週刊ハーツ

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2021.10.30

10月30日 ブルードラゴンズ戦 2-12

2021年10月30日(土)13:00~15:00
羽根木公園A面(ホーム)
フリーマッチ
【南海ハーツ vs ブルードラゴンズ】

B 240 33  12
H 100 1x   2

投:矢野〔負〕-住吉
捕:筒井

本塁打:なし
三塁打:堀口選手(ブ)
二塁打:堀口選手(ブ)、岩野選手(ブ)

 1 (中)土屋【13】
 2 (一)高松【49】
 3 (二)小西【29】
 4 (捕)筒井【18】
 5 (遊)住吉【51】
 6 (三)横井【 6 】
 7 (指)綿貫【14】
 8 (投)矢野【32】
 9 (右)宮本【19】
10(左)山口【31】
11(指)太田【16】

※(見学)兵藤【23】

★ハーツ表彰★
殊勲賞=なし
敢闘賞=住吉(3イニングをロングリリーフ、2奪三振)
技能賞=筒井(初回に三塁手のグラブを弾く内野安打)
技能賞=土屋(打撃好調維持、この日も2打数2安打)
技能賞=矢野(最後の攻撃で、貴重なセンター前タイムリー)
技能賞=兵藤(久しぶりの参加で、スコア記録でも貢献)
守備賞=矢野(驚きの守備範囲で三遊間のゴロをアウトに)
守備賞=横井(三塁線のゴロに横っ飛び、一塁送球も間に合う)
山山賞=綿貫(ジャンケン王子が先攻を取れず)

試合動画

 昨秋以来の対戦となったブルードラゴンズ戦。
ハーツの先発は休養十分の矢野〔左〕。まず初回を無失点スタートといきたいところだったが、先頭バッターに死球を与えると、一死二三塁から、4番・堀口選手に先制2点タイムリー二塁打を打たれる〔中〕。ここで三塁を狙った打者走者は、センター土屋-セカンド小西のナイス中継でタッチアウト〔右〕、矢野も後続を断つ。

 さあ、反撃を開始したいハーツは、ブルドラ先発の吉田投手〔左〕から1番・土屋が〔中〕ライトへ技ありの一打。打撃好調だ。すかさず、久原と並ぶ快速・土屋の脚を活かしたいところだが、なんと二盗は刺されてしまう。捕手を務めた祥太選手〔右〕の強肩とコントロールも素晴らしかったが、モーションを小さくまとめた吉田投手の協力も大きかった。

 攻撃の流れを継続したいハーツは、2番・高松〔左〕がレフト方向へ何球もファウルを打ち続ける。惜しくもサードフライに倒れるが、この粘りが3番・小西の全力疾走、4番・筒井〔中〕の三塁内野安打につながる。続く5番・住吉〔右〕の打球はピッチャーフライとなり、無得点かと思われたが、吉田投手がまさかの落球で、ハーツはラッキーなかたちで1点を返す。

 2回表、ブルドラは2つの四球で一死二三塁とする。前進守備で、9番打者のゴロはサードへ。ここで横井は打球を右手親指に当て、すぐに拾い直し本塁へ送球するも高投で〔左〕、三塁走者を生還させてしまう。毎回の課題となるが、投手が打ち取った打球は確実にアウトを取っていかなければならない。矢野は次打者から三振を奪うも、11番・小美濃選手〔中〕がセンターへ奇麗なタイムリー、12番・吉田選手〔右〕もセンターへ2点タイムリーを放ち、4得点。この回の自責は0だっただけに、最初にホームでアウトを取っておけば……という展開になってしまった。

 3回表から、ハーツは投手を住吉〔左〕にスイッチ。先頭バッターから三振を奪うと、次打者はセカンドゴロを小西が巧みに捌く〔中〕。そして4番打者の三塁線を襲うゴロに横井がダイビングキャッチ〔右〕、送球も間に合い、三者凡退に。前の回に自分の送球ミスから失点が広がってしまった横井は、この守備で自らが一番ホッとしたことだろう。

