週刊ハーツ

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2021.07.31

07月31日 あしたば戦 5-8

2021年7月31日(土)15:00~17:00
羽根木公園A面(ホーム)
Gリーグ第7戦
【南海ハーツ vs あしたば】(2回戦)

A 003 320  8
H 010 211  5

投:矢野〔負〕
捕:住吉

本塁打:佐藤(あ)
三塁打:福本(あ)、加島(あ)
二塁打:長堂(あ)、矢野(ハ)

 1 (中)久原【24】
 2 (三)高松【49】
 3 (左)小西【29】
 4 (一)筒井【18】
 5 (捕)住吉【51】
 6 (遊)横井【 6 】
 7 (投)矢野【32】
 8 (指)山口【31】
 9 (右)西塚【92】
10(二)藤本【 5 】

☆Gリーグ表彰☆
最優秀=長堂選手(あしたば)
 優秀=佐藤選手(あしたば)
 優秀=矢野選手(南海ハーツ)

★ハーツ表彰★
殊勲賞=なし
敢闘賞=矢野(レフト越え二塁打含むマルチ安打に、気合の完投)
技能賞=住吉(2回に先頭打者でレフト前。先制のホームも踏む)
技能賞=山口(長堂投手の速球を捉え、見事なセンター前ヒット)
技能賞=小西(しぶとくセンターへのヒットで打撃好調維持)
守備賞=山口&藤本(山口が二ゴロをがっちり捕球、ショーバンを一塁の藤本が巧みなハンドリングでアウトに)
守備賞=小西(5度のレフトフライを安定の守備力でキャッチ)
山山賞=なし

試合動画

 あしたばさんとのGリーグ第7戦は、前週よりもさらに厳しい暑さ。過酷な状況だったが、両先発投手は6イニングをともに完投、両軍打線も好投手に懸命に立ち向かった。

 ハーツの先発は矢野〔左〕。1回表、あしたばの2番・長堂選手に二塁打が出るが、後続を落ち着いた投球で打ち取り、無失点スタート。あしたばの先発は長堂投手〔中〕。ハーツも初回に2番・高松〔右〕がきれいにセンターへ打ち返すが、こちらも連打とはならず、無得点。

 2回裏、ハーツは先頭の5番・住吉がレフトへクリーンヒット〔左〕。エラーが絡み、一死一三塁となった後、一塁ランナーの横井が二塁へ走る。東岡捕手から良い送球が二塁へ届き、横井は挟まれてしまうが、その間に住吉がホームイン〔右〕。ラッキーなかたちでハーツが先制する。

 3回表、あしたばは死球などで一死一二塁とすると、1番・福本選手〔左〕のライトへの打球が三塁打となり、二者が生還。逆転すると、ワイルドピッチもあり計3点。ここで、あしたばへ流れが傾き始める。
 再び反撃したいハーツは、その裏、先頭の9番・西塚〔右〕が死球で出塁。大事にしたいランナーだったが、長堂投手はそこから2奪三振などで踏ん張り、リードを守る。

 4回表、あしたばは一死一塁から、6番・加島選手〔左〕がライトへの三塁打で、1点を追加。この時、ファーストの高松が中継に入り、横井、筒井と転送され、三塁はきわどいプレーになったが、惜しくもアウトにはできず。このチャンスで、7番・佐藤選手〔右〕が見事なバッティングで左中間へ。レフト小西とセンター久原のちょうど真ん中を打球が抜けていき、ハーツには無情なランニングホームラン。劣勢と暑さで疲労が増していたハーツ守備陣にとって、この一打は大きなパンチとなった。

 それでも諦めるわけにはいかない。ハーツは4回裏、先頭の3番・小西〔左〕が低目の球に食らいつき、センターへのヒット。盗塁時に捕球エラーもあり三進すると、ワイルドピッチでホームイン。脚で1点を返す。住吉が四球出塁し、二進すると、7番・矢野〔中〕はショートの右横を抜けるセンターへのタイムリー。続く8番・山口〔右〕も長堂投手の直球をジャストミート、こちらもセンターへライナーのヒット。西塚は2つ目の死球で二死満塁。3-6で点差は3点。10番・藤本の打撃に期待がかかったが、タイムリーとはならず、ハーツはこの回の攻撃を終える。

