度披露)
守備賞=松尾(さすが名手、左邪飛をスライディングキャッチ)
守備賞=兵藤(兵藤ゾーンの誕生か、セカンドで前後左右に素晴らしい動き)
山山賞=なし

試合動画 前半 後半

 藤本泰祐選手の還暦記念試合。初対戦のTokyo Redeemer'sさんを迎え、藤本夫妻の始球式〔中〕で幕を開けた。

 南海ハーツの先発は高松〔左〕。1回表、リディ―マーズは二死二三塁から5番・藤山選手〔右〕のタイムリーで2点を先制。

 1回裏、先頭打者として打席に入った藤本はバット一閃〔左〕。ライナーがセンターへ抜けるかと思われたが、セカンドの好守で惜しくもヒットならず〔右〕。

 2回表、無死満塁で伊澤(慎)選手のレフトファウルフライを名手・松尾がスライディングキャッチ。これが犠牲フライとなり1点追加。さらに4番・佐藤(尚)選手の左中間二塁打〔中〕などで計4得点。6-0とリードを広げる。

 反撃したいハーツは2回にエラー絡みで1点を返すと、3回裏にビッグイニングを作る。先頭の兵藤〔左〕がレフトへのヒットで出塁すると、二死満塁から角田〔中〕が一二塁間へしぶとく2点タイムリー。「藤本さんにつなげたかった」という角田の言葉どおり、ここから攻撃が広がり、高松、筒井〔右〕の内野安打などで計6得点。一気に逆転する。

 3回から登板した小西〔中〕は最初の回を危なげなく無失点。4回はアウトすべてを三振で取るなど、素晴らしいピッチング。直球の伸びに加え、緩急自在で緩い球を交え、相手に的を絞らせない。今シーズンはコントロールにも磨きがかかり、ワンランク上のピッチングを見せている。小西は5回までのロングリリーフで1失点の好投。

 4回表の1点は、二死一三塁での二盗時、前進していたセンターが二塁ベースに入ると思いキャッチャーが送球した間に、三塁ランナーが好判断でホームインしたもの〔中〕。この場面は試合後のミーティングでも議題になり、ベースカバーにはショートが入り、セカンドがカットの位置に入るべきだったと確認された。

 7-7の同点とされたハーツは5回裏、矢野〔左〕の特大二塁打で勝ち越し。続く土屋〔右〕もセンターへ抜けるタイムリーで、1点追加。

 そして本日の主役・藤本〔左〕は一死二塁の場面で、しぶとく投手のグラブの先を抜ける内野安打。すかさず二盗も決める。ここで3番・高松〔中〕がきれいにセンターへ弾き返し、さらに2点を追加。セカンドからホームインした藤本は、見事なスライディングを見せる〔右〕。

 このあと四球やエラー、野選も絡み、最後は横井〔左〕、小西〔右〕に連続タイムリーが出て、5回に計10得点。ハーツは17-7とし、試合を決める。

 6回表から、マウンドに矢野〔左〕が登り、小西は入団後初めてのキャッチャーに〔中〕。矢野はきっちり三者凡退。この回も2つのゴロを処理したセカンドの兵藤〔右〕は、一試合を通して素晴らしい動き。守備賞を受賞した。

 7回表、ハーツは藤本が初めてショートのポジションに就く。無死一塁で、投手左にゴロが飛ぶと、矢野はショートの打球と判断し、絶妙スルー〔中〕。藤本が追いつき、もしセカンドに送球していたらアウトだったかもしれないが、ファーストを選択し、ランナーが残る。このあとリディ―マーズは2点を返すが、矢野が最後の打者から三振を奪い、17-9でゲームセット。

 藤本選手の還暦記念試合は打線の奮起で、見事な逆転勝利となった。南海ハーツで、監督時代にマネージャーの智子さんと出逢い、その後、二人はご結婚。チーム内では“勝ち組”と称される藤本選手〔中〕。大事な試合で勝利をつかむところにも、それが表れていると言えるだろう。チーム随一の理論派で、自主トレを欠かさないなど、ストイックさも併せ持っている。今後も己の野球道を突き進んでほしい。
 試合後の還暦祝賀会では、各選手からのお祝いの言葉のあとに藤本選手がスピーチ。感謝の言葉を述べながら、うっすらと目に涙が浮かんでいたようにも見えた。奥様曰く、「涙もろいんです」。チームメンバーの心に、感動の花が咲いた瞬間だった。


藤本泰祐選手の雄姿


メンバーで記念撮影

文責【6】

続きを読む

2022.10.22

10月22日 新宿ブンブン戦 22-5

2022年10月22日(土)13:00~15:00
東台B面(ホーム)
フリーマッチ
【南海ハーツ vs 新宿ブンブン】

H 233 563  22
B 400 001    5

投:高松〔勝〕
捕:綿貫

本塁打:なし
三塁打:筒井(ハ)
二塁打:横井(ハ)

 1 (一)藤本【 5 】
 2 (捕)綿貫【14】
 3 (二)兵藤【23】
 4 (中)宮本【19】
 5 (右)辻本【37】
 6 (投)高松【49】
 7 (遊)横井【 6 】
 8 (三)筒井【18】
 9 (左)山口【31】

スコア:菊池【8】

★ハーツ表彰★
殊勲賞=兵藤(マルチ安打、4打点)
殊勲賞=横井(猛打賞、4得点)
殊勲賞=高松(被安打2完投勝利、猛打賞、3盗塁、4得点。打って、走って、よく投げた!!)
敢闘賞=綿貫(先制適時打、猛打賞、3打点、3得点、3盗塁)
敢闘賞=辻本(痛烈な中前打、すかさず二盗、続く高松の左前打で得点)
技能賞=藤本(一番の起用にこたえ、4四死球、1安打)
守備賞=兵藤(立ち上がり不安定な高松を好守で救う)
山山賞=藤本、兵藤(ともに二塁走者で、アウトカウント等を忘れるボーンヘッド)
山山賞=綿貫(ソックスを忘れるも、高松からの借り物で塁上を走り回る)

