週刊ハーツ
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2019.10.26
10月26日 アメーバ戦 9-14
2019年10月26日 11:00~13:00
羽根木公園野球場A面(ビジター)
フリーマッチ
【アメーバ vs 南海ハーツ】
A 600 224 14
H 025 101 9
投:高松-小西-兵藤〔負〕-横井
捕:綿貫-筒井
本塁打:なし
三塁打:久原、小西、筒井(楓)
二塁打:今泉
1 (遊)今泉【63】
2 (捕)綿貫【14】
3 (投)高松【49】
4 (一)筒井【18】
5 (左)小西【29】
6 (二)横井【 6 】
7 (中)久原【24】
8 (三)兵藤【23】
9 (右)宮本【19】
10(指)筒井(楓)※
※は助っ人
★ハーツ表彰★
殊勲賞=なし
敢闘賞=今泉(ここで一本!という場面で二安打)
敢闘賞=筒井(当たれば野手の間へ。この日も二安打)
技能賞=綿貫(制球定まらぬ高松の投球を必死に体で止める)
技能賞=小西(文句なしの左越え。相手の乱れで一気に生還)
守備賞=久原(安定の中堅守備。足を滑らせても確実捕球)
山山賞=宮本(いぶし銀。あの音、あの赤バットで、中前打)
前日夕刻までの強雨から一転、秋晴れとなり、水はけのよい羽根木公園はほぼベストコンディション。ハーツとしては、3週間ぶりのゲームとなった。初回の大量6失点を挽回する戦いをみせたハーツだったが、終盤、再逆転を許し、そのまま押し切られてしまった。
この日は、右腕の負傷でDL入りしていた高松〔左〕が、久しぶりの先発。実戦から遠ざかっていたためか、前日の雨で気をゆるしたためかは定かではないが、初回は、いつもの高松とはまったくの別人。受ける綿貫〔右〕は長年、高松の落差ある緩い速球を捕り続けてきたが、さすがの綿貫でも、この日は後ろに逸らしてしまい、1イニング、マスクをかぶっただけで、スタミナをかなり消耗してしまったようだ。
一方、打線のほうは、久々のゲームにも関わらず、上位から下位まで、内容はともかく、ほぼ全員が安打を放った。
6点のビハインドで迎えた2回、先頭の筒井〔左〕が左前に運んで出塁すると、二死後、久原〔右〕が中越えの三塁打、その久原も相手暴投で本塁に還り、2点を返す。
続く3回は、筒井ジュニア〔1左〕が右越え三塁打を放つ。今泉〔1中〕、綿貫〔1右〕が連続適時打で2得点。さらに高松〔2左〕が内野安打で続き、一死後、小西〔2右〕が左越え三塁打。相手の返球ミスの間に、打者走者の小西も本塁に還り、計3点、7-6と一気に形勢を逆転した。
3回から救援の小西〔左〕は味方が逆転した4回、連続四球をきっかけに招いた無死二三塁のピンチに右前適時打を奪われ、逆転を許す。しかしその裏ハーツも、軽打で出塁した宮本〔中〕を、今泉〔右〕がこの日二本目の適時打で本塁に迎え入れ、同点に追いつく。
ところが5回に救援に立った兵藤〔左〕が二死から2点適時二塁打を浴び、勝ち越しを許してしまった。守勢に回ったハーツは、最終6回から登板の横井〔右〕も二死から4点を奪われ、その裏1点を返したものの、逆転までは及ばなかった。
久々のゲームが、逆転に次ぐ逆転という展開に、各選手、草野球を楽しんだことは想像に難くない。初回の失点なかりせば、ハーツの勝利もという「たられば」も成り立つ。しかし、その失点はといえば、野選あり、本塁への悪送球ありという内野陣の守備力からくるものだっただけに、現在のハーツのチーム力を象徴しているかもしれない。
これまで相性のよかったアメーバ相手に2連敗。相手助っ人の活躍が大きかったとはいえ、ハーツとしては悔しい一戦だった。
【文責・背番号23】
2019.10.05
10月05日 新宿ブンブン戦 7-9
2019年10月5日 15:00~17:00
石神井公園B野球場(ビジター)
フリーマッチ
【新宿ブンブン vs 南海ハーツ】
H 002 05(4x) 7(11)
B 121 32 9
投:宮本-横井-筒井(楓)〔負〕
捕:筒井
本塁打:筒井(楓)、筒井
三塁打:森
二塁打:なし
1 (指)山口【31】
2 (遊)今泉【63】
3 (捕)筒井【18】
4 (右)高松【49】
5 (三)横井【 6 】
6 (中) 森 【 0 】
7 (一)藤本【 5 】
8 (二)筒井(楓)※
9 (投)宮本【19】
10(指)太田【16】
(左)永山【36】(守備のみ)
※は助っ人
★ハーツ表彰★
殊勲賞=なし
敢闘賞=筒井(逆転満塁弾で「親子アベックホーマー」を達成)
敢闘賞=筒井(楓)(劣勢はね返す同点2ラン)
技能賞=山口(クリーンヒットで通算200安打にリーチ)
技能賞=森(左越えの貴重な適時三塁打)
守備賞=筒井(「親子バッテリー」で反応よく捕邪飛をキャッチ)
山山賞=なし
この日のハーツは、11選手が参加。約1カ月半ぶりとなる太田、通算200安打を「あと2本」と射程にとらえる山口、さらには遠い昔に双子用のベビーカーに乗って登場していた筒井家の次男の楓貴君もすっかり大人になり、助っ人として参加してくれた。
1回表、いきなり魅せたのは山口。一番として打席に入ると、高めに浮いた球をきれいにセンター前へはじき返す〔左〕、通算199本目のヒット! 節目の記録にリーチを掛けた。この日の山口は、3回にも四球で出ると、積極的に走って二盗を決める〔右〕などノリノリ。チームのムードを盛り上げた。
この日のハーツ投手陣は、先発・宮本から横井へのリレー。宮本〔中〕は立ち上がり、先頭打者に死球を与えると、二盗、返球エラーで進塁を許し、犠飛で先制点を奪われた。その後もピンチを招いたが切り抜け、1回を1失点。返球エラーの凡ミスが悔やまれるのと、イニングの先頭打者を出してしまうという課題は残ったが、初回の相手上位打線に対して1失点で切り抜けられれば結果としては及第点。この日のような「ショートスターター」的な起用に十分な可能性を見せた。
2番手の横井〔中〕は、この日は四球もなく、2回は失策も絡んでの2失点、3回は1失点と、入りはまずまずの内容。しかし3イニング目に入ると、フォームがばらつきだして、高めに入ったところを連続二塁打を含む3連打とされるなど打ち込まれた。まだ、いいボールとそうでないボールの差が大きい感じがあり、いいボールを投げられたときのフォームの再現性をいかに高めていけるかが次の課題だろう。この年になってフォームを固めるのは口で言うほどやさしいことではないだろうが、今のチーム状況から行くと投げてもらわなければいけない選手だけに、頑張ってもらいたいところ。
毎回失点を追うハーツは、3回に高松の高めのボール球をたたいての中前適時打〔左〕などで2点を返して追いすがり、5回にも高松の適時打と内野ゴロの間に得点。なお一死二塁から、森がレフトへ適時三塁打〔中〕、さらには二死三塁から楓貴君が左越えに強烈な一撃を放つと快足を飛ばして2ランホームランに〔右〕。ハーツはこれで同点に追いついた。