 5回表、ハーツの守備には見せ場があった。一死二塁から、12番・五十嵐選手のセカンドゴロで、この回から守備に就いた山口ががっちり捕球すると〔中〕、ファーストへ送球。難しいショートバウンドとなったが、一塁の藤本が巧みなグラブ捌きで好捕。このコンビプレーで二人は守備賞を受賞。しかしこの後、エラーとタイムリーで、あしたばは貴重な2点を追加。8-3で優位は変わらず。

 5回裏、ハーツは1番・久原〔左〕が死球で出塁。エラーとワイルドピッチで一死二三塁とすると、4番・筒井〔右〕がセンターへ鋭いライナー。安藤選手が好捕するが犠牲フライとなり、ハーツも粘り強く追い上げる。

 4-8で迎えた6回裏、ハーツにとっては最後の攻撃となる。一死から矢野の放った打球はレフトへ大きく舞い上がり〔中〕、そのまま左翼手の頭を越え、二塁打。この日チームで唯一のマルチ安打となり、投手としては完投で、その貢献度を評価され、Gリーグの優秀選手賞、ハーツの敢闘賞を受賞した。塁に出た矢野がパスボールで生還し、5-8まで追い上げるが、ハーツの反撃もここまで。あしたばはリードを奪ってから連続イニングで加点し、ハーツは粘りが及ばない苦しい試合展開となった。5得点のうちタイムリーは1本に留まり、決定力の差が勝敗に表れたと言える。

 Gリーグ第7戦は、ここまで1敗を守ってきた優勝候補筆頭のあしたばが南海ハーツを下し、5勝1敗に。ハーツは3週連続のGリーグで悔しい3連敗を喫し、今季の通算は3勝4敗となった。最終戦は勝利を手にし、5割でリーグ戦を終えたい。
 そして若手メンバーを中心に、練習をしたいという声も上がっている。各選手の技術を上げていくとともに、チームワークの向上も目指し、シーズンの後半戦に向けて、いい野球をしていけるよう頑張りたい。

【文責・背番号6】

2021.07.24

07月24日 中野マシンガンズ戦 3-15

2021年7月24日(土)13:00~15:00
城北中央公園A面(ビジター)
Gリーグ第6戦
【中野マシンガンズ vs 南海ハーツ】(2回戦)

H 102  0 |1   3
M 201 12|x  15

投:矢野〔負〕-小西-矢野
捕:住吉

本塁打:なし
三塁打:なし
二塁打:小西(ハ)、葛西(マ)

 1 (投)矢野【32】
 2 (三)高松【49】
 3 (二)小西【29】
 4 (一)筒井【18】
 5 (捕)住吉【51】
 6 (遊)横井【 6 】
 7 (右) 森  【 0 】
 8 (中)西塚【92】
 9 (指)藤本【 5 】
10(左)渡辺※
※は体験参加

☆Gリーグ表彰☆
最優秀=後藤選手(中野マシンガンズ)
 優秀=石井選手(中野マシンガンズ)
 優秀=高松選手(南海ハーツ)

★ハーツ表彰★
殊勲賞=なし
敢闘賞=小西(3回の同点二塁打含む2安打)
技能賞=森(レフト線への鮮やかなヒット)
技能賞=住吉(意地の右中間適時打など、全打席出塁)
守備賞=森(ライトへの大飛球を安定の守備でキャッチ)
守備賞=住吉(ワンバウンドを懸命に止めながらのフルマスク)
山山賞=なし

試合動画

 ハーツのGリーグ第6戦は、残っている自力優勝の可能性に向け、負けられない一戦。マシンガンズ左打線の強打と足攻めに備え、ライト森、セカンド小西、キャッチャー住吉の守備陣を組むなど、ハーツはこの一戦に懸けた布陣で気合十分に臨んだ。

 試合は、4回表までは1点を争うクロスゲームとなった。1回表、ハーツは先頭・矢野〔左〕の死球と盗塁で無死二塁のチャンスを作ると、高松〔中〕が左前打して幸先よく先制。ただ、その後、敵失と横井〔右〕の中前打が続いての満塁では後続が倒れて1点止まり。

