週刊ハーツ
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2022.06.04
06月04日 Newsuperstars戦 0-6
2022年6月4日(土)12:00~14:00
外濠公園総合グラウンド(ホーム)
フリーマッチ
【南海ハーツ vs Newsuperstars】
H 000 000 0 0
N 240 000 x 6
投:矢野〔負〕-住吉
捕:筒井
本塁打:なし
三塁打:なし
二塁打:4番(N)、【6】(N)
1(左) 森 【 0 】
2(右)角田【 3 】
3(中)宮本【19】
4(遊)住吉【 1 】
5(投)矢野【32】
6(一)藤本【 5 】
7(二)兵藤【23】
8(三)横井【 6 】
9(捕)筒井【18】
★ハーツ表彰★
殊勲賞=なし
敢闘賞=宮本(巧みなバット捌きでチーム唯一の安打)
敢闘賞=住吉(リリーフで無安打ピッチング、2奪三振)
技能賞=なし
守備賞=藤本(ハンドリングに磨きをかけ、チームに貢献)
山山賞=なし
前週のあしたば戦では13人が集まったハーツだが、この日は9人ぎりぎり。前日の降雨でグラウンド状況も心配されたが、ライトの端に少し水溜まりがあった程度で、砂を入れることで対応できた。
この日の打順は若手最年長・森を先頭バッターに、どんどん試合経験を積みたい角田が2番。クリーンアップは、宮本、住吉、矢野が務めた。さあ、この打線が機能するか。Newsuperstarsの先発は、テンポ良く投げ込むタイプで、コントロールも安定している。ハーツ打線はストライクを積極的に打ちにいくが、半速球になかなかタイミングが合わない。前日にバッティングセンターで打ち込んできた角田〔中〕もボールを打ち返せず、初回はあっさりと三者凡退。
ハーツの先発は、ここまで6連勝中の原動力の一人、矢野〔左〕。ランナーを溜めても、そこから力で押せるピッチングができる矢野だが、一番良いのは初回からランナーを出さないこと。立ち上がりの課題を克服することができるか。しかし先頭打者を四球で歩かせてしまう。Nssは走塁も積極的。塁に出ればすぐに盗塁を仕掛ける。一死三塁から、3番打者〔右〕のきれいなセンター前タイムリーでNssが先制、さらに1点追加する。
相手に流れを渡さないためにもクリーンアップに期待がかかるが、前週にアベックホームランの4番・住吉〔左〕、5番・矢野〔右〕もタイミングが合わず、2回も3人で攻撃終了。
ハーツは点差を広げられることなく、序盤を凌ぎたいところだが、2回裏もNssは先頭打者が四球出塁し、二盗、三盗。セカンドゴロの間に3点目を挙げると、さらに3四球で一死満塁となり、3番打者が軽く合わせた打球はライトの右へ。両翼が広い外濠公園ということもあり、ライト線に落ちた打球で走者一掃。この日ライトを守った角田も追いつくのは難しかったが、その後の打球処理など、実戦で学ぶべき打球となったのではないだろうか。
6連勝中はどの打順からもヒットが出ていたハーツ。しかし相手投手の力みのない球を強振すればタイミングを外され、ジャストミートした打球はことごとく野手の正面に飛ぶ。Nssの守備陣はミスなく投手を守り立てていく。気がつけば、3回を終えたところでハーツはランナーを一人も出せていない。
矢野が調子を上げてきたのは3回。先頭打者から三振を奪うと、次打者はレフトフライ、そしてまた三振と、いつもの調子に。普段なら続投となるところだが、今の感触を持ったまま次の試合へ、と筒井監督が判断。
4回表、打順もトップに戻り、ここから反撃したいところ。森はベンチの期待を胸に、ジャストミート〔中〕。これは行ったかとベンチメンバーが立ち上がるも、レフトの正面。良い当たりでもヒットにならない。結局この回も無安打で、徐々に重苦しい展開に。
4回裏からハーツは住吉〔左〕が登板。現在、防御率2.23の“点を与えない男”は、この日も好調。ショートに入った矢野〔右〕は軽快な足捌きでゴロを処理し、一塁の藤本も安定した捕球で、アウトを重ねる。住吉は三者凡退で筒井の期待に応える。
テンポ良く進んだ試合は早くも5回。そろそろ1本打たないと、という状況なのだが、住吉、矢野も不発。ここで選球眼といえば藤本〔左〕、今シーズン9四球でチーム一、良い眼をしている男が打席へ。そしてきっちり四球を選ぶ。フォアボールだけで喜んではいけないが、何とか完全試合からは逃れ、ベンチは少しだけホッとする。ここで次打者の兵藤〔右〕が良い当たりをレフトヘ、しかしこれもフェンス際でしっかりキャッチされる。依然として、ノーヒットノーランは継続。
6回表、いよいよ後がなくなってきたハーツは、先頭の横井〔左〕が良い感触でミートするが、これもセンターの正面。筒井〔中〕がフルスイングした打球もサードゴロ。森〔右〕の三遊間への打球は、結果的にセンターまで抜けるが、これはサードが弾いたためエラー判定。どうしても1本が出ない。
そんな中、住吉は快調なピッチングを続ける。代わってから6人の打者を完璧に抑えている。6回裏の先頭打者こそ四球で出したが、次打者からは三振。不運な内野エラーもあったが、その後を2つの内野フライで抑え、3イニングを被安打0で締める。
ピッチャーの踏ん張りを、最終回の攻撃につなげたい。ここで頼れる男・宮本〔中〕が巧みなバットコントロールで、三塁手の後方に軽打する。懸命にグラブを出すも捕球できず、内野安打でチーム初ヒット。ようやくノーヒットノーランの呪縛から逃れたが、最後まで得点ならず。
6連勝が幻だったかのように、ハーツ打線は元気なく、わずか1安打で0-6と完封負けを喫した。しかし負ける時はこんなもの。良い当たりを打っていた選手も散見され、引きずることさえなければ、また新鮮な気持ちで次戦に臨めるだろう。
そろそろ梅雨に入る時期だが、こうして球場を確保したり、審判さんにグラウンドまで来ていただくことで、我々草野球チームは無事に試合ができている。もちろん互いのチームへのリスペクトも同様だ。一試合を行うまでに、多くのメンバーが裏方的な役割をそれぞれの責任で全うしている。当たり前に思えることに、あらためて感謝の心を持ちながら、来週以降も野球とともに楽しい土曜日を過ごしたい。
文責【6】
2022.05.28
05月28日 あしたば戦 7-6
2022年5月28日(土)11:00~13:00
J&Sフィールド(ホーム)
Gリーグ第3戦
【南海ハーツ vs あしたば】(1回戦)
A 100 110 3 6
H 302 101 x 7
投:小西〔勝〕-矢野〔S〕
捕:筒井-住吉
本塁打:住吉(ハ)2号、矢野(ハ)1号
三塁打:なし
二塁打:小西(ハ)、佐藤(あ)、加島(あ)
1 (中)久原【24】
2 (遊)住吉【 1 】
3 (投)小西【29】
4 (捕)筒井【18】→(遊)矢野【32】
5 (二)綿貫【14】
6 (一)高松【49】
7 (左)土屋【13】
8 (三)横井【 6 】
9 (指)藤本【 5 】
10(右)兵藤【23】
11(指)宮本【19】
12(指)角田【 3 】
☆Gリーグ表彰☆
最優秀=住吉選手(南海ハーツ)
優秀=小西選手(南海ハーツ)
優秀=加島選手(あしたば)
★ハーツ表彰★
殊勲賞=小西(急きょ先発も5回3失点で勝利投手)
殊勲賞=住吉(ビハインドを吹き飛ばす柵越え同点弾)
敢闘賞=矢野(貴重な1打席で会心の柵越え弾)
技能賞=土屋(センターへのクリーンヒット)
守備賞=綿貫(セカンドで4本のゴロをさばく)
守備賞=土屋(浅いフライを好ダッシュで好捕)
守備賞=高松(フライを捕ったあと飛び出した走者を落ち着いて刺し併殺に)
山山賞=矢野(渋滞に巻き込まれ遅刻も、駆けつけ一発で勝利に貢献)
ハーツは住吉、矢野の柵越え弾2発と先発・小西の好投であしたばを破り、Gリーグ3連勝をマークした。
