週刊ハーツ

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2021.12.11

12月11日 あしたば戦 11-8

2021年12月11日(土)13:00~15:00
羽根木公園A面(ホーム)
フリーマッチ
【南海ハーツ vs あしたば】

H 110 117  11
A 130 220   8

投:高松-矢野〔勝〕-住吉〔S〕
捕:筒井

本塁打:なし
三塁打:三好(あ)、加島(あ)
二塁打:尾崎(あ)、福本(あ)

 1 (遊)矢野【32】
 2 (三)住吉【51】
 3 (二)横井【 6 】
 4 (左) 森  【 0 】
 5 (一)藤本【 5 】
 6 (中)土屋【13】
 7 (捕)筒井【18】
 8 (投)高松【49】
 9 (右)角田※
10(指)兵藤【23】
※は助っ人

★ハーツ表彰★
殊勲賞=住吉(最終回をテンポ良く抑え、勝利を呼び込む!)
敢闘賞=筒井(会心のセンター前ヒット)
技能賞=矢野(投手として復活の兆し)
技能賞=横井(3割惜しかった。でも1本出た)
守備賞=土屋(流石の動きでセンターフライを好捕)
山山賞=なし

試合動画

 ライバルあしたば戦が、2021年度の南海ハーツ最終戦となった。
 ハーツの打順は、3割を目指す矢野、住吉、横井が1番から並ぶ。あしたばの先発は安藤投手〔左〕。1回表、ハーツは四球、盗塁の住吉を二塁に置き、3番・横井〔中〕がうまく一二塁間を破り、先制のライト前タイムリー。この時点で打率.303に乗せる(最終成績は.299、惜しい!)。なおも二死一三塁で、6番・土屋〔右〕はジャストミートで打球はレフトヘ。しかしここは佐藤左翼手が右へよく走り好捕。追加点ならず。

 ハーツの先発は高松〔左〕。先頭の福本選手をセカンドゴロに打ち取る〔右〕。しかし四球で生かした長堂選手を、内野守備陣が2つのエラーで生還させてしまう。初回は1点を取り合うかたちに。

 2回表、ハーツは相手エラーで1点を追加。その裏、あしたばは、三好選手の三塁打〔左〕、尾崎選手の二塁打〔中〕、鈴木選手〔右〕の単打がそれぞれタイムリーとなり、3点を挙げて、4-2と逆転。

 3回表のハーツは、4番に起用された若手最年長の森〔中〕がレフトへクリーンヒット。森は規定打席未到達ながら、20打数6安打でぴったり3割。この1本は大きい。来季のさらなる飛躍が期待される。その裏の高松は、あしたばの強力上位打線を三者凡退。リズムの良いピッチングで、中盤からの反撃につなげる。

 4回表、先頭の7番・筒井は、安藤投手の変化球をうまく掬い、センターへライナーヒット〔左〕。その後、助っ人の角田選手(前回までは巨人のユニフォームだったが、この日は西武)がねばり強く四球を選ぶ〔右〕。この回も相手のエラーが絡み1点を追加し、ハーツはじわり3-4と迫っていく。

 4回裏、高松からのバトンをつないだのは矢野〔左〕。今季、ピッチャーとして飛躍を遂げた2年目右腕だ。その直球を、この回先頭の5番・加島選手〔中〕が引っぱたくと、打球はレフト森の頭上を越える三塁打。つづく佐藤選手〔右〕もうまくライトへ運び、まず1点。この後エラーも絡み、もう1点追加。

 5回表のハーツは、先頭の2番・住吉〔左〕の打球がショート手前で急に弾み、ラッキーも味方したセンターへのヒット。つづく横井は力のないピッチャーゴロとなるが、ファーストへの送球時、逆光で捕球ならず、無死二三塁に。森の三塁ゴロ間に住吉がホームインし〔右〕、ハーツはタイムリーなしでも渋く1点。4-6とし、主導権を完全には渡さない。

 5回裏のあしたばは、一死から福本選手がレフトへの二塁打〔左〕。つづく長堂選手はショートとセンターの間に落ちるヒット。その後、二三塁から3番・安藤選手〔右〕がセンターへきっちり運び、タイムリー。さらに内野エラーもあり、1点。あしたばは上位打線が機能し、8-4とダブルスコアでリード。ハーツがこつこつ1点ずつ積み重ねても、それを上回る得点力で優位を保ったまま最終回の攻防へ。

 あしたばは、ここまで4失点ながら自責は1で好投していた安藤投手から東岡投手〔左〕へスイッチ。すると、6回先頭の筒井がサードへしぶとく内野安打〔中〕。この後はなんと5四球、3死球が重なり、5番・藤本〔右〕のしぶといライトへのヒットもあり、計7得点。最終回に11-8と大逆転。

 最後を託されたのは住吉〔中〕。この日は球のキレが良く、2奪三振に投ゴロ。三者凡退で締めて、セーブも記録。
 南海ハーツがあしたばを11-8で下した。あしたばさんにはGリーグで連敗を喫しているため、今季3試合目で初勝利。打ち勝てたわけではないが、攻守ともに最後まで諦めない姿勢が逆転につながったといえる。長打はあしたばのみ。ハーツは6本の単打を効果的に得点に結びつけた。勝利投手は矢野。9月以来の5勝目を手にする。苦労した時期もあったが、1年を通して投げ切った自信は来シーズン確実に身となっていくだろう。

 2021年度シーズンは、11勝13敗2分。勝ち越しはならなかったが、終盤に3連勝できたことは大きい。各試合、なかなか9人揃わない週もあり、人数集めには苦労したが、そこは今季から出欠&助っ人係の大役を担った、久原(チーフ)、小西、矢野の3選手が多大に貢献してくれた。彼らの誘いで、西塚、土屋が入団し、若手メンバーが増えるとともに、選手層にも厚みが出た。高松、筒井、横井は全26試合出場を果たし、フル参加が3人というのは久しぶりではないだろうか。兵藤の戦列復帰も嬉しい。
 次週は今年最後の野球で、2022年度の開幕戦扱いとなる試合。けが人を出すことなく、みな元気な体で、笑顔で今年を締めくくりたい。

文責【6】

2021.12.04

12月04日 アメーバ戦 12-0

2021年12月4日(土)11:00~13:00
台東リバーサイドスポーツセンターB面(ビジター)
フリーマッチ
【アメーバ vs 南海ハーツ】

A 000 000   0
H 400 413  12

投:小西〔勝〕-住吉-矢野
捕:筒井

本塁打:なし
三塁打:小西(ハ)
二塁打:なし

 1 (中)住吉【51】
 2 (遊)矢野【32】
 3 (一)高松【49】
 4 (投)小西【29】
 5 (捕)筒井【18】
 6 (三)横井【 6 】
 7 (二)綿貫【14】
 8 (右)太田【16】
 9 (左)角田※
10(指)兵藤【23】
※は助っ人

★ハーツ表彰★
殊勲賞=小西(4回無失点ノーヒットピッチに、三塁打含むマルチ安打!)
敢闘賞=綿貫(渋い2本の安打に犠牲フライで、計3打点)
敢闘賞=横井(満塁で2点タイムリー。マルチ安打で3打点)
技能賞=住吉(セットアッパーで完封リレー)
技能賞=矢野(クローザーで完封リレー)
守備賞=なし
山山賞=なし

試合動画

 いつも対戦を快く引き受けてくださるアメーバ戦。今回もビジターとして球場入り。快晴で、気温も低くなく、とても野球のやりやすいコンディションとなった。

 ハーツの先発は小西〔左〕。久しぶりの登板となったが、この日はコントロールが良く、力のあるストレートと変化球のコンビネーションにも工夫があり、なんと4回までアメーバ打線をノーヒットに抑える。回の先頭打者に四球を出す場面はあったものの、そこからの投球が落ち着いていた。奪三振も4で、調子も非常に良く、無失点の快投。小西からバトンを受けた住吉〔中〕もヒットこそ許すものの、一死満塁からサードフライ、三振ときっちり抑え、点を与えない。最終6回を任された矢野〔右〕は2つの四球を与えるなど課題はあったが、外野に打球を飛ばされることなく、無失点。期待の3投手で見事な完封リレーを実現させた。

 打撃に目を向けよう。初回のハーツはまず四球で出た矢野が高松の三塁ゴロ間にホームインし、1点を先制。4番・小西〔左〕は長いリーチを生かし、外角球をうまく右中間に運び、よく走って三塁打に。二死二三塁となり、6番・横井〔中〕のショート内野安打で2点目。7番・綿貫〔右〕は内角球を渋く逆方向へ。これが一塁手の頭を越え、この間に2者が生還。ハーツは4-0と幸先良いスタート。

 2回裏、ハーツはこの回先頭の9番・角田選手〔左〕が左打席できれいにミートしセンターへのライナーヒット。前週の助っ人参加時は右打席だったが、もともと左利きだそうで、思いきった挑戦が最初の打席から実ったかたちだ。つづく10番・兵藤〔右〕も遊左中の間に巧みに落とす安打で、前週の復帰後初安打から好調を維持。非常に嬉しい結果だ。

 追加点が欲しいハーツは4回裏、角田選手が今度も左打席でセンター返し〔1左〕。ショートが何とかグラブで触れるも悠々セーフ。角田選手は二塁から三塁に進んだ際にも相手のミスを見逃さず、果敢にホームを陥れ、走塁でも貢献。3番・高松〔1右〕のショートへの安打で、二死満塁とすると、小西は俊足を生かしショート内野安打〔2左〕。送球エラーが絡み、二塁ランナー住吉も生還。なおも二三塁で、三塁ランナーの高松が捕手から投手への返球間に素晴らしいスタートで本盗を試み、成功〔2右〕。常にボールに集中しているからこそのプレーで、貴重な追加点を得た。ハーツは8-0と大きくリード。


 5回裏のハーツは先頭の綿貫がレフトとセンターの間にうまく打球を運び、ヒットで出塁〔左〕。そして一死三塁から、角田選手がふわっと打ち上げたフライはセンターの前に落ち、タイムリーヒット〔右〕。なんと3打数3安打、猛打賞の大活躍。巨人ファンであり、阿部慎之助の10番のユニフォームで臨んだ試合、左に変えたとたんに打撃開眼で、左の大打者・阿部選手が打席に立っているようだった。

