週刊ハーツ
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2019.03.30
03月30日 スティング戦 1-6
2019年3月30日 15:00~17:00
新荒川大橋野球場E面(ビジター)
フリーマッチ
【スティング vs 南海ハーツ】
S 000 015 0(1) 6(7)
H 010 000 0(0) 1(1)
※8回は参考イニング。個人成績は反映
投:今泉-高松〔負〕-住吉
捕:横井-綿貫-横井
本塁打:なし
三塁打:なし
二塁打:なし
1 (遊)住吉【51】
2 (一)岩本【 1 】
3 (投)今泉【63】
4 (捕)横井【 6 】
5 (指)高松【49】
6 (指)綿貫【14】
7 (左)永山【36】
8 (二)兵藤【23】
9 (中)宮本【19】
10(右)桑原【99】
11(三)柴川【 4 】
★ハーツ表彰★
殊勲賞=なし
敢闘賞=横井(今期初安打から、一気に猛打賞)
技能賞=なし
守備賞=今泉(5イニングを1失点の好投)
守備賞=柴川(6度の守備機会を無失策)
守備賞=兵藤(3度のゴロは無難にさばくが)
山山賞=綿貫(曇天と老眼の進行で迷守)
今期初の河川敷グラウンド。先発今泉〔中〕の好投で、5回まで五分の戦いに持ち込んだが、終盤、守備の乱れも響き、1-6で敗れた。
2回、ハーツの攻撃は先頭の横井が今季初安打〔左〕を、ラッキーな内野小飛球で放ち出塁。高松〔中〕の敵失、綿貫〔右〕の内野ゴロの間に先制のホームを踏んだ。ところが、3回以降は散発の4安打、無四球に封じ込まれ追加点を奪うことができなかった。
ハーツ先発の今泉〔左〕は5イニングを被安打4、奪三振2、四死球3の投球で1失点に抑え、きっちり試合をつくった。今泉の後を受けた高松〔右〕は先頭を失策で出塁させながらも、いつもの粘り強い投球で二死を奪ったが、二塁後方、右翼前の不運な安打を含む三連打に二塁・兵藤の適時エラーで大量5失点を喫してしまった。
この日、四番横井〔左〕に待望の今期初安打が生まれ、一気に猛打賞と気を吐いた。腰痛をかかえる柴川は痛烈な左前安打〔右〕を放ち、守っても6度の守備機会を堅実にさばき、試合を締めた。
一方、守りでの不安も噴出。二塁後方と右翼の間の飛球に対する連携のまずさから、凡打を安打にしてしまうシーンが目立った。過去のハーツによく見られたプレーだが、5回に集中、高松の足を引っ張るかたちとなってしまった。
【文責・背番号23】
2019.03.23
03月23日 中野マシンガンズ戦 11-5
2019年3月23日 11:00~13:00
世田谷公園野球場B面(ホーム)
Gリーグ 第1戦
【南海ハーツ vs 中野マシンガンズ】(1試合目)
M 201 020 0 5
H 220 205 X 11
投:松尾〔勝〕-住吉〔S〕
捕:横井
本塁打:なし
三塁打:なし
二塁打:なし
1 (遊)住吉【51】
2 (三)高松【49】
3 (中)今泉【63】
4 (捕)横井【 6 】
5 (投)松尾【17】
6 (一)筒井【18】
7 (左)永山【36】
8 (右)福田【 9 】
9 (指)宮本【19】
10(指)兵藤【23】
11(二)桑原【99】
☆Gリーグ表彰☆
最優秀=住吉選手(南海ハーツ)
優秀=松尾選手(南海ハーツ)
優秀=下田選手(中野マシンガンズ)
★ハーツ表彰★
殊勲賞=住吉(打での猛打賞に、クローザーとしても勝利に貢献)
敢闘賞=松尾(先発投手としてチームを勝利に導き、今季初ヒットも記録)
技能賞=永山(ジャストミートのレフト前安打でチャンスメイク)
技能賞=今泉(外野での前進好捕に加え、ショートでも安定の守備。ファウルで粘った末の出塁も大きい)
守備賞=筒井(横っ飛びで一塁ライナーをファインプレー)
守備賞=福田(ライトからの好返球で、俊足橋口選手をホームで補殺)
山山賞=なし
2019年のGリーグ開幕戦。