5回裏からは楓貴君がマウンド上がり、捕手・筒井との「親子バッテリー」が実現〔中〕。守備の乱れもあって2点を失ったが、筒井には感慨深いものになったであろう。
さらに、クライマックスは6回表に待っていた。ハーツは「何をやってもチーム最年長記録」の太田〔左1〕が四球で出塁すると二盗。さらに山口〔中1〕の四球と今泉〔右1〕の内野安打で満塁に。ここで打席に入ったのは今季絶好調の筒井。筒井〔中2〕は低めのボールをすくい上げ、左翼線に逆転の満塁ホームラン! この回表の攻撃途中で時間切れになったため、記録上はハーツの敗戦となったが、気持ちの上では高揚のゲームセットとなった。「親子バッテリー」ばかりか、「親子アベックホーマー」まで達成した筒井親子にとっては、忘れがたい一日になったに違いない。草野球の目的は、大きく言えば、それぞれの心の中にいい思い出を残すこと。これからも、この日のように、それぞれにとって、「いい瞬間」が多く重なっていけばと思う。
さて、ハーツに訪れるであろう、次の「いい瞬間」は、もちろん山口の200本安打達成。山口らしい豪快な一撃で決めてもらいたいものだ。
【文責・背番号5】
2019.09.28
09月28日 シルバーキッズ戦 5-12
2019年9月28日 15:00~17:00
世田谷区総合運動場(ビジター)
フリーマッチ
【シルバーキッズ vs 南海ハーツ】
H 200 021 5
S 321 06x 12
投:今泉〔負〕-小西
捕:綿貫-筒井
本塁打:なし
三塁打:なし
二塁打:なし
1 (指)山口【31】
2 (右)小西【29】
3 (二)藤本【 5 】
4 (左) 森 【 0 】
5 (三)兵藤【23】
6 (指)高松【49】
7 (捕)綿貫【14】
8 (一)筒井【18】
9 (遊)横井【 6 】
10(中)久原【24】
11(投)今泉【63】
★ハーツ表彰★
殊勲賞=なし
敢闘賞=小西(4回裏、相手の上位打線を三者凡退に取る好投。勢いのある速球に加え、走塁でも積極性光る)
技能賞=横井(強いスイングで基本に忠実のセンター返しを披露)
技能賞=兵藤(コンパクトで確実性のある打撃で1回表、鮮やか左前打)
技能賞=筒井(最終回の中前適時打の打球は強烈。1打席目も好守に阻まれるも変化球を巧くすくう)
守備賞=なし
山山賞=なし
ラグビーW杯で日本が強豪・アイルランドに勝利した2019年9月28日。その試合の裏側で、世田谷区総合運動場では11人態勢で臨んだハーツがシルバーキッズと対戦。こちらも会心の1勝を―。という願いも叶わず、試合は相手の長打力、そしてバッテリーを中心とした堅い守りに屈し、5対12と完敗。ただ、そのような試合展開の中でも随所に好プレーが光った。
先制したのはハーツ。1回表、二番・小西が敵失で一気に二塁を奪うと、三番・藤本が四球で出塁。さらに五番・兵藤〔左1〕が鋭い打球を左前へ放ち2死満塁とする。このチャンスで頼れる六番・高松〔中1〕が基本通りのセンター返しで1点を挙げると、続く綿貫〔右1〕も1ボール2ストライクからファールなどでキッチリ粘り、押し出しの四球を選び追加点。畳みかけたい場面で迎えるは「打撃絶好調」の八番・筒井。低めの変化球を巧く拾いセンターへ運ぶも〔左2〕、この打球を相手がスライディングで好捕〔右2〕。大量得点とはならなかったが、2死からの2得点、さらにナインも鋭いスイングを見せ、上々の滑り出しだ。
ただその裏、相手打線の力はハーツの上を行った。先発・今泉〔左〕がテンポの良い投球で2死を奪うが、相手四番に左中間へ2ラン〔中〕。両翼77メートルの場外へ消える一発で同点とされる。さらに相手六番には左中間へ二塁打。味方の失策も絡み2対3と逆転されてしまった。2回裏も相手三番打者が場外へ2ラン〔右〕。上位打線の破壊力を見せつけられる形となった。
こんな時こそ、打撃戦に持ち込みたいハーツ。2回表は先頭の横井〔左〕が鮮やかなセンター返しで出塁。だが、その後、横井は二盗を試みるも、相手捕手の強肩の前にタッチアウト〔右〕。「チーム盗塁王」が刺されてしまったことにベンチに少なからず動揺が走る。加えて、相手先発投手の大きなカーブを交えた緩急をつけた投球の前に打線は2~4回までゼロ行進。反撃の芽をつまれてしまった。
試合は4回表終了時点で2対6。その裏からは流れを変えるべく小西〔左1〕がマウンドへ。投飛、中飛と淡々と2死を奪う。続く四番打者を三ゴロに打ち取りチェンジ――。と思いきや、この回から三塁についた森がトンネル――。「やっべーー」と森が思うのも一瞬、この打球をショートに回った今泉〔右1〕が処理し、一塁への正確送球でアウトをもぎ取る好守を披露。味方の失策を帳消しにする冷静なプレーもあり、小西は強力上位打線を三人で斬って取ってみせた。そして、その投球はチームに勢いをもたらす。直後の5回表、久原が敵失で出塁すると、その後の初球で二盗に成功。さらに暴投で三進を狙う間、相手捕手の三塁への悪送球を誘い、ホームイン〔左2〕。続く今泉も四球で出塁し二盗〔中2〕三盗を決め、小西の中犠飛〔右2〕で生還。この回、機動力を絡め2点を奪い、4対6と詰め寄った。
ただ、その流れもつかめず5回裏の守りは4安打を浴びるなど6失点。小西も内外に勢いよく速球が決まる場面を見せるも、全体的には制球を乱す結果となり4四球。ボールは走っているだけに、歯がゆい展開となってしまった。
6回表は森〔左〕が右前打で出塁し敵失で三塁へ進塁。なお1死一、三塁とし筒井〔右〕がセンター前へはじき返し1点を返すも反撃はここまで。5対12と完敗だった。
それでも高松がDL入りするなど投手陣が万全ではない中、今泉が試合の序盤を作り、小西の速球で抑えるという継投の形を見せたことは次戦以降に向けて好材料ではなかったか。さらに相手捕手の好送球を見せられた後も小西、久原、今泉が積極果敢な走塁を披露。失敗を恐れずプレーできたことも、チームを鼓舞する要素となりそうだ。
次戦の新宿ブンブン戦は久原、小西の若手は不在。その中、彼らのもたらしてくれた勢いをどうつなげられるかもこの試合の焦点となりそうだ。通算200安打まであと「2」と迫る山口の打撃や、太田のなんらかの最年長記録更新がかかるなど見どころ満載のゲーム。果たしてどのような結末が待っているのか。
【文責・背番号0】
2019.09.21
09月21日 バーターず戦 4-8
2019年9月21日 14:00~16:00
亀戸野球場A面(ビジター)
フリーマッチ
【バーターず vs 南海ハーツ】
B 200 211 2 8
H 210 100 0 4
投:兵藤-横井〔負〕-今泉
捕:筒井-綿貫
本塁打:なし
三塁打:なし
二塁打:笠原
1 (中)久原【24】
2 (遊)今泉【63】
3 (指)高松【49】
4 (捕)筒井【18】
5 (一)横井【 6 】
6 (三)綿貫【14】
7 (右)清水(博)※
8 (二)笠原※
9 (左)永山【36】
10(投)兵藤【23】
※は助っ人
★ハーツ表彰★
殊勲賞=なし
敢闘賞=兵藤(先発投手の責任を果たし、打席では貴重な同点タイムリー!)
