週刊ハーツ

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2022.03.26

03月26日 アメーバ戦 8-2

2022年3月26日(土)12:00~14:00
錦糸公園A面(ビジター)
フリーマッチ
【アメーバ vs 南海ハーツ】

A 100 100  2
H 202 40x  8

投:矢野〔勝〕-住吉-高松-小西〔S〕
捕:筒井-綿貫-横井

本塁打:小西(ハ)1号、綿貫(ハ)1号
三塁打:綿貫(ハ)、【17】(ア)
二塁打:住吉(ハ)

 1 (遊)住吉【51】
 2 (左) 森  【 0 】
 3 (二)小西【29】
 4 (捕)筒井【18】
 5 (一)高松【49】
 6 (投)矢野【32】
 7 (中)土屋【13】
 8 (三)横井【 6 】
 9 (右)兵藤【23】
10(指)綿貫【14】

★ハーツ表彰★
殊勲賞=綿貫(今年初参加で、本塁打&三塁打の大活躍!)
殊勲賞=小西(今季チーム初本塁打に、無失点セーブ!)
敢闘賞=住吉(マルチ安打&5盗塁に、投でも三者凡退)
技能賞=綿貫(ファウルで何球も粘りマルチ安打、殊勲賞とダブル受賞)
守備賞=兵藤(ライトで2度の難しいフライを、球際強くナイスキャッチ)
山山賞=なし

試合動画

 毎年対戦していただいているアメーバさんと今年初試合。開始時には雨も降り出し、試合続行も心配されたが、両チームの日ごろの行いの良さを空が見ていたのか、すぐに止み、最後まで行うことができた。

 ハーツの先発は矢野〔中〕。今季チーム5試合目、筒井監督はスターター、セットアッパー、クローザーそれぞれの適性を見ながら、四本柱の配置を考えているようだ。矢野は2イニングを6四死球と、制球面での課題は残ったが、特に2回は無死満塁から三者連続奪三振と、自ら作ったピンチを自分の力で脱出する力強さを見せてくれた。

 1回表に1点を先行されたハーツだが、その裏にハーツを背負って立つ男・3番小西が豪快な一発を放つ〔中〕。レフトの頭上を越えていくランニングホームランで、さすがの一撃だった。

 ハーツは小刻みな継投。3回を任された住吉〔中〕は安定感抜群で、三者凡退。住吉の特長はスライダーの切れとコントロールの良さ。スリーツーからでもスライダーを要求できるほどで、今季の防御率は3.00。草野球ではなかなかの数字である。もともと球威もあり、特に短いイニングなら簡単に点を与えないだろう。

 3回裏のハーツは、今年初登場の千両役者・綿貫が先頭打者。練習なしのいきなりの参加だと、すぐに結果を出すのは難しいものだが、天性のバットコントロールを駆使しファウルで何球も粘る。すると、だんだんタイミングも合ってくる。そして狙いすましたかのように、ライトのグラブの先をライナーで抜ける快打を放つ〔左〕。ブランクの影響が一番出るのは脚だが、なかなか前に進まないものの懸命に走る。数年前の開幕時に、脚がもつれ、見事に転び、シャチホコ体勢を披露してしまった“けいちゃん”だが、この日は違った。しっかりサードまで走り通し、見事な三塁打。綿貫が打つと、ハーツベンチは盛り上がる。ここで1番・住吉〔右〕がきっちりセンターへタイムリー。ハーツは4-1とリードを広げる。

 4回表は高松〔左〕が登板。投球テンポとコントロールの良さはさすがで、守備陣もとても守りやすい。先頭打者のセンター右へのライナーに対し、土屋が果敢にノーバウンド捕球を試みる〔右〕。惜しくも届かず三塁打となったが、マウンドの高松自身が「つっちーのトライは嬉しかった」と語ったように、勇気あるプレーはメンバーを盛り立てる。この回1点を返したアメーバは2-4と点差を縮めた。

 試合の流れを引き寄せたいハーツは4回裏、先頭の6番・矢野〔左〕がしぶとくレフトへ安打。盗塁とワイルドピッチで三進すると、土屋のショートゴロ間にホームイン。横井もエラーで三塁まで進むと、持ってるエンターテイナー綿貫に打順が回る。第1打席ですっかり感覚をつかんだか、今度はグインと引っ張る〔中〕。打球はショートのグラブの上を抜けたと思ったら、そのまま左中間を転々。綿貫は3回に続き、走る走る。今度はホームまで達し、爽快な2ランホーマー!なんとこの日7塁打の大活躍を見せる。そして住吉も続き、二塁打〔右〕。この回の4点がダメ押しとなった。


 5回表からは小西〔中〕がマウンドに上がる。この日はクローザーの役割だ。小西は昨年最後の登板で、4回無失点ノーヒットピッチを披露し、投手としての可能性を大いに見せてくれた。そして今年の3月5日の試合でも好投。速球のパワーはチーム随一。ここ最近は自慢のストレートでしっかりストライクを取れるようになり、特に右打者の外角低目に決まったときはウイニングショットとなる。小西は2イニングを投げ切り、四球こそ与えたものの、牽制で一塁ランナーを刺すなど自らのピッチングを助け、力のあるストレートで無失点。セーブを手にし、見事な抑え役となった。

 8-2で勝利した南海ハーツ。攻撃にも目が行くが、ライトを守った兵藤の好守備も勝ちに貢献。3回と6回に難しいライトフライを球際強くキャッチし〔中〕、ともにイニングの3アウト目で、がっちり堅守の素晴らしい動きだった。

 3月を2勝1分で終えたハーツ。筒井監督の船出も上々と言えるだろう。
 次週は兵藤の知り合いのチーム・ラジカルズ戦。野球部経験者が多く、強豪のようだ。兵藤は4月後半に還暦記念試合を控えている。そこまで良い流れを続けていけるよう、しっかりメンバーを揃え、ラジカルズさんに食らいついていきたい。

文責【6】

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2022.03.12

03月12日 TEAMシゲル戦 7-7

2022年3月12日(土)11:00~13:00
二子玉川緑地運動場D面(ホーム)
フリーマッチ
【南海ハーツ vs TEAMシゲル】

H 300 4|0  7
S 340 0|x  7

投:矢野-小西-住吉
捕:筒井-横井

本塁打:なし
三塁打:なし
二塁打:土屋(ハ)、住吉(ハ)、小西(ハ)、最上(シ)、松平(シ)

 1 (遊)住吉【51】
 2 (投)矢野【32】
 3 (二)小西【29】
 4 (捕)筒井【18】
 5 (三)横井【 6 】
 6 (左) 森  【 0 】
 7 (指)兵藤【23】
 8 (中)土屋【13】
 9 (一)藤本【 5 】
10(右)宮本【19】
11(指)高松【49】

★ハーツ表彰★
殊勲賞=なし
敢闘賞=住吉(2回に勝ち越し打点&試合を締める冷静な投球)
敢闘賞=矢野(2安打2打点。先発投手としてしっかり試合を作る)
敢闘賞=小西(強烈なレフト線二塁打に、守備でも安定感)
技能賞=土屋(勝ち越しに結びつく二塁打含むマルチ安打。守備では強肩披露)
技能賞=兵藤(完璧なレフト前ヒット。今シーズン好調維持)
守備賞=なし
山山賞=高松(球場に着くまで、開始時間間違いに気づかず)

試合動画

 ぽかぽか陽気のなか行われたTEAMシゲル戦。
 ハーツの先発は矢野〔左〕。初回、1、2番打者を四球で歩かすと、一死から4番・最上選手〔中〕が放った打球はファーストミットの先を抜けていき、これが先制2点タイムリー二塁打となる。次打者は三振で二死後、6番・松平選手〔右〕は追い込まれながらも矢野の決め球をレフト線へフルスイング。タイムリー二塁打で計3得点。

 シゲルの先発は小松投手〔左〕。住吉の四球、矢野のライトへの渋いヒット〔中〕のあと、4番・筒井の打球はサードゴロエラーとなり、まず1点。筒井が二盗を試みた際、キャッチャーからの送球がセカンドのグラブをかすめ外野に転がる間に矢野がホームイン。二死三塁から6番・森〔右〕がうまくセンターに運んでタイムリー。3-3の同点とする。

