週刊ハーツ

週刊ハーツ一覧

2024.03.09

03月09日 ふぁんぶる戦 28-2

2024年3月9日(土)13:00~15:00
多摩川緑地4号面(ビジター)
第3戦《フリーマッチ》
【ふぁんぶる vs 南海ハーツ】

F   0 11 0|7    2(9)
H 13 08 7|x  28

投:小西〔勝〕-高松

本塁打:小西〔1号〕

 1 (中)久原【24】
 2 (捕)土屋【13】
 3 (三)高松【49】
 4 (投)小西【29】
 5 (左)矢野【32】
 6 (遊)筒井【18】 
 7 (一)藤本【 5 】
 8 (二)兵藤【23】
 9 (指)菊池【 8 】
10(右)角田【 3 】
11(指)横井【 6 】

★ハーツ表彰★
殊勲賞=小西(4安打、1本塁打、3二塁打、6打点の大活躍&勝利投手!)
殊勲賞=矢野(4安打、シングル4本、3打点)
敢闘賞=久原(3安打、3打点、2得点)
敢闘賞=兵藤(3安打、2打点、2得点)
技能賞=菊池(2安打、3打点、3得点)
技能賞=土屋(2安打、2打点、2得点)
技能賞=筒井(2安打、3得点)
守備賞=筒井(満塁ピンチでショートライナーがっちりキャッチ)
守備賞=高松(サードゴロを好判断で二封)
辻本賞=土屋(捕手目線(Tsucchy Eyes)の動画提供)

試合動画 捕手目線

 2024年シーズンとして3戦目となるこの日は、ハーツにとっては、鬼門ともいえる多摩川河川敷。加えて、集中力の削がれる強風の中での一戦だったが、初回からハーツ打線が爆発、チーム25安打、全員得点の28得点、28対2で大勝した。

 初回の攻撃は、1番の久原から6番の筒井まで6連続安打。四球をはさんでさらに連打が続き、一死もとられずに7得点をあげ、さらに二死後からも4番小西、5番矢野の連続適時打で追加点を加え、13得点というビッグイニングとなった。3回、4回にも打者一巡の猛攻で15得点を追加。小西の今季1号2点本塁打〔中〕も飛び出した。

 守っては、先発・小西が7四死球を与えながらも3イニングを2失点と粘り、4回から高松につないでしっかり締め、勝ちを収めた。

 ここまではよかったものの、結果としてチームの勝敗に関係がなくなった5回の守りは、これからの戦いに不安を残すものとなった。失策は草野球にはつきもの、それ自体はしかたのない面もあるが(もちろん、ないにこしたことはない)、連続するプレーのなかで立て続けにミスが出てしまった。先週の試合でも同じような局面があった。

 シーズンに入って間もないことから、野球勘が戻り切れていないという面はあるにせよ、ひとつのミスから傷口を広げることなく、チームとしてしっかり食い止められるよう、日ごろから一つ一つのプレーを確実にこなすことを心掛けたい。ゲームの流れを不用意に相手に渡さないためにも、早く野球勘を取り戻したいところだ。

 この試合、相手投手が超軟投だったため、中堅から左への飛球が多くなっていた。強風に助けられ、その多くが安打となったが、力に頼った打撃は、こうした緩いボールに対して凡打を重ねることが少なくない。そうしたなか、右方向への意識を明確に持って好打を放った選手(土屋、矢野、筒井)もいる。全員が技術的にできるかどうかはともかく、こうした姿勢は見習いたい。

 終わってみれば、小西、矢野の4安打をはじめ、マルチ安打が8人。24年初参加の高松、菊池も安打を記録した。とはいえ、この日の成績には、通常、凡打になるような当たりが、相手の守備位置や強風に助けられたものもあり、チームとして額面通りに受け取るわけにはいかないだろう。各自、各々の課題感をもって次戦に臨むようにしたい。3月後半には、早くも、Gリーグ戦が2試合組み込まれている。

文責【23】

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2024.03.02

03月02日 フラワーズ戦 5-7

2024年3月2日(土)13:00~15:00
戸田橋緑地5面(ビジター)
第2戦《フリーマッチ》
【フラワーズ vs 南海ハーツ】

F 030 103|2  7(9)
H 500 000|x  5

投:小林-小西-矢野〔負〕

 1 (一)藤本【 5 】
 2 (右)土屋【13】
 3 (投)小林【61】
 4 (遊)矢野【32】
 5 (三)小西【29】
 6 (指)横井【 6 】
 7 (捕)筒井【18】
 8 (二)兵藤【23】
 9 (中)久原【24】
10(左)角田【 3 】

★ハーツ表彰★
敢闘賞=小西(先制2点タイムリー二塁打&2回自責ゼロ)
敢闘賞=小林(先発で試合を作り、チーム最初の安打となる二塁打)
技能賞=土屋(センターの前へしぶとく落とす安打)
守備賞=小西・兵藤・藤本(全員隙なく投ゴロゲッツーを完成)
辻本賞=久原(2四球でチャンスメーク。まさかの盗塁死も積極走塁)

試合動画

 新しいシーズンが始まった。この日は河川敷のグラウンドだったうえに曇天で気温も上がらず、開幕戦日和とは言い難い天候ではあったが、横井監督の集合時間に対する提言の効果か、これまでより早めに多くのメンバーが顔を見せ、試合前にはグラウンド脇にあったスペースで思い思いにアップを行う姿があった。

 そしていよいよプレーボール。今季の“開幕投手”に選ばれたのは昨年終盤に入団し、今季の新戦力として期待の高い小林だ。1回表を三者凡退と快調な立ち上がり。その裏、ハーツ打線が初回から火を噴く。二死後、三番の小林が右中間二塁打でチーム初安打。矢野四球で一、二塁とした後、小西が左越えに二塁打、二走に続いて矢野もよく還って、若手クリーンアップで2点を先取した。その後も、この攻撃でリズムを崩した相手投手から4連続四死球を得、暴投も絡めてこの回計5点を挙げた。

「これできょうはいただき」。初回で5対0となり、チームのだれもがそう思ったであろう。もちろん、これで緩んだ、とまでは言えないと思うが、多少この後、攻守に丁寧さを欠いたきらいはなくもなかったかもしれない。

 2回、ハーツは失策と四球で無死一、二塁のピンチを招くと、続く打者の三ゴロで併殺を狙った二塁送球が悪送球に。さらにはセンターがこのボールを逸らすダブルエラーで、ノーヒットでアッという間に2点差に。

 ハーツ打線はその裏、無死一、二塁でクリーンアップを迎えるというチャンスを逃すと、3回以降はノーヒット、特に相手の2番手投手には手も足も出ず、3イニングを9人で退けられた。

