週刊ハーツ

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2022.07.09

07月09日 フラワーズ戦 5-4

2022年7月9日(土)15:00~17:00
石神井公園B野球場(ホーム)
フリーマッチ
【南海ハーツ vs フラワーズ】

H 302 000  5
F 100 201  4

投:矢野〔勝〕-住吉
捕:住吉-矢野

本塁打:なし
三塁打:【5】(フ)
二塁打:【55】(フ)、【88】(フ)

 1 (中)土屋【13】
 2 (投)矢野【32】
 3 (捕)住吉【 1 】
 4 (一)高松【49】
 5 (遊)横井【 6 】
 6 (二)兵藤【23】
 7 (左)宮本【19】
 8 (右)角田【 3 】
 9 (三)菊池〔助っ人〕
10(指)筒井【18】

スコア:藤本(智)

★ハーツ表彰★
殊勲賞=横井(先制打含む2度のタイムリーで4打点、2盗塁)
敢闘賞=角田(こちらも2安打2盗塁でチャンスメイク)
技能賞=土屋(1番打者として、マルチ安打に2盗塁、2得点)
守備賞=矢野(動けるキャッチャー初披露、捕飛を難なくキャッチ)
守備賞=高松(グラブ捌きと正確な送球で、一塁・二塁を堅守)
山山賞=なし

試合動画

 2018年以来のフラワーズ戦。1回表のハーツは1番・土屋〔左〕がライトの前に落ちる安打で出る。二盗とエラーなどで二死二三塁とすると、5番・横井〔右〕がセンターへ2点タイムリー。さらにサードゴロエラーで3-0。ハーツは幸先良く先制する。

 ハーツの先発バッテリーは、矢野〔左〕-住吉〔中〕。今季、主にマウンドを任されているのは、矢野、住吉、小西だが、筒井監督の構想では、3人ともにピッチャーだけでなく、キャッチャーも経験させたいという思いがある。ひとつは皆、肩が強いこと。草野球では一塁に出ると、ほとんどのチームが盗塁を仕掛ける。そしてセーフの確率がかなり高い。投手をできる選手が捕手としても出場すれば、相手チームは盗塁を仕掛けにくくなる。
 1回裏のフラワーズは二死一三塁から、5番打者〔右〕がセンターのグラブの先を越える二塁打で1点を返す。

 2回表、ハーツは8番・角田〔左〕がカーブにうまくタイミングを合わせ、ライトの前に落ちるヒット。左対左の対決だったが、しぶとい打撃を見せた。一死後には二盗を成功させる〔中〕など、実戦でプレーに磨きがかかってきたが、筒井のファーストフライ〔右〕で飛び出してしまい、ゲッツーに。アウトカウントを常に頭に入れ、打球の行方をしっかり目で追う基本を大切にしたい場面だった。

 3回表のハーツは無死一二塁で3番・住吉〔左〕の放った打球はいい当たりだったが惜しくもレフトフライ。しかしワイルドピッチがあり、二死二三塁と得点チャンスに。ここで横井〔中〕が広く空いた右中間を狙うと、ちょうどその真ん中に打球が跳ね、初回に続き2点タイムリー。次打者・兵藤〔右〕も鋭い当たりのショート内野安打。この回の追加点で、ハーツは5-1と優位な展開に。

 4回表、代わり端の2番手投手から、角田が今度は会心のライト前ヒット〔左〕。マルチ安打で練習の成果を見せる。続く菊池選手の打席では、またも二盗を決める〔中〕。ワイルドピッチで三進し、筒井のサードゴロでは果敢にホームを狙うがここはタッチアウト。成功も失敗もあるが、積極プレーが目立つようになったことは収穫だ。続く土屋はライトへどんぴしゃのライナーヒット〔右〕。この日の打撃陣では、横井、土屋、角田が2安打ずつと気を吐いた。

 先発の矢野は3回を三者凡退とし、4回から住吉〔左〕にバトンタッチ。そしてバッテリーがそのまま入れ代わり、矢野が初マスクを被る。代わり端、1番打者がレフトへ大きな三塁打を放ち〔中〕、次打者の三塁ゴロ間に1点(送球エラーで打者走者は二進)。3番打者の二塁打で1点を加え、5-3に。さらに内野のエラーが続き、一死一三塁のピンチを迎えるが、ここで矢野が動ける捕手の真骨頂、キャッチャーフライに素早く反応し〔右〕、飛び出した一塁ランナーも刺しダブルプレー。住吉を助けた。

 2イニング目に入った住吉は安定感を見せ、この回からセカンドに回った高松〔左〕が巧みなハンドリングと正確な送球で守り立てる。高松は6回にも難しいバウンドにうまくグラブを合わせ、内野を引き締めた。高松と入れ代わりでファーストに回った筒井〔中〕も強烈な一塁ゴロをがっちり。この回の一二塁間は特に素晴らしかった。
 最終回の住吉はボーク絡みで1点は失うが、最後の打者をレフトフライに打ち取り、これを宮本がしっかりキャッチ〔右〕。終わってみれば、5-4の1点差となったが、終始リードを保ったハーツがフラワーズ戦を制した。

 フラワーズさんとは4年ぶりの対戦だったが、声がよく出て明るく、試合をしていて楽しかった。草野球はもちろん勝負にこだわりながらも、互いのプレーを尊重し、気持ちよく試合を進められるのが一番いい。そういう意味でも、良き相手に恵まれたことに感謝したい。ぜひ再戦したい好チームだった。

文責【6】

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2022.07.02

07月02日 あしたば戦 5-9

2022年7月2日(土)15:00~17:00
世田谷公園B面(ビジター)
Gリーグ第4戦
【あしたば vs 南海ハーツ】(2回戦)

H 211 100  5
A 070 101  9

投:矢野〔負〕-高松-住吉
捕:住吉-横井

本塁打:楓貴(ハ)1号
三塁打:鈴木(あ)、友廣(あ)
二塁打:なし

 1 (中)久原【24】
 2 (投)矢野【32】
 3 (遊)小西【29】
 4 (指)筒井【18】
 5 (捕)住吉【 1 】
 6 (三)横井【 6 】
 7 (一)高松【49】
 8 (左)土屋【13】
 9 (指)宮本【19】
10(二)楓貴※
11(右)角田【 3 】
※は助っ人

☆Gリーグ表彰☆
最優秀=友廣選手(あしたば)
 優秀=鈴木選手(あしたば)
 優秀=久原選手(南海ハーツ)

★ハーツ表彰★
殊勲賞=なし
敢闘賞=住吉(自責1のロングリリーフと、マルチ安打)
敢闘賞=横井(リリーフ捕手と、セカンドへマルチ安打)
敢闘賞=楓貴(爽快な右へのランニングホームラン)
技能賞=久原(センターへのマルチ安打&2盗塁)
守備賞=小西(ショートで華麗な動き、ゴロもフライも完璧)
守備賞=土屋(レフトを守っても、さすがの安定感)
守備賞=矢野(投手で好反応、三塁でライナーキャッチ含む好守)
山山賞=なし

試合動画

 Gリーグ第4戦は、南海ハーツが先制、加点し、3-0とリードするも、2回裏にあしたば打線がビッグイニングで7得点、その後、2点ずつ奪い、最終的には9-5であしたばが勝利。ハーツは悔しい逆転負けとなった。

 1回表、あしたば先発の長堂投手〔左〕から、1番・久原〔中〕がセンターの前へうまく運び出塁。久原の二盗後、2番・矢野〔右〕は渋くショートへの内野安打。ダブルスチールを経て、3番・小西のセカンドゴロ間にまず1点。4番・筒井のサードゴロでも、三塁走者・矢野の好走塁で、2点目を挙げる。

 ハーツの先発は矢野〔左〕。1回裏一死後、3つの死四球を与えるが、5番・恵美選手から三振を奪うなど〔右〕、無失点で乗り切る。

 2回表、ハーツは先頭の6番・横井〔左〕がタイミングを外されながらも、セカンドとライトの間に落ちるヒットで出塁。二盗、三進後、8番・土屋〔右〕のセカンドゴロで1点追加。ハーツはタイムリーなしで3点を奪う、効果的な攻撃を見せる。

 2回裏、あしたばは先頭の佐藤選手が四球出塁すると、8番・鈴木選手〔左〕が仁王立ち打法で、高目の球をライト方向へ見事に打ち返す。これがタイムリー三塁打となり、あしたばが反撃開始。一死一三塁から、11番・熊谷選手〔中〕が鋭く三遊間を抜き、レフトへのライナーヒットで2点目。続く1番・長堂選手〔右〕も強いライナーを左中間に放ち、一気に同点。

 一死満塁となり、3番・三好選手〔左〕は最後の球にぎりぎりでスイングを止め、貴重な押し出し四球を選ぶ。あしたばが4-3と逆転。普段は先発投手を粘り強く投げさせる筒井監督だが、ここは早めに継投を決断。火消し役に高松投手〔中〕を選ぶ。高松は緊急登板にも動じず、球を投げ込むが、長打力のある4番・友廣選手〔右〕が的確にミートし、右中間へ走者一掃の三塁打。あしたばが選球眼と、勝負強さで、あっという間に7-3とリードを広げる。

