週刊ハーツ

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2022.04.30

04月30日 新宿ブンブン戦 11-2

2022年4月30日(土)15:00~17:00
羽根木公園B面(ホーム)
Gリーグ第1戦
【南海ハーツ vs 新宿ブンブン】(1回戦)

B 200 00|0    2
H 504 20|x  11  

投:矢野〔勝〕-小西
捕:綿貫-筒井

本塁打:なし
三塁打:なし
二塁打:土屋(ハ)

 1 (遊)住吉【 1 】
 2 (投)矢野【32】
 3 (左)小西【29】
 4 (三)横井【 6 】
 5 (捕)綿貫【14】
 6 (一)高松【49】
 7 (二)兵藤【23】
 8 (中)土屋【13】
 9 (右)藤本【 5 】
10(指)筒井【18】
11(指)山口【31】
12(指)角田

スコア:藤本(智)

☆Gリーグ表彰☆
最優秀=矢野選手(南海ハーツ)
 優秀=綿貫選手(南海ハーツ)
 優秀=神風選手(新宿ブンブン)

★ハーツ表彰★
殊勲賞=矢野(2点は許すも5回までノーヒット投球)
殊勲賞=綿貫(初回に逆転の2点適時打)
敢闘賞=土屋(初回に2点適時二塁打)
技能賞=住吉(2安打4盗塁2得点でリードオフマンの役割果たす)
守備賞=小西(レフトで逆光の中、落ち着いてフライを好捕)
山山賞=横井(タッチプレーのところをフォースプレーと間違える)

試合動画

  いよいよ2022年Gリーグが開幕。ハーツは先発・矢野の好投もあり、新宿ブンブンに逆転勝ち。好スタートを切った。

 1回表、「開幕投手」に指名された矢野〔左〕がマウンドに上がり、ハーツの2022年Gリーグ戦がスタートした。が、立ち上がりの矢野はボールが上ずり一、二番に連続でストレートの四球。自らのけん制悪送球も絡んでピンチを招き、左犠飛(小西〔右〕が逆光の中で好捕)と内野ゴロの間に2点を失った。

 しかし、この日のハーツは相手の先制にも慌てることなく、その裏すぐに反撃に転じた。先頭の住吉(新背番号1を初披露)〔左〕が幸運な内野安打で出ると二盗、矢野の四球と重盗で一死二、三塁と好機を作る。ここで小西がセンターへ犠飛〔右〕を上げてまず1点。敵失もあって二、三塁に走者が残る。

 一死後、打席に入ったのは、今季絶好調で勝負強さが光る綿貫。このチャンスにも鮮やかにセンター前にはじき返す逆転の2点適時打を放った〔左〕。ハーツはさらに兵藤の四球などで攻撃をつなげて二死二、三塁とすると、土屋〔右〕が左中間を襲う2点二塁打を放って加点した。

 ゲームの主導権を握ったハーツは、3回にも先頭の横井〔左〕の中前打からチャンスを作ると3つの押し出しと山口〔中〕の今季初安打となる適時打で4点、4回にも住吉〔右〕の中前打を足掛かりに2点を加え、ゲームを一方的にした。

 立ち上がりこそ安定感を欠いた矢野〔中〕だが、外の変化球が決まりだすとともに、ストレートも抑えが効きだし、2回以降は危なげない投球。2回は3者凡退、3回は2四球と暴投でピンチを招くもそのあとを3者連続三振に斬って取るなど、2回から5回までは外野に一本も飛ばされることなく、5回までノーヒットで抑え込む快投で勝利を引き寄せた。

 また、最終回にマウンドに上がった小西〔中〕も速球が冴えた。三塁前に転がる当たりに、自ら2度の好守を見せたが、不運な内野安打になったり、サードがタッチプレーの状況をフォースプレーと勘違いして結果的に野選となるなどしてピンチは招いたが、威力のあるストレートで押して3奪三振で締めた。

 投手が踏ん張り、攻撃陣は7四球12盗塁でつないで6安打で2ケタ得点と、まずはいい形でGリーグのスタートを切ったハーツ。次戦からも一戦一戦、集中力を持ってこのような形を出していければ、昨年とはひと味違う戦いができる可能性は十分にあるだろう。

