週刊ハーツ

2022.12.03

12月03日 恵比寿アタック戦 2-5

2022年12月3日(土)13:00~15:00
松ノ木運動場(ビジター)
フリーマッチ
【恵比寿アタック vs 南海ハーツ】

A 200 003  5
H 000 020  2

投:小西〔負〕
捕:菊池

本塁打:なし
三塁打:なし
二塁打:筒井(ハ)

 1 (三)矢野【32】
 2 (左) 森  【 0 】
 3 (投)小西【29】
 4 (一)筒井【18】
 5 (遊)横井【 6 】
 6 (捕)菊池【 8 】
 7 (指)宮本【19】
 8 (二)兵藤【23】
 9 (右)辻本【37】
10(中)土屋【13】

★ハーツ表彰★
殊勲賞=なし
敢闘賞=小西(驚異の完投ノーヒットピッチング。今季ラスト登板で快投)
敢闘賞=菊池(常に次の塁を狙う攻めの走塁で反撃の口火に)
技能賞=宮本(決断力とスライディング技術で同点のホームイン)
技能賞=辻本(2度の打席でともにセカンドへ巧打)
守備賞=横井(追加点を与えられない場面で本塁補殺)
守備賞=菊池(捕邪飛好捕に、強肩で二盗も刺す)
守備賞=矢野(サードで多くの守備機会を堅実にこなす)
山山賞=なし

試合動画

 久しぶりの対戦となった強豪・恵比寿アタック戦。今年最後の参加となる小西〔中〕が先発のマウンドに。1回表、アタックは四死球で一死二三塁とすると、4番打者のショートゴロの間に三塁ランナーがホームイン。ここで二塁ランナーも止まることなくホームを目指していて、一気に2点を先制。足を絡めたそつのない攻撃で試合を優位に進める。

 反撃したいハーツは1回裏、二死一塁で4番・筒井〔左〕が右中間に目の覚めるような大飛球。悠々の二塁打となるが、一塁走者の森は本塁で憤死〔右〕。三塁コーチャーは回していたが、森は三塁止まりと判断したのか、サードを回る前に一瞬スピードを緩めてしまった。これがなければセーフのタイミングだっただけに、悔やまれる走塁となる。試合後のミーティングでは「まず一塁ランナーが積極的に盗塁し、得点圏の状況を作るべき」との意見も出され、ランナー二塁であれば楽々ホームインの場面であり、常に次の塁を目指す走塁の大切さを全員で確認した。

 先発の小西はなかなか打線の援護がないなか我慢の投球。2回は三者凡退。3回以降も四死球こそ与えるものの、要所で計6奪三振。バッテリーを組んだ菊池も、2回にはファウルフライを好捕〔左〕、4回には二盗を刺す〔右〕など、小西を大いに守り立てた。

 5回表、ハーツは終盤でピンチを迎える。一死三塁で前進守備を敷くと、打球はショートへ。今季は途中から前進守備も積極的に練習してきたハーツ。横井は落ち着いて本塁送球し、タッチアウト〔中〕。ひとつ上の野球を目指し、守備隊形について進言していた小西にとっても嬉しい一場面だった。

 初回以降、追加点を与えなかったハーツに流れは傾き、5回裏は待望の反撃のイニングに。菊池、宮本が連続四球で出塁すると、ダブルスチールを決める。このとき捕手の二塁送球に遊撃手のベースカバーが遅れ、隙を見逃さず菊池がホームイン〔左〕。さらに一死三塁となり、9番・辻本〔中〕のセカンドゴロで、前進守備のなか三塁走者・宮本〔右〕が果敢な走塁と見事なスライディングで、ついに同点。この回ヒットなしながら、足で2点をもぎ取る。まさに“走塁改革”が実った瞬間だった。

 5回の堅守と好走塁で、流れは南海ハーツへ。6回表を抑え、その裏にサヨナラ……そんなシナリオをハーツナインが脳裏に浮かべたとき、野球の神様は試練を与える。無死二塁で3番打者がバッターボックスへ。ショートの横井は三盗をさせないために、二塁ベース付近でランナーを気にしながら、定位置へ動き出し、打球に備える。ここで放たれた打球は、さすがクリーンアップ、強烈な低いライナーだった〔左〕。しかし横井は正面に回り込めたため、捕れると思った。一瞬、捕ってすぐ二塁ランナーにタッチできればダブルプレーも?との思いが頭をよぎったかもしれない。でもそれは捕球してから判断すべきこと。気づいたときには、目の前でワンバウンドしたゴロが見事に股間を抜けていた〔右〕。天国から地獄。試合の流れも、今年積み重ねてきた努力も水の泡となってしまうかのように、無情にも打球は左中間を抜けていく。名手の森(レフト)・土屋(センター)をもってしても間に合わない。与えたくない勝ち越し点が、いとも簡単に恵比寿アタックのもとへ。それでも小西は気持ちを切らさず、横井を責めることもなく、最後まで投げ続けてくれた。この回のアウトはすべて三振。しかし試合巧者のアタックは、さらに足を生かした攻撃で2点を追加。最終回に5-2とリードを広げる。

 もう一度、追いつきたいハーツ打線だったが、時間が迫るなか3点のビハインドは非常に重く、6回裏に得点を挙げることはできず、無念の敗戦。
 チームの団結力を感じた試合であり、劣勢から追い上げる底力も実感した試合。それでも、もう少しで届きそうだった勝利をつかむことはできなかった。特筆すべきは、この日完投の小西が最後まで1本のヒットも許さなかったこと。ノーヒットでありながら、足だけで恵比寿アタックさんは5点を挙げた。いろいろ学びのある一日となった。野球の楽しさ、悔しさ、難しさ、奥深さが複雑に絡み合う、忘れられない試合だった。

文責【6】

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