 何としても反撃したいハーツは3回表、先頭の10番・楓貴選手〔中〕がライトの右を抜けていくランニングホームラン! 筒井監督の次男が素晴らしい働きで、ハーツは1点を返す。

 続くルーキー角田〔左〕は、よくボールを捉え、捕られはしたものの内容のあるセンターフライ。後続は抑えられたが、3回裏からマウンドを託された住吉〔右〕が、あしたば打線を三者凡退とし、反撃に望みをつなぐ。

 4回表、ハーツは先頭の小西がレフトポール際への大ファウルのあと、うまく拾ったセンターへのヒットで出る〔左〕。一死三塁となり、5番・住吉がレフトへ運び〔右〕、タイムリーで1点追加。5-7と2点差に追い上げる。

 あしたばは4回裏、2つのエラーで1点追加。8-5とする。その後、ハーツは5回に久原〔左〕がセンターへ、6回には住吉〔右〕が脚を生かした内野安打で出塁するが、得点には結びつかず。あしたばは6回裏に押し出し死球で1点を追加。9-5でハーツを下した。

 Gリーグ首位を走る4連勝の中野マシンガンズに追いつきたい南海ハーツだったが、あしたばに逆転負け。これで公式戦は3勝1敗となった。3週間後の7月23日は、Gリーグでマシンガンズと初対戦。とにかく今年はまさにマシンガン打線というべき、強力な打撃陣が待ち受けるが、そこまでにしっかり調整して、首位チームに食らいついていきたい。

文責【6】

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2022.06.25

06月25日 YBC-67戦 0-9

2022年6月25日(土)13:00~15:00
西戸山公園(ビジター)
フリーマッチ
【YBC-67 vs 南海ハーツ】

H 000 000 0  0
Y 601 110 x  9

投:宮本〔負〕-高松-住吉
捕:横井-綿貫

本塁打:なし
三塁打:なし
二塁打:大島(Y)、佐藤(Y)

 1 (中)久原【24】
 2 (右)渡部【10】
 3 (三)小西【29】
 4 (遊)住吉【 1 】
 5 (二)矢野【32】
 6 (指)綿貫【14】
 7 (左)土屋【13】
 8 (捕)横井【 6 】
 9 (指)高松【49】
10(投)宮本【19】
11(一)筒井【18】
12(指)角田【 3 】

スコア:藤本(智)

★ハーツ表彰★
殊勲賞=なし
敢闘賞=高松(スクランブル登板も慌てることなく2イニングをきっちり)
敢闘賞=角田(基本に忠実なライトの守備で、チームに貢献)
技能賞=宮本(打撃好調、この日もセンターへライナーヒット)
守備賞=土屋(抜けそうなレフトへの当たりをファインプレー)
守備賞=小西(数多いサードゴロをしっかり捌き、送球も安定)
山山賞=綿貫(連続試合安打更新ならず、悔しいライトゴロ)
山山賞=渡部(満塁で頭脳プレー? セカンドから好送球で本塁封殺)
山山賞=久原(センターの名手が、プロ仕様?のアイブラックで目測を誤る)

試合動画

 今シーズン3度目のYBC-67戦は、打線が散発3安打と沈黙、初回の失点も響き、0-9の完封負け。南海ハーツはここまで2連勝だったが、YBCさんのきっちりした野球の前に、手も足も出ず、対戦成績は2勝1敗となった。

 YBCの先発は、鉄腕・菅野投手〔左〕。ハーツの1番は元気印の久原だが、30歳差も何のその、冷静にショートフライに打ち取る〔中〕。2番は久しぶりに参加の渡部〔右〕。きっちり球を見極め四球出塁するが、初回のハーツは無得点。

 一方、ハーツの先発は、志願登板の宮本〔左〕。前週に1イニング無失点でしっかり調整し、満を持してのマウンドとなる長身サウスポー。ハーツベンチも期待をかけるが、この日は制球に苦しむ。1~5番まで5四死球で2点を失ったところで、筒井監督は高松投手〔右〕にスイッチ。

 ここで勝負強い大島選手〔左〕の放った当たりはセンターへ。名手・平は一瞬前進するが、打球はその上を越えてフェンスへと。2点タイムリー二塁打となり、4-0。無死満塁から、8番・若林選手〔中〕は会心の打球。しかしここはレフトの土屋がファインプレーでフライをキャッチ。ただし犠牲フライには十分で1点追加。9番・菅野選手〔右〕もしぶとくライト線にタイムリーを放ち、何とこの回、打者一巡で計6点。YBCは実質的に初回で勝負を決める。

 何とか反撃したいハーツは2回表、5番・矢野〔左〕が三塁線を抜けるヒットを放つ。しかし、その後の綿貫、土屋、横井〔右〕が全く打てず、菅野投手の快調なピッチングが続く。

 2回裏の高松は一死一二塁で投ゴロに素早く反応〔中〕、三封し、ゲッツーなるかと思われたが、一塁の筒井が珍しくイージー送球を捕球できず。しかし高松は次打者を抑え、この回無失点。2イニングをしっかりと投げ切る。

 YBCは7月に控える公式戦を見据え、3回に好投の菅野投手から松本投手〔中〕にスイッチ。継投を選んだ。その松本投手は春の大会で完封勝利でチームを準決勝に導いているだけあって、安定感抜群。2イニングを1四球のみ、被安打0でハーツを抑える。

 ハーツは3回裏から住吉〔左〕が登板。前週は最後を任されたが、すぐに時間切れとなり、ほとんど投げられなかったこともあり、この日は筒井監督からロングリリーフを託される。一死から7番・佐藤選手がタイミングばっちりでレフトヘ二塁打〔右〕。その後、三盗を仕掛けた際にキャッチャーの横井が三塁へワンバンを放ってしまい、外野へ抜け、佐藤選手がホームイン。ここは代わったばかりの住吉を助けるプレーを見せてほしかった。

 4回裏のYBCは一死一二塁から、当たっている2番・吉竹選手〔左〕がレフトへ会心のタイムリー。集中力のある攻撃で追加点を挙げ、8-0とリードを広げる。その吉竹選手は5回からマウンドへ〔中〕。まさに投打の二刀流だ。一死一塁となったところで、ハーツのエンターテイナー・綿貫が打席へ。連続試合安打を継続したい綿貫は、ファウルで粘り、得意のライトへゴロを放つ。一二塁間を破る完全なヒットコースなのだが、ライトの鈴木選手が猛ダッシュ。無駄のない打球処理で、一塁送球。綿貫も全く無駄なく足を動かし、最後はスライディングのようなかたちになり、タイミングはほぼ同時〔右〕。しかし審判は高々と右手を挙げアウト。この日、いいところのなかったハーツ打線の中で、ベンチがいちばん盛り上がった瞬間だった。

 5回裏、YBCは先頭の4番・鈴木選手〔左〕がレフトへ安打。その後、満塁となり、佐藤選手が押し出し死球。続く若林選手の打球はセカンドに上がる。インフィールドフライかと思われたが、コールはされておらず、渡部は捕球はできなかったが、冷静にホームへストライク送球し、ホースアウト〔右〕。綿貫も好判断で三塁へ送球し、ダブルプレー。

 6回表のハーツは二死から、このところ当たっている宮本〔左〕がセンターへライナーヒット。続く筒井〔中〕は三塁線へ内野安打。チャンスを作るが、12番・角田〔右〕がセカンドゴロに打ち取られ、得点ならず。

 6回裏一死からショートゴロを横井が痛い送球エラー。ランナーを出してしまうが、ここで次打者のライトフライを角田〔中〕が落下点にしっかり入りキャッチ。基本に忠実なプレーで投手を助ける。個人練習を欠かさない角田の努力が目に見えるかたちで出始めている。住吉は計4イニングをねばり強く投げ切った。

 ハーツは最終7回も吉竹投手に三者凡退に抑えられ、抵抗もできないまま完封負け。YBCさんにとっては物足りない試合になってしまったかもしれない。しかし渡部〔中〕が4回にいい当たりのライトフライを放つなど、今後につながる場面は嬉しい。サードを守った小西の堅守も光る。猛暑が続くなか、次週はあしたばさんとのGリーグ第4戦。開幕3連勝の勢いを継続し、首位を走るマシンガンズさんに離れずついていきたい。

文責【6】

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2022.06.18

06月18日 BlueWings戦 14-4

2022年6月18日(土)14:00~16:00
多摩川六郷橋緑地1号面(ビジター)
フリーマッチ
【BlueWings vs 南海ハーツ】

H 271 004|0  14
B 030 100|x    4

投:小西〔勝〕-高松-宮本-矢野-住吉
捕:住吉-横井-筒井

本塁打:小西(H)2号
三塁打:久原(H)、田辺(B)
二塁打:小西(H)、新野(B)