前日までの春の陽気から一転、肌寒い試合日となったが、今季初出場の松尾、福田を含め、南海ハーツは11人のメンバーで試合に臨むことができた。背番号を99に決めた、新入団の桑原もスタメンセカンドで守備に就く。
ハーツの先発は松尾〔左〕。なんと約半年ぶりの実戦となったが、投球練習時から、いつもの伸びのある速球と、変化球のキレがよく、どんな投球をしてくれるか期待が増す。
初回の中野マシンガンズは、先頭の後藤選手が塁に出ると、好調橋口選手〔中〕と、4番下田選手〔右〕のヒットで2点を先制する。
追いかけるハーツは、1回裏に相手のエラーなどで2-2の同点とすると、2回にも四球を絡め、ノーヒットのまま2点を挙げ、4-2とリードする。マウンドの感覚をつかんだ松尾は、2回には好打者石井選手から三振を奪うなどギアを上げ、三者凡退で試合を作っていく。
3回裏、住吉にチーム初安打〔左〕が出たハーツ打線は、4回裏に機能する。先頭の7番永山〔中〕が腰の回転よく得意の引っ張りで出塁すると、二死満塁から1番住吉〔右〕が勝負強くレフトへのタイムリーで追加点。6-3とリードを広げる。
先発の松尾は5回こそテキサスヒットなどで2点を失うが、終始落ち着いたマウンド捌きで丁寧に投げ切り、クローザーの住吉〔左〕に引き継ぐ。この日のハーツは、初回にライト福田がホームへの好返球〔右〕で、俊足・橋口選手のホームインを阻むなど、守備陣も投手を盛り立てた。筒井一塁手の横っ飛びファインプレーもチームの士気を高めた。
6回裏、ハーツは1番住吉〔左〕、2番高松〔中〕、5番松尾〔右〕の3本のクリーンヒットなどで5点を挙げ、11-5とする。ダメ押しとなるこの回の追加点が大きかった。また一死満塁からのサードゴロで、三塁ランナー住吉が快速を飛ばしホームインするなど、足で1点を稼ぐプレーも光った。
最終回には、マシンガンズの3番橋口選手に対し、住吉投手がストレート勝負で挑み、彼もフルスイングで互いの力を試し合うワンシーン〔中〕も清々しかった。
草野球にはさまざまな楽しみ方があるが、チームプレーという意味では、腰を痛めこの日はプレーできなかった柴川が試合に駆けつけ、コーチャーズボックスで的確な指示を送るなど、こういうチーム愛は各選手にとってもありがたい。体調万全でなかった兵藤も指名打者として参加し、チーム一丸で中野マシンガンズに挑んだことが、勝利につながったように思う。
また、試合後にいつも率先してグラウンド整備を行ってくれる今泉の姿が印象に残る。チームの勝ちには、フィールド内でのプレーとともに、それ以外の部分で貢献している各メンバーの力が確実に活きている。
この日の飲みは楽しかったようだ。勝つことで味わう喜び、新しい顔がチームの輪に溶け込む嬉しさ……外の気温は低かったが、お酒を囲むメンバーの笑顔には、春の温かさが宿っていた。
【文責・背番号6】
2019.03.16
03月16日 アメーバ戦 11-5
2019年3月16日 13:00~15:00
世田谷公園A面(ホーム)
フリーマッチ
【南海ハーツ vs アメーバ】
A 100 300 1 5
H 005 150 0 11
投:高松〔勝〕-今泉-住吉〔S〕
捕:綿貫-横井
本塁打:なし
三塁打:住吉2
二塁打:久原
1 (遊)住吉【51】
2 (指)岩本【 1 】
3 (中)今泉【63】
4 (一)横井【 6 】
5 (左) 森 【 0 】
6 (指)久原【24】
7 (指)永山【36】
8 (指)兵藤【23】
9 (三)柴川【 4 】
10(右)宮本【19】
11(二)藤本【 5 】
12(投)高松【49】
13(捕)綿貫【14】
★ハーツ表彰★
殊勲賞=住吉(三塁打2本で3打点。投げてもS)
敢闘賞=今泉(適時打2本に投げても冷静な中継ぎ)
敢闘賞=藤本(逆転の2点適時打)
技能賞=宮本(2安打含め全打席出塁し3盗塁)
守備賞=なし
山山賞=藤本(右往左往の走塁も相手を幻惑し?セーフに)
ハーツは打線がつながり11点を奪って大勝。今季から2度目の監督を務める高松監督となっての初勝利をマークした。
この日は今季初参加の宮本、藤本を含め、選手13人、さらには岩本家の双子のお子さんや藤本(智)も顔を見せ、にぎやかなベンチとなった。