 矢野は2回表、2奪三振などでシゲル打線を抑える。この好投が裏の打線につながる。先頭の8番・土屋〔1左〕がセンターの頭上を越える二塁打で出塁すると、1番・住吉〔1右〕がセンターへの二塁打で勝ち越し。2番・矢野〔2左〕はレフトへ完璧なライナーで、2点タイムリー。3番・小西〔2右〕もレフト線へ会心の当たりでさらにチャンスメイク。1、2、3番が見事に監督の期待に応え、この回、計4点。ハーツは7-3とリードを広げる。


 この日の矢野はリードをもらってからもマウンドで落ち着きがあった。キャッチャーフライを好捕した筒井のアシストもあり〔左〕、3回表を無失点。流れはハーツに傾きつつある。3回裏には、兵藤〔中〕がレフトへクリーンヒット、土屋〔右〕もセカンドへの安打でつづき、打線も好調だ。

 このまま継投で勝ち切りたいハーツだったが、シゲルが粘りを見せた。4回表から登板した小西〔左〕に対し、四死球で得たチャンスを着実に活かし、最上選手の犠牲フライ〔中〕などで計4点。ここでまた試合は振り出しに戻る。昨年末からコントロールに磨きがかかり、速球を活かしながらストライク先行のピッチングができるようになった小西だが、この試合に限っては思い通りに制球できなかった。投手に不利なカウントでも辛抱強く投げ抜くことで、守備陣からの信頼はさらに厚くなっていくことだろう。この回からマスクを被った横井はもっと体でボールを止めたり、投手や野手陣に頻繁に声かけをし、チームを鼓舞する姿勢を見せてほしかった。
 ハーツは5回表から住吉〔右〕にスイッチ。最初の3人の打者には四死球を与えてしまうが、そのあとによく粘った。2奪三振などで無失点に抑え、ここで時間切れに。

 7-7で引き分けた試合。両チームともに守備陣が投手の足を引っ張ってしまう場面もあったが、両打線はチャンスを着実に得点に結びつけた。シーソーゲームの末、同点だったということは実力も拮抗している証しだろう。まだ3月ということもあり、この日はフリーマッチとして組んでいただいたが、Gリーグでの対戦が楽しみだ。

文責【6】

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2022.03.05

03月05日 エースハンターズ戦 6-2

2022年3月5日(土)12:00~14:00
東調布公園(ビジター)
フリーマッチ
【エースハンターズ vs 南海ハーツ】

H 022 002|0  6
A 000 020|x  2

投:小西〔勝〕-矢野-高松-住吉
捕:筒井-横井

本塁打:なし
三塁打:なし
二塁打:住吉(ハ)、小西(ハ)、【5】(エ)

 1 (中)土屋【13】
 2 (遊)矢野【32】
 3 (投)小西【29】
 4 (捕)筒井【18】
 5 (一)高松【49】
 6 (二)住吉【51】
 7 (三)横井【 6 】
 8 (指)兵藤【23】
 9 (左) 森  【 0 】
10(右)藤本【 5 】

★ハーツ表彰★
殊勲賞=小西(投げては先発で2回無失点の好投、打っては持ち前の長打力発揮の2点二塁打)
敢闘賞=横井(今シーズンはチャンスに強い!2安打2打点の活躍)
敢闘賞=住吉(連打の口火を切る二塁打に好走塁も光る。投げては抑えで1回無失点の好投)
敢闘賞=森(若手最年長はしぶとく2安打。『全員4打席』に貢献)
技能賞=兵藤(2回表、右中間へ適時打。技だけでなく力強さもあった強烈な一打)
技能賞=矢野(ライトへの技あり安打。無四球2イニングピシャリと巧みな投球)
守備賞=住吉(慣れないセカンドで3つのゴロ処理。不規則な打球にもキッチリ対応)
山山賞=なし

試合動画

 筒井新監督体制での初勝利だ!南海ハーツは3月5日、大田区の東調布公園でエースハンターズと対戦。投げては小西-矢野-高松-住吉の「投の四本柱」が機能。打線も10安打を放ち先制、中押し、ダメ押しと効果的に得点を重ねる理想的な試合運びを見せ6対2で今シーズン初勝利を飾った。 
 1対14。2月26日、Gリーグのライバル・あしたばに完敗してから1週間後、ハーツは投打で見違えるような姿を見せた。 

 先発はあしたば戦で1回2/3自責0と奮投した小西〔中〕。1回裏、味方失策などで二、三塁に走者を背負うも、伸びのあるストレートを軸に2三振を奪う力投でピンチを切り抜ける。さらに2回も振り逃げを含む2奪三振。球威も十分で相手にフルスイングを許さず、2回無失点と躍動した。 

 一方、前試合で散発4安打と力を出しきれなかった打線は2回表、相手投手の制球の良い投球に1~5番まで連続で抑えられていた。しかし、6番・住吉が沈黙ムードを打ち破る。今季自身初安打となるレフトへの二塁打〔1左〕でチャンスを作ると、続く横井〔1右〕のレフトへのクリーンヒットで二塁から快足を飛ばし先制のホームを踏んだ。さらに横井が暴投で二塁へ進むと、8番・兵藤〔2左〕が右中間へ力強い打球を運び追加点。続く森〔2右〕もこの流れに乗り、レフトへのポテンヒット。この回、4連打と、下位打線が奮起し2アウトから2得点を挙げてみせた。


 3回表も矢野〔1左〕、筒井〔1右〕のライトへの安打に高松の四球で一死満塁とすると、ここでも住吉〔2左〕が俊足を発揮しショートへの適時内野安打。さらに横井〔2右〕がライト前へこの日、2打点目となるタイムリー。この回も2点を挙げ序盤を優位に進めた。


 4対0でリードの3回裏、筒井監督は好投の小西から矢野〔左〕にスイッチ。その矢野は効果的にゴロの山を築き、2イニング連続の「三人斬り」。打者6人を無安打に抑える完璧なリリーフで前回の6四死球5失点を払拭するかのようなピッチングを見せた。5回からは、高松〔右〕が今年初のマウンドへ。持ち前のテンポの良い投球で幸先よく2アウトを奪うも、その後4安打を絡められ2失点。さらに一打、逆転の二死満塁の窮地で相手の四番を迎えるも、ここは百戦錬磨のベテランが意地を発揮。レフトフライに打ち取り、逆転は許さなかった。 

 4対2と詰め寄られた6回表。相手の追撃ムードを断ち切りたいハーツは、この回先頭の藤本が四球を選ぶと1番・土屋も敵失で出塁し一死二、三塁の好機を作る。ここで3番・小西〔左〕がレフトの頭上を越える二塁打を放ち、藤本、土屋が生還。貴重な2点タイムリーとなった。その裏は住吉〔右〕が鋭いスイングを見せる相手打線に2安打1四球を許し一死満塁のピンチとなるが、ここから投ゴロ、三振と後続を断ち、無失点に切り抜けた。 

 試合は7回表のハーツの攻撃で終了。盤石な投手リレーに打線も10安打6得点。先発10人全員が4打席に立てるという理想的な試合展開でハーツは筒井監督体制で初勝利。投打だけでなく今回は、守備起用でも好材料を得た。 
 中でも住吉の二塁起用が成功。投手以外は三遊間を守ることが多い住吉だが、この試合は3つのセカンドゴロをさばいてみせた。前回のあしたば戦は小西が「強肩二塁手」として中継プレーで走者を刺しているだけに、セカンドを誰が守るかも、今後の楽しみになってきそうだ。 
 さらに6回裏、サードに就いた矢野が三塁線の当たりをバックハンドで好捕し、難しい体勢からノーバウンド送球でアウトを取る好プレーを披露。横井、住吉、高松、小西ら激しい正三塁手争いに名乗り出る形となった。そして外野では土屋が4回裏、判断よく後方のフライを好捕したことに加え、2度、センターゴロを狙いに行くチャレンジ精神でチームを勇気づけた。 

 「ピンチを背負いながら決定打は許さない」、「2アウトからでも得点を奪う」など好チームを相手にも粘り強さを見せたハーツ。派手に勝ち、派手に負ける浮き沈みの激しい戦いもチームの魅力の一つだが、こういった巧みな試合運びができることも、今後の自信にしていきたいところだ。