今季、Gリーグを連勝スタートしたハーツの第3戦は昨年優勝のあしたばとの対戦。ハーツは気合十分、新たに正規メンバーとなった角田を含め、13人が集まる……はずだった。ところがこの日先発予定の矢野が渋滞に巻き込まれ、試合開始に間に合わないとの連絡が入る。急きょ小西が先発、打順も組み替えてのスタートとなった。
突然先発となった小西〔左〕は、先頭の長堂選手〔中〕に中前打されると、盗塁、暴投で三進され、内野ゴロの間に1点を失う。なお四球と盗塁で一死二塁のピンチ。あしたばはさらに三盗を仕掛けて揺さぶりをかけるが、このとき打者が打って出ると一飛に。これを捕った高松〔右〕が落ち着いて走者を刺し併殺を完成。ハーツは相手の先制攻撃を1点で切り抜けた。
その裏、せき止めた流れをハーツのものにしたのは、鮮やかな一発だった。一死後、2週間前にもこの球場で柵越えを放っている住吉〔中〕が高めに浮いた3球目をジャストミートし、またも柵越えの同点弾。この一撃でムードは一気にハーツに傾いた。
勢いに乗ったハーツは続く小西〔左〕がセンター後方を襲う強烈な当たりのヒット。続く筒井〔右〕は止めたバットに当たって三塁前への緩いゴロとなったが執念のスライディングで内野安打として一、二塁。
綿貫の進塁打(一ゴロ)で二死二、三塁となった後、高松〔左〕は高いバウンドの二ゴロを内野安打に。小西に続いて二走の筒井もよく走って生還し、ハーツは逆転に成功した。続く土屋〔右〕もセンターへクリーンヒットするが追加点はならず。
ハーツは3回にも住吉〔左〕の中前打と盗塁でチャンスを作ると小西〔中〕のセンターオーバーの二塁打と綿貫〔右〕のセカンド右への内野安打で2点、4回には一死二、三塁から相手の返球ミスを逃さず三走の横井がかえるなど、着々と加点した。
ハーツ先発の小西は、5回で7四球は出したものの、リードにも守られ、ピンチにも落ち着いた投球。この日は変化球のキレもよく、犠飛や失策によって1点ずつ失ったものの、ビッグイニングを作らせることなく、5回を3失点で乗り切った。
6回からは、ゲームが後半に入ったところでようやく登場した矢野〔左〕がマウンドへ。四球から一死二塁となるが、三盗を狙った走者を落ち着いて挟殺に持ち込みピンチを脱出〔右〕。次打者の浅いフライをレフトの土屋がいいポジショニングでさばく好プレーもあり、3人で相手の攻撃を終わらせた。
するとその裏、一死からこの日ただ一度の打席に入った矢野〔中〕は、2球目、ファーストスイングで変化球をとらえて見事な柵越え弾。1点を追加した。
そしてこの1点が、結果的には貴重な1点になる。最終7回表、あしたばは長堂選手〔左〕と加島選手〔中〕の連打から反撃、バッテリーミスなどで1点差まで迫り、なお二死一、二塁。それでも最後は飛球を捕手がはじいたのがフェアになり、投手が拾って投ゴロとしてゲームセットに。ハーツの守りでは、セカンドに入った綿貫〔右〕もこの試合4本のゴロを落ち着いてさばき貢献した。
ハーツはこれでGリーグ3連勝。上位打線がしっかりと打ち、中堅、下位打線もつなぎの意識が見られる攻撃になっているのは心強い。そして何と言っても今年のハーツは投手陣がひと皮むけた感じで安定感を増してきたのが今までと違うところ。同じく全勝のマシンガンズさんとの対戦が大きなヤマになってくるが、投手陣が今の調子を保っていければ、シーズンの最後までいい戦いができる可能性は十分にあるはずだ。
文責【5】
2022.05.21
05月21日 YBC-67戦 13-3
2022年5月21日(土)15:00~17:00
上井草スポーツセンターB面(ホーム)
フリーマッチ
【南海ハーツ vs YBC-67】
H 052 15 13
Y 012 00 3
投:住吉〔勝〕
捕:綿貫-筒井
本塁打:なし
三塁打:なし
二塁打:兵藤(ハ)
1 (中)久原【24】
2 (遊)矢野【32】
3 (投)住吉【 1 】
4 (捕)綿貫【14】
5 (三)横井【 6 】
6 (左)土屋【13】
7 (一)高松【49】
8 (二)筒井【18】
9 (右)兵藤【23】
10(指)角田【 3 】
★ハーツ表彰★
殊勲賞=住吉(2勝目となる完投で、チームを5連勝に導く!)
殊勲賞=兵藤(満塁の場面で、勝負強い2点タイムリー二塁打!)
敢闘賞=久原(チーム唯一のマルチ安打に、2盗塁・2得点)
敢闘賞=角田(5回のチャンスにセンターへのタイムリー)
技能賞=綿貫(依然、好調維持。センターへクリーンヒット)
技能賞=高松(復調の兆し。レフトへ鋭いライナーヒット)
守備賞=土屋(初回のピンチにレフトから低い送球で本塁補殺)
守備賞=横井(2人前の送球ミスを取り返す、5C3のダブルプレー)
守備賞=久原&矢野(最終回最後のアウトは、中遊捕の見事な中継)
山山賞=兵藤(ソックスを忘れるが、二塁打・2四球で出塁率10割)
4月23日以来のYBC-67戦。球場、時間帯、面も同じでの再戦。当然、YBCさんはリベンジに燃えてくる。南海ハーツはその闘志を止められるか。先発はYBCが炎のマサカリ投法・菅野投手〔左〕、ハーツが前週に柵越え本塁打を放ち乗っている住吉〔中〕。1回表、2番の矢野が振り逃げで出塁し三塁まで進むも無得点。その裏、無死二三塁、3番・吉竹選手のレフトフライで、三塁ランナー佐藤選手がホームを狙うが、土屋左翼手が低目に伸びる好返球。綿貫捕手もがっちりキャッチし、タッチアウト〔右〕。初回から守備陣が住吉を助ける。
試合が動いたのは2回表。二死満塁で、晴れて正式入団が決定した角田〔左〕が左打席に。しっかり振った打球はセカンドの右に転がる。追いついたが、弾いてしまい、この間に2者が生還。ラッキーボーイ的な一振りでハーツが先制。続く1番・久原は三遊間を鋭く抜けるヒット〔中〕。再び満塁とすると、矢野の押し出し死球で3点目。住吉〔右〕は強烈なゴロを放つがショートは腰を落としてキャッチ、二塁フォースアウトと思われたが送球が逸れてしまう。この間にさらに2者が返り、ハーツはラッキーも重なり5-0に。
点を取った直後に相手を抑えることは勝利の鉄則。それを実践したい住吉だったが、2回裏の先頭打者・大島選手を歩かせてしまう。その大島選手は二盗後に、捕手から投手へ返球される一瞬の隙を見逃さず、三塁を陥れる〔左〕。ここで8番・金子選手〔右〕がライトへライナーヒットで、YBCが反撃開始。
さあ、ここで差をつけたいハーツは3回表、二死から3死四球で満塁とし、9番・兵藤が打席へ。還暦試合でも対戦した菅野投手のボールにアジャストすると、鋭い打球がセンターの左を抜け、貴重な2点タイムリー二塁打となる〔左〕。この時、走者一掃を期待し、懸命に走る一塁走者の筒井に、サードベースコーチの平(久原)は、本塁突入の指示。しかし俊足の自分の脚で計算してしまったか、タイミングは完全にアウト〔右〕。ここはご愛嬌だったが、スピード感ある?野球で、ハーツベンチは盛り上がる。
点差をつけられて黙っているわけにはいかない。3回裏のYBC打線は二死から、2番・若林選手〔左〕、4番・吉竹Jr.選手〔中〕にヒットが出て2点を返す。スコアは7-3となり、まだまだどうなるかわからない展開に。ここで5番・大島選手の放ったフライは、二塁手と投手の間あたりに飛ぶ。この日はセカンドとして出場していた筒井が前進前進で球際強くキャッチ〔右〕。さらに点が入っていたら、2回のハーツのようにビッグイニングとなった可能性もあり、相手の勢いを止めた好守備だった。
4回表からYBCはコントロールの良い吉竹投手〔左〕にスイッチ。一死から久原〔右〕が泳ぎながらもショートの前にゴロを転がし、俊足を生かして内野安打に。すかさず二盗、三盗を決める。
ここで矢野〔左〕がレフト線にしぶとく落とすヒットを放ち、平が生還。この1点も大きかった。そして陰の首位打者(規定打席未満)、4番・綿貫〔右〕がこの日もセンターへクリーンヒット。先週に続き、どの打順からでもヒットが出る状態を維持できている。
