週刊ハーツ

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2020.07.11

07月11日 新宿ブンブン戦 7-0

2020年7月11日(土)15:00~17:00
上井草スポーツセンター野球場D面(ホーム)
Gリーグ第1戦
【南海ハーツ vs 新宿ブンブン】(1回戦)

B 000 000  0
H 302 011  7

投:住吉〔勝〕-今泉
捕:綿貫

本塁打:なし
三塁打:今泉
二塁打:松尾、住吉

 1 (中)久原【24】
 2 (遊)今泉【63】
 3 (指)高松【49】
 4 (指)筒井【18】
 5 (捕)綿貫【14】
 6 (一)松尾【17】
 7 (三)横井【 6 】
 8 (投)住吉【51】
 9 (二)兵藤【23】
10(左) 森  【 0 】
11(右)矢野【32】
12(指)宮本【19】

☆Gリーグ表彰☆
最優秀=今泉選手(南海ハーツ)
 優秀=住吉選手(南海ハーツ)
 優秀=関選手(新宿ブンブン)

★ハーツ表彰★
殊勲賞=住吉(4回6K無失点の快投。打っても6回に適時二塁打)
敢闘賞=今泉(右翼頭上を越える三塁打。好走塁&好救援とフル回転)
技能賞=横井(1回裏、センター前に鮮やか2点適時打)
技能賞=久原(勝負強いぜ!3打席目の中前打に怖いもの知らずの4盗塁)
守備賞=なし
山山賞=なし

動画はコチラ

「これが、ハーツなのか?」
 待ちわびたGリーグ初戦は新宿ブンブンを相手に7対0と快勝。住吉、今泉の継投策がはまり完封リレー。打っても四球などで得た好機を生かし7得点。6月20、27日と2試合連続となる二ケタ失点で完敗していた姿はそこにはなかった。
 ナインの公式戦に懸ける意気込みは試合前から髄所に感じられた。
「保瀬って誰や?」
 試合開始約4時間前、高松監督から届いたオーダーを伝えるメールに謎の人名が。六番の打順に目を向けると「保瀬」という名の「謎の助っ人」が。試合が崩れたら登板も予定。この大事な公式戦で、そこまで頼る保瀬さんとは――。
 その正体は長年、ハーツを攻守走投で支える背番号17・松尾だった。松尾が来てくれたー。指揮官のサプライズに笑顔あふれるハーツナイン。その松尾に加え、ベテラン・宮本、スコアラー兼緊急事態に備える永山も久々の参戦。久原も素敵な方を同伴させるなど、それぞれが熱い思いを秘めて試合は始まった。

 まず、試合を作ったのは先発・住吉〔左〕だった。前回の恵比寿アタック戦同様、力まない投球を見せてくれた。この日はスライダーがさえた。リードする綿貫〔右〕も制球がよいと見ると変化球中心の攻めを徹底。住吉の速いストレートを想定していたであろうブンブン打線の裏をかき4回6奪三振。右打者がひっかけた三ゴロ5つに加え、打たれた2安打も右打者のセンター、ライト方向。いつもレフトを襲う弾丸性の打球はゼロという、相手の持ち味である強振を許さぬ快投劇を披露した。

 攻撃は初回から全開。失策で出塁した二番・今泉が二盗、三盗を決めると三番・高松の遊撃への当たりで先制のホームイン〔左〕。さらに2死満塁とすると七番・横井の中前安打〔中〕で三走・高松に続き、筒井も二塁からスタート良く本塁へ生還〔右〕。幸先よく3点を先制した。

 さらに3回裏、久原が四球を選ぶとすかさず二盗、三盗成功〔左〕。続く二番・今泉〔中〕の弾丸ライナーは右翼の頭上を越え適時三塁打。さらに四番・筒井〔右〕の遊ゴロの間に今泉が生還。2点を追加した。

 5回は中前打で出た久原〔左〕がこれまた二盗、三盗。さらに相手の暴投でホームイン〔右〕する「独壇場」。

 6回は松尾〔左〕、住吉〔右〕が二塁打を放ち1点ずつ挙げるなど着実に加点した。

 守っては前述のように三ゴロが多く飛んできたが、横井〔左〕、高松〔右〕がしっかり対応。特に4つの三ゴロをさばいた高松は久々の三塁守備で送球がすべて右に逸れてしまったが、これを一塁手・筒井がしっかりカバー。二人の「共同作業」でアウトをつかみとってみせた。

 そして5回から二番手で登板した今泉〔中〕も6回は2球で2アウトを取るなどテンポの良い投球を披露。2イニングを完璧に抑え、大魔神と称された高松、好左腕・松尾、60歳の豪腕・兵藤も温存させる快投だった。

 無安打に終わったものの、矢野〔左〕は2回裏、インコースを巧みにさばき左翼へ長打性の大飛球。惜しくもファールとなったがベンチ、相手もうならせた。そして森〔右〕は一生懸命にプレーするも打球は前に飛ばず。ただ最終打者となった6回裏、捕邪飛となったことで7対0での試合成立に「貢献」。安打となっていたら6回の得点はカウントされていないだけに、今後の得失点差、順位争いに好影響が出ることを期待したい。

 大敗続きのフリーマッチの不安を払しょくしてのGリーグ初戦快勝。公式戦となると人が変わったようになるハーツらしさも出た。このような完璧な試合展開はなかなかできないことは承知だが、喜びは格別だけにこれからも目指していきたいところだ。

【文責・背番号0】

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2020.06.27

06月27日 恵比寿アタック戦 3-10

2020年6月27日(土)13:00~15:00
荒川戸田橋緑地野球場2面(ビジター)
フリーマッチ
【恵比寿アタック vs 南海ハーツ】

H 010 020     3
A 100 351x  10

投:住吉〔負〕
捕:筒井

本塁打:なし
三塁打:なし
二塁打:なし

 1 (三) 森  【 0 】
 2 (二)綿貫【14】
 3 (一)高松【49】
 4 (捕)筒井【18】
 5 (遊)小西【29】
 6 (投)住吉【51】
 7 (右)山口【31】
 8 (左)持田※
 9 (中)横井【 6 】
10(指)兵藤【23】
※は助っ人

★ハーツ表彰★
殊勲賞=なし
敢闘賞=住吉(久々の実戦登板で6回完投と奮闘。3回まで相手の強打線を1点に抑え、試合をつくった)
技能賞=横井(チーム唯一のヒット&打点)
守備賞=なし
山山賞=なし

動画はコチラ

 東京は板橋区の新高島平。埼玉県に近い荒川戸田橋緑地野球場2面でハーツは恵比寿アタックと対戦。Gリーグ開幕前の最後のフリーマッチとなる一戦は先発の住吉が試合をつくり、3回までは1対1の接戦。4回以降は相手の強力打線が力を出し、失策も絡み、終わってみれば3対10と敗北。それでも緊張感ある試合展開だった。

 久々の実戦のマウンドに登った住吉〔左〕。この一戦は「投げてよし、守ってよし、走っても住よし」と言える活躍だった。
 力一辺倒ではなく、制球力重視の投球はリードする筒井〔右〕も絶賛。内外にコントロールもされ、1回は満塁の窮地を1失点にしのぎ2、3回も走者を背負うも無失点に切り抜ける粘り強さを発揮した。

 4回以降も失点を許すも集中力は切らさなかった住吉。3月21日のコマンドZ戦で珍プレー続出の雪辱を期していた森の空回りの三塁守備(この試合も2失策)にもひるまず強力打線を相手に4奪三振〔左〕。3つの投飛の処理〔中〕、そして三塁内野安打性の当たりも巧みなフィールディングで投ゴロに抑える〔右〕など高い守備力を見せてくれた。