文責【0】

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2022.02.26

02月26日 あしたば戦 1-14

2022年2月26日(土)15:00~17:00
J&Sフィールド(ビジター)
フリーマッチ
【あしたば vs 南海ハーツ】

H 000 100    1
A 321 710x 14

投:矢野〔負〕-住吉-小西
捕:筒井-横井

本塁打:なし
三塁打:なし
二塁打:矢野(ハ)、安藤2(あ)、恵美(あ)

 1 (中)久原【24】
 2 (一)高松【49】
 3 (二)小西【29】
 4 (捕)筒井【18】
 5 (遊)住吉【51】
 6 (三)横井【 6 】
 7 (左) 森  【 0 】
 8 (右)藤本【 5 】
 9 (投)矢野【32】
10(指)兵藤【23】

★ハーツ表彰★
殊勲賞=なし
敢闘賞=兵藤(打線全体が苦しむ中、チーム初安打を記録)
技能賞=なし
守備賞=高松(ファーストで前方のフライをダッシュよく好捕)
守備賞=久原、小西、住吉(右中間深いところから好中継で打者走者を二塁に刺す)
山山賞=なし

試合動画

 いよいよハーツの結成25年目となる2022年の戦いが始まった。今季のハーツは筒井新監督が誕生。その第1戦とあって、若手組を中心に10選手が集まり、気持ちも新たにスタートを切った。
 筒井新監督は、「監督・四番・捕手」と、かつてのノムさん(知ってる人はほとんどいないかもですが、南海時代です)張りの陣頭指揮スタイル。ほぼ昨年に近いオーダーでの船出となった。

 しかし、冬の間も休むことなく活動するあしたばは、約2カ月のオフ後の初戦の相手としてはちょっと厳しかった。ハーツは今季も投手陣の軸と期待される矢野〔中〕が先発したが、初登板とあってかもう一つ制球がまとまらず、初回に4四死球に失策が絡んで3失点、2回には四球の走者をヒットでかえされる流れとなって2点を失った。

 ただそんな中、2回には守備で好プレーが続いた。無死二塁から尾崎選手〔左〕の右中間安打で1点を失ったが、右中間深くで追いついたセンターの久原から小西がつなぎ、最後は住吉がショートバウンドをうまくキャッチして素早くタッチ、打者走者を二塁に刺した〔中〕。このあたりは、セカンドに小西を置く新監督の守備の構想の効果ともいえるか。その後にも、ファーストの高松が前方の小フライをダッシュよくキャッチする好プレー〔右〕が出た。

 一方、ハーツ攻撃陣は、やはり初戦とあってか、あしたば先発の長堂投手〔左〕の速球と変化球の前に立ち上がりはほとんどいい当たりを飛ばせなかった。そんな中で、ようやく3回、沈黙を破ったのが、ラストバッターの兵藤だ〔右〕。ライト前に落とし、今季チーム初安打を記録。

 これで少し楽になったハーツは、4回に高松〔左〕の内野安打を足場に、二死一、三塁から住吉の二盗で悪送球を誘い、三走がかえってこのゲーム唯一の得点。5回、6回には矢野〔中〕が二塁打で、また筒井〔右〕も鋭い右打ちで今季初安打を記録した。

 ハーツは3回からは住吉〔中〕がマウンドに上がったが、やはり初登板のうえにやや厳しい判定もあってボールが先行、さらに深い人工芝で打球の勢いが死んでしまう球場に守備陣が対応しきれなかった面もあって大量失点を喫した。

 ゲームはそのままの流れで終わり、点数から言えば、前半で勝負あり、というゲームになってしまったが、ただこの日に関して言えば、調整具合の差が出てくるのはある程度は織り込み済みでやむなきこと、という部分もあった。点差がついても森や久原ら守備陣からの声が途切れることはなく、終盤2回は3番手の小西〔中〕が1失点で踏ん張るなど、最後まで全員が気持ちを切らせることなく前向きに戦う姿勢は見えていた。気持ちの上では、この日の出場メンバーは間違いなくシーズン中モードに入れたはず。決して大敗だからと今季を悲観する必要はないだろう。

 あとは、それぞれが状態を上げ、どれだけ動きを取り戻してこられるか。次はそれぞれに、投・攻・守に初戦とは一段違ったものが出てくるはず。次戦こそは、それを結集して、なんとか新監督に初勝利をプレゼントしたいところだ。

文責【5】

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2021.12.18

12月18日 学研野球部戦 3-8

2021年12月18日(土)12:00~14:00
ガス橋緑地6号面(ビジター)
フリーマッチ
【学研野球部 vs 南海ハーツ】

H 000 210 0  3
G 023 300 x  8

投:矢野〔負〕-住吉
捕:筒井-綿貫

本塁打:なし
三塁打:なし
二塁打:筒井

 1 (投)矢野【32】
 2 (左) 森  【 0 】
 3 (遊)住吉【51】
 4 (捕)筒井【18】
 5 (三)横井【 6 】
 6 (二)藤本【 5 】
 7 (中)宮本【19】
 8 (指)太田【16】
 9 (指)綿貫【14】
10(一)高松【49】
11(右)兵藤【23】

★ハーツ表彰★
殊勲賞=なし
敢闘賞=筒井(レフトへ会心の2点タイムリー二塁打)
技能賞=藤本(センターへ技ありのヒット)
技能賞=綿貫(今日もライトへタイムリー)
技能賞=森(絶妙のバットコントロールで内野安打)
守備賞=住吉(ショートで再三の守備機会に、動き良く処理)
山山賞=なし

試合動画(前半)
試合動画(後半)

 前日より大きく気温が下がる予報だったが、快晴で心地よいガス橋緑地6号面。
 この日は2022年度の開幕戦扱いで行われ、3年間ハーツを引っ張ってくださった高松監督のラスト采配。正規メンバー11人が集まり、試合は静かにスタートした。

 ハーツのトップバッターは矢野。なんとこの日は左打席に立つ〔左〕。初めてとは思えないほど、フォームは自然でやわらかい。初打席で結果が出れば最高だが、残念ながら投ゴロに。3年前に某背番号6が一瞬左打ちに挑戦したことがあったが(すぐに右に戻していた)、矢野には両打ちをものにしてもらいたい。
 学研野球部の先発投手〔右〕は非常にまとまっていて、ストレートとスライダーのコンビネーションが良く、2番から6番まで5者連続奪三振。結局最初の3イニングはパーフェクトピッチ。序盤のハーツは手も足も出なかった。

 ハーツの先発は矢野〔左〕。1番・投手での起用には、ハーツの二刀流としての期待が込められている。初回は3四死球を与えるも、要所を締めて無失点。しかし2回は9番打者〔中〕のレフトへの二塁打などで2点、3回には8番打者〔右〕の左中間を破る3ランホームランで3点を失う。

 0-5で迎えた4回表、まず最初のランナーを出したいハーツは、頼れる男・高松〔左〕がレフトへヒット。一死後、内野エラーがあり、続く若手最年長の森はふわっと打ち上げ〔中〕、これが投手の真後ろにポトリと落ち、満塁に。ここで4番・筒井が、制球されたストレートにロックオン〔右〕。レフトへ会心の2点タイムリー二塁打を放つ。反撃開始のハーツは2-5と追い上げる。

 4回裏、学研打線は打者一巡の猛攻、5番打者の左中間本塁打〔中〕などで計3点。各選手の振りが良く、確実にミートしてくる。ライナー性の当たりも多く、野手の間を抜いていく打球が印象に残った。

 5回表、ハーツは先頭の6番・藤本〔左〕がうまくボールを掬い、センターへのヒット。送球エラーで二塁まで進み、続く宮本〔中〕はぴたりとミートするが、ショートの好判断で二塁走者がアウト。二死二塁となるが、ここでミスター右打ちの綿貫がその名の通りにライトへ運びタイムリー〔右〕。3-8とし、打線が粘りを見せる。

 5回裏からハーツは住吉〔左〕が登板。ここ最近好調で、この日も直球に伸びがあり、スライダーとのコンビネーションも良い。5回、6回をテンポよく抑え、無失点。バッテリーを組んだ綿貫〔右〕もキャッチャーとして貢献でき、上機嫌だった。