技能賞=なし
守備賞=なし
山山賞=なし
久しぶりに東の地で試合となった亀戸野球場のバーターず戦。最終的には突き放された南海ハーツだったが、中盤までは接戦を繰り広げ、心地よい緊張感の中で野球ができた。
ハーツの先発は兵藤〔中〕。永山監督時代には、外野手から内野手へと適性を見出されたが、今シーズンは高松監督が投手としても積極起用。最近は先発ピッチャーとしての姿が板に付き、野手も安心して守ることができている。初回はバーターずに2本の安打が出て2点を先制されたが、5番6番を連続サードゴロに打ち取り、まずまずの立ち上がり。この試合、三塁手として先発出場の綿貫も無難に2つのゴロを捌いた。
1回裏ハーツの攻撃、久原、今泉が連続エラーで出塁すると、一死二三塁で迎えるは四割バッターの4番筒井。サードゴロとなるが、三塁手のホーム送球がランナー久原の頭に当たり、ホームイン〔左〕。つづく横井のサードゴロでも今泉が好走塁を見せ生還〔右〕。ラッキーなかたちでハーツは2-2の同点に追いつく。
2回裏、ハーツは助っ人参加の8番笠原選手〔左〕がきれいに右方向へ打球を飛ばし、二塁打。そして9番永山〔右〕の打球を遊撃手が後ろに逸らす間に笠原選手がホームインし、この回もラッキーが続き、ハーツは3-2とリードを奪う。
兵藤は2回、3回と打者4人ずつで無失点で切り抜け、ゲームを作っていく。4回こそ2本の安打で2点を失い逆転を許すが、この回だけでも2奪三振、先発投手としての責任は充分に果たした。その裏にも、光ったのは兵藤〔中〕の打撃だ。二死一三塁から、完璧な当たりのレフトへのタイムリーで、再び試合を振り出しに戻す。投打の活躍で、兵藤は敢闘賞を獲得した。
5回表から登板したのは横井〔中〕。約1年ぶりのマウンドとなり、緊張しながらの船出となったが、5回は自責なしの1失点。まずまずの投球だった。しかし欲が出た6回は、いつもの横井劇場となってしまった。この回だけで4四球。一番の課題の制球難は今年も解消できていないことを露呈する。しかし3つのアウトはすべて三振。ひとりでピンチを作り、ひとりで切り抜けるという、まさかの自作自演投球。筆者の脳裏には、近鉄時代の野茂投手の投球スタイルが浮かんだが、「それは譬えが良すぎる!」とチームメイトの突っ込みが入るのは間違いない。
そして最終回のマウンドに上がったのは今泉〔中〕。現在、投手としての安定感では群を抜く存在。7月以降ハーツが勝った2試合は、いずれも今泉が3失点、2失点と好投した週だ。彼の一番の良さはコントロール、そしてテンポの良さ。それがあるから守備陣も守りやすい。守っている時間が短いから、打席でも集中でき、その好循環が勝機につながっていく。
この日の四球に注目するなら、先発の兵藤は4イニングで毎回1つずつの4つ。対する横井は先述のとおり1回だけで4つ。今泉は1つだけ。横井は論外だが、兵藤は大崩れしない強さがあり、今泉は毎試合本当に四球が少ない。コントロールで言えば、高松もいつも安定した投球を見せている。やはり投手に最も必要なのは制球力。特に草野球ではグラウンド使用が2時間(試合としては約1時間40分)という制限があるため、テンポの良い選手こそ名投手と言えるだろう。
現在の南海ハーツには、新入団の豪球投手・小西もいる。友人の久原も初登板を心待ちにしている。もしかすると、それより先に親友バッテリーが実現するかもしれない。そして右の岩本、左の松尾と、既に実績充分の投手の存在も大きい。
今はあらゆる選手に登板機会の可能性がある。Gリーグの全日程を終了したハーツには、これからいろいろチャレンジできる土壌も揃っている。秋はさらなる競争の場となるか。
最後にこの日の打撃に目を移そう。ハーツが放った安打は計3本。得点にこそ絡まなかったが、3回の筒井〔中〕のレフト前がここで紹介する3本目だ。しかもその3本は散発。これでは大量得点は難しい。打撃好調で勝負強い高松、筒井の前にどれだけランナーを溜めることができるか、そしてクリーンアップ以外のところで、しっかり打線としてつながっていけるかが今後の試合では大事になる。
次のシルバーキッズ戦に、南海ハーツは13人で臨める予定だ。この試合は大人数を楽しみ、そして10月に続くGリーグチームとのフリーマッチで、収穫の秋となる野球を見せたいところだ。
【文責・背番号6】
2019.09.14
09月14日 新宿ブンブン戦 8-2
2019年9月14日 13:00~15:00
東台野球場A面(ビジター)
Gリーグ 第8戦
【新宿ブンブン vs 南海ハーツ】(2試合目)
H 116 000 0 8
B 100 000 1 2
投:今泉〔勝〕-松尾-小西
捕:綿貫
本塁打:なし
三塁打:なし
二塁打:筒井2、久原
1 (遊)松尾【17】
2 (捕)綿貫【14】
3 (指)高松【49】
4 (二)筒井【18】
5 (右)小西【29】
6 (左)横井【 6 】
7 (中)久原【24】
8 (投)今泉【63】
9 (一)藤本【 5 】
10(指)永山【36】
11(指)宮本【19】
12(三)兵藤【23】
☆Gリーグ表彰☆
最優秀=今泉選手(南海ハーツ)
優秀=筒井選手(南海ハーツ)
優秀=田中舘選手(新宿ブンブン)
★ハーツ表彰★
殊勲賞=今泉(6イニングスを被安打5、奪三振7、失点1。勝利投手に)
敢闘賞=筒井(先制適時二塁打。4打点をあげる)
技能賞=久原(2回、判断よく内野ゴロで得点。3回には左越え適時二塁打)
守備賞=筒井(中堅に抜けそうな当たりを逆シングルでさばき、追加点を許さず)
守備賞=小西(右前打を圧巻の強肩で一塁に刺す)
山山賞=綿貫(三度目の正直で、捕邪飛を捕球。ホッと肩をなでおろす)
早くもGリーグ最終戦。相手は前回苦杯をなめた新宿ブンブン。先発も、前回同様、軟投左腕だったが、3回には5安打を集中するなど、3回までに8得点を奪い、守っても先発今泉〔中〕が相手打線を立ち上がりの1失点に封じ、ハーツが快勝。今期のGリーグ対戦成績をなんとか4勝4敗の五分の成績に持ち込んだ。
この日のハーツは20代、40代、50代、60代と並び立つメンバーが、最後まで集中力を途切れさすことなく、7回フルイニングを戦い抜いた。さすがに5回からの3イニングは三者凡退に終わったが、打っては4番筒井〔中〕の適時二塁打2本を含む7安打、7盗塁、8得点、守りでも無失策と、ハーツ得意のここぞというときの集中力を遺憾なく発揮した。なかでも先発の今泉は制球良し、テンポ良しの投球で、相手打線から7三振を奪う力投80球、試合を締めた。
初回、敵失出塁の綿貫が初球から二盗を敢行。二死後、今期絶好調の筒井が三塁線を破る適時二塁打を放ち、先取点をあげた。二回は四球出塁の久原が三盗を決めると、藤本の三塁ゴロでスタートダッシュよく本塁を駆け抜け〔左1〕、追加点を奪う。続く三回、先頭の宮本〔中1〕が内野安打で出塁、二盗。綿貫〔右1〕、筒井〔左2〕、横井〔中2〕、久原〔右2〕と、この回、さらに4安打を浴びせ、一挙6得点のビッグイニングにつなげた。