 ハーツは4回から小西がマウンドに。小西は力のあるボールで2回をノーヒットに抑えたが、4回に2四球に2失策が絡んで1点差となった。6回からは矢野が登板、矢野は変化球の切れはよかったが、高めに浮いたボールを、右打者には引っ張られ、左打者にはうまく押っつけられ、3四死球も絡んで6回に3失点し、逆転を許した。7回にも2点を追加され、そのまま逆転負け。ハーツは開幕戦を飾ることはできなかった。この日は被安打は4本だけだったので、11四死球と3失策がなければもう少し失点は防げ、勝つこともできたはず。このあたり、この日はシーズン初戦ということはあったにせよ、早めに修正していきたい。

 とはいえ、全体としては、守備で1-6-3の併殺(簡単そうに見えるが、実は投手と二塁ベースカバーのタイミングを合わせるのが難しい)を奪うなど、試合前のウオームアップ効果もあり、厳しいコンディションの中でも、それぞれがまずまずの動きを見せた初戦ではあった。若手メンバーがほぼそろったベンチのムードも悪くなく、今季に期待を抱かせる部分も。このゲームでは矢野が課題を残したが、この日登板した若手3投手がいれば、ほとんどの相手にはそれなりのゲームが展開できるはず、という手応えはあった。あとは、それをしっかりと勝利まで結び付けていけるかどうか、ということになるだろう。この日は勝利を逃したが、これぐらい若手がそろった週には、しっかり勝っていかないと年間勝ち越しは難しいはずだ。

 今年は、シニアチーム、若手を中心としたチームでの戦い、そして総合的な南海ハーツとしてのゲームと、3通りのスタイルで戦うという新しい形で臨むハーツ。おそらくは、それぞれに新しい戦い方を、またチーム全体としては、何を上位概念に置くかなど、理念を確認しつつ、最もいい形を模索していく年になるかと思うが、総合的な南海ハーツとしての戦いでは、当面は、この日のように、若手を中心にベテラン勢が脇を固める形で戦うケースが続くはず。まずはそこでの形を確立していくことが、チームとしての課題となるだろう。試行錯誤をしっかり重ねつつ、できるだけ早く形を固めていきたいところだ。

文責【5】

【今週のベストショット by Tsucchy

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2023.12.16

12月16日 あしたば戦 8-3

2023年12月16日(土)11:00~13:00
世田谷総合運動場(ホーム)
第1戦《フリーマッチ》
【南海ハーツ vs あしたば】

A 200 100 0|1x  3(4)
H 040 400|1      8(9)

投:矢野-高松〔勝〕

 1 (右)角田【 3 】
 2 (指)藤本【 5 】
 3 (投)矢野【32】
 4 (指)高松【49】
 5 (捕)筒井【18】
 6 (中)久原【24】
 7 (左)土屋【13】
 8 (二)福田(進)
 9 (一)福田【 9 】
10(遊)兵藤【23】
11(三)中原【44】
12(指)横井【 6 】

★ハーツ表彰★
殊勲賞=福田(レフト越えタイムリー二塁打含むマルチ安打!)
殊勲賞=中原(2回裏の逆転タイムリーなど2安打3打点!)
敢闘賞=高松(安定のロングリリーフで勝利投手)
敢闘賞=藤本(得意のライトへ2安打&一塁フライもナイスキャッチ)
敢闘賞=矢野(レフト線への二塁打に、先発でも速球が冴え好投)
敢闘賞=土屋(右中間安打含むマルチヒット&レフトで好捕)
技能賞=福田進太郎(基本に忠実に引きつけて見事なライト前ヒット)
技能賞=兵藤(セカンド後方へしぶとく内野安打)
技能賞=筒井(三塁線への内野安打&捕手時にファイトあふれるプレー)
守備賞=福田(キャッチャーフライを反応良くナイスキャッチ)
守備賞=福田進太郎(セカンドでフライをがっちりキャッチ)
守備賞=兵藤(左へ右へショートで躍動し、送球も正確)
辻本賞=土屋(最新のアングルからの試合映像提供)

試合動画

 ハーツは久しぶりに顔を見せた福田親子の活躍もあり、14安打の猛攻を見せて逆転勝ち。今季の最終戦(記録上は来季の開幕戦)を飾った。

 初回にあしたばの足を絡めた攻撃で2点を失ってのスタート。その裏は藤本が記録上の“来季初安打”を放つも無得点に終わったハーツだが、2回、二死無走者から打線がつながる。土屋の右中間安打で突破口を開くと、福田Jr.の当たりが敵失を誘う間にまず1点。こうなると父(福田)も負けてはいられない。センターへのヒットで続き一、二塁。兵藤四球で満塁となった後、中原が右中間に2点適時打を放って逆転。さらに横井の三遊間を突破する適時打で加点した。

 4回表に1点差に迫られるが、その裏、再び下位打線が猛攻を見せる。土屋が三塁強襲安打で出ると、福田Jr.がボールをしっかりとらえてライト前へ運び、一、三塁とチャンス拡大。またまた燃えざるを得ない状況で、福田父が豪快なレフトオーバーの適時二塁打をかっ飛ばしてハーツに勢いを呼び戻した。ハーツはさらに、中原がまたも右前に適時打、横井の左中間安打などで加点し、この回4点を挙げた。

 ハーツ投手陣は、矢野が2回からペースをつかんで3回まで抑えると、4回からは高松が、腰が痛いと言いながらもピッチングには影響なしの安定感。連打を許すことなく、時間切れまで約5回を2失点で切り抜けた。この日は守備陣も、ショートの兵藤が華麗なフットワークでいくつも打球をさばいたほか、レフト土屋の背走好捕、また福田親子は守備でも、セカンドの福田Jr.が一塁後方へのフライを回り込んで好捕すれば、父も捕手前の小フライを反応良く捕球するなど好プレーが続出。筒井もファウルフライに飛び込み、“ファインプレーまであと一歩”のガッツあふれるプレーを見せるなど、気迫のこもったプレーで支えた。

 この日は、藤本、土屋、福田父、中原、横井と、なんと5人がマルチ安打。また、二塁打を放った矢野のほか、筒井、福田Jr.、兵藤にもヒットが出て、多くの選手にとって心地いいシーズンの締めくくりとなった。このあとオフに入るので何とも言えないところもあるが、少なくとも来季開幕から伸び伸びと打てそうな選手が多いことは悪いことではないだろう。

 今季は負け越したハーツだが、シーズン終番には若手が充実、ベテラン陣も打ち出して上り調子で終えることができた。これをうまくつなげていければ、来季の楽しみは大きいはずだ。

 また今年は、いつもの顔ぶれが集まって野球を楽しめることが永久ではない、ということを知った年でもあった。あらためて、仲間と過ごせる一瞬一瞬の貴重さを肝に銘じていきたいもの。いいオフを過ごして、また来年。みんな元気で会いましょう。