 試合は8-3のスコアのまま、学研野球部が南海ハーツに勝利。両チーム、攻守の切り替えが速く、7回まで行えたのも嬉しい。けが人を出すこともなく、無事に2021年ラストゲームを締めくくることができた。

 試合後には納会が行われた。選手間投票の結果が発表され、チーム五冠王の小西峻選手が2021年度のMVPに! 成績も素晴らしいが、チーム運営への貢献も評価された。
 高松監督のもとで3年間戦った南海ハーツ。この数年に若手メンバーの加入もあり、元気いっぱいのベテラン勢と入り交じりながら、明るい雰囲気で野球を続けられている。チームNo.1のリーダーシップを誇る高松監督の采配・決断力、そしてプレーでも先頭に立つ姿があったからこそだ。高松監督、3年間ありがとうございました。
 納会の終盤では、高松監督の口から新監督の発表があった。2022年度、新監督を中心にまた新たなチームづくりが始まる。チーム結成25周年を迎える来年も、ガッツあふれるプレーで、野球を楽しんでいこう。

文責【6】

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2021.12.11

12月11日 あしたば戦 11-8

2021年12月11日(土)13:00~15:00
羽根木公園A面(ホーム)
フリーマッチ
【南海ハーツ vs あしたば】

H 110 117  11
A 130 220   8

投:高松-矢野〔勝〕-住吉〔S〕
捕:筒井

本塁打:なし
三塁打:三好(あ)、加島(あ)
二塁打:尾崎(あ)、福本(あ)

 1 (遊)矢野【32】
 2 (三)住吉【51】
 3 (二)横井【 6 】
 4 (左) 森  【 0 】
 5 (一)藤本【 5 】
 6 (中)土屋【13】
 7 (捕)筒井【18】
 8 (投)高松【49】
 9 (右)角田※
10(指)兵藤【23】
※は助っ人

★ハーツ表彰★
殊勲賞=住吉(最終回をテンポ良く抑え、勝利を呼び込む!)
敢闘賞=筒井(会心のセンター前ヒット)
技能賞=矢野(投手として復活の兆し)
技能賞=横井(3割惜しかった。でも1本出た)
守備賞=土屋(流石の動きでセンターフライを好捕)
山山賞=なし

試合動画

 ライバルあしたば戦が、2021年度の南海ハーツ最終戦となった。
 ハーツの打順は、3割を目指す矢野、住吉、横井が1番から並ぶ。あしたばの先発は安藤投手〔左〕。1回表、ハーツは四球、盗塁の住吉を二塁に置き、3番・横井〔中〕がうまく一二塁間を破り、先制のライト前タイムリー。この時点で打率.303に乗せる(最終成績は.299、惜しい!)。なおも二死一三塁で、6番・土屋〔右〕はジャストミートで打球はレフトヘ。しかしここは佐藤左翼手が右へよく走り好捕。追加点ならず。

 ハーツの先発は高松〔左〕。先頭の福本選手をセカンドゴロに打ち取る〔右〕。しかし四球で生かした長堂選手を、内野守備陣が2つのエラーで生還させてしまう。初回は1点を取り合うかたちに。

 2回表、ハーツは相手エラーで1点を追加。その裏、あしたばは、三好選手の三塁打〔左〕、尾崎選手の二塁打〔中〕、鈴木選手〔右〕の単打がそれぞれタイムリーとなり、3点を挙げて、4-2と逆転。

 3回表のハーツは、4番に起用された若手最年長の森〔中〕がレフトへクリーンヒット。森は規定打席未到達ながら、20打数6安打でぴったり3割。この1本は大きい。来季のさらなる飛躍が期待される。その裏の高松は、あしたばの強力上位打線を三者凡退。リズムの良いピッチングで、中盤からの反撃につなげる。

 4回表、先頭の7番・筒井は、安藤投手の変化球をうまく掬い、センターへライナーヒット〔左〕。その後、助っ人の角田選手(前回までは巨人のユニフォームだったが、この日は西武)がねばり強く四球を選ぶ〔右〕。この回も相手のエラーが絡み1点を追加し、ハーツはじわり3-4と迫っていく。

 4回裏、高松からのバトンをつないだのは矢野〔左〕。今季、ピッチャーとして飛躍を遂げた2年目右腕だ。その直球を、この回先頭の5番・加島選手〔中〕が引っぱたくと、打球はレフト森の頭上を越える三塁打。つづく佐藤選手〔右〕もうまくライトへ運び、まず1点。この後エラーも絡み、もう1点追加。

 5回表のハーツは、先頭の2番・住吉〔左〕の打球がショート手前で急に弾み、ラッキーも味方したセンターへのヒット。つづく横井は力のないピッチャーゴロとなるが、ファーストへの送球時、逆光で捕球ならず、無死二三塁に。森の三塁ゴロ間に住吉がホームインし〔右〕、ハーツはタイムリーなしでも渋く1点。4-6とし、主導権を完全には渡さない。

 5回裏のあしたばは、一死から福本選手がレフトへの二塁打〔左〕。つづく長堂選手はショートとセンターの間に落ちるヒット。その後、二三塁から3番・安藤選手〔右〕がセンターへきっちり運び、タイムリー。さらに内野エラーもあり、1点。あしたばは上位打線が機能し、8-4とダブルスコアでリード。ハーツがこつこつ1点ずつ積み重ねても、それを上回る得点力で優位を保ったまま最終回の攻防へ。

 あしたばは、ここまで4失点ながら自責は1で好投していた安藤投手から東岡投手〔左〕へスイッチ。すると、6回先頭の筒井がサードへしぶとく内野安打〔中〕。この後はなんと5四球、3死球が重なり、5番・藤本〔右〕のしぶといライトへのヒットもあり、計7得点。最終回に11-8と大逆転。

 最後を託されたのは住吉〔中〕。この日は球のキレが良く、2奪三振に投ゴロ。三者凡退で締めて、セーブも記録。
 南海ハーツがあしたばを11-8で下した。あしたばさんにはGリーグで連敗を喫しているため、今季3試合目で初勝利。打ち勝てたわけではないが、攻守ともに最後まで諦めない姿勢が逆転につながったといえる。長打はあしたばのみ。ハーツは6本の単打を効果的に得点に結びつけた。勝利投手は矢野。9月以来の5勝目を手にする。苦労した時期もあったが、1年を通して投げ切った自信は来シーズン確実に身となっていくだろう。

 2021年度シーズンは、11勝13敗2分。勝ち越しはならなかったが、終盤に3連勝できたことは大きい。各試合、なかなか9人揃わない週もあり、人数集めには苦労したが、そこは今季から出欠&助っ人係の大役を担った、久原(チーフ)、小西、矢野の3選手が多大に貢献してくれた。彼らの誘いで、西塚、土屋が入団し、若手メンバーが増えるとともに、選手層にも厚みが出た。高松、筒井、横井は全26試合出場を果たし、フル参加が3人というのは久しぶりではないだろうか。兵藤の戦列復帰も嬉しい。
 次週は今年最後の野球で、2022年度の開幕戦扱いとなる試合。けが人を出すことなく、みな元気な体で、笑顔で今年を締めくくりたい。

文責【6】

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2021.12.04

12月04日 アメーバ戦 12-0

2021年12月4日(土)11:00~13:00
台東リバーサイドスポーツセンターB面(ビジター)
フリーマッチ
【アメーバ vs 南海ハーツ】

A 000 000   0
H 400 413  12

投:小西〔勝〕-住吉-矢野
捕:筒井

本塁打:なし
三塁打:小西(ハ)
二塁打:なし

 1 (中)住吉【51】
 2 (遊)矢野【32】
 3 (一)高松【49】
 4 (投)小西【29】
 5 (捕)筒井【18】
 6 (三)横井【 6 】
 7 (二)綿貫【14】
 8 (右)太田【16】
 9 (左)角田※
10(指)兵藤【23】
※は助っ人

★ハーツ表彰★
殊勲賞=小西(4回無失点ノーヒットピッチに、三塁打含むマルチ安打!)
敢闘賞=綿貫(渋い2本の安打に犠牲フライで、計3打点)
敢闘賞=横井(満塁で2点タイムリー。マルチ安打で3打点)
技能賞=住吉(セットアッパーで完封リレー)
技能賞=矢野(クローザーで完封リレー)
守備賞=なし
山山賞=なし