 ハーツの見せ場は6回裏に訪れた。矢野が四球で出て、無死一塁で打席に入った高松。きれいにバットを振り抜くと、打球はセンターへのクリーンヒット〔中〕。これが記念すべき、南海ハーツ通算600安打! 草野球では200本打つのも大変な中、その3倍という金字塔。ミスター南海ハーツの偉業はレジェンドと呼ぶに相応しいだろう。

 その後一死満塁となり、横井〔左〕が前進守備の狭い三遊間を抜く2点タイムリーで加点すると、つづく綿貫〔右〕はライトへ犠牲フライ。綿貫は計3打点で、勝負強さを見せた。

 6回の攻撃が終了した時点で時間となり、南海ハーツがアメーバに12-0で快勝。打線のつながりもあったし、小西-住吉-矢野の完封リレーは素晴らしかった。投打が噛み合うと、このような良い結果が出る。一つひとつのプレーをしっかり積み上げていくことの大切さを学んだ試合となった。
 次週は今シーズンのラストゲーム(12月18日は来シーズンの開幕戦扱いで開催されるため)。この日のチームワークを維持しつつ、ライバルあしたばに挑みたい。

文責【6】

2021.11.27

11月27日 新宿ブンブン戦 8-5

2021年11月27日(土)13:00~15:00
東台B面(ビジター)
フリーマッチ
【新宿ブンブン vs 南海ハーツ】

B 210 002  5
H 202 400  8

投:高松〔勝〕-矢野-高松
捕:筒井

本塁打:土屋(ハ)1号
三塁打:小西(ハ)
二塁打:兵藤(ハ)、森田(ブ)

 1 (中)土屋【13】
 2 (遊)矢野【32】
 3 (二)小西【29】
 4 (三)横井【 6 】
 5 (捕)筒井【18】
 6 (右)宮本【19】
 7 (一)菊池※
 8 (左)角田※
 9 (投)高松【49】
10(指)兵藤【23】
※は助っ人

★ハーツ表彰★
殊勲賞=土屋(人生初のホームランに、流れを変えるレフトでの好捕)
敢闘賞=小西(特大三塁打に、セカンドでの堅実な守備)
敢闘賞=兵藤(復帰後、初安打! そして走塁でも貢献)
技能賞=横井(マルチ安打に勝利打点)
守備賞=横井(三塁線ゴロでひとりゲッツー)
守備賞=土屋(風に負けずレフトフライをキャッチ)
守備賞=小西(セカンドでアクロバティックなゴロ処理に、中継で見事なホーム補殺)
山山賞=なし

試合動画

 今年はたくさん試合を組めた新宿ブンブンさんとの一戦。
 南海ハーツの先発は高松〔左〕。ブンブンは先頭の森田選手がいきなりレフトの頭を越える二塁打〔中〕。その後、無死二三塁となり、3番・田中舘選手のセカンドゴロの間に先制すると、4番・岡田選手はきれいなセンター前タイムリー〔右〕。打線のつながりで2点を先制する。

 ブンブンの先発は関投手〔左〕。すぐに反撃開始したいハーツは1回裏無死二三塁から3番・小西〔中〕のショート内野安打でまず1点。一死満塁では、6番・宮本〔右〕の一塁ゴロの間に矢野がホームを踏み、2点目。このあと三塁ランナーの小西が捕手から投手への返球の間に果敢に本盗を仕掛けるが、ここはバッテリーが冷静でタッチアウト。初回は両チームともに2得点でがっぷり四つ。

 2回表、ブンブンは一死から9番・斎藤(胤)選手が思い切りの良いスイングでレフトヘヒット〔左〕。高松は次打者から三振を奪い二死とするが、11番・藤井選手〔右〕がきっちりセンターへ弾き返し、再びリード。

 3回表、ブンブンは四死球で一死二三塁とし、追加点のチャンス。ここで岡田選手の放ったゴロは三塁線へ。抜けるかと思われたが、三塁手の横井がダイビングキャッチ、そのまま目の前の三塁ランナーにタッチし、一塁送球でダブルプレー。ピンチを切り抜けたハーツに流れが傾く。

 3回裏、先頭の10番・兵藤〔左〕がライトへ会心の当たり。右翼手のグラブの先を越え、兵藤はしっかり走り二塁打とする。これが嬉しい復帰後初安打となり、チームに勢いをもたらす。このあと二死となるが、3番・小西〔右〕が右中間へ貫録の三塁打。これで同点となり、押せ押せムード。

 つづく4番・横井〔左〕も得意のセンターへのヒットで小西を迎え入れる。ついにハーツが4-3と逆転。二盗後、5番・筒井〔右〕は鋭い当たりのピッチャー返し。セカンドがグラブに当てるも弾かれ、内野安打に。このとき三盗を試みていた横井は打球がセンターへ抜けたと思い込み、そのまま本塁を目指すが、ここはタッチアウト。ブンブンも相手のリードは1点にとどめる。

 打線の援護を受けた高松は中盤で快調なピッチング。4回は三者凡退。5回もヒットこそ許すが4人で締めて無失点。高松はバッティングでも見せる。4回裏、二死三塁で、きれいなセンター返し〔左〕。貴重な追加点を叩き出す。そしてこの日の主役は土屋。なおもチャンスがつづく二死一三塁から、ライトへ振り抜いた打球〔右〕は右翼手を越えて、フェンス方向へ転々と。快足の土屋はスピードを緩めることなく走る、走る。一気にダイヤモンドを一周し、ダメ押しの3点ランニングホームラン! 今季第1号は野球人生初の本塁打となった。ここまでホームラン王争いは2本の小西の独壇場だったが、この一打で土屋が2位に浮上。

 6回表、ハーツは高松から矢野〔左〕にスイッチ。抑え役を任された矢野だったが、寒さもあり、制球が定まらず、5四球を与えてしまう。2つの押し出しで8-5に。一打出れば試合の行方はわからなくなる。矢野が1/3イニングを投げたところで、再び高松がマウンドへ。一死満塁から5番・石塚選手が放った打球はレフトへのフライ。土屋の頭上を越えるかと思われたが、難しい体勢でナイスキャッチ。タッチアップを狙った三塁ランナーが、土屋-小西-筒井の見事な中継で刺され、チェンジに〔右〕。このプレーは大きかった。

 試合の流れが各局面で互いのチームに傾き、見どころの多い好ゲームとなった。南海ハーツが新宿ブンブンに8-5で勝利し、ハーツは3試合ぶりの勝ちを手にする。
 試合後はブンブンさん行きつけの中華店で両チーム合同の飲み。それぞれのチームの球史を知る機会にもなり、常に笑顔があふれ、楽しい交流の場になった。Gリーグに所属するチーム同士、この有意義な時間に感謝したい。

文責【6】

2021.11.20

11月20日 ビッグ アプセット戦 1-17

2021年11月20日(土)11:00~13:00
芝公園B面(ビジター)
フリーマッチ
【ビッグ アプセット vs 南海ハーツ】

H 000 010   1
B 820 304  17

投:矢野〔負〕
捕:筒井

本塁打:佐保(ハ)
三塁打:なし
二塁打:【17】(ビ)、【8】(ビ)、【1】(ビ)

 1 (三)横井【 6 】
 2 (投)矢野【32】
 3 (一)高松【49】
 4 (二)小西【29】
 5 (捕)筒井【18】
 6 (右)宮本【19】
 7 (遊)佐保※
 8 (左)高松※
 9 (中)今泉※
10(指)兵藤【23】
※は助っ人

★ハーツ表彰★
殊勲賞=なし
敢闘賞=なし
技能賞=なし
守備賞=なし
山山賞=なし

試合動画

 Gリーグ創設チームのひとつ、ビッグ アプセットさんにお誘いいただき、実現した試合。
 石井親子の投手リレーの前に、南海ハーツは高松監督のレフト前ヒットと、助っ人・佐保選手の本塁打のみで、失点も17。
 チーム全体で良いところなく、史上初?の表彰選手ゼロとなってしまった。

 ジャンケン大将・綿貫不在でも先攻を取れたところまでは良かったのだが、ビッグ アプセットの先発左腕・石井投手(息子さん)〔左〕に対し、1番・横井は緩急にやられ、三振。2番・矢野はよく粘るが、最後は三振。3番・高松は初球から積極的に振り、4球目をうまく合わせてレフトへのライナーヒット〔右〕。打撃好調を維持。しかし4番・小西も打ち取られ、先制ならず。

 ハーツの先発は矢野〔左〕。リズム良く初回を乗りきりたいところだ。内野エラー、ヒット、四球の一死満塁から、5番・櫻町選手の当たりはピッチャーゴロ。矢野はホームゲッツーを狙うが、捕手の筒井が惜しくもミットに収めることができず、先制を許す〔中〕。このあと押し出し四球を挟み、7番打者のレフト前ヒット〔右〕から、4者連続のシングルヒット。ビッグ アプセットがコンパクトな打撃で一気に8点を挙げる。

 ビッグ アプセットは攻撃の手を緩めず、2回も先頭の2番・石井選手〔左〕がライトへの二塁打を放つと、この回も5~7番が3連続シングルヒットで2点。4回には櫻町選手〔中〕含む2本の二塁打と単打で3点、6回は四球に3本のシングル〔右〕を重ね4点。草野球の点の取り方の見本のような攻撃で計17得点の猛攻だった。

 完投した矢野だが、惜しかったのは追い込んでからの勝負球が若干甘くなり、そこを狙い打たれたこと。大振りをしないビッグ アプセット打線が称賛されるべきだが、矢野の直球には力があり、緩急織り交ぜたピッチングもできるだけに、2ストライク後の投球に磨きをかけていきたいところだ。しかし3回、5回はきっちり三者凡退に打ち取っている。この日はチャンスに畳みかけるビッグ アプセットが“あっぱれ”だった。

 ハーツ打線で唯一の見せ場となったのは、5回に息子からバトンを受け継いだ右腕の石井投手から左中間へのランニングホームランを放った佐保選手〔左〕の一振り。まさに助っ人の活躍だ。
Gリーグ創設に尽力した宮本と、石井投手(お父さん)との対峙〔右〕もあり、南海ハーツの球史を知るうえでも、この日の対戦は有意義だった。試合は17-1とビッグ アプセットが圧勝。次こそは接戦に持ち込み、手に汗握る展開を目指したい。