 一方、打線は8四球、3死球を選んだものの、なかなかあと一本が出なかった。安打での得点シーンは2回表の攻撃のみ。前回の試合で腰を痛めていた横井〔左〕が2死一、二塁の場面できれいに左前打。足場がぬかるんだグラウンドも関係なしに住吉が二塁から激走しホームイン〔右〕しての得点だった。

 この時点で1対1。これで勢いづくと思われたが、チームの安打は横井の一本のみ。Gリーグを前に「お祭り打線」の本領発揮とはいかなかった。

 住吉の投球、11四死球奪取以外で収穫があるとすれば、前述の森以外は無失策というところか。遊撃の小西〔左〕はインフィールドフライ宣告の中での落球こそあったが、要領の良さは健在で、大事なところでは広い守備範囲を披露。そして高温多湿の中、ガッツあふれるキャッチングで筒井〔中〕は捕手でフル出場。助っ人の左翼・持田選手、センター・横井も豊富な運動量を発揮。特に横井は腰痛再発の不安を抱えながらも懸命なプレーを見せた。さらに右翼・山口〔右〕も足場の悪いグラウンド、打球が止まることも把握し、左打者の強い打球も対応した。

 Gリーグ初戦を前に自信をつけたいところだったがそうはならず。それでも危機感を持って公式戦初戦に臨めることはハーツにとっては好材料か。待ちわびたGリーグ初戦。相手は新宿ブンブンだ。前回の昨年12月14日の試合でいずれも2安打を放っている久原、綿貫、高松、兵藤を含む参加は12人の予定。手の内を知られている相手とはいえ、目標とする「優勝」へ好発進といきたいところだ。

【文責・背番号0】

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2020.06.20

06月20日 Outlaws戦 5-12

2020年6月20日(土)13:00~15:00
舎人公園野球場1面(ビジター)
フリーマッチ
【Outlaws vs 南海ハーツ】

H 002 012   5
O 052 014  12

投:今泉〔負〕-滝村-高松
捕:綿貫

本塁打:なし
三塁打:なし
二塁打:なし

 1 (投)今泉【63】
 2 (左)矢野【32】
 3 (三)高松【49】
 4 (捕)綿貫【14】
 5 (中)小西【29】
 6 (遊)住吉【51】
 7 (一)横井【 6 】
 8 (二)太田【16】
 9 (右)滝村※
10(指)筒井【18】

※は体験参加

★ハーツ表彰★
殊勲賞=なし
敢闘賞=太田(今年も最年長安打記録更新、隙のない走塁で2得点)
技能賞=なし
守備賞=小西(レフトの大飛球を後ろに下がって軽やかにキャッチ)
守備賞=太田(今季守備率10割の見事なセカンド守備)
守備賞=綿貫(バックスピンの捕手前打球に素早く反応し補殺)
守備賞=滝村(センターに抜けそうな当たりをマウンド右で好捕)
山山賞=なし

動画はコチラ

 前日までの雨でグラウンド状態が心配されたが、舎人公園野球場は水捌けがとてもよく、梅雨時の晴れ間を見せてくれた空の下、無事に試合を行うことができた。
 相手のOutlawsとは、2018年8月4日に東台野球場で対戦があり、それ以来の試合。男女混合チームのOutlawsさんは、礼儀正しく、爽やかで、実力もあり、終始楽しい野球の時間となった。

 この日の主役は、文句なしで太田稔、この人であろう。南海ハーツの最年長記録を毎年更新し続けるアイアンマンは、攻走守すべてにおいて“あっぱれ”な活躍。チーム内で一番身体が動いていたのではないだろうか。今回は太田のプレーを中心に試合を追ってゆこう。

 先攻ハーツの上位打線に立ちはだかったのは、投球術が光るOutlawsの先発投手〔左〕。力のあるストレートと切れ味鋭い変化球で的を絞らせない。なんとハーツは初回三者三振。2回も三者凡退で序盤は手も足も出ず。対するハーツの先発・今泉〔中〕もいつも通り抜群のコントロールで初回を三者凡退。投手戦を予想させる立ち上がりとなった。そして早速初回にセカンド太田〔右〕の守備機会が訪れる。右寄りのゴロに素早い脚の回転で追いつき、余裕を持った一塁送球。まったく無駄のない動きだった。

 試合が動いたのは2回裏。Outlaws4番打者〔左〕の左中間二塁打の後、5番〔中〕のセンター前ヒットで三本間に挟まれたランナーがホームイン。1点を先制すると、そこから打線がつながる。7番の女子選手〔右〕が巧みなバットコントロールでレフトへ流し打ちヒットを放つなど、計5得点。迫力のある攻撃だった。

 反撃したいハーツは3回表、一死から8番太田〔1左〕が四球で出塁すると、パスボールに反応よく二塁を陥れる〔1中〕。そして1番今泉〔1右〕のセカンドゴロで、二塁ランナー太田は送球の隙を見逃さず、なんと一気にホームへ。セーフのゼスチャーをしながら、忍者のようにホームイン〔2左〕。若手選手でもなかなかできない好走塁で、ハーツも1点を返す。
 続く2番矢野〔2中〕は、太田の紹介でハーツの野球に参加し始め、この日に入団宣言もしてくれた。背番号は【32】を希望し、大先輩太田【16】の2倍は活躍する(これは校正者・太田氏の分析です)という宣言とも受け取れる。フルカウントまでよく粘り四球を選ぶ、きっちりとした仕事ぶりで二死満塁。ここで迎えるはチームの主砲・3番高松〔2右〕。タイムリーとはいかなかったものの、こちらも貫録の押し出し四球。ハーツは2-5とし、接戦に持ち込めるかという展開に。

 3回裏からマウンドに登ったのは、体験参加後初登板となった滝村投手〔左〕。この回こそ、連続でヒットを浴び2点を失ったものの、タイミングの取りづらい投球フォームとボールの軌道で2イニングを無難に切り抜ける。自らの好フィールディング〔中〕もピンチを救った。捕手の綿貫〔右〕もハーフバウンドの小フライに的確に反応し、落ち着いて一塁送球。バッテリーの動きが機敏だった。

 この日の太田は本当に当たっていた。5回表、先頭打者として登場すると、デッドボールで出塁〔左〕。牽制エラーの間に、すかさず二進。出塁したかと思えば、すぐに自慢の足を活かす。ここで、午前中に仕事を終え10番打者として出場した筒井〔中〕が、いつもの豪快な引っ張り打球ではなく、ライトとファーストとセカンドのちょうど中間にポトリと落とす頭脳的なヒットでチャンスメイク。続く今泉のピッチャーゴロで投手は二塁へ送球。ゲッツーを防ぐ意味もあったか、三塁ランナー太田は止まらぬ脚で、これまた見事なスライディングを見せホームイン〔右〕。5回までのハーツの3得点のうち、2点は太田の判断力と足でもぎ取ったものだ。

 試合も終盤、5回からは高松監督〔左〕が登板し、最終6回までを投げ切る。守備に足を引っ張られる場面もあったが、動じることのない落ち着いた投球ぶりはこの日に限らず見事だ。Outlawsの打者で目立ったのは、背番号5の水上選手〔右〕。3打数3安打、2本の二塁打と、左打席でのシュアな打撃が印象に残った。

 本戦評を締めくくるのは、またも太田だ。6回表、ハーツは簡単に二死を取られたが、5番小西〔左〕がしっかり四球を選ぶ。6番住吉〔右〕もつなぎの打撃で内野安打。そして打席に向かうのは太田。かなりスピードのある投手から、コンパクトなスイングでジャストミート。この試合、ハーツのメンバーでただ一人、会心の当たりでのレフト前ヒットを放つ〔中〕。これで最年長安打記録を順当に更新。この先どこまでも伸ばしていく勢いだ。