試合動画

 いつも対戦を快く引き受けてくださるアメーバ戦。今回もビジターとして球場入り。快晴で、気温も低くなく、とても野球のやりやすいコンディションとなった。

 ハーツの先発は小西〔左〕。久しぶりの登板となったが、この日はコントロールが良く、力のあるストレートと変化球のコンビネーションにも工夫があり、なんと4回までアメーバ打線をノーヒットに抑える。回の先頭打者に四球を出す場面はあったものの、そこからの投球が落ち着いていた。奪三振も4で、調子も非常に良く、無失点の快投。小西からバトンを受けた住吉〔中〕もヒットこそ許すものの、一死満塁からサードフライ、三振ときっちり抑え、点を与えない。最終6回を任された矢野〔右〕は2つの四球を与えるなど課題はあったが、外野に打球を飛ばされることなく、無失点。期待の3投手で見事な完封リレーを実現させた。

 打撃に目を向けよう。初回のハーツはまず四球で出た矢野が高松の三塁ゴロ間にホームインし、1点を先制。4番・小西〔左〕は長いリーチを生かし、外角球をうまく右中間に運び、よく走って三塁打に。二死二三塁となり、6番・横井〔中〕のショート内野安打で2点目。7番・綿貫〔右〕は内角球を渋く逆方向へ。これが一塁手の頭を越え、この間に2者が生還。ハーツは4-0と幸先良いスタート。

 2回裏、ハーツはこの回先頭の9番・角田選手〔左〕が左打席できれいにミートしセンターへのライナーヒット。前週の助っ人参加時は右打席だったが、もともと左利きだそうで、思いきった挑戦が最初の打席から実ったかたちだ。つづく10番・兵藤〔右〕も遊左中の間に巧みに落とす安打で、前週の復帰後初安打から好調を維持。非常に嬉しい結果だ。

 追加点が欲しいハーツは4回裏、角田選手が今度も左打席でセンター返し〔1左〕。ショートが何とかグラブで触れるも悠々セーフ。角田選手は二塁から三塁に進んだ際にも相手のミスを見逃さず、果敢にホームを陥れ、走塁でも貢献。3番・高松〔1右〕のショートへの安打で、二死満塁とすると、小西は俊足を生かしショート内野安打〔2左〕。送球エラーが絡み、二塁ランナー住吉も生還。なおも二三塁で、三塁ランナーの高松が捕手から投手への返球間に素晴らしいスタートで本盗を試み、成功〔2右〕。常にボールに集中しているからこそのプレーで、貴重な追加点を得た。ハーツは8-0と大きくリード。


 5回裏のハーツは先頭の綿貫がレフトとセンターの間にうまく打球を運び、ヒットで出塁〔左〕。そして一死三塁から、角田選手がふわっと打ち上げたフライはセンターの前に落ち、タイムリーヒット〔右〕。なんと3打数3安打、猛打賞の大活躍。巨人ファンであり、阿部慎之助の10番のユニフォームで臨んだ試合、左に変えたとたんに打撃開眼で、左の大打者・阿部選手が打席に立っているようだった。

 ハーツの見せ場は6回裏に訪れた。矢野が四球で出て、無死一塁で打席に入った高松。きれいにバットを振り抜くと、打球はセンターへのクリーンヒット〔中〕。これが記念すべき、南海ハーツ通算600安打! 草野球では200本打つのも大変な中、その3倍という金字塔。ミスター南海ハーツの偉業はレジェンドと呼ぶに相応しいだろう。

 その後一死満塁となり、横井〔左〕が前進守備の狭い三遊間を抜く2点タイムリーで加点すると、つづく綿貫〔右〕はライトへ犠牲フライ。綿貫は計3打点で、勝負強さを見せた。

 6回の攻撃が終了した時点で時間となり、南海ハーツがアメーバに12-0で快勝。打線のつながりもあったし、小西-住吉-矢野の完封リレーは素晴らしかった。投打が噛み合うと、このような良い結果が出る。一つひとつのプレーをしっかり積み上げていくことの大切さを学んだ試合となった。
 次週は今シーズンのラストゲーム(12月18日は来シーズンの開幕戦扱いで開催されるため)。この日のチームワークを維持しつつ、ライバルあしたばに挑みたい。

文責【6】

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2021.11.27

11月27日 新宿ブンブン戦 8-5

2021年11月27日(土)13:00~15:00
東台B面(ビジター)
フリーマッチ
【新宿ブンブン vs 南海ハーツ】

B 210 002  5
H 202 400  8

投:高松〔勝〕-矢野-高松
捕:筒井

本塁打:土屋(ハ)1号
三塁打:小西(ハ)
二塁打:兵藤(ハ)、森田(ブ)

 1 (中)土屋【13】
 2 (遊)矢野【32】
 3 (二)小西【29】
 4 (三)横井【 6 】
 5 (捕)筒井【18】
 6 (右)宮本【19】
 7 (一)菊池※
 8 (左)角田※
 9 (投)高松【49】
10(指)兵藤【23】
※は助っ人

★ハーツ表彰★
殊勲賞=土屋(人生初のホームランに、流れを変えるレフトでの好捕)
敢闘賞=小西(特大三塁打に、セカンドでの堅実な守備)
敢闘賞=兵藤(復帰後、初安打! そして走塁でも貢献)
技能賞=横井(マルチ安打に勝利打点)
守備賞=横井(三塁線ゴロでひとりゲッツー)
守備賞=土屋(風に負けずレフトフライをキャッチ)
守備賞=小西(セカンドでアクロバティックなゴロ処理に、中継で見事なホーム補殺)
山山賞=なし

試合動画

 今年はたくさん試合を組めた新宿ブンブンさんとの一戦。
 南海ハーツの先発は高松〔左〕。ブンブンは先頭の森田選手がいきなりレフトの頭を越える二塁打〔中〕。その後、無死二三塁となり、3番・田中舘選手のセカンドゴロの間に先制すると、4番・岡田選手はきれいなセンター前タイムリー〔右〕。打線のつながりで2点を先制する。

 ブンブンの先発は関投手〔左〕。すぐに反撃開始したいハーツは1回裏無死二三塁から3番・小西〔中〕のショート内野安打でまず1点。一死満塁では、6番・宮本〔右〕の一塁ゴロの間に矢野がホームを踏み、2点目。このあと三塁ランナーの小西が捕手から投手への返球の間に果敢に本盗を仕掛けるが、ここはバッテリーが冷静でタッチアウト。初回は両チームともに2得点でがっぷり四つ。

 2回表、ブンブンは一死から9番・斎藤(胤)選手が思い切りの良いスイングでレフトヘヒット〔左〕。高松は次打者から三振を奪い二死とするが、11番・藤井選手〔右〕がきっちりセンターへ弾き返し、再びリード。

 3回表、ブンブンは四死球で一死二三塁とし、追加点のチャンス。ここで岡田選手の放ったゴロは三塁線へ。抜けるかと思われたが、三塁手の横井がダイビングキャッチ、そのまま目の前の三塁ランナーにタッチし、一塁送球でダブルプレー。ピンチを切り抜けたハーツに流れが傾く。

 3回裏、先頭の10番・兵藤〔左〕がライトへ会心の当たり。右翼手のグラブの先を越え、兵藤はしっかり走り二塁打とする。これが嬉しい復帰後初安打となり、チームに勢いをもたらす。このあと二死となるが、3番・小西〔右〕が右中間へ貫録の三塁打。これで同点となり、押せ押せムード。

 つづく4番・横井〔左〕も得意のセンターへのヒットで小西を迎え入れる。ついにハーツが4-3と逆転。二盗後、5番・筒井〔右〕は鋭い当たりのピッチャー返し。セカンドがグラブに当てるも弾かれ、内野安打に。このとき三盗を試みていた横井は打球がセンターへ抜けたと思い込み、そのまま本塁を目指すが、ここはタッチアウト。ブンブンも相手のリードは1点にとどめる。