文責【6】

2021.11.13

11月13日 TEAMシゲル戦 3-15

2021年11月13日(土)15:00~17:00
萩中公園(ビジター)
山口信行選手還暦記念試合
【TEAMシゲル vs 南海ハーツ】

H 001 02   3
S 124 8x  15

投:山口〔負〕-矢野-住吉
捕:筒井

本塁打:なし
三塁打:矢野(ハ)
二塁打:松平(シ)、最上(シ)

 1 (投)山口【31】
 2 (遊)住吉【51】
 3 (一)高松【49】
 4 (捕)筒井【18】
 5 (三)横井【 6 】
 6 (左)松尾【17】
 7 (指)矢野【32】
 8 (二)藤本【 5 】
 9 (右)綿貫【14】
10(中)宮本【19】
11(指)太田【16】
12(指)兵藤【23】

★ハーツ表彰★
殊勲賞=なし
敢闘賞=山口(走攻守、全てにおいて、らしいプレーで盛り上げる!)
敢闘賞=兵藤(休養明け初戦から、しっかり出塁し、しっかり走った)
敢闘賞=渡部(試合・祝賀会には参加できずも、横断幕と記念品でチームを鼓舞)
技能賞=矢野(チーム唯一の長打は見事。ロングリリーフでも貢献)
技能賞=敬三(登録名を変更し心機一転、三宝を敬うごとく、走攻守で頑張ってほしい:高松監督談)
技能賞=住吉(守乱に心折れず、よく投げた。カメラマンとしても、山口さんにフォーカス)
守備賞=松尾(球際の強さは相変わらず、チーム随一)
山山賞=藤本(相棒の記念試合で、相棒以上の存在感を発揮)

試合動画

 本日は山口信行選手の還暦記念試合。前週に対戦したTEAMシゲルさんが快く球場を提供してくださり、天気も良く、楽しく開催することができました。

 1番・投手として登場した山口〔左〕は、試合開始と同時にバッターボックスへ。そして積極的なスイングで、ヒットを狙う。惜しくも先頭打者出塁はならなかったが、山口劇場はここから。先発のマウンドに登った山口は初球をストライク〔中〕。守備陣の期待も高まる。奪三振は夢に取っておき、打者一人に四球を与えたところで〔右〕、矢野にマウンドを譲る。

 代わった矢野〔左〕の心意気も嬉しかった。「山口さんに自責点をつけないぞ」。その気持ちが伝わったのか、2番打者の打球は、ファーストに入った山口のもとへ〔右〕。落ち着いてキャッチし、自ら一塁ベースを踏んだ山口がこの日最初のアウトを取る。その後、先制を許したものの、主役の山口を中心に試合は展開していく。

 2回表のハーツは、シゲル先発の小松投手から、7番・矢野〔左〕がセンターのグラブの先を越す大きな飛球で、俊足も活かし三塁打。この日、ハーツ唯一の長打を放つが得点ならず。その裏のシゲルは一死三塁から、8番・小松選手がレフトとショートの中間にフライを放つ。ここで球際に抜群の強さを発揮するレフトの松尾が長い距離を走りに走り、ぎりぎりで追いつきダイビングキャッチ〔右〕。素晴らしいファインプレーだったが、犠牲フライとなりシゲルが追加点。

 3回表、登録名を“敬三”に変えた?綿貫〔左〕が、右打ちの天才の実力を発揮し、きれいにライト前へ。そして嬉しいニュースは兵藤〔中〕が久しぶりにユニフォームを着て、グラウンドに登場。12番打者として打席に入り、きっちり四球を選ぶ。この二死一三塁のチャンスで、山口の2打席目。ここでも果敢にバットを振り、打球は三塁へ〔右〕。小さな奇跡で、三塁手がグラブに当てるもボールが手につかず、山口は一塁に生きる。この間にケイゾーがホームイン。ハーツ最初の得点は山口のバットから生まれた。

 そして次打者の住吉〔左〕がレフトへクリーンヒット。勢いに乗ってきたハーツ打線。二死満塁で3番・高松〔右〕はレフトへ完璧な一打。タイムリーとなるはずだったが、強肩左翼手が三塁へ矢のような送球。二塁ランナーの山口も決してゆっくり走ったわけではないのだが、なんと判定はアウト。高松にとって今季2度目のレフトゴロとなってしまう。タイミングはほぼ同時で、もちろん山口はセーフと思っているし、ベンチからもそう見えたのだが、これも山口劇場。ショックに違いない高松だったが、ここは心の広さでお咎めなし。ある意味、持っている山口だった。

 シゲルは3回裏に4点を挙げると、4回表から新入団のサウスポー佐々木(健)投手〔左〕が登板。先ほどのレフトからの好返球でも見せた直球にノビがあり、今後の活躍が期待される。四球でランナーを出すものの、この回無失点。ハーツも4回裏は住吉〔右〕にスイッチ。最上選手の二塁打から始まり、ハーツにとっては不運なセンターとショートの間に落ちるヒットや内野陣の守備の乱れもあり、大量8失点。住吉には酷な展開となってしまったが、よく耐えた。

 陽も傾き、5回表が最終回に。宮本〔左〕、太田〔中〕がきっちり四球を選ぶと、無死一二塁で山口に第3打席が回る。ハーツを支えてきたベテラン勢からの贈り物だ。この日の山口はとにかく良いスイングを心掛け、清々しいプレー〔右〕。タイムリーとはならなかったが、各打席を大切に、じっくり味わいつつ、守りもフル出場。高松監督の粋な計らいで、サード、ショート、セカンドとイニングごとに内野を一巡。普段は外野手としてのイメージが強い山口だけに、内野手としての出場は新鮮だった。

 試合はTEAMシゲルが南海ハーツに15-3で完勝。試合後のエールでは「山口さ~ん、ファイト!」の嬉しい掛け声もあり、還暦試合に終始協力してくれたシゲルさんに深く感謝を申し上げます。

 
「還暦記念試合、山口信行選手の雄姿」 撮影:住吉誠

 試合後には還暦祝賀会が行われました。藤本さんの奥様、智ちゃんも参加してくれて、盛り上がります。渡部さんセレクトの贈り物があり、宮本さん、住吉さんからは個別のプレゼントも。各選手から山口さんへお祝いのメッセージのあと、山口さんご自身の言葉がまた素敵でした。縁あって、南海ハーツという草野球チームに入団し、最高の仲間に恵まれたことへの感謝の気持ちに、聞いていたこちらもジ~ンと来てしまいました。
 個人的には、ハーツの中で最も人気があるのは山口さんではないかと思っています。これまでにも山口ファンを公言した選手を何人も知っています。野球は常に真面目に取り組む選手ですが、守備での「前過ぎた!」など数々の名言に彩られ、山口さんがいるとベンチはいつも明るくなります。そしてバッティングは力強く、引っ張りの打球には魅力がいっぱい。またグラウンド担当として、長年抽選に臨み、練馬・杉並を中心に多くの球場を確保し続けてくださっています。
 感謝とともに、還暦おめでとうございます。これからも南海ハーツの“永遠のアイドル”として、よろしくお願いいたします!

文責【6】

2021.11.06

11月06日 TEAMシゲル戦 8-5

2021年11月6日(土)13:00~15:00
東台B面(ビジター扱い)
Gリーグ第8戦
【TEAMシゲル vs 南海ハーツ】(2回戦)

H 116 0  8
S 400 1  5

投:住吉〔勝〕
捕:筒井

本塁打:最上(シ)
三塁打:なし
二塁打:住吉(ハ)

 1 (遊)矢野【32】
 2 (中)土屋【13】
 3 (一)高松【49】
 4 (捕)筒井【18】
 5 (投)住吉【51】
 6 (左)松尾【17】
 7 (三)横井【 6 】
 8 (指)藤本【 5 】
 9 (右)山口【31】
10(二)綿貫【14】

 (見学)兵藤【23】

☆Gリーグ表彰☆
最優秀=住吉選手(南海ハーツ)
 優秀=筒井選手(南海ハーツ)
 優秀=最上選手(TEAMシゲル)

★ハーツ表彰★
殊勲賞=住吉(先制二塁打に、投げても2回以降は外野まで打たせず完投)
敢闘賞=筒井(3回に反撃の適時打)
技能賞=山口(ファウルで粘って勝ち越しの押し出し四球選ぶ)
技能賞=藤本(暴投逃さず進塁し反撃の1点につなげる。同点押し出し打点も)
技能賞=綿貫(好守に阻まれるが実質適時打の打点)
守備賞=矢野(4度の守備機会で安定感抜群)
山山賞=なし

試合動画

 ハーツにとっての今季Gリーグ最終戦。今季は3勝4敗とすでに優勝の可能性はなくなっているが、来季につなげるためにも勝率5割には乗せたいところ。TEAMシゲルは勝てば優勝の可能性が残るという条件での戦いとなった。

 この日のハーツは、主砲・小西が欠場となったが、久しぶりに参加の松尾を含めた10選手に加え、先週に続いて兵藤が参加、試合前には軽くキャッチボールを行うなど、元気な姿を見せてくれた。

 試合は、1回表、敵失で出た土屋〔左〕が最上捕手の強肩をかいくぐって二盗を決めるなど、二死一、二塁と好機を作ると、住吉〔右〕がレフトに二塁打を放ってハーツが先制。

 しかし、ハーツ先発の住吉〔左〕は、初回は厳しいストライクゾーンもあって制球がまとまらず、最も警戒すべき打者の最上選手の前に2四球で走者をためる苦しい展開。一死一、二塁で迎えた最上選手はセンターへ鋭い当たり〔右〕。土屋が落下点に入ったかと思われたが、この時刻は秋の西日がセンターラインにちょうど重なってしまう悪条件。いつもは好守の土屋も捕球できず、ボールがそれる間に逆転3ランとなってしまう。シゲルはこの回、さらに1点を加えて1対4となった。

 リードを許したハーツだが、間をおかず反撃に移る。2回、一死から藤本が四球で出ると、内野ゴロの間に二進、打者・綿貫のとき、暴投の機を逃さず三塁を陥れる。ここで綿貫〔左〕はショートへ鋭いゴロ。相手の好守に阻まれたが、この間に藤本〔右〕がかえって2点差。