守りで光ったのは、今期途中入団の小西の強肩、攻守。3回の右前打で披露した強肩〔左〕で相手ベンチは一気に静まりかえった。三塁守備でも、ベース付近からの正確な送球、華麗なジャンピングスローと、ここ最近のハーツにはない若さあふれるプレーは、ベテランたちにも程よい刺激となっている。最終7回二死からの登板〔右〕では、勢いあるボールをまだまだ十分には操れず、最後の一死をとるのに苦労したが、今後登板機会が増えていけば、ハーツ野球での打ち取り方にも慣れていくだろう。
先週に引き続き参加の松尾も、打ではイライラの募る結果に終わったが、7回からの救援登板〔中〕では十分に持ち味を発揮、小西につないだ。
久方ぶりでの完勝。この勢いで、残りゲームも白星を重ねていきたいものだ。
通算200安打達成まで残り2本の山口も、9月最終週から復帰の予定だ。一方、気がかりなのは、高松監督の回復具合と、永山の腰痛。重鎮2人の活躍なくしては、反省会の士気にも影響が及ぶ。年内どれだけ美味しいお酒が飲めるか、2人の今後のプレーにかかっている。
【文責・背番号23】
2019.09.07
09月07日 恵比寿アタック戦 8-14
2019年9月7日 13:00~15:00
下高井戸運動場B面(ビジター)
フリーマッチ
【恵比寿アタック vs 南海ハーツ】
H 205 01 8
A 406 22 14
投:兵藤-松尾〔負〕-小西
捕:筒井-荒牧
本塁打:なし
三塁打:小西
二塁打:小西
1 (左)松尾【17】
2 (中)久原【24】
3 (遊)荒牧※
4 (捕)筒井【18】
5 (一)横井【 6 】
6 (右)小西【29】
7 (三)清水※
8 (二)藤本【 5 】
9 (指)永山【36】
10(指)宮本【19】
11(投)兵藤【23】
※は助っ人
★ハーツ表彰★
殊勲賞=なし
敢闘賞=小西(猛打賞で4打点、本盗も。ユニフォームデビュー戦を見事に飾る)
技能賞=筒井(初回二死からの先制タイムリーは流石4番の働き)
技能賞=横井(試合の大勢が決した後のヒットは今や代名詞!? とはいえ2打点)
守備賞=久原(外野を抜けそうな当たりを滑りながら抑え、大量失点を阻止)
山山賞=なし
馴染みのある下高井戸運動場。しかし今回はいつものホームではなく、恵比寿アタックさん主催。南海ハーツは三塁側に陣取った。長年対戦している強豪相手に、勝ちをものにすることはできなかったハーツだが、新ユニフォームを披露した背番号29の若サムライの躍動が印象に残る試合となった。
1回表、ハーツは二死二塁から、Mr.フルスイングの4番筒井が会心のレフト前適時打〔左〕で1点先制。横井の死球で一二塁とすると、6番小西〔中〕がセンターへの鋭いタイムリー二塁打。フルカウントで筒井、横井ともにスタートを切っていたため、3点目も狙えたが、ホーム寸前で横井がタッチアウト〔右〕。あと少し脚が長かったら……という悔やまれる走塁で、2点止まり。
ハーツの先発は、ここ最近好投が続いている兵藤〔左〕。先頭打者をピッチャーフライに打ち取り、この日も期待が膨らんだが、相手は百戦錬磨の恵比寿アタック打線。2番打者の右中間二塁打を起点に、まず1点を返し、ランナーが溜まったところで、6番打者がレフトへ低い弾道のライナー〔右〕。打球はレフトフェンスまで届き、ランニング3ランホームランに。アタックが4-2と逆転に成功する。
そして次打者の打球はショートへの深いゴロ。この日は、永山の友人の息子さんである荒牧選手(大学3年生。高校球児時代にはチームが県予選決勝に進んだ)が助っ人参加でスタメン遊撃手。見事に打球に追いつき、素早く一塁へ送球。低い軌道のツーバンで一塁手の取りやすさも考えた頭脳プレーだったが、横井がバウンドを合わすことができずにランナーを生かしてしまう。ここはファインプレーをアシストするキャッチングを見せてほしかった。
2回表のハーツは、8番藤本〔中〕がセンターへ技ありのヒットで出塁するが、後が続かず無得点。その裏、兵藤も立ち直り、ランナーこそ出すものの、しっかり無失点で切り抜け、試合の動きが止まったかに見えた。
しかし3回表、再びゲームは動き出す。この回先頭は1番松尾〔左〕。実に5カ月ぶりのハーツ野球登場だが、チーム一の運動神経の持ち主。ブランクを全く感じさせないシャープな振りで、綺麗なセンター前。無死一二塁となったところで、先ほど紹介の3番荒牧選手がライトへしぶとくヒット〔中〕、満塁とする。一死となり、5番横井の打球は強いゴロだったものの前進守備のショートがキャッチ。本来ならホーム封殺だが、ここで三塁ランナー松尾の野性味あふれる走塁が飛び出す。タイミングはぎりぎりだったが、勇猛果敢なスライディングで、野選を誘いホームイン〔右〕。これで3-4の1点差に。
ここで打席に入るのは、背番号29をお披露目した小西。懐の広いフォームからバット一閃、文句なしのジャストミートで、打球はレフトへ〔左〕。満塁の走者一掃となる値千金の三塁打で、6-4と逆転! この時点で4打点。ノリにノッている小西ワールドはこれだけでは終わらない。藤本の打席時に、捕手から投手への返球の隙を見逃さず、ホームスチール成功〔右〕。大技、小技を織り交ぜ、一人で大量点を演出した。
大きくハーツに傾いた流れだったが、底力のあるアタックはすぐに反撃を開始する。
3回から登板した松尾〔中〕に対し、ランナーを溜めたところでタイムリーが出るなど、隙のない打線のつながりで、6点を挙げ、10-7と再逆転。4回にも2点を追加したアタックが試合の主導権を握る。
最後の攻撃となった5回表、先頭の2番久原〔左〕がレフト前安打。会社の同僚で同い年、小西を南海ハーツに誘った本人だけに、29番の活躍に刺激を受けたことは間違いない。「俺が出塁するから、返してくれよ」そんな心の声が聞こえてきそうな打席だった。その通りに小西が返す展開になれば理想的だったが、その一歩手前、5番横井〔中〕にも意地があったようだ。盗塁で二塁まで進んでいた久原をセンター前ヒットで生還させ、8-12に。“試合が決まってからの男”というネーミングを払拭できるかは、今後に期待しよう。そして最後も小西。三遊間への深い当たりで、俊足を活かし、内野安打で猛打賞達成〔右〕。本塁打を除く、準サイクルヒットという大活躍だった。
5回裏、最終回のマウンドに登ったのも小西。投手デビュー時は、速球が目立ち、コントロールには課題を残していたものの、それ以降は腕の高さを微調整するなどコントロール重視の投球がきちんと意識され、守っている野手陣の信頼も得てきている。この日も2点は失ったものの、次回に期待が持てる内容だった。
試合は14-8で恵比寿アタックが南海ハーツに勝利。最終的な点差は離れたが、ハーツが先制、再逆転するなど、ワンサイドという展開ではなかった。強豪相手に、いい試合ができたのではないかと思う。