試合動画

 互いに戦力を知り尽くしたチーム同士の一戦は、ともに参加者の最年少が48歳、大半をシニア以上が占め、開始前からノーガードの打ち合い、乱打戦が予想されたが、ハーツが大勝。9月頭から続く連敗を6でストップさせた。

 連敗阻止の立役者は、何といっても、2安打完投勝利の高松〔中〕。与四死球12と、ふだんの高松と違う顔を見せたが、前日の“完投宣言”どおり、5失点ながら6イニングを投げ切った。立ち上がり、5四球1死球で4点を失ってなお、二死二三塁のピンチを迎えたが、二塁兵藤の好守で切り抜けると、2回からの4イニングは失点ゼロという快投だった。

 ハーツ打線は、上位から下位までまんべんなくよく打ち、よく走った。出場選手全員安打こそならなかったが、猛打賞が3人(綿貫〔左〕、高松〔中〕、横井〔右〕)、加えて高松、横井は4得点、さらに綿貫、高松がそれぞれ3盗塁を決めた。

 最年長の四番宮本〔左〕は適時打を放ち、最年少の辻本〔中〕もこの日一番の快音を響かせる中前打で追加点のきっかけをつくった。一人、安打のなかった山口〔右〕も3四球を選びチームの勝利に貢献、守っても左翼でアグレッシブなプレーに挑んでいた。

 この日、ハーツの内野陣は、一塁手の藤本を除き、年間を通じても守る機会の少ないポジション(二塁・兵藤、三塁・筒井、遊撃・横井)にそれぞれがついたが、藤本を含む4人で12本の内野ゴロを無失策で乗り切った。薄曇りというシニアにはやさしいコンディションに加え、個々の選手が集中力を切らさずにプレーできたことが大きいが、それを可能にしたのは、高松の投球テンポのよさといってもよいだろう。“緩い”速球を主体に打たせてとるスタイルは、バックを支える守備陣とのリズムが重要になるが、2ケタの四死球を与えながらも、リズムが乱れることはなかった。

 終わってみれば、22対5、ハーツの大勝利。打線は「いくら点差があってもセーフティーリードはない。貪欲に得点をあげましょう」という高松の檄に応え毎回得点を記録した。

 とにかく気持ちよく、試合後の反省会になだれ込めるナイスゲームであったが、チームとしての課題も目に入った。
走者二塁のスコアリングポジションでの、アウトカウント等の確認漏れによる走塁ミスだ。左ゴロに、走者目の前の遊飛での併殺はいただけなかった。1点を争う展開ではなく、大事に至らずにすんだが、当該の選手のみならず、チーム全体としても、どんなときであっても、アウトカウントの確認は怠ってはならない。当事者の一人として自戒の念を込めておく。

文責【23】

続きを読む

2022.10.15

10月15日 西北B.B.Sox戦 6-10

2022年10月15日(土)13:00~15:00
石神井公園B面(ホーム)
フリーマッチ
【南海ハーツ vs 西北B.B.Sox】

H 040 02   6
B 113 50  10

投:土屋〔負〕-小西-矢野
捕:綿貫-矢野-菊池

本塁打:【4】(B)
三塁打:【13】(B)
二塁打:なし

 1 (指)辻本【37】
 2 (捕)綿貫【14】
 3 (指)山口【31】
 4 (左)菊池【 8 】
 5 (中) 森  【 0 】
 6 (指)藤本【 5 】
 7 (投)土屋【13】
 8 (右)兵藤【23】
 9 (三)小西【29】
10(一)筒井【18】
11(遊)矢野【32】
12(二)横井【 6 】

★ハーツ表彰★
殊勲賞=なし
敢闘賞=辻本(ライトへ適時打。チーム唯一のクリーンヒット)
技能賞=土屋(相手の意表を突く技ありセーフティーバント)
守備賞=横井(若手にも負けてない!! 二塁&遊撃で安定した守備を披露)
守備賞=矢野(三遊間深いゴロをバックハンド好捕からの強肩発動。4-6-3の併殺にも貢献)
守備賞=綿貫(二塁守備でライナーをキャッチし併殺完成)
山山賞=なし

試合動画

 10月15日、南海ハーツは西北B.B.Soxと対戦。相手の四球や失策で作った好機を生かし6点を挙げたが、終盤に本塁打を浴びるなど10点を失い力尽きた。

 先発マウンドを託された土屋〔左〕は2回までに5四死球と制球に苦しみながらも2失点と踏ん張った。特に2回裏の守りでは遊撃・矢野〔中〕が三遊間の深いゴロをバックハンドで追いつくと、難しい体勢から強肩を発動し、アウトを奪取。さらには1死一、二塁のピンチでは二塁・横井との「4-6-3のゲッツー」〔右〕を完成させ土屋を盛り立てた。

 攻撃は1点を追う2回表に森が相手遊撃手の失策で二塁へ進むと藤本が四球を選び無死一、二塁。この場面で土屋が投手、一塁間に打球を転がす絶妙なセーフティーバントを決め〔左〕、無死満塁とチャンスを拡大させると、続く兵藤〔右〕が遊撃へ内野安打を放ち同点に。さらに相手の失策も絡み、この回4点を挙げ先制された直後に見事、逆転してみせた。

 3回裏にスコアは4-5とされたが、無死満塁の窮地でマウンドに上がった小西〔左〕が見事な火消し。捕手から二塁に代わったばかりの綿貫〔右〕の真正面にライナーを打たせ併殺を完成させると、続く打者も遊ゴロに打ち取り追加点を許さなかった。

