週刊ハーツ

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2022.08.27

08月27日 YBC-67戦 5-3

2022年8月27日(土)15:30~17:30
井の頭恩賜公園(ホーム)
フリーマッチ
【南海ハーツ vs YBC-67】

H 102 000 2  5
Y 011 010 0  3

投:小西-矢野〔勝〕
捕:菊池-筒井

本塁打:なし
三塁打:小西(ハ)
二塁打:矢野(ハ)

 1 (中)久原【24】
 2 (遊)矢野【32】
 3 (投)小西【29】
 4 (指)筒井【18】
 5 (捕)菊池【 8 】
 6 (指)山口【31】
 7 (三)山中【助】
 8 (指)藤本【 5 】
 9 (左)辻本【助】
10(二)中原【助】
11(右)兵藤【23】
12(一)横井【 6 】

★ハーツ表彰★
殊勲賞=矢野(首位打者快走中、二塁打含むマルチ安打に、救援勝利!)
殊勲賞=辻本(最終回、執念の勝ち越し2点レフト前タイムリー!)
敢闘賞=小西(先発好投と、ライトへの大きなタイムリー三塁打)
技能賞=久原(6回、完璧なセーフティ送りバントでチャンスメイク)
守備賞=山中(三塁手として球際強く、最終回も勝利を引き寄せるフライキャッチ)
山山賞=なし

試合動画 前半 後半

 まだまだ暑さも残る井の頭恩賜公園。YBC-67さんとの今季4試合目は両者譲らず、最終回までどちらが勝つかわからない好ゲームとなった。

 YBCの先発は松本投手〔左〕。ハーツの先頭打者・久原〔右〕は(おそらく自身初の)左打席に入るが、ここは出塁ならず。

 しかし目下首位打者で打撃絶好調の2番・矢野〔左〕がレフトへ特大二塁打を放つ。ワイルドピッチで三進し、小西の四球後、4番・筒井〔右〕のショートゴロで1点先制。

 ハーツの先発は小西〔左〕。先頭打者から見逃し三振を奪うと〔右〕、三者凡退の好スタートを切る。

 2回表、ハーツは二死二塁で10番・中原選手がショート後方へフライを打ち上げる〔左〕。テキサスヒットになるかと思われたが、吉竹遊撃手が懸命に背走し、球際強くキャッチ〔右〕。しかしこの時、後頭部を地面で打ってしまう。両軍ベンチが心配したが、鉄人・吉竹選手は立ち上がり、皆ひと安心。

 2回裏、YBCは二死から6番・金子選手〔左〕がライト線を抜くヒット。さらにヒットが続き、ワイルドピッチもあり二三塁とすると、8番・小美濃選手〔右〕がセカンドの左をしぶとく抜いていくタイムリー。YBCは1-1の同点とする。

 3回表、ハーツは二死から久原が四球出塁し二盗。ここでハーツの二刀流・矢野〔左〕がレフトへ完璧なライナーヒットで久原を迎え入れ、再度リードを奪う。さらに3番・小西〔中〕がアーロン・ジャッジのような豪快なフォームでライトへタイムリー三塁打。取られたら取り返す野球で、ハーツが3-1とする。若手がつないだチャンスに、“漢・四番”の筒井〔右〕が燃えないわけがない。打球を右中間に運び、これは落ちたと思ったら、センターの吉竹Jr.選手が追いかけ追いかけ、地面すれすれでスライディングキャッチ。親子で2度もチームのピンチを救う。ハーツサイドから吉竹親子に「守備賞」が授与されてもおかしくないほどの好守備で、締まった試合が続いていく。

 3回裏一死、YBCは11番・カケル選手(萩原選手の息子さん)が巧くミートし〔左〕、センター方向へ。セカンドの中原選手がよく追いつき一塁送球するも、俊足のカケル選手は楽々セーフ。ワイルドピッチ後、ディレードスチールを仕掛けると〔中〕、これが成功。12番・大島選手〔右〕のショートゴロでYBCは2-3とし、足を絡めた効率の良い得点でハーツに肉薄する。

 4回表からYBCはサウスポーの金子投手〔中〕にスイッチ。ハーツ打線は捉えることができず、三者凡退。4回裏まで投げた小西もこの回は三者凡退。ともに譲らず、試合は後半へ。

