週刊ハーツ

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2018.07.07

07月07日 キッドナッパーズ戦 4-12

2018年07月07日 15:00~17:00
光が丘公園野球場D面(ビジター)
フリーマッチ
【キッドナッパーズ vs 南海ハーツ】

H 000 202   4
K 009 300  12

投:住吉→横井〔負〕→高松→柴川
捕:柴川→綿貫

本塁打:なし
三塁打:なし
二塁打:住吉

 1 (中)   森   【 0 】
 2 (二)兵  藤 【23】
 3 (投)住  吉 【51】
 4 (三)高  松 【49】
 5 (遊)横  井 【 6 】
 6 (右)綿  貫 【14】
 7 (捕)柴  川 【 4 】
 8 (一)藤  本 【 5 】
 9 (指)山  口 【31】
10(左)永  山 【36】
11(指)真々部【 8 】

★ハーツ三賞★
敢闘賞=住吉(打って二塁打含む3安打1打点、投げて2回ゼロ封)
守備賞=柴川(サードで強烈ライナーキャッチ&ファウルフライ背走好捕)
山平賞=柴川(リリーフで1回無失点)
山平賞=綿貫(6回に意地見せる2点適時打)

 日本中が豪雨の中、雨上がりのグラウンドではあったがゲームができ、永山や真々部ら久しぶりのメンバーを含め、11人が集まった。
 ハーツは1回表、二死から住吉〔左下〕が左前へ初安打するが無得点。打者1巡目はその1本のみで、キレ、制球ともにいい相手の先発投手〔中下〕に、完全に抑え込まれた。
 一方、ハーツ先発の住吉〔右下〕は、時々ボールが抜け、2死球はあったものの、それ以外は変化球をうまく使って、2回を3三振、ゴロアウト3個で無失点と、いいピッチングを見せた。

 ハーツはこの日は調整の意味合いがあり多くの投手を使ったが、3回からマウンドに上がった横井がつかまった。5四球に4安打がからみ、1イニングで9失点。時折いいボールもあったが、投げてすぐに見切られてしまうボールが多い点は変わらず。なんとかその部分を変えていきたいところだが……。

 投手陣では、4人目でマウンドに上がった柴川〔左下〕が、1回を1四球のみの無失点と好投を見せた。捕手〔右下〕としての需要もあるので、なかなかマウンドに上がる機会がないが、今後につなげていってもらいたいところ。また柴川は、この日はサードの守備でも、強烈なライナーや、難しいファウルフライを好捕し、いいところを見せた。

 3回まで抑えられていたハーツ打線は、4回に反撃開始。敵失と四球で作った無死一、二塁から、住吉の適時二塁打〔左下〕で1点、続く高松の三ゴロが野選を誘い、もう1点を返した。さらに四球と柴川の内野安打で二死満塁としたが、続く藤本は粘ったものの三振に倒れ、追加点はならず。ハーツはそのあとは2番手投手から最終6回に綿貫の適時打〔中下〕で2点を返したにとどまった。なお、攻撃ではこの日、久びさに顔を見せた真々部〔右下〕が左前にクリーンヒットを放った(そのあとは強引な走塁で憤死してしまったが……)。

 この日は、結果的に大敗とはなったが、3回の大量失点を除けば、集中力が切れる場面もなく、点差ほど悪いゲームではなかった。欲を言えばもう少し打線の調子が上がってほしいところだが、久しぶりに来た人を含め、少し夏の暑さに体を慣らすことができたという面では、意味はあるゲームだったと思う。

※この日は人数が11人いたのですが、終盤、二塁走者がいるのにランナーコーチがだれも出ていないケースがありました。兵藤さんと森君、今泉さん、小生あたりで、いつも概ねカバーはできていますが、出塁や打順の巡りの塩梅で立てないケースもあるので、特にバッテリー以外の選手は、ランナーコーチを頭から消してしまわないようにお願いします。 

【文責・背番号5】

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2018.06.30

06月30日 新宿ブンブン戦 11-6

2018年06月30日 15:00~17:00
東台野球場A面(ビジター)
Gリーグ 第4戦
【新宿ブンブン vs 南海ハーツ】(2試合目)

H 520 04  11
B 300 12   6

投:住吉〔勝〕→高松
捕:柴川→綿貫

本塁打:なし
三塁打:なし
二塁打:なし

 1 (指)綿貫【14】
 2 (指)藤本【 5 】
 3 (投)住吉【51】
 4 (三)高松【49】
 5 (一)筒井【18】
 6 (右)宮本【19】
 7 (指)山口【31】
 8 (捕)柴川【 4 】
 9 (二)兵藤【23】
10(中)今泉【63】
11(左) 森  【 0 】
12(遊)横井【 6 】
13(指)久原【24】

☆Gリーグ表彰☆
最優秀=住吉(南海ハーツ)〔左下〕
 優秀=宮本(南海ハーツ)〔中下〕
 優秀=愛莉(新宿ブンブン:堅い二塁守備&中前打。加えて好走塁も見せつけられました)〔右下〕

★ハーツ三賞★
敢闘賞=住吉(4回奮投で復活を印象づける勝利)
敢闘賞=高松(満塁の好機でキッチリ先制適時打)
守備賞=今泉(四回、前進中飛捕球からの併殺成立)
山平賞=筒井(2度の強烈な左飛。うち一つは犠飛となる)
山平賞=久原(相手捕手のタッチをかいくぐる巧みなスライディング。チームを活気づける)

 30度を超える猛暑。3週間ぶりの実戦…。不安要素を抱えて臨んだGリーグ第4戦。ハーツは打線が初回5点、五回4点と集中打をたたみかかけるなど合計11得点。投げては故障明けの住吉が4回83球の力投。一度もリードを許すことなく11対6で新宿ブンブンを退けた。これでGリーグの成績も2勝2敗となり勝率5割に復帰。逆転優勝へ望みをつないだ。

 初回はベテラン勢の活躍が光った。一番・綿貫が口火となる右前打〔左下1〕を放つと、続く藤本も一・二塁間を破る安打〔中下1〕。三番・住吉〔右下1〕も相手失策で出塁し無死満塁の好機。ここで迎えるは四番・高松。頼れる主砲が持ち前の勝負強さを発揮し、左翼へ適時打〔左下2〕。加えて相手失策も絡み3点を先制した。猛攻はまだ続く。六番・宮本が一塁線を破る適時打〔中下2〕。この強烈な当たりに相手右翼手が打球処理を誤ると、宮本は隙を逃さず三塁を陥れる激走。これに負けじと八番・柴川〔右下2〕も中前へ安打を放ち一挙5点を奪った。