先制を許したハーツは2回までは相手先発投手にうまくタイミングをずらされていたが、3回に下位打線から反撃開始。敵失と四球で出塁した柴川と宮本が足を絡めて無死二、三塁の好機を作ると、藤本〔左〕がピッチャーのグラブをはじいて中前に抜ける2点適時打を放ち逆転。なお一死一、二塁として住吉〔中〕が左越えに2点三塁打、さらにその住吉を今泉〔右〕が一、二塁間突破の適時打でかえし、この回一挙5点を奪って主導権を握った。
4回表に守備の乱れもあって1点差に詰め寄られたハーツだが、その裏、久原〔左〕の三遊間突破安打から二死二、三塁とし、宮本〔右〕の投手強襲安打で追加点。
さらに5回には住吉〔左1〕の左越え三塁打と敵失、今泉〔右1〕の右前適時打、久原〔左2〕の左翼線二塁打、永山〔右2〕の中前適時打と打線がつながり、再び一挙5点を挙げて突き放した。
この日のハーツは、岩本〔中〕にも技ありの右前打が出るなど11安打。13人の参加で打順が3巡半回り、攻撃面では収穫の多いゲームとなった。
先発の高松〔左〕から今泉〔中〕-住吉〔右〕とつないだ投手陣も、それぞれに持ち味を出して好継投を決めた。特に1イニングに4失策と足を引っ張られながらもリードを保った今泉の冷静なマウンドさばきが光った。
裏を返せば、この日、計5失策と乱れた内野の守備が今後の課題。高松采配では、多くの選手が参加感を得られるよう、また、選手のプレーに対する見方の幅が広げられるように、リーグ戦以外では、投手交代に合わせ、細かくポジションを代えながら進めていく形が採られる方向で、選手も複数ポジションでの動きへの対応を求められるケースも増えそうだが、各選手が動きのバリエーションを自分の中で消化して増やし、このトライアルをプラスにしていくことができるかが、今後のポイントになってきそうだ。
【文責・背番号5】
2019.03.09
03月09日 あしたば戦 5-6
2019年3月9日 14:00~16:00
東台野球場B面(ホーム)
フリーマッチ
【南海ハーツ vs あしたば】
H 010 004 5
A 114 00X 6
投:高松〔負〕-兵藤-柴川-住吉
捕:綿貫-横井
本塁打:なし
三塁打:なし
二塁打:筒井
1 (中)住吉【51】
2 (一)岩本【 1 】
3 (三)久原【24】
4 (指)横井【 6 】
5 (右)筒井【18】
6 (左)柴川【 4 】
7 (二)永山【36】
8 (遊) 森 【 0 】
9 (指)兵藤【23】
10(指)桑原【99】
11(投)高松【49】
12(捕)綿貫【14】
★ハーツ表彰★
殊勲賞=なし
敢闘賞=兵藤(一度は同点に追いつく犠飛を放つ)
技能賞=なし
守備賞=住吉(圧巻の投球で1イニング3奪三振)
山山賞=なし
今期第2戦は宿敵、あしたば戦。
シーズンを通しての戦い方をにらみ、高松監督は、選手の適性、潜在能力を図るべく、思い切った布陣をしいた。打たせて取るのが真骨頂の先発高松〔左〕は、監督としての狙い通り、この日が初守備の三塁・久原〔中〕、遊撃・森〔右〕への打球を演出。2イニングを投げ、2点を失ったものの(自責点0)安定感は抜群、主戦投手としてチームの信頼は揺るぎない。
昨シーズンから進境著しい久原は初の三塁守備で、たびたび襲う打球に苦しみ3失策を重ねたが、いずれも捕球に不慣れなだけで、拾ってからの送球は素早く力強い。ゴロを捕ることに慣れれば、内野への適性も十分だろう。
投手陣は、4回、5回をそれぞれ任せられた柴川〔左〕、住吉〔右〕があしたば打線に安打を許さず、とくに住吉はあしたば主力を3奪三振に斬ってとった。
一方打線は相手投手陣に4安打に封じこまれた。