 5回表、ハーツは先頭の8番・藤本〔左〕が一塁強襲安打で出塁。二死となり、11番・兵藤〔右〕は鋭いゴロを放つが、惜しくもショート正面で得点ならず。

 ハーツは5回裏から矢野〔左〕が登板。投ゴロと三振で二死を取るが、小美濃選手に四球を与えると、二盗を許す。松本選手の四球時に一瞬の隙を見逃さず、小美濃選手が三進。さらに松本選手の二盗時に、キャッチャーの捕球ミスが出て、YBCは3-3の同点に〔右〕。積極的に足を動かしたからこその得点シーンだった。

 同点となり、残すは2イニングずつ。6回表の先頭打者、12番・横井は何としても出塁したい。バントの構えを見せるなど〔左〕、相手投手を揺さぶりながら、何とか四球を選ぶ。二盗後に、1番・久原は三塁前に絶妙なバントヒットを決める〔中〕。ランナーを進めながら、自らの足も生かしランナーを溜める、最高の選択だった。小西も粘り四球を選び、一死満塁。ここで頼れる男・筒井に打順が回る。ピッチャーも苦しい場面。筒井はニューバットで渾身のフルスイング〔右〕。ハーツベンチは皆レフトフェンスへ目を向けたが、無情にも打球は投手の前に転がるゴロ。絵に描いたような?123のゲッツーでハーツは得点ならず。

 しかしこの日のドラマはまだ終わらない。それを導いたのは2番手の矢野だ。6回裏を2奪三振含む三者凡退で終え、最終回の攻撃に良いリズムでつないだ。
 陽も傾きかけた7回表、YBCは抑えの吉竹投手〔左〕がマウンドへ。そして先頭の5番・菊池が死球で出る。二盗後、一死となるが、7番・山中選手〔中〕がセカンドへの内野安打でつなぐ。吉竹投手も踏ん張り、二死二三塁までこぎ着ける。ここで打席に入ったのは9番・辻本選手。何としても勝ち越し点が欲しい場面。ベンチも全てを託す。辻本選手はファウルで何球も粘り、最後の最後で低目の球にバットを合わせ〔右〕、この打球が三遊間を抜けていく。ベンチが待ち望んだ2点タイムリーとなり、ついに5-3と勝ち越し!

 7回裏、矢野は2奪三振でYBC-67を0店に抑え、拮抗した試合は5-3で南海ハーツが勝利。YBCさんはベンチの応援も含め、一丸となって勝利を目指すチーム。最終回までどちらに勝利の女神が微笑むかわからない試合となったが、ハーツも1点を貪欲にもぎ取る野球を実践し、粘り強く戦い抜いた。両チームの守備陣も安定していて、勇気あるプレーも多く、非常に内容の濃い試合だったといえる。3時間枠で、合同練習から始まった一日は、心地よい汗とともに、改めて野球の面白さを味わわせてくれた。

文責【6】

2022.08.20

08月20日 新宿ブンブン戦 22-1

2022年8月20日(土)12:30~14:30
東台A面(ビジター)
Gリーグ第6戦
【新宿ブンブン vs 南海ハーツ】(2回戦)

H 507 55  22
B 010 00    1

投:矢野〔勝〕-小西-高松
捕:筒井-横井

本塁打:なし
三塁打:矢野(ハ)2、小西(ハ)、碓氷(ハ)
二塁打:高松(ハ)、土屋(ハ)、菊池(ハ)、矢野(ハ)

 1 (中)久原【24】
 2 (投)矢野【32】
 3 (遊)小西【29】
 4 (捕)筒井【18】
 5 (右)横井【 6 】
 6 (一)高松【49】
 7 (左)土屋【13】
 8 (三)菊池【 8 】
 9 (二)碓氷【助っ人】
10(指)山口【31】

スコア:藤本智子

☆Gリーグ表彰☆
最優秀=矢野選手(南海ハーツ)
 優秀=山口選手(南海ハーツ)
 優秀=森田選手(新宿ブンブン)