文責【5】

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2023.12.09

12月09日 FLAT Baseball Club戦 9-5

2023年12月9日(土)14:00~16:00
奥戸総合スポーツセンター(ビジター)
フリーマッチ
【FLAT Baseball Club vs 南海ハーツ】

F 130 01|2x    5(7)
H 134 10          9

投:矢野-小林〔勝〕-小西

 1 (指)中原【44】
 2 (左)小林【61】
 3 (投)矢野【32】
 4 (三)小西【29】
 5 (捕)丸山【39】
 6 (中) 森  【 0 】
 7 (指)横井【 6 】
 8 (遊)筒井【18】
 9 (二)兵藤【23】
10(一)藤本【 5 】
11(右)角田【 3 】

★ハーツ表彰★
殊勲賞=筒井(左中間二塁打に、貴重な勝ち越しタイムリー!)
敢闘賞=藤本(巧みなバットコントロールで広角に2安打)
敢闘賞=角田(レフト線に2点タイムリー二塁打、初長打)
技能賞=小西(初回にタイムリー内野安打&クローザーで締める)
技能賞=矢野(レフト前ヒットと犠牲フライ&先発で試合を作る)
技能賞=丸山(ライトへ技ありのタイムリーヒット)
技能賞=森(よく引きつけてレフト前ヒット)
技能賞=小林(試合中盤を無失点投球で、勝利投手)
守備賞=矢野(満塁のピンチに背走サードフライキャッチ)
守備賞=小林(初回に好判断でレフトゴロ:セカンドフォースプレー)
辻本賞=兵藤(3四球全出塁2得点)

試合動画

 2023年度の最終戦、序盤は点の取り合いとなったが、粘りのハーツ打線が機能し中盤に逆転、3投手のリレーで逃げ切った。

 今年は三本柱(高松、矢野、小西)でスタートしたハーツに、シーズン終盤、強力な四本目が加わった。最年少23歳の小林である。小西の職場の後輩として、体験参加後に入団表明。前週も圧倒的な存在感を見せた。この日は残念ながら主柱の高松不在となったが、矢野-小林-小西のヤング三本柱で臨めるのは心強い。

 先発の矢野〔左〕はコントロールに苦しむものの、初回はレフト小林〔右〕の好判断(セカンドフォースプレーのレフトゴロ)や2つのサードゴロをしっかり捌いた小西らに助けられ、無難に1失点。2回には守備の乱れもあり3点を失ったが、先発の責務を果たした。

 1回裏のハーツは、11月に初ヒットを放った中原〔左〕が1番で登場。この日、惜しくもヒットは出なかったが、チームに誘った辻本の分まで頑張る意気込みで、シーズン後半の出席率は常に上位。来季は土日ともにさらなる飛躍が期待される。
 ラスト1試合を残し、高打率.441で首位打者キープの高松を追うのは、打率2位の矢野。二死後、3番矢野の放った打球はきれいなレフトへのライナー。ヒットかと思われたが、レフトが捕球体勢に。しかし冬の陽射しが正面から襲い、グラブに当てつつも落球でエラー。最終戦8打数8安打なら逆転首位打者だった矢野の微かな希望が途絶え、不在ながらも高松の“気持ち”がグラウンドに届いていた?ようで、高松は首位打者に輝く。
 そして矢野を二塁に置き、4番小西〔右〕がサード前へのゴロで懸命に走りタイムリー内野安打。判断良く矢野が生還し、1-1の同点に。

 3点ビハインドの2回裏、先頭打者として左中間に強烈な二塁打を放ったのは筒井〔左〕。日頃からトレーニングを欠かさないそうで、今年も長打を期待される5番に座ることが多かった。フルスイングが最大の魅力で、グラウンド、飲み会での存在感は健在。今年から南海ハーツが参戦したシニアリーグも含め、チーム最多の34試合出場。文字通り、ハーツの鉄人である。今年は還暦を迎え、盛大な記念試合&祝賀会も開催された。対戦相手の中野マシンガンズさんには多大な協力をいただき、あらためて感謝を申し上げます。
 兵藤の四球後、ライトへ技ありのヒットを放ったのが藤本〔中〕。今年は打撃に苦しむ時期もあったが、11月4日のマシンガンズ戦では2安打、秋になり調子を上げてきた。また守備では初めてキャッチャーを経験し、その堂々とした捕球姿勢にベンチから称賛の声も上がるなど、新たな可能性を見せている。
 一死満塁となり、中原、小林の連続押し出し四球で1点差に迫ると、矢野〔右〕がセンターへ貫録の同点犠牲フライ。これで矢野は今季通算打点を25まで伸ばし、2位に10打点差をつける圧倒的な勝負強さで打点王。矢野の素晴らしさはグラウンド上だけではない。球場確保、マッチメイクなど運営の主要な役割を兼務しつつ、キャッチャー道具の運搬で何度も自ら手を挙げる姿も印象深く、献身度はチームナンバーワン。野球人として、誇れる存在だ。

 3回表からハーツは小林〔中〕にスイッチ。本職は捕手だが、その身体能力の高さから内外野どこでも守れ(この日は外野手に初挑戦)、特に投手の適性が群を抜いている。快速球も魅力だが、コントロールの良さが一級品。ハーツの投手陣で制球力といえば高松だったが、右打者の外角低めに決まるストレートは小林がトップではないだろうか。この日はやや制球を乱す場面もあったが、任された3、4回をただ一人の無失点投球。三振奪取率も圧巻で、来シーズンに向けてとても楽しみだ。

 小林の好投に乗せられるかのように、ハーツ打線は3回裏にビッグイニングを作る。簡単に二死となったが、横井がセンターへのヒットで出塁すると、筒井がライトへ貴重な勝ち越しタイムリー〔左〕。兵藤が四球でつなぎ二三塁とすると、この日好調の藤本がショートへタイムリー内野安打〔中〕。そしてラストバッター角田もレフト線に技ありで落とす2点タイムリー二塁打を放つ〔右〕。久しぶりのヒットとなったが、ここ最近は四球をよく選び、チームの四球王。そして自身の目標であった2023年全試合出場も達成(シニアリーグの応援参加も含む)。草野球は参加することが一番。誇れる数字だ。各試合のハーツ表彰選手の中では、角田が今季の“最多辻本賞”を獲得。本人にとって最も嬉しい賞だったに違いない。

 4回裏もハーツ打線の好調さは続き、4安打を集中させる。先頭の小林こそヒットが出なかったが、彼は試合数が少ない中、前週の第2号ホームランで、チームの単独本塁打王を獲得。そして矢野〔左〕がレフトへヒットを放ち、今季通算29安打で最多安打を手中に。そのまま二盗も決め、22個で盗塁王もゲット。
 二死三塁から、5番丸山〔右〕がライトへ巧みなバットコントロールでタイムリー。丸山はもともとチームがシニアリーグに参戦するために入団してくれたのだが、シーズン中盤からは土曜の試合にもほとんど参加し、あと1つで規定打席に達するほどの貢献ぶり。チーム一誠実で、物静かだが、試合後の飲み会にも烏龍茶メインで顔を出し、キャッチャー道具の持ち帰りなど運営面の協力にも積極的。そして声出しの姿が素晴らしく、それは同期入団の岩田にも通じるものがある。ただし岩田はグラウンドだけでなく、飲みの席でも自慢の声を轟かせる。この上ないプラス思考と明るさは、チームの宝だ。