文責【5】

2022.04.23

04月23日 YBC-67戦 7-5

2022年4月23日(土)15:00~17:00
上井草スポーツセンターB面(ホーム)
《兵藤雄之選手 還暦記念試合》
【南海ハーツ vs YBC-67】

H 004 3|2x  7(9)
Y 311 0|      5

投:兵藤-住吉〔勝〕-矢野〔S〕
捕:綿貫-筒井

本塁打:なし
三塁打:なし
二塁打:矢野(H)、吉竹(Y)、横澤(Y)

 1 (投)兵藤【23】
 2 (中)久原【24】
 3 (左)松尾【17】
 4 (捕)綿貫【14】
 5 (右)山口【31】
 6 (一)藤本【 5 】
 7 (指)高松【49】
 8 (二)小西【29】
 9 (指)住吉【51】
10(遊)矢野【32】
11(三)横井【 6 】
12(指)筒井【18】

見学:永山【36】、角田、藤本智子(スコア)
撮影:住吉誠

★ハーツ表彰★
殊勲賞=横井(センター返しの勝ち越し2点タイムリー!)
敢闘賞=綿貫(3回に右打ちで同点2点タイムリー)
敢闘賞=矢野(同点犠飛&二塁打に、抑えで火消し)
技能賞=兵藤(反撃の犠牲フライ&先発1イニング)
技能賞=住吉(チーム初ヒット&今季初勝利)
技能賞=藤本(3打席3四球で出塁率10割&2得点)
守備賞=兵藤(2回にサードで軽快にゴロを捌く)
守備賞=松尾(4回一死満塁で左飛をキャッチし、失点防ぐ)
守備賞=小西(セカンドからライトまで果敢にフライを追う)
山山賞=なし

試合動画

 4月23日のバースデー当日に行われた兵藤雄之選手の還暦記念試合。背番号の23は、誕生日が由来なのかもしれない。YBC-67さんの胸を借りて、快晴の上井草スポーツセンターでプレーボール。メジャーの大谷と同じように、1番ピッチャーとして、最初に打席に入る兵藤〔中〕。

 おそらく緊張もあったなか、フルスイング〔左〕。打球はサードゴロとなったが、まずはここから。2番の久原〔中〕は久しぶりの参加。四球を選び、チーム初出塁。俊足を生かし二盗を成功させるも、クリーンアップが続かず、YBC先発の松本投手〔右〕に抑えられる。

 打つだけではない。先発投手としてマウンドに上がった兵藤〔左〕。もともと肩が強く、これまでも投手経験がある。先頭打者だけでなく1イニングを任された。1・2番の吉竹親子に四球を与えると、YBCは果敢にダブルスチールを成功させる。ここで兵藤は3番・小美濃選手を投ゴロに打ち取るが〔中〕、一塁への送球が逸れてしまい、先制を許す。次打者も投ゴロで、今度は落ち着いて一塁アウト。しかし三塁ランナーの好走塁でYBCは2点目。兵藤はここで意地を見せる。5番打者から三振を奪い、2アウト。だがYBCは攻撃の手を緩めない。6番・大島選手が絶妙な三塁前セーフティバント〔右〕で3点目。それでも兵藤は1回を最後まで投げ切る。二刀流を終え、ここからは内野守備に。

 2回裏からハーツは住吉〔左〕にスイッチ。ここでいきなり見せ場が。サードにポジションを移した兵藤の前にゴロが飛ぶ。兵藤は軽快なステップで無駄なく処理し、送球も完璧〔中〕。ベンチは大いに沸く。住吉は次打者から三振を奪い、無失点で終わりたかったが、YBC打線はさすがの粘り。11番・菅野選手が巧みなバットコントロールでレフト前にヒットし、二盗後に1番・吉竹選手が左中間へ見事な打球〔右〕。レフトの名手・松尾が懸命に走り、グラブで触れるも捕球はできず、タイムリー二塁打となる。

 序盤は押され気味に進んだが、ハーツ打線はなんとしても奮起しなければならない。兵藤の還暦試合に勝利を、その合言葉で試合が動く。2回まで完璧に抑えられていた松本投手に対し、3回表、先頭の住吉〔左〕が俊足を生かし、投手左に内野安打。続く矢野〔右〕もライトへ巧く運び二塁打。