5回表のハーツはこの回先頭の高松〔左〕がレフトへ完璧なライナーヒット。第1打席でもしっかりミートした打球をレフトに飛ばしており、この一打をきっかけにさらに打撃の調子を上げてほしい。続く筒井〔中〕もファーストへ内野安打。ダブルスチールの後、兵藤が四球を選び無死満塁。ここで10番・角田に打席が巡る。2回に続き、角田〔右〕に回るとビッグイニングになる“持ってる男”が放った打球はふわりと上がり、センターの前に落ちる。しっかり打点を挙げ、チームに貢献。
ハーツの攻撃はまだ続き、矢野〔左〕、住吉〔中〕が連続犠牲フライ、5番・横井〔右〕がライトへ2点タイムリーで、5得点。13-3とし、試合を決めた。特にこの回の得点シーンはすべてセンターから右への打球。ボールを最後まで見てスイングした各打者の意識が結果に表れたといえる。
ハーツ先発の住吉は最終5回もマウンドへ。俊足・萩原Jr.選手のサードゴロを処理した横井の送球が浮いてしまい、先頭バッターが出塁。四球で無死一二塁となるが、汚名返上したい横井が、1番・佐藤選手のサードゴロで、三塁を踏み懸命に一塁送球〔左〕。これがダブルプレーとなり、あとアウト一つ。しかし粘るYBCは、若林選手がなんと猛打賞となるセンターへのライナーヒット〔中〕。二塁ランナー小美濃選手がホームを目指すが、センターの横を抜けるかという打球に久原がグラブの先で追いつき、すかさずショートに返球。そしてピッチャーの肩を持つ矢野がダイレクト送球、見事な連係プレーで得点を防ぎ、試合終了〔右〕。
2勝目を挙げた住吉が試合後に語ったように、この日は野手が投手をよく救った。兵藤の還暦試合以来、投打が噛み合っているハーツはこれで5連勝。今シーズンの戦績を7勝4敗2分とした。次週はGリーグ第3戦(あしたば戦)。もちろん簡単に勝たせてくれる相手ではないが、この良いリズムを保ち続けて、リーグの連勝も積み上げていきたい。
文責【6】
2022.05.14
05月14日 TEAMシゲル戦 8-2
2022年5月14日(土)13:00~15:00
J&Sフィールド(ホーム)
Gリーグ第2戦
【南海ハーツ vs TEAMシゲル】(1回戦)
S 200 00|0 2
H 141 20|x 8
投:矢野〔勝〕
捕:筒井
本塁打:住吉(ハ)1号
三塁打:小松(シ)
二塁打:小西(ハ)
1 (遊)住吉【 1 】
2 (投)矢野【32】
3 (二)小西【29】
4 (指)綿貫【14】
5 (三)横井【 6 】
6 (中)土屋【13】
7 (一)高松【49】
8 (左) 森 【 0 】
9 (右)兵藤【23】
10(捕)筒井【18】
11(指)山口【31】
控え:角田
スコア:藤本(智)
☆Gリーグ表彰☆
最優秀=住吉選手(南海ハーツ)
優秀=矢野選手(南海ハーツ)
優秀=小松選手(TEAMシゲル)
★ハーツ表彰★
殊勲賞=住吉(完璧な打球で、勝ち越し柵越え3ランホームラン!)
殊勲賞=矢野(被安打1の完投で、チームを勝利に導く!)
敢闘賞=小西(ライトへ技ありの二塁打に、好走塁も)
技能賞=綿貫(好調を維持し続け、この日もミラクル安打)
技能賞=兵藤(2つの四球がいずれも得点に結びつく)
技能賞=山口(センターへ会心の今季2本目安打)
守備賞=矢野(足元を襲う投ゴロに素早く反応し、アウトに)
守備賞=森(前進前進で2度のレフトフライを球際強くキャッチ)
山山賞=なし
朝まで雨が降っていたこの日、天候の回復と人工芝で雨に強いJ&Sフィールドのおかげで、無事にGリーグ第2戦が開催できた。試合は、先発の矢野投手が尻上がりの投球で被安打1の完投、打線も初回からよく機能し、南海ハーツがTEAMシゲルに8-2で勝利した。
第1戦の新宿ブンブン戦に続き、筒井監督が先発のマウンドに送ったのは矢野〔左〕。課題は立ち上がり。この日も1・2番に四死球を与え、ランナーを溜めてしまうが、3番を三振、4番のキャッチャーゴロを筒井が好判断で三封〔中〕。無失点で切り抜けるかと思われた。しかし5番・小松選手が右中間へきれいにミートし〔右〕、2者を迎え入れる三塁打。シゲルが先制する。
1回裏、ハーツは2番・矢野がエラー出塁すると、盗塁・パスボール・ワイルドピッチと続き、脚だけで1点を返す〔左〕。そして4番に座った天才?綿貫は、殿馬の秘打のように体に近づいてくるボールを避けながらバットの芯に当ててしまう、曲芸的なセンターへのクリーンヒット〔右〕。両軍ベンチからどよめきが湧き起こる。1試合に1度はスポットライトを浴びる千両役者が出塁するも、この回は1点止まり。
2回裏のハーツは、一死から8番・森〔左〕がサードのグラブの先を抜けるレフト線への技ありヒット。兵藤〔右〕もしっかり四球を選び、山口の投ゴロ送球エラーの間に、2-2の同点とする。
ここで早くもこの試合のクライマックスが。二死一三塁で打席に入った1番・住吉は完璧なタイミングでバット一閃〔中〕。打球はぐんぐん伸び、なんと左中間のフェンスを越える勝ち越し3ランホームラン! 新背番号1が放った今季第1号で、ハーツは5-2と大きくリードを広げる。
3回裏、先頭打者は3番の小西〔左〕。普段は豪快なバッティングが持ち味だが、この日は巧打を見せる。小松投手の外角高めの球にポンとバットを合わせると、打球は右へ。それでもライトの頭上を越えてしまうのだから、恐るべきパワー。そして小西は走塁でもチームに貢献。一死三塁で5番・横井は強いゴロを放つも、前進守備のショート正面〔中〕。得点ならずと思われたが、一塁送球を見て、三塁ランナーの小西が果敢にホームを狙う。きわどいタイミングも好走塁でホームイン〔右〕。貴重な追加点となった。
4回裏、先頭打者の森は2回とほぼ同じ位置にライナーを飛ばす〔左〕。今度は柏木三塁手がグラブに当てるが、捕球はできずレフト線を抜けていく。両軍を通じて唯一のマルチ安打を放った森。今シーズンの若手最年長は気合が違う。このヒットで森は.350となり、首位打者に返り咲いた。そして嬉しいのは筒井監督のタイムリー〔右〕。普段は強気で“男・四番”の筒井だが、Gリーグ2試合では、自らを4番から外している。これまで同様、中心打者としてチームを引っ張ってほしいという声が聞こえるなか、きっちり結果を出した。
そして山口〔左〕もジャストミートのライナーでセンター前。5回には土屋〔右〕にもレフト線に落ちるヒットが出る。この日はどの打順からもコンスタントに安打が生まれて、打線のつながりを明確に実感できた。
矢野は1回以降、肩も温まり、どんどん調子を上げていく。2、3回は4人ずつ、そして4~6回はきれいに3人ずつのパーフェクトピッチング。最終回は圧巻の3者連続空振り三振だった。調子を見極めながら、継投を考えていた筒井監督だが、危なげない投球に1イニングずつ矢野の続投を決断。結果的にそれが最後まで続き、矢野は完投勝利。
南海ハーツとしてはこれ以上ない展開となった。開幕2連勝で首位に浮上。とても嬉しいが、まだ2試合。ここから大小さまざまな高さの山が目の前に現れるだろう。チーム全員の力で、頂を目指し、着実に歩を進めていきたい。
文責【6】
2022.05.07
05月07日 あしたば戦 4-1
2022年5月7日(土)15:00~17:00
東台B面(ホーム)
フリーマッチ
【南海ハーツ vs あしたば】
H 000 301 0 4
A 000 010 0 1
投:住吉-小西〔勝〕-矢野
捕:若松
本塁打:なし
三塁打:小西(ハ)、若松(ハ)、友廣(あ)
二塁打:なし
1 (左)楓貴※
2 (三)近藤※
3 (一)山本※
4 (捕)若松※
5 (二)兵藤【23】→藤本【 5 】
6 (指)高松【49】
7 (右) 森 【 0 】
8 (遊)松尾【17】
9 (中)土屋【13】→横井【 6 】→筒井【18】
10(投)住吉【 1 】→小西【29】→矢野【32】
11(指)角田※