 ベテラン・綿貫の好プレーもあり、勢いに乗りたいハーツは、4回に満塁の好機を作るもあと一本が出ず無得点。その裏の守備では、ライトオーバーの本塁打〔中〕、センターの頭上を越える三塁打を浴びるなどこの回、5点を失った。

 5回表は辻本〔左〕のライトへの適時打、山口〔中〕の三ゴロで2点を返し、その裏の守りでは3番手で登板した矢野〔右〕が2三振を奪うなど無得点に抑え、反撃の兆しを見せたものの、5回裏、時間切れで試合終了。6-10での敗戦となった。

 10失点ながらも内野手は失策ゼロと奮闘。本職は外野の土屋も場数を踏んでいけば投手陣の一員になれることは証明できた。一方、攻撃は3安打で6点を取れたが、残塁8。チャンスを全て生かしきることはできなかった。試合後のミーティングでは走塁での注意点も確認。連打や長打がなくても得点を重ねていくため、相手守備陣にプレッシャーをかけるための、オーバーランや、一塁への全力疾走、けん制をもらうことの重要性をチーム内で共有した。

 公式戦も終わり、これからは来季も見据え、作戦や技術面でもいろいろ試せる時期。残り試合は個人タイトル争いと同時に、必勝パターンも増やせる「実りの秋」としたいところだ。 

文責【0】

続きを読む

2022.10.08

10月08日 TEAMシゲル戦 4-9

2022年10月8日(土)13:00~15:00
世田谷公園B面(ビジター)
Gリーグ第8戦
【TEAMシゲル vs 南海ハーツ】(2回戦)

H 004 0|0  4
S 113 4|x  9

投:矢野〔負〕
捕:筒井

本塁打:なし
三塁打:なし
二塁打:菊池(ハ)、小松(シ)、松平(シ)、佐々木(シ)

 1 (投)矢野【32】
 2 (一)藤本【 5 】
 3 (中)宮本【19】
 4 (三)高松【49】
 5 (遊)菊池【 8 】
 6 (二)横井【 6 】
 7 (捕)筒井【18】
 8 (指)綿貫【14】
 9 (左)成岡【11】
10(右)兵藤【23】

☆Gリーグ表彰☆
最優秀=長谷川選手(TEAMシゲル)
 優秀=小松選手(TEAMシゲル)
 優秀=矢野選手(南海ハーツ)

★ハーツ表彰★
殊勲賞=なし
敢闘賞=兵藤(クリーンヒットと四球で全打席出塁)
技能賞=成岡(久びさの出場ながら満塁ピンチで中飛を好捕)
守備賞=矢野(ピンチの場面含め投ゴロ4本を冷静に処理)
守備賞=藤本(ピンチで投手からのショートバウンド送球を好捕)
山山賞=綿貫(ライト線襲った長打コースの打球が茂みに入ったのを冷静にアピールしてエンタイトル二塁打にとどめる)

試合動画

 ハーツにとっての今季のGリーグ最終戦。勝利で締めたいハーツだったが、ディフェンスが後半まで支えきれず、毎回失点を喫しての逆転負けとなった。

 1回表に一死一、三塁の先制機を逃したハーツは、失策を挟む3四球によりノーヒットで失点。2回にも池田選手(中)の適時打で1点を失なった。

 それでもハーツは3回表、先頭の兵藤が四球で出ると、一死後、藤本(左)がセカンド後ろに落として一、二塁。続く宮本(中)の鋭い当たりが敵失を誘い1点差、さらに敵失が続いて同点に。なお一死一、二塁から菊地(右)が左翼線に適時二塁打して逆転に成功した。

 その後も敵失があり2点差、なお一死一、二塁とチャンスが続いた。ここで打席に入った筒井(左)は三塁線に鋭い当たり。誰もが適時打かと思ったが、シゲルのサード・長谷川選手がダイビングで押さえる好守。続く綿貫(右)のいい当たりもセカンドが冷静にさばき、シゲルがピンチを脱した。

 ここまでは善戦していたハーツだが、3回、矢野(左)が相手の上位打線に捕まる。小松選手の二塁打から最上選手(中)の適時打で1点差、松平選手(右)の2点二塁打で逆転を許した。投手事情が苦しい中、矢野は一人で投げ切るべく4回もマウンドに上がったが、急に辛くなった審判の判定にも苦しみ、4四球が絡んで4失点、勝負を決められることになった。

 ハーツ打線は4回に兵藤(中)がクリーンヒットを放ったが、最終的には計3安打。それで4点は、攻撃のほうはまずまずよく取ったともいえるが、勝負に持ち込むには、まずはもう少し失点を抑えたいところだ。

 これで今季のGリーグは4勝4敗、勝率5割の2位タイで終了となった。とはいえ、3連勝でスタートしたことから考えると、後半戦の苦戦は明らか。来季はよりチーム全員の力をしっかり結集できる形を作らないと、苦しい戦いが続くことになろう。

 ということで、今週からチームの戦術面の改善およびチームの意思統一のため、ゲーム後に簡単なミーティングを行うことになった。今週は、中継プレーに関する意見が中心となったが、以下、忘備録として、重要と思われる意見を記しておくこととする。

・特に外野からの返球の際、送球を受ける中継の野手がもっとボールを呼ぶようにすべき。

・中継する野手に指示をして動かし、外野手の捕球地点から中継の野手、送球目標となるベースまで一直線のラインを作るのは目標のベースをカバーする野手(例えばバックホームなら捕手)の役目(その上で、中継に入る野手は外野手からしっかり目標となるように声とゼスチャーでボールを呼ぶこと)。

・一般的な野球のフォーメーションにとらわれず、バックホームの際は投手を中継に使う形を取り入れるべき。①内野手より投手のほうが肩が強く、器用なケースが多い、②草野球のグラウンドではホームのバックアップが重要でないケースが多い、が理由(特に矢野、小西の登板時は、投手を中継に使うことは有効なはず)。