久原、小西の二十代選手がはつらつとしたプレーで魅せ、久しぶりに参加の松尾も確かな存在感を見せる。現在の主軸を担う3番高松(この日は怪我のため監督采配に専念)は3割後半、4番筒井は秋に入っても4割キープと抜群の安定感である。内野の堅守だけでなく、投手としての能力も開花し始めている兵藤。外野のポジショニングの良さと(先日のピッチングも)、バットコントロール健在の宮本。しぶとく広角にヒットを放つ藤本。本人は“守備の人”と言うが長打力に年々磨きがかかっている永山。この日の参加メンバーだけでも多彩なメンバーが揃うハーツ。
次週の今季Gリーグ最終戦・新宿ブンブンとの対戦では、さらに多くの選手がグラウンドに集まってくれることを願いたい。
【文責・背番号6】
2019.08.31
08月31日 アメーバ戦 6-9
2019年8月31日 12:00~14:00
豊島区総合体育場A面(ビジター)
フリーマッチ
【アメーバ vs 南海ハーツ】
A 141 003 9
H 001 032x 6
投:宮本〔負〕-兵藤-今泉
捕:綿貫-筒井
本塁打:なし
三塁打:なし
二塁打:今泉
1 (中)久原【24】
2 (遊)今泉【63】
3 (一)高松【49】
4 (二)筒井【18】
5 (右)横井【 6 】
6 (捕)綿貫【14】
7 (三)兵藤【23】
8 (左)永山【36】
9 (投)宮本【19】
10(指)藤本【 5 】
★ハーツ表彰★
殊勲賞=なし
敢闘賞=今泉(満塁から反撃の2点二塁打を放つ)
技能賞=兵藤(2イニングをパーフェクトリリーフ)
技能賞=永山(マルチ安打に、打点1)
守備賞=横井(ゲッツーはならずもピンチでゴロ好捕)
山山賞=筒井(選考理由別掲)
ハーツは後半の追い上げ及ばず、アメーバに黒星を喫した。
この日のハーツの先発は、久しぶりのマウンドとなる宮本〔中〕。5安打5四球ではあったが、3イニングを投げ、3奪三振は、ブランクの長さを考えれば、十分な結果だったと言えるだろう。ただ、その出来で6失点はいささか取られすぎ、という面も。これには、すべてのイニングで先頭打者に出塁を許したことが大きい。この日の宮本は、初回は2つめ、3つめのアウトを連続で、3回は3つのアウトを連続で取っているので、走者を出してからのマウンドでの修正には成功しているといえ、今後はイニングの入りをいかにうまくできるかが、ゲーム運びの面から見た場合の課題となってきそうだ(もちろん、本人の言うとおり、まずはフォーム固めから、ではあろうが……)。
次いで4回からマウンドに上がったのは兵藤〔左〕。こちらは制球よく、過去最高と言っていいピッチングを見せた。2イニングをパーフェクトリリーフ、三振も2つ奪い、一本も外野に飛ばさせなかった。今後はこのピッチングをどれだけ安定して再現できるか、になってくるか。3番手の今泉〔右〕は若干準備不足でのマウンドとなり、3点を奪われたが、この日はチームにとって、今後の投手陣に光明が差すゲームとなったといえよう。
ハーツは打線のほうは、この日は6回で7安打、5回に満塁から今泉がライトに2点二塁打を放つ〔左1〕など6点。永山は若干体調不良に陥りなりながらも打席では集中力を見せ、ともに左前の2安打〔中1〕〔右1〕、高松〔左2〕、筒井〔中2〕、横井〔右2〕の安打はいずれもクリーンヒットだった。そのほか、宮本〔左3〕が内野安打1本、藤本〔右3〕も結果的にはライトゴロとなったがライトがはじく当たりが1本と、多くの選手がそこそこの結果を残した。欲を言えば、もう少し早いイニングの打席からアジャストできれば、というあたりが今後のポイントになってくるか。
この日は、高松のコンディション不良もあったが、守備のほうでも、筒井のキャッチャー、横井の内野、藤本のセカンドなど、今季多く守ってきたのと違うポジションについた選手が多かった。横井が無死一塁からゴロを素早くさばいたが、藤本が握り替えに手間取りゲッツーを逃すなど、うまくいった部分、そうでない部分はあったと思うが、それぞれに慣らし運転としては意味があったはず。次への糧としていきたいところだ。
今週の山山賞!
この日は普段あまり守らないセカンドに入った筒井。2回に無死満塁で前進守備のとき、ピッチャー横を抜く当たりが。いつものガッツで打球に猛進、飛び込んだ筒井だったが〔左〕、勢いがよすぎて打球とがっちゃんこ〔中〕、ボールを外野まで弾き飛ばしてしまい〔右〕、2点打に……。
思わぬところで珍プレーを演じた筒井だったが、打席ではクリーンヒットでチーム初安打を記録、ゲーム後半はキャッチャーで落ち着いたリズムをチームに生み出すなど、なじみの場所ではさすがの動きを見せていた。
【文責・背番号5】
2019.08.24
08月24日 土曜会戦 16-3
2019年8月24日 13:00~15:00
井の頭恩賜公園野球場(ビジター)
フリーマッチ
【土曜会 vs 南海ハーツ】
H 660 40 16
D 102 00 3
投:今泉〔勝〕-兵藤
捕:横井-筒井
本塁打:なし
三塁打:なし
二塁打:なし
1 (遊)久原【24】
2 (中) 森 【 0 】
3 (一)高松【49】
4 (左)筒井【18】
5 (捕)横井【 6 】
6 (三)兵藤【23】
7 (二)藤本【 5 】
8 (指)永山【36】
9 (右)宮本【19】
10(投)今泉【63】
★ハーツ表彰★
殊勲賞=今泉(テンポの良い投球は健在で勝利投手に)
敢闘賞=藤本(1回、相手の打球処理の隙を逃さず、二塁から激走しホームイン。積極走塁で流れを呼ぶ)
敢闘賞=兵藤(無失点の好投、適時打に加え安定の三塁守備と投攻守に輝き)
技能賞=宮本(インコース低めの難しい球を巧みにさばき適時打)
技能賞=藤本(得意の流し打ちを披露し技あり右前ヒット)
技能賞=森(1イニング2アウトとなってしまったが左翼へ勝利打点となる犠飛)
守備賞=永山(3回一死一、三塁の窮地で右翼線の鋭い打球を軽やかにランニングキャッチ)
山山賞=なし
デート中のカップルや家族連れの笑顔があふれる土曜日の井の頭公園。そんなにぎわいをよそに、近隣の井の頭恩賜公園野球場でハーツ打線が大爆発。
打っては9安打16得点。走っても15盗塁と猛暑関係なしに躍動。攻守で集中力を切らさぬプレーを見せ勝利。長かった連敗街道も『6』で脱出した。
「皆さん、明日こそ、連敗を止めましょう!」
前日の高松監督の檄に応えるようにハーツ打線は初回から畳みかけた。
一番・久原が冷静に四球を選ぶと、すかさず二盗、三盗を成功。続く森の左犠飛〔左〕で幸先よく先制。さらに三番・高松が左安打で出塁〔中〕。続く筒井、横井も四球を選ぶと、兵藤〔右〕がキッチリ左前へ適時打を放ち2対0。
ハーツの攻撃はまだ終わらない。七番・藤本が四球後、続く永山が中前へタイムリー〔左〕。二死満塁とし、十番・今泉が一塁へ内野安打〔中〕。三走・兵藤が生還、そして相手守備陣の打球処理にもたついた隙を逃さず藤本が二塁から激走〔右〕。捕手のタッチをかいくぐる巧みなスライディングでホームインし追加点。この回一気に6点を挙げた。