※は助っ人
見学:筒井監督ご家族、上領みずきさん(ともに紅白戦に参加)
★ハーツ表彰★
殊勲賞=住吉、小西、矢野(コーチの助言を受け、完璧な投手リレー。小西は特大三塁打も)
敢闘賞=土屋(横井負傷交代後、中堅に戻り守備の要に)
技能賞=森(2回に左翼へのヒット。守備では右翼で好捕)
守備賞=兵藤(二塁守備でしっかり足を使い、軽快な動き)
山山賞=横井(中堅頭上越えの飛球にジャンピングキャッチを試みるも捕球できず、着地時に転倒。もし捕れていれば、継投ノーヒットノーランの可能性も)
コーチ兼助っ人含め16名というハーツ史上、稀にみる参加メンバーがそろう中での、あしたば戦。フリーマッチにもかかわらず、双方、大きなミスもなく、キビキビとした緊張感あふれる展開となり、7イニングを戦い切ってハーツ4-1の勝利となった。
勝因はなんといっても、臨時コーチのアドバイスを受けながら好投を続けたハーツ投手陣の頑張り。助っ人陣の素早い動き出しに感化を受けたオリジナルメンバーの堅い守りも、勝利を確実にする一因になった。
先制したのはハーツ。4回、先頭の楓貴選手〔左〕が四球で出塁すると二盗を決め、一死後、山本選手〔中〕が左前適時打を放つ。続く若松選手〔右〕の右頭上越え三塁打で、山本選手が長駆、本塁まで駆け抜け2点目。
さらに兵藤〔左〕の浅い中飛で若松選手が激走、本塁を陥れ〔中〕、あしたば主戦の長堂投手〔右〕から、この回一気に3点を奪った。
ハーツの先発投手は住吉〔左〕。テンポよく内外角に投げ分け、2イニングを完全に抑えた。バトンを受けた小西〔中〕は、先頭打者に四球を許したが、その後の6人を打ち取り、ノーノ―状態で三番手、矢野〔右〕につなぐ。このところ、ジキルとハイドを繰り返す矢野の立ち上がり、先頭打者に死球を与えると、続く打者には中堅頭上を襲う大飛球。この回から中堅の守りに入った横井が必死に捕球を試みるも、あと一歩届かず、球は後方を転々、打者走者は悠々、三塁まで達し、あしたばに1点を返されてしまう。しかし、この日の矢野は、これまでとは違う。試合後「ひと皮むけた」と本人が自信満々語っているように、若松捕手の的確なアドバイスに忠実に反応、力いっぱい投げ込むスタイルから、脱力⇒リリース集中のリズムに切り替えると、バラついていた投球が安定、6回、7回はあしたば打線に付け入るスキを与えなかった。
この試合を緊張感あふれるものにしたのは、三本柱の好投に加え、助っ人陣の守りのリズムの良さによるところも大きかったのではないか。
初回の一ゴロ〔左〕、4回の捕ゴロ〔中〕、再三にわたる三ゴロ〔右〕に、左翼への飛球などは、打球方向に目を向けたときには、遠目で見ても、もう何歩も動いている様子がよくわかる。ハーツの野手陣も、そうした動きに知らず知らずのうちに巻き込まれ、まるで、全員が一本のロープでループ状につながれて、一人が動けば、その動きにつられて、周りも同じリズムで動いてしまう、そんな好循環が生まれたのではないか(と個人的には思っている)。守りでの第一歩の大切さを、あらためて実感した一戦だったようにも思う。
次戦はGリーグ戦。試合後の反省会を含めて、この日、1日の感覚を忘れずに試合に臨めば、結果はおのずとついてくるにちがいない。
文責【23】
2022.04.30
04月30日 新宿ブンブン戦 11-2
2022年4月30日(土)15:00~17:00
羽根木公園B面(ホーム)
Gリーグ第1戦
【南海ハーツ vs 新宿ブンブン】(1回戦)
B 200 00|0 2
H 504 20|x 11
投:矢野〔勝〕-小西
捕:綿貫-筒井
本塁打:なし
三塁打:なし
二塁打:土屋(ハ)
1 (遊)住吉【 1 】
2 (投)矢野【32】
3 (左)小西【29】
4 (三)横井【 6 】
5 (捕)綿貫【14】
6 (一)高松【49】
7 (二)兵藤【23】
8 (中)土屋【13】
9 (右)藤本【 5 】
10(指)筒井【18】
11(指)山口【31】
12(指)角田
スコア:藤本(智)
☆Gリーグ表彰☆
最優秀=矢野選手(南海ハーツ)
優秀=綿貫選手(南海ハーツ)
優秀=神風選手(新宿ブンブン)
★ハーツ表彰★
殊勲賞=矢野(2点は許すも5回までノーヒット投球)
殊勲賞=綿貫(初回に逆転の2点適時打)
敢闘賞=土屋(初回に2点適時二塁打)
技能賞=住吉(2安打4盗塁2得点でリードオフマンの役割果たす)
守備賞=小西(レフトで逆光の中、落ち着いてフライを好捕)
山山賞=横井(タッチプレーのところをフォースプレーと間違える)
いよいよ2022年Gリーグが開幕。ハーツは先発・矢野の好投もあり、新宿ブンブンに逆転勝ち。好スタートを切った。
1回表、「開幕投手」に指名された矢野〔左〕がマウンドに上がり、ハーツの2022年Gリーグ戦がスタートした。が、立ち上がりの矢野はボールが上ずり一、二番に連続でストレートの四球。自らのけん制悪送球も絡んでピンチを招き、左犠飛(小西〔右〕が逆光の中で好捕)と内野ゴロの間に2点を失った。
しかし、この日のハーツは相手の先制にも慌てることなく、その裏すぐに反撃に転じた。先頭の住吉(新背番号1を初披露)〔左〕が幸運な内野安打で出ると二盗、矢野の四球と重盗で一死二、三塁と好機を作る。ここで小西がセンターへ犠飛〔右〕を上げてまず1点。敵失もあって二、三塁に走者が残る。
一死後、打席に入ったのは、今季絶好調で勝負強さが光る綿貫。このチャンスにも鮮やかにセンター前にはじき返す逆転の2点適時打を放った〔左〕。ハーツはさらに兵藤の四球などで攻撃をつなげて二死二、三塁とすると、土屋〔右〕が左中間を襲う2点二塁打を放って加点した。
ゲームの主導権を握ったハーツは、3回にも先頭の横井〔左〕の中前打からチャンスを作ると3つの押し出しと山口〔中〕の今季初安打となる適時打で4点、4回にも住吉〔右〕の中前打を足掛かりに2点を加え、ゲームを一方的にした。
立ち上がりこそ安定感を欠いた矢野〔中〕だが、外の変化球が決まりだすとともに、ストレートも抑えが効きだし、2回以降は危なげない投球。2回は3者凡退、3回は2四球と暴投でピンチを招くもそのあとを3者連続三振に斬って取るなど、2回から5回までは外野に一本も飛ばされることなく、5回までノーヒットで抑え込む快投で勝利を引き寄せた。
また、最終回にマウンドに上がった小西〔中〕も速球が冴えた。三塁前に転がる当たりに、自ら2度の好守を見せたが、不運な内野安打になったり、サードがタッチプレーの状況をフォースプレーと勘違いして結果的に野選となるなどしてピンチは招いたが、威力のあるストレートで押して3奪三振で締めた。
投手が踏ん張り、攻撃陣は7四球12盗塁でつないで6安打で2ケタ得点と、まずはいい形でGリーグのスタートを切ったハーツ。次戦からも一戦一戦、集中力を持ってこのような形を出していければ、昨年とはひと味違う戦いができる可能性は十分にあるだろう。
文責【5】
2022.04.23
04月23日 YBC-67戦 7-5
2022年4月23日(土)15:00~17:00
上井草スポーツセンターB面(ホーム)
《兵藤雄之選手 還暦記念試合》
【南海ハーツ vs YBC-67】
H 004 3|2x 7(9)
Y 311 0| 5
投:兵藤-住吉〔勝〕-矢野〔S〕
捕:綿貫-筒井
本塁打:なし
三塁打:なし
二塁打:矢野(H)、吉竹(Y)、横澤(Y)
1 (投)兵藤【23】
2 (中)久原【24】
3 (左)松尾【17】
4 (捕)綿貫【14】
5 (右)山口【31】
6 (一)藤本【 5 】
7 (指)高松【49】
8 (二)小西【29】
9 (指)住吉【51】
10(遊)矢野【32】
11(三)横井【 6 】
12(指)筒井【18】
見学:永山【36】、角田、藤本智子(スコア)
撮影:住吉誠
★ハーツ表彰★
殊勲賞=横井(センター返しの勝ち越し2点タイムリー!)