 この回の攻撃はまだまだ続く。普段は仕事柄なかなか出席できないが、2週連続参加の若手最年長・森がレフト前ヒット〔左〕。常日頃から研究しているのか、打撃フォームが変わり、力強さが加わった。前週は猛打賞、規定打席未満ながら.421の高打率。もう少し出席率がアップすれば、さらなる活躍が期待できる。ちなみに“若手最年長”の名付け親は小西だそうだ。森自身もこのニックネームを気に入っており、今後も死守する意気込みである。続く横井も2023年度最終打席でレフト前ヒットを放ち〔右〕、打率.320で8年ぶりに3割復帰。去年はあと1本で届かなかっただけに、勝負弱さを払拭し、無心でバットを振った結果が今年は吉と出た。

 9-4とリードを広げたハーツは、5回からクローザーとして小西〔中〕が登板。今シーズンの最多勝は小西が6勝で獲得した。矢野とともに、Gリーグの他チームからストレートの威力を絶賛される存在。二人とも四死球の数を減らすという課題こそ残るが、小西は1試合の中で投げながらピッチングを立て直す力があり、持ち前の体力で長いイニングもOK。その粘りが最多勝に結びついた。特に印象深いのは、監督が横井になり今年の初戦からいきなり4連敗スタートとなった後、4月22日の永福コルセッツ戦で完投勝利を挙げた小西のピッチング。Gリーグでも1勝目となったこの試合、気迫の投球は見事だった。

 5回裏、2023年度シーズン最後の攻撃、先頭の兵藤〔中〕が再度四球を選ぶ。3打席すべて四球で2得点。出塁で勝利に貢献した。兵藤は年を重ねるごとにスイングが進化し、シュアな打撃を披露。セカンドの守備も鉄壁だ。丸山と同じく物静かな男だが、ベンチや飲み会での発言には鋭さがあり、ドキッとさせられることも多い。まさに南海ハーツは多士済々だ。

 6回表二死で時間切れとなるまで小西が投げ切り、ハーツは9-5で勝利。有終の美を飾った。

 2023年度が締めくくられたので、1年を振り返ってみよう。
 私が個人的に印象に残っているのは今年最初の試合。監督初采配時、メンバー表の1番打者の欄に記したのは高松だった。期待に応え、レフトへ完璧なヒットを放ってくれた。その瞬間に緊張感からふわっと解放され、安心してシーズンに入っていけたのを覚えている。高松はその後も好調を維持し、投打の中心であり続けた。4割超えの首位打者は素晴らしいの一言だし、何より「毎週野球をやりたい」という強い気持ちが全身にみなぎり、野球はハートだとあらためて感心させられた。

 今シーズン、代表としてチームを引っ張った宮本への感謝は尽きない。結成25周年を越えた南海ハーツの歴史を未来へ引き継いでいくための深い思慮、それは試合を重ねるごとに肌身で実感した。野球チームである前に、社会人の集まりであること。相手チーム、審判さん、そしてチームメイト、一人ひとりを尊重し、互いに高め合いながら、真剣に、そして笑顔で週一の草野球を楽しむ。それによってまた仕事にも精が出るし、家族の支えも実感することになる。宮本自身、特に前半戦は打撃も好調で、3割を狙う勢いだった。外野守備も健在。最年長の太田(人数がピンチの週には秘密兵器として顔を出してくれる)とともに、プレーヤーとしての魅力を存分に感じさせてくれた。

 哀しい出来事もあった。今年は南海ハーツの大切な二人の選手を、あまりにも急な体の不調で失った。
 入団2年目、いつも笑顔で野球が大好きな辻本大輔選手。チーム運営にも協力的で、特に同期入団の角田とは仲が良く、師弟関係、いや親友と言ってもよかったのかもしれない。新宿ブンブン戦の満塁ホームランは今も脳裏に焼きついている。辻本は私の1歳下。本当に早すぎた。
 永山智浩選手は記録のプロ。長年にわたり、南海ハーツの全記録を残し続け、毎年分厚い冊子を作ってくれた。記録に関しては特に厳しく、ヒットかエラーかも永山Eyeがいつも正確に判定していた。そして監督時代の3年間、常に男気と決断力があり、「勝てば選手の手柄、負ければ監督の責任」は格好良すぎた。打撃では引っ張り専門のフルスイングが代名詞、そして一番自信のある外野守備で2014年にはMVPも獲得。飲みの席でのカラオケでは洋楽一本で酔わせた。
 二人とも天国で野球を続けていてほしい。

 出場試合数こそ少なかったものの、事務局長を担った綿貫は、明るい文面のメールでチームを鼓舞。グラウンド確保で毎年多大な貢献のある山口は、やはり勝負強い打撃が魅力だ。チームのイベント時にデザイナーとして貢献する渡部はシニアリーグを中心に4割の打率を残している。成岡も打率.444。シニアだけでなく、土曜の試合でももっとプレーを見たい。通算100勝が懸かった松尾投手には、次のシーズンこそチーム初の栄誉を達成してもらいたい。

 次週12月16日は、2024年度の開幕戦扱い(今シーズンの記録集計は前週までのため)。この試合には久しぶりに参加の福田が息子さんを連れて登場予定。久原、土屋の久々の参加も嬉しい。菊池は腰の状態が良くなく、顔を見られるのは春になりそうだが、一人でも多く集まれるといい。マネージャーとしてチームを支える、藤本選手の奥様も参加。智ちゃんがいれば、スコア記入も安心だ。今年最後の試合と納会を、ゆっくり楽しみましょう。

文責【6】

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2023.12.02

12月02日 スティング戦 13-3

2023年12月2日(土)11:00~13:00
小豆沢A面(ビジター)
フリーマッチ
【スティング vs 南海ハーツ】

H 201 411 4   13
S 100 200 0x   3

投:小林〔勝〕-矢野

1(中) 森  【 0 】
2(二)兵藤【23】
3(投)小林【61】
4(遊)矢野【32】
5(捕)筒井【18】
6(三)横井【 6 】
7(一)丸山【39】
8(右)角田【 3 】
9(左) 黄  【助】

★ハーツ表彰★
殊勲賞=小林(4打数4安打4打点、第2号本塁打! 先発で二桁奪三振!)
敢闘賞=森(久しぶりの参加で猛打賞)
敢闘賞=矢野(4打数3安打猛打賞で2打点)
技能賞=丸山(右中間へライナーの二塁打)
技能賞=黄(内野安打3つでこちらも猛打賞)
守備賞=角田(右中間の難しい当たりをよく走り好捕)

試合動画

 ルーキー・小林が打って投げて、ホームイン後は球審もこなすショータイムを披露した。
 初回、右翼の柵を越える先制2ラン〔中〕を手始めに、打っては4打数4安打4打点。