 さらに3回、ハーツは先頭の土屋が四球で出て二盗、高松も四球でつないで無死一、二塁。ここでこの日四番に入った筒井〔左〕が中前に適時打し1点差。続く住吉も四球で無死満塁と好機が続く。後続が2人倒れて二死となるが、続く藤本〔中〕はカウント0-2から冷静にボールを選んで同点の押し出し。なお満塁で打席には山口。山口〔右〕はフルカウントからファウル3球粘って押し出し四球をもぎ取り勝ち越し。さらに綿貫、矢野、土屋も押し出しの四死球を選んでこの回ハーツは一気に6点を挙げた。

 住吉は2回以降は立ち直り、変化球をうまく使って相手打線に一本も外野まで飛ばすことを許さず。しかし4回裏、3四球に失策も絡んで押し出しで3点差、なお満塁で四番の最上選手を迎える大ピンチとなった。
 しかしここで、バッテリーの配球が1回とは違う結末を導き出す。カウント1-2からの4球目、フロントドアの変化球で見逃し三振。この場面でのフロントドアはコントロールが狂えば長打もあるだけに冒険だが、相手の予想を完全に裏切ったことでピンチ脱出の切り札となった。(無論、四番の前に走者をためないことがまず大事だが)、ピンチでの思い切った配球が好結果を生んだと言える。

 ハーツは8対5で逆転勝ち。この日はヒットは2本のみであり、相手投手の制球の乱れに乗じての逆転劇ではあったが、先制を許してもしっかり守って丁寧に点差を詰めておけば、こういう展開が手にできることもある、ということが証明されたゲームではあった。ハーツは勝率5割で今季のGリーグは全日程を終了。来季はあと1つ、2つと星を伸ばして優勝争いに絡んだ終盤戦を迎えられるようにしたいものだ。

文責【5】

2021.10.30

10月30日 ブルードラゴンズ戦 2-12

2021年10月30日(土)13:00~15:00
羽根木公園A面(ホーム)
フリーマッチ
【南海ハーツ vs ブルードラゴンズ】

B 240 33  12
H 100 1x   2

投:矢野〔負〕-住吉
捕:筒井

本塁打:なし
三塁打:堀口選手(ブ)
二塁打:堀口選手(ブ)、岩野選手(ブ)

 1 (中)土屋【13】
 2 (一)高松【49】
 3 (二)小西【29】
 4 (捕)筒井【18】
 5 (遊)住吉【51】
 6 (三)横井【 6 】
 7 (指)綿貫【14】
 8 (投)矢野【32】
 9 (右)宮本【19】
10(左)山口【31】
11(指)太田【16】

※(見学)兵藤【23】

★ハーツ表彰★
殊勲賞=なし
敢闘賞=住吉(3イニングをロングリリーフ、2奪三振)
技能賞=筒井(初回に三塁手のグラブを弾く内野安打)
技能賞=土屋(打撃好調維持、この日も2打数2安打)
技能賞=矢野(最後の攻撃で、貴重なセンター前タイムリー)
技能賞=兵藤(久しぶりの参加で、スコア記録でも貢献)
守備賞=矢野(驚きの守備範囲で三遊間のゴロをアウトに)
守備賞=横井(三塁線のゴロに横っ飛び、一塁送球も間に合う)
山山賞=綿貫(ジャンケン王子が先攻を取れず)

試合動画

 昨秋以来の対戦となったブルードラゴンズ戦。
ハーツの先発は休養十分の矢野〔左〕。まず初回を無失点スタートといきたいところだったが、先頭バッターに死球を与えると、一死二三塁から、4番・堀口選手に先制2点タイムリー二塁打を打たれる〔中〕。ここで三塁を狙った打者走者は、センター土屋-セカンド小西のナイス中継でタッチアウト〔右〕、矢野も後続を断つ。

 さあ、反撃を開始したいハーツは、ブルドラ先発の吉田投手〔左〕から1番・土屋が〔中〕ライトへ技ありの一打。打撃好調だ。すかさず、久原と並ぶ快速・土屋の脚を活かしたいところだが、なんと二盗は刺されてしまう。捕手を務めた祥太選手〔右〕の強肩とコントロールも素晴らしかったが、モーションを小さくまとめた吉田投手の協力も大きかった。

 攻撃の流れを継続したいハーツは、2番・高松〔左〕がレフト方向へ何球もファウルを打ち続ける。惜しくもサードフライに倒れるが、この粘りが3番・小西の全力疾走、4番・筒井〔中〕の三塁内野安打につながる。続く5番・住吉〔右〕の打球はピッチャーフライとなり、無得点かと思われたが、吉田投手がまさかの落球で、ハーツはラッキーなかたちで1点を返す。

 2回表、ブルドラは2つの四球で一死二三塁とする。前進守備で、9番打者のゴロはサードへ。ここで横井は打球を右手親指に当て、すぐに拾い直し本塁へ送球するも高投で〔左〕、三塁走者を生還させてしまう。毎回の課題となるが、投手が打ち取った打球は確実にアウトを取っていかなければならない。矢野は次打者から三振を奪うも、11番・小美濃選手〔中〕がセンターへ奇麗なタイムリー、12番・吉田選手〔右〕もセンターへ2点タイムリーを放ち、4得点。この回の自責は0だっただけに、最初にホームでアウトを取っておけば……という展開になってしまった。

 3回表から、ハーツは投手を住吉〔左〕にスイッチ。先頭バッターから三振を奪うと、次打者はセカンドゴロを小西が巧みに捌く〔中〕。そして4番打者の三塁線を襲うゴロに横井がダイビングキャッチ〔右〕、送球も間に合い、三者凡退に。前の回に自分の送球ミスから失点が広がってしまった横井は、この守備で自らが一番ホッとしたことだろう。

 2回を三者凡退とし調子に乗ってきた吉田投手に対し、3回裏先頭の10番・山口〔左〕はボールに食らいつき、投・三・遊の真ん中に落ちる小飛球、全力疾走でヒットにする。続く11番・太田〔中〕はいい当たりだったが、惜しくもショートゴロでランナーに残る。そして強肩捕手の前に、果敢に二盗を試み、なんと成功。この試合最初の盗塁は最年長の太田が決めた。続く土屋の放った打球は完璧なセンター返し〔右〕。しかし吉田投手が執念を見せ、サッカー選手と化し、右足でキック。これが野手の正面にパスされればアウトとなるところだったが、これまた見事に三遊間を抜けていき、一死一三塁に。

 ここからは勝負強い高松、小西が並ぶ。高松はまたしてもファウルで粘り、レフト前に落ちるかと思われた飛球を放つが〔左〕、ここはレフトが好捕。小西もセンターへフライを打ち上げ〔右〕、二死でなければ犠牲フライだったが、得点ならず。ピンチでも落ち着きはらい、緩急を駆使し、勝負球スライダーで何度もピンチから脱した吉田投手の投球術は見事だった。

 4回表、ブルドラは無視二三塁から、7番・岩野選手〔左〕がセンターの右をライナーで抜ける勝負強い2点タイムリー二塁打。続く8番・広崎選手のセンターへ抜けそうな当たりは、ショートの矢野がよく追いつきグラブに当て〔右〕、それをセカンド小西が素早く一塁へ送球しアウト。ただ、この時に1点を追加され、ブルドラは9-1と大量リードで終盤を迎える。

 4回裏から、ブルドラは堀口投手〔左〕がマウンドに。ストレートに威力のある好投手だ。エラー出塁や四球などで二死二三塁とし、今季打撃の成長著しい8番・矢野〔右〕が直球を見事に捉え、投手の足元からセンターに抜けるタイムリーヒット。最後の攻撃で意地を見せる。

 5回表、先頭の13番・西選手の完全に三遊間を抜けるというゴロに、ショートの矢野〔左〕が驚きの守備範囲で追いつき、送球も無駄なくアウト。華麗なプレーで住吉を助ける。しかしこの日のブルドラ打線はとにかく粘りがあった。四球とラッキーなセンター前ヒットなどで、二死二三塁とすると、3番打者はライト線の2点タイムリー。堀口選手〔右〕はレフト線へのタイムリー三塁打で、12-2。ここで時間切れとなり、ブルードラゴンズが南海ハーツに圧勝した。

 この日のブルドラは14人体制で、ベンチからは大きな声が出ていて、チーム一丸で「なんとしても勝つ!」という気迫が凄まじかった。青龍の破壊力に、南海に浮かぶハートは打ち破られた感覚だ。自分はサードを守っていたが、とにかく右打者の引っ張り打球は速く、ゴロは地を這い、ライナーはグラブを吹っ飛ばすような強さを感じた。もちろん南海ハーツも、小西二塁手や筒井捕手、矢野遊撃手、土屋中堅手ら声もよく出ていたし、高松監督はじめ、気合では負けていなかったはずだ。それでも圧倒されてしまった。やはり野球の原点は声。試合に集中し、声を掛け合っていくことで、それは打撃にも守備にも好影響を与える。次週のGリーグ最終戦に、今日の教訓を活かしていきたい。

文責【6】

2021.10.16

10月16日 アメーバ戦 2-16

2021年10月16日(土)13:00~15:00
小豆沢A面(ビジター)
フリーマッチ
【アメーバ vs 南海ハーツ】

A 220 39  16
H 100 01   2

投:高松〔負〕
捕:綿貫-筒井

本塁打:背番号4(ア)
三塁打:背番号24(ア)
二塁打:背番号34(ア)、背番号4(ア)

 1 (二)西塚【92】
 2 (遊)住吉【51】
 3 (三)横井【 6 】
 4 (捕)綿貫【14】
 5 (投)高松【49】
 6 (一)筒井【18】
 7 (右)藤本【 5 】
 8 (左)山口【31】
 9 (中)宮本【19】

★ハーツ表彰★
殊勲賞=なし
敢闘賞=藤本(適時打含む3安打2盗塁)
技能賞=横井(適時打含む2安打2盗塁)
技能賞=西塚(広い守備範囲見せ、一番セカンドで奮闘)
守備賞=なし
山山賞=山口(積極的なオーライの発声も捕球できず)
山山賞=綿貫(初回の守備でイップス発症、その後も好守にツキなし)

試合動画

 この日のハーツは、偶然若手選手の欠席が重なり、ほぼベテラン勢での構成。ベテランの味を発揮しての戦いを誓ったが、イメージ通りには進まず、2対16の大敗を喫した。

 先発の高松〔中〕は、14四死球を出したことに加え、バックが5イニングで5失策と乱れ、失点を重ねることになった。それでも、相当な球数を要しながらも5回を完投と責任を果たした。