 しかし、これで勝利を確信できるほど公式戦は甘くない。一回裏の守りでは失策、死球に加え遊撃手・横井と左翼手・森の間に落ちるポテンヒットも重なるなど3点を返された。それでも先発・住吉〔中下〕は踏ん張った。二、三回には2奪三振を含む打者6人を完璧に抑える快投。フルスイングが売りの新宿ブンブン相手に怯むことなく4回4失点。故障からの復活を印象づける投球でこの試合の最優秀賞にも輝いた。

 随所に好プレーも生まれた。四回裏1死満塁の窮地では中堅手・今泉が一歩目鋭くフライをキャッチ。さらに素早い送球を見せ、飛び出した二塁走者を封殺しダブルプレーを完成させた。また三、五回の攻撃で五番・筒井が強烈な打球を連発〔左下〕〔右下〕。いずれも左飛となってしまったが、インパクトの瞬間はチームの誰もが長打を確信。逆風に加え相手の好守に阻まれるなど不運も重なったが、そのパワーでチームを勇気づけた。

 そしてチーム最年少の久原も輝きを放った。まずは試合開始時刻の到着ができなかったが、自分の1打席目には間に合わせる要領の良さを発揮。さらに五回の2打席目で安打を放つと〔左下〕、走塁では住吉の中前打〔中下〕で二塁から本塁へ生還。タイミングはアウトだったが相手捕手のタッチをスライディングでかいくぐる芸当を披露してみせた〔右下〕。

 永山監督不在の中、兵藤監督代行の采配も光った。指揮官としてはGリーグ初勝利となった一戦。猛暑の中、打撃に専念できるベテラン勢を上位に置き、守備で先発する選手は体力の消耗を考え、下位に起用。ケガ人を出すことなく戦えた要因となっただろう。

 試合後はハーツ2017年の個人表彰式が行われた。ここでは太田が、早退する山口のいる時間に到着を間に合わせる好プレー。やはりハーツの持ち味はこの団結力。逆転でのGリーグ7連覇へ総力結集で突き進む。


【文責・背番号0】

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2018.06.09

06月09日 グリフィンズ戦 5-6

2018年06月09日 13:00~15:00
東台野球場B面(ビジター)
フリーマッチ
【グリフィンズ vs 南海ハーツ】

H 300 11   5
G 320 10x 6

投:横井〔負〕→住吉
捕:柴川

本塁打:なし
三塁打:宮本、藤本、星
二塁打:なし

1(捕)柴川【 4 】
2(三)兵藤【23】
3(遊)住吉【51】
4(右)山口【31】
5(中)宮本【19】
6(左) 星  ※ 
7(二)木谷※
8(投)横井【 6 】
9(一)藤本【 5 】
※は助っ人

★ハーツ三賞★
敢闘賞=宮本(適時三塁打含む2安打)
山平賞=山口(好判断で三進、本盗を決める)

 この日は助っ人2名の力を借りての試合。永山監督も不在のため、兵藤助監督が指揮をとった。
 初回の南海ハーツは2番兵藤〔左下〕が渋くファースト後方へのヒットで出ると、3番住吉は鋭いライナーをセンターへ。しかし中堅手の守備範囲に入りアウトかと思われたが、落球のため生きる。ここで5番宮本が完璧に捉えた右中間への三塁打〔中下〕で二走者を迎え入れる。つづく助っ人の星選手も左中間への三塁打〔右下〕で、計3点を先制。

 しかし先発の横井はこのリードを守ることができない。1回裏に3点を返され、試合はふりだしに。横井は2回にも2失点で3-5と逆転を許す。ここで流れをハーツに引き寄せたのがリリーフのマウンドに立った住吉〔左下〕。コントロールも安定しており、3イニングを1失点。試合を作った。彼の力投に応えるかのように、4回表のハーツは9番に入った藤本が右翼手のグラブの下を抜ける三塁打〔右下〕で、ファーストランナー横井が生還。4-5と1点差に迫る。

 極めつけは山口だ。しかもこの日はバットではなく走塁で魅せた。4-6で迎えた5回表。二死から四球で出塁した山口はつづく宮本のセンター前ヒット〔左下〕で、中堅手が少しファンブルした一瞬の隙を見逃さず、果敢に三塁へ〔中下〕。きっちりセーフになり、チャンスメイク。これだけでも見事な状況判断だったが、山口の神懸かり走塁はさらにつづく。宮本の二盗時にキャッチャーの送球が投手を越えたのを確認すると、躊躇なく本塁へ〔右下〕。全く迷いのない走塁を二つ重ね、たった一人で1得点。これは全員の参考になる走塁で、6月後半のGリーグ戦でも意識していきたいところだ。

 人数不足で苦戦が予想された試合だったが、各選手が自分の役割を考えプレーすることで、点差も少ない緊張感のある試合となった。中でも采配を任された兵藤助監督は、開始直前での打順変更など、何が起こるかわからない草野球の現場で臨機応変かつ冷静な判断を見せ、試合を引っ張ってくれた。静かなるリーダーシップに深く感謝したい。

【文責・背番号6】

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2018.06.02

06月02日 ブーザーチンパンジー戦 1-20

2018年06月02日 15:00~17:00
世田谷公園野球場A面(ホーム)
フリーマッチ
【南海ハーツ vs ブーザーチンパンジー】

B 435 44   20
H 001 00x  1

投:横井〔負〕→住吉→高松
捕:柴川

本塁打:なし
三塁打:久原
二塁打:なし

 1 (中)久原【24】
 2 (二)兵藤【23】
 3 (遊)住吉【51】
 4 (三)高松【49】
 5 (一)筒井【18】
 6 (捕)柴川【 4 】
 7 (右)山口【31】
 8 (投)横井【 6 】
 9 (指)藤本【 5 】
10(指)綿貫【14】
11(左)永山【36】

★ハーツ三賞★
敢闘賞=久原(先頭打者で左中間破る三塁打)
山平賞=筒井(チーム3安打のうち貴重な1本放つ)