 この日の太田は、3打席で1打数1安打、1四球、1死球。2020年シーズンで、打率10割、出塁率10割、守備率10割。おまけに好走塁も連発。草野球人として、遠き目標とすべき素晴らしい活躍に、心からの拍手を送ろう。

【文責・背番号6】

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2020.06.06

06月06日 アメーバ戦 14-2

2020年6月6日(土)11:00~13:00
台東リバーサイドスポーツセンター野球場A面(ビジター)
フリーマッチ
【アメーバ vs 南海ハーツ】

A 002 000 0x 2
H 200 039     6

投:今泉-高松〔勝〕-兵藤
捕:綿貫

本塁打:なし
三塁打:横井
二塁打:筒井

 1 (投)今泉【63】
 2 (捕)綿貫【14】
 3 (三)高松【49】
 4 (右)筒井【18】
 5 (遊)住吉【51】
 6 (左)横井【 6 】
 7 (二)兵藤【23】
 8 (一)藤本【 5 】
 9 (中)滝村※

※は体験参加

★ハーツ表彰★
殊勲賞=住吉(先制2点適時打を含む3安打)
敢闘賞=今泉(先発で3回自責点0、試合を作る)
敢闘賞=綿貫(暑さの中、最後までマスクをかぶり、2安打も)
技能賞=横井(久しぶりに見た長打)
技能賞=兵藤(還暦を迎えて、なお進化していると思われる強烈なヒット)
守備賞=兵藤(レフトでの堅実な守備)
山山賞=なし

動画はコチラ

 緊急事態宣言の解除を受け、チームとしても約2カ月半ぶりの活動。仕事もテレワークになっていたりする状況の中とあって、入場時の検温や、円陣、試合前後の集合しての挨拶を省略する、ベンチでも極力密な状態を避けるなど、さまざまな注意を払いながらのゲームとなった。
 ステイホームが続き、プレー自体が何カ月かぶりというメンバーもある程度いたはずで、まずはケガを避けつつボールになじむ、同時にコロナウイルス感染防止対策下での行動様式になじむ、というところがテーマになった。

 ゲームのほうは、久びさのプレーという部分が守備で多く出てしまい、球際でバタつくようなプレーが次々と出てチーム計8失策。7イニング中4度も先頭打者を失策で出塁させるという、ピッチャーには酷な展開となったが、先発の今泉〔左〕が3回、高松〔中〕が3回、兵藤〔右〕が1回、それぞれエラーで足を引っ張られた後も気持ちを崩さず、冷静に投げてピンチを切り抜け、相手打線を2安打、2失点(もちろん自責点は0)と抑え込んだのが光った。今泉は3回1四球、高松は3回無四球と、失策の後に四球で走者を重ねてためることがなかったのが、少ない失点で切り抜けられる要因となった。

 一方、攻撃のほうは、1回に二死二、三塁から住吉〔左〕の2点適時打で先制したあと、前半は抑えられていたが、後半に入って爆発。同点に追いつかれた後の5回裏、無死二、三塁から内野ゴロの間に勝ち越すと、住吉の投横内野安打〔中〕で1点、さらに横井〔右〕が左越えに三塁打を放ってリードを奪った。

 6回には死球と滝村〔左〕の中前打でチャンスをつかみ、綿貫〔中〕がしぶとく右前適時打。野選で1点加えてなお満塁から筒井〔右〕がレフトへ2点二塁打を放ち四番の仕事。

 住吉の足で稼いだ適時内野安打〔左〕、横井の中犠飛〔中〕、その後も滝村のライトゴロ、今泉の適時内野安打〔右〕などが続き、打者14人を送り込んで9点を挙げ、勝負を決めた。

 打線のほうは、このほか兵藤〔左〕、藤本〔右〕にもクリーンヒットが出ており、全員安打こそあと1人で逃したが11安打と、さほどブランクを感じさせなかった。あとはより速いタイプの投手が出てきたときにこなせれば本調子、という形になるか。

 まずは快勝で再スタートを切ったハーツ。試合後の飲み会レビューができないのはちょっと寂しいが、まだしばらくは我慢。まずはプレーができるようになったことをかみしめつつ、次は守備での球際にも、感染予防の行動様式にも、もっとしっかり慣れていきたいところだ。

【文責・背番号5】

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2020.03.21

03月21日 コマンドZ戦 6-3

2020年3月21日(土)13:00~15:00
調布市民西町野球場(ビジター)
フリーマッチ
【コマンドZ vs 南海ハーツ】

Z 001 001 1  3
H 100 104 x  6

投:今泉-高松〔勝〕-住吉
捕:綿貫-横井

本塁打:なし
三塁打:なし
二塁打:なし

 1 (投)今泉【63】
 2 (右)福田【 9 】
 3 (中)久原【24】
 4 (捕)綿貫【14】
 5 (左) 森  【 0 】
 6 (一)高松【49】
 7 (三)横井【 6 】
 8 (遊)住吉【51】
 9 (二)兵藤【23】
10(指)矢野※
11(指)石井※
12(指)山口【31】

控え:永山【36】
※は体験参加

★ハーツ表彰★
殊勲賞=久原(黄金の輝き、勝ち越し2点二塁打!どうもありがとう)
敢闘賞=今泉(先発好投にマルチ安打。投手で1番、お見事)
技能賞=綿貫(四番の仕事で2安打3打点。3月7日に、時は戻さない)
守備賞=森(レフト線のフライをダイビングキャッチ)
山山賞=森(超ファインプレーからの2エラー。それも野球だ、悪くないだろう)

動画はコチラ

 駅からは少し歩くが、たどり着くと、そこには豊かな自然が広がる武蔵野の森公園。その一角に、調布市民西町野球場はある。少年野球場や、三鷹市大沢総合グラウンドの球場も隣接し、スポーツをするにはうってつけの場所だ。この地で数年ぶりに対戦できるのが、コマンドZさん。かつて南海ハーツと同じGリーグでしのぎを削っていた盟友だ。懐かしい面々との再会もまた草野球の醍醐味である。

 今週も、時を戻そう…。3月14日の試合は残念ながら雨天中止となってしまった。そのとき参加予定だったのが、矢野藤隆選手と石井怜選手。ハーツ創設メンバー太田稔の紹介で縁ができた、若手の二人である。仕切り直しで調布まで来てくれることになった。

 南海ハーツの先発は今泉投手〔中〕。実は彼自身も久しぶりの野球。1番ピッチャーでの起用は、高松監督の期待の表れでもある。コントロールの安定感はチーム一、丁寧な投球でいきなり2三振を奪い、無失点で上々の滑り出しだ。

 先制したのはハーツ。肩を温め始めたばかりの1番今泉が打席でも奮闘、いきなりライトへクリーンヒット〔中〕。進塁後に内野陣のエラーも絡み、あっという間にホームを踏む。

 続く2回表、ここから派手に、そして静かに“森真平劇場”は開幕していた。宮本、永山、福田、森、久原…と外野の名手がそろうハーツ。その中でも2016年入団の森の外野守備は、当時からチームメイトの厚い信頼を得ていた。
 まず彼の最大の長所は外野からの声出しだ。よく通る声で、一球ごとに内外野に呼び掛ける。特に投手はマウンド上でピンチには孤独な時がある。そんな場面で真平からの一声は大きな勇気を与えるのだ。ハーツではセンターからキャリアをスタートさせた森。ここ数年はさらに若手、久原の台頭もあり、レフトを守るケースが増えたが、守備の安定度は健在だ。
 そして見せ場がやってきた。コマンドZの7番打者が放った打球はレフト線への鋭い当たり〔中〕。これは二塁打コースか、と思った瞬間、森がドンピシャのタイミングでダイビングキャッチ! ビデオの画角切れで、残念ながらここにそのシーンを載せることはできないが、相手ベンチはがっくり、ハーツナインからは「ナイス、レフト!」の声が届く。この日は、ザ・シンペイデーになるはずだった…。