 投げては速球、変化球とも制球良く決まり無四球、二桁奪三振の好投〔中〕。味方の失策絡みで失点こそ許したが、崩れることなく6回を投げ切った。

 5打席すべてで出塁を果たし、5度のホーム生還。脚力を見せた後には球審を務めるタフネスぶりを発揮した。

 小林の投球リズムと猛打に触発されるように、この日はハーツ打線が13得点と大爆発。
1番・森〔左〕と、4回に適時三塁打を放った4番・矢野〔中〕が3安打。さらに9番・黄〔右〕も全力疾走が光り、内野安打3本をもぎとった。

 横井監督も右へ左へ2安打〔左〕、ベテラン勢では7番・丸山〔中〕が4回先頭打者として右中間へ二塁打、5番・筒井〔右〕も6回に左前に適時打をマーク。両者はアウトになった打席でもそれぞれ鋭い打球を放ち、打席が近い遠いに関わらず球審もこなすなど小林に負けじと鉄人ぶりを見せつけた。

 守りでは3回、右中間の飛球を右翼手・角田がスタートよくランニング好捕〔左〕。二塁・兵藤は4回、一二塁間を抜けそうなゴロを軽快なフットワークでさばく〔右〕など安定した守備に加え、カーバリングの速さは健在だった。

 好プレーが随所に見られただけでなく、9人ギリギリの中でもケガ無く、戦い抜き会心の勝利をつかみ取った。

文責【0】

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2023.11.25

11月25日 新宿ブンブン戦 14-4

2023年11月25日(土)13:00~15:00
東台B面(ビジター)
フリーマッチ
【新宿ブンブン vs 南海ハーツ】

B 301 000    4
H 023 09x  14

投:小西〔勝〕-小林〔S〕

 1 (遊)矢野【32】
 2 (捕)丸山【39】
 3 (三)小林【61】
 4 (投)小西【29】
 5 (一)筒井【18】
 6 (指)横井【 6 】
 7 (中)中原【44】
 8 (右)角田【 3 】
 9 (二)星野【助】
10(左) 黄  【助】

★ハーツ表彰★
殊勲賞=中原(ついに初安打から一気にマルチヒット、3打点!)
殊勲賞=小林(リリーフで圧巻の5連続奪三振、初セーブ! 打でも1本)
殊勲賞=小西(4回を粘投で勝利投手! 4番として2安打3打点)
技能賞=矢野(先頭打者ヒット。その後の2ライナーもミートはきっちり)
辻本賞=黄(初参戦でセンター右へクリーンヒット)

試合動画

 11月最終戦、寒さが身にしみる気温のなか行われた試合。1人の男の心には熱い闘志が芽生えていた! その男の名は『中原』。中原は今シーズン未だノーヒット。良い当たりを放ってもファウル…。毎試合苦い経験が続き、チーム内でも待望の初ヒットが期待されていた。ヒットはいつ打つのかとイジってくるチームメイトもいたが、彼は『次は打ちます』と言い続け、密かに練習を積み重ねてきた。

 最初に述べるが、試合は14-4と2桁得点で快勝だ。そんななか、中原はこの試合初ヒットが出たのか!? ピックアップしてみよう。

【第一打席】
ノーアウト2,3塁。ショートのエラーとなり出塁はするもののヒットとはならなかった…。

【第二打席】
2アウト満塁のチャンス! ノーアウトから5,6番打者が共にフライを上げて2アウトとなり、チャンスが潰れかけそうな場面、打席に向かう中原。相手ピッチャーは2アウトを取り下位打線。打ち取る気合い満々だ。中原は2ストライクと追い込まれ厳しいカウント、意地で放った当たりはピッチャーゴロ。かと思いきや、ピッチャーの横をスルリと抜けてセカンド内野安打〔中〕。待望の初ヒット!! 会心ではなくても誰が何と言おうとヒットはヒットである。ベンチでは今日イチの盛り上がり! 中原本人も肩の荷がおりただろう。

【第三打席】
またも満塁のチャンスで周ってきた中原。初ヒットを前打席で放ち、力みがなくなったのか見事なレフトへのクリーンヒット〔中〕かつタイムリー! 今までの苦い経験が嘘のような打球である。中原の表情も豊かになり、緊張が解れたようだった。

 結果、打線全体のつながりでチームは快勝! 中原は殊勲賞に選出された。今シーズン残り少ないなか、ヒットが出るかと不安もあっただろう。しかし、その不安を払拭して堂々とチームの一員として胸を張れる活躍であった。彼にとって忘れられない日となったに違いない。彼の活躍はまだ序章に過ぎない。これからさらなる成長・飛躍に期待して戦評を締めくくることにする。

文責【3】

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2023.11.11

11月11日 25周年記念紅白戦 Y10-S3

2023年11月11日(土)13:00~15:00
羽根木公園B面
【南海ハーツ25周年記念紅白戦】
シニアチーム vs ヤングチーム

S 000 000 300   3
Y 003 020 05x  10

投手
S:高松-岩田
Y:小西-矢野〔勝〕-中原-角田-小林-綿貫

本塁打:小林《Y》

《シニアチーム》
1(中)宮本【19】
2(一)藤本【 5 】
3(投)高松【49】
4(遊)筒井【18】
5(左)山口【31】
6(三)兵藤【23】
7(右)太田【16】
8(二)岩田【36】
9(捕)丸山【39】

《ヤングチーム》
1(一)綿貫【14】
2(遊)矢野【32】
3(投)小西【29】
4(捕)小林【61】
5(三)中原【44】
6(二)藤本智【101】
7(左)みずき
8(右)角田【 3 】
9(中)横井【 6 】

★ハーツ表彰★
殊勲賞=小林(6打点)
敢闘賞=中原(初登板、初ヒット)
敢闘賞=丸山(2安打)
技能賞=兵藤(1安打、堅実な守備)
技能賞=高松(1安打、7イニング好投)
守備賞=太田(さすがの拝み捕り)
辻本賞=藤本智(初出場、前に飛ばす)
辻本賞=みずき(初出場、打球逸らさず)
辻本賞=角田(初登板)
辻本賞=綿貫(シフトにしっかり引っかかる)
辻本賞=岩田(守備で目立ち、抑えで登板)

試合動画

 「27年目」の25周年記念試合。紅白戦のチーム分けはガチンコの年齢分け。シニアチームの某T監督から「試合にならないんじゃないの~」と至極真っ当な指摘を受けたが、ジャイアントキリングが一番起きやすい球技。やってみなければわからない。

 前々日スタメンを組んで唖然、呆然。当たり前だが「純シニアチーム」。初参戦とはいえ、4試合のうち、3試合ダブルスコア以上で惨敗した悪夢が蘇る。祝賀会はやけ酒だな、半ばヤケクソで試合に臨んだ。

