週刊ハーツ

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2024.03.30

03月30日 TEAMシゲル戦 14-2

2024年3月30日(土)15:00~17:00
多摩川緑地16号面(ビジター)
第6戦《Gリーグ第2戦》
【TEAMシゲル vs 南海ハーツ】(1回戦)

H 20 12 000 0  14
S 01   1 000 0    2

投:矢野〔勝〕-小林〔S〕

 1 (左)土屋【13】
 2 (遊)小林【61】
 3 (右)高松【49】
 4 (投)矢野【32】
 5 (一)筒井【18】
 6 (三)横井【 6 】
 7 (二)兵藤【23】
 8 (中)久原【24】
 9 (指)丸山【39】
10(捕)菊池【 8 】
11(指)角田【 3 】

☆Gリーグ表彰☆
最優秀=矢野選手(南海ハーツ)
 優秀=小林選手(南海ハーツ)
 優秀=金城選手(TEAMシゲル)

★ハーツ表彰★
殊勲賞=菊池(勝ちを呼び込む満塁2点タイムリー含むマルチ安打!)
殊勲賞=矢野(先発好投勝利投手に、鋭いレフト前タイムリー!)
殊勲賞=小林(圧巻の2打席連続二塁打に、無失点ロングリリーフセーブ!)
敢闘賞=土屋(3回に2本の安打、初回の先頭四球出塁で先制得点)
敢闘賞=筒井(3回にリードを広げる力強いレフト前タイムリー)
守備賞=菊池(2投手を好リード&2度の捕邪飛を完璧キャッチ)
守備賞=土屋(驚異的な守備範囲で、左邪飛とセンターすれすれのフライを好捕)
辻本賞=土屋(キャッチャー道具をピカピカに磨き上げて持ってきてくれるのはTsucchyだけ)

試合動画

「今年のハーツは一味違う!?」 
 スキのない波状攻撃でTEAMシゲルを撃破! Gリーグ連勝!
 例年よりも早いスタートとなったGリーグ。準備不足が懸念されたが、四死球を有効に生かし、この試合も大差で勝利を得た。

 初回は3四死球で2得点、三回は9四死球を足がかりに12得点。
 特に三回は、無死から何と11人連続出塁である。
 先頭の土屋がしぶとくライト前に落とし、小林、高松、矢野が連続四球。筒井が痛烈に三塁線を破るヒットで気勢を上げる。横井、兵藤、久原とまたまた連続四球。丸山の打席で投手交代(小松投手)だが攻撃の手は緩めない。丸山四球のあと菊池が左中間にクリーンヒット。角田がさらに四球で続き、土屋が先ほどの打席と同じようなライト前。小林が豪快にライトオーバー二塁打。土屋の判断ミスで本塁タッチアウト。ようやく一死。「投手で四番、ハーツの二刀流」矢野がレフトにクリーンヒットでトドメ。12得点である。

 相手投手の制球が定まらない中、打ちたい気持ちを殺して、じっくり選球した結果。
 スキがない波状攻撃と言って良いだろう。

 先発投手は矢野。ストレートが走り、変化球も制球よくストライク先行の投球。
 味方エラーや凡プレーもあったが、淡々とリズム良くシゲル打線を封じ込める。
 救援の小林はほぼ完璧な投球。安定感抜群。

 好プレーはレフト土屋と捕手菊池。難しい飛球を確実に捕球。
 両投手のテンポ良い投球が好プレーを呼んだとも言える。好循環である。

 良いことずくめの試合に見えたが反省点も。
 四回以降、三番手の軟投派左腕・金城投手に淡白な攻撃で零封はいただけない。
 長年の課題、ハーツの弱点。ゆるい投球に対する無策な打撃。
 打席の位置を変える、狙い球を絞る、打つ方向を決める、などの工夫が見られなかった。
 大勝であるが、反省するべきことは反省して、次戦のGリーグに臨みたい。