・バックホームのとき、外野からの低い送球でダイレクトに走者をさせるケースはまずないので、常に中継を用いるほうがよい。

・登板している投手は一番大変なことを引き受けている存在であり、チームを背負う存在なので、押し出し四球を出そうが、常に堂々とふるまうべし。

 以上です。これからも一歩ずつ、チーム内の意思疎通をして、チームとしても階段を上っていきましょう。

文責【5】

続きを読む

2022.10.01

10月01日 グリフィンズ戦 5-9

2022年10月1日(土)15:00~17:00
東台B面(ホーム)
フリーマッチ
【南海ハーツ vs グリフィンズ】

G 200 300 4  9
H 200 003 0  3

投:小西-菊池-高松〔負〕
捕:筒井

本塁打:【23】(グ)
三塁打:なし
二塁打:菊池(ハ)、【6】(グ)

 1 (遊)菊池【 8 】
 2 (一)藤本【 5 】
 3 (投)小西【29】
 4 (二)高松【49】
 5 (三)横井【 6 】
 6 (左)山口【31】
 7 (右)兵藤【23】
 8 (中)角田【 3 】
 9 (指)辻本【37】
10(捕)筒井【18】

★ハーツ表彰★
殊勲賞=なし
敢闘賞=小西(先発4イニングを好投、打撃でもクリーンヒット)
敢闘賞=菊池(初登板を無失点で投げ切り、攻守で躍動)
技能賞=藤本(5回に勝負強く、同点タイムリー)
守備賞=菊池(663のダブルプレーと、三遊間の深いゴロで三封)
山山賞=森(出席簿○も、仕事で参加できず。次の試合でファイト!)

試合動画

 久しぶりに対戦のグリフィンズ戦。ハーツ先発の小西〔左〕は緩急をつけたピッチングで、先頭バッターから三振を奪う。しかし2番打者の正面のサードゴロを横井がトンネルで生かしてしまう。3番打者は巧みなバットコントロールでセンターへヒット〔中〕。一死二三塁となり、4番打者のサードゴロで横井は一塁送球するが、ワンバウンド後にファースト後方へ抜けてしまい、この間に2者が生還。しかし小西は踏ん張り、一死一二塁でショートの菊池〔右〕が663のゲッツーを取り、ピンチを脱する。

 1回裏、ハーツは菊池、藤本がボールをよく見て、ともに四球出塁。盗塁もあり無死二三塁とすると、小西の遊ゴロでまず1点〔左〕。4番・高松は勝負強くレフトへタイムリーを放ち〔右〕、2-2の同点に。

 2回表、無死一二塁で、三遊間の深いゴロにショートの菊池が追いつき、三封〔中〕。しっかり足を動かした堅い守りで、投手を助ける。小西は2番打者から見逃し三振を奪い、無失点。

 4回表、8番打者の放った打球はライト後方へ〔左〕。投手の小西が懸命に外野近くまで走り、中継に入るが、ホームまでつながらず、ランニングホームランとなる。その後、3四死球で一死満塁。前進守備を敷いたハーツは、セカンドゴロを高松〔中〕が落ち着いて捌き、本封。何とかこのまま抑えたい場面だったが、4番打者の放ったフライは右中間へ。角田〔右〕がよく走り、ボールにグラブで触れたが、惜しくもつかむことはできず、グリフィンズが2点を追加。5-2とする。

 5回表から、ハーツは菊池〔中〕が初登板。緊張もあっただろうが、エラーのランナーを背負うも、そこから3人を内野フライとゴロに打ち取り、危なげなく無失点。

 初回以降、無安打に抑えられていたハーツ打線は、何とか粘って追いつきたい5回裏に機能する。先頭の兵藤がサードゴロエラーで出塁すると、8番・角田〔左〕がライト前ヒットでつなぐ。兵藤が三盗後、角田も二塁を狙った場面で、捕手からの送球が外野に抜け、1点を返す。その後、二死三塁から、1番・菊池〔中〕が右中間にタイムリー二塁打。2番・藤本〔右〕はライトへうまく流し打ち、菊池がホームインし、5-5の同点。ヒットでつなぎ、得点に結びつける、素晴らしい攻撃だった。

 菊池は6回も続投し、1番からの好打順を三者凡退に抑える。ライトに入った辻本も大きなフライをがっちりキャッチし、チームに貢献。6回裏、ハーツは3番・小西〔中〕がレフトへクリーンヒット。しかし後続が抑えられ、無得点。

 7回表、ハーツは高松〔左〕にスイッチ。先頭打者はフライを打ち上げるが、レフトのグラブからボールが出てしまい、ランナーとして生きる。その後、無死満塁となり、ハーツは前進守備を敷く。レフトフライで一死となり、高松は次打者をサードゴロに打ち取るが、本塁送球を焦った横井がファンブルしてしまい、投げられず〔右〕。ミスができない場面で勝ち越し点を許すことに。この後、グリフィンズは3点を追加。7回裏は三者凡退で、グリフィンズが南海ハーツを9-5で下した。

 リレーした3投手は、それぞれに持ち味を出し、しっかり投げた。1回と7回は自責ゼロ。守備の乱れが投手の足を引っ張ってしまった。内野陣では、菊池が何度も好プレーを見せ、投手を守り立てただけに、一人で3エラーをし、いずれも失点に絡んだ横井は反省しなければならない。
 この日は特に若手から、守備陣形や走塁面など、たくさんの声が出ていた。それだけ真剣に野球に向き合っている証拠だ。各選手の意見をチーム全体で共有し、議論しながら、今後のハーツ野球につなげていきたい。

文責【6】

続きを読む

2022.09.17

09月17日 SUMIDA REVERSE戦 2-3

2022年9月17日(土)11:00~13:00
台東リバーサイドスポーツセンターB面(ビジター)
フリーマッチ
【SUMIDA REVERSE vs 南海ハーツ】