 ハーツの先発は、このところの好投ですっかりエース格となった矢野〔左〕。しかしこの日はこれまでとは少し違って制球に苦しんだ。初回、先頭から連続四球を与えると後藤選手〔右〕に同点適時打を浴び、その後も2四球があって押し出しで勝ち越しを許す。

 しかしハーツも3回表に上位打線で反撃。敵失と盗塁で無死二塁とすると、小西〔左〕がレフトオーバーに会心の同点二塁打。なお三盗での無死三塁から四番・筒井〔中〕が中前に落として逆転に成功した。しかしその裏、マシンガンズも菊地選手〔右〕の右中間への適時打でまた同点。

 ただその熱戦も、4回裏に一方的に。球数の多さと暑さが関係したのかどうか、前半よくピンチをしのいでいた矢野の球威がこのあたりから落ちてしまう。先頭打者の四球をきっかけに、石井選手〔左〕の左前打などで二、三塁とされると暴投で勝ち越しを許し、続く葛西選手〔中〕に右中間二塁打を浴びて降板。代わった小西〔右〕も止められず、暴投で追加点を許すと、その後はチーム全体が集中力が切れたようになってしまい、守備陣が焦りもあってエラーを連発、あっという間に12失点。

 ハーツは最後の攻撃で、小西〔左〕の左前打から住吉〔中〕の意地の右中間適時打で1点、さらに森〔右〕にも左翼線へのヒットが出たが、すでに時間がなく、あとの祭りに。

 これ以上ない気合でゲームに臨んだハーツだが、いったん気持ちが切れると立て直すことができず、結果的には入れ込みが悪いほうに出てしまう格好となった。12失点した守りでは、タイムを取ったり、ピッチャーへの声掛けなど、もうちょっと流れを止める努力はできたはず。野球は相手のあることだけに、思い通り運ばないケースは当然ある。特に劣勢に立ったときのメンタルは、今後への課題と言えよう。
 振り返れば、接戦を展開していた間にも、入れ込みがマイナスに作用したかもしれない状況はあった(結果論と言えば結果論だが)。力みが原因がどうかは分からないが、チャンスでこすったような凡フライを打ち上げる打者が多数。決定的なリードを奪うチャンスを逃し続けた。

 また、走塁でも残念なプレーが。4回に先頭打者でようやく今季初安打を放った藤本〔中〕が盗塁と暴投で三進し、二死三塁とした。ここで高松が四球のとき、捕手がはじいたのを見てホーム突入を狙ったが、スライディングすらできないタイミングでタッチアウトに。第2リードが取れていない上に、自分の走力とはじいた距離の計算が雑、さらに言えば打順も一番いいところだっただけに、2つも3つもミスが重なった走塁で、キャッチャーの後ろが広い球場に気持ちだけが先走ってしまった形。この走塁で勝ち越しのチャンスを逃し、流れを相手に渡すきっかけを作ってしまったのは悔やまれる。

 これで自力優勝が消え、他力による優勝の可能性もかなり薄くなった。残念至極な状況となってしまったが、ここで気持ちを切ってしまっては、この日のゲームと同じことになる。タフなメンタルを持って、残りのGリーグでは目の前のゲームをしっかり戦い、せめて「人事を尽くして天命を待つ」という形は作っていきたいところだ。

 幸いここに来て、この日も炎天下、フルに守備をこなしたチーム初の女性選手の西塚〔中〕や、この日は応援に駆けつけてくれ、その後、入団意思を表明してくれた青木など、新入団選手も何人も現れ、チームにフレッシュな風が吹きつつある。残りのGリーグ戦をしっかりと戦いつつ、それ以外のゲームでは、今後に向けて新しいチームの戦力構成を模索していく局面に来ているのかもしれない。

【文責・背番号5】

2021.07.17

07月17日 TEAMシゲル戦 2-3

2021年7月17日(土)14:30~16:30
東台B面(ホーム)
Gリーグ第5戦
【南海ハーツ vs TEAMシゲル】(1回戦)