 ハーツは今季ワーストとも思われる一方的な内容で、1対20と惨敗を喫した。
 この日、ハーツほぼ唯一の見せ場は、初回先頭打者の久原〔左下〕。高めに浮いてきたボールを素直にたたくと打球は左中間を割り〔中下〕、俊足を飛ばした久原はこれを三塁打とした〔右下〕。しかしハーツは、続く兵藤がいい当たりながらも遊直に倒れると、結局この回は無得点。

 一方、ハーツは守りのほうでは、初回から4四死球と失策が絡んで、被安打1で4失点。2回以降ものびのびと打ってくる相手打線に着々と点を重ねられ、毎回ビッグイニングで20点を失った。先発・横井は、この日はあっさりボール3になるケースは少なかったものの、そのカウントを生かしきれず。追い込んでからの抜け球が目立ち、結局は四死球を出す結果になって大量失点を招いた。初回などは内容的にはほぼ打たれていないだけに、悔やまれるところ。カウント2-1や2-2あたりから、相手に見られる種類のボールではなく、もう少し打たせるような種類のボール(例えば緩急だけつけて、とにかく真ん中低目を狙って投げるとか)を投げられれば球数もかさまず、四球も減るのだが……。まあなかなか、その辺は簡単にできるなら苦労はしない、というところかもしれないが。

 またこの日は、2番手で住吉〔左下〕が久びさのマウンド。2イニング目にはつかまったが、代わりばなは威力のあるボールを見せていた〔右下〕。これは投手陣に関して一筋の光明。今後の起用法は難しいかもしれないが、うまく元の姿を取り戻していってほしいものだ。

 ハーツは打線もこの日は全くふるわず。久原のほかは、筒井の中前打〔左下〕と永山の左前打〔右下〕があっただけの3安打。3回に敵失で1点をもらっただけにとどまった。

 相手投手の制球がよかったとはいえ、ここまで一方的な展開というのは、ちょっと差がつきすぎか。チームとしては今が底かという状態だが、リーグ戦の週でなくてよかったと割り切り、また気分新たに行くしかなさそうだ。

【文責・背番号5】

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2018.05.26

05月26日 TEAMシゲル戦 8-10

2018年05月26日 15:00~17:00
萩中公園野球場(ビジター)
Gリーグ 第3戦
【TEAMシゲル vs 南海ハーツ】(1試合目)

H 251 000  8
S 154 00x 10

投:横井→松尾〔負〕
捕:柴川

本塁打:瀧澤(シ)
三塁打:麻生(シ)、綿貫
二塁打:兵藤、住吉

 1 (左)松尾【17】
 2 (二)兵藤【23】
 3 (遊)住吉【51】
 4 (三)高松【49】
 5 (一)筒井【18】
 6 (中)今泉【63】
 7 (捕)柴川【 4 】
 8 (指)宮本【19】
 9 (右)久原【24】
10(指)綿貫【14】
11(投)横井【 6 】

※この試合、永山は監督に専念

☆Gリーグ表彰☆
最優秀=瀧澤(TEAMシゲル)
 優秀=稲垣(TEAMシゲル)
 優秀=兵藤(南海ハーツ)

★ハーツ三賞★
敢闘賞=兵藤(左越え二塁打で2打点)
敢闘賞=綿貫(2回二死から得意の右打ち、適時三塁打)
守備賞=柴川(捕飛3本を確実に捕球)
守備賞=住吉(無死満塁の遊ゴロで本塁封殺)
山平賞=久原(速球派投手攻略の基本、右打ちで適時打)

 1勝1敗で迎えた今季Gリーグ第3戦。序盤から激しい打ち合いを挑んだハーツだったが、四球でためた走者を長打で一気に返す効率のよい相手攻撃の前に悔しい敗戦となった。

 初回ハーツの攻撃は、四球出塁の松尾、住吉でつくった一死二、三塁のチャンスに四番高松がきっちり犠飛を放ち〔左下1〕、幸先よく無安打で先制。続く敵失でさらに1点を加えた。その裏1点を返されたが、2回のハーツは二死三塁から綿貫が得意の右打ち〔右下1〕。球は転々、綿貫は必死の形相で三塁まで駆け込んだ。続く横井が四球を選ぶと、松尾〔左下2〕、兵藤〔中下2〕、住吉〔右下2〕が怒涛の3連続適時打で、4点を追加、7対1と大きくリードを広げた。


 ハーツの先発は、ここ数試合、安定した投球を続けてきた横井〔左下〕。ところが大量リードに気負ってしまったのか、2回先頭打者を味方の失策で出塁を許すと、制球が定まらず3四球で押し出し。さらに二死満塁から左翼越え本塁打〔中下〕を浴びてしまった。

 2回を終わって7対6、ハーツ1点のリード。打撃戦に持ち込みたいハーツとしては理想的な展開だったが、両チーム二番手投手を投入した3回以降、大きく変わった潮目の流れに乗りきれず、4回以降は相手二番手投手の投球に力負け、追加点を奪うことができなかった。ハーツの二番手は3回から横井をリリーフした松尾〔右下〕だったが、立ち上がりリズムに乗れず4点を失い、10対8。結局、ハーツはこの2点のビハインドを跳ね返すことができず、今季Gリーグ2敗目を喫した。

 しかし敗戦の中にも収穫はあった。
 久々の登板となった松尾。1イニング目となった3回こそ制球が定まらず、走者を許したところで味方の拙守もあり4点を失い敗戦投手となったが、4回、5回は左腕特有のクロスファイヤー気味の速球が冴え、相手主力打者を2イニングで捕飛3本と力で抑え込んだ。次回からの登板にさらなる期待がかかる。

 剣道一筋から、野球と剣道の二刀流に目覚めた久原〔左下〕。この日も、相手二番手投手の速球に手こずるハーツ打線にあって、速球派攻略の基本となる右打ちを決め、一時はリードを広げる貴重な適時打を放った〔右下〕。今季中の覚醒が現実味を帯びてきた。

 一方、心配なのが横井。マウンド上でのチキンハートの克服が課題とされてきたが、今季はこれまでそうした気配を感じさせずにきた。ところがこの日は以前の姿に戻ったかのような落ち着きのなさが目立っていた。今後のチームを牽引する役割を期待されているだけに、次戦では吹っ切った姿を見せてほしい。

 昨シーズンまでGリーグ6連覇を遂げてきたハーツだが、さすがに序盤での2敗は痛い。しかし肩の不調から登板を控えてきた住吉に回復の兆しが見え、実績ある松尾も戻ってきた。今季大魔神の働きの高松は健在、横井一人への負担が大きくなっていたハーツ投手陣に一気に明るさが射してきた。