敢闘賞=綿貫(3回に右打ちで同点2点タイムリー)
敢闘賞=矢野(同点犠飛&二塁打に、抑えで火消し)
技能賞=兵藤(反撃の犠牲フライ&先発1イニング)
技能賞=住吉(チーム初ヒット&今季初勝利)
技能賞=藤本(3打席3四球で出塁率10割&2得点)
守備賞=兵藤(2回にサードで軽快にゴロを捌く)
守備賞=松尾(4回一死満塁で左飛をキャッチし、失点防ぐ)
守備賞=小西(セカンドからライトまで果敢にフライを追う)
山山賞=なし
4月23日のバースデー当日に行われた兵藤雄之選手の還暦記念試合。背番号の23は、誕生日が由来なのかもしれない。YBC-67さんの胸を借りて、快晴の上井草スポーツセンターでプレーボール。メジャーの大谷と同じように、1番ピッチャーとして、最初に打席に入る兵藤〔中〕。
おそらく緊張もあったなか、フルスイング〔左〕。打球はサードゴロとなったが、まずはここから。2番の久原〔中〕は久しぶりの参加。四球を選び、チーム初出塁。俊足を生かし二盗を成功させるも、クリーンアップが続かず、YBC先発の松本投手〔右〕に抑えられる。
打つだけではない。先発投手としてマウンドに上がった兵藤〔左〕。もともと肩が強く、これまでも投手経験がある。先頭打者だけでなく1イニングを任された。1・2番の吉竹親子に四球を与えると、YBCは果敢にダブルスチールを成功させる。ここで兵藤は3番・小美濃選手を投ゴロに打ち取るが〔中〕、一塁への送球が逸れてしまい、先制を許す。次打者も投ゴロで、今度は落ち着いて一塁アウト。しかし三塁ランナーの好走塁でYBCは2点目。兵藤はここで意地を見せる。5番打者から三振を奪い、2アウト。だがYBCは攻撃の手を緩めない。6番・大島選手が絶妙な三塁前セーフティバント〔右〕で3点目。それでも兵藤は1回を最後まで投げ切る。二刀流を終え、ここからは内野守備に。
2回裏からハーツは住吉〔左〕にスイッチ。ここでいきなり見せ場が。サードにポジションを移した兵藤の前にゴロが飛ぶ。兵藤は軽快なステップで無駄なく処理し、送球も完璧〔中〕。ベンチは大いに沸く。住吉は次打者から三振を奪い、無失点で終わりたかったが、YBC打線はさすがの粘り。11番・菅野選手が巧みなバットコントロールでレフト前にヒットし、二盗後に1番・吉竹選手が左中間へ見事な打球〔右〕。レフトの名手・松尾が懸命に走り、グラブで触れるも捕球はできず、タイムリー二塁打となる。
序盤は押され気味に進んだが、ハーツ打線はなんとしても奮起しなければならない。兵藤の還暦試合に勝利を、その合言葉で試合が動く。2回まで完璧に抑えられていた松本投手に対し、3回表、先頭の住吉〔左〕が俊足を生かし、投手左に内野安打。続く矢野〔右〕もライトへ巧く運び二塁打。
無死二三塁となり、横井の当たりはセンター前の浅いフライ。小美濃選手が懸命に前進しグラブで触れるがボールは地面に落ち、まず1点。そして一死二三塁で、主役の兵藤に打順が回る。ここで兵藤は勝負強さを発揮し、きっちりとライトへ犠牲フライ〔左〕。2-4とハーツが追い上げていく。久原が遊失後、3番・松尾〔中〕は死球出塁。そして筒井監督就任後、初めて監督以外が4番の座に。ここはオレしかいないだろと打席に入ったのは綿貫。すると、プレッシャーも感じずに打ってしまうのが、敬ちゃんのすごい?ところ。得意の右打ちで2点タイムリー〔右〕。劣勢から一気に4-4の同点とする、貴重な打点だった。
3回裏、住吉は2者連続奪三振で快調。しかし好打者・5番の横澤選手がライトとセカンドの間に運ぶ二塁打〔中〕。このあと、なんと3四死球でまさかの押し出し。コントロールの良い住吉にしては珍しい展開になってしまったが、次打者を三振でこの回を最少失点で乗り切る。
再びリードを許したハーツだが、この試合は負けるわけにいかない。YBC二番手の菅野投手は今年3月に還暦を迎えたばかり。ダイナミックなマサカリ投法〔左〕で速球を投げ込む。4回表の先頭打者は、こちらも10月に還暦となる藤本〔中〕。還暦対決となったが、年下の藤本がきっちり四球を選び、同点のランナーとして出塁する。続く高松〔右〕は腰の不調を抱えながらも、兵藤の還暦試合とあって、4試合ぶりに参加を決断。結果は死球となるが、貴重な出塁。次に打席に入った小西はもちろん打って返したかったが、冷静と情熱のあいだで四球を選ぶ。
一死満塁となり、10番・矢野も気合が入っていた。ジャストミートした打球はまっすぐにセンターへ〔左〕。抜けて走者一掃と思われたが、ここでセンターの小美濃選手が大ファインプレー。ライナーを見事にキャッチし、同点犠牲フライの1点にとどめる。11番の横井は兵藤につなぐことだけを考えていた。高松と小西の重盗で二三塁にしてもらうと、自分の持ち味であるセンター返し〔中〕。セカンドの小宮山選手が必死にグラブを出すが弾かれ、この間に二者が生還し、ついに7-5と逆転。続く筒井のサードゴロがエラーを誘うと、1番・兵藤へ。熱血・菅野投手vs静謐・兵藤は、冷静に四球を選んだ兵藤に軍配〔右〕。後半に入り、熱き闘いがさらに盛り上がってきた。
4回裏は矢野〔左〕がマウンドへ。普段は先発を任されることの多い矢野だが、この日は2点差で抑え役に。YBC打線はもちろん再逆転を狙ってくる。そして四死球とエラーで無死満塁、好機を迎える。還暦試合を勝ちで締めたい。矢野はここからエンジンを上げる。ピッチャーフライ、レフトフライ(松尾の好守)で二死とすると、YBCの4番・ひろし選手との対決に。矢野は渾身のストレートを投げ込む。ひろし選手もフルスイングで応戦する。わずかに矢野の気迫が勝り、空振り三振〔右〕。還暦試合の終盤には、両チームの若手同士がともに勝利をつかむために全力プレーを見せる。清々しい一場面だった。
スコア上では4回の表裏終了時点の7-5で南海ハーツがYBC-67に勝利。わずかに残る陽光の下で、5回表もハーツの攻撃は続けられた。二死となるが、今季初出場の5番・山口〔左〕が四球を選ぶ。藤本、高松も四死球でチャンスを広げ、二死満塁で小西が打席に。粘って粘って、最後はライトへ渋く2点タイムリー〔右〕。ここで時間切れとなり、試合終了。
南海ハーツメンバーの気持ちが後半の逆転につながった好試合。対戦を快く引き受けてくださったYBC-67さんの協力もあり、真剣で熱い野球が繰り広げられました。兵藤選手の還暦記念試合に携わっていただいた皆さん、ありがとうございます。
兵藤雄之選手の雄姿
試合後に参加メンバーで記念撮影
文責【6】
2022.04.16
04月16日 オールスターズ戦 3-3
2022年4月16日(土)15:00~17:00
大井埠頭中央海浜公園A面(ビジター)
フリーマッチ
【オールスターズ vs 南海ハーツ】
A 010 200 0x 3
H 300 000 3
投:住吉-矢野
捕:筒井-横井
本塁打:なし
三塁打:なし
二塁打:【55】(オ)
1 (投)住吉【51】
2 (遊)矢野【32】
3 (三)成瀬※
4 (捕)筒井【18】
5 (一)横井【 6 】
6 (左)兵藤【23】
7 (中)宮本【19】
8 (右)太田【16】
9 (二)角田※
※は助っ人
★ハーツ表彰★
殊勲賞=宮本(華麗なフットワークで好守備連発!)