S 001 20  3 
H 020 00  2

投:矢野〔負〕
捕:筒井

本塁打:なし
三塁打:なし
二塁打:なし

 1 (遊)住吉【51】
 2 (一)高松【49】
 3 (左)小西【29】
 4 (捕)筒井【18】
 5 (三)横井【 6 】
 6 (二)藤本【 5 】
 7 (中)土屋【13】
 8 (右)チェ※
 9 (投)矢野【32】
※は体験参加

☆Gリーグ表彰☆
最優秀=河井選手(TEAMシゲル)
 優秀=小松選手(TEAMシゲル)
 優秀=住吉選手(南海ハーツ)

★ハーツ表彰★
殊勲賞=なし
敢闘賞=矢野(3奪三振の完投で、ヒットも記録。二刀流で好調維持)
技能賞=住吉(2回にセンターへ先制2点タイムリー)
守備賞=小西(セカンドで背走キャッチと、ハーフバウンドを巧みなグラブ捌き)
山山賞=なし

試合動画

 TEAMシゲルさんとのGリーグ第5戦。
 南海ハーツの先発は矢野〔左〕。先日の新宿ブンブン戦では、初完封勝利の力投。この日も矢野の右腕への期待は高い。
 1回表、シゲルは一死から2番・山口選手がセンター前ヒット〔中〕。3番・河井選手もセンターへ連続ヒットでチャンスを広げるが、二死からスタートを切った二塁ランナーを矢野が好判断で三塁で刺し〔右〕、無失点。冷静なマウンド捌きだった。

 1回裏、ハーツは先頭バッターの住吉が三塁ゴロ送球エラーで出塁すると、2番・高松〔左〕がサードへ強烈なライナー。しかし、がっちり捕球され、ワンアウト。3番・小西はこちらもジャストミート〔中〕、レフトの頭を越えると思われた瞬間、河井左翼手がジャンピングキャッチ〔右〕。堅い守備でハーツに点を与えない。

 2回表、ハーツの先発セカンド・藤本は、小松選手のライナーをキャッチし、二死一塁からのゴロでも冷静にランナーにタッチ、こちらも安定した守備で矢野を盛り立てる。
 2回裏一死から、ハーツに正式入団した7番・土屋〔左〕がボールをよく見て四球出塁。二死後、9番・矢野〔中〕がきれいにレフトへ弾き返し、二塁一塁とチャンスを広げる。今季の矢野は打撃も好調で、前週までの打率は.333、チーム内の打撃成績でも4位につけている。ハーツの二刀流と呼べる活躍ぶりだ。ワイルドピッチで二三塁とした後、1番・住吉〔右〕が勝負強くセンターへの先制2点タイムリー。投手戦が予想される中、貴重な得点となる。

 3回表、シゲルは二死一塁から、この日打撃好調の河井選手がマルチ安打となるレフトへのヒット〔中〕。ワンバウンドした打球がレフトの頭を越え、この間に一塁ランナーがホームイン。1点差に追い上げる。

 3回裏のハーツは、先頭の小西〔左〕が今度はレフト線に大きなフライ。二塁打コースだったが、この日の最優秀賞・レフトの河井選手は定位置からのロングランで、またしてもキャッチ〔右〕。小西は2本の安打を損した格好だ。河井氏の守備を目にして、2014年、ハーツの永山がMVPに輝いた時のレフト守備が脳裏に浮かぶ。当時の対戦相手・コマンドZのベンチから飛び出した「レフトに打つな!」の声。特にこの試合ではレフト方向へのフライはどこへ打っても永山が追いつき、また左利きならではの球際の強さ(右投げだが、利き手がグラブ)で多くのピンチを救った。それを見て、ベンチから打者にこんな指示が出たのだ。やはり守りが堅いと試合は引き締まる。河井選手の攻守の活躍が、試合の流れをハーツからシゲルへグッと近づけていく。