 無死二三塁となり、横井の当たりはセンター前の浅いフライ。小美濃選手が懸命に前進しグラブで触れるがボールは地面に落ち、まず1点。そして一死二三塁で、主役の兵藤に打順が回る。ここで兵藤は勝負強さを発揮し、きっちりとライトへ犠牲フライ〔左〕。2-4とハーツが追い上げていく。久原が遊失後、3番・松尾〔中〕は死球出塁。そして筒井監督就任後、初めて監督以外が4番の座に。ここはオレしかいないだろと打席に入ったのは綿貫。すると、プレッシャーも感じずに打ってしまうのが、敬ちゃんのすごい?ところ。得意の右打ちで2点タイムリー〔右〕。劣勢から一気に4-4の同点とする、貴重な打点だった。

 3回裏、住吉は2者連続奪三振で快調。しかし好打者・5番の横澤選手がライトとセカンドの間に運ぶ二塁打〔中〕。このあと、なんと3四死球でまさかの押し出し。コントロールの良い住吉にしては珍しい展開になってしまったが、次打者を三振でこの回を最少失点で乗り切る。

 再びリードを許したハーツだが、この試合は負けるわけにいかない。YBC二番手の菅野投手は今年3月に還暦を迎えたばかり。ダイナミックなマサカリ投法〔左〕で速球を投げ込む。4回表の先頭打者は、こちらも10月に還暦となる藤本〔中〕。還暦対決となったが、年下の藤本がきっちり四球を選び、同点のランナーとして出塁する。続く高松〔右〕は腰の不調を抱えながらも、兵藤の還暦試合とあって、4試合ぶりに参加を決断。結果は死球となるが、貴重な出塁。次に打席に入った小西はもちろん打って返したかったが、冷静と情熱のあいだで四球を選ぶ。

 一死満塁となり、10番・矢野も気合が入っていた。ジャストミートした打球はまっすぐにセンターへ〔左〕。抜けて走者一掃と思われたが、ここでセンターの小美濃選手が大ファインプレー。ライナーを見事にキャッチし、同点犠牲フライの1点にとどめる。11番の横井は兵藤につなぐことだけを考えていた。高松と小西の重盗で二三塁にしてもらうと、自分の持ち味であるセンター返し〔中〕。セカンドの小宮山選手が必死にグラブを出すが弾かれ、この間に二者が生還し、ついに7-5と逆転。続く筒井のサードゴロがエラーを誘うと、1番・兵藤へ。熱血・菅野投手vs静謐・兵藤は、冷静に四球を選んだ兵藤に軍配〔右〕。後半に入り、熱き闘いがさらに盛り上がってきた。

 4回裏は矢野〔左〕がマウンドへ。普段は先発を任されることの多い矢野だが、この日は2点差で抑え役に。YBC打線はもちろん再逆転を狙ってくる。そして四死球とエラーで無死満塁、好機を迎える。還暦試合を勝ちで締めたい。矢野はここからエンジンを上げる。ピッチャーフライ、レフトフライ(松尾の好守)で二死とすると、YBCの4番・ひろし選手との対決に。矢野は渾身のストレートを投げ込む。ひろし選手もフルスイングで応戦する。わずかに矢野の気迫が勝り、空振り三振〔右〕。還暦試合の終盤には、両チームの若手同士がともに勝利をつかむために全力プレーを見せる。清々しい一場面だった。

 スコア上では4回の表裏終了時点の7-5で南海ハーツがYBC-67に勝利。わずかに残る陽光の下で、5回表もハーツの攻撃は続けられた。二死となるが、今季初出場の5番・山口〔左〕が四球を選ぶ。藤本、高松も四死球でチャンスを広げ、二死満塁で小西が打席に。粘って粘って、最後はライトへ渋く2点タイムリー〔右〕。ここで時間切れとなり、試合終了。

 南海ハーツメンバーの気持ちが後半の逆転につながった好試合。対戦を快く引き受けてくださったYBC-67さんの協力もあり、真剣で熱い野球が繰り広げられました。兵藤選手の還暦記念試合に携わっていただいた皆さん、ありがとうございます。


兵藤雄之選手の雄姿


試合後に参加メンバーで記念撮影

文責【6】

2022.04.16

04月16日 オールスターズ戦 3-3

2022年4月16日(土)15:00~17:00
大井埠頭中央海浜公園A面(ビジター)
フリーマッチ
【オールスターズ vs 南海ハーツ】

A 010 200 0x  3
H 300 000      3

投:住吉-矢野
捕:筒井-横井

本塁打:なし
三塁打:なし
二塁打:【55】(オ)