 攻撃陣は、チャンスは作ったが決定打を欠き、5イニングで11残塁を記録した。
 1回は四球の住吉〔左〕が2盗塁して作った一死三塁から横井〔中〕の右前打で1点を挙げたが、その後の一死二、三塁から後続が凡退。2回は藤本〔右〕の中前打を足場に一死二、三塁としたが後続が凡退。

 3回には横井〔左〕の中前打と盗塁で無死二塁としたが、三盗を企てたとき、綿貫〔中〕の打球が一直となって併殺、その後高松〔右〕の内野安打と盗塁で二死三塁とするが後続が凡退。

 4回は藤本〔左〕の中前打と山口〔右〕の三遊間内野安打から二死満塁と攻めるが後続が凡退。

 5回には高松〔左〕の内野安打などで満塁とし、藤本〔右〕の幸運なヒットで1点を返すが、続く無死満塁からは3人が凡退、という具合で、8安打5四死球を得て10盗塁しながら2点に終わった。

 この日はこのところ好調な横井、まだまだ足で内野安打も稼げる高松、試合前から「バットがない」と大騒ぎの挙げ句、借りたバットで3安打した藤本と、3人がマルチ安打したが、それぞれ三番、五番、七番と打順が散っていたためつながらず。もとより得点効率を考えて組んだ打順ではなかったが、前半からリードを許す展開も相まって、思うような攻撃ができなかった。

 そんな中で、未来へ楽しみを抱かせるプレーを見せたのが、「一番セカンド」にチャレンジした西塚〔左〕。この日は数字的には結果が出たとは言えないが、守備では深めのポジショニングから広い守備範囲を見せ、多くの打球に追いついていた。ポジション取りの深さについては、今後、多少の試行錯誤は必要だろうが、もともとスローイングは安定しているだけに、慣れれば問題なく打球をさばけるようになるだろう。打撃でも、ファウルにはなったが鋭いスイングでレフトへいい当たりを連発〔右〕。ソフトボール出身なので、こちらも軟式での投手との距離感、スピード感に慣れてくれば、というところか。

 そして、このゲームでもっとも大きく浮かび上がってきた課題は、やはり守備。外野で「オーライ」をかけながらの落球など、捕れるはずのフライを逃すシーンも何度かあった。守備の乱れは、ベテランばかりの布陣で、ある程度予想されたことではあったが、「だから仕方ない」では進歩もない。自分もベテラン勢の一員として感じるところだが、年齢を重ねると、とっさの反応が鈍くなるので雑な部分をカバーできず、球際に弱くなるところがあるのは確か。常に基本に立ち返り、しっかりしたプレーをしていくことが必要となるだろう。とはいえ、「俺が捕る!」の気持ちで積極的に声を出していくこと自体は悪いことではないはず。この日のプレーにへこたれず、アグレッシブにチャレンジする姿勢は、ベテランになっても持ち続けたいところだ。

【文責・背番号5】

2021.10.09

10月09日 YBC-67戦 7-9

2021年10月9日(土)13:00~15:00
東台B面(ホーム)
フリーマッチ
【南海ハーツ vs YBC-67】

H 111 40  7 
Y 023 4x  9

投:住吉〔負〕
捕:筒井

本塁打:なし
三塁打:背番号10(Y)
二塁打:背番号8(Y)

 1 (中)土屋【13】
 2 (指)綿貫【14】
 3 (遊)小西【29】
 4 (捕)筒井【18】
 5 (一)高松【49】
 6 (投)住吉【51】
 7 (左) 森  【 0 】
 8 (三)横井【 6 】
 9 (右)山口【31】
10(二)藤本【 5 】

★ハーツ表彰★
殊勲賞=なし
敢闘賞=横井(4回表の同点タイムリー中前打含む3打点)
技能賞=住吉(レフト前と好走塁に、投げては完投)
技能賞=筒井(初回、ライト線に技ありの先制タイムリー)
守備賞=なし
山山賞=山口(二塁走者時、バントで三塁に進めずも、名言披露)

試合動画

 昨年と今年で連敗を喫しているYBC-67戦。相手はシニアリーグで全勝街道驀進中。攻守にまとまったチームに、南海ハーツがどこまで対抗できるか。
 YBCの先発は松本投手〔左〕。細身のピッチャー体形から美しいフォームで球筋のきれいなボールを投げ込む。ハーツは1回表、二死二塁で、4番のガッツ筒井〔中〕がライト線にしぶとく落とす先制タイムリー。初回から泥臭く1点を奪う。
 ハーツの先発は住吉〔右〕。前週は好リリーフで勝ち投手。この日も好投が期待される。立ち上がりは2三振を奪い、無失点。

 2回表、ハーツは先頭の6番・住吉〔左〕が巧みに三遊間を抜くレフト前ヒット。盗塁と暴投で三進すると、一死から8番・横井〔中〕の打球は前進守備のショートを強襲。一瞬の隙を突き、俊足の住吉が好判断でホームイン〔右〕。2-0とリードを広げる。

 反撃したいYBCは2回裏、先頭の5番・小美濃選手の緩いゴロに対し、三塁手の横井が懸命に前進し一塁送球するが、セーフに。その後、無死満塁とし、三塁牽制が悪送球となる間にまず1点。なおも一死二三塁で、長距離砲の9番・ヒロシ選手〔左〕がきっちりレフトへ犠牲フライ〔右〕。あっという間に2-2の同点とし、効果的な攻撃を見せる。

 それでもこの日のハーツには集中力があった。3回表、目下売り出し中の俊足つっちー(土屋)が、四球後、二盗、三盗〔左〕を決めて、大学時代の頼れる先輩、3番・小西に託す。ここで小西〔右〕は豪快な柵越え…とはならなかったが、詰まった当たりが幸いしたサード内野安打で、土屋を迎え入れる。野球は点を取るスポーツなのだから、これでいいのだ。

 3-2で迎えた3回裏、このイニングはハーツの守備に乱れが出てしまった。二死二塁の場面で4番打者の放ったレフトへの当たりは高く舞い上がったものの打球に勢いはない。3アウトチェンジと思われたが、予想以上にボールが風に押し戻され、レフトとショートの間にぽとりと落ちてしまう〔左〕。これで同点。なおも二死二三塁で、今度は6番・大島選手〔右〕が二塁手の右後方へ打ち上げる。難しい角度ではあったが、セカンドがグラブに当てながらも弾いてしまい、この間に二者が生還。ハーツは守りの綻びで3-5とYBCに逆転を許す。

 しかし今日のハーツは決して諦めない。4回表、先頭の5番・高松〔左〕がきれいにミートし、ライトへヒット。住吉が四球、ダブルスチール後に7番・森〔中〕のショートへの当たりは前進守備が災いして、ファーストベースカバーが遅れ内野安打に。無死満塁で、横井は気合が入っていた。投手の右足元へ打ち返した打球〔右〕はセンターへ抜けていき、二者を返す同点タイムリー。

 このあと横井の二盗時に、捕手は三塁ランナーを牽制するためサードに送球するが、ワンバウンドで外野まで抜けてしまい、森が生還〔左〕。ハーツは再逆転。9番・山口〔中〕の遊ゴロでは、横井が突っ込み、ショートは本塁補殺を狙うがフィルダースチョイスに。2点を追加したハーツは7-5と流れを呼び戻す。
 4回の攻撃はなおも続く。一死二塁から、1番・土屋は自らの意思で送りバントを選択〔右〕。さらなる追加点のためチームプレーに徹し、技能賞もののナイスバントだったのだが、投手が一塁に送球したとき、なぜか二塁ランナーの山口はそのままの位置に仁王立ち。これまでハーツの球史で数々の名言を残してきた山口だが、この瞬間は「バントは想像(イマジン)できなかった」。本来ならベンチからブーイングが起こりそうなものだが、山口の言葉を耳にすると、みんな笑顔になってしまう。土屋の技能賞は、山口の山山賞へと姿を変えた。

 さあ、ここで抑えれば勝ちに近づく。投げ切ることを目指す住吉だったが、4回裏の先頭打者にエラー出塁されると、2連続四球で満塁。二死後、3番バッターはタイミングがまったく合っていなかったが、この一打だけジャストミート〔左〕。右中間を深々と破る走者一掃の見事なタイムリー三塁打で、なんと土壇場で8-7と大逆転。このあと4番にもセンターへの強烈な当たりが出て〔右〕、もう1点追加で9-7。YBCの凄まじい執念がハーツに襲いかかる。

 時間的に最終回となった5回表、YBCは二枚看板のもう一人、マサカリ投法の菅野投手〔左〕をマウンドに送る。ここで燃える漢・小西がバッターズボックスに入る。この日は彼特有の長打がまだ出ていない。心はひとつ。マン振りしかない。小西はバット一閃〔右〕。打球は恐るべき勢いでレフトのネットへとぐんぐん伸びる。どこまで飛ぶのかと思ったら、なんと高いネットの上から半分の位置にダイレクトで当たる。三塁打以上は間違いなし!と思われたが、残念ながらレフトポールより3メートル左。小西はベンチからの「ファール」の声も聞こえず、二塁を回るまで全力疾走。まさにこれが小西ワールドだが、天国から地獄とはこのこと。老練な菅野投手は次の球でタイミングを外すことだけを考えていた。小西もそれはわかっている。でもバットは止まらない。カーブにくるりと一回転し、空振り三振。いいのだ、結果はどうあれ、常にフルスイング。わんぱくでもいい、たくましく育っておくれ。菅野投手はクローザーとして、この試合、初めてハーツのスコアボードに0を刻み、YBC-67がシーソーゲームの末に逆転勝利。