 4回表、シゲルは四球で得た無死一二塁で、7番・松平選手が二中右の間に飛球を放つ。ここで3回から二塁の守備に就いていた小西が全力で背走し、地面すれすれのところで好捕。アウトをつかみ取る。その後パスボールで一死二三塁となったところで、8番・鏑江選手がしぶとくセンターへ抜けるタイムリー〔左〕。ついにシゲルが2-2の同点とする。それでも矢野は粘り、次打者を三振。そして二死二三塁から1番・佐々木選手をサードゴロに打ち取る。ここでチェンジとなるはずだった。しかしサードの横井は一塁へ中途半端なワンバウンド送球をしてしまう。この間に三塁ランナーがホームインし、シゲルが勝ち越し。ここでファースト高松の好判断があり、ホームへ走る二塁ランナーがタッチアウト〔右〕。追加点を防いだ。

 1点のリードをもらった、シゲル先発の小松投手〔左〕は、ここまで被安打わずか2。粘投を見せる。4回裏、ハーツは体験参加の8番・チェ選手〔右〕が2度目のバッターボックスに入るが、攻略はできず、この回もハーツは無得点。

 5回の表裏は両投手がともに最後の力を振り絞り、互いに点を与えず、試合は3-2のままTEAMシゲルが南海ハーツに勝利。この日も暑い中、矢野投手、小松投手はどちらも完投でチームを引っ張った。矢野は3奪三振、散発4安打で安定した投球を見せ、勝ち投手に匹敵するような内容だった。両チームともに好プレーも多かったが、大事な場面でミスが出たかどうかが勝敗に直結した。積極プレーのミスは仕方がない。しかし消極的な動きが起因のミスは防げるし、防いでいかなければならない。この試合は両チームの背番号6の働きの差が大きく出た試合とも言えよう。

 南海ハーツのGリーグは3勝2敗となったが、まだ残り3試合ある。負けられない闘いが続くが、一戦必勝で、優勝争いに食らいついていきたい。試合に参加する選手には、必ず活躍のチャンスが巡ってくる。その好機をものにできるように、日々の準備を怠らず、自らのプレーを向上させ、そしてチームプレーの意識を持ち続けていこう。

【文責・背番号6】

2021.07.10

07月10日 アメーバ戦 1-1

2021年7月10日(土)12:00~14:00
豊島区総合体育場B面(ビジター)
フリーマッチ
【アメーバ vs 南海ハーツ】

H 000 001|1x  1
A 100 000|      1

投:高松
捕:筒井

本塁打:なし
三塁打:なし
二塁打:なし

 1 (遊)矢野【32】
 2 (中)宮本【19】
 3 (左) 森  【 0 】
 4 (三)横井【 6 】
 5 (捕)筒井【18】
 6 (一)藤本【 5 】
 7 (二)太田【16】
 8 (右)土井※
 9 (投)高松【49】
※は助っ人

★ハーツ表彰★
殊勲賞=なし
敢闘賞=森(攻守に存在感を発揮、掛け声はグラウンドにこだまする)
技能賞=太田(他打者が苦戦する好投手から、クールに一本)
守備賞=森(大飛球を何度もキャッチし、若手最年長の守備力を見せつける)
守備賞=太田(セカンドは鉄壁、どんな打球も任せておけ)
守備賞=矢野(さすがハーツの稼頭央、好判断と広い守備範囲&強肩でピンチを救う)
山山賞=なし

試合動画

 一気に暑さが増してきた、7月の2試合目。アメーバさんとは、たくさん試合を組んでいるものの、頻繁に雨に泣かされてきた。しかしこの日は陽光が燦々と降り注ぎ、絶好の野球日和。試合は両先発の好投で、まさに投手戦となる。

 アメーバの先発投手(背番号11)〔左〕とハーツ打線は初対戦。ゆったりしたフォームから、手元でキュッと伸びる直球が持ち味で、特に高目のストレートに力があった。この日2番に入った宮本〔中〕や、5番の筒井〔右〕も懸命にバットを振るが、序盤はなかなか捉えきれない。

 南海ハーツの先発は高松〔左〕。1回裏、先頭バッターを捕飛に打ち取ったあと、2番打者がライトへヒット。3番から三振を奪うが、4番がレフトへ二塁打を放ち〔中〕、アメーバが1点を先制。しかし次打者のセカンドゴロを、二塁手の太田が堅実に捌き〔右〕、スリーアウト。このプレーが、高松投手の好投につながっていく。