1 (投)住吉【51】
2 (遊)矢野【32】
3 (三)成瀬※
4 (捕)筒井【18】
5 (一)横井【 6 】
6 (左)兵藤【23】
7 (中)宮本【19】
8 (右)太田【16】
9 (二)角田※
※は助っ人

★ハーツ表彰★
殊勲賞=宮本(華麗なフットワークで好守備連発!)
敢闘賞=住吉(先発で試合を作る好投)
技能賞=兵藤(三遊間をしぶとく抜くヒット。好調維持)
守備賞=宮本(6回に右へ左へ大飛球を2つキャッチ)
守備賞=角田(初めてのセカンドで、強烈な打球も落ち着いて補殺を記録)
山山賞=なし

試合動画

 今週も人数的に厳しいハーツ、助っ人の力を借りて、9人ぎりぎりでの試合となった。チームの危機に、太田、宮本のベテラン勢が駆けつけ、無事に開催できたのはありがたい。

 ハーツの先発は久しぶりに住吉〔中〕。今シーズン非常に安定していて、この日も3イニングを投げ1失点のみ(自責は0)。制球が良く、3奪三振、防御率も2.15にまで上げた。草野球では驚異の数字といえるだろう。

 一方、ハーツ打線はオールスターズの2投手に苦戦する。先発は技巧派で球の出し入れが巧かった。ハーツは初回に助っ人・成瀬選手〔中〕のレフトへのタイムリーなどで3点を奪うが、得点できたのはこの回のみ。2回、3回は三者凡退と、全く打ち崩せなかった。

 ハーツは4回から矢野〔中〕が登板。この日の矢野には大きな収穫があった。もともと直球に伸びがあり、それを生かしたい投手だが、立ち上がりに苦戦することが多く、四死球でもったいない走者を出してしまい、そこにヒットやエラーが絡むと大量失点となる週も散見された。しかしこの試合は変化球に上達の兆しが見えた。特に大きかったのは、スリーボールからでも変化球で勝負できたこと。草野球の場合、カウントを悪くするとキャッチャーもストレートを要求しがちだが、それでは打者も球種を絞りやすい。直球、変化球どちらも待たなくてはならない状況なら、投手に有利な条件を作れる。矢野は4回に2点を失うが、これはエラーも絡んでのもの。まだ四死球を減らす課題はあるが、尻上がりに調子を上げ、打たれたヒットは1本だけ。3奪三振で、自責は0。次の登板が楽しみだ。

 さあ、ハーツ打線の躍動を書きたいところなのだが、なんと正規メンバーのヒットは、4回に渋く三遊間を抜くゴロを放った兵藤〔中〕の1本のみ。オールスターズ二番手投手は直球に力があり、3イニング5奪三振でハーツ打線を寄せつけなかった。特に5番の横井は3打席連続三振と大ブレーキ。好投の住吉、矢野を援護したかったが、チームとして計2安打では勝てない。

 そんななか、センター宮本の好守備〔左〕が光った。6回に2本の大きなフライが上がったが、右へ左へよく走り、ともにしっかり追いつき安定のキャッチ。試合終盤にチームを救うナイスプレーだった。そしてこの日初めてセカンドを守った角田選手も慣れないポジションでよく頑張りチームに貢献。初回にフライをキャッチすると、最終回には強烈なゴロにしっかり腰を落とし、セカンドでフォースプレー〔右〕。丁寧な守備は確実に今後に生きてくる。

 そして最年長の太田は、やはり存在感あり。5回裏に最年長死球で出塁すると〔中〕、果敢に二盗を試みる。惜しくもセーフとはならなかったが、さすが脚でここまで来た選手。積極プレーを見習いたい。

 試合は3-3の引き分け。メンバーがしっかりそろわない状況でここまで善戦できたのは大きいだろう。ただ、2安打のみというのはいかにも寂しい。貴重なヒットを放った兵藤は2試合連続。次週の還暦記念試合に向けて、いい感じで調子を上げてきた。筒井監督も兵藤にとって最も活躍できる打順とポジションを用意しているだろう。この週に予定を合わせてくれた選手も多いようだ。週末を楽しみに待とう。