文責【18】

【今週のベストショット by Tsucchy

2024.03.23

03月23日 永福コルセッツ戦 11-2

2024年3月23日(土)13:00~15:00
世田谷区総合運動場(ホーム)
第5戦《Gリーグ第1戦》
【南海ハーツ vs 永福コルセッツ】(1回戦)

C 000 100 1   2
H 111 440 x  11

投:小林〔勝〕

 1 (中)土屋【13】
 2 (捕)菊池【 8 】
 3 (遊)矢野【32】
 4 (三)小西【29】
 5 (投)小林【61】
 6 (右)横井【 6 】
 7 (一)筒井【18】
 8 (二)兵藤【23】
 9 (左)丸山【39】
10(指)角田【 3 】

☆Gリーグ表彰☆
最優秀=小林選手(南海ハーツ)
 優秀=土屋選手(南海ハーツ)
 優秀=萬代選手(永福コルセッツ)

★ハーツ表彰★
殊勲賞=小林(6奪三振、2失点で、堂々の7回完投勝利!)
敢闘賞=兵藤(レフト線に目の覚めるようなライナーヒット)
敢闘賞=筒井(フルスイングでレフト前タイムリー)
技能賞=矢野(ライトへの先制打に、センターに抜けるゴロでも打点)
技能賞=丸山(満塁でしぶとくタイムリー内野安打)
守備賞=小西(再三のサードゴロを完璧な送球でアウトに)
守備賞=兵藤(堅実なバックアップで貴重なアウトをゲット)
辻本賞=土屋(2度の押し出し四球で2打点。外野の要としても貢献)
辻本賞=菊池(2度の押し出し死球で2打点。フルマスクで好リード)

試合動画

 2024年度のGリーグ開幕戦。永福コルセッツさんを世田谷区総合運動場に招いての南海ハーツホームの1回戦は、まず雨予報との戦いから始まった。何とか天気が2時間保ち続けてくれることを願いつつプレーボール。

 栄えある開幕投手を任されたのは2年目の小林〔中〕。昨年はまずスイッチヒッターの打撃で頭角を現し、全ポジションを守れるハーツ最年少のユーティリティプレーヤー。本職ではなかった投手に挑戦すると、速球に加え、抜群のコントロールで一気にエース候補へと浮上した。チーム全体からの期待の中、小林は3回二死までパーフェクトピッチング。上々の滑り出しだ。

 先制点を挙げたいハーツは初回、四球出塁の1番土屋(Tsucchy)を三塁に置き、昨季のチームMVP・3番矢野〔左〕がライト前へしぶとく落とし、幸先良く1点。2回には無死満塁のチャンスで丸山〔右〕が一塁内野安打で追加点。3回裏もエラーの間に1点を挙げ、ハーツは小刻みな得点で3-0とリードする。

 この試合で小林と初バッテリーを組んだのは菊池〔左〕。配球についても各回ごとに相談し、二人三脚で試合を作っていく。歴史の長い南海ハーツの中で、こうした若手バッテリーの実現は今後にとって頼もしいし、大いなる可能性と夢がある。そして小林の好投を引き立てたのは内野陣の堅い守り。サードの小西〔中〕は前後左右に軽快なフットワークと持ち前の強肩で、何度もゴロを捌き、会社の後輩・小林をアシスト。ショートの矢野〔右〕はやわらかなグラブ捌きとしなやかな身のこなし、的確な状況判断でコルセッツ打線の芽を摘んでいく。守備では若手が目立ったが、その中でセカンド兵藤が一塁強襲の打球に素早く反応(バックアップ)し、きっちりベースカバーに走った小林へのストライク送球でアウトにしたプレーは、私もライトから見ていて感動を覚えるほど。外野の要として、センターで堅実な守備を見せた土屋の存在も大きかった。