 1 (左)久原【24】
 2 (遊)矢野【32】
 3 (投)小西【29】
 4 (二)筒井【18】
 5 (捕)住吉【 1 】
 6 (三)横井【 6 】
 7 (一)高松【49】
 8 (中) 森  【 0 】
 9 (右)宮本【19】
10(指)角田【 3 】

スコア:藤本(智)

★ハーツ表彰★
殊勲賞=小西(本塁打&二塁打の4打点に、先発好投でさすがの大活躍!)
敢闘賞=久原(俊足を生かした三塁打に、1盗塁、2得点)
技能賞=宮本(2回に完璧なレフトへのライナーでタイムリー&1イニング0封)
守備賞=住吉&小西(5回5-4-3の見事なゲッツーで、宮本投手を守り立てる)
守備賞=宮本(ホームを狙う走者に対し、素早いベースカバーでタッチアウト)
守備賞=横井(三遊間を抜けそうなゴロを逆シングルでキャッチし、二封)
山山賞=なし

試合動画

 ここ2試合、打線が湿っていた南海ハーツが、初回からの猛攻で計14得点。5投手の小刻みリレーで、初対戦のBlueWingsさんを4点に抑え、14-4で快勝。「打線の奮起で勝とう」という試合前の筒井監督の言葉を体現した試合となった。

 1回表、ハーツは一死一塁で3番・小西〔左〕が外角低めのスライダーをうまく掬い上げ、技ありの二塁打で先制。4番・筒井〔中〕はレフトへ完璧に弾き返し、チャンスメイク。二死二三塁で、6番・横井〔右〕の放った打球は一塁手の後方へ。ミットを差し出すも捕ることができず、タイムリーとなり2-0。

 ハーツの先発は小西〔左〕。強肩の住吉〔中〕とバッテリーを組む。立ち上がりの小西は圧巻のピッチング。力のある直球を軸に、三者連続空振り三振で〔右〕、素晴らしい投球を披露する。

 BlueWings先発の迫田投手〔左〕は、緩急とコントロールで勝負するタイプ。2回表、ハーツ打線が襲いかかる。エラー出塁の森が二盗後に三進すると、9番・宮本〔中〕が強いライナーをレフトヘ。見事なタイムリーとなり、3点目。久原のサードゴロエラーで宮本がホームインすると、矢野〔右〕のショート後方へのフライはラッキーなヒット。

 一死二三塁で、小西の放った打球は左中間を深々と抜けていく完璧な当たり〔中〕。豪快な第2号ランニング3ラン本塁打となり、7-0と序盤から優位な展開に。小西はホームランダービーでもトップの住吉に並んだ。

 ここからさらに打線がつながったのが収穫だ。二死から住吉が四球出塁すると、横井はバットコントロールでライト前に運ぶ〔左〕。そして二死二三塁から、7番・高松〔右〕が勝負強くレフトへ2点タイムリー。ハーツは9-0と久しぶりに打線が爆発する。

 BlueWingsも黙ってはいない。2回裏、四死球と10番・吉田選手〔中〕のセンター前すれすれでバウンドした2点タイムリーなどで計3点。この時、打球をバックアップしたショート矢野の好判断で、一塁ランナーを三塁で刺し、ピンチを脱する。

 3回表、ハーツは背番号3を初披露した角田〔左〕が打席へ。セカンドゴロに倒れるが、ここから実績を重ねてもらいたい。二死となるが、1番・久原〔中〕がしっかりと振り抜いた打球はレフトを越え、俊足を生かし、楽々の三塁打。ここで2番・矢野〔右〕が勝負強くセンターの前に打球を運び、タイムリーで10点目。

 3回裏の高松〔左〕から、ハーツは小刻み継投へ。一死後、この試合も住吉〔中〕がキャッチャーフライを好捕。高松は安定感を見せ、この回無失点。4回裏は先頭の4番・田辺選手が右中間を破る三塁打を放つ〔右〕。この時、中継が乱れ、テイクワンベースで1点。10-4と点差を詰める。

 5回裏には宮本〔左〕が久しぶりの登板。無死一塁で、サード住吉、セカンド小西のコンビが宮本を助ける〔中〕。サードゴロで、互いに無駄のない動きでゲッツーを取る。その後、二死二三塁となるが、投球が後ろに逸れ、ホームへ突進した三塁走者を宮本が見事なベースカバーでタッチアウト〔右〕。自らを救うプレーで無失点。

 6回表からBlueWingsは球に力のある原北投手にスイッチ。二死後、筒井が死球で出て、5番・住吉〔左〕が強烈なレフト前ヒット。満塁となり、高松がしっかり見極め、押し出し四球。打撃改造中の8番・森〔中〕がセンターへ2点タイムリー。続く宮本〔右〕のファーストへのゴロが内野安打となり、さらに1点追加。ハーツは14-4とし、試合を決める。

 6回裏には矢野〔左〕がマウンドへ。一死一塁で、3番・DAVE選手の放ったショート左のゴロを横井〔右〕が逆シングルでキャッチし、二塁へ送球。受けた小西は一塁へ転送。ここもダブルプレーかと思われたが、惜しくも一塁はセーフ。しかし矢野は次打者をサードゴロに仕留め、無失点で終える。

 最終回、5人目の投手は住吉〔中〕。ヒット1本に、四球を与えたところで、なんと時間がなくなり試合終了。アウトを取る前に数球で終わってしまった住吉には消化不良だったかもしれないが、草野球に時間との戦いはつきもの。また次回の登板に期待しよう。

 これだけ両チームが塁上を賑わしながら、7回裏まで進んだ試合。投手交代も多かったが、両軍投手のテンポの良さがスムーズに進んだ理由かもしれない。ハーツは計13安打。過去2試合に苦しんだ打線も元気を取り戻した。
 次週はライバルYBC-67戦。勝利に向けて、いろいろ作戦を練ってくるだろう。YBCさんのホームグラウンドでの戦い。この日の投打の噛み合いを保ちながら、西戸山公園に乗り込みたい。

文責【6】

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2022.06.11

06月11日 ラジカルズ戦 4-4

2022年6月11日(土)13:00~15:00
二子玉川区民運動施設D面(ビジター)
フリーマッチ
【ラジカルズ vs 南海ハーツ】

R 003 100  4
H 300 100  4

投:住吉-小西-矢野
捕:筒井-住吉

本塁打:なし
三塁打:なし
二塁打:なし

 1 (投)住吉【 1 】
 2 (遊)矢野【32】
 3 (二)小西【29】
 4 (捕)筒井【18】
 5 (一)高松【49】
 6 (三)横井【 6 】
 7 (中) 森  【 0 】
 8 (右)兵藤【23】
 9 (左)宮本【19】
10(指)角田【 3 】

★ハーツ表彰★
殊勲賞=森(新打法で右へヒットし、センターでジャンピングキャッチ!)
殊勲賞=横井(初回、センターにライナーで先制の2点タイムリー!)
敢闘賞=住吉(先発で2回を被安打0の無失点)
敢闘賞=矢野(最後の2回を被安打1で、こちらも無失点)
技能賞=宮本(4回、得点圏で同点の打点を挙げる巧打)
守備賞=森(センターで3本のフライを好捕、ゲッツーにも貢献)
守備賞=住吉(これぞ、動けるキャッチャー。ファウルフライをダッシュでキャッチ)
守備賞=高松(初回の一塁ファウルフライを前進で好捕)
山山賞=なし

試合動画

 4月2日以来のラジカルズさんとの再戦。南海ハーツは前回2-6で敗れている。2カ月ぶりの試合でリベンジなるか。
 ハーツの先発は防御率1点台に突入し、安定感が増している住吉〔左〕。先頭バッターの一塁ファウルフライを高松〔右〕が懸命に前進し、ナイスキャッチ。守備陣にも助けられ、住吉は立ち上がり良く、三者凡退に。

 1回裏、ハーツは一死一二塁から4番・筒井〔左〕がライトへ強いライナーを放つが、左へ追った右翼手がファインプレー。その後、高松が四球を選び二死満塁。ここで6番・横井〔中〕がスライダーによく反応し、センターへライナーヒット。三塁ランナーの矢野に続き、二塁ランナー小西〔右〕も好走塁で、2点を先制する。ハーツは森のサードゴロエラーの間にもう1点追加し、幸先の良いスタート。

 2回表、無死二塁で、5番・石渡(秀)選手の放った打球はセンターへのライナー。これを森〔左〕ががっちりキャッチする。ここ数年、若手の久原、土屋の台頭、そして4月16日には守備賞を獲得した宮本の存在もあり、なかなかセンターを守る機会のなかった森だが、若手最年長の俺を忘れちゃいけないぜ!という気合で、序盤から積極的な守備を披露。一死二三塁となり、7番・平野(諒)選手のライナーは左中間を抜ければランニングホームランという当たりだったが、この打球も森がジャンピングキャッチ〔中〕でスーパープレー。三塁ランナーは抜けると確信して、三本間の真ん中あたりまで来ていて、中継に入ったセカンド小西がこれを見逃さず、三塁に送球しアウト〔右〕。素晴らしい連係で住吉を助けた。