そうしたなかでも、2人の得点力に期待がかかる、住吉〔左1〕、岩本〔右1〕の新一二番が、それぞれ1安打1四球と機能し始めた。今期開幕から打撃好調の森〔左2〕も、2回にチャンスを広げる中前打を放ち、5番筒井〔右2〕も最終6回に追撃の2点二塁打で意地を見せた。打線で気がかりなのが4番を任された横井。この日も初回の打席こそ四球出塁したものの、2打席目、3打席目の内容が、かつての横井を知るチームメイトにはさみしい限りだ。昨シーズン途中から捕手の重責を担い、人一倍責任感の強い横井には4番は重荷に思えるのかもしれないが、采配上手の高松監督の眼力に間違いはない。いつ往時の輝きを取り戻してくれるか、次戦以降に期待したい。
試合のほうは、1対2のビハインドで6年ぶりに登板した兵藤〔中〕が二死満塁から走者一掃の三塁打を奪われ、得点差を広げられたのが響き、最終6回、相手2番手投手の制球難につけ込み4点を返したものの、あと1点届かなかった。
【文責・背番号23】
2019.03.02
03月02日 グリフィンズ戦 3-4
2019年3月2日 12:00~14:00
東台野球場B面(ビジター)
フリーマッチ
【グリフィンズ vs 南海ハーツ】
H 000 012 3
G 000 112 4
投:高松-柴川-住吉〔負〕
捕:綿貫-横井
本塁打:なし
三塁打:なし
二塁打:高松
1 (遊)住吉【51】
2 (一)岩本【 1 】
3 (中)今泉【63】
4 (指)横井【 6 】
5 (指)筒井【18】
6 (右)久原【24】
7 (指)永山【36】
8 (二)兵藤【23】
9 (三)柴川【 4 】
10(左) 森 【 0 】
11(指)桑原【99】
12(捕)綿貫【14】
13(投)高松【49】
★ハーツ表彰★
殊勲賞=なし
敢闘賞=今泉(打ってはマルチ安打に盗塁、ショートでは2併殺完成、攻走守で活躍!)
技能賞=岩本(初回にタイミングばっちりのセンター前ヒット)
技能賞=今泉(センターとライトへ打ち分ける巧みなバットコントロール)
守備賞=住吉(横っ飛びと強肩で魅せた、ショートでのファインプレー)
守備賞=兵藤(6回の併殺完成で、安定した二塁からの送球)
守備賞=今泉(2度の併殺で、ともに起点となる遊撃での好判断)
山山賞=綿貫(ハラハラドキドキの走塁で、両軍ベンチを沸かせる)
2019年度の南海ハーツは、高松が7年ぶりに監督復帰。新事務局長の兵藤とともにチーム運営を担う体制に。昨年は人数不足に悩む週も多かったが、今シーズンの開幕戦には13人が参加。賑やかなベンチとなった。
新生ハーツ打線は、昨年とはまた違った印象だ。チーム初安打を放ったのは、2番岩本〔左〕。高いレベルでのミート力は健在で、綺麗にセンター前に打ち返した。
開幕投手を務めたのは、高松監督〔右〕。巧みな緩急で打たせて取るピッチングはさらに磨きがかかり、3イニングを散発4安打、アウトはすべて内野への打球で、見事に0封。抜群の安定感で試合を作った。
2回表、先頭の5番筒井〔左〕は直球をフルスイング。打球はレフト越えかと思われたが、惜しくもキャッチされる。3回表には10番森がジャストミートのレフト線安打〔中〕。一週前の合同自主トレの成果が出たかたちだ。つづく打者は、同じく合同自主トレに参加し、この日がハーツの実戦初参加の桑原〔右〕。入団を希望しており、20代後半の若手の加入はチームにとっても大きい。
先制したのはグリフィンズ。4回裏に2番手柴川から貴重なタイムリーで1点。
しかしハーツも5回表に反撃する。先頭の3番今泉〔左〕がコンパクトなスイングでセンター前ヒット。すかさず盗塁も決め、チャンスメイクすると、筒井のサードゴロで三塁ランナー今泉が好スタートのホームイン〔中〕。同点に追いつく。この後、6番久原〔右〕も綺麗なミートでレフト前ヒット。こちらも二盗で、若手が躍動した。
ハーツは5回裏に再びリードを許すが、6回表、9番柴川〔左〕のセンター前などで一死満塁とすると、12番綿貫〔中〕がお得意の流し打ちタイムリー。このポテンヒットの時、素早く状況判断し、ヘッドスライディング〔右〕でホームインした柴川の好走塁も光った。
2-2の同点とし迎えるのは、勝負強いミスター南海ハーツ・高松〔左〕。期待に応える監督は、ボールをぎりぎりまで引きつけ、バット一閃。レフトへの会心の二塁打で、桑原がホームを踏み、3-2と逆転!