 3-1で迎えた4回裏、ハーツは四球の筒井を一塁に置き、兵藤〔左〕がレフト線へ強烈なライナーヒットを放つ。兵藤の素晴らしさは還暦を越えてなお、打撃も守備も毎年向上している点。つまり兵藤は常に“現在がピーク(頂上)”であり、その高さを更新し続けている。こんな草野球選手はなかなかいない。そしてもう一つ嬉しいのは、試合後飲みへの参加率が今年は大幅に増していること。兵藤は物静かで優しい顔をしながら、時に放つ鋭い言葉(あえて毒舌とは言わない)に、一同ハッとさせられる場面がある。その人間的魅力(ギャップ)は奥が深い。日常は仕事で忙しい中、野球に関してはちゃんと時間を作り、チーム運営面での貢献度も高い。見習うべき草野球プレーヤーと言えるだろう。
 そしてもう一人、こちらは毎週の試合後飲みでも圧倒的な存在感を放ち続ける筒井〔右〕である。フルスイングが真骨頂だが、5回裏に“突つい”(←お気に入りのペンネーム)のバットが炸裂する。火を噴くようなレフト前へのタイムリーヒット。勝ちを手繰り寄せる価値ある一打だ。
 実は前週の新宿ブンブン戦(フリーマッチ)は、今年から高松シニア監督が立ち上げた「シニア強化試合」。日曜のシニアリーグに向けて、ベテランメンバーの活躍の場を広げる試みだ。その成果がいきなり出たと言ってもいいだろう。 

 ハーツはこの4回、5回に4点ずつを挙げ、有利な展開で終盤を迎えることができた。ちなみにこの2イニングには珍しい記録も。ともに満塁から、1番土屋は2度の押し出し四球、2番菊池は2度の押し出し死球で、全く同じ展開で2打点ずつ。この得点も非常に大きかった。
 そして4回裏はもう一つ珍しいプレーが。一死満塁から矢野の放った打球はセンター前へゴロで抜ける。当然タイムリーヒットと思われたが、コルセッツセンターの松田選手が猛然と前へダッシュ、捕球後そのまま二塁ベースを踏み〔中〕、間一髪でセカンドフォースアウト。矢野はセンター前ヒットを1本損してしまうが、この間に三塁ランナー(1打点)に続き、二塁ランナーの土屋が判断良くホームイン。両チームともに最善のプレーを見せ、一つの山場となった。

 5回を終えた時点で、ハーツが11-1とリード。理想的な展開になるが、あと2回、コルセッツ打線を抑えるのは簡単なことではない。先発の小林は期待に応え、見事なピッチングを見せていたが、Gリーグの開幕戦、相当なプレッシャーもあったはずだ。さまざまな試合展開が想定されたため、事前に小西・矢野の若手両輪にはリリーフ準備もお願いしていた。小西が試合終盤に自主的にピッチング練習を始め、万全の態勢を整えてくれている。小西へのスイッチも考えたが、野球は“試合の流れ”が大切。この日の小林は申し分のないピッチングを続けていたし、何より、小西、矢野、兵藤、筒井の鉄壁な内野陣が投手をしっかり守り立てている。この良い流れを崩したくなかった。菊池捕手から小林の調子の良さを伝え聞いていたこともあり、監督として、小林に完投を期待し、動かないことに決めた。

 結果として、小林は最後まで危なげなく、6奪三振、2失点で、堂々の7回完投勝利。
 南海ハーツは11-2で永福コルセッツを下し、開幕戦をこれ以上ないかたちで勝つことができた。
 しかし週に1回の登板とはいえ、完投は投手の肩に負担をかける。23歳の若さで体力的には全く心配のない小林であっても、酷使は避けたいところ。幸い、ハーツには、強心臓と制球力の高松、熱投派の若大将・小西、無口でクールな若侍・矢野とバラエティー豊かな好投手が多数存在する。シニアリーグに向けて実戦経験を積んでいる兵藤もいる。また、自ら投手もやりたいと名乗りを上げている菊池もいる。一人ひとりが己のレベルをさらに上げ続けてくれれば、投手王国も夢ではない。