文責【6】

2022.04.09

04月09日 オグリキャップス戦 6-10

2022年4月9日(土)17:00~19:00
城北中央公園A面(ビジター)
フリーマッチ
【オグリキャップス vs 南海ハーツ】

O 214 3|3  10(13)
H 010 5|x   6

投:矢野〔負〕-住吉
捕:横井

本塁打:なし
三塁打:【12】(オ)、【25】(オ)
二塁打:角田(ハ)、【46】(オ)

 1 (遊)住吉【51】
 2 (投)矢野【32】
 3 (左) 森  【 0 】
 4 (一)筒井【18】
 5 (捕)横井【 6 】
 6 (二)兵藤【23】
 7 (三)大島※
 8 (中)小美濃※
 9 (右)角田※
※は助っ人

★ハーツ表彰★
殊勲賞=なし
敢闘賞=横井(4回猛反撃の口火を切る中前打)
敢闘賞=大島(2回にセンターへ力強い安打)
敢闘賞=角田(反撃の一打となるライトへの2点タイムリー二塁打)
技能賞=兵藤(軽打でチーム初安打)
技能賞=住吉(2回二死から適時打)
守備賞=小美濃(大きなセンターフライをナイスキャッチ)
山山賞=なし

試合動画

 チームの正規メンバーが6人しかそろわず、助っ人3人により、かろうじて試合成立にこぎつけたこの1戦。試合途中からは不慣れなナイトゲームとなり、随所に守りで投手の足を引っ張る場面が多く見られ、相手チームを上回る安打を放ちながら、大量失点で敗れた。

 初回ハーツの守りは、先発矢野〔中〕が簡単に二死を取った後、連続四球で走者を許し暴投で二三塁のピンチをつくると、平凡な二塁ゴロを兵藤がまさかの一塁悪投で先制を許す。さらに捕逸も重なり、無安打で2点を失うスタートとなった。

 対してハーツの攻撃は、初回先頭の住吉が四球で出塁、二盗、三盗を決め、チャンスをつくるが、続く3人がいずれも内野ゴロの凡打。2回はチーム初安打を兵藤〔左〕が放って出塁、二死二三塁から住吉〔右〕が適時打を放ち、1点を返す。

 10対1と大差をつけられた4回裏、ハーツは横井〔左〕の安打に死球、敵失、助っ人角田選手〔右〕の適時二塁打などで5点を返すも、この日、体調不良をおして出場の筒井が二飛に倒れ、反撃もここまでに終わった。

 この日、6得点をあげた攻撃陣だが、奪った安打は助っ人の2本を含めてわずかに5本。4回の大量得点も相手の3失策に助けられたもので、変則横手の相手投手を最後まで打ち崩せなかった。

 守りの面でも課題が残った。先発の矢野は、バックのミスに足を引っ張られた面があるとはいえ、3イニングで8四死球は守りのリズムも崩れてしまう。矢野を盛り立てるべきバックも、左翼手森が安定した守備を見せたが、内野陣には記録に現れないミスも含め、捕球時の失策が目立つなど、集中力に欠けた。

文責【23】

2022.04.02

04月02日 ラジカルズ戦 2-6

2022年4月2日(土)13:00~15:00
二子玉川区民運動施設C面(ビジター)
フリーマッチ
【ラジカルズ vs 南海ハーツ】

H 100 010  2
R 310 02x  6

投:小西〔負〕-住吉-矢野
捕:筒井

本塁打:なし
三塁打:なし
二塁打:小西(ハ)

 1 (遊)住吉【51】
 2 (左)矢野【32】
 3 (投)小西【29】
 4 (捕)筒井【18】
 5 (三)横井【 6 】
 6 (中)土屋【13】
 7 (右)兵藤【23】
 8 (二)渡部【10】
 9 (一)藤本【 5 】

★ハーツ表彰★
殊勲賞=なし
敢闘賞=矢野(右で2本、左で1本の3打数3安打)
敢闘賞=横井(得点にはならずも、チャンスできれいな中前打)
技能賞=住吉(2人目で登板し、無失点リリーフ)
守備賞=横井&渡部(無死一、二塁のピンチで5C4のゲッツー成立)
山山賞=矢野(電車に荷物を置き忘れてギリギリの到着。それでも試合で大活躍)

試合動画

 この日の対戦相手のラジカルズさんは、ほとんどの選手が硬式経験者という強敵チーム。実際対戦してみても、各選手の振りの鋭さ、打球の速さは一枚上という印象があり、明らかに力が上の相手だった。