ここでさらなる奇跡が起こった。一塁ランナーの綿貫は、まず三塁へ向かうもタイミングは微妙。4回には高松のライトへの(本来ならヒットの)打球で、まさかの二封されてしまった綿貫だけに、必死でスライディングすると、ここで“神の足”が。三塁への返球をキックするかたちになり、ボールはファウルグラウンドへ転々。これを見た綿貫は、再び立ち上がり、走り出す。普通なら楽々ホームインとなるはずなのだが、なぜか綿貫の姿はホームにない。実はこのとき気持ちはホームインしたはずの綿貫の足がまったくついてこず、三本間のど真ん中で、名古屋城の金のしゃちほこ〔右〕のような反りの体勢から地面にバッタリ。逆に、楽々アウトになってしまった。この一連の流れがビデオに映っていたら、間違いなく珍プレー大賞となるはずだったが、残念ながらフレームの外だったため、フリー素材でイメージをお確かめください。
両軍の大爆笑を誘う、綿貫の見どころ満載の走塁が、今シーズンから新設された山山賞第一号に選ばれた。
しかし、この綿貫の走塁も含め、みな真剣プレー。ハーツは守備にも光るものがあった。4回にはショートの住吉が三遊間のゴロに横っ飛び、送球も素早くファインプレー。5回には、一死満塁から、今泉-横井-筒井の6-2-3で併殺完成〔左〕。3番手の住吉が登板した6回にも、今泉-兵藤-岩本の6-4-3で二度目の併殺〔右〕。
開幕戦は、各選手が多くのポジションを体験できる高松采配で、イニングごとに守備隊形は変化したが、どの選手も集中力を維持しつづけ、随所で好プレーが出た。
試合はグリフィンズが6回裏に4-3と逆転するも、7回表には、またもや今泉の完璧なライト前タイムリー〔左〕で、二塁ランナーの住吉がホームイン〔中〕。同点に追いつくが、残り時間の関係で今泉が最終打者と宣言されていたため、7回の得点はカウントされず、試合は4-3でグリフィンズが勝利〔右〕。
序盤は0-0の緊迫した展開、そして点が入りだすと、両チーム効果的に得点を重ねるという、メリハリのある内容で、選手の気持ちがしっかりと試合に入っている、とても内容の濃い2時間だった。そして草野球ならではの笑いが起こるプレーもあり、とにかく野球が楽しいと思える一日となった。
来週以降は、開幕戦に参加できなかった選手のプレーにも期待したい。
今シーズンの高松野球がますます楽しみになった土曜の午後だった。
【文責・背番号6】
2018.12.08
12月08日 中野マシンガンズ戦 1-4
2018年12月08日 13:00~15:00
世田谷公園野球場B面(ホーム)
フリーマッチ
【南海ハーツ vs 中野マシンガンズ】
H 000 010 00 1
M 020 100 1x 4
投:高松〔負〕→住吉→柴川
捕:横井→綿貫
本塁打:なし
三塁打:榎本(マ)
二塁打:なし
1 (捕)横井【 6 】
2 (二)兵藤【23】
3 (遊)住吉【51】
4 (投)高松【49】
5 (三)柴川【 4 】
6 (右)永山【36】
7 (一)筒井【18】
8 (指)綿貫【14】
9 (指)藤本【 5 】
10(指)山口【31】
11(指)宮本【19】
12(左)成岡【11】
13(中) 森 【 0 】
14(指)徳留※
※は体験参加
★ハーツ三賞★
敢闘賞=高松(チーム唯一の得点を叩き出す。投手でも安定感あり)
守備賞=成岡(フライもゴロもお任せの機敏な動き、ショートで躍動)
守備賞=柴川(痛烈な三塁ランナーをジャンピングキャッチ)
山平賞=藤本(チーム初安打となる美しいセンター返し)
山平賞=住吉(得点の口火を切るレフト前と、計3盗塁)
山平賞=横井(最終回に本来の自分の形を取り戻すセンター前)
今シーズンの南海ハーツ最終戦は、総勢14人が集まり、賑やかなベンチとなった。
対戦相手は中野マシンガンズさん。Gリーグだけでなく、こうしてフリーマッチも組んでいただけるのがありがたい。
この試合は、2016年から2018年まで3年間南海ハーツの監督を務めた永山智浩監督の最終試合である。