1点を返された後の2回表も怒涛の攻めを展開。九番・宮本〔中〕が右翼へ運ぶ適時打を放つなどこの回も一気6点。5四死球で得たチャンスを生かし、7盗塁を絡ませてのビッグイニングだった。
2回を終了しスコアは12対1。しかし草野球にセーフティーリードはないと痛いほど知らされているハーツナイン。相手打線の振りも鋭く、いつ大量点を失ってもおかしくない。
ただ、その心配をよそに先発・今泉〔中〕はテンポの良い投球を披露。センター以外に打球処理機会があるなど万遍なく打たせて取る。さらに3回裏には相手強打の一番打者に対し、内角を続けて攻め、意識させたところで決め球に外角球を使い三振を奪取。巧みな投球術も見せた。
だが、そんな今泉も先述の三振を含め簡単に2死を取ったが、不運な当たりも含め3連打を浴びてしまうなど2点を失う。そしてなお一、三塁の窮地。迎えるは相手左の七番打者。高めへの釣り球、これを巧くはじき返され、打球は角度よく右翼線へ。
「やべっ」
そんな今泉の声が球場に響いた数秒後、この回から右翼に入っていた永山が軽快に走り好捕〔中〕。
それは「伝説のプレーが出た」と筒井が驚愕するほどの美守。2014年MVPに輝いた抜群の守備力をここぞで見せつけた。
これで流れは再びハーツへ。4回表も高松〔左1〕、横井〔右1〕の適時打もあり4得点を奪取。
その裏からは兵藤〔左2〕、筒井〔右2〕の急造バッテリーが力を発揮。5回裏二死となり試合は時間切れで終了したが兵藤のコントロールの良さと、筒井の走られても動じない貫禄がマッチし見事、無失点で逃げ切った。
スコア上は大勝かもしれないが、「何とか連敗を脱出した」というのがチーム内の本音か。特に高松監督は投げられない中で勝利への執念を燃やし、3安打5盗塁と気を吐いた。加えて、守りでは、永山の美技だけでなく、二塁・藤本が2つのフライを確実にキャッチ。久原は慣れない遊撃でも果敢なチャレンジを見せた。
そして、極めつけは積極走塁。大量得点を奪った後でも緩めることなく計15盗塁を成功。攻守にそれぞれが役割を果たしての会心の勝利だった。
持ち味である「全員野球」を発揮したハーツ。この勢いを次戦以降もつなげたいところだ。
【文責・背番号0】
2019.08.17
08月17日 レッドオーシャンズ戦 2-20
2019年8月17日 13:00~17:00(試合時間13:30~16:00)
世田谷公園野球場A面(ホーム)
フリーマッチ
【南海ハーツ vs レッドオーシャンズ】
H 2 00 00 2
A 13 22 3x 20
投:高松〔負〕-今泉-小西
捕:横井-今泉
本塁打:なし
三塁打:なし
二塁打:小西
1 (左)小西【29】
2 (中)久原【24】
3 (遊)今泉【63】
4 (捕)横井【 6 】
5 (一)岩本【 1 】
6 (三)兵藤【23】
7 (指)永山【36】
8 (右)宮本【19】
9 (二)太田【16】
10(投)高松【49】
★ハーツ表彰★
殊勲賞=なし
敢闘賞=小西(先頭打者として痛烈な二塁打ヒットで出塁)
技能賞=久原(小西に負けじと左翼に痛烈な安打を放つ)
技能賞=今泉(猛暑の中、投手に、捕手にと大活躍)
技能賞=太田(猛暑に負けず、鉄人スーパーシニア)
守備賞=なし
山山賞=なし
圧倒的な実力差。50代以上が半数を占めたこの日のハーツには、猛暑以上の手強い相手は荷が重かった。放った安打は、20代コンビの小西〔左〕、久原〔右〕の2本のみ。出塁もこのほかに、久原、岩本、今泉の四球があるのみ。2回、4回、5回は三者凡退に斬って取られた。
先発は高松〔左〕だったが、この日の相手には、ふだんの投球がまったく通用せず、1イニングで10安打を奪われ、13失点。高松得意の“緩”速球にも、誰一人として、スイングを乱さず、腰の据わった見事な打撃で、ハーツの守備陣は、内外野を抜けていく打球をただただ見送るほかはなかった。いったん火のついた打線の前には、救援の今泉〔中〕、小西〔右〕の力投も、なすすべはなかった。
それでも初回のハーツの攻撃を見る限り、何とか食いついて行ける、そういう期待は十分にあった。先頭の小西が左翼線を破る二塁打を放って出塁。続く久原も四球を選び、さらにこの一二番の足攻めで2点を先制したからだ。しかし、その裏、相手の攻撃は、ハーツの戦意を奪うのにあまりあるものだった。
ハーツにとって痛かったのは、甲子園大会の雨による日程変更だ。本来、四番にどーんと座るはずの筒井が甲子園から戻って来ることができなかった。
一方、チームの救いは、酷暑のなか、時折、笑顔を見せながら、最後までプレーしていたチーム最高齢、太田〔中〕の元気な姿だった。
【文責・背番号23】
2019.08.10
08月10日 あしたば戦 1-22
2019年8月10日 13:00~15:00
二子玉川緑地運動場B面(ビジター)
Gリーグ 第7戦
【あしたば vs 南海ハーツ】(2試合目)
H 100 0 0 1
A 020 6 14 22
投:岩本〔負〕-高松-小西-柴川
捕:横井
本塁打:なし
三塁打:なし
二塁打:筒井(ハ)、五十嵐(あ)
1 (捕)横井【 6 】
2 (中)久原【24】
3 (三)高松【49】
4 (一)筒井【18】
5 (投)岩本【 1 】
6 (左)福田【 9 】
7 (右)小西【29】
8 (二)兵藤【23】
9 (指)永山【36】
10(遊)柴川【 4 】
☆Gリーグ表彰☆
最優秀=尾崎選手(あしたば)
優秀=安藤選手(あしたば)
優秀=筒井選手(南海ハーツ)
★ハーツ表彰★
殊勲賞=なし
敢闘賞=岩本(先制タイムリー&唯一の打点)
技能賞=筒井(見事なレフトオーバー)
技能賞=横井(猛暑の中でのフルマスク)
守備賞=なし
山山賞=なし
3勝3敗で迎えたGリーグ第7戦。対するあしたばは、ここまで4勝1敗1分の好成績。優勝に一番近いチームだ。
開幕3連勝と、これ以上ないスタートを切った南海ハーツだが、そこからまさかの大失速。各チームといい試合はするものの、終盤に決勝点を奪われたり、突き放されたりする展開で、3連敗。優勝争いどころか、勝率5割にまで落ち込んでしまった。ここ最近はGリーグチームとのフリーマッチでもなかなか勝つことができず、苦手意識も出てきてしまっている。
何とかこの試合に勝って4勝3敗とし、わずかな望みでも優勝の2文字に触れておきたいところだ。
1回表の南海ハーツは、四球で出た久原を三塁に置き、5番岩本が見事なバットコントロールでセンター前へ〔左〕。久原がホームインし〔右〕、幸先よく1点を先制。しかし終わってみれば、ハーツがこの日に挙げたのはこの1点のみだった。
ハーツ先発の岩本〔中〕は好調な滑り出し。先頭の福本選手、4番の安藤選手から三振を奪うなど、試合への意気込みが伝わる投球で初回を無失点に抑えた。