 6月後半にはGリーグ2連戦が控えている。ここまで今季のハーツは打ち合いでの戦いを挑まざるをえない事情があったが、これからはロースコアでの戦いにも勝機を見出せる。次戦からのハーツの戦いぶりが楽しみだ。

【文責・背番号23】

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2018.05.19

05月19日 アメーバ戦 10-5

2018年05月19日 12:00~14:00
亀戸野球場A面(ビジター)
フリーマッチ
【アメーバ vs 南海ハーツ】

H 007 030x 10
A 000 32      5

投:横井〔勝〕→今泉〔S〕
捕:綿貫→五戸※

本塁打:なし
三塁打:なし
二塁打:住吉、高松、綿貫

1(中)今泉【63】
2(二)兵藤【23】
3(遊)住吉【51】
4(三)高松【49】
5(捕)綿貫【14】
6(右)山口【31】
7(一)五戸※
8(指)太田【16】
9(投)横井【 6 】
  (左)永山【36】
※は助っ人
永山は守備のみ

★ハーツ三賞★
殊勲賞=住吉(先制タイムリー含む2安打、3打点)
敢闘賞=綿貫(得意の右打ち炸裂、2安打、2打点)
敢闘賞=横井(先発3回無四球無失点、打でも1本)
守備賞=住吉(遊撃左のゴロを横っ飛びでピンチを断つ)
山平賞=高松(4番の貫録、鋭い振りで2安打、2打点)
山平賞=太田(今季も最年長安打・打点を早くも更新)

 3月末以来、今季2度目の対戦となったアメーバ戦。毎試合、選手の集合も早く、マナーも良い好チームである。
 1回表の南海ハーツは3番住吉〔左下〕がファウルで粘ってレフト前ヒットを放つが得点ならず。
 ハーツの先発は横井〔中下〕。試合前に永山監督より技術的なアドバイスがあり、それを実践しようと心に決めてのマウンドだ。前々週、前週と不甲斐ない投球で悔しい日々を過ごしただけに、この日は何としても良いピッチングをしたかった。早速、先頭バッターから取り入れると、コントロールが定まり、空振り三振でスタート〔右下〕。1回裏を三者凡退とすると、2回も2奪三振、3回に初安打を許すも後続を断ち、計3イニングを被安打1、毎回の4奪三振、無失点の好投となった。特筆すべきは無四球だったことである。あれだけ制球に苦しんでいた投手が監督のたった一つの助言でここまでピッチングが見違えるとは。何よりホッとしたのは横井自身であろう。そして無失点に貢献した、住吉遊撃手の横っ飛びファインプレーも華があった。

 先制したのはハーツだった。3回表、先頭の今泉がセカンドへのラッキーなヒットで出ると、2番兵藤もショート内野安打。ここで好調住吉が走者一掃となるレフトへの先制タイムリー二塁打〔左下1〕。続く4番高松も同じくレフトへ二塁打〔中下1〕。3-0とすると、5番綿貫もライトへの技ありのタイムリー二塁打〔右下1〕。圧巻のクリーンアップ3連続ツーベースで4-0となる。ハーツ打線はまだ止まらず、8番太田が内野安打〔左下2〕。南海ハーツの最年長安打・打点記録を今年も更新する。9番横井もレフト前〔中下2〕で連続安打とすると、この回2打席目の1番今泉がセカンド後方への安打〔右下2〕で計7点。


 ハーツは4回から今泉〔左下〕にスイッチ。ここでハーツ守備陣にいくつかエラーが出てしまい、代わったばかりの今泉に苦しいピッチングをさせてしまうが、懸命に踏ん張り7-3とリードを保つ。ハーツ打線は4回以降も、山口の2試合連続レフト前〔中下〕や、高松の2本目の安打〔右下〕など打線がつながり、最終的には10-5で4試合ぶりの勝利。
 スコアを振り返ると、計8選手にヒットが出ている。そしてクリーンアップが7打点と、理想的な試合となった。
 この調子を維持して、次週のGリーグ第3戦、TEAMシゲルに挑んでいきたい。

【文責・背番号6】

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2018.05.12

05月12日 あしたば戦 2-8

2018年05月12日 15:00~17:00
世田谷公園野球場B面(ホーム)
フリーマッチ
【南海ハーツ vs あしたば】

H 200 000  0 (0x) 2
A 106 010 (3)       8

投:横井〔負〕→柴川→松尾
捕:綿貫

本塁打:なし
三塁打:なし
二塁打:なし

 1 (三)柴川【 4 】
 2 (捕)綿貫【14】
 3 (中)松尾【17】
 4 (遊)住吉【51】
 5 (一)筒井【18】
 6 (二)今泉【63】
 7 (指)山口【31】
 8 (左)久原【24】
 9 (投)横井【 6 】
10(右)永山【36】
11(指)高松【49】
12(指)太田【16】

★ハーツ三賞★
敢闘賞=柴川(キレのある球で2イニングを好投)
守備賞=高松(ライトで好捕。前後左右へ動きよく三塁ゴロもきびきび処理)
山平賞=山口(最終回に強烈なレフト前で存在感示す)
山平賞=横井(チーム初安打となるレフトへのヒット)

 とても天気が良く、コンディションは申し分ない世田谷公園野球場。
 しかし試合は初回から荒れ模様となった。あしたばの先発は“二子玉のダルビッシュ”こと安藤投手〔左下〕。ローテーションの中心を担う好投手だが、立ち上がりは制球に苦しみ、先頭の柴川と綿貫を連続で歩かす。ここで打席に入ったのは3番松尾〔中下〕。待望の今シーズン初登場である。打球は内野ゴロとなったが、あしたば守備陣がセカンドでフォースアウトを取れず無死満塁に。住吉倒れ一死となるも、5番筒井がしっかり見て、押し出しで1点先制。6番今泉のセカンドゴロの間にもう1点追加し、南海ハーツは2-0とする。
 一方、ハーツの先発・横井は、あしたばとの友情対決を夢見て志願登板。しかし明らかに気負いすぎでストライクが入らず、先頭の吉岡選手、2番の東岡選手を連続で歩かせてしまう。ここまでは1回表と同じ展開。あっぷあっぷの横井だったが、3番長堂選手の打球はほぼ真上への小フライ。1つのアウトを取るのに必死の横井はダッシュで落下点へ向かう。ここで審判から「インフィールドフライ・イフ・フェア」のコールがかかる。横井がぎりぎり追いついた地点〔右下〕はフェアであり、インフィールドフライが成立。しかしこの瞬間、まさかの落球という事態に…。ランナーも守備陣も混乱する状況となったが、それぞれ進塁し一死二三塁。まさに浮き足立ちの独り相撲となった横井はこの後1点を失う。