NH 002 000 0  2
SR 200 100 x  3

投:矢野-土屋〔負〕-矢野
捕:筒井

本塁打:なし
三塁打:なし
二塁打:【7】(SR)

 1 (中)土屋【13】
 2 (投)矢野【32】
 3 (一)宮本【19】
 4 (捕)筒井【18】
 5 (遊)横井【 6 】
 6 (三)兵藤【23】
 7 (左)角田【 3 】
 8 (右)辻本【助】
 9 (二)中原【助】
10(指)菊池【 8 】

スコア:藤本智子

★ハーツ表彰★
殊勲賞=なし
敢闘賞=矢野(先発&抑え、一人二役で投手陣を牽引)
敢闘賞=横井(フルスイングで、レフトへライナーヒット)
技能賞=宮本(打撃好調。勝負強く、同点2点タイムリー)
守備賞=土屋(センターから見惚れる送球で二塁ランナーを刺す)
守備賞=中原(セカンド後方の難しいフライをナイスキャッチ)
山山賞=辻本(暴投で二塁からスタートを切るも、途中でストップ)

試合動画

 初対戦のSUMIDA REVERSEさんと、台東リバーサイドスポーツセンターでの試合。
 初回のハーツは、1番・土屋〔左〕、2番・矢野〔右〕が連続四球でチャンスをつかむが、その後が続かず、無得点。

 ハーツの先発は矢野〔左〕。先頭打者が左中間への二塁打〔中〕で出て三進すると、内野ゴロエラーの間に先制。その後、二死二三塁から6番打者の左中間ヒットで2点目が入るが、二塁ランナーをセンターの土屋が強肩で刺す〔右〕。球の強さもコントロールも完璧な送球だった。

 2回表、先頭の6番・兵藤〔中〕がショート内野安打で出塁するが、後続凡退で得点ならず。

 3回表、ハーツは2四球で一死二三塁とすると、打撃好調の3番・宮本〔左〕がセカンド後方へ技ありの2点タイムリーヒットで同点とする。続く筒井〔右〕はセンターへいい打球を放つがキャッチされ、2点止まり。

 4回表からSUMIDA REVERSEは投手を交代する。ハーツは一死から8番・辻本選手〔左〕が三遊間へゴロを放ち内野安打。続く中原選手〔中〕はレフトへ強い打球を放つも二死となる。10番・菊池〔右〕は曲芸的なバット捌きで三遊間に小フライを放ち、内野安打となる。土屋は四球を選び二死満塁と勝ち越しのチャンスを迎えるが、あと1本が出ず無得点。

 4回裏、ハーツの貴公子・土屋〔左〕が今シーズン初登板を果たす。小西、矢野と並ぶ屈指の強肩で、初回には見事なセンターからのバックホームを見せている。筒井監督兼捕手の期待を背負いながらのマウンドだ。先頭打者はショート矢野が華麗な動きでアウトに。続く7番打者〔右〕はうまくタイミングを合わせ、レフトへクリーンヒット。この時、守備の乱れもあり二塁まで進む。しかし土屋は落ち着いたマウンド捌きで、次打者をサードゴロに打ち取るが、横井が一塁へ高投してしまい、二塁ランナーがホームイン。好投の土屋を守り立てることができず、とても痛いミスだった。

 5回表、先頭の宮本が四球出塁し、一死一塁で5番の横井に打順が回る。筒井監督からフルスイングの助言を受け、前の回の拙守を取り返したい気持ちも後押しし、とにかく思いきり振った打球はレフト左へのライナーヒット〔左〕。一二塁とし、同点のチャンスとなるが、兵藤〔中〕の放った打球は惜しくもレフトフライ。角田〔右〕も倒れ、得点ならず。

 土屋は5回も続投。4番打者がレフトへフライを打ち上げると〔中〕、角田ががっちりキャッチ。いつもはライトを守ることが多く、アングルが逆のレフトの難しさもあったはずだが、守備で貢献。土屋はこの回を危なげなく三者凡退。直球には力があり、この日はコントロールも安定していた。あと一人ピッチャーが欲しいハーツにとって、今後救世主となるのではないだろうか。

 6回にハーツは矢野が再登板(ピッチャー不足を物語る)。先頭打者の打球はセカンド後方の難しいフライとなったが、中原選手がファインプレー〔中〕。きっちりチームに貢献。矢野はこのあと連続奪三振で、三者凡退。計4イニングで安定した投球を見せた。

 最終7回表、ハーツは二死三塁で、筒井が打席に入る。一打同点の場面。4番らしいフルスイングを見せるが、サードゴロで万事休す〔中〕。SUMIDA REVERSEが南海ハーツを3-2で下した。初対決のSUMIDA REVERSEさんは爽やかな好チームで、また対戦の機会があるとうれしい。

文責【6】

続きを読む

2022.09.10

09月10日 中野マシンガンズ戦 4-6

2022年9月10日(土)13:00~15:00
上高田運動施設B面(ビジター)
Gリーグ第7戦
【中野マシンガンズ vs 南海ハーツ】(2回戦)

H 000 301  4
M 101 400  6

投:矢野〔負〕-小西
捕:菊池

本塁打:橋口(マ)
三塁打:北村(マ)
二塁打:なし

 1 (三)横井【 6 】
 2 (投)矢野【32】
 3 (遊)小西【29】
 4 (一)筒井【18】
 5 (捕)菊池【 8 】
 6 (指)高松【49】
 7 (中)宮本【19】
 8 (左)山口【31】
 9 (二)兵藤【23】
10(右)角田【 3 】

☆Gリーグ表彰☆
最優秀=橋口選手(中野マシンガンズ)
 優秀=菊地選手(中野マシンガンズ)
 優秀=宮本選手(南海ハーツ)