★ハーツ表彰★
殊勲賞=山口(すべてレフトへの猛打賞! 8月好調維持)
殊勲賞=矢野(4安打、9塁打、5打点、先発勝利の大活躍!)
敢闘賞=高松(タイムリー含むマルチ安打)
敢闘賞=菊池(ハーツ入団後初ヒット、4打点)
敢闘賞=碓氷(タイムリー三塁打含むマルチ安打)
技能賞=久原(バントヒットで波に乗り、猛打賞)
守備賞=碓氷(セカンドで多くの守備機会を堅実にこなす)
山山賞=横井(ただ一人蚊帳の外? トンネルに5タコ、1併殺打)

試合動画

 新宿ブンブンさんとのGリーグ第6戦は、南海ハーツ打線が爆発し、3投手のリレーで22-1の完勝。打線のつながりが印象に残る試合となった。

 1回表、ハーツは先頭の久原〔1左〕がバントヒットを決める。二盗後、2番・矢野〔1右〕が左中間に見事に掬い上げ、俊足を生かした先制タイムリー三塁打。続く小西の投ゴロエラーの間に矢野がホームイン。筒井四球の後、一死二三塁から6番・高松〔2左〕がレフトへタイムリー。7番・土屋〔2右〕は三塁強襲ヒットでさらに1点追加。ダブルスチール後、菊池のサードゴロでも1点で、初回に5点を挙げた。


 ハーツの先発は8月6日の試合で完封勝利を挙げた矢野〔左〕。先頭バッターから空振り三振を奪うも〔中〕、2番・矢島選手に死球。ここで3番・田中舘選手〔右〕がライトへ狙い打ちのクリーンヒット。このとき、久しぶりにライトを守った横井がまさかのトンネル。ランナーは二三塁となるが、矢野は後続を断ち、無失点スタート。

 2回表、ハーツは先頭の10番・山口〔左〕がレフトへ会心のライナーヒット。矢野〔右〕にもショート内野安打が出るが、この回は得点ならず。

 2回裏、ブンブンは先頭の6番・佐々木選手〔左〕が四球を選ぶと、野選とエラーもあり、一死満塁。ここで10番・藤井選手〔右〕がしっかり見極め、押し出し四球。しかし矢野はこの回のアウトすべてを空振り三振で取り、球の力を見せた。

 3回表、一死三塁から、8番・菊池〔左〕が待望のハーツ入団後初ヒットで、1点追加。さらに一死二三塁から、山口〔右〕が勝負強くレフトへのタイムリー。山口は8月6日の試合でも良い当たりを連発しており、好調を持続。

 ハーツ打線はつながり良く、なおも一死満塁から、矢野〔左〕がライトへ走者一掃のタイムリー三塁打で早くも猛打賞。そしてチームNo.1の長打力がある3番・小西〔右〕も右中間にタイムリー三塁打。さらに野選で1点を追加し、この回7得点、12-1とリードを広げる。

 4回表、ブンブンは佐々木投手から木津投手にスイッチ。この回先頭の高松〔左〕はレフトへ鋭い当たりの二塁打。続く土屋〔中〕もレフトヘ二塁打で、無死二三塁。1本が出て気持ちも楽になった菊池〔右〕はボールを引きつけ、左中間に2点タイムリー二塁打。

 ハーツ打線はまだまだつながり、9番・碓氷選手〔左〕がライト線にタイムリー三塁打。山口〔中〕は猛打賞となるレフト前タイムリーでGリーグ優秀選手に。久原は鋭く振り抜くと〔右〕、センターへのクリーンヒットでつなぐ。なんとここまで6連打。この後も1点を追加し、17-1に。

 ハーツは4回裏から小西〔左〕が登板。制球に苦しみ無死満塁となったが、自らの好フィールディングで123のゲッツーを取るなど〔右〕、ランナーを背負っても落ち着いたピッチングで無失点で切り抜ける。

 5回表、一死から菊池が四球出塁し、二盗。碓氷選手は巧みなバットコントロールでセンターの左へライナーヒット〔左〕。菊池は三塁を回り突っ込むが、塁間で躊躇してしまい、三塁へ帰塁するもタッチアウト。この回だけ三塁コーチャー不在で、指示できなかったのがいけなかった。山口の四球後、久原は一塁手の後方にうまく打球を運び〔中〕、内野安打で猛打賞。このとき、二塁ランナー碓氷選手の好走塁で〔右〕、打点も1。