 ヤングチーム(以下ヤング)の先発は小西。いつもより肩の力が適度に抜け(そりゃそうだ)、制球よく速球がコーナーにビシビシ決まる。初回をあっさりと三者凡退に。

 シニアチーム(以下シニア)の先発は一本柱の高松。こちらも制球よく打者を翻弄。先頭打者の綿貫の時に大掛かりな右寄りシフト。力んでピーゴロ、術中にハマる。矢野がレフト前に弾き返したあとにドラマが起こる。太田遅刻のためライトを守ったヤングの横井が小西の右中間へのライトライナーを好捕。ヤングのベンチから怨嗟の声。シニアはガッツポーズ。これでシニアの守備にリズムが生まれた。

 二回の裏。ノーヒッター中原の平凡なセカンドフライを岩田が目測誤り、初ヒット!! しかし高松は冷静に怒りを鎮め、下位打線をピシャリ。なんとなんと二回終了で0対0。だから野球はわからない。

 ヤング二番手矢野も肩の力が抜け、速球も変化球もキレ良し。しかしながら三回に丸山がセンターにクリーンヒット! だが、期待の一、二番の宮本、藤本が凡退。点が入らない。

 三回にヤングが先制。先頭の横井のライトフライを太田が拝み取り。シニアは盛り上がるが、綿貫の内野安打から小西エラー出塁で一二塁、四番小林がセンターオーバーの二塁打。さらにエラーで3点。やはりエラーが絡むと失点に繋がる。

 五回にもエラーが絡み、さらに2失点。0対5。これ以上離されるとせっかくの記念試合が凡戦になってしまう。そこで七回より「サイレント満塁」発動。初体験の「サイレント満塁」にヤング守備が動揺。送球エラーが続出し、3点。2点差に。

 七回の裏をしっかり抑え、八回の攻撃。再度の「サイレント満塁」。しかも二番からの好打順。さぁ逆転と盛り上がるが、藤本、高松がヤング小林の前に連続三振。四番筒井の渾身の「目の覚めるような」ライナーはセカンド正面。中原が難なくキャッチ。ゼロに終わる。

 ピンチの後にチャンスあり。シニアの投手が岩田に変わったとたん、ヤング打線が爆発。綿貫二塁打でまず1点、矢野が師匠太田を襲うライト前、トドメはまたも小林の豪快な左中間3点本塁打。勝負あり。

 しかしながら大方の予想を裏切り、三回途中まで0対0。特筆すべきは九回まで出来たこと。それだけリズム良く試合が運んだ証拠である。
 次は4年後の30周年記念試合。みなさんお元気で、同じメンバーで会いましょう。

文責【18】

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2023.11.04

11月04日 中野マシンガンズ戦 4-16

2023年11月4日(土)14:00~16:00
上高田運動施設A面(ビジター)
フリーマッチ
【中野マシンガンズ vs 南海ハーツ】

H 000 130 0    4
M 116 503 x  16

投:小西〔負〕-矢野

 1 (二)岩田【36】
 2 (一)藤本【 5 】
 3 (遊)矢野【32】
 4 (投)小西【29】
 5 (捕)筒井【18】
 6 (三)横井【 6 】
 7 (中)中原【44】
 8 (左)丸山【39】
 9 (指)角田【 3 】
10(右)星野【助】

★ハーツ表彰★
敢闘賞=藤本(巧みなバットコントロールでライトへ2安打)
技能賞=矢野(センターへ貴重なタイムリーヒット)
技能賞=星野(レフトへ強い打球のヒット)
守備賞=中原(センターで2度、フライを堅実にキャッチ)
守備賞=筒井(途中から入ったショートで、確実にゴロを複数アウト)
辻本賞=岩田(一塁から激走でホームイン)
辻本賞=小西(守備の乱れ多発の中、制球良く粘りの4回力投)

試合動画

 11月に入っても夏日が続き、記録的暑さが続く最中行われた試合。相手はダブルヘッダーで疲労の蓄積も予想される中野マシンガンズ。体力満タンな南海ハーツは攻守にわたり堅実に挑みたい。

 しかし、そんな簡単にいかないのが最近の南海ハーツ。1回、2回と立て続けに失点。攻撃も相手の堅い守備でアウトの山を築いてしまう。
 勝負の命運を分けたのは3回裏、中野マシンガンズの攻撃。先発の小西が打ち取った打球を味方がエラー。長打をくらう場面もあったが、中継プレーの乱れやファーストへの悪送球なども度重なり6失点。
 4回裏も流れを止めることが出来ず5失点。先発小西は苦しいマウンドとなったが、強い精神力で淡々と投げ続けた。13失点となったが小西の自責点がいくつあっただろうか…。守備の甘さを露呈した試合となった。

 攻撃面は4回に1点を返し、5回には2アウトから助っ人星野のレフト前ヒット、岩田がフォアボールで繋ぎ、藤本の上手い流し打ち〔左〕で星野が生還。相手が守備でもたついている隙を狙い、岩田が1塁から激走のホームイン。打者の藤本も3塁を落とし入れ貴重な加点となった。矢野もセンターへタイムリーヒットを打つ〔右〕が反撃もここまで。

 4-16で大敗の南海ハーツ。守備のリズムから攻撃へと掲げていたが、実現することが出来なかった。守備の基本『ボールをしっかりグラブに入れてから送球』を再認識して、アウトを積み重ねていきたい。
 今シーズンの試合も残り少なくなる中、少しでも南海ハーツの掲げる『守備から攻撃へ』を実現して、来シーズンへの糧を築いていこう。

文責【3】

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2023.10.28

10月28日 TEAMシゲル戦 11-7

2023年10月28日(土)13:00~15:00
大泉中央公園(ホーム)
フリーマッチ
【南海ハーツ vs TEAMシゲル】

H 080 03|4  11(15)
S 520 00|0x  7

投:小林〔勝〕-矢野〔S〕

本塁打:小林1号

 1 (投)小林【61】
 2 (三)横井【 6 】
 3 (捕)矢野【32】
 4 (遊)筒井【18】
 5 (二)丸山【39】
 6 (一)藤本【 5 】
 7 (左)中原【44】
 8 (右)岩田【22】
 9 (指)角田【 3 】
10(中)土屋【13】

★ハーツ表彰★
殊勲賞=小林(柵越えホームランと満塁走者一掃二塁打に、先発で初勝利!)
敢闘賞=藤本(満塁のチャンスに右中間へ2点タイムリー)
敢闘賞=岩田(反撃の口火を切るレフト線へのヒット)
技能賞=土屋(左打席でタイムリーヒット)
技能賞=矢野(無失点リリーフで、小林投手の初勝利をアシスト)
守備賞=筒井(ショートで堅実な守備)
辻本賞=中原(ランナー三塁時に、貴重な打点)
辻本賞=角田(全出塁の3四球、2盗塁、1打点)