 次週はTEAMシゲルさんとのGリーグ第2戦(ハーツはビジター)。投手リレーで勝利を掴み取れたら、バリエーションも広がる。先発向き、リリーフ向きなど、各投手の適性を見極めながら、投手起用を考えていきたい。

 最後に、前週のエピソードを一つ。私が右手人差し指に打球を当て、「骨折かもしれない」と弱気になっていた試合後(大袈裟に捉えてしまい、申し訳ございません)。病院で骨折なしと診断され、ホッとした気持ちで、行きつけの中華屋で待ってくれていた(普通に楽しく飲んでいた?)ナインのもとへ合流すると、チーム一お酒好きな角田選手が一滴もアルコールを飲んでいないという。私のことが心配で、断酒してくれていたのかも(←もちろん冗談)と、あとから理由を聞いてみると、「打てなかったことが悔しくて、そのあと2時間素振りをしていた」と。
 何だか、自分が野球が下手だった頃のことを思い出しました。私も草野球を始めた当時(南海ハーツ入団前)は全く打てず、守れずで、チームに対する申し訳ない思い、少しでも上達したいという願いで、心は目一杯状態。そんな時、継続したのは、ただひたすらにバットを振ること。急に上手くなるなんてことはありませんでしたが、亀の歩みで徐々に徐々に打てるようになり、守備もようやく普通レベルならこなせるようになっていきました。
 角田さんがこの先、この努力を“継続”できたなら、きっと周りも自分も納得できる打球を飛ばせるようになるでしょう。そして一番難しいのが“続ける”ことです。人間は弱いもの。何事も、3日続けるのですら大変。それを地道に1週間、1カ月と延ばしていくことが大切で(野球だけでなく、仕事や私生活も)、もし1年継続できたなら、自分の想定していた目標ラインの遥か上に達していることも。まさにそれは自分次第。
 そういえば、筒井さんは草野球生活の中で、走ることや素振りや筋トレを、仮に短い時間でも毎日続けているそうです。あの頑丈な体、そして常に前向きな気持ちは、そういうところから形作られているのかもしれません。連続試合出場記録では、ハーツの鉄人になれる可能性を秘めている角田さん、体力面でも鉄人・筒井さんを目標に、一歩ずつ階段を上がってください。

文責【6】

【今週のベストショット by Tsucchy

2024.03.16

03月16日 新宿ブンブン戦 2-13

2024年3月16日(土)14:00~16:00
東台B面(ホーム)
第4戦《シニア強化試合》
【南海ハーツ vs 新宿ブンブン】

B 520 60  13
H 200 00   2

投:高松〔負〕-兵藤

 1 (遊)兵藤【23】
 2 (二)岩田【36】
 3 (三)横井【 6 】
 4 (一)筒井【18】
 5 (捕)丸山【39】
 6 (指)菊池【 8 】
 7 (指)土屋【13】
 8 (中)矢野【32】
 9 (左)小西【29】
10(右)角田【 3 】
11(投)高松【49】

★ハーツ表彰★
敢闘賞=岩田(会心の一撃。レフト線の大二塁打)
敢闘賞=兵藤(無死満塁を2奪三振、無失点。今季はシニアで投手としても期待大)
敢闘賞=小西(レフトオーバーの特大二塁打。外野からのナイスな中継)
技能賞=横井(痛烈なレフト前ヒット。この年齢になって、ようやく一皮剥けたか)
技能賞=土屋(ベンチからの声出しが、実に心地良い。自身ダブルヘッダーをこなす)
辻本賞=矢野(この週は本調子でなかったか。でも昨季MVPは健在)
辻本賞=丸山(今年初試合で三遊間に技ありのヒット)