 この日のハーツは小刻みな継投。3回から小西〔左〕がマウンドへ。先頭バッターから三振を奪うが、2四球と盗塁で一死二三塁。ここで11番・神崎選手が止めたように見えたバットで、一二塁間にゴロを放つ〔右〕。セカンド住吉がグラブを出すが、ボールはその下を無情に抜けていき、渋い2点タイムリーとなる。この後、ワイルドピッチでラジカルズは3-3の同点とする。

 4回表、ラジカルズは1番・永野選手が死球出塁すると、俊足を生かし二盗、三盗。一死後、3番・勢田選手〔中〕はライトへ打ち上げる。犠牲フライになるかどうかという打球だったが、ライトが惜しくも捕球できず、貴重な勝ち越し。4月も試合巧者ぶりを発揮したラジカルズがじわりじわりと追い上げ、逆転する。しかし小西は5番打者から三振を奪い、任された2イニングを投げ終える。

 ラジカルズの先発・中田投手からマウンドを引き継ぎ、2回、3回をゼロで抑えていた藤原投手に対し、4回裏のハーツは横井がラッキーなエラー出塁。ここで7番・森〔左〕が新フォームで渋くセカンドの右横を抜けていく安打を放ち、無死一三塁。試合前に、小西が数名の選手のバッティングフォームを見ながらアドバイスを送ってくれた。初回の横井、この回の森のヒットは、小西打撃教室の成果が出たようだ。森の盗塁もあり、一死二三塁となったハーツは、9番・宮本〔中〕のショートゴロで、三塁ランナーの横井がホームへ突っ込む〔右〕。前進守備だったため、タイミングはアウトかと思われたが、完全捕球となっておらず、ハーツは何とか同点に。

 5回表からハーツは矢野〔左〕がマウンドへ。この回は四死球こそあったが、5人で抑え無失点。そして6回の先頭打者では、矢野とバッテリーを組んだ住吉〔右〕がキャッチャーファウルフライに機敏に反応し、見事なプレー。矢野は13番・中田選手にライト前ヒットを許すも後続を抑え、2イニングを無失点。しっかり自分の役割を果たした。

 最終6回、裏の攻撃のハーツにはサヨナラの可能性がある。打順も4番からで何とか1点を取りたかったが、筒井が倒れると、出塁は5番・高松〔中〕のサードゴロエラーのみ。横井三振後、高松は最後のチャンスに果敢に二盗を成功させ、森に託すが、打球は外野に飛ばず、キャッチャーフライで残念ながら無得点。5回、6回を託された多良投手は、被安打0で直球にも伸びがあり、素晴らしい投球だった。

 あと1本出ていれば、強豪ラジカルズさんに勝利できる場面だったが、4-4で引き分けた経験を次につなげていきたい。現在のハーツは、住吉、小西、矢野の3投手が切磋琢磨しながら、技術を上げている。投手が安定していると、確実に試合は作れるし、最近は守備陣の好プレーも多い。まず守りでリズムを生み出し、打撃へ――そういえば、前週は1安打、そしてこの週も2安打。6連勝時にあれだけ当たっていた打線も小休止。次週は打撃陣が投手を助ける展開にしようではないか。

文責【6】

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2022.06.04

06月04日 Newsuperstars戦 0-6

2022年6月4日(土)12:00~14:00
外濠公園総合グラウンド(ホーム)
フリーマッチ
【南海ハーツ vs Newsuperstars】

H 000 000 0  0
N 240 000 x  6

投:矢野〔負〕-住吉
捕:筒井

本塁打:なし
三塁打:なし
二塁打:4番(N)、【6】(N)

1(左) 森  【 0 】
2(右)角田【 3 】
3(中)宮本【19】
4(遊)住吉【 1 】
5(投)矢野【32】
6(一)藤本【 5 】
7(二)兵藤【23】
8(三)横井【 6 】
9(捕)筒井【18】

★ハーツ表彰★
殊勲賞=なし
敢闘賞=宮本(巧みなバット捌きでチーム唯一の安打)
敢闘賞=住吉(リリーフで無安打ピッチング、2奪三振)
技能賞=なし
守備賞=藤本(ハンドリングに磨きをかけ、チームに貢献)
山山賞=なし

試合動画

 前週のあしたば戦では13人が集まったハーツだが、この日は9人ぎりぎり。前日の降雨でグラウンド状況も心配されたが、ライトの端に少し水溜まりがあった程度で、砂を入れることで対応できた。

 この日の打順は若手最年長・森を先頭バッターに、どんどん試合経験を積みたい角田が2番。クリーンアップは、宮本、住吉、矢野が務めた。さあ、この打線が機能するか。Newsuperstarsの先発は、テンポ良く投げ込むタイプで、コントロールも安定している。ハーツ打線はストライクを積極的に打ちにいくが、半速球になかなかタイミングが合わない。前日にバッティングセンターで打ち込んできた角田〔中〕もボールを打ち返せず、初回はあっさりと三者凡退。

 ハーツの先発は、ここまで6連勝中の原動力の一人、矢野〔左〕。ランナーを溜めても、そこから力で押せるピッチングができる矢野だが、一番良いのは初回からランナーを出さないこと。立ち上がりの課題を克服することができるか。しかし先頭打者を四球で歩かせてしまう。Nssは走塁も積極的。塁に出ればすぐに盗塁を仕掛ける。一死三塁から、3番打者〔右〕のきれいなセンター前タイムリーでNssが先制、さらに1点追加する。

 相手に流れを渡さないためにもクリーンアップに期待がかかるが、前週にアベックホームランの4番・住吉〔左〕、5番・矢野〔右〕もタイミングが合わず、2回も3人で攻撃終了。

 ハーツは点差を広げられることなく、序盤を凌ぎたいところだが、2回裏もNssは先頭打者が四球出塁し、二盗、三盗。セカンドゴロの間に3点目を挙げると、さらに3四球で一死満塁となり、3番打者が軽く合わせた打球はライトの右へ。両翼が広い外濠公園ということもあり、ライト線に落ちた打球で走者一掃。この日ライトを守った角田も追いつくのは難しかったが、その後の打球処理など、実戦で学ぶべき打球となったのではないだろうか。

 6連勝中はどの打順からもヒットが出ていたハーツ。しかし相手投手の力みのない球を強振すればタイミングを外され、ジャストミートした打球はことごとく野手の正面に飛ぶ。Nssの守備陣はミスなく投手を守り立てていく。気がつけば、3回を終えたところでハーツはランナーを一人も出せていない。

 矢野が調子を上げてきたのは3回。先頭打者から三振を奪うと、次打者はレフトフライ、そしてまた三振と、いつもの調子に。普段なら続投となるところだが、今の感触を持ったまま次の試合へ、と筒井監督が判断。

 4回表、打順もトップに戻り、ここから反撃したいところ。森はベンチの期待を胸に、ジャストミート〔中〕。これは行ったかとベンチメンバーが立ち上がるも、レフトの正面。良い当たりでもヒットにならない。結局この回も無安打で、徐々に重苦しい展開に。

 4回裏からハーツは住吉〔左〕が登板。現在、防御率2.23の“点を与えない男”は、この日も好調。ショートに入った矢野〔右〕は軽快な足捌きでゴロを処理し、一塁の藤本も安定した捕球で、アウトを重ねる。住吉は三者凡退で筒井の期待に応える。

 テンポ良く進んだ試合は早くも5回。そろそろ1本打たないと、という状況なのだが、住吉、矢野も不発。ここで選球眼といえば藤本〔左〕、今シーズン9四球でチーム一、良い眼をしている男が打席へ。そしてきっちり四球を選ぶ。フォアボールだけで喜んではいけないが、何とか完全試合からは逃れ、ベンチは少しだけホッとする。ここで次打者の兵藤〔右〕が良い当たりをレフトヘ、しかしこれもフェンス際でしっかりキャッチされる。依然として、ノーヒットノーランは継続。

 6回表、いよいよ後がなくなってきたハーツは、先頭の横井〔左〕が良い感触でミートするが、これもセンターの正面。筒井〔中〕がフルスイングした打球もサードゴロ。森〔右〕の三遊間への打球は、結果的にセンターまで抜けるが、これはサードが弾いたためエラー判定。どうしても1本が出ない。

 そんな中、住吉は快調なピッチングを続ける。代わってから6人の打者を完璧に抑えている。6回裏の先頭打者こそ四球で出したが、次打者からは三振。不運な内野エラーもあったが、その後を2つの内野フライで抑え、3イニングを被安打0で締める。

 ピッチャーの踏ん張りを、最終回の攻撃につなげたい。ここで頼れる男・宮本〔中〕が巧みなバットコントロールで、三塁手の後方に軽打する。懸命にグラブを出すも捕球できず、内野安打でチーム初ヒット。ようやくノーヒットノーランの呪縛から逃れたが、最後まで得点ならず。

 6連勝が幻だったかのように、ハーツ打線は元気なく、わずか1安打で0-6と完封負けを喫した。しかし負ける時はこんなもの。良い当たりを打っていた選手も散見され、引きずることさえなければ、また新鮮な気持ちで次戦に臨めるだろう。

