週刊ハーツ

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2019.05.11

05月11日 TEAMシゲル戦 9-8

2019年5月11日 15:00~17:00
世田谷公園野球場A面(ホーム)
Gリーグ 第3戦
【南海ハーツ vs TEAMシゲル】(1試合目)

S 042 11  8
H 203 40  9

投:松尾-今泉〔勝〕-(住吉)
捕:綿貫-横井

本塁打:なし
三塁打:なし
二塁打:高松2、柴川、桑原

 1 (遊)住吉【51】
 2 (指)岩本【 1 】
 3 (二)今泉【63】
 4 (指)横井【 6 】
 5 (投)松尾【17】
 6 (指)高松【49】
 7 (指)永山【36】
 8 (中)久原【24】
 9 (捕)綿貫【14】
10(一)筒井【18】
11(指)兵藤【23】
12(左) 森  【 0 】
13(三)柴川【 4 】
14(右)桑原【99】

☆Gリーグ表彰☆
最優秀=高松選手(南海ハーツ)
 優秀=永山選手(南海ハーツ)
 優秀=山口選手(TEAMシゲル)

★ハーツ表彰★
殊勲賞=高松(4回、値千金の走者一掃逆転タイムリー二塁打!)
敢闘賞=今泉(好リリーフで、ハーツ入団後初勝利)
敢闘賞=柴川(3回、気迫のレフト越えタイムリー二塁打)
敢闘賞=桑原(ハーツ入団後、初安打。ライト守備でも果敢なダイブ)
技能賞=永山(新打法で、自身初の4戦連続タイムリー)
技能賞=岩本(内野安打2本に、三塁ランナーでの好走塁。足で稼ぐ)
守備賞=松尾(低い投手ライナーを、さすがの反応で好捕)
山山賞=横井(理由は本文内)

動画はコチラ

 Gリーグ第3戦は、昨年の覇者TEAMシゲルさんとの試合。
 南海ハーツの先発は松尾〔左〕。初回一死二三塁からギアを上げ、4番、5番を連続三振。上々の立ち上がりを見せる。
 先制したのはハーツ。1回裏に、エラー出塁の住吉、ショート内野安打の岩本〔中〕が、3番、4番の内野ゴロの間にホームイン。特に岩本は絶妙のタイミングでホームに向かい、足で貴重な2点目を追加した〔右〕。

 シゲル打線は2回表に機能する。8番松平監督の特大左中間二塁打〔左〕で1点を返すと、2番瀧谷選手のレフト越え二塁打〔中〕で3-2と逆転。つづく3番山口選手もヒット〔右〕で畳みかけ、4-2とすると、3回表にも2本のタイムリーで6-2とリードを広げる。

 反撃したいハーツは、まず3回裏に10番筒井のヒットをきっかけにして、13番柴川〔左1〕が完璧な当たりのレフト越え二塁打で1点を返すと、14番桑原〔右1〕も連続タイムリー二塁打。桑原はこの一打が南海ハーツ入団後初ヒットとなり、応援に駆けつけてくれたお姉さん(とご友人)の力も大きかったか、つづく1番住吉〔左2〕の3連続タイムリーでは、セカンドから果敢な走塁を見せ、ホームに土埃が舞い上がるほどのスライディング〔右2〕で5-6と1点差に迫る。


 しかしシゲルは簡単には主導権を渡さない。4回から登板した今泉〔左〕に対し、4番瀧澤選手の中前適時打〔中〕で1点を追加する。この時、センター久原-ピッチャー今泉と中継されたボールを横井が捕球できず〔右〕、ランナーを生還させてしまった。しっかりキャッチすればアウトを取れたかもしれない場面であり、一瞬にして、嫌な流れに傾きかける。

 そんなハーツの窮地を救ったのが、千両役者・高松監督だった。5-7で迎えた4回裏、3連続四球で無死満塁となる。ここで6番高松がゆっくりと打席に入る。そして3球目をバット一閃〔左〕。ジャイアンツの坂本ばりに、内角を巧みに捌いた打球は、レフトのグラブの先を越える走者一掃の逆転タイムリー二塁打!
 起死回生の一打で8-7とゲームをひっくり返したハーツは、7番永山も渋い仕事をする。こちらも肘を畳みレフト線に技ありでボールを運び〔中〕、三塁ランナー高松を迎え入れる。互いの信頼ある同級生コンビで、一気に試合の流れをハーツ側に引き寄せた。なお永山は4戦連続のタイムリーで、今や恐怖の7番バッターになりつつある。外野守備に自信を持つ永山だが、現在のハーツ打線の中では貴重なポイントゲッターとしての存在感を増している。
 そしてこの後、9番綿貫がいつもの流し打ちではなく、きれいなミートでレフト前へ〔右〕。長年ハーツを引っ張ってきた主力組が、硬軟自在なバッティング技術を見せた厚みのある攻撃だった。

 5回の今泉は、シゲル打線の反撃を1点で凌ぎ、南海ハーツがTEAMシゲルに9-8で勝利した。今泉は昨年ハーツに入団後、投手として初勝利! これまで好投を見せながら勝ち運に恵まれなかっただけに、チームのメンバーには「今泉に初白星を」の気持ちがあり、それを現実のかたちにできたことは今後のハーツ野球にとっても大きい。

 3回には若手組の連打で、4回にはベテラン勢のヒットで、どちらも大量点につなげたハーツ打線。今とてもバランスが良いように思う。3回の柴川は、前の打者・森が右目への自打球で負傷したことで、「何としても打つ」と気合が入ったそうだ。

 この日は計14人がスタメンに顔を並べ、ベンチ内も賑やか。必然的に選手間の会話も増え、各プレーに対する声もよく出ている。試合終盤、ベンチから一番多くの声を受けたのは横井。しかしそれは残念ながら称賛の声ではなかった。
 捕手として4回の捕球ミスにつづき、6回(Gリーグの記録としてはカウントされず)にも2度目の中継プレーで、ショート松尾からの送球を弾いてしまい、ランナーを返す結果に。短いイニングで同じミスを繰り返してはいけない。5回裏、最後の打者となったのも横井。しかもランナーを2人置いての見逃し三振(←合わせ技で山山賞確定)。ここは根性で、5番松尾以下につなぐ打撃をしなければならなかった。
 高松監督が開幕から期待料込みで4番を任せている人間(まだ全然実績の4番ではありません)が、攻守に精彩を欠いては何とも情けない。次戦以降で、パフォーマンスを向上していけるかが鍵となる。

 辛勝でGリーグ開幕3連勝を手にした南海ハーツ。フリーマッチで苦杯をなめることも多い各チームに対し、公式戦で勝てているのは、ハーツ伝統の「大事な試合での集中力」を維持しつつ、個々の選手が自分の役割を理解し、しっかりこなしているからだろう。好スタートを、シーズン中盤、後半にまで生かしていきたい。

【文責・背番号6】

2019.05.04

05月04日 中野マシンガンズ戦 2-3

2019年5月4日 13:00~15:00
東台野球場B面(ホーム)
フリーマッチ
【南海ハーツ vs 中野マシンガンズ】

H 100 100 0(0)  2  (2)
M 000 100 3(1)  3x(5)
※7回で試合は成立

投:今泉〔負〕-住吉
捕:綿貫

本塁打:なし
三塁打:なし
二塁打:なし

 1 (遊)住吉【51】
 2 (捕)綿貫【14】
 3 (投)今泉【63】
 4 (右)横井【 6 】
 5 (三)高松【49】
 6 (中)久原【24】
 7 (指)永山【36】
 8 (一)筒井【18】
 9 (二)兵藤【23】
10(指)宮本【19】
11(左)山口【31】

★ハーツ表彰★
殊勲賞=なし
敢闘賞=今泉(7回、8奪三振も勝利に一歩届かず)
技能賞=横井(令和の初打点は絶妙の内野安打)
技能賞=宮本(見事なポジショニングで安心の左飛キャッチ)
守備賞=住吉(背走背走、左前の飛球を好捕)
守備賞=久原(安定の中堅守備は後ろに逸らさず)
山山賞=筒井(平成最後、令和初の失策を記録)

 令和初試合は、息づまる投手戦。初勝利をめざし好投を続けた先発今泉だったが、最終7回自らの失策からリズムを崩し、あと一死と粘りながらも、連続適時打を浴び、惜しくも勝利とはならなかった。