 2回を三者凡退とし調子に乗ってきた吉田投手に対し、3回裏先頭の10番・山口〔左〕はボールに食らいつき、投・三・遊の真ん中に落ちる小飛球、全力疾走でヒットにする。続く11番・太田〔中〕はいい当たりだったが、惜しくもショートゴロでランナーに残る。そして強肩捕手の前に、果敢に二盗を試み、なんと成功。この試合最初の盗塁は最年長の太田が決めた。続く土屋の放った打球は完璧なセンター返し〔右〕。しかし吉田投手が執念を見せ、サッカー選手と化し、右足でキック。これが野手の正面にパスされればアウトとなるところだったが、これまた見事に三遊間を抜けていき、一死一三塁に。

 ここからは勝負強い高松、小西が並ぶ。高松はまたしてもファウルで粘り、レフト前に落ちるかと思われた飛球を放つが〔左〕、ここはレフトが好捕。小西もセンターへフライを打ち上げ〔右〕、二死でなければ犠牲フライだったが、得点ならず。ピンチでも落ち着きはらい、緩急を駆使し、勝負球スライダーで何度もピンチから脱した吉田投手の投球術は見事だった。

 4回表、ブルドラは無視二三塁から、7番・岩野選手〔左〕がセンターの右をライナーで抜ける勝負強い2点タイムリー二塁打。続く8番・広崎選手のセンターへ抜けそうな当たりは、ショートの矢野がよく追いつきグラブに当て〔右〕、それをセカンド小西が素早く一塁へ送球しアウト。ただ、この時に1点を追加され、ブルドラは9-1と大量リードで終盤を迎える。

 4回裏から、ブルドラは堀口投手〔左〕がマウンドに。ストレートに威力のある好投手だ。エラー出塁や四球などで二死二三塁とし、今季打撃の成長著しい8番・矢野〔右〕が直球を見事に捉え、投手の足元からセンターに抜けるタイムリーヒット。最後の攻撃で意地を見せる。

 5回表、先頭の13番・西選手の完全に三遊間を抜けるというゴロに、ショートの矢野〔左〕が驚きの守備範囲で追いつき、送球も無駄なくアウト。華麗なプレーで住吉を助ける。しかしこの日のブルドラ打線はとにかく粘りがあった。四球とラッキーなセンター前ヒットなどで、二死二三塁とすると、3番打者はライト線の2点タイムリー。堀口選手〔右〕はレフト線へのタイムリー三塁打で、12-2。ここで時間切れとなり、ブルードラゴンズが南海ハーツに圧勝した。

 この日のブルドラは14人体制で、ベンチからは大きな声が出ていて、チーム一丸で「なんとしても勝つ!」という気迫が凄まじかった。青龍の破壊力に、南海に浮かぶハートは打ち破られた感覚だ。自分はサードを守っていたが、とにかく右打者の引っ張り打球は速く、ゴロは地を這い、ライナーはグラブを吹っ飛ばすような強さを感じた。もちろん南海ハーツも、小西二塁手や筒井捕手、矢野遊撃手、土屋中堅手ら声もよく出ていたし、高松監督はじめ、気合では負けていなかったはずだ。それでも圧倒されてしまった。やはり野球の原点は声。試合に集中し、声を掛け合っていくことで、それは打撃にも守備にも好影響を与える。次週のGリーグ最終戦に、今日の教訓を活かしていきたい。

文責【6】

2021.10.16

10月16日 アメーバ戦 2-16

2021年10月16日(土)13:00~15:00
小豆沢A面(ビジター)
フリーマッチ
【アメーバ vs 南海ハーツ】

A 220 39  16
H 100 01   2

投:高松〔負〕
捕:綿貫-筒井

本塁打:背番号4(ア)
三塁打:背番号24(ア)
二塁打:背番号34(ア)、背番号4(ア)

 1 (二)西塚【92】
 2 (遊)住吉【51】
 3 (三)横井【 6 】
 4 (捕)綿貫【14】
 5 (投)高松【49】
 6 (一)筒井【18】
 7 (右)藤本【 5 】
 8 (左)山口【31】
 9 (中)宮本【19】