 野球は本当に怖いスポーツである。一瞬にして、流れは変わる。3回から守備隊形が変わった。名手・森はレフトからサードへ。ここには、高松監督の「内野も経験させよう」という意図がある。この回こそ守備機会はなかったが、真平がボールを呼んだのは4回だった。
 先頭バッターは平凡なサードゴロ、しっかりキャッチした森は一塁へワンバウンド送球〔中〕。草野球で、内野手のワンバン送球は決して悪くない。ファーストミットの届かない悪送球のリスクを避け、捕球しやすいワンバウンドなら合格点なのだ。しかしこの日は運が悪かった。ファーストベースの手前で送球がイレギュラー。打者走者を生かしてしまった。ここは一塁手の横井に非がないとも言い切れない。バウンドを合わせようと、後ろに下がったのが判断ミス。ミットを前に伸ばし、ショートバウンド捕球を試みていたら、アウトにできていただろう。

 野手は守備位置が変わったとき、ファーストタッチを無難に処理できるかどうかで気持ちが全然違う。森の心の声が伝染するかのように、ここから内野陣全体に緊張が加わり、ミスの連鎖が起こる。次打者のショートゴロでもランナーが生き、無死一三塁。野球の神様は意地悪だ。打球はまたしても真平の前に…。今度はボールが手につかない。焦るときはこういうもの。森は両手両足をグラウンドにつけてしまう〔中〕。

 無死満塁。真平の心臓のドキドキは痛いほどわかる。実はこの日の私も初回のサードゴロを送球エラーしている。願うのはこの回無失点。好投の今泉のためにも…。
 ここから森は頑張った。極限の緊張の中で、なんと今度もサードゴロ。今度こそ、素早く処理し、ホームへ送球
〔中〕。しかしその軌道が山なりすぎて、捕手の綿貫は前のめりになりながら拝み捕り。ベンチの願いも包み込むようにキャッチし、ホースアウトで一死満塁。
 その後、左打席に入った男の子(コマンドZの選手のお子さんだろうか)は鋭いスイングで打球を放つ。しかし飛んだところが不運で、投手前。ホーム、ファーストと転送され、まさかのダブルプレーに。

 ハーツにとっては奇跡的に、この回無失点。最後の最後で、野球の神様は森真平に優しかった。1イニングの守備だけで3枚も写真が載ったのは、森が初めてだろう。前例を破った、ある意味パイオニア的な目立ち方で、文句なしの山山賞獲得。長~いワンイニングだった。

ぺこぱの松陰寺さん風に言葉を選ぶなら、
「エラーは、初恋だ…
誰にでもあり、ほろ苦い」 by よこぱ

 時を戻そう。遡ること2週間、今年初の山山賞をこれまた受賞理由多数でゲットした綿貫敬三が、今日の4番。このあたりがハーツらしさ、高松監督の愛情だ。綿貫のすごさは、どんなミスもいっさい引きずらないところ。前回を反省し、なんとしても打たなくちゃ…ではなく、俺の“四番”も悪くないだろう。そして本当に打ってしまう。
 ファウルで粘り、俊足を活かし出塁した久原〔左〕が盗塁でチャンスを広げると、綿貫〔中〕は得意の右打ちで軽々と打点をあげる。しかも貴重な勝ち越し打。文句なしの四番の働きである。プレッシャーとは無縁の男。前回の週刊ハーツで、森が称賛した綿貫のメンタルの強さが顕著に表れた瞬間だった。
 山山賞を受賞した選手が、次の試合で活躍する―この流れを敬三が作ったからには、きっと真平選手も次に打ってくれるでしょう。実は打順もこの日は綿貫の次だった森。彼の名誉のために触れると、打席の感じは悪くない〔右〕。ヒットこそ出なかったものの、レフトとショートへ鋭い打球を放っていた。

 そして、この時点のハーツベンチの思いは、好投の今泉を勝利投手に。必勝リレーで、高松〔左〕がバトンを受ける。強心臓は高松も同じ。危なげない投球で5回表を無失点。
 さあ5回裏には追加点を。一死一二塁で、9番兵藤〔中〕の打球はショートのグラブをかすめ、センターへと抜ける。ここでも森がコーチャーズボックスから話題を提供する。真平の「Go!」という声を聞き、セカンドランナー高松はホームへ。しかしバックホームは予想より速く捕手のミットに。半ば走塁を諦めざるを得ないタイミングで、高松はターンも虚しくタッチアウト〔右〕。
 森曰く「ゴーとは言ったけど、行けという意味ではない」。それを復唱する高松監督の声に、ベンチは爆笑(ビデオに声も残ってました)。まるで禅問答のようなセリフだが、この日の森には、笑いの神が降りているから、真意の深追いは無意味だ。

 こんな南海ハーツ劇場を目の当たりにして、初参加の矢野選手〔左〕と石井選手〔右〕はどうでしたか? 楽しんでいただけたなら幸いです。お二人は大学の同級生で、ハーツの守り神・太田が矢野さんを誘い、彼が石井さんも連れてきてくれた、という流れ。本来なら、初参加メンバーにもっとスポットを当てたいのだが、その他の選手が目立ちすぎです。でも二人は試合後の飲みにも参加してくれて、これはメンバーも嬉しかった。ぜひ馴染んでくださいね。

 なんとかこのまま1点を守りたいハーツ。しかし6回表、コマンドZの8番打者にタイムリー二塁打が出て、2-2の同点に。勝負は終盤までもつれた。
 実はここからが本当の意味でのハーツ祭り。6回裏に、選手一丸でビッグイニングを作る。一死から山口がよ~く見て四球〔左〕を選ぶと、続く今泉が一塁内野安打〔中〕、今年初出場の福田も死球〔右〕で、満塁とチャンスを広げる。

 ここで打席に入るのは、ハーツの若大将・久原平。金髪にして注目を浴びると思ったら、あまりに森選手が持っていってしまうものだから、この一球に懸けていた。守備での球際の強さに加えて、打席での勝負強さも身に付けてきた若手のホープはバット一閃。左中間を抜ける2点タイムリー二塁打〔左〕で、ハーツが勝ち越し。自称バットコントロールの天才・綿貫も続き、渋くライト前ヒット〔右〕でさらに2点を追加。この日最後の攻撃で、ハーツ打線は見事なつながりを見せた。

 あとは守るだけ。ハーツはクローザーに住吉〔中〕を起用。ストレートの速さとともに、スライダーの切れもあり、しっかり抑え、6-3で南海ハーツが2020年初勝利を手にする。

 この流れで勝ち続けていきたい、そう思った矢先に、都内の週末外出自粛要請が出て、3月28日は中止に。現時点では4月4日も中止を決めた。先が全く読めない状況ではあるが、一つひとつの出来事を冷静に見つめ、的確な判断をしながら、また青空の下で野球を楽しむ日々を目指すのも悪くないだろう。

【文責・背番号6】

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2020.03.07

03月07日 ツインリバーズ戦 3-16

2020年3月7日(土)15:00~17:00
石神井公園B野球場(ビジター)
フリーマッチ
【ツインリバーズ vs 南海ハーツ】

H 102 000   3
T 443 500  16

投:高松〔負〕-住吉
捕:筒井-横井

本塁打:なし
三塁打:なし
二塁打:なし

 1 (中)久原【24】
 2 (遊)住吉【51】
 3 (一)小西【29】
 4 (捕)筒井【18】
 5 (左) 森  【 0 】
 6 (三)横井【 6 】
 7 (投)高松【49】
 8 (二)兵藤【23】
 9 (右)山口【31】
10(指)綿貫【14】