 この日ハーツは、初回、敵失、連続四球で無死満塁のチャンスに、四番横井が三塁内野安打を放ち先制点を奪う〔左〕。しかし続く高松の内野ゴロで本塁封殺、さらに三塁を大きくオーバーランした三塁走者今泉が戻り切れず、併殺を喫してしまう〔右〕。なおも一、二塁の走者が残ったが、久原も左飛に倒れ、追加点を奪えず。

 3回は、一死から山口が内野安打を放つ〔左〕。通算197本目の安打となり、チーム表彰の200本安打まで、あと3本に迫ってきた。この回、綿貫の敵失出塁で二死二三塁のチャンスをつくるも、無得点。続く4回は先頭の横井が死球で出塁、二盗を決めるなど、二死三塁の場面で、今季、チャンスに滅法強い永山がしぶとく適時内野安打を放ち〔右〕、ハーツが2-0とリードを広げた。

 ハーツの先発今泉〔左〕は序盤3回を被安打1、奪三振4の好調な滑り出しを見せる。ところが4回、先頭打者に失策で出塁されると、次打者に中前に運ばれ〔中〕、無死二三塁のピンチを招く。ここで今泉は力投、三振、捕邪飛で二死まで奪う。続く打者も凡打に打ち取ったかに見えたが、内野安打となり〔右〕、1点差に迫られてしまった。

 ハーツ打線は5回以降、今泉〔中〕の内野安打1本に抑えられ、6回無死満塁のチャンスもものにできず、7回表を終えて、2-1。

 ハーツの1点リードで迎えた7回裏、相手の攻撃。先頭打者を投ゴロに打ち取るが、ボールがグラブの網に引っ掛かり〔左〕、一塁送球が間に合わず、出塁を許す。続く打者は三塁ゴロで二塁封殺。一死一塁から二盗を許すと、次打者の内野安打などで、一死二三塁、一打サヨナラの大ピンチを迎えた。ここでも今泉は粘りの投球で、三振を奪い二死。待望の初勝利まであと一人。
 しかし令和の神様はハーツには微笑んでくれなかった。二死からの連続適時打〔中〕〔右〕で、逆転を許してしまった(記録上はハーツのサヨナラ負け)。

 終盤まで両チーム貧打による投手戦だったが、テンポのよい緊張感あるゲームになった。敗れはしたが、次週のGリーグ戦につながる一戦になってくれるだろう。

【文責・背番号23】

2019.04.27

04月27日 YBC-67戦 14-5

2019年4月27日 15:00~17:00
世田谷公園野球場A面(ホーム)
フリーマッチ
【南海ハーツ vs YBC-67】

H 310 0 10  14
Y 013 0   1    5

投:今泉-高松〔勝〕-住吉
捕:横井

本塁打:なし
三塁打:なし
二塁打:なし

 1 (中)久原【24】
 2 (右)兵藤【23】
 3 (三)高松【49】
 4 (一)筒井【18】
 5 (左)永山【36】
 6 (指)藤本【 5 】
 7 (指)山口【31】
 8 (遊)住吉【51】
 9 (二)岩本【 1 】
10(投)今泉【63】
11(捕)横井【 6 】

★ハーツ表彰★
殊勲賞=永山(最終回のタイムリー含むマルチ安打!)
敢闘賞=今泉(先発投手としてテンポ良く、試合を作る)
技能賞=久原(2安打に3盗塁、トップバッターの働き)
守備賞=なし
山山賞=なし

 今シーズン第9戦は、YBC-67さんとの試合。ゴールデン街のお店で知り合ったのをきっかけに、定期的に試合を行っている。今回は南海ハーツのホームで対戦していただいた。

 初回のハーツ打線は、久原、兵藤、高松が四球で出ると、5番永山〔左〕のセンター前タイムリーなどで3点を先制。ハーツは2回表にも11番横井〔右〕のラッキーな内野安打で4-0とする。

 3回表にもハーツは2番兵藤〔左〕、3番高松〔右〕が連続センター前ヒットでチャンスメイクするも、あと1本が出ず、この回は得点ならず。

 ハーツの先発は今泉〔左〕。落ち着いたピッチングで初回を無失点。4-1で迎えた3回、YBC-67打線は3番大島選手のヒット〔右〕などで3点を返し、4-4の同点とする。

 4回表のハーツは、二死から9番岩本〔左〕がお手本のようなセンター返しで出塁すると、10番今泉〔中〕もしぶとく内野安打でつなぐが、ここも相手の本格派投手が力強い速球でホームに返さない。
 勝敗の行方が見えないなかで、4回から登板した高松〔右〕の投球がハーツに勝機を呼び寄せた。テンポの良いピッチングで危なげなく三者凡退。毎回ヒットのYBC-67打線の流れを止めた。

 5回表、ハーツは1番からの好打順。ここで久原〔左〕が完璧なミートでセンター前に弾き返し、すかさず盗塁。この後、兵藤、高松が四球を選び、4番筒井は貫録の押し出し四球で5-4とハーツが勝ち越し。そして5番永山が前週に続き、値千金の活躍。打撃フォーム改造がしっくりきているようで、普段の高く舞い上がる打球ではなく、見事なライナー〔中〕でセンター前に運んだ。続く6番藤本も押し出し四球を選ぶと、迎えるは今季2試合目の7番山口。
 「満塁は俺のためにある」と言わんばかりの強烈な打球をレフトへかっ飛ばす〔右〕。ここでボールが左翼手のグラブの下をすり抜け、走者は全員生還。山口も両脚フル回転で三塁に到達。この日一番盛り上がったシーンとなった。

 この後もまだ攻撃は続き、岩本の犠牲フライを挟み、再び久原が1イニング2安打目となるセンター前〔左〕。久原は打撃、走塁、守備とすべての面で成長著しく、この日規定打席に達し、いきなりチーム内打率2位に。いま野球が楽しくて仕方ないだろう。今後も大いに期待できる若手の有望株だ。
 ハーツは高松もマルチヒット〔中〕、この打席で首位打者に躍り出た。さすが“ミスター500安打”、いつどんな時も安定の打撃職人である。そしてチームとして平成最後のヒットを放ったのは、フルスイング筒井〔右〕。ちなみに平成最後の打点、平成最後のエラーを記録したのも筒井だったようで、試合後の飲み会では山山賞の候補(自薦?)に挙がるほどだった。

 最終回を締めたのは、新クローザーの住吉〔左〕。高松監督の期待に応える、攻めの投球が続いている。
 今シーズンはまだ雨天中止が一度もなし。平成ラストゲームも両チーム怪我なく、無事に終えることができた。GリーグチームやYBC-67さん〔右〕をはじめ、令和を迎えても良き対戦相手と野球の楽しさをたくさん味わっていきたい。

【文責・背番号6】

2019.04.20

04月20日 TEAMシゲル戦 5-8

2019年4月20日 15:00~17:00
世田谷公園野球場A面(ホーム)
フリーマッチ
【南海ハーツ vs TEAMシゲル】

H 100 103  5
S 130 004  8

投:岩本-今泉〔負〕
捕:横井

本塁打:なし
三塁打:なし
二塁打:岩本、永山

 1 (指)藤本【 5 】
 2 (投)岩本【 1 】
 3 (遊)今泉【63】
 4 (捕)横井【 6 】
 5 (中)久原【24】
 6 (三)柴川【 4 】
 7 (右)桑原【99】
 8 (左)永山【36】
 9 (二)兵藤【23】
10(一)筒井【18】
11(指)綿貫【14】
12(指)高松【49】

★ハーツ表彰★
殊勲賞=なし
敢闘賞=永山(6回、一時は逆転となる適時二塁打)
技能賞=なし
守備賞=今泉(4-6-3の併殺完成)
守備賞=兵藤(4-6-3の併殺完成)
守備賞=筒井(根性の送球捕球でチームを救う)
山山賞=なし

 今期通算3勝4敗で迎えた第8戦は、初回、今泉の適時打〔左〕で幸先よく先制するも、相手投手〔右〕のタイミングをずらす投球に翻弄され、5回まで散発2安打。最終6回にハーツ粘りの逆転も、再逆転を許し、敗れた。

 ハーツ先発は約半年ぶりマウンドの岩本〔左〕。一、二番に長短連打を浴び、いきなり無死二三塁のピンチを背負うが、相手クリーンアップを凡打に打ち取り、1失点でしのぐ。続く2回には四球で走者を許し長打で返されるという悪いパターンに陥ったが、バックが4-6-3の併殺〔右〕を成立させ3失点にとどめると、3回、4回はきっちり無失点で投げ切った。