★ハーツ表彰★
殊勲賞=なし
敢闘賞=藤本(適時打含む3安打2盗塁)
技能賞=横井(適時打含む2安打2盗塁)
技能賞=西塚(広い守備範囲見せ、一番セカンドで奮闘)
守備賞=なし
山山賞=山口(積極的なオーライの発声も捕球できず)
山山賞=綿貫(初回の守備でイップス発症、その後も好守にツキなし)

試合動画

 この日のハーツは、偶然若手選手の欠席が重なり、ほぼベテラン勢での構成。ベテランの味を発揮しての戦いを誓ったが、イメージ通りには進まず、2対16の大敗を喫した。

 先発の高松〔中〕は、14四死球を出したことに加え、バックが5イニングで5失策と乱れ、失点を重ねることになった。それでも、相当な球数を要しながらも5回を完投と責任を果たした。

 攻撃陣は、チャンスは作ったが決定打を欠き、5イニングで11残塁を記録した。
 1回は四球の住吉〔左〕が2盗塁して作った一死三塁から横井〔中〕の右前打で1点を挙げたが、その後の一死二、三塁から後続が凡退。2回は藤本〔右〕の中前打を足場に一死二、三塁としたが後続が凡退。

 3回には横井〔左〕の中前打と盗塁で無死二塁としたが、三盗を企てたとき、綿貫〔中〕の打球が一直となって併殺、その後高松〔右〕の内野安打と盗塁で二死三塁とするが後続が凡退。

 4回は藤本〔左〕の中前打と山口〔右〕の三遊間内野安打から二死満塁と攻めるが後続が凡退。

 5回には高松〔左〕の内野安打などで満塁とし、藤本〔右〕の幸運なヒットで1点を返すが、続く無死満塁からは3人が凡退、という具合で、8安打5四死球を得て10盗塁しながら2点に終わった。

 この日はこのところ好調な横井、まだまだ足で内野安打も稼げる高松、試合前から「バットがない」と大騒ぎの挙げ句、借りたバットで3安打した藤本と、3人がマルチ安打したが、それぞれ三番、五番、七番と打順が散っていたためつながらず。もとより得点効率を考えて組んだ打順ではなかったが、前半からリードを許す展開も相まって、思うような攻撃ができなかった。

 そんな中で、未来へ楽しみを抱かせるプレーを見せたのが、「一番セカンド」にチャレンジした西塚〔左〕。この日は数字的には結果が出たとは言えないが、守備では深めのポジショニングから広い守備範囲を見せ、多くの打球に追いついていた。ポジション取りの深さについては、今後、多少の試行錯誤は必要だろうが、もともとスローイングは安定しているだけに、慣れれば問題なく打球をさばけるようになるだろう。打撃でも、ファウルにはなったが鋭いスイングでレフトへいい当たりを連発〔右〕。ソフトボール出身なので、こちらも軟式での投手との距離感、スピード感に慣れてくれば、というところか。

 そして、このゲームでもっとも大きく浮かび上がってきた課題は、やはり守備。外野で「オーライ」をかけながらの落球など、捕れるはずのフライを逃すシーンも何度かあった。守備の乱れは、ベテランばかりの布陣で、ある程度予想されたことではあったが、「だから仕方ない」では進歩もない。自分もベテラン勢の一員として感じるところだが、年齢を重ねると、とっさの反応が鈍くなるので雑な部分をカバーできず、球際に弱くなるところがあるのは確か。常に基本に立ち返り、しっかりしたプレーをしていくことが必要となるだろう。とはいえ、「俺が捕る!」の気持ちで積極的に声を出していくこと自体は悪いことではないはず。この日のプレーにへこたれず、アグレッシブにチャレンジする姿勢は、ベテランになっても持ち続けたいところだ。