控え:永山【36】

★ハーツ表彰★
殊勲賞=なし
敢闘賞=住吉(4イニングのロング救援で奮闘。終盤2イニングを無失点。1安打1盗塁2得点と光る投走打)
技能賞=久原(一走・住吉が盗塁阻止を狙う捕手の二塁送球間に三塁からホームイン。持ち前の積極ダッシュで1点奪取)
技能賞=森(速球派対策の当て逃げ流し打ちが奏功)
守備賞=久原(1回裏の前に落ちそうな打球のランニングキャッチはじめ3刺殺と安定の中堅守備)
守備賞=森(レフト好捕&高松監督の指示通りの守備位置でほぼ一歩も動かずライトフライをキャッチ)
守備賞=兵藤(軽快な二塁守備。一・二塁間を抜けそうな深いゴロを回りこんでキャッチ。正確送球でアウトを奪う)
守備賞=筒井(ダイブに近い形でのキャッチャーフライ好捕に敵味方関係なく拍手をもらう。後ろに逸らさない体を張ったプレーも健在)
山山賞=綿貫(ほろ酔いもあぶさんにはなれず。昨季無失策男が3失策を記録。それでもチームの士気を下げないキャラクターで昨年最多・山山賞の本領発揮)

動画はコチラ

 いよいよ2020年初戦!
 ハーツは石神井公園Bでツインリバーズと対戦。試合は相手の攻守にわたる巧さに圧倒され3対16の完敗を喫した。だがゲームはテンポよく6回まで完了。好プレーあり、珍プレーありのハーツ野球は健在だった。

 時を試合前に戻そう。

 まず綿貫が試合当日、都内某所で飲んでいたのも影響し、電車で寝過ごし遅刻。想定外の出来事がさらに続く。速球派投手・小西の肩痛が先発回避の緊急事態。十番・指名打者予定だった高松〔中〕が「七番・投手」となる急ピッチ仕上げを余儀なくされた。

 そんな暗雲立ち込める中、先制したのはハーツ。1回表、二番・住吉が左安打で出塁〔左〕。さらに一塁走者として大きなリードで相手バッテリーに揺さぶりかけると、捕手の悪送球を誘い二塁進塁。続く小西が左安打を放ち〔右〕、住吉が先制のホームを踏んだ。

 その裏の守りもポテンヒットになりかねない先頭打者の打球を中堅手・久原が一歩目鋭く好捕〔中〕。これで流れはハーツかと思ったのも束の間、相手打線が高松の「遅球」を見極め3四球に加え、満塁の窮地では走者一掃の三塁打を浴びるなどこの回、4失点。2回も本塁打を浴びるなど8点を献上した。本来なら相手の打ちたい欲求を逆手にとり、引っ張らさせて凡打の山を築く高松。ただ今回は相手打線の攻めに翻弄される形となる。球を引き付けて流し、セーフティーバントも絡める巧みな攻め。さらに計5四球をもぎ取る選球眼の良さを見せつけられた。

 それでもハーツは意地を見せる。投げては3回から救援の住吉〔中〕が序盤は失点するも5、6回の2イニングを無失点に抑える奮投。6回は2奪三振とボールに勢いがあった。

 攻撃では3回に三塁まで進んだ久原がホームスチール〔1左〕を決める快走。1死一、三塁の場面で一走・住吉がスタートし、捕手が二塁へ送球した瞬間に判断良くホームに突入。積極果敢な走塁で昨季盗塁王の脚力を発揮した。また、昨年に行われた10安打11得点と猛打をふるった開幕戦で快音なしだった筒井〔1右〕と森〔2左〕が5回に今季初となる安打を記録。横井〔2右〕も1安打、1盗塁と結果を残した。


 守りでは1回、一塁を守った小西が二飛とも思える打球を捕りにいくなど、先発回避のうっぷん晴らす軽快な動き。右翼で先発の山口は変わったばかりの左翼でフライをさばき柔軟な対応を見せた。

 これだけ奮闘のプレーを披露したハーツだったが、奇しくも主役の座をかっさらってしまったのは綿貫。一塁を守った3回には三塁・横井のストライク送球をまさかの落球〔左〕。この後に兵藤〔中〕が右翼へ抜けそうな打球を回り込んで二ゴロに仕留める好プレー。また、捕手・筒井〔右〕が倒れこみながらキャッチし、両チームから拍手を浴びるプレーを見せただけに悔やまれる。さらに綿貫は4回の三塁守備で1プレー2失策の珍記録。昨シーズン無失策の男はチームに爆笑を誘い、山山賞、一直線の活躍でお役御免となった。

 2019年の初戦も足がもつれ「三本間のど真ん中で、名古屋城の金のしゃちほこのような反りの体勢から地面にバッタリ」(19年3月2日の週刊ハーツより抜粋)倒れる走塁を披露。記念すべき第1回山山賞を獲得した綿貫。しかし、その顔には全く悲壮感はない。ここでは触れないが、次戦にキッチリ修正してくるあたりは、さすがの一言。この強靭なメンタルは学びたいところである。

【文責・背番号0】

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2019.12.14

12月14日 新宿ブンブン戦 17-0

2019年12月14日 13:00~15:00
石神井公園A野球場(ビジター)
フリーマッチ
【新宿ブンブン vs 南海ハーツ】

B 00  0  000   0
H 20 14 01x  17

投:小西〔勝〕-兵藤-高松〔S〕
捕:横井-綿貫

本塁打:なし
三塁打:なし
二塁打:久原、高松、小西

 1 (中)久原【24】
 2 (遊)綿貫【14】
 3 (三)高松【49】
 4 (一)筒井【18】
 5 (投)小西【29】
 6 (捕)横井【 6 】
 7 (右)兵藤【23】
 8 (左) 森  【 0 】
 9 (二)藤本【 5 】
10(指)宮本【19】

★ハーツ表彰★
殊勲賞=小西(3回2安打ゼロ封、打っても二塁打含む3安打2打点)
敢闘賞=久原(二塁打含む2安打など全4打席出塁、3得点)
敢闘賞=綿貫(しぶとく2安打放ち3得点)
技能賞=藤本(猛攻の口火となる右中間安打)
技能賞=兵藤(右へ左へ2安打2打点)
守備賞=久原(センターからの好返球で2度走者刺す起点に)
山山賞=なし

動画はコチラ

 試合後に納会を控えた、シーズン最後のゲームであり、かつ、記録的には来季の開幕戦。ハーツは集中打と完封リレーで、Gリーグの好敵手・新宿ブンブンに大勝してシーズンを締めくくった。

 ハーツは1回裏、久原〔1左〕、綿貫〔1右〕の一、二番が四球を選び、足を絡めて二、三塁に。続く高松〔2左〕、筒井〔2右〕の内野ゴロの間に生還し、ノーヒットで効率よく2点を先行した。


 この日のハーツの先発は小西〔左〕。初回を1死球のみで無難に立ち上がると、一死満塁のピンチを招いた2回は中飛からの久原の好返球を、自ら冷静に中継して走者を刺しピンチ脱出〔右〕、3回も二死から2四球を出したが落ち着いて後続を断ち、反撃を許さなかった。だいぶピッチャーにも慣れてきたようで、立ち上がりやピンチでも力みが取れてきた感じがあり、来季へ向け、大いに期待を抱かせるこの日のピッチングだった。

 一方、三番から七番までが5人連続三ゴロに打ち取られるなど、相手先発の術中にハマり、2回までノーヒットに抑え込まれていた打線は、3回に集中打を見せる。この回先頭の藤本〔1左〕が、(コスらずとらえて)ライト左へのヒット。これが猛攻のノロシとなった。一死後、久原〔1中〕、綿貫〔1右〕が左へ右へとヒットして満塁とし、高松〔2左〕の左前打で1点。さらに敵失を突いた久原の好走塁で1点。筒井死球で満塁とした後、小西〔2中〕が中前適時打、続く横井〔2右〕も2点適時打、兵藤〔3左〕も左前適時打で続く。この回打者2巡目となっても攻撃は止まらず、敵失を挟んで(この間にも1点)、宮本〔3中〕も2点適時打、久原〔3右〕がレフト線に2点適時二塁打、綿貫〔4左〕が内野安打で適時打、高松〔4中〕の左中間二塁打と筒井の四球で満塁とすると、仕上げに小西〔4右〕の左中間2点二塁打が出て、なんとこの回、計14点を奪って、勝負を決定づけた。1イニング12安打は、おそらく空前絶後のことだろう。