 3回表、7番・太田は巧みなバットコントロールでライトへチーム初ヒット〔左〕。さすが、ハーツの鉄人である。すかさず盗塁も決めて得点圏に。ここで9番・高松〔中〕もショートへの強い打球で内野安打。一死一二塁とする。しかし数分後に落とし穴が。すうーっと二塁手がベース寄りに動くと、相手投手が素早く牽制〔右〕。三塁を狙う勢いだった太田が戻りきれず、牽制死。残念ながら、この回は得点ならず。

 3回裏はレフトの森が大活躍。1本目の左飛をアウトにすると、次はレフト線への飛球をランニングキャッチ。コントロール良く、粘投する高松投手を守備で盛り立てる。その森は4回表の第2打席で、ライトへ技ありのヒット〔中〕。ここ最近、好調を維持している。しかし相手投手も落ち着いたマウンド捌き。ハーツに点を与えない。

 4回裏、無死二塁から、ショートゴロで矢野が好判断。三塁に送球し、二塁ランナーをアウトに。その後、満塁とアメーバも粘るが、高松が三振、サードゴロでピンチを凌ぐ。
 5回表、この日も助っ人参加してくれた8番・土井選手
〔左〕がねばり強く四球を選び、二盗も決める。ここで高松はジャストミートでライナーを放ち〔右〕、同点かと思われたが、ショートが見事な守備でダイレクトキャッチ。両チームともに守備陣が投手を盛り立て、試合は0-1の緊迫した展開に。

 6回表、アメーバは投手をスイッチ。なんとしても追いつきたいハーツは、先頭の1番・矢野〔左〕が四球を選び、二盗、三盗と連続で成功。そして宮本の打席でパスボールとなり、ハーツは矢野の脚だけで1-1の同点に〔中〕。二死後、横井〔右〕も四球、二盗とワイルドピッチで三進するが、この回は同点止まり。


 7回表、ハーツは先頭の6番・藤本〔左〕が四球を選び、二盗。続く太田も四球。ここでパスボールがあり、無死二三塁。土井選手は振り逃げとなり、満塁に。そしてこの試合のキーマン、高松に打順が回る。高松はしっかりボールを見極め、押し出し四球〔右〕。ついにハーツが2-1と逆転するが、時間の関係で高松が最後の打者と宣告されていたため、この時点で試合終了。スコア上は6回表裏までで1-1の引き分けとなった。

 真夏のような蒸し暑さのなか、なんと6回1失点完投を果たした高松投手のピッチングは特筆される。バッテリーを組み、最後まで本塁を死守した筒井も同様だ。そして最年長の太田は攻守で貢献。9人ラインぎりぎりの日が多い状況下、3週連続参加でチームを支える宮本にも感謝したい。久しぶりの顔見せとなった藤本も一塁守備を堅実にこなし、勝ち越しの起点にもなった。この季節にこれだけ参加できる喜びを感じている森は攻守で躍動している。今、プレーヤーとして最も伸び盛りの矢野は、投げては快投を演じ、この日のように内野守備でも華麗なプレーを続ける。友人の土井選手を助っ人で呼んでくれるなど、チーム運営への貢献も大きなプラスだ。
 7月から、20代の西塚選手【92】と土屋選手【13】が正規メンバーに加わった南海ハーツ。ベテランと若手の融合で、熱いGリーグ3連戦に向けて、弾みをつけていきたい。

【文責・背番号6】

2021.07.03

07月03日 新宿ブンブン戦 9-0

2021年7月3日(土)15:00~17:00
上井草スポーツセンターB面(ホーム)
Gリーグ第4戦
【南海ハーツ vs 新宿ブンブン】(2回戦)

B 000 00|0  0 
H 040 23|x  9

投:矢野〔勝〕
捕:筒井

本塁打:なし
三塁打:なし
二塁打:高松

 1 (中)久原【24】
 2 (一)高松【49】
 3 (二)小西【29】
 4 (捕)筒井【18】
 5 (遊)住吉【51】
 6 (左) 森  【 0 】
 7 (三)横井【 6 】
 8 (右)宮本【19】
 9 (投)矢野【32】