【文責・背番号5】

2021.10.09

10月09日 YBC-67戦 7-9

2021年10月9日(土)13:00~15:00
東台B面(ホーム)
フリーマッチ
【南海ハーツ vs YBC-67】

H 111 40  7 
Y 023 4x  9

投:住吉〔負〕
捕:筒井

本塁打:なし
三塁打:背番号10(Y)
二塁打:背番号8(Y)

 1 (中)土屋【13】
 2 (指)綿貫【14】
 3 (遊)小西【29】
 4 (捕)筒井【18】
 5 (一)高松【49】
 6 (投)住吉【51】
 7 (左) 森  【 0 】
 8 (三)横井【 6 】
 9 (右)山口【31】
10(二)藤本【 5 】

★ハーツ表彰★
殊勲賞=なし
敢闘賞=横井(4回表の同点タイムリー中前打含む3打点)
技能賞=住吉(レフト前と好走塁に、投げては完投)
技能賞=筒井(初回、ライト線に技ありの先制タイムリー)
守備賞=なし
山山賞=山口(二塁走者時、バントで三塁に進めずも、名言披露)

試合動画

 昨年と今年で連敗を喫しているYBC-67戦。相手はシニアリーグで全勝街道驀進中。攻守にまとまったチームに、南海ハーツがどこまで対抗できるか。
 YBCの先発は松本投手〔左〕。細身のピッチャー体形から美しいフォームで球筋のきれいなボールを投げ込む。ハーツは1回表、二死二塁で、4番のガッツ筒井〔中〕がライト線にしぶとく落とす先制タイムリー。初回から泥臭く1点を奪う。
 ハーツの先発は住吉〔右〕。前週は好リリーフで勝ち投手。この日も好投が期待される。立ち上がりは2三振を奪い、無失点。

 2回表、ハーツは先頭の6番・住吉〔左〕が巧みに三遊間を抜くレフト前ヒット。盗塁と暴投で三進すると、一死から8番・横井〔中〕の打球は前進守備のショートを強襲。一瞬の隙を突き、俊足の住吉が好判断でホームイン〔右〕。2-0とリードを広げる。

 反撃したいYBCは2回裏、先頭の5番・小美濃選手の緩いゴロに対し、三塁手の横井が懸命に前進し一塁送球するが、セーフに。その後、無死満塁とし、三塁牽制が悪送球となる間にまず1点。なおも一死二三塁で、長距離砲の9番・ヒロシ選手〔左〕がきっちりレフトへ犠牲フライ〔右〕。あっという間に2-2の同点とし、効果的な攻撃を見せる。

 それでもこの日のハーツには集中力があった。3回表、目下売り出し中の俊足つっちー(土屋)が、四球後、二盗、三盗〔左〕を決めて、大学時代の頼れる先輩、3番・小西に託す。ここで小西〔右〕は豪快な柵越え…とはならなかったが、詰まった当たりが幸いしたサード内野安打で、土屋を迎え入れる。野球は点を取るスポーツなのだから、これでいいのだ。

 3-2で迎えた3回裏、このイニングはハーツの守備に乱れが出てしまった。二死二塁の場面で4番打者の放ったレフトへの当たりは高く舞い上がったものの打球に勢いはない。3アウトチェンジと思われたが、予想以上にボールが風に押し戻され、レフトとショートの間にぽとりと落ちてしまう〔左〕。これで同点。なおも二死二三塁で、今度は6番・大島選手〔右〕が二塁手の右後方へ打ち上げる。難しい角度ではあったが、セカンドがグラブに当てながらも弾いてしまい、この間に二者が生還。ハーツは守りの綻びで3-5とYBCに逆転を許す。

 しかし今日のハーツは決して諦めない。4回表、先頭の5番・高松〔左〕がきれいにミートし、ライトへヒット。住吉が四球、ダブルスチール後に7番・森〔中〕のショートへの当たりは前進守備が災いして、ファーストベースカバーが遅れ内野安打に。無死満塁で、横井は気合が入っていた。投手の右足元へ打ち返した打球〔右〕はセンターへ抜けていき、二者を返す同点タイムリー。