試合動画

 今季第4戦。次週から早々とGリーグ第1戦が始まる中、南海ハーツでは新たな試みに挑戦する。それは“シニア強化試合”である。シニアリーグに向け、スタメンをシニアメンバー中心に構成し、走攻守にわたり能力強化を図る試みでだ。その初戦、対戦相手はGリーグチームの新宿ブンブン。相手にとって不足なし。シニアメンバーの力を試すチャンスとして貴重な練習試合にしたい。

 南海ハーツは初回から、苦戦を強いられる。先頭打者に四球、盗塁を決められると、エラーも重なり5失点。
 しかし、南海ハーツもすぐ反撃。先頭打者が倒れるも、今季初出場2番岩田の誰も真似できないバッティングで二塁打と三盗。今季からシニアメンバーに加入する3番横井がタイムリーヒットを放ち1点を返す。4番筒井が四球を選び、盗塁を絡め1アウト二三塁。こちらも今季初出場5番丸山の内野ゴロで3塁走者が生還し、この回2点を返す。

 しかし、2回も新宿ブンブンの流れ。四球、盗塁、エラーと悪循環。3回は無失点に抑えたものの先発投手高松にはほろ苦い登板となった。

 4回からは、昨季からシニアリーグで登板している兵藤が初登板。四球はあるものの三振もとり上々の立ち上がり。だが、新宿ブンブンは兵藤の球を芯で捉え始める。結果、4回は6失点とダメ押し点となった。
 だが、5回もマウンドに上がる兵藤はノーアウト満塁とピンチを招くが、2者連続三振と意地をみせ、最後はショートフライに打ち取り、この回無失点! 兵藤にとっては大きなピンチで抑え、シニアリーグへつながる投球だったのではないか。

 南海ハーツ打線は2回から沈黙。相手投手に打ち取られヒットは出るものの無得点で終わった。結果、2-13で敗戦。シニア強化試合としては、守備の課題がさらに浮き彫りとなった。

 しかし、兵藤のピンチで抑えた投球、小西のシニアメンバーを立てながらも勝ちへの意識を忘れず、見事な二塁打、三塁コーチャーとして的確な指示、サードから投手兵藤を鼓舞する姿はシニア監督・高松も大絶賛! 初出場の岩田、丸山のヒットなど得るものも多く貴重な練習試合となった。

 次週は今季初のGリーグ戦。横井監督の采配が重要となるが、本戦で横井監督がサード守備の際、鋭い打球が手にあたり負傷交代。試合後、検査した結果は突き指(骨折なし)の診断。今後も試合中に怪我をする場合があるかもしれない。チームとして1人でも欠けたらムードが崩れかねない。そう考えると今日一番の幸いは横井監督が大事に至らなかったことかもしれない(本人談:まだ腫れが引かず、次週の出場は指の状態しだいですが、一日でも早く治したい)。

文責【3】

【今週のベストショット by Tsucchy

2024.03.09

03月09日 ふぁんぶる戦 28-2

2024年3月9日(土)13:00~15:00
多摩川緑地4号面(ビジター)
第3戦《フリーマッチ》
【ふぁんぶる vs 南海ハーツ】

F   0 11 0|7    2(9)
H 13 08 7|x  28

投:小西〔勝〕-高松

本塁打:小西〔1号〕

 1 (中)久原【24】
 2 (捕)土屋【13】
 3 (三)高松【49】
 4 (投)小西【29】
 5 (左)矢野【32】
 6 (遊)筒井【18】 
 7 (一)藤本【 5 】
 8 (二)兵藤【23】
 9 (指)菊池【 8 】
10(右)角田【 3 】
11(指)横井【 6 】

★ハーツ表彰★
殊勲賞=小西(4安打、1本塁打、3二塁打、6打点の大活躍&勝利投手!)
殊勲賞=矢野(4安打、シングル4本、3打点)
敢闘賞=久原(3安打、3打点、2得点)
敢闘賞=兵藤(3安打、2打点、2得点)
技能賞=菊池(2安打、3打点、3得点)
技能賞=土屋(2安打、2打点、2得点)
技能賞=筒井(2安打、3得点)
守備賞=筒井(満塁ピンチでショートライナーがっちりキャッチ)
守備賞=高松(サードゴロを好判断で二封)
辻本賞=土屋(捕手目線(Tsucchy Eyes)の動画提供)