 打線の援護を受けた高松は中盤で快調なピッチング。4回は三者凡退。5回もヒットこそ許すが4人で締めて無失点。高松はバッティングでも見せる。4回裏、二死三塁で、きれいなセンター返し〔左〕。貴重な追加点を叩き出す。そしてこの日の主役は土屋。なおもチャンスがつづく二死一三塁から、ライトへ振り抜いた打球〔右〕は右翼手を越えて、フェンス方向へ転々と。快足の土屋はスピードを緩めることなく走る、走る。一気にダイヤモンドを一周し、ダメ押しの3点ランニングホームラン! 今季第1号は野球人生初の本塁打となった。ここまでホームラン王争いは2本の小西の独壇場だったが、この一打で土屋が2位に浮上。

 6回表、ハーツは高松から矢野〔左〕にスイッチ。抑え役を任された矢野だったが、寒さもあり、制球が定まらず、5四球を与えてしまう。2つの押し出しで8-5に。一打出れば試合の行方はわからなくなる。矢野が1/3イニングを投げたところで、再び高松がマウンドへ。一死満塁から5番・石塚選手が放った打球はレフトへのフライ。土屋の頭上を越えるかと思われたが、難しい体勢でナイスキャッチ。タッチアップを狙った三塁ランナーが、土屋-小西-筒井の見事な中継で刺され、チェンジに〔右〕。このプレーは大きかった。

 試合の流れが各局面で互いのチームに傾き、見どころの多い好ゲームとなった。南海ハーツが新宿ブンブンに8-5で勝利し、ハーツは3試合ぶりの勝ちを手にする。
 試合後はブンブンさん行きつけの中華店で両チーム合同の飲み。それぞれのチームの球史を知る機会にもなり、常に笑顔があふれ、楽しい交流の場になった。Gリーグに所属するチーム同士、この有意義な時間に感謝したい。

文責【6】

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2021.11.20

11月20日 ビッグ アプセット戦 1-17

2021年11月20日(土)11:00~13:00
芝公園B面(ビジター)
フリーマッチ
【ビッグ アプセット vs 南海ハーツ】

H 000 010   1
B 820 304  17

投:矢野〔負〕
捕:筒井

本塁打:佐保(ハ)
三塁打:なし
二塁打:【17】(ビ)、【8】(ビ)、【1】(ビ)

 1 (三)横井【 6 】
 2 (投)矢野【32】
 3 (一)高松【49】
 4 (二)小西【29】
 5 (捕)筒井【18】
 6 (右)宮本【19】
 7 (遊)佐保※
 8 (左)高松※
 9 (中)今泉※
10(指)兵藤【23】
※は助っ人

★ハーツ表彰★
殊勲賞=なし
敢闘賞=なし
技能賞=なし
守備賞=なし
山山賞=なし

試合動画

 Gリーグ創設チームのひとつ、ビッグ アプセットさんにお誘いいただき、実現した試合。
 石井親子の投手リレーの前に、南海ハーツは高松監督のレフト前ヒットと、助っ人・佐保選手の本塁打のみで、失点も17。
 チーム全体で良いところなく、史上初?の表彰選手ゼロとなってしまった。

 ジャンケン大将・綿貫不在でも先攻を取れたところまでは良かったのだが、ビッグ アプセットの先発左腕・石井投手(息子さん)〔左〕に対し、1番・横井は緩急にやられ、三振。2番・矢野はよく粘るが、最後は三振。3番・高松は初球から積極的に振り、4球目をうまく合わせてレフトへのライナーヒット〔右〕。打撃好調を維持。しかし4番・小西も打ち取られ、先制ならず。

 ハーツの先発は矢野〔左〕。リズム良く初回を乗りきりたいところだ。内野エラー、ヒット、四球の一死満塁から、5番・櫻町選手の当たりはピッチャーゴロ。矢野はホームゲッツーを狙うが、捕手の筒井が惜しくもミットに収めることができず、先制を許す〔中〕。このあと押し出し四球を挟み、7番打者のレフト前ヒット〔右〕から、4者連続のシングルヒット。ビッグ アプセットがコンパクトな打撃で一気に8点を挙げる。

 ビッグ アプセットは攻撃の手を緩めず、2回も先頭の2番・石井選手〔左〕がライトへの二塁打を放つと、この回も5~7番が3連続シングルヒットで2点。4回には櫻町選手〔中〕含む2本の二塁打と単打で3点、6回は四球に3本のシングル〔右〕を重ね4点。草野球の点の取り方の見本のような攻撃で計17得点の猛攻だった。

 完投した矢野だが、惜しかったのは追い込んでからの勝負球が若干甘くなり、そこを狙い打たれたこと。大振りをしないビッグ アプセット打線が称賛されるべきだが、矢野の直球には力があり、緩急織り交ぜたピッチングもできるだけに、2ストライク後の投球に磨きをかけていきたいところだ。しかし3回、5回はきっちり三者凡退に打ち取っている。この日はチャンスに畳みかけるビッグ アプセットが“あっぱれ”だった。

 ハーツ打線で唯一の見せ場となったのは、5回に息子からバトンを受け継いだ右腕の石井投手から左中間へのランニングホームランを放った佐保選手〔左〕の一振り。まさに助っ人の活躍だ。
Gリーグ創設に尽力した宮本と、石井投手(お父さん)との対峙〔右〕もあり、南海ハーツの球史を知るうえでも、この日の対戦は有意義だった。試合は17-1とビッグ アプセットが圧勝。次こそは接戦に持ち込み、手に汗握る展開を目指したい。

文責【6】

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2021.11.13

11月13日 TEAMシゲル戦 3-15

2021年11月13日(土)15:00~17:00
萩中公園(ビジター)
山口信行選手還暦記念試合
【TEAMシゲル vs 南海ハーツ】

H 001 02   3
S 124 8x  15

投:山口〔負〕-矢野-住吉
捕:筒井

本塁打:なし
三塁打:矢野(ハ)
二塁打:松平(シ)、最上(シ)

 1 (投)山口【31】
 2 (遊)住吉【51】
 3 (一)高松【49】
 4 (捕)筒井【18】
 5 (三)横井【 6 】
 6 (左)松尾【17】
 7 (指)矢野【32】
 8 (二)藤本【 5 】
 9 (右)綿貫【14】
10(中)宮本【19】
11(指)太田【16】
12(指)兵藤【23】

★ハーツ表彰★
殊勲賞=なし
敢闘賞=山口(走攻守、全てにおいて、らしいプレーで盛り上げる!)
敢闘賞=兵藤(休養明け初戦から、しっかり出塁し、しっかり走った)
敢闘賞=渡部(試合・祝賀会には参加できずも、横断幕と記念品でチームを鼓舞)
技能賞=矢野(チーム唯一の長打は見事。ロングリリーフでも貢献)
技能賞=敬三(登録名を変更し心機一転、三宝を敬うごとく、走攻守で頑張ってほしい:高松監督談)
技能賞=住吉(守乱に心折れず、よく投げた。カメラマンとしても、山口さんにフォーカス)
守備賞=松尾(球際の強さは相変わらず、チーム随一)
山山賞=藤本(相棒の記念試合で、相棒以上の存在感を発揮)

試合動画

 本日は山口信行選手の還暦記念試合。前週に対戦したTEAMシゲルさんが快く球場を提供してくださり、天気も良く、楽しく開催することができました。

 1番・投手として登場した山口〔左〕は、試合開始と同時にバッターボックスへ。そして積極的なスイングで、ヒットを狙う。惜しくも先頭打者出塁はならなかったが、山口劇場はここから。先発のマウンドに登った山口は初球をストライク〔中〕。守備陣の期待も高まる。奪三振は夢に取っておき、打者一人に四球を与えたところで〔右〕、矢野にマウンドを譲る。

 代わった矢野〔左〕の心意気も嬉しかった。「山口さんに自責点をつけないぞ」。その気持ちが伝わったのか、2番打者の打球は、ファーストに入った山口のもとへ〔右〕。落ち着いてキャッチし、自ら一塁ベースを踏んだ山口がこの日最初のアウトを取る。その後、先制を許したものの、主役の山口を中心に試合は展開していく。