 2回表のハーツは9番横井がチーム初となるレフトへのライナーヒット〔左下〕。前週の2本に通じる打球で、ようやく遅めの春が訪れた感じだ。しかし、あしたばをよく知る横井は、長堂捕手の強肩を恐れ、続く永山の打席の初球でスタートを切れない。もう1球待って、ようやく3球目に盗塁を試みるが、このタイミングに意表を突かれたのは打者・永山だった。アシストしようと咄嗟にバントの構えをするも、バットにボールが当たってしまい〔中下〕、ファールで横井は再び一塁に戻る。二死となり、打席には高松が入る。今度は同じ失敗をしまいと、横井は初球に走るが、“マッスル長堂”の矢のような送球〔右下〕で完全なる盗塁死。ちぐはぐ攻撃の主役になってしまった背番号6だった。

 2回裏は三者凡退で、少し調子を取り戻したかのように見えた横井だったが、3回裏にあしたば打線につかまってしまう。またしても四球でランナーを溜めると、まず1番吉岡選手のライトへの犠牲フライ〔左下〕で同点。満塁となり、3番長堂選手はバット一閃〔中下〕。放たれた打球は高々と舞い上がり、広い世田谷公園のレフトフェンスを越え、テニスコートに飛び込むグランドスラムとなった。さらに5番安藤選手の犠牲フライ〔右下〕で1点を加えたあしたばは、7-2と一気に逆転。

 その後、ハーツ打線はエンジンのかかった安藤投手の前に、四球でランナーこそ出すものの、ホームは遥かに遠い。
 救いだったのは4回から2番手で登板した柴川〔左下〕である。直球、変化球ともに良く、2イニングを被安打1の1失点。5回裏には仲の良い長堂選手との20代対決〔中下〕があり、見事に三振を奪うなど、充実したマウンドだった。
 そして6回からは松尾投手が初登板〔右下〕。何より凄いのが、半年以上ボールを握っていなかったにもかかわらず、投球フォームは以前と変わらず、ストライクもしっかり取る。反応抜群の投手守備も含め、堂々たる復帰戦だった。

 6回までわずか1安打だったハーツ打線がようやく眠りから覚めたのは7回表。一死から4番住吉が巧みなバットコントロールで左前打〔左下〕。しかし得点ならず、試合はあしたばが8-2で南海ハーツを下した。
 後半のテンポが良く、時間が余ったため、ゲームセット〔中下〕の挨拶後に8回表まで試合は続けられた。ここで意地を見せたのが7番山口だ。ファールで粘り、最後はサードの右横を抜ける強烈な当たりでレフト前〔右下〕。計3安打しか出なかったハーツだが、「6月のGリーグでは負けないぞ!」という声が聞こえてきそうな快音が陽の傾いた世田谷公園に響いた。

【文責・背番号6】

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2018.05.05

05月05日 KMT戦 7-14

2018年05月05日 15:00~17:00
上野恩賜公園野球場(ビジター)
フリーマッチ
【KMT vs 南海ハーツ】

K 203 135  14
H 302 020   7

投:今泉→横井〔負〕→高松
捕:柴川→綿貫

本塁打:なし
三塁打:なし
二塁打:住吉

 1 (右)綿貫【14】
 2 (二)兵藤【23】
 3 (遊)住吉【51】
 4 (三)高松【49】
 5 (一)筒井【18】
 6 (捕)柴川【 4 】
 7 (中)横井【 6 】
 8 (指)宮本【19】
 9 (投)今泉【63】
10(左)永山【36】
11(指)太田【16】

★ハーツ三賞★
敢闘賞=筒井(2安打、4打点の活躍)
守備賞=高松(確実な守りで3補殺、1刺殺)
山平賞=横井(シュアな打撃復活の2安打)
山平賞=住吉(2安打、1四球の全出塁)
山平賞=柴川(初回逆転の適時打)

 GW終盤の好天下、行楽客の視線を感じながらのフェンスまでが極端に短い球場での一戦は、堅実なプレーの一方で、ボーンヘッドとも思える走塁ミスを重ねるシーンも目立つ乱打戦となった。

 初回2点の先制を許したハーツは、綿貫、兵藤の連続死球後、三番住吉の左越え二塁打〔左下1〕で1点を返すと、五番筒井の内野ゴロ、六番柴川の適時打〔中下1〕で逆転。相手3点本塁打で再逆転された3回にも、住吉〔右下1〕、高松〔左下2〕、筒井〔中下2〕の3連打ですぐさま同点に追い付く。4点差とされた5回は二死満塁のチャンスに筒井がこの日2本目の適時打〔右下2〕で追撃の2点を返したが、最終6回、いつもと勝手が違うリードされた展開での救援のためか、高松が1イニング5安打5失点と乱れ、突き放されてしまった。


 一方、守りは決して平らとはいえない土のグラウンドにも三塁手高松、遊撃手住吉は機敏に反応し、余分な失点を防いだ。投手陣では、先発今泉〔左下〕は2イニングを無難にまとめたが、二番手横井〔中下〕が6四死球と乱れ、2本塁打〔右下〕を浴びるなど、3イニングで7失点と、試合を作れなかった。

 この日目についたのが度重なる走塁ミス。とくに初回は、3塁走者兵藤の判断ミスによる三本間での挟殺、柴川、横井の連続安打後の挟殺は、先制された直後の攻撃でのミスだけに、その後の試合展開に大きな影響を与えかねないプレーだった。また、グラウンドでの視界がいつもと大きく違う空間でのゲームに多少は影響されたのかもしれないが、兵藤の再三にわたる走塁ミスはチームの士気にも響いた。
 走塁ミスは動きの中から生じることが多いものだが、瞬時に的確な判断ができる経験、センスを持ち合わせていない選手については、1プレー、1プレーの切れ間に必ず、現在の状況確認、次なる動きの事前イメトレを励行したいものだ。