 そろそろ梅雨に入る時期だが、こうして球場を確保したり、審判さんにグラウンドまで来ていただくことで、我々草野球チームは無事に試合ができている。もちろん互いのチームへのリスペクトも同様だ。一試合を行うまでに、多くのメンバーが裏方的な役割をそれぞれの責任で全うしている。当たり前に思えることに、あらためて感謝の心を持ちながら、来週以降も野球とともに楽しい土曜日を過ごしたい。

文責【6】

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2022.05.28

05月28日 あしたば戦 7-6

2022年5月28日(土)11:00~13:00
J&Sフィールド(ホーム)
Gリーグ第3戦
【南海ハーツ vs あしたば】(1回戦)

A 100 110 3  6
H 302 101 x  7  

投:小西〔勝〕-矢野〔S〕
捕:筒井-住吉

本塁打:住吉(ハ)2号、矢野(ハ)1号
三塁打:なし
二塁打:小西(ハ)、佐藤(あ)、加島(あ)

 1 (中)久原【24】
 2 (遊)住吉【 1 】
 3 (投)小西【29】
 4 (捕)筒井【18】→(遊)矢野【32】
 5 (二)綿貫【14】
 6 (一)高松【49】
 7 (左)土屋【13】
 8 (三)横井【 6 】
 9 (指)藤本【 5 】
10(右)兵藤【23】
11(指)宮本【19】
12(指)角田【 3 】

☆Gリーグ表彰☆
最優秀=住吉選手(南海ハーツ)
 優秀=小西選手(南海ハーツ)
 優秀=加島選手(あしたば)

★ハーツ表彰★
殊勲賞=小西(急きょ先発も5回3失点で勝利投手)
殊勲賞=住吉(ビハインドを吹き飛ばす柵越え同点弾)
敢闘賞=矢野(貴重な1打席で会心の柵越え弾)
技能賞=土屋(センターへのクリーンヒット)
守備賞=綿貫(セカンドで4本のゴロをさばく)
守備賞=土屋(浅いフライを好ダッシュで好捕)
守備賞=高松(フライを捕ったあと飛び出した走者を落ち着いて刺し併殺に)
山山賞=矢野(渋滞に巻き込まれ遅刻も、駆けつけ一発で勝利に貢献)

試合動画

 ハーツは住吉、矢野の柵越え弾2発と先発・小西の好投であしたばを破り、Gリーグ3連勝をマークした。

 今季、Gリーグを連勝スタートしたハーツの第3戦は昨年優勝のあしたばとの対戦。ハーツは気合十分、新たに正規メンバーとなった角田を含め、13人が集まる……はずだった。ところがこの日先発予定の矢野が渋滞に巻き込まれ、試合開始に間に合わないとの連絡が入る。急きょ小西が先発、打順も組み替えてのスタートとなった。

 突然先発となった小西〔左〕は、先頭の長堂選手〔中〕に中前打されると、盗塁、暴投で三進され、内野ゴロの間に1点を失う。なお四球と盗塁で一死二塁のピンチ。あしたばはさらに三盗を仕掛けて揺さぶりをかけるが、このとき打者が打って出ると一飛に。これを捕った高松〔右〕が落ち着いて走者を刺し併殺を完成。ハーツは相手の先制攻撃を1点で切り抜けた。

 その裏、せき止めた流れをハーツのものにしたのは、鮮やかな一発だった。一死後、2週間前にもこの球場で柵越えを放っている住吉〔中〕が高めに浮いた3球目をジャストミートし、またも柵越えの同点弾。この一撃でムードは一気にハーツに傾いた。

 勢いに乗ったハーツは続く小西〔左〕がセンター後方を襲う強烈な当たりのヒット。続く筒井〔右〕は止めたバットに当たって三塁前への緩いゴロとなったが執念のスライディングで内野安打として一、二塁。

 綿貫の進塁打(一ゴロ)で二死二、三塁となった後、高松〔左〕は高いバウンドの二ゴロを内野安打に。小西に続いて二走の筒井もよく走って生還し、ハーツは逆転に成功した。続く土屋〔右〕もセンターへクリーンヒットするが追加点はならず。

 ハーツは3回にも住吉〔左〕の中前打と盗塁でチャンスを作ると小西〔中〕のセンターオーバーの二塁打と綿貫〔右〕のセカンド右への内野安打で2点、4回には一死二、三塁から相手の返球ミスを逃さず三走の横井がかえるなど、着々と加点した。

 ハーツ先発の小西は、5回で7四球は出したものの、リードにも守られ、ピンチにも落ち着いた投球。この日は変化球のキレもよく、犠飛や失策によって1点ずつ失ったものの、ビッグイニングを作らせることなく、5回を3失点で乗り切った。

 6回からは、ゲームが後半に入ったところでようやく登場した矢野〔左〕がマウンドへ。四球から一死二塁となるが、三盗を狙った走者を落ち着いて挟殺に持ち込みピンチを脱出〔右〕。次打者の浅いフライをレフトの土屋がいいポジショニングでさばく好プレーもあり、3人で相手の攻撃を終わらせた。

 するとその裏、一死からこの日ただ一度の打席に入った矢野〔中〕は、2球目、ファーストスイングで変化球をとらえて見事な柵越え弾。1点を追加した。

 そしてこの1点が、結果的には貴重な1点になる。最終7回表、あしたばは長堂選手〔左〕と加島選手〔中〕の連打から反撃、バッテリーミスなどで1点差まで迫り、なお二死一、二塁。それでも最後は飛球を捕手がはじいたのがフェアになり、投手が拾って投ゴロとしてゲームセットに。ハーツの守りでは、セカンドに入った綿貫〔右〕もこの試合4本のゴロを落ち着いてさばき貢献した。

 ハーツはこれでGリーグ3連勝。上位打線がしっかりと打ち、中堅、下位打線もつなぎの意識が見られる攻撃になっているのは心強い。そして何と言っても今年のハーツは投手陣がひと皮むけた感じで安定感を増してきたのが今までと違うところ。同じく全勝のマシンガンズさんとの対戦が大きなヤマになってくるが、投手陣が今の調子を保っていければ、シーズンの最後までいい戦いができる可能性は十分にあるはずだ。

文責【5】

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2022.05.21

05月21日 YBC-67戦 13-3

2022年5月21日(土)15:00~17:00
上井草スポーツセンターB面(ホーム)
フリーマッチ
【南海ハーツ vs YBC-67】

H 052 15  13
Y 012 00    3

投:住吉〔勝〕
捕:綿貫-筒井

本塁打:なし
三塁打:なし
二塁打:兵藤(ハ)

 1 (中)久原【24】
 2 (遊)矢野【32】
 3 (投)住吉【 1 】
 4 (捕)綿貫【14】
 5 (三)横井【 6 】
 6 (左)土屋【13】
 7 (一)高松【49】
 8 (二)筒井【18】
 9 (右)兵藤【23】
10(指)角田【 3 】

★ハーツ表彰★
殊勲賞=住吉(2勝目となる完投で、チームを5連勝に導く!)
殊勲賞=兵藤(満塁の場面で、勝負強い2点タイムリー二塁打!)
敢闘賞=久原(チーム唯一のマルチ安打に、2盗塁・2得点)
敢闘賞=角田(5回のチャンスにセンターへのタイムリー)
技能賞=綿貫(依然、好調維持。センターへクリーンヒット)
技能賞=高松(復調の兆し。レフトへ鋭いライナーヒット)
守備賞=土屋(初回のピンチにレフトから低い送球で本塁補殺)
守備賞=横井(2人前の送球ミスを取り返す、5C3のダブルプレー)
守備賞=久原&矢野(最終回最後のアウトは、中遊捕の見事な中継)
山山賞=兵藤(ソックスを忘れるが、二塁打・2四球で出塁率10割)

試合動画

 4月23日以来のYBC-67戦。球場、時間帯、面も同じでの再戦。当然、YBCさんはリベンジに燃えてくる。南海ハーツはその闘志を止められるか。先発はYBCが炎のマサカリ投法・菅野投手〔左〕、ハーツが前週に柵越え本塁打を放ち乗っている住吉〔中〕。1回表、2番の矢野が振り逃げで出塁し三塁まで進むも無得点。その裏、無死二三塁、3番・吉竹選手のレフトフライで、三塁ランナー佐藤選手がホームを狙うが、土屋左翼手が低目に伸びる好返球。綿貫捕手もがっちりキャッチし、タッチアウト〔右〕。初回から守備陣が住吉を助ける。

 試合が動いたのは2回表。二死満塁で、晴れて正式入団が決定した角田〔左〕が左打席に。しっかり振った打球はセカンドの右に転がる。追いついたが、弾いてしまい、この間に2者が生還。ラッキーボーイ的な一振りでハーツが先制。続く1番・久原は三遊間を鋭く抜けるヒット〔中〕。再び満塁とすると、矢野の押し出し死球で3点目。住吉〔右〕は強烈なゴロを放つがショートは腰を落としてキャッチ、二塁フォースアウトと思われたが送球が逸れてしまう。この間にさらに2者が返り、ハーツはラッキーも重なり5-0に。