 反撃に転じたいハーツは4回、二死満塁から桑原〔左〕が押し出しの四球を選び1点を返し、その差2点に迫る。5回からハーツのマウンドは、今期信頼厚い今泉〔右〕。期待に応え、制球よろしく三者凡退に抑えた。

 そして迎えたハーツ6回の攻撃は、この回代わった相手投手から岩本〔左〕が二塁打を放って出塁。三番、四番が凡打に倒れ二死となったが、ここから20代トリオの久原、柴川、桑原が粘って四球を選び1点差に迫ると、50代永山〔右〕が起死回生の2点適時打を放つ。5-4とハーツが土壇場で逆転に成功した。最終6回のマウンドを守るのは今泉。不運な内野安打などで二死二、三塁のピンチを背負うと、3安打と失策で4点を奪われてしまった。

 この日のハーツは得点に絡んだ3安打のほかは、筒井のフルスイング内野安打のみ〔中〕。10四球を選んだものの、大量得点につなげられなかったのが敗因だ。一方、投手陣はよく粘って失点を防いだ。惜しくも敗戦投手になってしまったが、2イニング無四球、今泉のテンポよい投球は、筒井の堅い一塁守備とともに、守りにいいリズムをもたらしている。この試合の失策絡みの失点は1点のみ、今期は堅い守りのハーツも楽しみだ。

【文責・背番号23】

2019.04.13

04月13日 あしたば戦 6-0

2019年4月13日 15:00~17:00
世田谷公園野球場A面(ホーム)
Gリーグ 第2戦
【南海ハーツ vs あしたば】(1試合目)

A 000 000 0  0
H 600 000 x  6

投:松尾〔勝〕-住吉〔S〕
捕:綿貫-横井

本塁打:なし
三塁打:なし
二塁打:なし

 1 (遊)住吉【51】
 2 (捕)綿貫【14】
 3 (指)高松【49】
 4 (右)横井【 6 】
 5 (投)松尾【17】
 6 (中)久原【24】
 7 (指)永山【36】
 8 (二)兵藤【23】
 9 (指)筒井【18】
10(一)藤本【 5 】
11(左)宮本【19】
12(三)柴川【 4 】

☆Gリーグ表彰☆
最優秀=横井選手(南海ハーツ)
 優秀=筒井選手(南海ハーツ)
 優秀=福本選手(あしたば)

★ハーツ表彰★
殊勲賞=松尾(勝負どころで踏ん張り見せ4回ゼロ封。打っても適時打)
敢闘賞=横井(先制打含むマルチ安打で四番の仕事)
敢闘賞=住吉(3回6奪三振の好リリーフでS)
技能賞=なし
守備賞=柴川(セカンドで投手横を抜けたゴロを素早く処理)
山山賞=筒井(選考理由別掲)
山山賞=藤本(選考理由別掲)

動画はコチラ

 ハーツにとってのGリーグ第2戦。ハーツは初回に打線がつながり、先制攻撃に成功。ここで挙げた6点を松尾-住吉の好リレーで守り、6対0の完封勝利でGリーグを2連勝とした。

 1回表、二死満塁のピンチをしのいだハーツはその裏、あしたば先発の安藤投手の立ち上がりをとらえた。住吉、綿貫の一、二番がよく見て連続四球を選ぶと、高松が左前打〔左1〕で続き無死満塁。ここで打席に向かうのは、今季、四番に据えられながらここまで本来の打撃が出ていない横井。だがこの日の横井はひと味違った。初球を三遊間突破〔中1〕、先制の走者を迎え入れる。なお無死満塁が続き、松尾も左前に適時打し2点目〔右1〕。2人目の走者が本塁で憤死となり〔左2〕、攻撃が止まってもおかしくないところだったが、ハーツはその後も敵失で1点を加え、なお二死満塁から筒井が右前に2点適時打〔右2〕。送球エラーの間に一塁走者もかえって、この回一挙に6点を挙げた。


 横井はこの日2安打を放ち、四番の仕事。ヒザを柔らかく使って低めにもアジャストする形が出始めており、これをきっかけに上向いてくれれば打線に芯が通ってくることになる。

 そしてこの日はなんといっても先発・松尾とリリーフ・住吉の投手陣が頑張った。松尾〔左1〕は味方が得点した後の回を3者凡退に抑えてハーツ主導のリズムを固定させると、3、4回はピンチは招いたものの最後は踏ん張りを見せて責任回数の4回を無失点。5回からリリーフした住吉〔右1〕は、最初の回こそややボールが散って球数を要したが、根負けせずに投げ切って3イニングで6奪三振の好投を見せた。2投手とも、あしたばの誇る強力上位打線、長堂〔左2〕、安藤〔中2〕、三好〔右2〕各選手にいい当たりを1本も許さず、3人で内野安打1本、1四球に抑えたのが大きかった。Gリーグ表彰には野手のほうが選ばれたが、見事な完封リレーだった。


 また、この日のハーツは12人が集まったこともあって、比較的余裕を持った守備シフトを敷くことができ、守備にも好プレーが出た。柴川はセカンドに回った4回に、投手横を抜けたゴロを素早く処理し、一塁に刺す好プレー〔左〕。また、3回に無死一、二塁で、投前の飛球が捕り切れずツーバウンドになったところを、相手走者の動きを見て冷静に三封、捕ゴロとした綿貫のプレー〔右〕も光った。

 これでハーツはGリーグ2連勝。2回以降追加点が取れなかったのは課題といえば課題だが、今季も実力伯仲とみられるGリーグでは、とにかく一つ一つ白星を重ねていくことが大事。好スタートを切れたのは何よりだ。これからも強敵との対戦が続くが、一戦一戦を大事に戦っていきたいところだ。

今週の山山賞!

 今季より、巧まずしてチームに笑いをもたらすプレーを見せたエンターティナーに送られる「山山賞」が新設されました。果たして今週はどの選手が? クローズアップでお届けします。

 まず1人目は筒井。選考理由となったシーンはダブルだ。
1回表、サードのランナーコーチで、満塁から松尾の左前打のとき、二塁走者に無理な本塁突入を指示し、走者はアウトに。これによってチャンスが潰えるか……と思わせておいて、二死満塁で回ってきた打席で2点適時打! まさに自作自演!?
さらに、すでにゲーム成立後、残り時間でのエクストラのゲームでのこと。二死三塁から死球で出塁すると、いきなり初球に二盗を試み、アウトになってゲーム終了に。打席には、この日不本意な打撃が続いた藤本が「今度こそ」と入ったところだったが……なぜここで???

 もう一人の山山賞は藤本。打者三振のとき、いったんボールをそらした捕手・横井が念のために一塁に送った、加減した送球にタイミングが合わずポロリ。横井を慌てさせた。打者走者が走る意思がなかったためアウトになり、横井ともどもホッとひと息。

【文責・背番号5】

2019.04.06

04月06日 新宿ブンブン戦 4-12

2019年4月6日 13:00~15:00
東台野球場B面(ホーム)
フリーマッチ
【南海ハーツ vs 新宿ブンブン】

H 101 101   4
B 611 22X  12

投:高松〔負〕-今泉-住吉
捕:綿貫-横井

本塁打:なし
三塁打:なし
二塁打:なし

 1 (指)住吉【51】
 2 (指)岩本【 1 】
 3 (遊)今泉【63】
 4 (右)横井【 6 】
 5 (中)久原【24】
 6 (指)兵藤【23】
 7 (左)永山【36】
 8 (二)山口【31】
 9 (一)筒井【18】
10(三)柴川【 4 】
11(投)高松【49】
12(捕)綿貫【14】

★ハーツ表彰★
殊勲賞=なし
敢闘賞=兵藤(完璧な今季初安打から、一気にマルチヒット!)
技能賞=綿貫(得意のおっつけで、センターとライトへ1本ずつ)
守備賞=横井(初回、右中間のフライをジャンピングキャッチ)
守備賞=久原(左中間を抜けそうな打球に俊足で追いつき、単打に)
山山賞=山口(セカンドでの機敏な身のこなしと正確な送球)

 4月最初のフリーマッチは新宿ブンブンさん。Gリーグでの対戦を前に互いのチーム力を試す試合となったが、初回からブンブン打線爆発で、毎回得点の破壊力に南海ハーツは圧倒された。

 1回表にエラーがらみでハーツは1点を先制。その裏のブンブンは、先頭打者が四球で出塁し二盗を決めると、2番打者がライトの左へ大飛球。横井が背走後、一か八かでジャンプすると、タイミングよくグラブに入り、まずは一死。しかしここからがすごかった。3番打者がライト戦へ適時二塁打〔左〕を放つと、打線がつながり、一挙6得点。ハーツは先発の高松〔中〕から今泉〔右〕にスイッチする。