【文責・背番号23】

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2018.04.28

04月28日 フリーランス戦 1-11

2018年04月28日 13:00~15:00
世田谷公園野球場A面(ホーム)
フリーマッチ
【南海ハーツ vs フリーランス】

H 001 000  0 (0)    1
F 016 310 (1)(1x) 11

投:横井→今泉〔負〕→高松→柴川
捕:柴川→綿貫→今泉

本塁打:なし
三塁打:なし
二塁打:久原、成岡

 1 (左)成岡【11】
 2 (二)兵藤【23】
 3 (遊)住吉【51】
 4 (三)高松【49】
 5 (一)綿貫【14】
 6 (捕)柴川【 4 】
 7 (中)今泉【63】
 8 (指)山口【31】
 9 (右)久原【24】
10(投)横井【 6 】
11(指)永山【36】

★ハーツ三賞★
敢闘賞=久原(チーム唯一の得点を叩き出した、ジャストミートの二塁打)
守備賞=住吉(初回先頭バッターのフライを背走キャッチ)
守備賞=今泉(右中間に落ちそうな打球をダイビングキャッチ)
山平賞=山口(レフト前ヒットから休む間もない激走で、見事ホームイン)
山平賞=高松(チーム唯一のマルチヒット。打率も4割に乗せる)
山平賞=成岡(レフト越えの打球で俊足を生かし、あと一歩で三塁打)

 ゴールデンウィーク初日の世田谷公園。天候にも恵まれ、清々しい野球日和となった。
 この日の先発は横井〔左下〕。先頭バッターは住吉遊撃手、2番バッターは今泉中堅手がともにファインプレーで横井を助けた。住吉は三遊左のちょうど真ん中に落ちそうなフライを俊足で追いつき、背走キャッチ〔中下〕。今泉は右中間に上がった打球をこれまたロングランで追いつき、ダイビングキャッチ〔右下〕。球際も強かった。好守に支えられた横井は3番バッターを外角低めの球で見逃し三振とし、初回は三者凡退の幸先良いスタート。

 このまま調子に乗っていきたい南海ハーツだったが、相手投手はスピード、制球ともに安定していて、2回までは高松のライト前ヒット〔左下1〕のみ。しかし3回表にベテランと若手のコンビネーションが発揮される。先頭の山口〔中下1〕が三塁手のグラブの先を抜けるしぶといヒットで出ると、つづく久原〔右下1〕は初球を叩き、左中間を深々と破るツーベース。ここで頑張ったのが一塁ランナー山口だった。本人は三つで止まりたかったようだが、気合の激走で三塁ベースを回る〔左下2〕。その後もスピードを緩めることなく見事にホームイン〔中下2〕。しかしその直後、どっと疲れに襲われたようだ〔右下2〕。終わってみれば、ハーツの得点はこの場面のみ。貴重なランでもぎ取った1点だった。

 フリーランス打線は積極的に振ってくる爽やか野球で、3回裏にはハーツ守備陣のちょっとした乱れを見逃さず、単打でつなぎ、大量の6得点。ここでハーツを突き放す。
 南海ハーツ投手陣は、シーズン全体を見据えた永山監督の判断で、計4投手が2イニングずつを投げる小刻みな継投。3回からは今泉〔左下〕、高松〔中下〕、柴川〔右下〕とリレーした。現在は、昨年フル回転した住吉投手を欠く布陣。彼が投手復帰できるまでは、今のメンバーで頑張っていかなければならない。永山監督の思い切った(そして我慢強い)起用が、各投手を少しずつ成長させている。松尾、岩本、住吉と力のある投手に支えられてきた南海ハーツだが、今季のような投手リレーも草野球としてはありではないか、そんなことも考えさせられる。もちろんこれまでの名投手の復帰は切望されるところだ。

 話題を試合後半に戻そう。ハーツ打線は爆発とはいかず、安打も散発状態。しかし綿貫が5回に得意のセンター右へのヒット〔左下〕。7回には元気印・成岡がレフトの頭上を大きく越える打球〔中下〕で三塁まで激走、惜しくも判定はタッチアウトとなるが、二三塁間のスピードはとてつもなく速かった。極めつけは、8回に高松の放ったバックスピン内野安打〔右下〕。二塁手が懸命に前進するも、その前で跳ねた打球はなかなかグラブの前に落ちてこない。きっちり走った高松は一塁セーフ。試合後の飲みで「野球の神様が微笑んだ」という本人談のとおり、渋い一打となった。

 試合としては、相手主軸の2本塁打や、投手リレーの前に1-11で完敗となったハーツだったが、ベンチ内の雰囲気は明るかった。GW入りした開放感もあるだろうが、本拠地世田谷公園で、多くのメンバーがそろい、楽しく野球をできる、シンプルにその喜びが各選手の笑顔に表れていたのだろう。
 思えば4月もあっという間に終わった感がある。その中には劇戦のGリーグ・中野マシンガンズ戦も含まれていた。今季の南海ハーツはGリーグの試合消化も順調。5月後半にはTEAMシゲルとの試合が待っている。前半をいい形で闘い、シゲル戦に向け、チーム全体の調子を高めていきたい。

【文責・背番号6】

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2018.04.21

04月21日 中野マシンガンズ戦 11-7

2018年04月21日 13:00~15:00
松ノ木運動場(ビジター)
Gリーグ 第2戦
【中野マシンガンズ vs 南海ハーツ】(1試合目)

H 313 22(0)   11
M 013 21(3x)  7

投:横井〔勝〕→柴川→高松
捕:柴川→綿貫

本塁打:なし
三塁打:なし
二塁打:筒井、永山、高松、住吉

1(捕)柴川【 4 】
2(右)綿貫【14】
3(遊)住吉【51】
4(三)高松【49】
5(一)筒井【18】
6(左)福田【 9 】
7(投)横井【 6 】
8(二)藤本【 5 】
9(中)永山【36】

☆Gリーグ表彰☆
最優秀=住吉(南海ハーツ)
 優秀=綿貫(南海ハーツ)
 優秀=川崎(中野マシンガンズ)

★ハーツ三賞★
殊勲賞=住吉(先制打や二塁打含む3安打で3打点)
敢闘賞=綿貫(3安打3盗塁でチャンスメークし2得点)
敢闘賞=筒井(適時二塁打含む2安打、走塁でも激走)
守備賞=住吉(一、二塁間を抜けるかというゴロをダイビングキャッチ)
山平賞=高松(二塁打含む2安打。投手では時間見ての演出も!?)
山平賞=柴川(打って2安打、守っても投手、捕手、内外野こなす)