試合動画

 ハーツは打線がよくつながり、初回の大量失点をはね返して逆転勝ち。リーグ公式戦ではなかったものの、TEAMシゲルから勝利を挙げた。

 この日のハーツの先発は、今後へのトライアルもあって入団したばかりの小林が務めた。小林は若いだけあって球威、球速には段違いのものがあったが、初回は内容的に打ち取っている当たりが微妙なところに落ちたり、守備の乱れも重なって不運な5失点。立ち上がりはこの日もまたまた相手ペースのゲームになるかと思われた。

 しかしハーツは2回表に一気の反撃を見せる。二死から藤本、中原が四球で出塁すると、岩田が左前打を放って満塁とチャンスを拡大。角田が押し出し死球を選んだ後、土屋が左打席できれいに中前にはじき返す適時打、なお満塁で小林が中堅左に満塁走者一掃の二塁打を放って追いつくと、この勢いに相手の守備陣も乱れだし、失策が重なってこの回一挙8点のビッグイニングとなった。

 小林は2回にも2点を失い、1点差とされはしたが、内角のボールを使い始めてからはリズムをつかみ、尻上がりに安定感を増した。相手を完全に詰まらせる場面も何度かあった上、力んで四球という場面もなく、今後へ向けて期待の持てる内容だった。

 1点差のまま終盤に入った5回、ハーツは相手投手が代わったところを攻め、横井の左前打から足を絡めながら2四球を得て満塁。一死後、藤本が前進守備の二塁手の頭上を越えて右中間に転がる二塁打を放って突き放すと、さらに中原の内野ゴロの間に加点し、勝利を大きく引き寄せた。

 そして仕上げはこの日の主役・小林だ。6回、一死三塁から放った打球はレフトへ高々と舞い上がり〔中〕、その瞬間に誰もが確信する柵越えの2ラン! さらに横井のこの日2本目のヒットに敵失も絡んで2点を加え、ハーツは勝負を決めた。

 4回からマウンドに上がった矢野は、走者を出しながらも、一塁けん制で一度、二塁けん制で一度と、1イニングに2度も走者の飛び出しを誘って挟殺に取るなど冷静なマウンドさばきで無失点リリーフを見せた。

 この日のハーツはヒットは7本だったが、六番以降の下位打線がよくつないで一番の小林の長打を生かすという理想的な攻めができ、それが大量点につながった。角田の3四球、2四球と内野ゴロでの打点を挙げた中原のつなぎも大きかった。

 また、投手陣もこの日小林が今後に期待の持てる投球を披露し、若手3人+高松と、それなりの厚みのある構成が見えてきた。この日は公式戦ではなかったが、それでもGリーグのチームを相手にしての勝利。次はこれを来季の公式戦での勝利につなげていきたいところだ。

文責【5】

今週のハッスルナイン

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2023.10.21

10月21日 タワーズ戦 3-6

2023年10月21日(土)13:00~15:00
世田谷公園B面(ビジター)
フリーマッチ
【タワーズ vs 南海ハーツ】

T 030 120  6
H 003 000  3

投:矢野-小西〔負〕

 1 (遊)小西【29】
 2 (投)矢野【32】
 3 (一)高松【49】
 4 (左)山口【31】
 5 (捕)筒井【18】
 6 (二)兵藤【23】
 7 (中)宮本【19】
 8 (三)横井【 6 】
 9 (右)角田【 3 】

★ハーツ表彰★
敢闘賞=山口(一時同点に追いつく貴重な犠牲フライ)
敢闘賞=宮本(好投手から三遊間へ、ハーツの初ヒット)
敢闘賞=高松(決め球の速球に完璧なタイミングでセンター前)
技能賞=矢野(先発投手として制球良く好投。ダブルスチールで生還)
技能賞=小西(ロングリリーフで力投、好調維持)
守備賞=高松(難しい一塁送球を何度も好捕)
辻本賞=角田(2四球を選び、1盗塁とハーツ最初の得点)

試合動画

 世田谷公園でタワーズさんと初対戦。ハーツの先発は矢野〔左〕。この日は制球が良く、初回を三者凡退、順調な立ち上がりを見せる。タワーズの先発は、腕の振りが良い快速球投手だった〔右〕。ハーツも期待の上位打線が初回を三者凡退に打ち取られる。

 2回表にタワーズが隙のない攻撃で3点を先制。劣勢が続くハーツだったが、その裏に宮本が三遊間へ会心のヒット〔左〕。少しずつ攻略の糸口を見つけると、3回裏、代わった2番手投手を攻め、四球やエラー絡みでまず1点を返す。なおも一死二塁で、再登板となった先発投手の速球を3番高松がセンターへきれいに弾き返す〔中〕。このあとダブルスチールで1点差に迫り、打席に入るのは4番山口。前週からの好調さで、レフトへ貴重な同点犠牲フライ〔右〕。

 好投手相手に接戦に持ち込んだハーツは、4回から前週も好投した小西にスイッチ〔中〕。小西も制球と緩急に磨きがかかり、粘投するが、4回表に守備の乱れもあり惜しくも1失点。5回表にはタワーズがチャンスにタイムリーで2点を追加、ハーツを突き放す。

 ハーツは最終6回裏に、二死一塁から横井〔中〕がこの日2本目のヒットをレフトに放つも得点ならず。6-3でタワーズが南海ハーツを下した。
 終わってみれば、散発4安打のハーツは勝機を見いだすのが難しかった。それでも矢野、小西の好投は今後につながるし、安定感のある高松、そして新入団の小林など、来季に向けた投手層は厚みを増しそうだ。シニアリーグで登板した、岩田、中原、兵藤の今後にも期待したい。

 すでにGリーグを全日程終了している南海ハーツは、10月以降、Gリーグチームとのフリーマッチを多く組めている。気心の知れたチームとの対戦を楽しみながら、来季の戦い方を考える良い機会にもなるだろう。一試合一試合を大切にしながら、秋も充実した草野球ライフを続けていきたい。

文責【6】

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2023.10.14

10月14日 新宿ブンブン戦 8-5

2023年10月14日(土)13:00~15:00
武蔵野公園(ビジター)
フリーマッチ
【新宿ブンブン vs 南海ハーツ】

H 000 020 6  8
B 012 000 2  5

投:高松-小西〔勝〕

 1 (遊)矢野【32】
 2 (左)中原【44】
 3 (投)高松【49】
 4 (三)小西【29】
 5 (一)筒井【18】
 6 (捕)丸山【39】
 7 (二)兵藤【23】
 8 (指)山口【31】
 9 (中)横井【 6 】
10(右)角田【 3 】

★ハーツ表彰★
殊勲賞=高松(先発で好投、最終回に貴重な同点内野安打!)
殊勲賞=小西(リリーフで勝利投手。勝ち越し内野安打!)
殊勲賞=筒井(レフトへ会心のダメ押し2点タイムリー!)
敢闘賞=山口(反撃の起点となるレフト前ヒット)
技能賞=丸山(シュアな打撃で流し打ちのヒット)
守備賞=矢野(三遊間のゴロに追いつき、強肩で一塁アウト)
辻本賞=角田(押し出し四球に、2盗塁、1得点)