 2時間では語り尽くせないほど、いろいろな内容が詰まった試合だった。この日のハーツは打線がひとつの輪となり毎回のように得点を挙げ、住吉も終わってみれば完投。普通なら勝ちが転がり込むであろう試合だ。でも勝てなかった。そこには勝利に向けてチーム一丸のYBC-67という高い壁があった。南海ハーツもよく声が出ていたが、YBCの声はそれ以上。そして守備に関して言えば、ハーツはほぼ全員が何かしらのミスをしてしまった。決して集中力がなかったわけではない。でも歯車が噛み合わないときもある。これをたまたまと見るか、何か要因があると見るか……敗因を的確に振り返ることが、次の勝ちへとつながっていくだろう。
 10月9日の練馬・東台には、野球がとことん好きな2つのチームがあった。泥だらけになりながら、白球を追う。年齢が高い者もいれば、羨ましいくらいに体の動く若手もいる。この2チームの共通点は、試合とお酒がワンセットであること。このご時世、飲みの場は常に気をつけなければならないが、昭和・平成・令和と草野球の文化は脈々と受け継がれている。健康でプレーできることに感謝しながら、経糸と緯糸が交差する接点をさらに増やしつつ、多くのチームと交流を重ねていきたい。

【文責・背番号6】

2021.10.02

10月02日 新宿ブンブン戦 12-7

2021年10月2日(土)15:00~17:00
上井草スポーツセンターD面(ホーム)
フリーマッチ
【南海ハーツ vs 新宿ブンブン】

B 600 010     7 
H 201 153x  12

投:高松-住吉〔勝〕
捕:綿貫-筒井

本塁打:小西(ハ)2号
三塁打:なし
二塁打:関(ブ)

 1 (遊)矢野【32】
 2 (中)土屋【13】
 3 (左)小西【29】
 4 (指)筒井【18】
 5 (三)住吉【51】
 6 (投)高松【49】
 7 (捕)綿貫【14】
 8 (一)横井【 6 】
 9 (右)宮本【19】
10(指)山口【31】
11(二)藤本【 5 】

★ハーツ表彰★
殊勲賞=小西(HRダービー独走?の2号同点2ラン)
殊勲賞=土屋(ダメ押しの適時打含む3安打)
敢闘賞=住吉(打って2安打、投げても2回1安打3奪三振で勝利投手)
技能賞=綿貫(得意のライト打ちで決勝の2点適時打)
守備賞=矢野(二遊間のゴロをダイビングキャッチ)
守備賞=横井(一塁線を抜けそうな当たりに横っ飛び)
山山賞=なし

試合動画

 ハーツは立ち上がりの6点差をはね返し、Gリーグ仲間の新宿ブンブン相手に逆転勝ちを収めた。
 1回表、ハーツは先発・高松〔左〕が立ち上がりをとらえられ、関選手の2点二塁打〔右〕など、5安打、3四死球に失策も絡んで6点を失い、苦しいスタートとなった。

 それでもハーツはその裏、矢野〔1左〕、土屋〔1右〕の一、二番が四球と盗塁でチャンスメーク、小西〔2左〕、筒井〔2右〕が、レフトを守った少年の好捕に遭いながらも連続左犠飛。早い時点で2点を返し、相手への流れをせき止めた。


 さらにこの日は、守備陣が好プレーを見せ、押され気味だったムードを立て直す。2回にはファーストの横井が一塁線を抜けそうな打球を(名前の通りに?)横っ飛びキャッチ、3回にはショートの矢野〔中〕が中前に抜けようかという当たりをダイビングキャッチして一塁に刺す。

 このビッグプレーにも支えられ、高松は2回から立ち直って4回までノーヒット投球。打線も3回に1点、4回には一死二塁から綿貫の二ゴロのときに二塁走者の高松〔中〕が一気にホームまで帰ってくる好走塁で1点と点差を詰め、ゲームの流れはむしろハーツがつかんだ感じになった。

 5回表に失策がらみで1点を失ったハーツだが、逆転劇はその裏にやってきた。まずこの回先頭の藤本〔左〕が敵失で出たのをきっかけに一死二塁に。ここで土屋〔右〕がショート後ろに落ちるヒット、三塁を狙った藤本の走塁が敵失を誘ってまず1点。

 なお一死三塁から、小西がレフトの頭上を完全に越える当たり〔左:なぜか打った瞬間のビデオのピントがぼやけていて、すみません〕。ライン際を転がる間に一気に三塁も蹴って2ラン〔右:こちらはピントばっちり、ホームインの瞬間〕とし(これで2号となりチームのホームランダービーも独走)、同点に追いつく。

 さらに筒井の四球と、住吉〔左〕のこの日2本目のヒットで一、二塁としたハーツは、二死後、綿貫〔右〕が得意のライト打ちで2点適時打、ついに勝ち越しに成功した。

 ハーツは6回にも四球でチャンスを作り、土屋〔左〕のこの日3本目のヒットなどで3点を挙げてダメ押し。5回からリリーフし、2イニングで3奪三振の住吉〔右〕が勝利投手となった。

 初回に6点を失いながらも、気持ちを切らすことなく、しっかり守ってリズムを立て直し、逆転につなげることができたのは、チームとして一つ自信としていいゲームとなったと言える。まあもちろん、初回の大量失点はしないに越したことはないので、その要因はつぶしていかなければいけないが。

【文責・背番号5】

2021.09.25

09月25日 中野マシンガンズ戦 2-12

2021年9月25日(土)13:00~15:00
上高田運動施設B面(ビジター)
フリーマッチ
【中野マシンガンズ vs 南海ハーツ】

M 345 00  12  
H 101 00    2

投:矢野〔負〕-松尾-住吉
捕:住吉-綿貫-筒井

本塁打:後藤(マ)
三塁打:なし
二塁打:なし

 1 (中)土屋【13】
 2 (二)綿貫【14】
 3 (一)高松【49】
 4 (指)筒井【18】
 5 (捕)住吉【51】
 6 (遊)松尾【17】
 7 (右) 森  【 0 】
 8 (左)宮本【19】
 9 (三)横井【 6 】
10(投)矢野【32】

★ハーツ表彰★
殊勲賞=なし
敢闘賞=住吉(リリーフで2回を4奪三振、無失点の頑張り)
技能賞=宮本(最終回に巧みなバットコントロールで中前打)
技能賞=綿貫(得意の右打ちで反撃のタイムリー。ライトゴロは目を瞑ろう)
守備賞=土屋(2回表二死満塁でセンターライナーをファインプレー)
山山賞=なし

試合動画

 ハーツの先発は矢野〔左〕。この日はストライクとボールの差がはっきりしていた。先頭バッターを四球で歩かすと、2番打者から三振を奪うが、3番・橋口選手〔右〕にライト前ヒットを打たれる。ライトがボールの処理にもたつく間に二塁ランナーがホームイン。マシンガンズが先制する。その後、3連続四球で押し出し。なおも満塁で7番・榎本選手のサードゴロを横井が本塁へ悪送球。投手を盛り立てなければいけない場面で、残念なプレーだった。しかしここから矢野が踏ん張り、二者連続三振。ピンチを脱する。

 マシンガンズの先発は石井投手〔左〕。トップバッターに起用された土屋〔中〕がボールをじっくり見て四球出塁。盗塁とボークで三進すると、ミスター右打ちの2番・綿貫〔右〕がライト線にイメージ通りに落とし、1点を返す。3番・高松が死球で、さあ、ここから反撃の場面だったが、4番・筒井の放った打球は強烈な当たりが災いしたサード正面のゴロ。三塁を踏まれ、そのまま二塁送球で悔しいダブルプレー。初回のハーツの得点は1点のみだった。

 2回表、マシンガンズは無死一二塁から2番・嶋田選手のセカンドゴロで綿貫がお手玉→一塁悪送球となり、まず1点。ここで初回に続き橋口選手が勝負強くライトへ抜けるタイムリー〔左〕。二者が生還し、6-1に。次打者の後藤選手〔中〕はライトへきっちり犠牲フライ。打線のつながりが良く、あっという間に6点差に。6番・石井選手〔右〕もスイング鋭くセンターへヒット。なおも二死満塁とピンチが続くが、ここで9番打者のセンターライナーを土屋がファインプレー。ようやくチェンジに。

 3回表、ハーツは久しぶりに参加の松尾〔左〕がマウンドへ。一死から1番・菊地選手〔中〕がセンターへヒット。ここから連続死球で満塁に。ここで頼れる4番・後藤選手がセンターの頭上を一瞬で越えていくランニング満塁ホームラン〔右〕。完全に試合を決める一打となった。

 3回裏、ハーツは先頭の10番・矢野〔左〕が四球で出て、三塁まで進むと、二死から高松〔右〕の打球がサードゴロエラーとなり、1点を返すのがやっと。石井投手を打ち崩すことができない。

 少しでも流れを変えたいハーツは4回から住吉〔左〕が登板。ここで彼が踏ん張る。1安打こそ許すが、2奪三振で、この試合初の無失点イニングを作る。その裏、6番・松尾〔右〕がブランクを感じさせないジャストミートでライナーを放つが、ライトががっちりキャッチ。マシンガンズの攻撃は長く、ハーツの攻撃は短いサイクルを繰り返してしまう。

 気がつけば、時間的に、もう最後のイニング。住吉は5回も快調なピッチング。この回も2奪三振で、計4奪三振の無失点フィニッシュ。球に力もあり、好リリーフを見せた。ラストで反撃したいハーツは、2番手の榎本投手〔左〕から、8番・宮本〔中〕が吉田正尚のようなバットコントロールでセンターへのライナーヒット。ようやくチーム2本目の安打を放つ。そして二死一三塁となり、勝負強い綿貫に打順が回る。ここで初回と同じくライト前タイムリーと思われたが〔右〕、まさかのライトゴロで、ジ・エンド。この日はツキもなく、南海ハーツは中野マシンガンズに2-12の大差で敗れる。

 マシンガンズさんとは、8月の試合は引き分けだったが、7月はハーツの自滅もあり大敗。そして9月は、まさにマシンガンズ打線炸裂で打力の差を見せつけられた。ここ最近、Gリーグチームに対して苦戦が続くハーツ。まずは守備陣が投手を支え、失点を減らし、泥臭く1点を取る野球を徹底し、各チームに苦手意識を作ることなく、シーズン後半を乗りきっていきたい。練習の成果を実戦で見せていこう。

【文責・背番号6】

2021.09.11

09月11日 アメーバ戦 8-4

2021年9月11日(土)14:00~16:00
錦糸公園B面(ビジター)
フリーマッチ
【アメーバ vs 南海ハーツ】

A 002 020x  4  
H 030 41     8

投:矢野〔勝〕-土屋-住吉-久原
捕:住吉-筒井

本塁打:なし
三塁打:なし
二塁打:筒井

 1 (左)山口【31】
 2 (遊)土屋【13】
 3 (投)矢野【32】
 4 (二)小西【29】
 5 (捕)住吉【51】
 6 (三)横井【 6 】
 7 (指)綿貫【14】
 8 (一)筒井【18】
 9 (右)宮本【19】
10(指)高松【49】
11(中)久原【24】
12(指)太田【16】