敢闘賞=住吉(先発で試合を作る好投)
技能賞=兵藤(三遊間をしぶとく抜くヒット。好調維持)
守備賞=宮本(6回に右へ左へ大飛球を2つキャッチ)
守備賞=角田(初めてのセカンドで、強烈な打球も落ち着いて補殺を記録)
山山賞=なし
今週も人数的に厳しいハーツ、助っ人の力を借りて、9人ぎりぎりでの試合となった。チームの危機に、太田、宮本のベテラン勢が駆けつけ、無事に開催できたのはありがたい。
ハーツの先発は久しぶりに住吉〔中〕。今シーズン非常に安定していて、この日も3イニングを投げ1失点のみ(自責は0)。制球が良く、3奪三振、防御率も2.15にまで上げた。草野球では驚異の数字といえるだろう。
一方、ハーツ打線はオールスターズの2投手に苦戦する。先発は技巧派で球の出し入れが巧かった。ハーツは初回に助っ人・成瀬選手〔中〕のレフトへのタイムリーなどで3点を奪うが、得点できたのはこの回のみ。2回、3回は三者凡退と、全く打ち崩せなかった。
ハーツは4回から矢野〔中〕が登板。この日の矢野には大きな収穫があった。もともと直球に伸びがあり、それを生かしたい投手だが、立ち上がりに苦戦することが多く、四死球でもったいない走者を出してしまい、そこにヒットやエラーが絡むと大量失点となる週も散見された。しかしこの試合は変化球に上達の兆しが見えた。特に大きかったのは、スリーボールからでも変化球で勝負できたこと。草野球の場合、カウントを悪くするとキャッチャーもストレートを要求しがちだが、それでは打者も球種を絞りやすい。直球、変化球どちらも待たなくてはならない状況なら、投手に有利な条件を作れる。矢野は4回に2点を失うが、これはエラーも絡んでのもの。まだ四死球を減らす課題はあるが、尻上がりに調子を上げ、打たれたヒットは1本だけ。3奪三振で、自責は0。次の登板が楽しみだ。
さあ、ハーツ打線の躍動を書きたいところなのだが、なんと正規メンバーのヒットは、4回に渋く三遊間を抜くゴロを放った兵藤〔中〕の1本のみ。オールスターズ二番手投手は直球に力があり、3イニング5奪三振でハーツ打線を寄せつけなかった。特に5番の横井は3打席連続三振と大ブレーキ。好投の住吉、矢野を援護したかったが、チームとして計2安打では勝てない。
そんななか、センター宮本の好守備〔左〕が光った。6回に2本の大きなフライが上がったが、右へ左へよく走り、ともにしっかり追いつき安定のキャッチ。試合終盤にチームを救うナイスプレーだった。そしてこの日初めてセカンドを守った角田選手も慣れないポジションでよく頑張りチームに貢献。初回にフライをキャッチすると、最終回には強烈なゴロにしっかり腰を落とし、セカンドでフォースプレー〔右〕。丁寧な守備は確実に今後に生きてくる。
そして最年長の太田は、やはり存在感あり。5回裏に最年長死球で出塁すると〔中〕、果敢に二盗を試みる。惜しくもセーフとはならなかったが、さすが脚でここまで来た選手。積極プレーを見習いたい。
試合は3-3の引き分け。メンバーがしっかりそろわない状況でここまで善戦できたのは大きいだろう。ただ、2安打のみというのはいかにも寂しい。貴重なヒットを放った兵藤は2試合連続。次週の還暦記念試合に向けて、いい感じで調子を上げてきた。筒井監督も兵藤にとって最も活躍できる打順とポジションを用意しているだろう。この週に予定を合わせてくれた選手も多いようだ。週末を楽しみに待とう。
文責【6】
2022.04.09
04月09日 オグリキャップス戦 6-10
2022年4月9日(土)17:00~19:00
城北中央公園A面(ビジター)
フリーマッチ
【オグリキャップス vs 南海ハーツ】
O 214 3|3 10(13)
H 010 5|x 6
投:矢野〔負〕-住吉
捕:横井
本塁打:なし
三塁打:【12】(オ)、【25】(オ)
二塁打:角田(ハ)、【46】(オ)
1 (遊)住吉【51】
2 (投)矢野【32】
3 (左) 森 【 0 】
4 (一)筒井【18】
5 (捕)横井【 6 】
6 (二)兵藤【23】
7 (三)大島※
8 (中)小美濃※
9 (右)角田※
※は助っ人
★ハーツ表彰★
殊勲賞=なし
敢闘賞=横井(4回猛反撃の口火を切る中前打)
敢闘賞=大島(2回にセンターへ力強い安打)
敢闘賞=角田(反撃の一打となるライトへの2点タイムリー二塁打)
技能賞=兵藤(軽打でチーム初安打)
技能賞=住吉(2回二死から適時打)
守備賞=小美濃(大きなセンターフライをナイスキャッチ)
山山賞=なし
チームの正規メンバーが6人しかそろわず、助っ人3人により、かろうじて試合成立にこぎつけたこの1戦。試合途中からは不慣れなナイトゲームとなり、随所に守りで投手の足を引っ張る場面が多く見られ、相手チームを上回る安打を放ちながら、大量失点で敗れた。
初回ハーツの守りは、先発矢野〔中〕が簡単に二死を取った後、連続四球で走者を許し暴投で二三塁のピンチをつくると、平凡な二塁ゴロを兵藤がまさかの一塁悪投で先制を許す。さらに捕逸も重なり、無安打で2点を失うスタートとなった。
対してハーツの攻撃は、初回先頭の住吉が四球で出塁、二盗、三盗を決め、チャンスをつくるが、続く3人がいずれも内野ゴロの凡打。2回はチーム初安打を兵藤〔左〕が放って出塁、二死二三塁から住吉〔右〕が適時打を放ち、1点を返す。
10対1と大差をつけられた4回裏、ハーツは横井〔左〕の安打に死球、敵失、助っ人角田選手〔右〕の適時二塁打などで5点を返すも、この日、体調不良をおして出場の筒井が二飛に倒れ、反撃もここまでに終わった。
この日、6得点をあげた攻撃陣だが、奪った安打は助っ人の2本を含めてわずかに5本。4回の大量得点も相手の3失策に助けられたもので、変則横手の相手投手を最後まで打ち崩せなかった。
守りの面でも課題が残った。先発の矢野は、バックのミスに足を引っ張られた面があるとはいえ、3イニングで8四死球は守りのリズムも崩れてしまう。矢野を盛り立てるべきバックも、左翼手森が安定した守備を見せたが、内野陣には記録に現れないミスも含め、捕球時の失策が目立つなど、集中力に欠けた。
文責【23】