 ハーツは4回からは兵藤〔左〕-高松〔右〕とつないで3安打で完封。5回には三飛から飛び出した相手走者を刺し併殺、6回にまたもセンター久原からの好返球で走者を刺したプレーも、完封勝利に大きく寄与した。

 投打がかみ合い、これ以上ない形でシーズンを締めくくり、また記録上では来季シーズンをスタートさせたハーツ。多くの選手がすでに「来季初安打」を記録し、楽な気持ちで来季の本当の開幕を迎えられることになるが、この日ヒットが出た選手も安心してしまうことなく、またヒットが出なかった選手も巻き返す気持ちを持ちつつオフを過ごしたいもの。また来年春、元気な姿で会えることを楽しみにしたい。

【文責・背番号5】

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2019.12.07

12月07日 中野マシンガンズ戦 11-4

2019年12月7日 13:00~15:00
下高井戸運動場B面(ホーム)
フリーマッチ
【南海ハーツ vs 中野マシンガンズ】

H 442 010 0   11
M 101 000 2x   4

投:小西〔勝〕-斎藤
捕:横井

本塁打:小西
三塁打:なし
二塁打:筒井

 1 (中)久原【24】
 2 (遊)兵藤【23】
 3 (二)高松【49】
 4 (捕)横井【 6 】
 5 (投)小西【29】
 6 (右)筒井【18】
 7 (左) 森  【 0 】
 8 (一)藤本【 5 】
 9 (三)斎藤※
    永山【36】(守備のみ)
※は助っ人

★ハーツ表彰★
殊勲賞=小西(先制満塁弾含む3安打6打点&初先発5回2失点で勝利投手に好走塁も光る)
敢闘賞=横井(捕手でフル出場し小西、斎藤を好リード。四番としても適時打)
敢闘賞=斎藤(助っ人として参戦。部下の野次にもめげず1安打&好救援)
技能賞=藤本(2回に流し打ち名人の本領発揮し右前へ適時打)
技能賞=久原(チーム唯一の無安打も補ってあまりある6盗塁の激走。逆転で盗塁王を獲得)
技能賞=兵藤(1安打に加え、4盗塁3得点と勝利に貢献)
技能賞=森(流し打ちで1安打。小西の好走塁もあり、投ゴロなのにラッキー2打点)
守備賞=筒井(5回の一塁守備で鮮やかなショートバウンド送球処理をはじめ計7刺殺)
山山賞=なし

動画はコチラ

 気温5度。千葉県や都内一部でも雨が降り、雪で中止の心配もあった12月7日。それが嘘のように決戦の地・下高井戸の降水量はゼロ。無事、今季最終戦を行った。

 対するは中野マシンガンズ。Gリーグこそ1勝1敗だが、フリーマッチを含めた対戦成績は、これまで1勝4敗と大きく負け越し。この試合で勝利し、来季に向け何とか苦手意識を払しょくしたいところだ。

 その初回、ハーツの先制攻撃は鮮やかだった。先頭の久原〔1左〕が敵失で出塁すると、二盗、三盗を連続で成功。なお一死満塁とし、打席には五番・小西。その2球目を完璧にとらえると打球はレフトオーバーの大飛球〔1右〕。3人の走者一掃、さらに小西も生還する「ランニング満塁本塁打」で一挙4点を先制した。さらに得点には結びつかなかったが、六番・筒井〔2左〕の二塁打、七番・森〔2右〕の右安打などで満塁の好機を作るなどハーツ打線の出足は好調だ。


 2回にも二番・兵藤〔左〕の左前打を皮切りにまたも満塁のチャンスを作ると、筒井が低めのボールをしっかり見極め追加点。続く森の投ゴロでは三走・横井が生還し、さらに一塁への送球間に二塁から小西が本塁を陥れる好走塁を見せ、2点を追加。そして八番・藤本〔中〕も技ありの右前適時打でこの回も4得点を挙げた。3回は小西〔右〕がこの試合6打点目となる2点適時打を左前へ放ち、序盤の3イニングで10得点の猛攻を見せた。

 守っても主役は小西! 初の先発マウンドながら、持ち前の伸びのある速球が内外に決まる〔左〕。さらに相手に速球を意識させたところで、初球、緩い変化球でストライクを取って見せるなど巧さも見せ5回2失点3奪三振の力投。3回裏の守りでは1死満塁の窮地で1-2-3の投ゴロ併殺に仕留める〔右〕など粘り強さも発揮した。

 また、この日は久原、小西の上司である斎藤が助っ人で参戦。九番で出場した打撃では部下からのプレッシャーもあってか1、2打席目は三振。さらに3打席目はレフトへ放った痛烈なライナーを好捕されるという不運…。ただ、6回表の最終打席で念願の安打をセンター前に運んだ〔左〕。その裏の守りではマウンドに立ち、センター・久原、ショート・小西と信頼する部下へ打球を処理させ、この回を無失点で切り抜ける好救援を見せた〔右〕。

 試合は序盤の集中打に加えて、小西-斎藤の継投もはまり、11対4で手強い中野マシンガンズに勝利。中でも攻撃は久原以外の先発8人が安打を記録するなど10安打13盗塁。そして唯一、安打を放っていない久原は、なんと6盗塁をマークし、逆転で初の盗塁王を奪取。今季の久原を象徴する「出塁=三塁打」という健脚はこの一戦でも健在だった。

 持ち前の一丸野球で今季の最終戦を飾れたハーツ。特に今季13勝のうち7勝が二ケタ得点。8得点以上の白星は12を数えた。打線は水物というが、一丸で集中打を浴びせるのがハーツの勝ちパターン。来季も、こういった「お祭り野球」をたくさんし、勝利を上積みしたいところである。

【文責・背番号0】

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2019.11.30

11月30日 ブルードラゴンズ戦 2-11

2019年11月30日 12:00~14:00
外濠公園総合グラウンド(ホーム)
フリーマッチ
【南海ハーツ vs ブルードラゴンズ】

H 110 00   2
D 314 03  11

投:高松〔負〕
捕:筒井

本塁打:なし
三塁打:なし
二塁打:なし

 1 (中)久原【24】
 2 (左) 森  【 0 】
 3 (投)高松【49】
 4 (捕)筒井【18】
 5 (一)横井【 6 】
 6 (三)兵藤【23】
 7 (遊)大島※
 8 (二)太田【16】
 9 (右)田中※
※は助っ人

★ハーツ表彰★
殊勲賞=なし
敢闘賞=筒井(師弟対決で、強烈なレフト線安打)
技能賞=久原(ともに俊足を活かし、内野安打と2盗塁)
守備賞=なし
山山賞=なし

動画はコチラ

 4年ぶりの対戦となったブルードラゴンズ戦。まず試合開始前のグラウンド状況はこんな感じ〔左〕。このままでは厳しかったですが、両チームの選手が早めに球場入りし、土入れやグラウンド均しでライト付近も何とか守れる状態になり、無事にプレーボール〔右〕。今回、久しぶりの対戦の橋渡し役を担ってくださったのが、YBC-67の大島さん。この日の助っ人として活躍してくれただけでなく、早朝に誰よりも早く外濠公園に到着し、水捌け作業に最も貢献していただきました。ありがとうございます。