 点を取った直後に相手を抑えることは勝利の鉄則。それを実践したい住吉だったが、2回裏の先頭打者・大島選手を歩かせてしまう。その大島選手は二盗後に、捕手から投手へ返球される一瞬の隙を見逃さず、三塁を陥れる〔左〕。ここで8番・金子選手〔右〕がライトへライナーヒットで、YBCが反撃開始。

 さあ、ここで差をつけたいハーツは3回表、二死から3死四球で満塁とし、9番・兵藤が打席へ。還暦試合でも対戦した菅野投手のボールにアジャストすると、鋭い打球がセンターの左を抜け、貴重な2点タイムリー二塁打となる〔左〕。この時、走者一掃を期待し、懸命に走る一塁走者の筒井に、サードベースコーチの平(久原)は、本塁突入の指示。しかし俊足の自分の脚で計算してしまったか、タイミングは完全にアウト〔右〕。ここはご愛嬌だったが、スピード感ある?野球で、ハーツベンチは盛り上がる。

 点差をつけられて黙っているわけにはいかない。3回裏のYBC打線は二死から、2番・若林選手〔左〕、4番・吉竹Jr.選手〔中〕にヒットが出て2点を返す。スコアは7-3となり、まだまだどうなるかわからない展開に。ここで5番・大島選手の放ったフライは、二塁手と投手の間あたりに飛ぶ。この日はセカンドとして出場していた筒井が前進前進で球際強くキャッチ〔右〕。さらに点が入っていたら、2回のハーツのようにビッグイニングとなった可能性もあり、相手の勢いを止めた好守備だった。

 4回表からYBCはコントロールの良い吉竹投手〔左〕にスイッチ。一死から久原〔右〕が泳ぎながらもショートの前にゴロを転がし、俊足を生かして内野安打に。すかさず二盗、三盗を決める。

 ここで矢野〔左〕がレフト線にしぶとく落とすヒットを放ち、平が生還。この1点も大きかった。そして陰の首位打者(規定打席未満)、4番・綿貫〔右〕がこの日もセンターへクリーンヒット。先週に続き、どの打順からでもヒットが出る状態を維持できている。

 5回表のハーツはこの回先頭の高松〔左〕がレフトへ完璧なライナーヒット。第1打席でもしっかりミートした打球をレフトに飛ばしており、この一打をきっかけにさらに打撃の調子を上げてほしい。続く筒井〔中〕もファーストへ内野安打。ダブルスチールの後、兵藤が四球を選び無死満塁。ここで10番・角田に打席が巡る。2回に続き、角田〔右〕に回るとビッグイニングになる“持ってる男”が放った打球はふわりと上がり、センターの前に落ちる。しっかり打点を挙げ、チームに貢献。

 ハーツの攻撃はまだ続き、矢野〔左〕、住吉〔中〕が連続犠牲フライ、5番・横井〔右〕がライトへ2点タイムリーで、5得点。13-3とし、試合を決めた。特にこの回の得点シーンはすべてセンターから右への打球。ボールを最後まで見てスイングした各打者の意識が結果に表れたといえる。

 ハーツ先発の住吉は最終5回もマウンドへ。俊足・萩原Jr.選手のサードゴロを処理した横井の送球が浮いてしまい、先頭バッターが出塁。四球で無死一二塁となるが、汚名返上したい横井が、1番・佐藤選手のサードゴロで、三塁を踏み懸命に一塁送球〔左〕。これがダブルプレーとなり、あとアウト一つ。しかし粘るYBCは、若林選手がなんと猛打賞となるセンターへのライナーヒット〔中〕。二塁ランナー小美濃選手がホームを目指すが、センターの横を抜けるかという打球に久原がグラブの先で追いつき、すかさずショートに返球。そしてピッチャーの肩を持つ矢野がダイレクト送球、見事な連係プレーで得点を防ぎ、試合終了〔右〕。

 2勝目を挙げた住吉が試合後に語ったように、この日は野手が投手をよく救った。兵藤の還暦試合以来、投打が噛み合っているハーツはこれで5連勝。今シーズンの戦績を7勝4敗2分とした。次週はGリーグ第3戦(あしたば戦)。もちろん簡単に勝たせてくれる相手ではないが、この良いリズムを保ち続けて、リーグの連勝も積み上げていきたい。

文責【6】

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2022.05.14

05月14日 TEAMシゲル戦 8-2

2022年5月14日(土)13:00~15:00
J&Sフィールド(ホーム)
Gリーグ第2戦
【南海ハーツ vs TEAMシゲル】(1回戦)

S 200 00|0  2
H 141 20|x  8  

投:矢野〔勝〕
捕:筒井

本塁打:住吉(ハ)1号
三塁打:小松(シ)
二塁打:小西(ハ)

 1 (遊)住吉【 1 】
 2 (投)矢野【32】
 3 (二)小西【29】
 4 (指)綿貫【14】
 5 (三)横井【 6 】
 6 (中)土屋【13】
 7 (一)高松【49】
 8 (左) 森  【 0 】
 9 (右)兵藤【23】
10(捕)筒井【18】
11(指)山口【31】

控え:角田

スコア:藤本(智)

☆Gリーグ表彰☆
最優秀=住吉選手(南海ハーツ)
 優秀=矢野選手(南海ハーツ)
 優秀=小松選手(TEAMシゲル)

★ハーツ表彰★
殊勲賞=住吉(完璧な打球で、勝ち越し柵越え3ランホームラン!)
殊勲賞=矢野(被安打1の完投で、チームを勝利に導く!)
敢闘賞=小西(ライトへ技ありの二塁打に、好走塁も)
技能賞=綿貫(好調を維持し続け、この日もミラクル安打)
技能賞=兵藤(2つの四球がいずれも得点に結びつく)
技能賞=山口(センターへ会心の今季2本目安打)
守備賞=矢野(足元を襲う投ゴロに素早く反応し、アウトに)
守備賞=森(前進前進で2度のレフトフライを球際強くキャッチ)
山山賞=なし

試合動画

 朝まで雨が降っていたこの日、天候の回復と人工芝で雨に強いJ&Sフィールドのおかげで、無事にGリーグ第2戦が開催できた。試合は、先発の矢野投手が尻上がりの投球で被安打1の完投、打線も初回からよく機能し、南海ハーツがTEAMシゲルに8-2で勝利した。

 第1戦の新宿ブンブン戦に続き、筒井監督が先発のマウンドに送ったのは矢野〔左〕。課題は立ち上がり。この日も1・2番に四死球を与え、ランナーを溜めてしまうが、3番を三振、4番のキャッチャーゴロを筒井が好判断で三封〔中〕。無失点で切り抜けるかと思われた。しかし5番・小松選手が右中間へきれいにミートし〔右〕、2者を迎え入れる三塁打。シゲルが先制する。

 1回裏、ハーツは2番・矢野がエラー出塁すると、盗塁・パスボール・ワイルドピッチと続き、脚だけで1点を返す〔左〕。そして4番に座った天才?綿貫は、殿馬の秘打のように体に近づいてくるボールを避けながらバットの芯に当ててしまう、曲芸的なセンターへのクリーンヒット〔右〕。両軍ベンチからどよめきが湧き起こる。1試合に1度はスポットライトを浴びる千両役者が出塁するも、この回は1点止まり。

 2回裏のハーツは、一死から8番・森〔左〕がサードのグラブの先を抜けるレフト線への技ありヒット。兵藤〔右〕もしっかり四球を選び、山口の投ゴロ送球エラーの間に、2-2の同点とする。

 ここで早くもこの試合のクライマックスが。二死一三塁で打席に入った1番・住吉は完璧なタイミングでバット一閃〔中〕。打球はぐんぐん伸び、なんと左中間のフェンスを越える勝ち越し3ランホームラン! 新背番号1が放った今季第1号で、ハーツは5-2と大きくリードを広げる。

 3回裏、先頭打者は3番の小西〔左〕。普段は豪快なバッティングが持ち味だが、この日は巧打を見せる。小松投手の外角高めの球にポンとバットを合わせると、打球は右へ。それでもライトの頭上を越えてしまうのだから、恐るべきパワー。そして小西は走塁でもチームに貢献。一死三塁で5番・横井は強いゴロを放つも、前進守備のショート正面〔中〕。得点ならずと思われたが、一塁送球を見て、三塁ランナーの小西が果敢にホームを狙う。きわどいタイミングも好走塁でホームイン〔右〕。貴重な追加点となった。

 4回裏、先頭打者の森は2回とほぼ同じ位置にライナーを飛ばす〔左〕。今度は柏木三塁手がグラブに当てるが、捕球はできずレフト線を抜けていく。両軍を通じて唯一のマルチ安打を放った森。今シーズンの若手最年長は気合が違う。このヒットで森は.350となり、首位打者に返り咲いた。そして嬉しいのは筒井監督のタイムリー〔右〕。普段は強気で“男・四番”の筒井だが、Gリーグ2試合では、自らを4番から外している。これまで同様、中心打者としてチームを引っ張ってほしいという声が聞こえるなか、きっちり結果を出した。