2回表、ハーツは先頭バッターの大型新人・小西が恵まれた体格を生かしたパワー漲るフォームで、速い打球のセンター前ヒット〔左〕。続く8番兵藤もきっちり四球を選び〔中〕、無死一二塁。これを起点に畳みかけたかったが、あしたばの先発安藤投手〔右〕は落ち着いた投球で踏ん張り、追加点を許さない。この粘りが、裏の攻撃につながっていく。
2回裏のあしたばは、一死から6番恵美選手が俊足を生かし、ショートへの内野安打〔左1〕。その後、一死満塁とし、9番五十嵐選手〔右1〕のショートゴロで三塁ランナーが生還、1-1の同点とする。次打者の2球目、投球がホームベースの前でバウンドし、この間に加島選手がホームイン〔左2〕。あしたばが2-1と勝ち越しに成功する。ここで、肩の痛みを抱えながらも先発投手として奮闘した岩本が自ら申し出て降板。高松監督自らがマウンドに上がる〔右2〕。高松は後続を断ち、ハーツの次の回の攻撃に望みを託す。
3回表二死から、ハーツは4番筒井が豪快な一打をレフトへ放つ〔左〕。ここ、二子玉川緑地運動場は、外野の垣根を越えたらホームラン。審判のジャッジでエンタイトルツーベースになったが、植え込みの根のあたりにボールはダイレクトで到達していた。本塁打と紙一重の二塁打であり、追い上げムードとしては最高の当たりだった。そして久しぶりに参加の6番福田〔右〕が放った打球はまたもレフトへ。しかしハーツベンチの願いを乗せたボールはグラブの上を抜けることはなく、得点ならず。
今シーズンも安定したコントロールでチームを救ってきた高松投手は、3回も奮闘。初回の岩本と同じく、1、4番から三振を奪う。タイミングを外し、的を絞らせない投球術で無失点。接戦に持ち込み逆転を狙う態勢が整ったが、ロングリリーフの4回、ついにつかまる。あしたば打線は四死球やエラーで溜めたランナーを、11番尾崎選手〔左〕、1番福本選手〔右〕のヒットなどで効率よく返し、一挙6得点。リードを大きく広げ、勝利に近づいていく。
少しでも追い上げたいハーツは、5回表一死から1番横井が初球を会心の当たりでセンター前ヒット〔中〕。この日の暑さを物語るのか、この一瞬にビデオカメラのピントがぼやけ、キャプチャー画像もこの通り…。2番久原も四球で続き、一死一二塁。そして3番高松の打席時、ワイルドピッチで普通ならランナー二三塁となるところが、二塁ランナー横井はスタートを切ったものの長堂捕手の強肩を恐れてか戻ってしまう。この判断ミスが痛かった。高松の放ったセンターフライ、横井が三塁まで進んでいれば犠牲フライとして十分だった。結果として、ちぐはぐな攻撃となり、無得点。この流れはその裏の守備へと続いてしまう。
5回裏、マウンドに登ったのは新人・小西〔左〕。チーム一の快速球の持ち主だが、この日は制球が定まらず3連続四球。残念ながらここで降板となった。無死満塁でバトンを受けた柴川〔右〕にとっては、厳しい条件。最近、磨きがかかってきたスライダーで抑えたいところだが、次打者、その次の打者も四球で連続押し出し。ここからは、あしたばに一気に流れが傾いていった。この回だけで計10四球、ランナーが溜まると効果的なタイムリーが出る。そして柴川が打ち取ったいくつかのフライも、風の影響なのか、外野手は追いつくのだが、グラブに当てるも捕球できず。あらゆるリズムが崩れ、大量14失点。柴川にとっては酷なイニングになってしまった。捕手の横井も炎天下で30分続いたあしたばの攻撃で、しだいに体力が消耗し、最後は投球を受け続けるだけで精一杯。しかし柴川はかなりの球数を投じながらも何とか最後まで投げ切り、ようやく5回が終了。このタイミングが試合終了時間となった。
22-1で、あしたばが南海ハーツに圧勝。限りなく優勝に近づいた、力強い勝者だった。
本来、両チームの力の差はここまで大きくはないはずだ。ともにライバルと思っているチーム同士である。しかしこの点差が現時点での本当の差だと思う。
どちらのチームも各選手はもちろん試合に全力で臨み、ワンプレーを大切にし、必死に戦っている。それは序盤の接戦が証明している。しかし最終的な結果は、記憶にないほどの大差。久しぶりの優勝に向けてチーム一丸で1勝を掴みとったあしたばと、Gリーグ3連勝から4連敗と逆V字飛行をしてしまった南海ハーツ。
まずは試合前の準備から各選手の意識を共有し、整えていく必要があるだろう。7月のGリーグ第6戦、新宿ブンブンの集合の早さ、整然と8列に並んだキャッチボール風景、そして総勢16人のトスバッティング。この日は序盤から劣勢を強いられたハーツだったが、最終的な点差は2。あと一歩で逆転できなかった要因は、心構えを含めた、準備の差だと感じる。
いろいろと考えさせられるこの夏。
南海ハーツの選手には、甲子園好きも多い。チームのLINEグループでは、毎日のように高校野球の話題に花が咲いている。そこにあるのは、ひたむきなプレーの美しさ。目標に向かい、努力する姿。チームの結束で、ひとつになる心。だから観衆は、毎夏、感動する。
十代の彼らから見たら、ハーツの選手はその何倍もの人生を既に生きている。若い時代に戻ることはできないが、年を経てもなお、飽きることなく何十年も白球を追い続ける姿が、草野球のグラウンドにはある。たとえ不格好でも、試合後の飲みが大切でも、毎週2時間の野球の楽しみのために球場に集まるオジサンたちの姿は、高校球児とはまた違った意味で美しいのだと思う。野球は3年だけではない。学生を卒業してからでも、「甲子園への夢」から「楽しみ」へと目標をシフトすれば、その何倍もの時間、野球に親しむことができる。
草野球という、たったひとつの共通テーマのもとで、年齢も職業も違った選手たちが出会い、同じ時間を共有する。こんな素敵な趣味ってないんじゃないか、そんなことを思う。チームメイトへのリスペクト、対戦チームや審判への感謝の気持ち、一つひとつの大切なことを積み重ねていけば、きっと素晴らしい野球チームが形作られていく。
南海ハーツは20年以上の伝統あるチームだ。これだけ長い間、続けてこられたのは、チーム運営への各選手の協力、気遣い、思いやり、優しさ、そして寛大さがあったからだと思う。ハーツは、毎試合、笑顔があふれる魅力的な野球チームだ。せっかく出会った仲間たち。その和を、今までも、これからも継続していくことへの、チーム一人ひとりの意識と努力、これがいま何よりも大切だと思う。
【文責・背番号6】
2019.08.03
08月03日 中野マシンガンズ戦 4-7
2019年8月3日 15:00~17:00
下高井戸運動場A面(ホーム)
フリーマッチ
【南海ハーツ vs 中野マシンガンズ】
M 112 021 0 7
H 000 030 1 4
投:柴川〔負〕-高松
捕:綿貫-横井
本塁打:なし
三塁打:永山
二塁打:綿貫
1 (遊)横井【 6 】
2 (捕)綿貫【14】
3 (指)高松【49】
4 (二)岩本【 1 】
5 (投)柴川【 4 】
6 (中)久原【24】
7 (左) 森 【 0 】