★ハーツ表彰★
殊勲賞=なし
敢闘賞=高松(会心のマルチ安打で、反撃開始のタイムリー)
技能賞=宮本(一時、勝ち越しとなる、勝負強い適時打)
守備賞=菊池(フットワークと強肩で、二盗を刺す)
守備賞=横井(三塁線の打球に反応し、きっちりアウト)
山山賞=なし

試合動画

 中野マシンガンズさんとのGリーグ第7戦(2回戦)。ハーツはここまでリーグ戦4勝2敗。勝ち越しで良い試合ができているが、マシンガンズはその上を行く6連勝中。この試合に勝てば優勝が決まる。マシンガンズの勢いを止め、ハーツは優勝への望みをつなぐことができるか。

 マシンガンズの先発は安定感抜群の菊地投手〔左〕。1回表、ハーツは二死から3番・小西〔右〕が四球出塁後に二盗を決める。筒井の投ゴロエラーで二死二三塁とするが、先制ならず。

 ハーツの先発は矢野〔左〕。1回裏、マシンガンズは一死から北村選手がセンター前ヒット。二死二三塁となり、5番・菊地選手〔中〕がセンターへ先制タイムリーヒット。二塁ランナーも本塁を目指すが、宮本(中)-小西(遊)-菊池(捕)が完璧な中継プレーでタッチアウト〔右〕。守備陣の頑張りで矢野を助ける。

 2回表、ハーツは6番・高松〔左〕がショートの右横を鋭く抜いていくチーム初ヒット。続く宮本は四球を選び、チャンスが広がるが、菊地投手は巧みな牽制で二塁走者をアウトに〔中〕。打撃好調の8番・山口〔右〕に期待がかかるが、三遊間を抜けそうなゴロに石井遊撃手が追いつき、6-4-3のダプルプレー。マシンガンズも堅い守備で菊地投手を守り立てる。

 3回表、ハーツは9番・兵藤〔左〕が死球で出ると、10番・角田〔中〕は高目の球にうまく合わせ、ライト前ヒット。1番・横井は、打率1、2位の矢野、小西に回そうと犠牲バントを試みるが初球を失敗。ヒッティングに切り替えるがショートへ打ち上げてしまう。インフィールドフライとなるが、一塁ランナーが飛び出してしまい、この回もダブルプレー。矢野はセカンドゴロエラーで出塁するも〔右〕、小西の鋭い打球はショート正面のライナーで無得点。

 3回裏、矢野はサードゴロと三振でツーアウトを取るが、2番・北村選手〔左〕が右中間へ技ありの飛球を放つ。センターの宮本が懸命に追いグラブで触れるが、惜しくもキャッチはできず、三塁打となる。続く石井選手の打球は一二塁間のゴロ〔右〕。ファーストの筒井がよく追いつき、ベースカバーの矢野に送球するもぎりぎりセーフ。マシンガンズは貴重な追加点を得る。

 0-2となり、苦しくなってきたハーツだが、4回表にベテラン勢がヒットを重ねる。まず4番の筒井〔左〕が持ち味のフルスイングで、三塁線を抜ける安打。菊池が四球でつなぎ、無死二三塁とすると、6番・高松〔中〕がセンターへ会心のタイムリーヒット。ワイルドピッチで同点とすると、7番・宮本〔右〕がきれいにセンターへ抜けていく勝ち越しタイムリー。ハーツが打線のつながりで3-2と逆転する。

 4回裏、マシンガンズは先頭打者が振り逃げで生きると、2四球で二死満塁とする。ここで、元気印の1番・橋口選手がセンターの頭上を越える豪快なランニング満塁ホームラン〔中〕。6-3と再逆転に成功する。振り逃げで走者を出していなかったら、三者凡退の回だっただけに、その後の四球を含め、ハーツにとっては悔やまれる場面となった。

 5回裏からハーツは小西〔左〕にスイッチ。この回先頭の4番・後藤選手はファーストの左を鋭く抜けていく安打を放つ。そして二盗を試みるが、小西は非常に速いクイックを披露し、キャッチャーの菊池も無駄のない送球で見事に刺す〔右〕。菊池は他の盗塁時にもあと少しでアウトという送球を見せていて、今後ハーツにとって大きな武器になるだろう。

 6回表のハーツは、筒井四球の後に、5番・菊池〔左〕がレフトへクリーンヒット。高松は死球で、前の回から登板している石井投手〔中〕に対し、無死満塁とチャンスを広げる。ここで宮本〔右〕が球を見極め、押し出し四球で4-6に。

 6回裏、小西は三者凡退で締めるが、ここで時間切れ。
 中野マシンガンズが南海ハーツを6-4で下し、この瞬間、マシンガンズが開幕7連勝でGリーグ優勝を決めた。

 マシンガンズさん、優勝おめでとうございます。7つの勝ち星のうち、5試合が2桁得点。まさにマシンガン打線で、どの打順からも得点できる強さを感じました。また菊地投手をはじめ、ディフェンス面でも安定感があり、新入団の松原選手、北村選手というピースが加わり、攻守でレベルがひとつ上がった気がします。全勝で優勝まで突っ走ったチームは記憶になく、南海ハーツにとっても高い目標ができました。

 リーグ戦、ハーツはシゲルさんとの1試合を残すのみ。最終戦に勝利して、Gリーグの勝ち越しを決めたいところだ。

文責【6】

続きを読む

2022.09.03

09月03日 あしたば戦 3-7

2022年9月3日(土)15:00~17:00
上井草スポーツセンターA面(ホーム)
フリーマッチ
【南海ハーツ vs あしたば】

A 004 000 3  7
H 000 110 1  3

投:矢野〔負〕-小西-宮寺
捕:筒井-菊池

本塁打:小西(ハ)3号、菊池(ハ)1号、友廣(あ)、長堂(あ)
三塁打:なし
二塁打:小西

 1 (左) 森  【 0 】
 2 (投)矢野【32】
 3 (遊)小西【29】
 4 (捕)筒井【18】
 5 (指)菊池【 8 】
 6 (中)宮本【19】
 7 (指)山口【31】
 8 (一)藤本【 5 】
 9 (三)横井【 6 】
10(右)辻本【助】
11(二)宮寺【助】
12(指)角田【 3 】