 反撃したいハーツは、2回表に6番兵藤が今季初ヒットとなる会心の当たり〔左〕をセンターに放つ。この日のブンブンの先発は速球と変化球のコンビネーションが良い若手選手〔右〕。好投手が投げ込んだ自信の球を弾き返したシュアな打撃は高く評価できる。

 1-7となって迎えた3回表、今度は12番綿貫〔左〕がセンター前へ技ありのヒット。それを起点に1点を返し、何とか接戦に持ち込もうとする。しかしブンブンはすぐに再反撃し、手を緩めない。2-8となったが、4回表にまたしても兵藤が頑張る。勝負強いライト前タイムリー〔右〕で3-8とし、ハーツは粘りの姿勢を見せる。

 しかしブンブンはさらに上を行く。今泉を継いだ住吉〔左〕にも襲いかかり、5回裏には力勝負を制した4番打者の右中間三塁打〔中〕などで2点を追加。毎回の計12得点で勝負を決める。ハーツは最終6回に綿貫〔右〕が得意の右打ちで、兵藤に続きマルチ安打を放ち、何とか意地を見せるが、点差を縮めるには至らなかった。

 試合自体は完敗のハーツだったが、守備での見せ場があった。この日が自身の開幕日となった山口が2回には機敏な動きで〔左〕、3回には落ち着いたストライク送球で〔中〕、セカンドゴロを堅実に捌き、チームに貢献。同じく3回にはセンター久原が右中間の守備位置から中前打に追いつき、素早い返球〔右〕で、普通なら二塁打以上のコースを単打に留める。
 チーム全体で計4安打、打撃がふるわなかった週でも、こうした守備で集中力を切らさない姿勢は、後々の試合で必ず生きてくるだろう。

 今年の新宿ブンブンは投打ともにかなりの充実ぶりがうかがえる。ハーツナインは、この日がフリーマッチでよかった、と心底から思ったはずだ。次週は、あしたばとのGリーグ。今季はリーグの各チームとも常時12~14人くらいのメンバーが毎週集まり、ベンチも賑やかだ。ここまで人数がそろうシーズンは珍しいのではないか。それだけ自チームの野球が楽しい、という証拠だろう。Gリーグが盛り上がっていくのは何よりも嬉しいことだ。勝ちにこだわり、そして楽しむことを忘れずに、春の野球に邁進していきたい。

【文責・背番号6】

2019.03.30

03月30日 スティング戦 1-6

2019年3月30日 15:00~17:00
新荒川大橋野球場E面(ビジター)
フリーマッチ
【スティング vs 南海ハーツ】

S 000 015 0(1)  6(7)
H 010 000 0(0)  1(1)

※8回は参考イニング。個人成績は反映

投:今泉-高松〔負〕-住吉
捕:横井-綿貫-横井

本塁打:なし
三塁打:なし
二塁打:なし

 1 (遊)住吉【51】
 2 (一)岩本【 1 】
 3 (投)今泉【63】
 4 (捕)横井【 6 】
 5 (指)高松【49】
 6 (指)綿貫【14】
 7 (左)永山【36】
 8 (二)兵藤【23】
 9 (中)宮本【19】
10(右)桑原【99】
11(三)柴川【 4 】

★ハーツ表彰★
殊勲賞=なし
敢闘賞=横井(今期初安打から、一気に猛打賞)
技能賞=なし
守備賞=今泉(5イニングを1失点の好投)
守備賞=柴川(6度の守備機会を無失策)
守備賞=兵藤(3度のゴロは無難にさばくが)
山山賞=綿貫(曇天と老眼の進行で迷守)

 今期初の河川敷グラウンド。先発今泉〔中〕の好投で、5回まで五分の戦いに持ち込んだが、終盤、守備の乱れも響き、1-6で敗れた。

 2回、ハーツの攻撃は先頭の横井が今季初安打〔左〕を、ラッキーな内野小飛球で放ち出塁。高松〔中〕の敵失、綿貫〔右〕の内野ゴロの間に先制のホームを踏んだ。ところが、3回以降は散発の4安打、無四球に封じ込まれ追加点を奪うことができなかった。

 ハーツ先発の今泉〔左〕は5イニングを被安打4、奪三振2、四死球3の投球で1失点に抑え、きっちり試合をつくった。今泉の後を受けた高松〔右〕は先頭を失策で出塁させながらも、いつもの粘り強い投球で二死を奪ったが、二塁後方、右翼前の不運な安打を含む三連打に二塁・兵藤の適時エラーで大量5失点を喫してしまった。

 この日、四番横井〔左〕に待望の今期初安打が生まれ、一気に猛打賞と気を吐いた。腰痛をかかえる柴川は痛烈な左前安打〔右〕を放ち、守っても6度の守備機会を堅実にさばき、試合を締めた。

 一方、守りでの不安も噴出。二塁後方と右翼の間の飛球に対する連携のまずさから、凡打を安打にしてしまうシーンが目立った。過去のハーツによく見られたプレーだが、5回に集中、高松の足を引っ張るかたちとなってしまった。

【文責・背番号23】

2019.03.23

03月23日 中野マシンガンズ戦 11-5

2019年3月23日 11:00~13:00
世田谷公園野球場B面(ホーム)
Gリーグ 第1戦
【南海ハーツ vs 中野マシンガンズ】(1試合目)

M 201 020 0   5
H 220 205 X  11

投:松尾〔勝〕-住吉〔S〕
捕:横井

本塁打:なし
三塁打:なし
二塁打:なし

 1 (遊)住吉【51】
 2 (三)高松【49】
 3 (中)今泉【63】
 4 (捕)横井【 6 】
 5 (投)松尾【17】
 6 (一)筒井【18】
 7 (左)永山【36】
 8 (右)福田【 9 】
 9 (指)宮本【19】
10(指)兵藤【23】
11(二)桑原【99】

☆Gリーグ表彰☆
最優秀=住吉選手(南海ハーツ)
 優秀=松尾選手(南海ハーツ)
 優秀=下田選手(中野マシンガンズ)

★ハーツ表彰★
殊勲賞=住吉(打での猛打賞に、クローザーとしても勝利に貢献)
敢闘賞=松尾(先発投手としてチームを勝利に導き、今季初ヒットも記録)
技能賞=永山(ジャストミートのレフト前安打でチャンスメイク)
技能賞=今泉(外野での前進好捕に加え、ショートでも安定の守備。ファウルで粘った末の出塁も大きい)
守備賞=筒井(横っ飛びで一塁ライナーをファインプレー)
守備賞=福田(ライトからの好返球で、俊足橋口選手をホームで補殺)
山山賞=なし

動画はコチラ

 2019年のGリーグ開幕戦。
 前日までの春の陽気から一転、肌寒い試合日となったが、今季初出場の松尾、福田を含め、南海ハーツは11人のメンバーで試合に臨むことができた。背番号を99に決めた、新入団の桑原もスタメンセカンドで守備に就く。

 ハーツの先発は松尾〔左〕。なんと約半年ぶりの実戦となったが、投球練習時から、いつもの伸びのある速球と、変化球のキレがよく、どんな投球をしてくれるか期待が増す。
 初回の中野マシンガンズは、先頭の後藤選手が塁に出ると、好調橋口選手〔中〕と、4番下田選手〔右〕のヒットで2点を先制する。

 追いかけるハーツは、1回裏に相手のエラーなどで2-2の同点とすると、2回にも四球を絡め、ノーヒットのまま2点を挙げ、4-2とリードする。マウンドの感覚をつかんだ松尾は、2回には好打者石井選手から三振を奪うなどギアを上げ、三者凡退で試合を作っていく。

 3回裏、住吉にチーム初安打〔左〕が出たハーツ打線は、4回裏に機能する。先頭の7番永山〔中〕が腰の回転よく得意の引っ張りで出塁すると、二死満塁から1番住吉〔右〕が勝負強くレフトへのタイムリーで追加点。6-3とリードを広げる。

 先発の松尾は5回こそテキサスヒットなどで2点を失うが、終始落ち着いたマウンド捌きで丁寧に投げ切り、クローザーの住吉〔左〕に引き継ぐ。この日のハーツは、初回にライト福田がホームへの好返球〔右〕で、俊足・橋口選手のホームインを阻むなど、守備陣も投手を盛り立てた。筒井一塁手の横っ飛びファインプレーもチームの士気を高めた。