試合動画

 7月末以来、勝利から遠ざかっていた南海ハーツ。10/7には1点差の惜しい試合もあったが、あと一歩で勝ちを逃していた。なんとしても連敗を止めたい各選手の強い想いが、最終回に実を結んだ好ゲームとなった。

 Gリーグでいつも対戦している新宿ブンブン戦。この日のブンブンさんは、まず守備が安定していた。小西の強烈なライナーはショートの田中舘選手が好捕。矢野のタイムリーかと思われたライナーもサードの岡田選手がダイレクトキャッチ。ハーツ打線は、ブンブンの先発・木津投手の前に、4回までノーヒット。苦しい展開が続く。

 そんな中、試合を作ったのが、ハーツ先発の高松だ〔中〕。持ち前のコントロールの良さで、初回は三者凡退。その後、味方のエラーなどでピンチを広げる場面もあったが、終始落ち着いたピッチングで、4回を3失点で凌ぐ。

 なんとか1点を返したいハーツ打線の起点は、山口の一打だった。5回表、無死一二塁の場面で、レフトへクリーンヒット〔左〕。満塁となり、続く横井の打球はセンターの前へポトリと落ちるが、センターの好判断で本封。運にも見放されかけたハーツだったが、10番角田がよく見て押し出し四球〔右〕。ついに1点を返し、相手エラーでもう1点を追加、2-3と接戦に持ち込む。

 その裏からは、先発サードで好守を見せていた小西が満を持してマウンドへ〔左〕。先頭打者の三遊間の強烈な打球にショート矢野が抜群の運動神経で追いつき〔右〕、送球も完璧で一塁アウト(守備賞)。小西は回をまたぐ三者連続三振など、速球と緩い球をうまく織り交ぜ、5回6回を無失点。逆転勝利に望みをつなぐ。

 そして1点差のままで迎えた最終7回表、ハーツは山口の四球、横井のレフト線安打〔左〕、角田の四球で無死満塁とする。さあ逆転といきたいところだが、ブンブンは勝負の前進守備。矢野、中原ともに内野ゴロで本封。二死となり、苦しいムードとなったが、ここで巡ってきたのは最も勝負強い3番高松。しっかり振り切った打球〔右〕は三塁強襲安打となり、土壇場でハーツが同点に追いつく。

 こうなれば勝ち越ししかない。勝利への強い気持ちを抱いているのは4番の小西も同じだ。二死満塁でチャンスは続いている。小西も渾身のスイングをするが、打球は内野へふわっと上がる〔左〕。打ち取られたかと思われたが、高く上がったフライは風にも流され、二塁手の横へ落ちる。スタートを切っている二者が生還し、待ち望んだ勝ち越し2点タイムリーとなる。畳みかけたいハーツは、続く筒井がレフトへ完璧な2点タイムリー〔右〕。さらに1点を加えたハーツはこの回6点、8-3とリードを広げる。

 しかし試合は簡単には終わらない。7回裏、ブンブンは4番岡田選手のヒットなどで2点を返し、8-5に。球場の使用時間もぎりぎりとなり、審判から最終打者を宣告された大串選手から、小西が三振を奪い、ゲームセット。辛くも新宿ブンブンを下し、南海ハーツは長いトンネルからようやく抜け出した。

 勝つことの難しさを痛感した2カ月半。守備の乱れも含め、投手陣が2桁失点を繰り返し、打線もつながらず、大差で負ける試合が多く、苦しい夏から秋だった。GリーグのTEAMシゲル戦など、接戦を展開しながら、勝負どころであと1点が取れず、悔しい思いもした。

 今シーズンは“Hearty Baseball(まごころ野球)”を掲げ、リスペクトの精神(対戦チーム、自チームのメンバー、審判さんすべてにおいて)で試合に臨んできた南海ハーツ。全員が楽しむ野球――それは春から秋にかけても変わらないが、勝つことで喜びが増す、負ければ悔しい――監督采配、チーム運営の難しさを感じた期間でもあった。
 まだ今シーズンは2カ月続く。勝ち星を一つでも多く積み重ねていけるように、そして来シーズンに向けて、各メンバーが自分の中で目標を持っていけるように、これからの時間を大切にしていきたい。

文責【6】

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2023.10.08

10月08日 オリオールズ戦 0-16

2023年10月8日(日)8:00~9:30
西戸山公園
シニアリーグ第4戦
【南海ハーツ vs オリオールズ】

O 047 5  16
H 000 0    0

投:岩田〔負〕-中原-高松

 1 (一)藤本【 5 】→太田【16】
 2 (投)岩田【36】→中原【44】
 3 (二)綿貫【14】
 4 (三)高松【49】
 5 (遊)筒井【18】
 6 (左)成岡【11】
 7 (中)宮本【19】
 8 (右)山口【31】
 9 (捕)丸山【39】

★ハーツ表彰★

 今年のシニアリーグ最終戦。試合開始8時という厳しい条件の中、各選手早めに集合しアップを始め、体を温める。グラウンドに入ると選手の顔は一変、真剣な表情に。強豪オリオールズに負けないチームワークで試合に臨む。

 先発投手は、声でチームの士気を高めるムードメーカーの岩田。初回、堂々たるマウンドさばきで強打のオリオールズを無失点に抑える。誰よりも早く集合し、先発投手としての調整を行う岩田の姿には敬意を表する。慶應大学バッテリーとして捕手を務める丸山も見事な女房役だ。

 その後は失点をしつつも抑えた岩田に代わり、マウンドに上がるのは、初登板の中原。先頭打者をショートゴロに打ち取り、見事な立ち上がりだったが、次の打者にフォアボールを与えると牽制やセットポジションの静止が甘いなどでボークをとられ動揺。腕の振りが甘くなりフォアボールを連発。サードの高松がタイムをとり一声かけるが状況は変わらず、高松が緊急登板となった。高松も相手打線を抑えることが出来ず、スコア0-16で厳しい敗戦となった。

 中原にとってホロ苦い初登板となったが、この経験は貴重だ。投手は精神力が求められる。自信を持ってストライクゾーンを目掛けなければ腕の振りが鈍り、コントロールも乱れ、結果、球が甘くなり打ち込まれてしまう。それを学んだ中原は次回の登板では、経験を糧にした投球をマウンドで見せてくれるだろう。

 無得点で終わったハーツだが、打線ではシニアの若き大砲・成岡が芯ではなかったと言いつつも、レフトオーバーのスリーベースヒット。身体能力の高さは特筆される。高松、宮本もヒットを放ちチャンスを作るが、あと一本が足りなかった。綿貫も芯で捉えた打球は、ライト前へ渋いヒット。喜ぶ14番だったが、即座に牽制アウト…。喜びも束の間、ベンチへの足どりは重かった。

 来年は松尾、横井と攻守にわたり大きな戦力補強が叶う南海ハーツ。今年以上の結果を出してくれることに期待だ。

文責【3】

今週のベストショット

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