 ブルードラゴンズには、かつて南海ハーツでプレーしていた選手がいる。吉田投手と、広崎選手である。吉田投手〔左〕はハーツ創成期のエースとして通算40勝(歴代2位)。通算40万球の投げ込みを経て会得した抜群のコントロールは健在で、66歳とは思えない素晴らしいボールが古結捕手のミットに吸い込まれていく。ブルードラゴンズ監督の広崎選手〔中〕は高松投手〔右〕との対戦を楽しみにしていただろう。

 先攻のハーツは、先頭の久原〔左〕がショート左への内野安打。俊足を活かして出塁すると、すかさず二盗を決める。一死満塁となったところで、5番横井〔右〕が初球を叩きセンターへ。犠牲フライとなり、ハーツが1点を先制。

 一方、1回裏のブルードラゴンズは3番古結選手〔中〕のセンター左へのタイムリーなどで3点を挙げ、逆転する。

 追いつきたいハーツは2回表、7番大島選手〔1左〕のセンター越えヒットなどで無死一二塁とすると、迎えるは8番太田〔1右〕。吉田投手との対戦は、今季の最年長対決だったかもしれない。「打ちやすい所へ投げてよ」というジェスチャーは、勝手を知る吉田選手への粋な挨拶にも見えた。太田は粘った末にチームバッティングの進塁打で、一死二三塁とチャンスを広げる。ここで打席に入った田中選手〔2左〕は、筒井の仕事仲間でハーツの野球に初参加。初打席ヒットとはならなかったが、試合後の飲みにも同席してくれた。来シーズンの参加もお待ちしています。ハーツは久原の三遊間の打球で、三塁ランナー兵藤が返り〔2右〕、2-3と1点差に迫る。


 2-4と差が2点に広がった3回表、ここで見応えのある場面が実現した。ハーツ4番筒井とブルドラ・エース吉田の対決〔左〕である。ハーツに筒井を誘ったのが吉田さん。言わば師弟対決である。この勝負に勝ったのは、今季絶好調の4割男・筒井の豪快なフルスイングだった〔中〕。レフト線への強烈なヒット。続く横井〔右〕もレフトへヒットを放ち、一死一二塁とするが、吉田投手は粘りのピッチングで追加点を与えない。

 結局、この後はハーツ打線にヒットが出ることはなく、ブルドラは効果的に加点し、終わってみれば、11-2でブルードラゴンズが快勝。ライバル対決は、ハーツにとって悔しい敗戦となった。
 この日を迎える前から、ブルードラゴンズのブログは盛り上がりを見せていたようで、吉田投手はハーツ打線を細かく研究し、グラウンドでは「ルーキーの小西選手はどこ?」(この日は欠席)、「打撃フォームのいい若手がいるね」(森選手〔中〕のことのよう)など、嬉しい言葉も聞けた。

 試合後には、2チーム合同飲みでさらに親交を深めることができました。
 私にとっては、ハーツの投手として活躍した吉田さんと話せる機会ができて嬉しかったし、そのボールを受ける好青年の古結選手や、マッチメイクで連絡を取り合った広崎監督との会話も楽しかったです。こちらも高松監督を中心に、トークでも勝負を挑みましたが、普段は饒舌な筒井さんも吉田さんの前では無口に見えるほど、吉田さんのしゃべりは絶好調で、飲み会の人数では勝ったハーツもブルドラに完敗でした。

 ブルードラゴンズさんとは「来シーズンも定期的に試合をしましょう」と話しています。いつも対戦時や助っ人協力などで細やかな心遣いをいただく大島さんが所属するYBC-67さん、高松監督と横山監督の友情も厚いアメーバさんなど、Gリーグ以外でも定期戦を行いたいチームがあります。今後も野球を通じた素敵な交流ができますように。チームの輪を広げていきましょう!

【文責・背番号6】

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2019.11.16

11月16日 東京イーグルス戦 17-8

2019年11月16日 14:00~16:00
外濠公園総合グラウンド(ホーム)
フリーマッチ
【南海ハーツ vs 東京イーグルス】

E 311 201   8
H 373 202  17

投:高松〔勝〕
捕:筒井

本塁打:山下
三塁打:なし
二塁打:横井、中野

 1 (一)藤本【 5 】
 2 (三)兵藤【23】
 3 (投)高松【49】
 4 (捕)筒井【18】
 5 (遊)横井【 6 】
 6 (二)清水※
 7 (中)山下※
 8 (右)山崎※
 9 (左)中野※
10(指)筒井(楓)※
※は助っ人

★ハーツ表彰★
殊勲賞=高松(圧巻、6イニングス完投勝利)
敢闘賞=筒井(この日も2安打1打点3得点。4番の仕事)
敢闘賞=横井(ツキも味方に2安打1打点)
技能賞=藤本(お手本のような右打ちを鮮やかに決める)
守備賞=兵藤(遊撃前ゴロを横取り、間一髪、間に合う)

動画はコチラ

 夜のプレミア12スーパーラウンド日韓戦を前に、ハーツ野球も日韓戦の装い。韓国草野球優勝チームのメンバー2名を助っ人に並べる相手に対し、一方、ハーツも、筒井Jr.を含めて5名の助っ人という一戦は、両チーム乱打戦を繰り広げるなか、ハーツ先発の高松〔中〕がしり上がりに調子をあげ、6イニングスを完投勝利で飾った。助っ人山下選手のグランドスラムをはじめ助っ人5人で9安打の活躍で大量得点。ハーツメンバーも、兵藤を除き全員安打と気を吐き、4回までに全員得点を記録した。

 先発高松は立ち上がり制球が乱れ、いきなり3点を失うが、その裏ハーツは筒井〔左〕の適時打、助っ人山下選手の2点適時打ですぐさま同点に追いつく。1点リードを許した2回裏の攻撃は一死後筒井Jr.〔中〕が中前打で出塁、敵失で追いつくと、さらに敵失、四球、内野安打で2点を追加、そして迎えた二死満塁の好機に、助っ人山下選手〔右〕が右翼超えのグランドスラムを放ち、この回計7点を奪って、実質、試合を決めた。

 3回以降も、ハーツ打線は万遍なく、よく打った。高松〔左〕、筒井〔中〕、横井〔右〕はいずれもマルチ安打。高松、筒井はともに3得点と、この日のバッテリーは打でも守りでも、終始、試合を盛り上げた。とくに高松は、本来なら疲れの見え始める5回、この試合初めての三者凡退無失点と圧巻の投球を見せた。

 先週のアメーバ戦に続く勝利。5月11日~5月25日の3連勝以来の連勝となった。
 シーズン当初はメンバー集めに苦しむことのなかったハーツだが、ここにきて、ほぼ皆勤メンバーの故障離脱などもあり、助っ人含む9名の確保がままならない状態になっている。チームとしてもメンバー募集を進めていくが、身近に野球を楽しみたい、体を動かしてみたいという人を見かけたら、なんとか、ひと声かけて、グラウンドまで足を運んでもらえる機会をつくってもらえるとありがたい。

【文責・背番号23】

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2019.11.09

11月09日 アメーバ戦 9-6

2019年11月9日 12:00~14:00
亀戸野球場A面(ビジター)
フリーマッチ
【アメーバ vs 南海ハーツ】

H 012 06  9
A 301 20  6

投:高松-小西〔勝〕-今泉
捕:筒井

本塁打:なし
三塁打:なし
二塁打:筒井、兵藤

 1 (右)山口【31】
 2 (遊)今泉【63】
 3 (投)高松【49】
 4 (捕)筒井【18】
 5 (左)小西【29】
 6 (中)久原【24】
 7 (一)横井【 6 】
 8 (三)兵藤【23】
 9 (二)太田【16】
10(指)藤本【 5 】