★ハーツ表彰★
殊勲賞=筒井(2回に先制の2点タイムリー二塁打!)
敢闘賞=矢野(2イニングをパーフェクト。打でも1安打)
技能賞=土屋(初登板を果たし、ヒットも記録)
守備賞=なし
山山賞=なし

試合動画 前半 後半

 ダブルヘッダー2試合目はB面へ、先攻と後攻を逆にして行われる。太田と山口も駆けつけ、久しぶりに正規メンバーのみで12人。全員背番号入りのスタメンを書けるのは嬉しいものだ。
 この試合は若手投手のリレーが見られた。先発はエースへの階段を上っている矢野〔左〕。初回は2奪三振で三者凡退。打っても同じく初回にレフト前ヒット〔右〕。上々のスタートだ。

 2回裏、ハーツは一死から6番・横井〔左〕がライトへ渋くヒット。綿貫が歩くと、調子を取り戻した8番・筒井〔中〕がライトへ貴重な2点タイムリー二塁打。第2試合もハーツが先制する。続く宮本〔右〕の打球がサードのエラーを誘い、筒井が生還し、3-0に。

 3回表、ハーツは土屋が初登板〔左〕。1試合目の活躍を投手としても見せられるか。球威は申し分ない。ただやはり緊張はあったか、先頭バッターは四球。無死一二塁となるが、次打者は空振り三振。これで調子を取り戻したと思われたが、10番バッターがレフトへ技ありの一打〔右〕。二塁打となり、二者が生還。しかしこの後を無難に抑え、まずまずの初登板となった。腕は振れているので、あとは経験とともにコントロールを身に付けていけば、楽しみも広がる。

 3回裏、還暦試合を来月に控え、調子を上げていきたい山口〔左〕だが、惜しくもこの打席はヒットならず。続く土屋〔右〕は2試合目も運を持っていた。センターへの飛球がヒットとなり、盗塁も決める。このままハーツ野球で躍動してほしい。

 4回からは住吉〔左〕が登板。長年マウンドを任されてきた男だ。内に秘めた闘志はこの日もめらめら燃えているだろう。四球こそ与えたが、経験を活かしたピッチングでこの回を無失点。住吉はその裏に先頭バッターとして、レフト前ヒット〔中〕。投のリズムが打にも好影響した。その後、満塁から宮本の押し出し四球、投手の送球エラー、久原の三塁内野安打〔右〕で4点を追加。7-2とハーツがリードを広げる。

 アメーバは5回表に押し出し四球とレフト前タイムリーで2点を返し、4-7と追い上げる。
 5回裏、ハーツは先頭の山口が四球出塁すると、スタート良く二盗を決める〔左〕。脚のコンディションはいいようだ。二死となり、小西〔右〕の打球はショートゴロエラーとなるが、この間に山口がホームイン。8-4とリードしたまま最終回へ。

 6回は久原〔中〕が登板。マウンド度胸は高松に匹敵するのではないか。それに彼には勝ち運もある(既に昨年の最終戦で初勝利)。ここでバシッと締めてもらいたい。先頭バッターを投ゴロに仕留めると、四球は出したが、次打者をショートゴロで二死一塁。あと一人だったが、四球を与えたところで時間切れのゲームセット。南海ハーツが第2試合も勝利した。

 まず2連勝できたことが大きく、ここ最近の若手メンバーの活躍は非常に頼もしい。ベテラン勢を見れば、高松、筒井、横井は現時点で今年全試合出場で、それだけでもチームに貢献しているし、特に高松は監督兼選手として高打率を保っている。今はチーム全体で、年齢のバランスも良いのではないだろうか。宮本、山口も健在で、戦列復帰した綿貫は秋の活躍が期待される。太田は特にシーズン前半が好調で、その存在は欠かせない。ストイックな藤本、若手最年長のムードメーカー森が加われば、さらに層も厚みを増すだろう。
 このまま各選手が健康を維持して、シーズン終了まで無事に野球をしていきたい。この時点で、今季は6勝7敗2分。5割到達まであと1勝。次につながる収穫を得た、錦糸公園でのダブルヘッダーだった。

【文責・背番号6】

2021.09.11

09月11日 アメーバ戦 11-1

2021年9月11日(土)12:00~14:00
錦糸公園A面(ビジター)
フリーマッチ
【アメーバ vs 南海ハーツ】

H 211 020 5  11
A 000 001 x    1

投:高松〔勝〕
捕:綿貫

本塁打:小西1号
三塁打:小西
二塁打:なし

 1 (中)久原【24】
 2 (左)土屋【13】
 3 (遊)矢野【32】
 4 (二)小西【29】
 5 (三)住吉【51】
 6 (一)横井【 6 】
 7 (捕)綿貫【14】
 8 (指)筒井【18】
 9 (右)宮本【19】
10(投)高松【49】

★ハーツ表彰★
殊勲賞=小西(今季チーム初本塁打に、三塁打、単打の準サイクル安打!)
殊勲賞=土屋(入団後初ヒットから一気に猛打賞!5盗塁に、レフトでも好守)
敢闘賞=久原(トップバッターとして、マルチ安打に2盗塁)
技能賞=宮本(最初の打席で、ライトへきらりとクリーンヒット)
守備賞=久原(縦横無尽で何度もチームを救い、6回には背走の超ファインプレー)
山山賞=なし

試合動画

 約1年ぶりとなるダブルヘッダー。アメーバさんが錦糸公園を2コマ確保してくださり、実現できました。
 その1試合目。アメーバの先発は元ハーツの今泉投手〔左〕。こうして対戦できるのは草野球仲間として嬉しいもの。アメーバ・横山監督の粋な采配に感謝したい。
 ハーツ打線は上位に若手が並んだ。どのような活躍を見せるか期待も膨らむ。そして切り込み隊長の1番・久原〔中〕がレフトとサードの間にしぶとく落とすヒットで、いきなり出塁する。得意の脚ですかさず盗塁。敵失もあり三進する。ここで新人の2番・土屋〔右〕がレフトへ会心の先制タイムリー。記念すべき、ハーツ入団後初ヒットだ。

 ハーツの先発は高松〔中〕。この日は内外野を見渡しても守備陣に隙がなく、好投が期待されたが、まさにその通りのピッチング。初回を二ゴロ、二ゴロ、左フライで危なげなく三者凡退。いつものことながら、コントロールの良さが守備のリズムを作り、それが好守にもつながっていく。草野球のお手本となるピッチングである。

 2回表一死から、9番・宮本〔左〕が高い音を響かせライト前へきれいなヒット。二盗後、10番・高松〔中〕もレフトへ力強い安打で続く。二死二三塁から、この日のラッキーボーイ土屋がセカンド左へドライブのかかったゴロを放つ〔右〕。これが脚を活かした内野安打となり、ハーツは1点を追加。3-0とする。

 3回表は先頭の4番・小西〔中〕がレフトへライナーヒット。走れる4番の小西は二盗、三盗でさらにチャンスメイク。6番・横井のショートゴロで小西がホームイン。ヒット1本で得点までつなげる、この日のテーマを実践したかたちだ。

 5回表はまたも新1・2番が機能する。久原〔左〕はしっかりボールを捉え、レフト前。二盗後、土屋〔中〕もきっちりレフトへボールを運ぶ。土屋は早くも猛打賞を記録。ここで頼れる4番・小西がレフトへ大きな打球〔右〕。2人を迎え入れるタイムリー三塁打となり、6-0。この回の上位打線には破壊力があった。

 高松は5回まで被安打は内野安打の1本のみ。抜群の安定感だったが、6回に守備陣が足を引っ張ってしまう。三失のランナーを一塁に置き、1番打者の放ったフライはライトの前へ〔中〕。この回から入った横井が追いつけず、セカンドの小西が必死に追いかけるが、小西の脚を以ってしてもわずかにグラブが届かず、無死一二塁に。高松はそれでも次打者から三振を奪うなど粘投するが、一死二三塁から3番打者がセンターへ大きな飛球。これを久原が背走でナイスキャッチ。しかし犠牲フライには十分で、アメーバは待望の1点を得る。高松は6回まで投げ(完投)、失点はこの1点のみ(自責は0)。被安打2の素晴らしい内容だった。

 最終の7回表はハーツ打線が爆発。一死からこの日全打席出塁の土屋が四球で出ると、静かで熱い男3番・矢野〔左〕がレフト前。ここで炎の4番打者・小西がフルスイングでセンターの頭を遥かに超える特大飛球〔中〕。これが今季チーム初のホームランとなり、一挙に3点。小西は単打、三塁打、本塁打で準サイクルヒット、5打点の大活躍だった。ハーツはさらに打線がつながる。住吉を三塁に置き、この試合から久しぶりに復帰の7番・綿貫〔右〕が得意のライトへタイムリー。このあと高松の押し出し四球もあり、7回は計5得点。南海ハーツがアメーバを11-1で下した。


 第1試合はハーツの上位打線が機能し、完投した高松の快投もあり、投打が噛み合い完勝。
 4番を任された小西の活躍は言うまでもないが、2番に抜擢された土屋が猛打賞に5盗塁の素晴らしい働きぶり。大学の野球サークルでは小西の後輩であり、先輩の前に自分がきっちりランナーとして出るところは流石だ。そして小西と同い年の元気印・久原はマルチ安打も見事だったが、不動のセンターとして称賛すべき堅守。前へ後ろへ難しい打球にことごとく追いつき、球際の強さも健在。久原を筆頭に、矢野、小西、土屋らは守備での貢献も大きかった。
 実を言うと、ハーツの勝利は7月3日以来。勝ちに飢えていた集団に久しぶりに勝利の女神が微笑んだ。しかし美酒に酔っている暇はない。場所をA面からB面に移して第2試合が待っている。道具を持って、対面へダッシュだ。