8 (三)兵藤【23】
9 (指)永山【36】
10(一)藤本【 5 】
11(右)宮本【19】
12(指)山口【31】
★ハーツ表彰★
殊勲賞=なし
敢闘賞=永山(5回、適時三塁打。激走も光る)
技能賞=綿貫(鮮やか流し打ち2安打)
技能賞=藤本(センター、ライトへ確実性ある打撃で2安打)
守備賞=なし
山山賞=なし
夏の甲子園の組み合わせ抽選が行われた8月3日。グラウンドの気温39度の下高井戸でハーツは中野マシンガンズと対戦。先発・柴川が5回までに5奪三振と奮投も0対6と大量リードを許す展開。だが、5回裏、永山の適時三塁打などで3点を返す粘りを発揮。しかし反撃も及ばず4対7で屈し4連敗となった。
この日は先述のようにグラウンドの気温は39度の猛暑。下高井戸のマウンドはなかなか合わないと試合前、不安をのぞかせた柴川〔左〕だったが、打たれても粘りの投球を披露。三塁手・兵藤〔右〕がゴロを3つさばくなど安定した守備もあり1、2回で2失点に抑えた。
だが、3回表、マシンガンズ打線が火を噴く。四番打者が右翼フェンスへ弾丸ライナー。ここで右翼手のベテラン・宮本がなんとフェンスの目の前にいるというドンピシャのポジショニングを見せたが、打球も伸び惜しくも捕れず。さらに大振りしない攻撃も徹底され、センター返しの3連打を含む4連打を浴びた。それでも、柴川もこの後2連続三振と踏ん張り、大量失点は免れた。
一方で攻撃は制球のよい相手軟投派投手から4回までゼロ行進。1、2、4回とスコアリングポジションにランナーを進めるも、あと一本がなかなか出ない。加えて左打者の宮本の1打席を除く15打席のうち右打者の三ゴロ凡退が6と完全に相手の術中にはまってしまった。それでも5回裏、ようやくハーツ打線がつながる。四球で出塁した五番・柴川が二盗三盗を決め〔左1〕、無死三塁とすると続く久原がキッチリ左翼へ犠飛〔右1〕。さらに一死一塁で九番・永山〔左2〕が左翼へ鋭い打球を放つと、打球のバウンドも変化。左翼手が後ろに逸らす間に一塁から森が生還〔中2〕。永山も三塁を陥れる激走〔右2〕。チームのムードも最高潮に達した。
そして続く藤本も中前へ適時打〔左1〕。この回、3点を返した。藤本は7回裏にも1死満塁の場面で右へ適時打〔右1〕。二走・森がファウルと勘違いのチョンボもあり打点は1にとどまったが中堅から逆方向への意識が功を奏した。さらに引っ張っても強い打球が打てる綿貫も1打席目遊ゴロで凡退となると、その後の2打席は得意の流し打ちに修正。二塁打〔左2〕、安打〔右2〕と巧みな打撃技術を披露した。
この日は永山、藤本、綿貫だけでなく横井〔左1〕、高松〔中1〕、岩本〔右1〕、久原〔左2〕、誕生日だった森〔中2〕とチームは計10安打を記録。山口〔右2〕も鋭い三直を放ち決して打てないわけでもない。
守りでも6回は高松が投飛からの一塁転送で併殺〔左〕、7回はリズムよく三者凡退に抑えた〔右〕。兵藤、柴川の三遊間に久原の中堅守備も安定感が増してきた。それでも勝てない歯がゆさが残る。
今回は四球をもらった5、7回には得点できたが、それ以外は奪えず。あと一本という課題も浮き彫りとなった。一方の中野マシンガンズは大きなミスのない守り、さらには基本に忠実なセンター返し中心の打撃を徹底。こういったライバルチームの試合運びからも、手本になる要素はたくさんある。しっかり相手の野球からも学び、連敗街道を脱出したいところだ。
【文責・背番号0】
2019.07.27
07月27日 東映フライヤーズ戦 1-3
2019年7月27日 16:00~18:00
外濠公園総合グラウンド(ホーム)
フリーマッチ
【南海ハーツ vs 東映フライヤーズ】
F 000 012 0 3
H 001 000 0 1
投:今泉-柴川-小西〔負〕-住吉
捕:横井-綿貫
本塁打:なし
三塁打:なし
二塁打:横井、今泉
1 (左)久原【24】
2 (中)小西【29】
3 (三)柴川【 4 】
4 (遊)住吉【51】
5 (投)今泉【63】
6 (右)永山【36】
7 (一)藤本【 5 】
8 (二)兵藤【23】
9 (捕)横井【 6 】
10(指)綿貫【14】
★ハーツ表彰★
殊勲賞=なし
敢闘賞=なし
技能賞=なし
守備賞=住吉、今泉(643のゲッツー鮮やか)
山山賞=なし
ハーツは貧打で接戦を落とし、3連敗となった。
1回表、ハーツは先頭の久原が内野安打〔左〕で出塁すると二盗、三盗〔右〕。一死後、柴川の四球と二盗、住吉の四球で一死満塁のチャンスをつかんだ。しかし、後続が一邪飛、投飛と抑えられ、先制機を逃した。
それでもハーツは3回裏、先制に成功する。綿貫の四球〔左〕と小西の右前打〔中〕、敵失で一死満塁。打者・住吉のとき、四球のカウントとなり、押し出しとみて走者はそれぞれゆっくりと次の塁に向かったが、審判の勘違いで3ボールの判定。走者が挟まれるランダウンプレイが発生し、二塁走者がアウトになる間に三塁走者がかえって、1点を挙げた〔右〕。
この日のハーツ投手陣は、先発・今泉〔左〕が制球よく投げて3イニングを2安打無四球、無失点の好投、接戦を演出した。2番手の柴川〔右〕も、4回は住吉、今泉のコンビによる643のゲッツーもありいいスタートを切ったが、5回は打たれたヒットは1本ながら、味方の3失策に足を引っ張られて同点に追いつかれた。
続いて6回からは、この日、正式にチームに加わった小西〔左〕がマウンドに上がったが、失策から二死三塁のピンチを招くと、適時打〔右〕で逆転を許し、その後は制球を気にしたかやや手投げになって、かえって制球を乱してしまい押し出しで失点した。この辺りは今後、場数を踏めば解消できてくるとは思われるが……。
追う展開となったハーツは、6回裏に住吉の右前打〔左〕と今泉の二塁打〔右〕で二死二、三塁とするが後続が倒れ無得点となるなど、途中からマウンドに上がった相手の好投手にそのまま抑え込まれ、追いつくことはできなかった。
この日のハーツ打線は、上記以外では横井が5回にライトへ二塁打〔中〕を放ったのみの5安打。終盤3回だけで7三振を奪われた最後の投手に関しては、力が違った感もあるが、それ以前の投手からは、もうちょっと食い下がって点を取りたかったところ。4回までは少しタイミングをずらされて打ち取られる打球が目立ったが、少ないスイング数でいかにアジャストするかを、もっと考えていく必要があるかもしれない。あるいは同じアウトになるにしても、崩されて当てるよりも、強いスイングで空振りする形を心掛けるようにするなど、各打者が投手次第で工夫していかなければならない部分もあるだろう。
今後は投打ともに戦力的に苦しい戦いも予想され、例えばGリーグで勝負に持ち込もうと思えば、それはそれぞれがおのおののベストに近いフォーマンスを出していけて初めて、という状況になる可能性もある。そこへ向けた意識を、それぞれのメンバーが新たにする必要があるかもしれない。
【文責・背番号5】