試合動画 捕手目線

 2024年シーズンとして3戦目となるこの日は、ハーツにとっては、鬼門ともいえる多摩川河川敷。加えて、集中力の削がれる強風の中での一戦だったが、初回からハーツ打線が爆発、チーム25安打、全員得点の28得点、28対2で大勝した。

 初回の攻撃は、1番の久原から6番の筒井まで6連続安打。四球をはさんでさらに連打が続き、一死もとられずに7得点をあげ、さらに二死後からも4番小西、5番矢野の連続適時打で追加点を加え、13得点というビッグイニングとなった。3回、4回にも打者一巡の猛攻で15得点を追加。小西の今季1号2点本塁打〔中〕も飛び出した。

 守っては、先発・小西が7四死球を与えながらも3イニングを2失点と粘り、4回から高松につないでしっかり締め、勝ちを収めた。

 ここまではよかったものの、結果としてチームの勝敗に関係がなくなった5回の守りは、これからの戦いに不安を残すものとなった。失策は草野球にはつきもの、それ自体はしかたのない面もあるが(もちろん、ないにこしたことはない)、連続するプレーのなかで立て続けにミスが出てしまった。先週の試合でも同じような局面があった。

 シーズンに入って間もないことから、野球勘が戻り切れていないという面はあるにせよ、ひとつのミスから傷口を広げることなく、チームとしてしっかり食い止められるよう、日ごろから一つ一つのプレーを確実にこなすことを心掛けたい。ゲームの流れを不用意に相手に渡さないためにも、早く野球勘を取り戻したいところだ。

 この試合、相手投手が超軟投だったため、中堅から左への飛球が多くなっていた。強風に助けられ、その多くが安打となったが、力に頼った打撃は、こうした緩いボールに対して凡打を重ねることが少なくない。そうしたなか、右方向への意識を明確に持って好打を放った選手(土屋、矢野、筒井)もいる。全員が技術的にできるかどうかはともかく、こうした姿勢は見習いたい。

 終わってみれば、小西、矢野の4安打をはじめ、マルチ安打が8人。24年初参加の高松、菊池も安打を記録した。とはいえ、この日の成績には、通常、凡打になるような当たりが、相手の守備位置や強風に助けられたものもあり、チームとして額面通りに受け取るわけにはいかないだろう。各自、各々の課題感をもって次戦に臨むようにしたい。3月後半には、早くも、Gリーグ戦が2試合組み込まれている。

文責【23】

【今週のベストショット by Tsucchy

2024.03.02

03月02日 フラワーズ戦 5-7

2024年3月2日(土)13:00~15:00
戸田橋緑地5面(ビジター)
第2戦《フリーマッチ》
【フラワーズ vs 南海ハーツ】

F 030 103|2  7(9)
H 500 000|x  5

投:小林-小西-矢野〔負〕

 1 (一)藤本【 5 】
 2 (右)土屋【13】
 3 (投)小林【61】
 4 (遊)矢野【32】
 5 (三)小西【29】
 6 (指)横井【 6 】
 7 (捕)筒井【18】
 8 (二)兵藤【23】
 9 (中)久原【24】
10(左)角田【 3 】

★ハーツ表彰★
敢闘賞=小西(先制2点タイムリー二塁打&2回自責ゼロ)
敢闘賞=小林(先発で試合を作り、チーム最初の安打となる二塁打)
技能賞=土屋(センターの前へしぶとく落とす安打)
守備賞=小西・兵藤・藤本(全員隙なく投ゴロゲッツーを完成)
辻本賞=久原(2四球でチャンスメーク。まさかの盗塁死も積極走塁)