 6回裏、ハーツは1番住吉〔左〕、2番高松〔中〕、5番松尾〔右〕の3本のクリーンヒットなどで5点を挙げ、11-5とする。ダメ押しとなるこの回の追加点が大きかった。また一死満塁からのサードゴロで、三塁ランナー住吉が快速を飛ばしホームインするなど、足で1点を稼ぐプレーも光った。

 最終回には、マシンガンズの3番橋口選手に対し、住吉投手がストレート勝負で挑み、彼もフルスイングで互いの力を試し合うワンシーン〔中〕も清々しかった。

 草野球にはさまざまな楽しみ方があるが、チームプレーという意味では、腰を痛めこの日はプレーできなかった柴川が試合に駆けつけ、コーチャーズボックスで的確な指示を送るなど、こういうチーム愛は各選手にとってもありがたい。体調万全でなかった兵藤も指名打者として参加し、チーム一丸で中野マシンガンズに挑んだことが、勝利につながったように思う。
 また、試合後にいつも率先してグラウンド整備を行ってくれる今泉の姿が印象に残る。チームの勝ちには、フィールド内でのプレーとともに、それ以外の部分で貢献している各メンバーの力が確実に活きている。

 この日の飲みは楽しかったようだ。勝つことで味わう喜び、新しい顔がチームの輪に溶け込む嬉しさ……外の気温は低かったが、お酒を囲むメンバーの笑顔には、春の温かさが宿っていた。

【文責・背番号6】

2019.03.16

03月16日 アメーバ戦 11-5

2019年3月16日 13:00~15:00
世田谷公園A面(ホーム)
フリーマッチ
【南海ハーツ vs アメーバ】

A 100 300 1  5
H 005 150 0 11

投:高松〔勝〕-今泉-住吉〔S〕
捕:綿貫-横井

本塁打:なし
三塁打:住吉2
二塁打:久原

 1 (遊)住吉【51】
 2 (指)岩本【 1 】
 3 (中)今泉【63】
 4 (一)横井【 6 】
 5 (左) 森  【 0 】
 6 (指)久原【24】
 7 (指)永山【36】
 8 (指)兵藤【23】
 9 (三)柴川【 4 】
10(右)宮本【19】
11(二)藤本【 5 】
12(投)高松【49】
13(捕)綿貫【14】

★ハーツ表彰★
殊勲賞=住吉(三塁打2本で3打点。投げてもS)
敢闘賞=今泉(適時打2本に投げても冷静な中継ぎ)
敢闘賞=藤本(逆転の2点適時打)
技能賞=宮本(2安打含め全打席出塁し3盗塁)
守備賞=なし
山山賞=藤本(右往左往の走塁も相手を幻惑し?セーフに)

 ハーツは打線がつながり11点を奪って大勝。今季から2度目の監督を務める高松監督となっての初勝利をマークした。

 この日は今季初参加の宮本、藤本を含め、選手13人、さらには岩本家の双子のお子さんや藤本(智)も顔を見せ、にぎやかなベンチとなった。

 先制を許したハーツは2回までは相手先発投手にうまくタイミングをずらされていたが、3回に下位打線から反撃開始。敵失と四球で出塁した柴川と宮本が足を絡めて無死二、三塁の好機を作ると、藤本〔左〕がピッチャーのグラブをはじいて中前に抜ける2点適時打を放ち逆転。なお一死一、二塁として住吉〔中〕が左越えに2点三塁打、さらにその住吉を今泉〔右〕が一、二塁間突破の適時打でかえし、この回一挙5点を奪って主導権を握った。

 4回表に守備の乱れもあって1点差に詰め寄られたハーツだが、その裏、久原〔左〕の三遊間突破安打から二死二、三塁とし、宮本〔右〕の投手強襲安打で追加点。

 さらに5回には住吉〔左1〕の左越え三塁打と敵失、今泉〔右1〕の右前適時打、久原〔左2〕の左翼線二塁打、永山〔右2〕の中前適時打と打線がつながり、再び一挙5点を挙げて突き放した。


 この日のハーツは、岩本〔中〕にも技ありの右前打が出るなど11安打。13人の参加で打順が3巡半回り、攻撃面では収穫の多いゲームとなった。

 先発の高松〔左〕から今泉〔中〕-住吉〔右〕とつないだ投手陣も、それぞれに持ち味を出して好継投を決めた。特に1イニングに4失策と足を引っ張られながらもリードを保った今泉の冷静なマウンドさばきが光った。

 裏を返せば、この日、計5失策と乱れた内野の守備が今後の課題。高松采配では、多くの選手が参加感を得られるよう、また、選手のプレーに対する見方の幅が広げられるように、リーグ戦以外では、投手交代に合わせ、細かくポジションを代えながら進めていく形が採られる方向で、選手も複数ポジションでの動きへの対応を求められるケースも増えそうだが、各選手が動きのバリエーションを自分の中で消化して増やし、このトライアルをプラスにしていくことができるかが、今後のポイントになってきそうだ。

【文責・背番号5】

2019.03.09

03月09日 あしたば戦 5-6

2019年3月9日 14:00~16:00
東台野球場B面(ホーム)
フリーマッチ
【南海ハーツ vs あしたば】

H 010 004  5
A 114 00X  6

投:高松〔負〕-兵藤-柴川-住吉
捕:綿貫-横井

本塁打:なし
三塁打:なし
二塁打:筒井

 1 (中)住吉【51】
 2 (一)岩本【 1 】
 3 (三)久原【24】
 4 (指)横井【 6 】
 5 (右)筒井【18】
 6 (左)柴川【 4 】
 7 (二)永山【36】
 8 (遊) 森  【 0 】
 9 (指)兵藤【23】
10(指)桑原【99】
11(投)高松【49】
12(捕)綿貫【14】

★ハーツ表彰★
殊勲賞=なし
敢闘賞=兵藤(一度は同点に追いつく犠飛を放つ)
技能賞=なし
守備賞=住吉(圧巻の投球で1イニング3奪三振)
山山賞=なし

 今期第2戦は宿敵、あしたば戦。
シーズンを通しての戦い方をにらみ、高松監督は、選手の適性、潜在能力を図るべく、思い切った布陣をしいた。打たせて取るのが真骨頂の先発高松〔左〕は、監督としての狙い通り、この日が初守備の三塁・久原〔中〕、遊撃・森〔右〕への打球を演出。2イニングを投げ、2点を失ったものの(自責点0)安定感は抜群、主戦投手としてチームの信頼は揺るぎない。

 昨シーズンから進境著しい久原は初の三塁守備で、たびたび襲う打球に苦しみ3失策を重ねたが、いずれも捕球に不慣れなだけで、拾ってからの送球は素早く力強い。ゴロを捕ることに慣れれば、内野への適性も十分だろう。

 投手陣は、4回、5回をそれぞれ任せられた柴川〔左〕、住吉〔右〕があしたば打線に安打を許さず、とくに住吉はあしたば主力を3奪三振に斬ってとった。

 一方打線は相手投手陣に4安打に封じこまれた。
そうしたなかでも、2人の得点力に期待がかかる、住吉〔左1〕、岩本〔右1〕の新一二番が、それぞれ1安打1四球と機能し始めた。今期開幕から打撃好調の森〔左2〕も、2回にチャンスを広げる中前打を放ち、5番筒井〔右2〕も最終6回に追撃の2点二塁打で意地を見せた。打線で気がかりなのが4番を任された横井。この日も初回の打席こそ四球出塁したものの、2打席目、3打席目の内容が、かつての横井を知るチームメイトにはさみしい限りだ。昨シーズン途中から捕手の重責を担い、人一倍責任感の強い横井には4番は重荷に思えるのかもしれないが、采配上手の高松監督の眼力に間違いはない。いつ往時の輝きを取り戻してくれるか、次戦以降に期待したい。


 試合のほうは、1対2のビハインドで6年ぶりに登板した兵藤〔中〕が二死満塁から走者一掃の三塁打を奪われ、得点差を広げられたのが響き、最終6回、相手2番手投手の制球難につけ込み4点を返したものの、あと1点届かなかった。