 続く矢野は、またもやライトへ技ありのタイムリー二塁打〔左〕。このヒットで4本目となり、しかも三塁打2、二塁打1、単打1の9塁打。ピッチングも含め、Gリーグ最優秀選手に選ばれたのも深く頷ける素晴らしい活躍だ。なおも二死二三塁で、小西の打球は内野のエラーを誘い、2点追加。ここで、新バットの持ち主・4番筒井が打席へ。自分以外がこのバットでヒットを量産するなか、少し寂しげな表情を見せていたが、最後の最後でフルスイング炸裂〔右〕。文句なしのレフト前タイムリーで、留飲を下げた。

 5回裏、抑えとして登板したのは高松〔中〕。コントロールの良さは健在で、危なげなく三者凡退。
 南海ハーツがGリーグ第6戦を22-1で新宿ブンブンに勝利した。ハーツは大量20安打で、ここまで打線がつながれば何も言うことはない。リーグ戦は3連勝の後、2連敗と足踏みしてしまったが、4勝目を挙げ、2位を堅守。トップをひた走る中野マシンガンズの姿はまだ遠いが、最後まで諦めずに、残り2試合に全力を尽くしたい。

文責【6】

2022.08.06

08月06日 永福コルセッツ戦 4-0

2022年8月6日(土)14:30~16:30
東台B面(ホーム)
フリーマッチ
【南海ハーツ vs 永福コルセッツ】

H 200 020   4
A 000 000   0

投:矢野〔勝〕
捕:筒井-菊池

本塁打:なし
三塁打:なし
二塁打:飯田(ハ)、【16】(コ)

 1 (遊)菊池※
 2 (三)飯田※
 3 (一)横井【 6 】
 4 (捕)筒井【18】
 5 (投)矢野【32】
 6 (中)辻本※
 7 (二)山中※
 8 (右)山口【31】
 9 (左)太田【16】
※は助っ人

スコア:藤本智子

★ハーツ表彰★
殊勲賞=矢野(二桁10奪三振の完封勝利で文句なし!)
殊勲賞=太田(最年長安打&盗塁で大ハッスル!)
敢闘賞=飯田(チーム唯一の二塁打で打線を牽引)
敢闘賞=山中(粘りの四球と、守備で大きく貢献)
敢闘賞=菊池(キャッチャーとして、矢野の完封を援護)
敢闘賞=辻本(しぶとい打撃で、追加点を生む)
技能賞=山口(ヒット以外の打席もミート抜群)
技能賞=横井(レフト前ヒットに、三盗で得点の起点にも)
守備賞=飯田、山中(華麗な6-4-3のダブルプレー。山中選手はフライ好捕も)
山山賞=なし

試合動画

 初対戦となる永福コルセッツ戦は、なかなか人数が揃わず、試合後に正式入団を表明してくれた菊池選手ほか、飯田選手、辻本選手、山中選手の力を借りて試合に臨むことに。

 1回表、ハーツは一死から2番・飯田選手〔左〕がレフトのグラブの先を越える豪快な二塁打。二死となるが、4番・筒井〔中〕のショートゴロエラーの間に1点先制。続く5番・矢野〔右〕はライトへ力強いゴロでヒット。その後、二死満塁とし、7番・山中選手の打席で二塁ランナーの矢野が誘い出されるが、三塁ランナーの筒井が状況判断良くホームイン。矢野も二塁へ戻りセーフに。ラッキーが続き、ハーツが2点を先制する。

 ハーツの先発は休養十分の矢野〔左〕。初回、先頭バッターこそ四球で出すが、自らの好牽制(偽投)で、ランナーを二塁で刺す。その後は二者連続三振〔右〕で、上々の立ち上がり。

 2回表、先頭の8番・山口〔左〕が粘った末、サードの後方に落ちるヒットで出塁。続く太田も四球を選びチャンスメイクするが、1番・菊池選手〔右〕のサードゴロを、相手三塁手がうまく処理し、三塁を踏みそのまま一塁送球でダブルプレー。コルセッツが堅い守備を見せる。