 そして山口〔左〕もジャストミートのライナーでセンター前。5回には土屋〔右〕にもレフト線に落ちるヒットが出る。この日はどの打順からもコンスタントに安打が生まれて、打線のつながりを明確に実感できた。

 矢野は1回以降、肩も温まり、どんどん調子を上げていく。2、3回は4人ずつ、そして4~6回はきれいに3人ずつのパーフェクトピッチング。最終回は圧巻の3者連続空振り三振だった。調子を見極めながら、継投を考えていた筒井監督だが、危なげない投球に1イニングずつ矢野の続投を決断。結果的にそれが最後まで続き、矢野は完投勝利。
 南海ハーツとしてはこれ以上ない展開となった。開幕2連勝で首位に浮上。とても嬉しいが、まだ2試合。ここから大小さまざまな高さの山が目の前に現れるだろう。チーム全員の力で、頂を目指し、着実に歩を進めていきたい。

文責【6】

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2022.05.07

05月07日 あしたば戦 4-1

2022年5月7日(土)15:00~17:00
東台B面(ホーム)
フリーマッチ
【南海ハーツ vs あしたば】

H 000 301 0  4
A 000 010 0  1

投:住吉-小西〔勝〕-矢野
捕:若松

本塁打:なし
三塁打:小西(ハ)、若松(ハ)、友廣(あ)
二塁打:なし

 1 (左)楓貴※
 2 (三)近藤※
 3 (一)山本※
 4 (捕)若松※
 5 (二)兵藤【23】→藤本【 5 】
 6 (指)高松【49】
 7 (右) 森  【 0 】
 8 (遊)松尾【17】
 9 (中)土屋【13】→横井【 6 】→筒井【18】
10(投)住吉【 1 】→小西【29】→矢野【32】
11(指)角田※
※は助っ人

見学:筒井監督ご家族、上領みずきさん(ともに紅白戦に参加)

★ハーツ表彰★
殊勲賞=住吉、小西、矢野(コーチの助言を受け、完璧な投手リレー。小西は特大三塁打も)
敢闘賞=土屋(横井負傷交代後、中堅に戻り守備の要に)
技能賞=森(2回に左翼へのヒット。守備では右翼で好捕)
守備賞=兵藤(二塁守備でしっかり足を使い、軽快な動き)
山山賞=横井(中堅頭上越えの飛球にジャンピングキャッチを試みるも捕球できず、着地時に転倒。もし捕れていれば、継投ノーヒットノーランの可能性も)

試合動画

 コーチ兼助っ人含め16名というハーツ史上、稀にみる参加メンバーがそろう中での、あしたば戦。フリーマッチにもかかわらず、双方、大きなミスもなく、キビキビとした緊張感あふれる展開となり、7イニングを戦い切ってハーツ4-1の勝利となった。

 勝因はなんといっても、臨時コーチのアドバイスを受けながら好投を続けたハーツ投手陣の頑張り。助っ人陣の素早い動き出しに感化を受けたオリジナルメンバーの堅い守りも、勝利を確実にする一因になった。

 先制したのはハーツ。4回、先頭の楓貴選手〔左〕が四球で出塁すると二盗を決め、一死後、山本選手〔中〕が左前適時打を放つ。続く若松選手〔右〕の右頭上越え三塁打で、山本選手が長駆、本塁まで駆け抜け2点目。

 さらに兵藤〔左〕の浅い中飛で若松選手が激走、本塁を陥れ〔中〕、あしたば主戦の長堂投手〔右〕から、この回一気に3点を奪った。

 ハーツの先発投手は住吉〔左〕。テンポよく内外角に投げ分け、2イニングを完全に抑えた。バトンを受けた小西〔中〕は、先頭打者に四球を許したが、その後の6人を打ち取り、ノーノ―状態で三番手、矢野〔右〕につなぐ。このところ、ジキルとハイドを繰り返す矢野の立ち上がり、先頭打者に死球を与えると、続く打者には中堅頭上を襲う大飛球。この回から中堅の守りに入った横井が必死に捕球を試みるも、あと一歩届かず、球は後方を転々、打者走者は悠々、三塁まで達し、あしたばに1点を返されてしまう。しかし、この日の矢野は、これまでとは違う。試合後「ひと皮むけた」と本人が自信満々語っているように、若松捕手の的確なアドバイスに忠実に反応、力いっぱい投げ込むスタイルから、脱力⇒リリース集中のリズムに切り替えると、バラついていた投球が安定、6回、7回はあしたば打線に付け入るスキを与えなかった。

 この試合を緊張感あふれるものにしたのは、三本柱の好投に加え、助っ人陣の守りのリズムの良さによるところも大きかったのではないか。
 初回の一ゴロ〔左〕、4回の捕ゴロ〔中〕、再三にわたる三ゴロ〔右〕に、左翼への飛球などは、打球方向に目を向けたときには、遠目で見ても、もう何歩も動いている様子がよくわかる。ハーツの野手陣も、そうした動きに知らず知らずのうちに巻き込まれ、まるで、全員が一本のロープでループ状につながれて、一人が動けば、その動きにつられて、周りも同じリズムで動いてしまう、そんな好循環が生まれたのではないか(と個人的には思っている)。守りでの第一歩の大切さを、あらためて実感した一戦だったようにも思う。

 次戦はGリーグ戦。試合後の反省会を含めて、この日、1日の感覚を忘れずに試合に臨めば、結果はおのずとついてくるにちがいない。

文責【23】

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2022.04.30

04月30日 新宿ブンブン戦 11-2

2022年4月30日(土)15:00~17:00
羽根木公園B面(ホーム)
Gリーグ第1戦
【南海ハーツ vs 新宿ブンブン】(1回戦)

B 200 00|0    2
H 504 20|x  11  

投:矢野〔勝〕-小西
捕:綿貫-筒井

本塁打:なし
三塁打:なし
二塁打:土屋(ハ)

 1 (遊)住吉【 1 】
 2 (投)矢野【32】
 3 (左)小西【29】
 4 (三)横井【 6 】
 5 (捕)綿貫【14】
 6 (一)高松【49】
 7 (二)兵藤【23】
 8 (中)土屋【13】
 9 (右)藤本【 5 】
10(指)筒井【18】
11(指)山口【31】
12(指)角田

スコア:藤本(智)

☆Gリーグ表彰☆
最優秀=矢野選手(南海ハーツ)
 優秀=綿貫選手(南海ハーツ)
 優秀=神風選手(新宿ブンブン)

★ハーツ表彰★
殊勲賞=矢野(2点は許すも5回までノーヒット投球)
殊勲賞=綿貫(初回に逆転の2点適時打)
敢闘賞=土屋(初回に2点適時二塁打)
技能賞=住吉(2安打4盗塁2得点でリードオフマンの役割果たす)
守備賞=小西(レフトで逆光の中、落ち着いてフライを好捕)
山山賞=横井(タッチプレーのところをフォースプレーと間違える)

試合動画

  いよいよ2022年Gリーグが開幕。ハーツは先発・矢野の好投もあり、新宿ブンブンに逆転勝ち。好スタートを切った。

 1回表、「開幕投手」に指名された矢野〔左〕がマウンドに上がり、ハーツの2022年Gリーグ戦がスタートした。が、立ち上がりの矢野はボールが上ずり一、二番に連続でストレートの四球。自らのけん制悪送球も絡んでピンチを招き、左犠飛(小西〔右〕が逆光の中で好捕)と内野ゴロの間に2点を失った。

 しかし、この日のハーツは相手の先制にも慌てることなく、その裏すぐに反撃に転じた。先頭の住吉(新背番号1を初披露)〔左〕が幸運な内野安打で出ると二盗、矢野の四球と重盗で一死二、三塁と好機を作る。ここで小西がセンターへ犠飛〔右〕を上げてまず1点。敵失もあって二、三塁に走者が残る。

 一死後、打席に入ったのは、今季絶好調で勝負強さが光る綿貫。このチャンスにも鮮やかにセンター前にはじき返す逆転の2点適時打を放った〔左〕。ハーツはさらに兵藤の四球などで攻撃をつなげて二死二、三塁とすると、土屋〔右〕が左中間を襲う2点二塁打を放って加点した。

 ゲームの主導権を握ったハーツは、3回にも先頭の横井〔左〕の中前打からチャンスを作ると3つの押し出しと山口〔中〕の今季初安打となる適時打で4点、4回にも住吉〔右〕の中前打を足掛かりに2点を加え、ゲームを一方的にした。

 立ち上がりこそ安定感を欠いた矢野〔中〕だが、外の変化球が決まりだすとともに、ストレートも抑えが効きだし、2回以降は危なげない投球。2回は3者凡退、3回は2四球と暴投でピンチを招くもそのあとを3者連続三振に斬って取るなど、2回から5回までは外野に一本も飛ばされることなく、5回までノーヒットで抑え込む快投で勝利を引き寄せた。