 ハーツは、筒井監督の「積極的なエラーや走塁アウトはOK。思い切ってぶつかりましょう」という方針のもとにチャレンジしたが、メンバー的には欠席者が多く、人数割れの危機。久びさの登場となる渡部〔中〕が駆けつけ、何とか正規メンバーで9人が集まってのゲームとなった。

 ところがそこへもってきて試合前にアクシデントが。先発予定だった矢野が、キャッチャー道具を大事に持ちすぎて?自分の荷物を電車に置き忘れ、試合開始直前の到着に。ハーツは急きょ先発を小西に変更してゲームをスタートさせた。

 ハーツは1回表、一死から矢野がぎりぎり到着の割には慌てることもなく、三遊間を突破するヒット〔左〕。小西の当たりで二進すると、2つのワンバウンド投球の間にしっかりと進んで生還し、先制に成功した。さらに二死二塁とチャンスが続き、横井〔中〕が中前にクリーンヒット。二走の筒井はホームを突いたが〔右〕、相手の素早い中継プレーに本塁で憤死、追加点を挙げることはできなかった。

 先手を取っての守りとなったが、やはり相手の強打線がすぐにキバをむく。ハーツ先発の小西〔中〕は、急きょ先発となった影響もあったのか、立ち上がりは制球が定まらず、連続四球に暴投もからみ無死二、三塁。ここで強烈に三遊間を破られすぐに同点に。相手チームの打球の速さを見たハーツはその後も前進守備でなくファーストでアウトを取りにいくポジショニングを選択、暴投と内野ゴロの間に2点を許した。ただ、小西は2回には死球に失策が絡んだあとの内野ゴロ間の失点のみ、3回は四球を許したものの無失点と、だんだんと調子を上げ、ゲームをつくった。

 逆転を許したハーツだが、中盤も持ちこたえて好ゲームを展開する。3回表、期待の上位打線の攻撃では、左打席に入った矢野〔左〕がきれいな中前打を飛ばして二盗とチャンスメーク。続く小西はいい当たりをレフトに飛ばしたが〔右〕、相手の好プレーに阻まれ無得点。

 4回からは住吉〔左〕がマウンドに上がり、いきなり連続ヒットを浴びて無死一、二塁のピンチを招いたものの、続く打者の三塁線のゴロをサードの横井〔中〕が捕ってベースを踏み、素早くセカンドベースカバーに入った渡部〔右〕に送球、ゲッツーを完成させるなど、失点を防いだ。

 このピンチを切り抜けたハーツは、そのいいリズムを次の攻撃につなげる。二死一塁から住吉が二盗してチャンスを作ると、矢野が今度は右打席で左前に適時打〔左〕、2点差に迫った。そのあと暴投で二進し、なお二死二塁。ここで小西がピッチャー後ろにポトリと落ちる内野安打〔中〕。相手守備陣がセカンドベースを空けたのを見逃さず、すかさず二塁へ。そして相手の注意がそちらに向いた瞬間、矢野がホームへ突入! うまいスライディングで、手でベースを掃いたが〔右〕、審判の判定はアウト。惜しくも得点とはならなかった。それでも、試合前の筒井監督の言葉をその通りに具現化した2人の積極走塁は見事。アウト、セーフが逆になってもおかしくないタイミングだっただけに、ナイストライだった。

 その裏に2点で突き放され、結果的には2対6の点差となったが、この日のゲームは、投手陣、守備陣が頑張り、ヒットが限られた中でも(この日はチーム5安打)機動力をしっかり使っていけば、実力が一枚上の相手にも終盤までゲームを崩すことなく戦えるという好例で、チームにとって自信としていいゲームだったと言えよう。

 さらなる課題としては、試合後に筒井監督も指摘していたが、イニングの先頭打者への対応というところになるだろうか。この日はイニングの先頭打者をすべて出塁させてしまったことが、やはり失点につながった。
 もちろん、意識をすることが逆の効果を生む可能性もないとは言えず、難しい面もあるが、各投手がイニングの入りに対して自分なりのいい形をつかむことができ、先頭打者の出塁を減らすことができれば、強敵相手にもさらなる接戦を展開できる可能性が生まれるはず。もう一歩上を目指しつつ、この日の手ごたえを今季のGリーグにうまく生かしていきたいところだ。

文責【5】

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