2022.04.02
04月02日 ラジカルズ戦 2-6
2022年4月2日(土)13:00~15:00
二子玉川区民運動施設C面(ビジター)
フリーマッチ
【ラジカルズ vs 南海ハーツ】
H 100 010 2
R 310 02x 6
投:小西〔負〕-住吉-矢野
捕:筒井
本塁打:なし
三塁打:なし
二塁打:小西(ハ)
1 (遊)住吉【51】
2 (左)矢野【32】
3 (投)小西【29】
4 (捕)筒井【18】
5 (三)横井【 6 】
6 (中)土屋【13】
7 (右)兵藤【23】
8 (二)渡部【10】
9 (一)藤本【 5 】
★ハーツ表彰★
殊勲賞=なし
敢闘賞=矢野(右で2本、左で1本の3打数3安打)
敢闘賞=横井(得点にはならずも、チャンスできれいな中前打)
技能賞=住吉(2人目で登板し、無失点リリーフ)
守備賞=横井&渡部(無死一、二塁のピンチで5C4のゲッツー成立)
山山賞=矢野(電車に荷物を置き忘れてギリギリの到着。それでも試合で大活躍)
この日の対戦相手のラジカルズさんは、ほとんどの選手が硬式経験者という強敵チーム。実際対戦してみても、各選手の振りの鋭さ、打球の速さは一枚上という印象があり、明らかに力が上の相手だった。
ハーツは、筒井監督の「積極的なエラーや走塁アウトはOK。思い切ってぶつかりましょう」という方針のもとにチャレンジしたが、メンバー的には欠席者が多く、人数割れの危機。久びさの登場となる渡部〔中〕が駆けつけ、何とか正規メンバーで9人が集まってのゲームとなった。
ところがそこへもってきて試合前にアクシデントが。先発予定だった矢野が、キャッチャー道具を大事に持ちすぎて?自分の荷物を電車に置き忘れ、試合開始直前の到着に。ハーツは急きょ先発を小西に変更してゲームをスタートさせた。
ハーツは1回表、一死から矢野がぎりぎり到着の割には慌てることもなく、三遊間を突破するヒット〔左〕。小西の当たりで二進すると、2つのワンバウンド投球の間にしっかりと進んで生還し、先制に成功した。さらに二死二塁とチャンスが続き、横井〔中〕が中前にクリーンヒット。二走の筒井はホームを突いたが〔右〕、相手の素早い中継プレーに本塁で憤死、追加点を挙げることはできなかった。
先手を取っての守りとなったが、やはり相手の強打線がすぐにキバをむく。ハーツ先発の小西〔中〕は、急きょ先発となった影響もあったのか、立ち上がりは制球が定まらず、連続四球に暴投もからみ無死二、三塁。ここで強烈に三遊間を破られすぐに同点に。相手チームの打球の速さを見たハーツはその後も前進守備でなくファーストでアウトを取りにいくポジショニングを選択、暴投と内野ゴロの間に2点を許した。ただ、小西は2回には死球に失策が絡んだあとの内野ゴロ間の失点のみ、3回は四球を許したものの無失点と、だんだんと調子を上げ、ゲームをつくった。
逆転を許したハーツだが、中盤も持ちこたえて好ゲームを展開する。3回表、期待の上位打線の攻撃では、左打席に入った矢野〔左〕がきれいな中前打を飛ばして二盗とチャンスメーク。続く小西はいい当たりをレフトに飛ばしたが〔右〕、相手の好プレーに阻まれ無得点。
4回からは住吉〔左〕がマウンドに上がり、いきなり連続ヒットを浴びて無死一、二塁のピンチを招いたものの、続く打者の三塁線のゴロをサードの横井〔中〕が捕ってベースを踏み、素早くセカンドベースカバーに入った渡部〔右〕に送球、ゲッツーを完成させるなど、失点を防いだ。
このピンチを切り抜けたハーツは、そのいいリズムを次の攻撃につなげる。二死一塁から住吉が二盗してチャンスを作ると、矢野が今度は右打席で左前に適時打〔左〕、2点差に迫った。そのあと暴投で二進し、なお二死二塁。ここで小西がピッチャー後ろにポトリと落ちる内野安打〔中〕。相手守備陣がセカンドベースを空けたのを見逃さず、すかさず二塁へ。そして相手の注意がそちらに向いた瞬間、矢野がホームへ突入! うまいスライディングで、手でベースを掃いたが〔右〕、審判の判定はアウト。惜しくも得点とはならなかった。それでも、試合前の筒井監督の言葉をその通りに具現化した2人の積極走塁は見事。アウト、セーフが逆になってもおかしくないタイミングだっただけに、ナイストライだった。
その裏に2点で突き放され、結果的には2対6の点差となったが、この日のゲームは、投手陣、守備陣が頑張り、ヒットが限られた中でも(この日はチーム5安打)機動力をしっかり使っていけば、実力が一枚上の相手にも終盤までゲームを崩すことなく戦えるという好例で、チームにとって自信としていいゲームだったと言えよう。
さらなる課題としては、試合後に筒井監督も指摘していたが、イニングの先頭打者への対応というところになるだろうか。この日はイニングの先頭打者をすべて出塁させてしまったことが、やはり失点につながった。
もちろん、意識をすることが逆の効果を生む可能性もないとは言えず、難しい面もあるが、各投手がイニングの入りに対して自分なりのいい形をつかむことができ、先頭打者の出塁を減らすことができれば、強敵相手にもさらなる接戦を展開できる可能性が生まれるはず。もう一歩上を目指しつつ、この日の手ごたえを今季のGリーグにうまく生かしていきたいところだ。
文責【5】
2022.03.26
03月26日 アメーバ戦 8-2
2022年3月26日(土)12:00~14:00
錦糸公園A面(ビジター)
フリーマッチ
【アメーバ vs 南海ハーツ】
A 100 100 2
H 202 40x 8
投:矢野〔勝〕-住吉-高松-小西〔S〕
捕:筒井-綿貫-横井
本塁打:小西(ハ)1号、綿貫(ハ)1号
三塁打:綿貫(ハ)、【17】(ア)
二塁打:住吉(ハ)
1 (遊)住吉【51】
2 (左) 森 【 0 】
3 (二)小西【29】
4 (捕)筒井【18】
5 (一)高松【49】
6 (投)矢野【32】
7 (中)土屋【13】
8 (三)横井【 6 】
9 (右)兵藤【23】
10(指)綿貫【14】
★ハーツ表彰★
殊勲賞=綿貫(今年初参加で、本塁打&三塁打の大活躍!)
殊勲賞=小西(今季チーム初本塁打に、無失点セーブ!)