 2回表のハーツは、シゲル先発の小松投手から、7番・矢野〔左〕がセンターのグラブの先を越す大きな飛球で、俊足も活かし三塁打。この日、ハーツ唯一の長打を放つが得点ならず。その裏のシゲルは一死三塁から、8番・小松選手がレフトとショートの中間にフライを放つ。ここで球際に抜群の強さを発揮するレフトの松尾が長い距離を走りに走り、ぎりぎりで追いつきダイビングキャッチ〔右〕。素晴らしいファインプレーだったが、犠牲フライとなりシゲルが追加点。

 3回表、登録名を“敬三”に変えた?綿貫〔左〕が、右打ちの天才の実力を発揮し、きれいにライト前へ。そして嬉しいニュースは兵藤〔中〕が久しぶりにユニフォームを着て、グラウンドに登場。12番打者として打席に入り、きっちり四球を選ぶ。この二死一三塁のチャンスで、山口の2打席目。ここでも果敢にバットを振り、打球は三塁へ〔右〕。小さな奇跡で、三塁手がグラブに当てるもボールが手につかず、山口は一塁に生きる。この間にケイゾーがホームイン。ハーツ最初の得点は山口のバットから生まれた。

 そして次打者の住吉〔左〕がレフトへクリーンヒット。勢いに乗ってきたハーツ打線。二死満塁で3番・高松〔右〕はレフトへ完璧な一打。タイムリーとなるはずだったが、強肩左翼手が三塁へ矢のような送球。二塁ランナーの山口も決してゆっくり走ったわけではないのだが、なんと判定はアウト。高松にとって今季2度目のレフトゴロとなってしまう。タイミングはほぼ同時で、もちろん山口はセーフと思っているし、ベンチからもそう見えたのだが、これも山口劇場。ショックに違いない高松だったが、ここは心の広さでお咎めなし。ある意味、持っている山口だった。

 シゲルは3回裏に4点を挙げると、4回表から新入団のサウスポー佐々木(健)投手〔左〕が登板。先ほどのレフトからの好返球でも見せた直球にノビがあり、今後の活躍が期待される。四球でランナーを出すものの、この回無失点。ハーツも4回裏は住吉〔右〕にスイッチ。最上選手の二塁打から始まり、ハーツにとっては不運なセンターとショートの間に落ちるヒットや内野陣の守備の乱れもあり、大量8失点。住吉には酷な展開となってしまったが、よく耐えた。

 陽も傾き、5回表が最終回に。宮本〔左〕、太田〔中〕がきっちり四球を選ぶと、無死一二塁で山口に第3打席が回る。ハーツを支えてきたベテラン勢からの贈り物だ。この日の山口はとにかく良いスイングを心掛け、清々しいプレー〔右〕。タイムリーとはならなかったが、各打席を大切に、じっくり味わいつつ、守りもフル出場。高松監督の粋な計らいで、サード、ショート、セカンドとイニングごとに内野を一巡。普段は外野手としてのイメージが強い山口だけに、内野手としての出場は新鮮だった。

 試合はTEAMシゲルが南海ハーツに15-3で完勝。試合後のエールでは「山口さ~ん、ファイト!」の嬉しい掛け声もあり、還暦試合に終始協力してくれたシゲルさんに深く感謝を申し上げます。

 
「還暦記念試合、山口信行選手の雄姿」 撮影:住吉誠

 試合後には還暦祝賀会が行われました。藤本さんの奥様、智ちゃんも参加してくれて、盛り上がります。渡部さんセレクトの贈り物があり、宮本さん、住吉さんからは個別のプレゼントも。各選手から山口さんへお祝いのメッセージのあと、山口さんご自身の言葉がまた素敵でした。縁あって、南海ハーツという草野球チームに入団し、最高の仲間に恵まれたことへの感謝の気持ちに、聞いていたこちらもジ~ンと来てしまいました。
 個人的には、ハーツの中で最も人気があるのは山口さんではないかと思っています。これまでにも山口ファンを公言した選手を何人も知っています。野球は常に真面目に取り組む選手ですが、守備での「前過ぎた!」など数々の名言に彩られ、山口さんがいるとベンチはいつも明るくなります。そしてバッティングは力強く、引っ張りの打球には魅力がいっぱい。またグラウンド担当として、長年抽選に臨み、練馬・杉並を中心に多くの球場を確保し続けてくださっています。
 感謝とともに、還暦おめでとうございます。これからも南海ハーツの“永遠のアイドル”として、よろしくお願いいたします!

文責【6】

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2021.11.06

11月06日 TEAMシゲル戦 8-5

2021年11月6日(土)13:00~15:00
東台B面(ビジター扱い)
Gリーグ第8戦
【TEAMシゲル vs 南海ハーツ】(2回戦)

H 116 0  8
S 400 1  5

投:住吉〔勝〕
捕:筒井

本塁打:最上(シ)
三塁打:なし
二塁打:住吉(ハ)

 1 (遊)矢野【32】
 2 (中)土屋【13】
 3 (一)高松【49】
 4 (捕)筒井【18】
 5 (投)住吉【51】
 6 (左)松尾【17】
 7 (三)横井【 6 】
 8 (指)藤本【 5 】
 9 (右)山口【31】
10(二)綿貫【14】

 (見学)兵藤【23】

☆Gリーグ表彰☆
最優秀=住吉選手(南海ハーツ)
 優秀=筒井選手(南海ハーツ)
 優秀=最上選手(TEAMシゲル)

★ハーツ表彰★
殊勲賞=住吉(先制二塁打に、投げても2回以降は外野まで打たせず完投)
敢闘賞=筒井(3回に反撃の適時打)
技能賞=山口(ファウルで粘って勝ち越しの押し出し四球選ぶ)
技能賞=藤本(暴投逃さず進塁し反撃の1点につなげる。同点押し出し打点も)
技能賞=綿貫(好守に阻まれるが実質適時打の打点)
守備賞=矢野(4度の守備機会で安定感抜群)
山山賞=なし

試合動画

 ハーツにとっての今季Gリーグ最終戦。今季は3勝4敗とすでに優勝の可能性はなくなっているが、来季につなげるためにも勝率5割には乗せたいところ。TEAMシゲルは勝てば優勝の可能性が残るという条件での戦いとなった。

 この日のハーツは、主砲・小西が欠場となったが、久しぶりに参加の松尾を含めた10選手に加え、先週に続いて兵藤が参加、試合前には軽くキャッチボールを行うなど、元気な姿を見せてくれた。

 試合は、1回表、敵失で出た土屋〔左〕が最上捕手の強肩をかいくぐって二盗を決めるなど、二死一、二塁と好機を作ると、住吉〔右〕がレフトに二塁打を放ってハーツが先制。

 しかし、ハーツ先発の住吉〔左〕は、初回は厳しいストライクゾーンもあって制球がまとまらず、最も警戒すべき打者の最上選手の前に2四球で走者をためる苦しい展開。一死一、二塁で迎えた最上選手はセンターへ鋭い当たり〔右〕。土屋が落下点に入ったかと思われたが、この時刻は秋の西日がセンターラインにちょうど重なってしまう悪条件。いつもは好守の土屋も捕球できず、ボールがそれる間に逆転3ランとなってしまう。シゲルはこの回、さらに1点を加えて1対4となった。

 リードを許したハーツだが、間をおかず反撃に移る。2回、一死から藤本が四球で出ると、内野ゴロの間に二進、打者・綿貫のとき、暴投の機を逃さず三塁を陥れる。ここで綿貫〔左〕はショートへ鋭いゴロ。相手の好守に阻まれたが、この間に藤本〔右〕がかえって2点差。

 さらに3回、ハーツは先頭の土屋が四球で出て二盗、高松も四球でつないで無死一、二塁。ここでこの日四番に入った筒井〔左〕が中前に適時打し1点差。続く住吉も四球で無死満塁と好機が続く。後続が2人倒れて二死となるが、続く藤本〔中〕はカウント0-2から冷静にボールを選んで同点の押し出し。なお満塁で打席には山口。山口〔右〕はフルカウントからファウル3球粘って押し出し四球をもぎ取り勝ち越し。さらに綿貫、矢野、土屋も押し出しの四死球を選んでこの回ハーツは一気に6点を挙げた。