 ハーツが全員野球でGリーグ今季初勝利を挙げた。不戦敗でスタートした今季のGリーグの第2戦。ハーツは宮本が体調を崩して欠場となり、9人ギリギリでのゲームとなったが、打線がよくつながり、毎回得点(5回まで)で中野マシンガンズを破った。

 この日のハーツは、初回から打線が活発に打ち、相手先発の川崎投手をとらえた。四球の柴川を置き、綿貫がランエンドヒット成功の中前打〔左下〕。この時は柴川が三塁でスライディングをせず刺されたが、綿貫が二盗してチャンスを作り直し、住吉の中前打〔中下〕で先制、なお二死三塁から筒井の適時打〔右下〕で1点、筒井がよく走って二塁打としたことで、続く福田の二塁内野安打も適時打となり、ハーツはこの回3点を挙げた。

 ハーツ打線は2回以降も手を緩めずにつながりよく攻め、2回には永山の二塁打〔左下1〕を足場に綿貫の適時打〔中下1〕で1点、3回には高松の二塁打〔右下1〕でチャンスを作り、敵失と柴川の2点適時打〔左下2〕で3点、4回には住吉の適時二塁打〔中下2〕などで2点、5回にも2点と、着々と得点を重ね、相手に主導権を渡さなかった(この日は福田〔右下2〕も全打席に出塁。一人蚊帳の外だった藤本以外は、チームは全員安打、全員得点を記録)。


 大量得点を得たハーツは、先発・横井〔左下1〕から、柴川〔中下1〕-高松〔右下1〕とピッチャーをつなぎ、懸命の防戦(選手が9人だったため、柴川などはキャッチャーからいったん外野、そのあとマウンドに上がって、最後はサードと大忙しだった)。それぞれに、四球や味方の失策もあって失点をしながらも、途中、セカンドに回った住吉〔左下2〕が一、二塁間のゴロをダイビングキャッチするファインプレーなどもあり、最後は何とか時間にも救われ、勝利にこぎつけた〔中下2〕〔右下2〕。

 乱戦模様での勝利となったが、現在のハーツの状況を考えれば、得点を重ね続けて、ある程度点をやりながらも逃げ切るという、この日の戦い方しか勝ちパターンはないといえ、Gリーグ戦でとにかく一度それが実現できたことは、大きな1勝だといえよう。

 今後に向けては、この日の打線の好調をどれだけ続けていけるかがまず第一、それをキープしたままに、ディフェンス力の安定感を上げていけるか、というところになってこよう。また、この日は乱戦だったので結果的にあまりゲームには響かなかったが、初回の走塁死のほか、けん制からの憤死も1つあったので、走塁面ももう一歩意識を高めていきたいところだ(初回のは三塁コーチとしても声を出したつもりでしたが、結果的に伝わってなかったようなので、もっと声とゼスチャーを大きくしていきますね)。

【文責・背番号5】

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2018.04.14

04月14日 成城ソネッツ戦 0-20

2018年04月14日 15:00~17:00
野毛町公園野球場(ホーム)
フリーマッチ
【南海ハーツ vs 成城ソネッツ】

S 456 103 1x 20
H 000 000       0

投:横井〔負〕→滝村※
捕:柴川

本塁打:なし
三塁打:なし
二塁打:なし

 1 (三)成岡【11】
 2 (中)宮本【19】
 3 (遊)住吉【51】
 4 (左)福田【 9 】
 5 (一)筒井【18】
 6 (投)横井【 6 】
 7 (指)藤本【 5 】
 8 (捕)柴川【 4 】
 9 (二)滝村※
10(右)永山【36】
※は助っ人

★ハーツ三賞★
敢闘賞=柴川(強烈に三遊間破り、チーム初安打)
守備賞=宮本(大飛球を含め2本処理の安定感)
山平賞=筒井(中前にはじき返すクリーンヒット)

 打撃好調の兵藤と大魔神・高松を欠いての布陣ながら、成岡、宮本といった久しぶりのメンバーも顔をそろえてのゲームとなった。
 宮本〔左下〕は、センターに入ると大飛球を含め2をさばき、まったくブランクを感じさせない相変わらずの安定の守備で、存在感を見せた。サードの守備に張り切る成岡〔中下〕も(結果が出なかったので本人としてはいささか不完全燃焼ではあろうものの)、最後はマウンドにも上がり〔右下〕、久しぶりに野球の感触を楽しめたことだろう。

 さて、この日の相手のソネッツは、トーナメント大会等にも出ていることをうかがわせる強豪で、常に前の塁を狙う積極的な走塁など、スキのない野球を見せ、ややハーツとは段違いの印象。結果としては、散発3安打で20点を奪われての完敗となった。

 ただ、ハーツが放った3安打は、柴川の早い球脚での三遊間突破〔左下〕、筒井のセンター前へのライナー〔中下〕、永山のセンター前〔右下〕と、それぞれに会心のきれいなヒットであり、自信になるものだろう。中でも永山のヒットは「スライダーを読んで狙い打った」とのこと。漫然と甘い球を待っているだけではなかなか打てない格上の投手に対して打席に立つ際には、この心構えは他の選手にとってもヒントになるかもしれない。

 投手では、先発・横井が3回で12安打、8四死球で15失点と大量点を失ったが、相手チームの打力と、アンパイアのゾーンが辛めだったこと、実質打ち取りながらヒットになった打球も少なくなかったことなどを考えると、基本的にはあまり気にし過ぎる必要はないように思う。
 ただ、7四球のうち5度は3球目でカウント3-0になっているので、ここをいかにしてせめて2-1にできるかは課題かもしれない。この日リリーフでマウンドに立ち、好投を見せてくれた滝村選手の投球も一つのヒントになるが、例えば球速でも、軌道でも、球種でも何でもいいので何か打者の想像を裏切るようなボールを選択できれば、多少コントロールがアバウトでも、ストライクなりファウルなりを取れる可能性が広がるはず。例えば3球までのうち1球はそういうボールを選択してみるとか……。もしかしたら、そういう発想を持った方が、格上のチームに対しては、一生懸命にコースに決めようということばかりにとらわれるよりは楽になる可能性もあると思うがどうだろうか。
 格上相手のボロ負けはまあ仕方がないが、打者にせよ、バッテリーにせよ、せめてそこから何らか格上チームと戦う術は学んで立ち上がりたいところだ。