敢闘賞=住吉(マルチ安打&5盗塁に、投でも三者凡退)
技能賞=綿貫(ファウルで何球も粘りマルチ安打、殊勲賞とダブル受賞)
守備賞=兵藤(ライトで2度の難しいフライを、球際強くナイスキャッチ)
山山賞=なし
毎年対戦していただいているアメーバさんと今年初試合。開始時には雨も降り出し、試合続行も心配されたが、両チームの日ごろの行いの良さを空が見ていたのか、すぐに止み、最後まで行うことができた。
ハーツの先発は矢野〔中〕。今季チーム5試合目、筒井監督はスターター、セットアッパー、クローザーそれぞれの適性を見ながら、四本柱の配置を考えているようだ。矢野は2イニングを6四死球と、制球面での課題は残ったが、特に2回は無死満塁から三者連続奪三振と、自ら作ったピンチを自分の力で脱出する力強さを見せてくれた。
1回表に1点を先行されたハーツだが、その裏にハーツを背負って立つ男・3番小西が豪快な一発を放つ〔中〕。レフトの頭上を越えていくランニングホームランで、さすがの一撃だった。
ハーツは小刻みな継投。3回を任された住吉〔中〕は安定感抜群で、三者凡退。住吉の特長はスライダーの切れとコントロールの良さ。スリーツーからでもスライダーを要求できるほどで、今季の防御率は3.00。草野球ではなかなかの数字である。もともと球威もあり、特に短いイニングなら簡単に点を与えないだろう。
3回裏のハーツは、今年初登場の千両役者・綿貫が先頭打者。練習なしのいきなりの参加だと、すぐに結果を出すのは難しいものだが、天性のバットコントロールを駆使しファウルで何球も粘る。すると、だんだんタイミングも合ってくる。そして狙いすましたかのように、ライトのグラブの先をライナーで抜ける快打を放つ〔左〕。ブランクの影響が一番出るのは脚だが、なかなか前に進まないものの懸命に走る。数年前の開幕時に、脚がもつれ、見事に転び、シャチホコ体勢を披露してしまった“けいちゃん”だが、この日は違った。しっかりサードまで走り通し、見事な三塁打。綿貫が打つと、ハーツベンチは盛り上がる。ここで1番・住吉〔右〕がきっちりセンターへタイムリー。ハーツは4-1とリードを広げる。
4回表は高松〔左〕が登板。投球テンポとコントロールの良さはさすがで、守備陣もとても守りやすい。先頭打者のセンター右へのライナーに対し、土屋が果敢にノーバウンド捕球を試みる〔右〕。惜しくも届かず三塁打となったが、マウンドの高松自身が「つっちーのトライは嬉しかった」と語ったように、勇気あるプレーはメンバーを盛り立てる。この回1点を返したアメーバは2-4と点差を縮めた。
試合の流れを引き寄せたいハーツは4回裏、先頭の6番・矢野〔左〕がしぶとくレフトへ安打。盗塁とワイルドピッチで三進すると、土屋のショートゴロ間にホームイン。横井もエラーで三塁まで進むと、持ってるエンターテイナー綿貫に打順が回る。第1打席ですっかり感覚をつかんだか、今度はグインと引っ張る〔中〕。打球はショートのグラブの上を抜けたと思ったら、そのまま左中間を転々。綿貫は3回に続き、走る走る。今度はホームまで達し、爽快な2ランホーマー!なんとこの日7塁打の大活躍を見せる。そして住吉も続き、二塁打〔右〕。この回の4点がダメ押しとなった。
5回表からは小西〔中〕がマウンドに上がる。この日はクローザーの役割だ。小西は昨年最後の登板で、4回無失点ノーヒットピッチを披露し、投手としての可能性を大いに見せてくれた。そして今年の3月5日の試合でも好投。速球のパワーはチーム随一。ここ最近は自慢のストレートでしっかりストライクを取れるようになり、特に右打者の外角低目に決まったときはウイニングショットとなる。小西は2イニングを投げ切り、四球こそ与えたものの、牽制で一塁ランナーを刺すなど自らのピッチングを助け、力のあるストレートで無失点。セーブを手にし、見事な抑え役となった。
8-2で勝利した南海ハーツ。攻撃にも目が行くが、ライトを守った兵藤の好守備も勝ちに貢献。3回と6回に難しいライトフライを球際強くキャッチし〔中〕、ともにイニングの3アウト目で、がっちり堅守の素晴らしい動きだった。
3月を2勝1分で終えたハーツ。筒井監督の船出も上々と言えるだろう。
次週は兵藤の知り合いのチーム・ラジカルズ戦。野球部経験者が多く、強豪のようだ。兵藤は4月後半に還暦記念試合を控えている。そこまで良い流れを続けていけるよう、しっかりメンバーを揃え、ラジカルズさんに食らいついていきたい。
文責【6】
2022.03.12
03月12日 TEAMシゲル戦 7-7
2022年3月12日(土)11:00~13:00
二子玉川緑地運動場D面(ホーム)
フリーマッチ
【南海ハーツ vs TEAMシゲル】
H 300 4|0 7
S 340 0|x 7
投:矢野-小西-住吉
捕:筒井-横井
本塁打:なし
三塁打:なし
二塁打:土屋(ハ)、住吉(ハ)、小西(ハ)、最上(シ)、松平(シ)
1 (遊)住吉【51】
2 (投)矢野【32】
3 (二)小西【29】
4 (捕)筒井【18】
5 (三)横井【 6 】
6 (左) 森 【 0 】
7 (指)兵藤【23】
8 (中)土屋【13】
9 (一)藤本【 5 】
10(右)宮本【19】
11(指)高松【49】
★ハーツ表彰★
殊勲賞=なし
敢闘賞=住吉(2回に勝ち越し打点&試合を締める冷静な投球)
敢闘賞=矢野(2安打2打点。先発投手としてしっかり試合を作る)
敢闘賞=小西(強烈なレフト線二塁打に、守備でも安定感)
技能賞=土屋(勝ち越しに結びつく二塁打含むマルチ安打。守備では強肩披露)
技能賞=兵藤(完璧なレフト前ヒット。今シーズン好調維持)
守備賞=なし
山山賞=高松(球場に着くまで、開始時間間違いに気づかず)
ぽかぽか陽気のなか行われたTEAMシゲル戦。
ハーツの先発は矢野〔左〕。初回、1、2番打者を四球で歩かすと、一死から4番・最上選手〔中〕が放った打球はファーストミットの先を抜けていき、これが先制2点タイムリー二塁打となる。次打者は三振で二死後、6番・松平選手〔右〕は追い込まれながらも矢野の決め球をレフト線へフルスイング。タイムリー二塁打で計3得点。
シゲルの先発は小松投手〔左〕。住吉の四球、矢野のライトへの渋いヒット〔中〕のあと、4番・筒井の打球はサードゴロエラーとなり、まず1点。筒井が二盗を試みた際、キャッチャーからの送球がセカンドのグラブをかすめ外野に転がる間に矢野がホームイン。二死三塁から6番・森〔右〕がうまくセンターに運んでタイムリー。3-3の同点とする。
矢野は2回表、2奪三振などでシゲル打線を抑える。この好投が裏の打線につながる。先頭の8番・土屋〔1左〕がセンターの頭上を越える二塁打で出塁すると、1番・住吉〔1右〕がセンターへの二塁打で勝ち越し。2番・矢野〔2左〕はレフトへ完璧なライナーで、2点タイムリー。3番・小西〔2右〕もレフト線へ会心の当たりでさらにチャンスメイク。1、2、3番が見事に監督の期待に応え、この回、計4点。ハーツは7-3とリードを広げる。
この日の矢野はリードをもらってからもマウンドで落ち着きがあった。キャッチャーフライを好捕した筒井のアシストもあり〔左〕、3回表を無失点。流れはハーツに傾きつつある。3回裏には、兵藤〔中〕がレフトへクリーンヒット、土屋〔右〕もセカンドへの安打でつづき、打線も好調だ。
このまま継投で勝ち切りたいハーツだったが、シゲルが粘りを見せた。4回表から登板した小西〔左〕に対し、四死球で得たチャンスを着実に活かし、最上選手の犠牲フライ〔中〕などで計4点。ここでまた試合は振り出しに戻る。昨年末からコントロールに磨きがかかり、速球を活かしながらストライク先行のピッチングができるようになった小西だが、この試合に限っては思い通りに制球できなかった。投手に不利なカウントでも辛抱強く投げ抜くことで、守備陣からの信頼はさらに厚くなっていくことだろう。この回からマスクを被った横井はもっと体でボールを止めたり、投手や野手陣に頻繁に声かけをし、チームを鼓舞する姿勢を見せてほしかった。
ハーツは5回表から住吉〔右〕にスイッチ。最初の3人の打者には四死球を与えてしまうが、そのあとによく粘った。2奪三振などで無失点に抑え、ここで時間切れに。
7-7で引き分けた試合。両チームともに守備陣が投手の足を引っ張ってしまう場面もあったが、両打線はチャンスを着実に得点に結びつけた。シーソーゲームの末、同点だったということは実力も拮抗している証しだろう。まだ3月ということもあり、この日はフリーマッチとして組んでいただいたが、Gリーグでの対戦が楽しみだ。
文責【6】