 住吉は2回以降は立ち直り、変化球をうまく使って相手打線に一本も外野まで飛ばすことを許さず。しかし4回裏、3四球に失策も絡んで押し出しで3点差、なお満塁で四番の最上選手を迎える大ピンチとなった。
 しかしここで、バッテリーの配球が1回とは違う結末を導き出す。カウント1-2からの4球目、フロントドアの変化球で見逃し三振。この場面でのフロントドアはコントロールが狂えば長打もあるだけに冒険だが、相手の予想を完全に裏切ったことでピンチ脱出の切り札となった。(無論、四番の前に走者をためないことがまず大事だが)、ピンチでの思い切った配球が好結果を生んだと言える。

 ハーツは8対5で逆転勝ち。この日はヒットは2本のみであり、相手投手の制球の乱れに乗じての逆転劇ではあったが、先制を許してもしっかり守って丁寧に点差を詰めておけば、こういう展開が手にできることもある、ということが証明されたゲームではあった。ハーツは勝率5割で今季のGリーグは全日程を終了。来季はあと1つ、2つと星を伸ばして優勝争いに絡んだ終盤戦を迎えられるようにしたいものだ。

文責【5】

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2021.10.30

10月30日 ブルードラゴンズ戦 2-12

2021年10月30日(土)13:00~15:00
羽根木公園A面(ホーム)
フリーマッチ
【南海ハーツ vs ブルードラゴンズ】

B 240 33  12
H 100 1x   2

投:矢野〔負〕-住吉
捕:筒井

本塁打:なし
三塁打:堀口選手(ブ)
二塁打:堀口選手(ブ)、岩野選手(ブ)

 1 (中)土屋【13】
 2 (一)高松【49】
 3 (二)小西【29】
 4 (捕)筒井【18】
 5 (遊)住吉【51】
 6 (三)横井【 6 】
 7 (指)綿貫【14】
 8 (投)矢野【32】
 9 (右)宮本【19】
10(左)山口【31】
11(指)太田【16】

※(見学)兵藤【23】

★ハーツ表彰★
殊勲賞=なし
敢闘賞=住吉(3イニングをロングリリーフ、2奪三振)
技能賞=筒井(初回に三塁手のグラブを弾く内野安打)
技能賞=土屋(打撃好調維持、この日も2打数2安打)
技能賞=矢野(最後の攻撃で、貴重なセンター前タイムリー)
技能賞=兵藤(久しぶりの参加で、スコア記録でも貢献)
守備賞=矢野(驚きの守備範囲で三遊間のゴロをアウトに)
守備賞=横井(三塁線のゴロに横っ飛び、一塁送球も間に合う)
山山賞=綿貫(ジャンケン王子が先攻を取れず)

試合動画

 昨秋以来の対戦となったブルードラゴンズ戦。
ハーツの先発は休養十分の矢野〔左〕。まず初回を無失点スタートといきたいところだったが、先頭バッターに死球を与えると、一死二三塁から、4番・堀口選手に先制2点タイムリー二塁打を打たれる〔中〕。ここで三塁を狙った打者走者は、センター土屋-セカンド小西のナイス中継でタッチアウト〔右〕、矢野も後続を断つ。

 さあ、反撃を開始したいハーツは、ブルドラ先発の吉田投手〔左〕から1番・土屋が〔中〕ライトへ技ありの一打。打撃好調だ。すかさず、久原と並ぶ快速・土屋の脚を活かしたいところだが、なんと二盗は刺されてしまう。捕手を務めた祥太選手〔右〕の強肩とコントロールも素晴らしかったが、モーションを小さくまとめた吉田投手の協力も大きかった。

 攻撃の流れを継続したいハーツは、2番・高松〔左〕がレフト方向へ何球もファウルを打ち続ける。惜しくもサードフライに倒れるが、この粘りが3番・小西の全力疾走、4番・筒井〔中〕の三塁内野安打につながる。続く5番・住吉〔右〕の打球はピッチャーフライとなり、無得点かと思われたが、吉田投手がまさかの落球で、ハーツはラッキーなかたちで1点を返す。

 2回表、ブルドラは2つの四球で一死二三塁とする。前進守備で、9番打者のゴロはサードへ。ここで横井は打球を右手親指に当て、すぐに拾い直し本塁へ送球するも高投で〔左〕、三塁走者を生還させてしまう。毎回の課題となるが、投手が打ち取った打球は確実にアウトを取っていかなければならない。矢野は次打者から三振を奪うも、11番・小美濃選手〔中〕がセンターへ奇麗なタイムリー、12番・吉田選手〔右〕もセンターへ2点タイムリーを放ち、4得点。この回の自責は0だっただけに、最初にホームでアウトを取っておけば……という展開になってしまった。

 3回表から、ハーツは投手を住吉〔左〕にスイッチ。先頭バッターから三振を奪うと、次打者はセカンドゴロを小西が巧みに捌く〔中〕。そして4番打者の三塁線を襲うゴロに横井がダイビングキャッチ〔右〕、送球も間に合い、三者凡退に。前の回に自分の送球ミスから失点が広がってしまった横井は、この守備で自らが一番ホッとしたことだろう。

 2回を三者凡退とし調子に乗ってきた吉田投手に対し、3回裏先頭の10番・山口〔左〕はボールに食らいつき、投・三・遊の真ん中に落ちる小飛球、全力疾走でヒットにする。続く11番・太田〔中〕はいい当たりだったが、惜しくもショートゴロでランナーに残る。そして強肩捕手の前に、果敢に二盗を試み、なんと成功。この試合最初の盗塁は最年長の太田が決めた。続く土屋の放った打球は完璧なセンター返し〔右〕。しかし吉田投手が執念を見せ、サッカー選手と化し、右足でキック。これが野手の正面にパスされればアウトとなるところだったが、これまた見事に三遊間を抜けていき、一死一三塁に。

 ここからは勝負強い高松、小西が並ぶ。高松はまたしてもファウルで粘り、レフト前に落ちるかと思われた飛球を放つが〔左〕、ここはレフトが好捕。小西もセンターへフライを打ち上げ〔右〕、二死でなければ犠牲フライだったが、得点ならず。ピンチでも落ち着きはらい、緩急を駆使し、勝負球スライダーで何度もピンチから脱した吉田投手の投球術は見事だった。

 4回表、ブルドラは無視二三塁から、7番・岩野選手〔左〕がセンターの右をライナーで抜ける勝負強い2点タイムリー二塁打。続く8番・広崎選手のセンターへ抜けそうな当たりは、ショートの矢野がよく追いつきグラブに当て〔右〕、それをセカンド小西が素早く一塁へ送球しアウト。ただ、この時に1点を追加され、ブルドラは9-1と大量リードで終盤を迎える。

 4回裏から、ブルドラは堀口投手〔左〕がマウンドに。ストレートに威力のある好投手だ。エラー出塁や四球などで二死二三塁とし、今季打撃の成長著しい8番・矢野〔右〕が直球を見事に捉え、投手の足元からセンターに抜けるタイムリーヒット。最後の攻撃で意地を見せる。

 5回表、先頭の13番・西選手の完全に三遊間を抜けるというゴロに、ショートの矢野〔左〕が驚きの守備範囲で追いつき、送球も無駄なくアウト。華麗なプレーで住吉を助ける。しかしこの日のブルドラ打線はとにかく粘りがあった。四球とラッキーなセンター前ヒットなどで、二死二三塁とすると、3番打者はライト線の2点タイムリー。堀口選手〔右〕はレフト線へのタイムリー三塁打で、12-2。ここで時間切れとなり、ブルードラゴンズが南海ハーツに圧勝した。

 この日のブルドラは14人体制で、ベンチからは大きな声が出ていて、チーム一丸で「なんとしても勝つ!」という気迫が凄まじかった。青龍の破壊力に、南海に浮かぶハートは打ち破られた感覚だ。自分はサードを守っていたが、とにかく右打者の引っ張り打球は速く、ゴロは地を這い、ライナーはグラブを吹っ飛ばすような強さを感じた。もちろん南海ハーツも、小西二塁手や筒井捕手、矢野遊撃手、土屋中堅手ら声もよく出ていたし、高松監督はじめ、気合では負けていなかったはずだ。それでも圧倒されてしまった。やはり野球の原点は声。試合に集中し、声を掛け合っていくことで、それは打撃にも守備にも好影響を与える。次週のGリーグ最終戦に、今日の教訓を活かしていきたい。

文責【6】

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