【文責・背番号23】

2019.03.02

03月02日 グリフィンズ戦 3-4

2019年3月2日 12:00~14:00
東台野球場B面(ビジター)
フリーマッチ
【グリフィンズ vs 南海ハーツ】

H 000 012  3
G 000 112  4

投:高松-柴川-住吉〔負〕
捕:綿貫-横井

本塁打:なし
三塁打:なし
二塁打:高松

 1 (遊)住吉【51】
 2 (一)岩本【 1 】
 3 (中)今泉【63】
 4 (指)横井【 6 】
 5 (指)筒井【18】
 6 (右)久原【24】
 7 (指)永山【36】
 8 (二)兵藤【23】
 9 (三)柴川【 4 】
10(左) 森  【 0 】
11(指)桑原【99】
12(捕)綿貫【14】
13(投)高松【49】

★ハーツ表彰★
殊勲賞=なし
敢闘賞=今泉(打ってはマルチ安打に盗塁、ショートでは2併殺完成、攻走守で活躍!)
技能賞=岩本(初回にタイミングばっちりのセンター前ヒット)
技能賞=今泉(センターとライトへ打ち分ける巧みなバットコントロール)
守備賞=住吉(横っ飛びと強肩で魅せた、ショートでのファインプレー)
守備賞=兵藤(6回の併殺完成で、安定した二塁からの送球)
守備賞=今泉(2度の併殺で、ともに起点となる遊撃での好判断)
山山賞=綿貫(ハラハラドキドキの走塁で、両軍ベンチを沸かせる)

 2019年度の南海ハーツは、高松が7年ぶりに監督復帰。新事務局長の兵藤とともにチーム運営を担う体制に。昨年は人数不足に悩む週も多かったが、今シーズンの開幕戦には13人が参加。賑やかなベンチとなった。

 新生ハーツ打線は、昨年とはまた違った印象だ。チーム初安打を放ったのは、2番岩本〔左〕。高いレベルでのミート力は健在で、綺麗にセンター前に打ち返した。
 開幕投手を務めたのは、高松監督〔右〕。巧みな緩急で打たせて取るピッチングはさらに磨きがかかり、3イニングを散発4安打、アウトはすべて内野への打球で、見事に0封。抜群の安定感で試合を作った。

 2回表、先頭の5番筒井〔左〕は直球をフルスイング。打球はレフト越えかと思われたが、惜しくもキャッチされる。3回表には10番森がジャストミートのレフト線安打〔中〕。一週前の合同自主トレの成果が出たかたちだ。つづく打者は、同じく合同自主トレに参加し、この日がハーツの実戦初参加の桑原〔右〕。入団を希望しており、20代後半の若手の加入はチームにとっても大きい。

 先制したのはグリフィンズ。4回裏に2番手柴川から貴重なタイムリーで1点。
 しかしハーツも5回表に反撃する。先頭の3番今泉〔左〕がコンパクトなスイングでセンター前ヒット。すかさず盗塁も決め、チャンスメイクすると、筒井のサードゴロで三塁ランナー今泉が好スタートのホームイン〔中〕。同点に追いつく。この後、6番久原〔右〕も綺麗なミートでレフト前ヒット。こちらも二盗で、若手が躍動した。

 ハーツは5回裏に再びリードを許すが、6回表、9番柴川〔左〕のセンター前などで一死満塁とすると、12番綿貫〔中〕がお得意の流し打ちタイムリー。このポテンヒットの時、素早く状況判断し、ヘッドスライディング〔右〕でホームインした柴川の好走塁も光った。

 2-2の同点とし迎えるのは、勝負強いミスター南海ハーツ・高松〔左〕。期待に応える監督は、ボールをぎりぎりまで引きつけ、バット一閃。レフトへの会心の二塁打で、桑原がホームを踏み、3-2と逆転!
 ここでさらなる奇跡が起こった。一塁ランナーの綿貫は、まず三塁へ向かうもタイミングは微妙。4回には高松のライトへの(本来ならヒットの)打球で、まさかの二封されてしまった綿貫だけに、必死でスライディングすると、ここで“神の足”が。三塁への返球をキックするかたちになり、ボールはファウルグラウンドへ転々。これを見た綿貫は、再び立ち上がり、走り出す。普通なら楽々ホームインとなるはずなのだが、なぜか綿貫の姿はホームにない。実はこのとき気持ちはホームインしたはずの綿貫の足がまったくついてこず、三本間のど真ん中で、名古屋城の金のしゃちほこ〔右〕のような反りの体勢から地面にバッタリ。逆に、楽々アウトになってしまった。この一連の流れがビデオに映っていたら、間違いなく珍プレー大賞となるはずだったが、残念ながらフレームの外だったため、フリー素材でイメージをお確かめください。
 両軍の大爆笑を誘う、綿貫の見どころ満載の走塁が、今シーズンから新設された山山賞第一号に選ばれた。

 しかし、この綿貫の走塁も含め、みな真剣プレー。ハーツは守備にも光るものがあった。4回にはショートの住吉が三遊間のゴロに横っ飛び、送球も素早くファインプレー。5回には、一死満塁から、今泉-横井-筒井の6-2-3で併殺完成〔左〕。3番手の住吉が登板した6回にも、今泉-兵藤-岩本の6-4-3で二度目の併殺〔右〕。
 開幕戦は、各選手が多くのポジションを体験できる高松采配で、イニングごとに守備隊形は変化したが、どの選手も集中力を維持しつづけ、随所で好プレーが出た。

 試合はグリフィンズが6回裏に4-3と逆転するも、7回表には、またもや今泉の完璧なライト前タイムリー〔左〕で、二塁ランナーの住吉がホームイン〔中〕。同点に追いつくが、残り時間の関係で今泉が最終打者と宣言されていたため、7回の得点はカウントされず、試合は4-3でグリフィンズが勝利〔右〕。

 序盤は0-0の緊迫した展開、そして点が入りだすと、両チーム効果的に得点を重ねるという、メリハリのある内容で、選手の気持ちがしっかりと試合に入っている、とても内容の濃い2時間だった。そして草野球ならではの笑いが起こるプレーもあり、とにかく野球が楽しいと思える一日となった。
 来週以降は、開幕戦に参加できなかった選手のプレーにも期待したい。
 今シーズンの高松野球がますます楽しみになった土曜の午後だった。

【文責・背番号6】

2018.12.08

12月08日 中野マシンガンズ戦 1-4

2018年12月08日 13:00~15:00
世田谷公園野球場B面(ホーム)
フリーマッチ
【南海ハーツ vs 中野マシンガンズ】

H 000 010 00  1
M 020 100 1x  4

投:高松〔負〕→住吉→柴川
捕:横井→綿貫

本塁打:なし
三塁打:榎本(マ)
二塁打:なし

 1 (捕)横井【 6 】
 2 (二)兵藤【23】
 3 (遊)住吉【51】
 4 (投)高松【49】
 5 (三)柴川【 4 】
 6 (右)永山【36】
 7 (一)筒井【18】
 8 (指)綿貫【14】
 9 (指)藤本【 5 】
10(指)山口【31】
11(指)宮本【19】
12(左)成岡【11】
13(中) 森  【 0 】
14(指)徳留※
※は体験参加

★ハーツ三賞★
敢闘賞=高松(チーム唯一の得点を叩き出す。投手でも安定感あり)
守備賞=成岡(フライもゴロもお任せの機敏な動き、ショートで躍動)
守備賞=柴川(痛烈な三塁ランナーをジャンピングキャッチ)
山平賞=藤本(チーム初安打となる美しいセンター返し)
山平賞=住吉(得点の口火を切るレフト前と、計3盗塁)
山平賞=横井(最終回に本来の自分の形を取り戻すセンター前)

 今シーズンの南海ハーツ最終戦は、総勢14人が集まり、賑やかなベンチとなった。
 対戦相手は中野マシンガンズさん。Gリーグだけでなく、こうしてフリーマッチも組んでいただけるのがありがたい。

 この試合は、2016年から2018年まで3年間南海ハーツの監督を務めた永山智浩監督の最終試合である。
 1回の表のハーツは一死一二塁から、永山監督が3年間4番を任せた高松が会心の当たりをレフトに放つ〔左下〕。しかし名手橋口選手がランニングキャッチ。その際、送球前にボールがグラブからこぼれたことから、ベンチは二塁ランナーの横井に進塁を指示。しかし三塁タッチアウトで、結果的にダブルプレーとなり、先制ならず。
 ハーツの先発投手も高松〔右下〕。初回は三者凡退で、危なげなくスタートした。

 2回裏のマシンガンズは、初回から一転、ボールをよく見て四球で満塁とすると、8番下田選手の死球で1点先制。さらに1点を追加し、2-0とリードする。
 3回表のハーツは約1カ月ぶりに参加の9番藤本がきれいなセンター前〔左下〕。この試合のチーム初ヒットで、大人数のベンチからも歓声が上がる。しかし打線がつながらず、得点とはならなかった。
 3回裏には、サード柴川がライナーをジャンピングキャッチ〔右下〕、試合を引き締める。