☆Gリーグ表彰☆
最優秀=矢野選手(南海ハーツ)
 優秀=高松選手(南海ハーツ)
 優秀=関選手(新宿ブンブン)

★ハーツ表彰★
殊勲賞=矢野(11個の奪三振ショーで、初完封勝利!)
敢闘賞=横井(得点圏で2安打2打点)
技能賞=久原(5回に強烈レフト前ヒット)
技能賞=住吉(ダメ押しの口火を切る三塁線ヒット)
技能賞=森(2回、先制に結びつく安打出塁)
守備賞=なし
山山賞=なし

試合動画

 新宿ブンブンさんとのGリーグ第4戦は天候も心配されたが無事に開催でき、矢野投手が被安打1の素晴らしいピッチングで完封勝利。今季のリーグ戦を3勝1敗とし、このあと7月に組まれているリーグ3試合につながる貴重な勝ちとなった。

 ハーツの先発は矢野〔左〕。4月のブンブン戦で、入団後初勝利を挙げており、この日の投球も注目された。1回表、先頭の大串選手から三振を奪うと〔中〕、スイッチヒッターの2番・斉藤(愛)選手には、背中に当ててしまう〔右〕。どちらにとっても痛いデッドボールとなったが、その後が落ち着いていた。まず直球に伸びがあり、簡単にミートさせない。相手に的を絞らせない投球で初回を無失点。

 2回表、ブンブンは先頭の6番・関選手〔左〕が三塁手のグラブの上を抜けるライナーヒットを放つ。しかしレフトの森が好ポジション取りでボールに追いつき、単打にとどめる。その後、四球とダブルスチールで二三塁の走者を背負うが、矢野は3つのアウトをすべて三振で取り〔右〕、堂々のピッチング。

 ハーツ打線が矢野の好投に応えたのは2回裏。ブンブンの先発左腕・佐々木投手〔左〕から、住吉が四球を選ぶと、6番・森〔中〕はショート、レフト、センターの間に弾むヒットでランナーが溜まる。ダブルスチールと、ワイルドピッチで1点を先制すると、7番・横井〔右〕はライトの前に落ちるヒットで2点目。相手の送球エラーでさらに2点を追加し、4-0とする。

 3回表のブンブンは三者凡退。3回裏、ハーツは先頭の4番・筒井〔左〕が大きな飛球を打ち上げるが、これをセンターが好捕。こちらも三者凡退となる。4回表、ブンブンは3四死球で一死満塁とするが、矢野が4番・5番を連続奪三振〔右〕でピンチを切り抜ける。

 4回裏二死から、ハーツは9番・矢野がライト線にうまく運び〔左〕、ヒットで出塁。続く久原はセカンドのエラーで一二塁とすると、2番・高松〔中〕がレフトの頭上を越える値千金のタイムリー二塁打。俊足の久原がファーストから一気にホームインする好走塁もあり、2点追加で6-0に。3番・小西〔右〕もライトへヒットを放ち、打線がつながりを見せる。二死から貴重な中押しができたことは大きかった。

 5回裏、ハーツは先頭の5番・住吉〔1左〕が三塁線を破るヒットで出塁。一死三塁から横井〔1中〕が持ち味のセンター返しで、タイムリー。8番・宮本〔1右〕は惜しくもサードゴロとなるが、二死一二塁から1番・久原〔2左〕がレフトへクリーンヒットを放ち、満塁に。ここで4回にも勝負強い打撃を見せた高松がショートへの内野安打〔2右〕。二塁ランナー矢野も好走塁で、2者が生還。9-0とダメ押しをする。

 矢野は6回まで投げ、2度の3連続を含む圧巻の計11奪三振〔中〕。見事なピッチングで初完封勝利を達成!
 Gリーグ第4戦は、南海ハーツが新宿ブンブンを9-0で下した。
 この日の矢野はピンチを背負っても動じることなく、己の右腕で切り抜ける頼もしい投球姿だった。グンと成長した感じがあり、守備陣からの信頼もさらに厚くなっただろう。もちろんチーム全体も盛り上がる。この良い流れを続けていきたい。

【文責・背番号6】

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