★ハーツ表彰★
殊勲賞=兵藤(ダメ押しの左越え二塁打含む3安打&3盗塁)
敢闘賞=小西(3打数3安打4盗塁をマーク、そして初勝利)
技能賞=山口(三遊間突破で通算200安打達成!)
技能賞=筒井(逆転のノロシ上げる2点二塁打)
守備賞=兵藤(ピンチで一、二塁間の難しい当たりを捕り本塁封殺)
守備賞=小西(初回のピンチに外野飛球2本をさばく)
守備賞=横井(冷静に飛び出した走者を刺してゲームセットに持ち込む併殺)
山山賞=なし

動画はコチラ

 ついに出た! 王手をかけてから約1カ月、みんなのアイドル山口が、通算200安打を達成だ〔中〕。先頭打者で打席に入った3回表、持ち味の強烈なラインドライブ……、とはいかなかったが、ゴロで三遊間を真っ二つ。それなりに「らしい」打球で節目の記録を達成した。仕事の関係もあって、出場試合が限られる中で、着々と積み重ねた勲章に拍手を送りたい。

 さて、この日のゲームのほうは、アメーバを相手に、常に先手を許す展開。初回に守備の乱れもあって3点を奪われ、2回に小西〔1左〕がヒットから二盗、三盗して兵藤〔1右〕の中前敵打で1点返し、3回表に二死二、三塁からの小西〔2左〕が2点適時打していったん追いついたが、その裏に勝ち越され、4回にも代わりばな、やや制球が定まらなかった小西〔2右〕が2点を追加されるという苦しい流れになった。


 ただ、その中でもハーツ守備陣はピンチを背負った場面でよく守った。1回には4連続出塁を許した後、レフトの小西が大きいフライを2本しっかりとキャッチし、なんとか3点でとどめた。3回には1点失ってなお走者を三塁に置きながら、高松〔左〕が2者連続三振に斬って取ってピンチ脱出、4回には一死満塁で、一、二塁間の当たりを捕った兵藤〔右〕が、よくホームに投げて走者を封殺。これらの守りでしのいだことが、終盤の反撃につながる。

 山口の記念試合を勝利で飾りたいハーツは、3点を追う5回裏、藤本、山口が四球出塁していい形で上位打線に託す。高松も四球で一死満塁となった後、筒井〔1左〕がレフトへ2点適時打を放ち、1点差に詰め寄った。さらに小西〔1右〕に幸運な内野安打が出て同点。小西の二盗で二、三塁とした後、久原〔2左〕がピッチャーのグラブをはじいて中前に抜ける2点適時打を放って勝ち越し。仕上げは二死三塁から兵藤〔2右〕がレフトオーバーに強烈な適時二塁打を放って、この回、一挙6点を挙げた。


 逆転したハーツは、締めくくりに満を持して今泉〔中〕を投入……したはずだったが、あとで分かったことだが今泉はこの日、体調がすぐれず無理を押しての出場だったようで、立ち上がりから3連打を許し無死満塁。なんとか次打者を投ゴロに打ち取ったが、なお一死満塁のピンチが続く。

 だが、ハーツにはまだツキが残っていた。続く打者の打球はレフトを襲ったが、ほぼ正面。当たりに誘われたか相手の走者が飛び出したところを、飛球を取った横井が冷静に三塁送球してゲームセット。これも山口の人徳か!? 記念試合は大逆転勝利(小西もハーツ入団後初勝利)で、めでたく幕を閉じた。

【文責・背番号5】

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2019.11.02

11月02日 あしたば戦 2-19

2019年11月2日 13:00~15:00
下高井戸運動場B面(ホーム)
フリーマッチ
【南海ハーツ vs あしたば】

A 272 44  19
H 000 02   2

投:横井〔負〕-兵藤-高松
捕:筒井-横井

本塁打:福本(あ)
三塁打:なし
二塁打:加島2(あ)、佐藤(あ)、長堂(あ)

 1 (左)山口【31】
 2 (二)太田【16】
 3 (投)横井【 6 】
 4 (三)兵藤【23】
 5 (中)久原【24】
 6 (遊)今泉【63】
 7 (一)高松【49】
 8 (捕)筒井【18】

★ハーツ表彰★
殊勲賞=なし
敢闘賞=横井(ノーヒットノーランを防ぐ、貴重な三遊間ヒット)
技能賞=なし
守備賞=なし
山山賞=なし

動画はコチラ

 連敗を4で止めたい南海ハーツが下高井戸運動場に迎えたのは、ライバルあしたば。15人のメンバーが揃っている。対するハーツは急遽の人数不足で8人。あしたばさんのご厚意で、ライトを借りながらの試合となった。

 ハーツ先発の横井〔左〕は、投手としてはなかなか結果を残せていないが、メンバーが限られるこの日は何とか試合を作りたいところ。しかしまたもや初回から荒れたピッチングをしてしまった。バッターからの逆光にも助けられ、2三振は奪ったものの、あしたば4番三好選手〔中〕に先制タイムリーを浴びるなど2失点のスタート。2回にも佐藤選手〔右〕にタイムリー二塁打が出て、同世代に打ち込まれる。この回はさらに失点を重ね、早くも0-9と大きくリードを広げられる。

 一方、あしたば先発の長堂投手〔左〕は上々のピッチング。南海ハーツ通算200安打目前の先頭打者・山口〔中〕は、きっちり四球を選ぶが、最年長選手として元気にスタメンに名を連ねる太田〔右〕以下もヒットでつなぐことはできず無得点。ハーツはこのまま4回までノーヒットを継続してしまう。

 3回からマウンドに登ったのは兵藤〔左〕。横井が長いイニングもたなかったため、少ない準備での登板になってしまった。この回のあしたば打線は、加島選手〔右〕のセンターへの二塁打などで2点を追加、攻撃の手を緩めない。

 あしたばは4回にも1番福本選手〔左〕の満塁ホームランが飛び出し、勝負を決定づける。ここでさらに緊急登板となった高松〔中〕だが、さすがのピッチングだった。あしたばの強力クリーンアップを3人で片づけ、意地を見せる。その裏のハーツは、今泉〔右〕の放った打球も一二塁間を抜けることはなく、三者凡退。いよいよ長堂投手の大記録達成か、という展開に。

 長堂投手のノーヒットノーラン継続で迎えた5回裏。しかし、あしたばはここで恵美投手にスイッチ。この回先頭の筒井〔左〕は、いつものフルスイング。打球はショートゴロとなったが、4割男の迫力におされたのか、エラーで出塁。山口も四球で続き、太田の進塁打で一死二三塁に。ここで打席に入るのは、投手として寂しい結果だった3番横井〔中〕。守りでダメなら打撃でと気合だけで放った打球は、三遊間へ。ショートのグラブの僅か先を抜ける、ハーツのこの試合初安打となり、筒井と山口を迎え入れ、2-19に。点差は大きく離れていたが、何とかノーヒットノーランは阻止した。しかし最後の打者・久原〔右〕が打ち取られ、完敗となったハーツ。

 あしたばとは、長年ライバルとしていい勝負を繰り広げてきたが、夏場のGリーグでも大敗、この日も大きく差をつけられてしまった。現在の南海ハーツは、まず人数を揃えるのが難しい状態に陥っている。春先には14人などベンチがいっぱいになる日も多く、助っ人に頼ることもなかったが、今は苦しい状況と言わざるを得ない。良き仲間で20年以上の伝統を誇る草野球チームだが、夏から秋にかけ、チーム運営の難しさを肌身で味わうことに。野球はひとりではできない。2人でも3人でも駄目だ。最低でも9人揃うことで、試合が成り立つ。これまで毎週、野球ができてきたことに感謝しながら、メンバーの意識を高め、継続の大切さを胸に刻み、一歩ずつ前に進んでいこう。

【文責・背番号6】

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