 4回からは住吉投手〔左下〕が登板。この回はショートに入った元気印・成岡〔右下〕が縦横無尽の活躍。なんと4つの守備機会があり、ゴロもフライも捌き、まるで一人で内野を守っているようだった。5回、6回にも多くの打球を処理したが、その陰には、セカンドフライっぽい当たりでも「ショート、ショート!」と成岡に任せた、綿貫二塁手の声のファインプレーもあった。

 5回表によくやくハーツは反撃に出る。先頭の3番住吉がレフトへの完璧なヒットで出ると〔左下〕、二盗、三盗も決める。ここで4番高松が粘り、最後はしぶとくセカンドへの内野安打〔右下〕。4番の打点でハーツは1点を返す。

 7回は柴川投手〔左下〕がマウンドに。5番榎本選手〔中下〕に三塁打を打たれるシーンもあったが、後続をしっかり打ち取る。最終回となった8回表、1番横井がセンター前ヒットで出るが〔右下〕、このまま抑えられ、南海ハーツは中野マシンガンズに1-4で敗戦。2018年の全日程を終了した。

 最終戦を飾ることはできませんでしたが、永山監督、3年間お疲れさまでした。
 2016年の就任時に「勝ったら全て選手の功績、負けたら全て監督の責任」と宣言し、その姿勢を貫き通した男気あふれる監督でした。
 まず南海ハーツをGリーグ6連覇にまで導いた手腕は高く評価されます。私としては、監督の采配で勝てたと思える試合が数多くありました。
 3年間の永山野球は、勝ちにこだわる勝負師の印象が強かったです。そこには永山さんの「負けず嫌い」な一面もあると思いますが、やはり「野球は勝ってこそ、そこに楽しさも生まれる」という信念があり、それがチームのためになる、という気持ちが響きました。
 そんな中で、情に厚い永山さんの優しさも同じくらい感じました。このシーズンは、この打順、このポジションでと決めたら、各選手を辛抱強く使い続けてくれる点、そして久しぶりに参加できる選手には、少しでも打席が多く回るような配慮など、大胆さと繊細さを併せ持った監督像でした。
 本当に3年間ありがとうございました。

12月の最後の二週、これだけのメンバーが集まってくれて、ありがとうございます。

 来季は新監督、新事務局長の下で、南海ハーツは始動します。
 ハーツのみなさん、来シーズンもたくさんの人数で、明るく楽しく、笑顔で野球をしましょう!
 毎シーズン対戦してくださるGリーグのみなさん、フリーマッチで交流を深める各チーム、審判、球場関係者の方々、いつもありがとうございます。
 2018年お世話になりました。2019年もよろしくお願い申し上げます。

【文責・背番号6】

2018.12.01

12月01日 TEAMシゲル戦 2-5

2018年12月01日 13:00~15:00
世田谷公園野球場B面(ホーム)
Gリーグ 第8戦
【南海ハーツ vs TEAMシゲル】(2試合目)

S 112 100  5
H 020 000  2

投:住吉
捕:横井

本塁打:なし
三塁打:なし
二塁打:柴川

 1 (左)成岡【11】
 2 (指)綿貫【14】
 3 (投)住吉【51】
 4 (三)高松【49】
 5 (一)筒井【18】
 6 (捕)横井【 6 】
 7 (右)永山【36】
 8 (遊)柴川【 4 】
 9 (二)福田【 9 】
10(指)山口【31】
11(中) 森  【 0 】
12(指)兵藤【23】

☆Gリーグ表彰☆
最優秀=槇田(TEAMシゲル)
 優秀=瀧澤(TEAMシゲル)
 優秀=柴川(南海ハーツ)

★ハーツ三賞★
敢闘賞=柴川(同点に追いつく2点タイムリー二塁打)
守備賞=成岡(左中間の打球を果敢にダイビング、打者走者を二塁で刺す起点に)
守備賞=綿貫(本職でないセカンドでライナーキャッチ)
山平賞=住吉(リーグ最終戦を気迫の完投)

 Gリーグ全体の最終戦となったこの日は、優勝が決まる大事な一戦に。TEAMシゲルが勝てば、文句なしの優勝。南海ハーツは7点差以上で勝てば、シゲル、あしたばと5勝3敗の同ポイントで並び、得失点差で優勝の目が残されているという状況だ。

 ハーツは久しぶりに12人の選手がそろい、全員野球でシゲルに挑む態勢は整った。
 先発は住吉投手。1回表、シゲルは先頭の高橋選手がジャストミートでいきなり出塁〔左下〕。続く松平選手もしぶとくライトに運び〔中下〕、無死二三塁。ここでニューフェイス3番小松選手〔右下〕がショートの足元を抜けるレフト前タイムリーで先制。怒涛の三連打で、今シーズン好調のシゲル打線を象徴する攻撃を見せた。

 シゲルの先発は槇田投手〔左下〕。速球派の住吉投手〔中下〕に対し、槇田投手はピッチングの巧さで勝負するタイプ。ハーツは前回のフリーマッチでも苦戦している。初回はフライ3つで簡単に打ち取られてしまった。
 シゲルは2回表にも8番柏木監督〔右下〕の右中間二塁打で2点目。じわりじわりとリードを広げる。

 久しぶりのホームグラウンド世田谷公園で、流れを引き戻したいハーツは、2回裏に四球の横井と永山を置き、8番柴川がレフトへの二塁打〔左下〕で、走者一掃〔中下〕。一塁ランナーの永山監督は気迫あふれる激走で、見事に同点のホームを踏んだ〔右下〕。

 しかしシゲル打線は攻撃の手を緩めない。3回表、4番の怪力瀧澤選手のレフト越え二塁打〔左下〕で勝ち越すと、5番滝谷選手〔中下〕もレフト成岡のダイビング及ばずヒット。6番最上選手もお手本のようなセンター返し〔右下〕で、剛柔・長短と各打者多彩な打撃スタイルで、再び4-2とリードする。

 反撃したいハーツは、3回表に1番成岡〔左下〕がレフト線へのヒットで出ると、すかさず盗塁し、チャンスメイク。そして二死三塁からホームスチールを敢行するが〔右下〕、ここは冷静なシゲルバッテリーに阻まれ、得点ならず。

 結局、ハーツは粘投の槇田投手に対し2本のヒットしか打てず、このまま抑え込まれてしまう。
 この日は先発の両投手が共に完投。気迫で133球を投げ抜いた住吉投手を含め、守備でも意地を見せたいハーツは、6回表に柏木選手の鋭いライナーを、本職ではないセカンド綿貫がジャンピングキャッチするなど〔左下〕、最後まで諦めなかったが力及ばず。
 TEAMシゲルが南海ハーツを5-2で下し、見事に優勝を決めた〔右下〕。

 今シーズンはGリーグ7連覇に挑んだ南海ハーツだったが、年間を通して人数不足に悩まされ、Gリーグ初戦は不戦敗から始まるなど、苦しい戦いが続いた。中盤では勝ちを積み上げ、前年までの覇者であるプライドを見せたが、終盤で失速。最終成績は4勝4敗の5割で3位となった。
 最後まで優勝争いを繰り広げた、シゲル、あしたば、ハーツの3チームだったが、4連勝でロケットスタートを切り、年間を通して安定した戦いぶりを見せたTEAMシゲルが勝負どころの終盤でも力を発揮し、終わってみればシゲルの年だったと言えよう。

 TEAMシゲルさん、優勝おめでとうございます!
 年を追うごとにチームワークを深め、強くなっている中野マシンガンズさん、ハーツを上回る結成40年以上の伝統を誇る新宿ブンブンさん、新入団選手も増え、中堅どころも着実に実力を伸ばしているあしたばさん、来シーズンもこの5チームで楽しく真剣に野球をしていきましょう。

 上の写真は、その日の夜に行われたGリーグ納会での様子。優勝のTEAMシゲルさんをお祝いしました。
 リーグ年間MVPは、シゲル槇田選手、あしたば安藤選手、ハーツ住吉選手の3人が30ポイントで同時受賞。みな投手で、マウンド上でチームを引っ張るとともに、それぞれ打撃でも貢献した選手でした。
 Gリーグ納会では、今後も初参加選手を含め、チーム間交流をさらに深めていけるといいですね。野球に乾杯!