スコア:藤本智子

★ハーツ表彰★
殊勲賞=なし
敢闘賞=小西(センター越えの第3号ランニングホームラン!)
敢闘賞=菊池(レフト越え、嬉しい入団後初ホームラン!)
技能賞=森(1番打者として、しぶとくマルチ安打)
守備賞=山口(余裕で落下点に入り、レフトフライをがっちりキャッチ)
守備賞=横井(序盤の2エラーの汚名返上? 背走キャッチ)
山山賞=なし

試合動画

 あしたばさんとのフリーマッチは、両チーム合わせて4本のホームランが出る珍しい試合となったが、チャンスで効率的に得点したあしたばが南海ハーツを7-3で下した。

 ハーツの先発は3試合連続で勝利を挙げている矢野〔左〕。先頭打者に四球を与えるが、その後は見逃し三振を奪う〔右〕など危なげなく無失点スタート。

 あしたばの先発は長堂投手〔左〕。若手のイメージが強かった彼も、すっかりチームの顏になり、中心投手として投げ続けている。快速球の持ち主だが、ここ最近はペース配分を考え、緩急織り交ぜたピッチングを見せる。ハーツのトップバッターは、久しぶりに登場の“若手最年長”森(そろそろ別のニックネームも募集が必要か)。うまく掬い上げた打球はセカンドの頭上を越え、ヒットに〔中〕。2番は首位打者の矢野。やわらかな打撃フォームからレフトヘライナーヒット〔右〕。先制点なるかと思われたが、二死満塁で6番・宮本が放ったサードへの強いゴロはがっちり捕球され、無得点。

 3回表のあしたばは、ハーツ内野陣の2つのエラーなどで一死満塁から、4番・友廣選手〔中〕がライト線をライナーで抜けていく打球を放ち、計4面ある上井草なのでボールは転々、先制満塁ホームランとなる。矢野は本来ならこの回、三者凡退で終わっているはずで、申し訳ないことをした。それでも後続を2奪三振でしっかり抑え、3イニングを投げ切った。

 ハーツは4回表から小西〔左〕がマウンドへ。無死一二塁となるが、速球とスローボールのスピード差が大きく、奪三振〔右〕を含め後続を断ち、無失点。小西は5回、6回も三者凡退で計3イニングを0封。タメの利いた投球フォームで、素晴らしいピッチングを披露し、試合を作った。

 ピッチングでリズムをつかんだ3番・小西は4回裏、リリーフ登板の恵美投手から、豪快にセンターの頭上を越えていく第3号ランニングホームランを放つ〔中〕。ホームランダービー単独トップに立つ一打で、ハーツはようやく反撃開始。

 5回表から筒井に代わりマスクを被り、好リードで小西を守り立てた5番・菊池はその裏に先頭打者として打席に立つと、こちらもレフトヘ会心の当たり〔中〕。嬉しい入団後初ホームランとなり、ハーツは長打で1点ずつ返していく。

 2-4で迎えた7回表、ハーツはこの日初参加の宮寺投手〔左〕が登板。序盤に2つの送球エラーで精彩を欠いていたサードの横井が、ようやく体も温まったか(かなり遅いが)、後方にふわりと上がったフライを背走ジャンピングキャッチ〔中〕。続くレフトへの流し打ちを、これまた山口が軽めのジャンピングキャッチ〔右〕。迷手ではなく、名手?の2人が連続ファインプレーで、宮寺投手を守り立てる。

 このまますんなり7回表が終わってほしかったが、試合巧者のあしたばも黙ってはいない。死球のランナーを置き、静かなる飛ばし屋・長堂選手が豪快にセンター越えのランニング2ランホーマー〔中〕。この後も1点を追加し、7-2と勝ちを手繰り寄せる。

 7回裏のハーツは、1番・森がセンターへしぶとくヒット〔左〕。一死二塁となり、頼れる男・小西が右中間へタイムリー二塁打〔右〕。3-7とし、追い上げムードとなったが、反撃もここまで。

 結果的に4本のホームランが飛び出す派手な試合展開となったが、乱打戦というよりは投手戦の印象。両チームの投手陣がよく踏ん張り、数少ないチャンスに打撃陣が集中力を見せた好試合といえるだろう。

文責【6】

続きを読む

2022.08.27

08月27日 YBC-67戦 5-3

2022年8月27日(土)15:30~17:30
井の頭恩賜公園(ホーム)
フリーマッチ
【南海ハーツ vs YBC-67】

H 102 000 2  5
Y 011 010 0  3

投:小西-矢野〔勝〕
捕:菊池-筒井

本塁打:なし
三塁打:小西(ハ)
二塁打:矢野(ハ)

 1 (中)久原【24】
 2 (遊)矢野【32】
 3 (投)小西【29】
 4 (指)筒井【18】
 5 (捕)菊池【 8 】
 6 (指)山口【31】
 7 (三)山中【助】
 8 (指)藤本【 5 】
 9 (左)辻本【助】
10(二)中原【助】
11(右)兵藤【23】
12(一)横井【 6 】

★ハーツ表彰★
殊勲賞=矢野(首位打者快走中、二塁打含むマルチ安打に、救援勝利!)
殊勲賞=辻本(最終回、執念の勝ち越し2点レフト前タイムリー!)
敢闘賞=小西(先発好投と、ライトへの大きなタイムリー三塁打)
技能賞=久原(6回、完璧なセーフティ送りバントでチャンスメイク)
守備賞=山中(三塁手として球際強く、最終回も勝利を引き寄せるフライキャッチ)
山山賞=なし