試合動画

 新しいシーズンが始まった。この日は河川敷のグラウンドだったうえに曇天で気温も上がらず、開幕戦日和とは言い難い天候ではあったが、横井監督の集合時間に対する提言の効果か、これまでより早めに多くのメンバーが顔を見せ、試合前にはグラウンド脇にあったスペースで思い思いにアップを行う姿があった。

 そしていよいよプレーボール。今季の“開幕投手”に選ばれたのは昨年終盤に入団し、今季の新戦力として期待の高い小林だ。1回表を三者凡退と快調な立ち上がり。その裏、ハーツ打線が初回から火を噴く。二死後、三番の小林が右中間二塁打でチーム初安打。矢野四球で一、二塁とした後、小西が左越えに二塁打、二走に続いて矢野もよく還って、若手クリーンアップで2点を先取した。その後も、この攻撃でリズムを崩した相手投手から4連続四死球を得、暴投も絡めてこの回計5点を挙げた。

「これできょうはいただき」。初回で5対0となり、チームのだれもがそう思ったであろう。もちろん、これで緩んだ、とまでは言えないと思うが、多少この後、攻守に丁寧さを欠いたきらいはなくもなかったかもしれない。

 2回、ハーツは失策と四球で無死一、二塁のピンチを招くと、続く打者の三ゴロで併殺を狙った二塁送球が悪送球に。さらにはセンターがこのボールを逸らすダブルエラーで、ノーヒットでアッという間に2点差に。

 ハーツ打線はその裏、無死一、二塁でクリーンアップを迎えるというチャンスを逃すと、3回以降はノーヒット、特に相手の2番手投手には手も足も出ず、3イニングを9人で退けられた。

 ハーツは4回から小西がマウンドに。小西は力のあるボールで2回をノーヒットに抑えたが、4回に2四球に2失策が絡んで1点差となった。6回からは矢野が登板、矢野は変化球の切れはよかったが、高めに浮いたボールを、右打者には引っ張られ、左打者にはうまく押っつけられ、3四死球も絡んで6回に3失点し、逆転を許した。7回にも2点を追加され、そのまま逆転負け。ハーツは開幕戦を飾ることはできなかった。この日は被安打は4本だけだったので、11四死球と3失策がなければもう少し失点は防げ、勝つこともできたはず。このあたり、この日はシーズン初戦ということはあったにせよ、早めに修正していきたい。

 とはいえ、全体としては、守備で1-6-3の併殺(簡単そうに見えるが、実は投手と二塁ベースカバーのタイミングを合わせるのが難しい)を奪うなど、試合前のウオームアップ効果もあり、厳しいコンディションの中でも、それぞれがまずまずの動きを見せた初戦ではあった。若手メンバーがほぼそろったベンチのムードも悪くなく、今季に期待を抱かせる部分も。このゲームでは矢野が課題を残したが、この日登板した若手3投手がいれば、ほとんどの相手にはそれなりのゲームが展開できるはず、という手応えはあった。あとは、それをしっかりと勝利まで結び付けていけるかどうか、ということになるだろう。この日は勝利を逃したが、これぐらい若手がそろった週には、しっかり勝っていかないと年間勝ち越しは難しいはずだ。

 今年は、シニアチーム、若手を中心としたチームでの戦い、そして総合的な南海ハーツとしてのゲームと、3通りのスタイルで戦うという新しい形で臨むハーツ。おそらくは、それぞれに新しい戦い方を、またチーム全体としては、何を上位概念に置くかなど、理念を確認しつつ、最もいい形を模索していく年になるかと思うが、総合的な南海ハーツとしての戦いでは、当面は、この日のように、若手を中心にベテラン勢が脇を固める形で戦うケースが続くはず。まずはそこでの形を確立していくことが、チームとしての課題となるだろう。試行錯誤をしっかり重ねつつ、できるだけ早く形を固めていきたいところだ。

文責【5】

【今週のベストショット by Tsucchy

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