【文責・背番号6】

2018.11.24

11月24日 シルバーフォックス戦 1-20

2018年11月24日 11:00~13:00
上野恩賜公園野球場(ビジター)
フリーマッチ
【シルバーフォックス vs 南海ハーツ】

S 450 56   20
H 100 00x  1

投:柴川〔負〕→住吉→高松
捕:横井

本塁打:なし
三塁打:なし
二塁打:なし

1(捕)横井【 6 】
2(投)柴川【 4 】
3(遊)住吉【51】
4(三)高松【49】
5(一)岩本【 1 】
6(左)桐越※
7(中)坪井※
8(二)太田【16】
9(右)永山【36】
※は助っ人

★ハーツ三賞★
敢闘賞=高松(先制タイムリーを含む2安打)
守備賞=太田(刺殺、補殺、併殺、マルチに貢献)
守備賞=横井(初回にウエストなしで盗塁を刺す)
山平賞=岩本(2安打と、もう1本も完璧な当たり)

 正岡子規記念球場とも呼ばれる、上野恩賜公園での試合。5月以来、今シーズン2度目だ。
 シルバーフォックスは、いきなり先頭バッターがレフトフェンス越えのホームラン〔左下〕。四球で出た2番打者の盗塁を横井が刺したが〔右下〕、その後は内野守備の乱れと四球でハーツは4点を失う。

 1回裏のハーツは、先頭の横井が四球出塁すると、盗塁で二進。二死から4番高松が低目の球をうまく掬い上げ〔左下〕、レフトへのタイムリーヒットで1点を返す。続く岩本も右中間へ技ありのヒット〔右下〕でつなげるが、追加点はならず。

 ハーツ先発の柴川は、力強い球も見られたが、この日はコントロールが定まらず、四球でランナーを溜めてしまう。シルバーフォックス打線は思い切りよくバットを振る選手が多く、2回にも5番打者のホームラン〔下〕などで5点を追加、序盤で試合を決める。2回裏にハーツは9番永山がレフトへ会心のヒットを放つが、後ろが続かず。

 3回裏のハーツは先頭の2番柴川がセンターへ綺麗なヒット〔左下〕。3番住吉の四球の後、4番高松はまたしても巧みなバットコントロールでマルチヒット〔中下〕。無死満塁として、打撃好調の5番岩本が放った打球〔右下〕は完璧なレフトへのライナー。しかし当たりが良すぎ、レフトの好捕もあり、飛び出した三塁ランナー柴川が戻れずダブルプレー。ハーツは絶好のチャンスを失った。

 柴川を継いだ住吉は3回を危なげなく無失点に抑える。早くも2奪三振で試合が締まるかに見えた。しかし4回はまたも内野守備連係の乱れがあり、計5失点。やはり投手が打ち取った当たりを野手陣がしっかりアウトにしていかないと、なかなか試合のリズムを作るのは難しい。最近、捕手としての出場が多い横井も、守備隊形の指示など、しっかり内外野に伝わる声を出していかなければならない。

 この日の内野で渋い守備を見せたのがセカンドの太田だ。内野ゴロを捕ってからの送球動作が速く、4回表の長い攻撃を終わらせる。5回にはセカンドフライを捕球後、飛び出したファーストランナーをアウトにしてダブルプレー完成と、堅実なプレーでチームに貢献した。ダイビングキャッチなど派手な動きではないが、草野球ではこのような基本に忠実なプレーこそ大事なのではないか。今季出場選手最年長の太田のプレーに学ぶべきところは多い。

 最終回となった5回裏、絶好調パパ・岩本がレフトへ会心のヒット〔下〕を放ったところで時間切れのため試合終了。
 しかしスコアは1-20の大敗となってしまい、勝ちにこだわる岩本の悔しい声がグラウンドに響いた。

 この日は助っ人2人の力を借り、何とか試合ができたが、正規メンバーは7人。前週は人数不足で初の活動中止になるなど、今季の南海ハーツは毎週が、まず人数をそろえるところから始めなければならなかった。グラウンドに集まれば、みんな笑顔で、楽しいハーツ野球は健在だ。でも少人数の試合はやはり寂しい。楽しみながら勝つ野球、これはなかなか難しいことだが、正規メンバーが数多く集まれば、その目標にも近づいていくだろう。

【文責・背番号6】

2018.11.10

11月10日 あしたば戦 2-6

2018年11月10日 13:00~15:00
東台野球場B面(ビジター)
Gリーグ 第7戦
【あしたば vs 南海ハーツ】(2試合目)

H 000 100 1x  2
A 201 201       6

投:柴川〔負〕→松尾→高松
捕:横井→綿貫

本塁打:なし
三塁打:福本(あ)
二塁打:なし

 1 (左)久原【24】
 2 (指)綿貫【14】
 3 (遊)松尾【17】
 4 (三)高松【49】
 5 (一)筒井【18】
 6 (捕)横井【 6 】
 7 (中)今泉【63】
 8 (二)兵藤【23】
 9 (投)柴川【 4 】
10(指)藤本【 5 】
11(右)永山【36】

☆Gリーグ表彰☆
最優秀=安藤(あしたば)
 優秀=長堂(あしたば)
 優秀=松尾(南海ハーツ)

★ハーツ三賞★
敢闘賞=松尾(2安打&急きょリリーフし3回力投)
守備賞=今泉(中飛を好ダッシュで捕り飛び出した走者を刺す起点に)
山平賞=高松(リリーフで2回1失点)

 Gリーグ逆転優勝のためには重要な一戦。当初は人数が心配されたハーツは11人のメンバーをそろえて臨んだが、勝負としては、一度も主導権を握れないまま、敗戦となった。

 ハーツは1回表、先頭の久原が幸先よく左前にクリーンヒット〔左下〕。しかし二盗を狙ったところで長堂捕手の強肩〔中下〕に刺され盗塁死。そのあと綿貫〔右下〕にもヒットが出たが、三、四番が倒れ無得点と、安藤投手の立ち上がりをとらえることに失敗した。

 その裏。この日、エース・住吉を欠くことになったハーツは、柴川〔左下〕の先発。こちらは立ち上がりリズムをつかむ前につかまり、福本選手〔中下〕の二塁打と安藤選手〔右下〕の適時打で2点を失った。そしてさらに2回裏に入るところで爪に変調をきたすアクシデント。ハーツは松尾の投入となった。

 急きょ登板となった松尾〔左下〕は、準備不足かつ久しぶりのマウンドでよく3イニングを投げたが、さすがに球数がかさんでくると抑えきれず、3回に2安打と内野ゴロで1点、4回に3四球に失策も絡んで2点と点を失った。
 ただこの日に関しては、住吉を欠くなか、投手陣の6回6失点は、ある意味想定の範囲内(守備では今泉が4回無死一、二塁から中飛を好ダッシュで捕球し〔中下〕、飛び出した走者を8-6-4の中継で刺して併殺〔右下〕とする好プレーも出た)。むしろ敗因は、2点に終わった攻撃のほうということになるだろう。

 この日のハーツ打線は、4回に松尾の右前打〔左下〕と敵失で作った満塁から横井の押し出し四球で1点、7回に再び松尾の右前打から2四球で満塁とし、今泉の中前適時打〔中下〕で1点を奪ったのみと、安藤投手〔右下〕を攻めきれず。早いカウントから打っている割にはいい当たりができていないシーンが多かったようにも見受けられた。このあたりは、バッティングチャンスで却って力んだとか、打ち気にはやって難しい球を打ってしまったとか、原因はさまざまかもしれないが、今一度、各自整理し直し、次はできるだけ、振りにいったら一振りで仕留められる確率を上げていきたいところだ。

 また、5回に、下位打線の中で唯一出塁した柴川が二盗を試みて刺されてしまったのももったいなかった。今季後半は、ある程度リードを許している場面での盗塁失敗がけっこう目についてきたように思う。もはや今季の残りについてはわざわざ慎重になる必要はないかと思うが、来季に向けては、セーフの確信がなければ走るべきでない状況と、ある程度リスクがあっても走るべき状況など、再整理する必要はあるかもしれない。昔は「誰もが走ればだいたいセーフ」だったので、イケイケでよかったが、もう、チーム全体がそのままの意識では、大事なゲームは勝ちきれない局面に来ている気もする。

 いずれにせよ、今季のGリーグは泣いても笑ってもあと1試合。幸い、かすかではあるが、優勝の可能性は残っているようなので、集中して、できることはやり切って天命を待つしかないだろう。

【文責・背番号5】

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