 このあと横井の二盗時に、捕手は三塁ランナーを牽制するためサードに送球するが、ワンバウンドで外野まで抜けてしまい、森が生還〔左〕。ハーツは再逆転。9番・山口〔中〕の遊ゴロでは、横井が突っ込み、ショートは本塁補殺を狙うがフィルダースチョイスに。2点を追加したハーツは7-5と流れを呼び戻す。
 4回の攻撃はなおも続く。一死二塁から、1番・土屋は自らの意思で送りバントを選択〔右〕。さらなる追加点のためチームプレーに徹し、技能賞もののナイスバントだったのだが、投手が一塁に送球したとき、なぜか二塁ランナーの山口はそのままの位置に仁王立ち。これまでハーツの球史で数々の名言を残してきた山口だが、この瞬間は「バントは想像(イマジン)できなかった」。本来ならベンチからブーイングが起こりそうなものだが、山口の言葉を耳にすると、みんな笑顔になってしまう。土屋の技能賞は、山口の山山賞へと姿を変えた。

 さあ、ここで抑えれば勝ちに近づく。投げ切ることを目指す住吉だったが、4回裏の先頭打者にエラー出塁されると、2連続四球で満塁。二死後、3番バッターはタイミングがまったく合っていなかったが、この一打だけジャストミート〔左〕。右中間を深々と破る走者一掃の見事なタイムリー三塁打で、なんと土壇場で8-7と大逆転。このあと4番にもセンターへの強烈な当たりが出て〔右〕、もう1点追加で9-7。YBCの凄まじい執念がハーツに襲いかかる。

 時間的に最終回となった5回表、YBCは二枚看板のもう一人、マサカリ投法の菅野投手〔左〕をマウンドに送る。ここで燃える漢・小西がバッターズボックスに入る。この日は彼特有の長打がまだ出ていない。心はひとつ。マン振りしかない。小西はバット一閃〔右〕。打球は恐るべき勢いでレフトのネットへとぐんぐん伸びる。どこまで飛ぶのかと思ったら、なんと高いネットの上から半分の位置にダイレクトで当たる。三塁打以上は間違いなし!と思われたが、残念ながらレフトポールより3メートル左。小西はベンチからの「ファール」の声も聞こえず、二塁を回るまで全力疾走。まさにこれが小西ワールドだが、天国から地獄とはこのこと。老練な菅野投手は次の球でタイミングを外すことだけを考えていた。小西もそれはわかっている。でもバットは止まらない。カーブにくるりと一回転し、空振り三振。いいのだ、結果はどうあれ、常にフルスイング。わんぱくでもいい、たくましく育っておくれ。菅野投手はクローザーとして、この試合、初めてハーツのスコアボードに0を刻み、YBC-67がシーソーゲームの末に逆転勝利。

 2時間では語り尽くせないほど、いろいろな内容が詰まった試合だった。この日のハーツは打線がひとつの輪となり毎回のように得点を挙げ、住吉も終わってみれば完投。普通なら勝ちが転がり込むであろう試合だ。でも勝てなかった。そこには勝利に向けてチーム一丸のYBC-67という高い壁があった。南海ハーツもよく声が出ていたが、YBCの声はそれ以上。そして守備に関して言えば、ハーツはほぼ全員が何かしらのミスをしてしまった。決して集中力がなかったわけではない。でも歯車が噛み合わないときもある。これをたまたまと見るか、何か要因があると見るか……敗因を的確に振り返ることが、次の勝ちへとつながっていくだろう。
 10月9日の練馬・東台には、野球がとことん好きな2つのチームがあった。泥だらけになりながら、白球を追う。年齢が高い者もいれば、羨ましいくらいに体の動く若手もいる。この2チームの共通点は、試合とお酒がワンセットであること。このご時世、飲みの場は常に気をつけなければならないが、昭和・平成・令和と草野球の文化は脈々と受け継がれている。健康でプレーできることに感謝しながら、経糸と緯糸が交差する接点をさらに増やしつつ、多くのチームと交流を重ねていきたい。