【文責・背番号6】

2021.08.21

08月21日 中野マシンガンズ戦 6-6

2021年8月21日(土)13:00~15:00
善福寺川緑地(ビジター)
フリーマッチ
【中野マシンガンズ vs 南海ハーツ】

M 023 01  6
H 130 02  6

投:住吉-矢野-渡辺
捕:筒井

本塁打:鶴岡
三塁打:なし
二塁打:菊池、矢野

 1 (遊)矢野【32】
 2 (指)高松【49】
 3 (投)住吉【51】
 4 (捕)筒井【18】
 5 (三)横井【 6 】
 6 (右)山口【31】
 7 (左)渡辺*
 8 (二)菊池※
 9 (中)鶴岡※
10(一)小斎平※
*は体験参加
※は助っ人

★ハーツ表彰★
殊勲賞=なし
敢闘賞=筒井(初回の先制タイムリーで4番の働き。守備でもフルマスク)
技能賞=矢野(最終回にセンターへの二塁打。リリーフでも貢献)
守備賞=なし
山山賞=なし

試合動画

 南海ハーツは雨天中止とお盆休みを挟み3週間ぶりの試合。7月に続き、8月も中野マシンガンズさんに組んでいただいた。
 この日は久しぶりに住吉〔左〕が先発のマウンドに登る。初回、1・2番に連続四死球を与えたが、マシンガンズの強力クリーンアップを3人ともフライで打ち取り、無失点スタート。
 マシンガンズの先発は菊地投手。1回裏、ハーツは住吉を二塁に置き、4番・筒井〔右〕がレフトへライナーの先制タイムリー。幸先の良い滑り出しとなった。

 2回表、マシンガンズは先頭の新選手がライト前ヒット。死球のあと、8番・下田選手〔中〕のレフトへのヒットでまず同点。一死満塁から、2番打者のレフト前ヒットで2-1と逆転する。

 2回裏はハーツ正規メンバー以外の選手の活躍で再逆転。まず体験参加中の7番・渡辺選手〔左〕がセカンドの前にふわりと落ちる内野安打で出塁。二盗、三盗を決めると、8番・菊池選手〔中〕がファウルで粘ったあと、会心のタイムリー二塁打。そして9番・鶴岡選手〔右〕がライトフェンス越えの特大2ランホーマー。一気に4-2とした。

 3回表、マシンガンズは1番打者のエンタイトルツーベースや、3つの死球などで打者一巡となり、計3点を挙げて、5-4と再度逆転。シーソーゲームとなる。
 3回裏のハーツは無死で高松を三塁に置き、クリーンアップが登場するが、3番・住吉がサードゴロに倒れると、筒井、横井がともに初球打ちで内野ゴロ。もったいない攻撃でチャンスをつぶしてしまう。

 5回からハーツは矢野〔左〕がマウンドに。三振、ファーストフライと簡単に二死を取るが、死球とセンターへ抜けるヒットの場面で、左腕の渡辺投手〔右〕が初登板。1点こそ失うが、次打者をセカンドゴロに抑え、リリーフの役割を果たす。

 4-6で迎えた最終5回。マシンガンズは石井投手にスイッチ。ハーツは四球の小斎平選手を一塁に置き、1番・矢野〔左〕がセンターへの二塁打。チャンスを広げると、勝負強い2番・高松〔右〕がレフトへタイムリーヒット。1点差に詰め寄り、住吉が四球で満塁に。絶好の場面で4番・筒井を迎える。ここでワイルドピッチがあり同点。サヨナラまであと一歩。筒井の放った打球はサードゴロ、本塁はぎりぎりのタイミングとなるが惜しくもアウト。細かな点ではあるが、次打者が本塁のコーチャー役として、三塁走者にスライディングの指示を出すなど連携が欲しかったところだ。続く横井も倒れ、試合は6-6の引き分けに。
 両チーム、要所でタイムリーが出るなど、拮抗した試合。最後はともによく守り、決着はつかなかった。

 南海ハーツはこの数カ月で新入団選手も増え、選手層は厚くなりつつあるが、この日は多くの助っ人の力を借りなければ試合が成立せず、まだまだ人数確保の課題は残る。
 次週は若手メンバーを中心に、久しぶりの練習日が待っている。特に守備力の強化、体力の増強を課題とし、各個人のスキルを上げつつ、9月には一つずつ成果を出していきたい。

【文責・背番号6】

2021.07.31

07月31日 あしたば戦 5-8

2021年7月31日(土)15:00~17:00
羽根木公園A面(ホーム)
Gリーグ第7戦
【南海ハーツ vs あしたば】(2回戦)

A 003 320  8
H 010 211  5

投:矢野〔負〕
捕:住吉

本塁打:佐藤(あ)
三塁打:福本(あ)、加島(あ)
二塁打:長堂(あ)、矢野(ハ)

 1 (中)久原【24】
 2 (三)高松【49】
 3 (左)小西【29】
 4 (一)筒井【18】
 5 (捕)住吉【51】
 6 (遊)横井【 6 】
 7 (投)矢野【32】
 8 (指)山口【31】
 9 (右)西塚【92】
10(二)藤本【 5 】

☆Gリーグ表彰☆
最優秀=長堂選手(あしたば)
 優秀=佐藤選手(あしたば)
 優秀=矢野選手(南海ハーツ)

★ハーツ表彰★
殊勲賞=なし
敢闘賞=矢野(レフト越え二塁打含むマルチ安打に、気合の完投)
技能賞=住吉(2回に先頭打者でレフト前。先制のホームも踏む)
技能賞=山口(長堂投手の速球を捉え、見事なセンター前ヒット)
技能賞=小西(しぶとくセンターへのヒットで打撃好調維持)
守備賞=山口&藤本(山口が二ゴロをがっちり捕球、ショーバンを一塁の藤本が巧みなハンドリングでアウトに)
守備賞=小西(5度のレフトフライを安定の守備力でキャッチ)
山山賞=なし

試合動画

 あしたばさんとのGリーグ第7戦は、前週よりもさらに厳しい暑さ。過酷な状況だったが、両先発投手は6イニングをともに完投、両軍打線も好投手に懸命に立ち向かった。

 ハーツの先発は矢野〔左〕。1回表、あしたばの2番・長堂選手に二塁打が出るが、後続を落ち着いた投球で打ち取り、無失点スタート。あしたばの先発は長堂投手〔中〕。ハーツも初回に2番・高松〔右〕がきれいにセンターへ打ち返すが、こちらも連打とはならず、無得点。

 2回裏、ハーツは先頭の5番・住吉がレフトへクリーンヒット〔左〕。エラーが絡み、一死一三塁となった後、一塁ランナーの横井が二塁へ走る。東岡捕手から良い送球が二塁へ届き、横井は挟まれてしまうが、その間に住吉がホームイン〔右〕。ラッキーなかたちでハーツが先制する。

 3回表、あしたばは死球などで一死一二塁とすると、1番・福本選手〔左〕のライトへの打球が三塁打となり、二者が生還。逆転すると、ワイルドピッチもあり計3点。ここで、あしたばへ流れが傾き始める。
 再び反撃したいハーツは、その裏、先頭の9番・西塚〔右〕が死球で出塁。大事にしたいランナーだったが、長堂投手はそこから2奪三振などで踏ん張り、リードを守る。

 4回表、あしたばは一死一塁から、6番・加島選手〔左〕がライトへの三塁打で、1点を追加。この時、ファーストの高松が中継に入り、横井、筒井と転送され、三塁はきわどいプレーになったが、惜しくもアウトにはできず。このチャンスで、7番・佐藤選手〔右〕が見事なバッティングで左中間へ。レフト小西とセンター久原のちょうど真ん中を打球が抜けていき、ハーツには無情なランニングホームラン。劣勢と暑さで疲労が増していたハーツ守備陣にとって、この一打は大きなパンチとなった。

 それでも諦めるわけにはいかない。ハーツは4回裏、先頭の3番・小西〔左〕が低目の球に食らいつき、センターへのヒット。盗塁時に捕球エラーもあり三進すると、ワイルドピッチでホームイン。脚で1点を返す。住吉が四球出塁し、二進すると、7番・矢野〔中〕はショートの右横を抜けるセンターへのタイムリー。続く8番・山口〔右〕も長堂投手の直球をジャストミート、こちらもセンターへライナーのヒット。西塚は2つ目の死球で二死満塁。3-6で点差は3点。10番・藤本の打撃に期待がかかったが、タイムリーとはならず、ハーツはこの回の攻撃を終える。

 5回表、ハーツの守備には見せ場があった。一死二塁から、12番・五十嵐選手のセカンドゴロで、この回から守備に就いた山口ががっちり捕球すると〔中〕、ファーストへ送球。難しいショートバウンドとなったが、一塁の藤本が巧みなグラブ捌きで好捕。このコンビプレーで二人は守備賞を受賞。しかしこの後、エラーとタイムリーで、あしたばは貴重な2点を追加。8-3で優位は変わらず。

 5回裏、ハーツは1番・久原〔左〕が死球で出塁。エラーとワイルドピッチで一死二三塁とすると、4番・筒井〔右〕がセンターへ鋭いライナー。安藤選手が好捕するが犠牲フライとなり、ハーツも粘り強く追い上げる。

 4-8で迎えた6回裏、ハーツにとっては最後の攻撃となる。一死から矢野の放った打球はレフトへ大きく舞い上がり〔中〕、そのまま左翼手の頭を越え、二塁打。この日チームで唯一のマルチ安打となり、投手としては完投で、その貢献度を評価され、Gリーグの優秀選手賞、ハーツの敢闘賞を受賞した。塁に出た矢野がパスボールで生還し、5-8まで追い上げるが、ハーツの反撃もここまで。あしたばはリードを奪ってから連続イニングで加点し、ハーツは粘りが及ばない苦しい試合展開となった。5得点のうちタイムリーは1本に留まり、決定力の差が勝敗に表れたと言える。

 Gリーグ第7戦は、ここまで1敗を守ってきた優勝候補筆頭のあしたばが南海ハーツを下し、5勝1敗に。ハーツは3週連続のGリーグで悔しい3連敗を喫し、今季の通算は3勝4敗となった。最終戦は勝利を手にし、5割でリーグ戦を終えたい。
 そして若手メンバーを中心に、練習をしたいという声も上がっている。各選手の技術を上げていくとともに、チームワークの向上も目指し、シーズンの後半戦に向けて、いい野球をしていけるよう頑張りたい。

【文責・背番号6】

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