 あと一点、守備面で要確認のプレーが。無死満塁で、キャッチャー前にゴロが転がり、ホームを踏んで封殺となったが〔左下〕、そのあと一塁ベースががら空きになり〔中下〕、ゲッツーを逃した場面があった〔右下〕。

 これについては(以下しばらく、当事者ですので、ですます調でお送りします)、すみません。セカンドの藤本がカバーに行くベースを間違えました(自分の右側にスタートした流れで二塁ベースのほうに行ってしまいました)。
 満塁のときには、内野のフォーメーションは、打球がセンターラインより右(一塁)側に飛んだら時計回り、左(三塁)側に飛んだら反時計回り、が基本。ではこのときのようにセンターライン上だと? 実際刺しに行くのはまず三塁ランナー、そのあと打者走者、というケースが圧倒的に多いので、やはり一塁ベース側を手厚くする時計回りにすべし、ということになりますね。なのでセカンドは、二塁ベースはショートに任せて、一塁ベースカバーに行くべき場面でした。バント処理のケースに準ずると考えてもそうですね。今一度、「満塁でセンターライン上のゴロのとき、セカンドは一塁ベースカバー」を確認できればと思います。
 ただ、言い訳ではないですが、このときは点差がありすぎ「近くで1個アウト取りましょう」という指示で、バックホームと中間守備の両にらみのようなポジションだったかと記憶しています。ガチガチの前進守備のときは、セカンドが一塁ベースカバーに行くのは簡単ですが、中間守備のときは、けっこう二塁ベースに寄っていますし、センターライン上に打球が飛べば、そこから二塁ベース方向に一歩目が出るので、そこから切り返して一塁ベースカバーに向かっても、打者走者より少し早い程度のタイミングにしかならず、だったらファーストが戻ったほうが早いことは多々あります。ファーストも、まず打球を捕りに行くのは当然ですが、行きっぱなしではなく、もしキャッチャーなりピッチャーなりが処理するボールだと判断したら一塁ベースに戻る、というのを頭の隅に置いておいてもらうと、より安心、というところでしょうか。

 来週はいよいよGリーグ戦。兵藤、高松不在の状況は続くようだが、今季は不戦敗から始まっているだけに、残るメンバーで力を合わせて一戦必勝で行きたいものだ。

【文責・背番号5】

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2018.04.07

04月07日 東京EAGLES戦 12-3

2018年04月07日 13:00~15:00
世田谷公園野球場B面(ホーム)
フリーマッチ
【南海ハーツ vs 東京EAGLES】

H 120 18  12
E 000 30    3

投:横井〔勝〕→今泉〔S〕
捕:柴川

本塁打:なし
三塁打:なし
二塁打:なし

 1 (中)今泉【63】
 2 (二)兵藤【23】
 3 (遊)住吉【51】
 4 (三)高松【49】
 5 (投)横井【 6 】
 6 (指)福田【 9 】
 7 (一)筒井【18】
 8 (捕)柴川【 4 】
 9 (指)藤本【 5 】
10(左) 森  【 0 】
11(指)久原【24】
12(右)永山【36】

★ハーツ三賞★
殊勲賞=横井(今季4度目の先発。3回零封で初勝利(3年ぶりの勝利))
敢闘賞=兵藤(打撃好調キープの2安打に2盗塁と快足発揮)
敢闘賞=久原(5回に見せた1イニング2盗塁を含む3盗塁&2回に適時打)
守備賞=筒井(4回、一ゴロを本塁封殺につなげた堅守。ショーバン送球処理も見事)
守備賞=高松(ファウルからフェアになった三塁線の打球を素早く処理。好判断で本塁封殺につなげる)
守備賞=福田(強風下、スライスする左飛を2回に渡り確実キャッチ)
山平賞=柴川(今季5試合目で初安打が2点適時打)

 ハーツは東京EAGLESを相手に12対3で快勝。見るからに屈強な韓国人選手がそろう打線に対し横井、今泉が踏ん張った。加えて5回に3安打&相手の7四死球につけ込み一気に8点を挙げるなど打線も奮起。まさに前週の週刊ハーツの文末通り、得意とする人工芝の世田谷公園での今季初戦を、スカッと飾った形となった。

 先発の横井〔左下〕は4四球ながら3回を零封。「ツーシームを巧く使えたことと、柴川君〔中下〕のリードがよく投げやすかった」とバッテリーの呼吸も合い、粘り強い投球を見せた。ただ、球数が67と多かったこともあり、永山監督は4回から今泉〔右下〕にスイッチ。立ち上がりこそ「横井さんの勝利を消してはならない」(今泉)重圧もあってか3点を奪われたが、持ち前のテンポの良い投球は健在。続く5回は無得点に抑え修正能力を発揮。大魔神・高松を温存させる好救援を見せた。

 攻撃では「月が変われば打てなくなる」と試合前に語っていた兵藤〔左下〕が2安打2盗塁。またチーム最年少・久原は2回に今季初安打となる左前適時打〔中下〕。4対3と詰められた5回は先頭打者として四球で出塁し二盗、三盗と立て続けに成功。さらに相手の暴投で本塁生還と激走〔右下〕。味方ベンチからの暴走を不安視する声も吹き飛ばす「嘘のような『本盗』の話」を体現。大量得点の呼び水となった。

 収穫が目立ったこの試合。2回には筒井が強烈な左前安打〔左下〕。また5回、柴川が巧みな流し打ち〔中下〕で右翼へ2点適時打。筒井、柴川はともに今季初安打となった。守りも最終回に代わったばかりの二塁・藤本〔右下〕がゴロを二塁封殺につなげるなど出場12人中11人に守備機会があり、一丸で守り切った。

 だが、この勝利にも「相手の自滅のおかげ」と永山監督に慢心はない。それもそのはず、次戦は好調維持する首位打者・兵藤や、温存に成功したはずの大魔神・高松、マルチプレーヤーの今泉らが不在。加えて遊撃手として堅守を見せているとはいえ住吉も投球できない状態は変わらぬままだ。こういった不安要素をどう乗り越えていくのか―。次もまたチームの底力が試されることになりそうだ。

【文責・背番号0】

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