 また、最終回にマウンドに上がった小西〔中〕も速球が冴えた。三塁前に転がる当たりに、自ら2度の好守を見せたが、不運な内野安打になったり、サードがタッチプレーの状況をフォースプレーと勘違いして結果的に野選となるなどしてピンチは招いたが、威力のあるストレートで押して3奪三振で締めた。

 投手が踏ん張り、攻撃陣は7四球12盗塁でつないで6安打で2ケタ得点と、まずはいい形でGリーグのスタートを切ったハーツ。次戦からも一戦一戦、集中力を持ってこのような形を出していければ、昨年とはひと味違う戦いができる可能性は十分にあるだろう。

文責【5】

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2022.04.23

04月23日 YBC-67戦 7-5

2022年4月23日(土)15:00~17:00
上井草スポーツセンターB面(ホーム)
《兵藤雄之選手 還暦記念試合》
【南海ハーツ vs YBC-67】

H 004 3|2x  7(9)
Y 311 0|      5

投:兵藤-住吉〔勝〕-矢野〔S〕
捕:綿貫-筒井

本塁打:なし
三塁打:なし
二塁打:矢野(H)、吉竹(Y)、横澤(Y)

 1 (投)兵藤【23】
 2 (中)久原【24】
 3 (左)松尾【17】
 4 (捕)綿貫【14】
 5 (右)山口【31】
 6 (一)藤本【 5 】
 7 (指)高松【49】
 8 (二)小西【29】
 9 (指)住吉【51】
10(遊)矢野【32】
11(三)横井【 6 】
12(指)筒井【18】

見学:永山【36】、角田、藤本智子(スコア)
撮影:住吉誠

★ハーツ表彰★
殊勲賞=横井(センター返しの勝ち越し2点タイムリー!)
敢闘賞=綿貫(3回に右打ちで同点2点タイムリー)
敢闘賞=矢野(同点犠飛&二塁打に、抑えで火消し)
技能賞=兵藤(反撃の犠牲フライ&先発1イニング)
技能賞=住吉(チーム初ヒット&今季初勝利)
技能賞=藤本(3打席3四球で出塁率10割&2得点)
守備賞=兵藤(2回にサードで軽快にゴロを捌く)
守備賞=松尾(4回一死満塁で左飛をキャッチし、失点防ぐ)
守備賞=小西(セカンドからライトまで果敢にフライを追う)
山山賞=なし

試合動画

 4月23日のバースデー当日に行われた兵藤雄之選手の還暦記念試合。背番号の23は、誕生日が由来なのかもしれない。YBC-67さんの胸を借りて、快晴の上井草スポーツセンターでプレーボール。メジャーの大谷と同じように、1番ピッチャーとして、最初に打席に入る兵藤〔中〕。

 おそらく緊張もあったなか、フルスイング〔左〕。打球はサードゴロとなったが、まずはここから。2番の久原〔中〕は久しぶりの参加。四球を選び、チーム初出塁。俊足を生かし二盗を成功させるも、クリーンアップが続かず、YBC先発の松本投手〔右〕に抑えられる。

 打つだけではない。先発投手としてマウンドに上がった兵藤〔左〕。もともと肩が強く、これまでも投手経験がある。先頭打者だけでなく1イニングを任された。1・2番の吉竹親子に四球を与えると、YBCは果敢にダブルスチールを成功させる。ここで兵藤は3番・小美濃選手を投ゴロに打ち取るが〔中〕、一塁への送球が逸れてしまい、先制を許す。次打者も投ゴロで、今度は落ち着いて一塁アウト。しかし三塁ランナーの好走塁でYBCは2点目。兵藤はここで意地を見せる。5番打者から三振を奪い、2アウト。だがYBCは攻撃の手を緩めない。6番・大島選手が絶妙な三塁前セーフティバント〔右〕で3点目。それでも兵藤は1回を最後まで投げ切る。二刀流を終え、ここからは内野守備に。

 2回裏からハーツは住吉〔左〕にスイッチ。ここでいきなり見せ場が。サードにポジションを移した兵藤の前にゴロが飛ぶ。兵藤は軽快なステップで無駄なく処理し、送球も完璧〔中〕。ベンチは大いに沸く。住吉は次打者から三振を奪い、無失点で終わりたかったが、YBC打線はさすがの粘り。11番・菅野選手が巧みなバットコントロールでレフト前にヒットし、二盗後に1番・吉竹選手が左中間へ見事な打球〔右〕。レフトの名手・松尾が懸命に走り、グラブで触れるも捕球はできず、タイムリー二塁打となる。

 序盤は押され気味に進んだが、ハーツ打線はなんとしても奮起しなければならない。兵藤の還暦試合に勝利を、その合言葉で試合が動く。2回まで完璧に抑えられていた松本投手に対し、3回表、先頭の住吉〔左〕が俊足を生かし、投手左に内野安打。続く矢野〔右〕もライトへ巧く運び二塁打。

 無死二三塁となり、横井の当たりはセンター前の浅いフライ。小美濃選手が懸命に前進しグラブで触れるがボールは地面に落ち、まず1点。そして一死二三塁で、主役の兵藤に打順が回る。ここで兵藤は勝負強さを発揮し、きっちりとライトへ犠牲フライ〔左〕。2-4とハーツが追い上げていく。久原が遊失後、3番・松尾〔中〕は死球出塁。そして筒井監督就任後、初めて監督以外が4番の座に。ここはオレしかいないだろと打席に入ったのは綿貫。すると、プレッシャーも感じずに打ってしまうのが、敬ちゃんのすごい?ところ。得意の右打ちで2点タイムリー〔右〕。劣勢から一気に4-4の同点とする、貴重な打点だった。

 3回裏、住吉は2者連続奪三振で快調。しかし好打者・5番の横澤選手がライトとセカンドの間に運ぶ二塁打〔中〕。このあと、なんと3四死球でまさかの押し出し。コントロールの良い住吉にしては珍しい展開になってしまったが、次打者を三振でこの回を最少失点で乗り切る。

 再びリードを許したハーツだが、この試合は負けるわけにいかない。YBC二番手の菅野投手は今年3月に還暦を迎えたばかり。ダイナミックなマサカリ投法〔左〕で速球を投げ込む。4回表の先頭打者は、こちらも10月に還暦となる藤本〔中〕。還暦対決となったが、年下の藤本がきっちり四球を選び、同点のランナーとして出塁する。続く高松〔右〕は腰の不調を抱えながらも、兵藤の還暦試合とあって、4試合ぶりに参加を決断。結果は死球となるが、貴重な出塁。次に打席に入った小西はもちろん打って返したかったが、冷静と情熱のあいだで四球を選ぶ。

 一死満塁となり、10番・矢野も気合が入っていた。ジャストミートした打球はまっすぐにセンターへ〔左〕。抜けて走者一掃と思われたが、ここでセンターの小美濃選手が大ファインプレー。ライナーを見事にキャッチし、同点犠牲フライの1点にとどめる。11番の横井は兵藤につなぐことだけを考えていた。高松と小西の重盗で二三塁にしてもらうと、自分の持ち味であるセンター返し〔中〕。セカンドの小宮山選手が必死にグラブを出すが弾かれ、この間に二者が生還し、ついに7-5と逆転。続く筒井のサードゴロがエラーを誘うと、1番・兵藤へ。熱血・菅野投手vs静謐・兵藤は、冷静に四球を選んだ兵藤に軍配〔右〕。後半に入り、熱き闘いがさらに盛り上がってきた。

 4回裏は矢野〔左〕がマウンドへ。普段は先発を任されることの多い矢野だが、この日は2点差で抑え役に。YBC打線はもちろん再逆転を狙ってくる。そして四死球とエラーで無死満塁、好機を迎える。還暦試合を勝ちで締めたい。矢野はここからエンジンを上げる。ピッチャーフライ、レフトフライ(松尾の好守)で二死とすると、YBCの4番・ひろし選手との対決に。矢野は渾身のストレートを投げ込む。ひろし選手もフルスイングで応戦する。わずかに矢野の気迫が勝り、空振り三振〔右〕。還暦試合の終盤には、両チームの若手同士がともに勝利をつかむために全力プレーを見せる。清々しい一場面だった。

 スコア上では4回の表裏終了時点の7-5で南海ハーツがYBC-67に勝利。わずかに残る陽光の下で、5回表もハーツの攻撃は続けられた。二死となるが、今季初出場の5番・山口〔左〕が四球を選ぶ。藤本、高松も四死球でチャンスを広げ、二死満塁で小西が打席に。粘って粘って、最後はライトへ渋く2点タイムリー〔右〕。ここで時間切れとなり、試合終了。

 南海ハーツメンバーの気持ちが後半の逆転につながった好試合。対戦を快く引き受けてくださったYBC-67さんの協力もあり、真剣で熱い野球が繰り広げられました。兵藤選手の還暦記念試合に携わっていただいた皆さん、ありがとうございます。


兵藤雄之選手の雄姿


試合後に参加メンバーで記念撮影

文責【6】

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