【文責・背番号6】

2021.10.02

10月02日 新宿ブンブン戦 12-7

2021年10月2日(土)15:00~17:00
上井草スポーツセンターD面(ホーム)
フリーマッチ
【南海ハーツ vs 新宿ブンブン】

B 600 010     7 
H 201 153x  12

投:高松-住吉〔勝〕
捕:綿貫-筒井

本塁打:小西(ハ)2号
三塁打:なし
二塁打:関(ブ)

 1 (遊)矢野【32】
 2 (中)土屋【13】
 3 (左)小西【29】
 4 (指)筒井【18】
 5 (三)住吉【51】
 6 (投)高松【49】
 7 (捕)綿貫【14】
 8 (一)横井【 6 】
 9 (右)宮本【19】
10(指)山口【31】
11(二)藤本【 5 】

★ハーツ表彰★
殊勲賞=小西(HRダービー独走?の2号同点2ラン)
殊勲賞=土屋(ダメ押しの適時打含む3安打)
敢闘賞=住吉(打って2安打、投げても2回1安打3奪三振で勝利投手)
技能賞=綿貫(得意のライト打ちで決勝の2点適時打)
守備賞=矢野(二遊間のゴロをダイビングキャッチ)
守備賞=横井(一塁線を抜けそうな当たりに横っ飛び)
山山賞=なし

試合動画

 ハーツは立ち上がりの6点差をはね返し、Gリーグ仲間の新宿ブンブン相手に逆転勝ちを収めた。
 1回表、ハーツは先発・高松〔左〕が立ち上がりをとらえられ、関選手の2点二塁打〔右〕など、5安打、3四死球に失策も絡んで6点を失い、苦しいスタートとなった。

 それでもハーツはその裏、矢野〔1左〕、土屋〔1右〕の一、二番が四球と盗塁でチャンスメーク、小西〔2左〕、筒井〔2右〕が、レフトを守った少年の好捕に遭いながらも連続左犠飛。早い時点で2点を返し、相手への流れをせき止めた。


 さらにこの日は、守備陣が好プレーを見せ、押され気味だったムードを立て直す。2回にはファーストの横井が一塁線を抜けそうな打球を(名前の通りに?)横っ飛びキャッチ、3回にはショートの矢野〔中〕が中前に抜けようかという当たりをダイビングキャッチして一塁に刺す。

 このビッグプレーにも支えられ、高松は2回から立ち直って4回までノーヒット投球。打線も3回に1点、4回には一死二塁から綿貫の二ゴロのときに二塁走者の高松〔中〕が一気にホームまで帰ってくる好走塁で1点と点差を詰め、ゲームの流れはむしろハーツがつかんだ感じになった。

 5回表に失策がらみで1点を失ったハーツだが、逆転劇はその裏にやってきた。まずこの回先頭の藤本〔左〕が敵失で出たのをきっかけに一死二塁に。ここで土屋〔右〕がショート後ろに落ちるヒット、三塁を狙った藤本の走塁が敵失を誘ってまず1点。

 なお一死三塁から、小西がレフトの頭上を完全に越える当たり〔左:なぜか打った瞬間のビデオのピントがぼやけていて、すみません〕。ライン際を転がる間に一気に三塁も蹴って2ラン〔右:こちらはピントばっちり、ホームインの瞬間〕とし(これで2号となりチームのホームランダービーも独走)、同点に追いつく。

 さらに筒井の四球と、住吉〔左〕のこの日2本目のヒットで一、二塁としたハーツは、二死後、綿貫〔右〕が得意のライト打ちで2点適時打、ついに勝ち越しに成功した。

 ハーツは6回にも四球でチャンスを作り、土屋〔左〕のこの日3本目のヒットなどで3点を挙げてダメ押し。5回からリリーフし、2イニングで3奪三振の住吉〔右〕が勝利投手となった。

 初回に6点を失いながらも、気持ちを切らすことなく、しっかり守ってリズムを立て直し、逆転につなげることができたのは、チームとして一つ自信としていいゲームとなったと言える。まあもちろん、初回の大量失点はしないに越したことはないので、その要因はつぶしていかなければいけないが。

【文責・背番号5】

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