 2回裏、コルセッツは打席に入っただけで長打を予感させる4番打者が、圧倒的なスイングスピードでレフト線に二塁打〔左〕。すぐに反撃かと思われたが、矢野はストレートが走り、スライダーも低めに決まり、投フライ、三振、三振〔右〕で点を与えない。

 3回表、ハーツ先頭の3番・横井がレフトへライナーヒット〔中〕。ここ最近、投球に合わせようとしすぎてポイントが前になり、凡フライが多かったことを筒井監督が指摘し、引きつけて強く打つことを心がけた結果、良い打球が飛んだ。しかし後続は倒れ、得点ならず。

 3回裏、コルセッツはエラーと2本の内野安打で一死満塁とする。しかしここでも矢野は落ち着いていた。三塁へ巧い牽制でランナーを誘い出し、タッチアウト〔左〕。二死二三塁となり、3番打者はセカンドの後方へフライを放つ〔右〕。そのまま落ちていたら2-2の同点という場面で、セカンドの山中選手が懸命に追い、がっちりキャッチ(画角の関係でビデオには写っていないが載せたかった)。このファインプレーで、矢野の無失点ピッチは継続に。

 4回表、先頭の山中選手〔左〕がボールをよく見て四球を選ぶ。続く山口はボールをきっちり捉えるが〔中〕、ショートが強い打球によく反応し、二塁フォースアウト。粘り強い投球を続ける先発の松田投手に対し、ここで9番・太田〔右〕がレフト線に目の覚めるような会心のヒット。反射神経の良い三塁手が横っ飛びで懸命にグラブを出すも全く及ばないほどの打球スピード。最年長安打記録を更新し、ベンチは最も盛り上がった。この勢いで追加点といきたいところだったが、後続は倒れ、惜しくも無得点。

 4回裏からハーツの内野陣は大きく変わる。筒井からキャッチャーマスクを引き継いだ菊池選手も好リードを見せる〔中〕。矢野も期待に応え、2つの三振を含む三者凡退。

 5回表、先頭の横井が四球出塁。二盗後、タイミングを計り三盗も決める。ここで4番・筒井〔左〕が購入したてのマイバットで、レフトへ高々と打ち上げる。レフト越えかと思われた打球はキャッチされるが犠牲フライには十分。なかなか追加点を挙げられなかったハーツに待望の3点目が入る。その後、敵失策&盗塁の矢野を二塁に置き、6番・辻本選手〔中〕がしぶとく三塁内野安打。一塁送球が逸れた間に矢野がホームインし、4-0に。なおも二死一塁で、この日バットが振れている山口に期待がかかる。山口はこの打席でも完璧にボールを捉え、鋭いゴロが三塁線に〔右〕。普通なら二塁打コースなのだが、堅守の三塁手がまたしても打球に追いつき、スリーアウトに。守備がしっかりしていると試合も締まる。

 5回裏、今度は助っ人二遊間の山中選手と飯田選手が素晴らしいプレー。一死一塁で、野球の教科書に載るような全く無駄のない6-4-3のダブルプレー〔中〕。この試合は各イニングに何か印象的なプレーが起こる、それほど内容の濃いものだった。

 6回表、コルセッツの投手が代わる。この回先頭の太田は四球を選ぶと、すかさず二盗を成功させる。これで最年長盗塁記録も更新。その裏、矢野はスタミナ十分で、コルセッツの前に立ちはだかる。最終回にも2奪三振という内容の良さで、終わってみれば、散発3安打、二桁10奪三振で完封という圧巻のピッチング。若き右腕が南海ハーツに勝利をもたらした。

 この日は正規メンバーがなかなか集まらず、助っ人さんの力を借りた試合。まさかこんなに内容の良い結果になるとはチームの誰が予想しただろうか。これだから野球はわからないし、面白い。そして対戦相手の永福コルセッツさんは声がよく出ていて、礼儀正しく、守備でも好プレーがたくさん見られた。先発で長いイニングを投げ切った松田投手をはじめ、チームがよくまとまり、清々しさも感じられた。最近は初対戦のチームにも恵まれている。再戦したいチームが増えることは、南海ハーツにとっても嬉しいかぎり。あとは毎週きっちり人数を揃えること。草野球の基本ではあるが、今後もより良いチーム体制を目指していきたい。

文責【6】

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