試合動画 前半 後半

 まだまだ暑さも残る井の頭恩賜公園。YBC-67さんとの今季4試合目は両者譲らず、最終回までどちらが勝つかわからない好ゲームとなった。

 YBCの先発は松本投手〔左〕。ハーツの先頭打者・久原〔右〕は(おそらく自身初の)左打席に入るが、ここは出塁ならず。

 しかし目下首位打者で打撃絶好調の2番・矢野〔左〕がレフトへ特大二塁打を放つ。ワイルドピッチで三進し、小西の四球後、4番・筒井〔右〕のショートゴロで1点先制。

 ハーツの先発は小西〔左〕。先頭打者から見逃し三振を奪うと〔右〕、三者凡退の好スタートを切る。

 2回表、ハーツは二死二塁で10番・中原選手がショート後方へフライを打ち上げる〔左〕。テキサスヒットになるかと思われたが、吉竹遊撃手が懸命に背走し、球際強くキャッチ〔右〕。しかしこの時、後頭部を地面で打ってしまう。両軍ベンチが心配したが、鉄人・吉竹選手は立ち上がり、皆ひと安心。

 2回裏、YBCは二死から6番・金子選手〔左〕がライト線を抜くヒット。さらにヒットが続き、ワイルドピッチもあり二三塁とすると、8番・小美濃選手〔右〕がセカンドの左をしぶとく抜いていくタイムリー。YBCは1-1の同点とする。

 3回表、ハーツは二死から久原が四球出塁し二盗。ここでハーツの二刀流・矢野〔左〕がレフトへ完璧なライナーヒットで久原を迎え入れ、再度リードを奪う。さらに3番・小西〔中〕がアーロン・ジャッジのような豪快なフォームでライトへタイムリー三塁打。取られたら取り返す野球で、ハーツが3-1とする。若手がつないだチャンスに、“漢・四番”の筒井〔右〕が燃えないわけがない。打球を右中間に運び、これは落ちたと思ったら、センターの吉竹Jr.選手が追いかけ追いかけ、地面すれすれでスライディングキャッチ。親子で2度もチームのピンチを救う。ハーツサイドから吉竹親子に「守備賞」が授与されてもおかしくないほどの好守備で、締まった試合が続いていく。

 3回裏一死、YBCは11番・カケル選手(萩原選手の息子さん)が巧くミートし〔左〕、センター方向へ。セカンドの中原選手がよく追いつき一塁送球するも、俊足のカケル選手は楽々セーフ。ワイルドピッチ後、ディレードスチールを仕掛けると〔中〕、これが成功。12番・大島選手〔右〕のショートゴロでYBCは2-3とし、足を絡めた効率の良い得点でハーツに肉薄する。

 4回表からYBCはサウスポーの金子投手〔中〕にスイッチ。ハーツ打線は捉えることができず、三者凡退。4回裏まで投げた小西もこの回は三者凡退。ともに譲らず、試合は後半へ。

 5回表、ハーツは先頭の8番・藤本〔左〕が一塁強襲安打で出塁。二死となり、11番・兵藤〔右〕は鋭いゴロを放つが、惜しくもショート正面で得点ならず。

 ハーツは5回裏から矢野〔左〕が登板。投ゴロと三振で二死を取るが、小美濃選手に四球を与えると、二盗を許す。松本選手の四球時に一瞬の隙を見逃さず、小美濃選手が三進。さらに松本選手の二盗時に、キャッチャーの捕球ミスが出て、YBCは3-3の同点に〔右〕。積極的に足を動かしたからこその得点シーンだった。

 同点となり、残すは2イニングずつ。6回表の先頭打者、12番・横井は何としても出塁したい。バントの構えを見せるなど〔左〕、相手投手を揺さぶりながら、何とか四球を選ぶ。二盗後に、1番・久原は三塁前に絶妙なバントヒットを決める〔中〕。ランナーを進めながら、自らの足も生かしランナーを溜める、最高の選択だった。小西も粘り四球を選び、一死満塁。ここで頼れる男・筒井に打順が回る。ピッチャーも苦しい場面。筒井はニューバットで渾身のフルスイング〔右〕。ハーツベンチは皆レフトフェンスへ目を向けたが、無情にも打球は投手の前に転がるゴロ。絵に描いたような?123のゲッツーでハーツは得点ならず。

 しかしこの日のドラマはまだ終わらない。それを導いたのは2番手の矢野だ。6回裏を2奪三振含む三者凡退で終え、最終回の攻撃に良いリズムでつないだ。
 陽も傾きかけた7回表、YBCは抑えの吉竹投手〔左〕がマウンドへ。そして先頭の5番・菊池が死球で出る。二盗後、一死となるが、7番・山中選手〔中〕がセカンドへの内野安打でつなぐ。吉竹投手も踏ん張り、二死二三塁までこぎ着ける。ここで打席に入ったのは9番・辻本選手。何としても勝ち越し点が欲しい場面。ベンチも全てを託す。辻本選手はファウルで何球も粘り、最後の最後で低目の球にバットを合わせ〔右〕、この打球が三遊間を抜けていく。ベンチが待ち望んだ2点タイムリーとなり、ついに5-3と勝ち越し!

 7回裏、矢野は2奪三振でYBC-67を0店に抑え、拮抗した試合は5-3で南海ハーツが勝利。YBCさんはベンチの応援も含め、一丸となって勝利を目指すチーム。最終回までどちらに勝利の女神が微笑むかわからない試合となったが、ハーツも1点を貪欲にもぎ取る野球を実践し、粘り強く戦い抜いた。両チームの守備陣も安定していて、勇気あるプレーも多く、非常に内容の濃い試合だったといえる。3時間枠で、合同練習から始まった一日は、心地よい汗とともに、改めて野球の面白さを味わわせてくれた。

文責【6】

続きを読む
ページの先頭へ