1回の表のハーツは一死一二塁から、永山監督が3年間4番を任せた高松が会心の当たりをレフトに放つ〔左下〕。しかし名手橋口選手がランニングキャッチ。その際、送球前にボールがグラブからこぼれたことから、ベンチは二塁ランナーの横井に進塁を指示。しかし三塁タッチアウトで、結果的にダブルプレーとなり、先制ならず。
ハーツの先発投手も高松〔右下〕。初回は三者凡退で、危なげなくスタートした。
2回裏のマシンガンズは、初回から一転、ボールをよく見て四球で満塁とすると、8番下田選手の死球で1点先制。さらに1点を追加し、2-0とリードする。
3回表のハーツは約1カ月ぶりに参加の9番藤本がきれいなセンター前〔左下〕。この試合のチーム初ヒットで、大人数のベンチからも歓声が上がる。しかし打線がつながらず、得点とはならなかった。
3回裏には、サード柴川がライナーをジャンピングキャッチ〔右下〕、試合を引き締める。
4回からは住吉投手〔左下〕が登板。この回はショートに入った元気印・成岡〔右下〕が縦横無尽の活躍。なんと4つの守備機会があり、ゴロもフライも捌き、まるで一人で内野を守っているようだった。5回、6回にも多くの打球を処理したが、その陰には、セカンドフライっぽい当たりでも「ショート、ショート!」と成岡に任せた、綿貫二塁手の声のファインプレーもあった。
5回表によくやくハーツは反撃に出る。先頭の3番住吉がレフトへの完璧なヒットで出ると〔左下〕、二盗、三盗も決める。ここで4番高松が粘り、最後はしぶとくセカンドへの内野安打〔右下〕。4番の打点でハーツは1点を返す。
7回は柴川投手〔左下〕がマウンドに。5番榎本選手〔中下〕に三塁打を打たれるシーンもあったが、後続をしっかり打ち取る。最終回となった8回表、1番横井がセンター前ヒットで出るが〔右下〕、このまま抑えられ、南海ハーツは中野マシンガンズに1-4で敗戦。2018年の全日程を終了した。
最終戦を飾ることはできませんでしたが、永山監督、3年間お疲れさまでした。
2016年の就任時に「勝ったら全て選手の功績、負けたら全て監督の責任」と宣言し、その姿勢を貫き通した男気あふれる監督でした。
まず南海ハーツをGリーグ6連覇にまで導いた手腕は高く評価されます。私としては、監督の采配で勝てたと思える試合が数多くありました。
3年間の永山野球は、勝ちにこだわる勝負師の印象が強かったです。そこには永山さんの「負けず嫌い」な一面もあると思いますが、やはり「野球は勝ってこそ、そこに楽しさも生まれる」という信念があり、それがチームのためになる、という気持ちが響きました。
そんな中で、情に厚い永山さんの優しさも同じくらい感じました。このシーズンは、この打順、このポジションでと決めたら、各選手を辛抱強く使い続けてくれる点、そして久しぶりに参加できる選手には、少しでも打席が多く回るような配慮など、大胆さと繊細さを併せ持った監督像でした。
本当に3年間ありがとうございました。
12月の最後の二週、これだけのメンバーが集まってくれて、ありがとうございます。
来季は新監督、新事務局長の下で、南海ハーツは始動します。
ハーツのみなさん、来シーズンもたくさんの人数で、明るく楽しく、笑顔で野球をしましょう!
毎シーズン対戦してくださるGリーグのみなさん、フリーマッチで交流を深める各チーム、審判、球場関係者の方々、いつもありがとうございます。
2018年お世話になりました。2019年もよろしくお願い申し上げます。
【文責・背番号6】
2018.12.01
12月01日 TEAMシゲル戦 2-5
2018年12月01日 13:00~15:00
世田谷公園野球場B面(ホーム)
Gリーグ 第8戦
【南海ハーツ vs TEAMシゲル】(2試合目)
S 112 100 5
H 020 000 2
投:住吉
捕:横井
本塁打:なし
三塁打:なし
二塁打:柴川
1 (左)成岡【11】
2 (指)綿貫【14】
3 (投)住吉【51】
4 (三)高松【49】
5 (一)筒井【18】
6 (捕)横井【 6 】
7 (右)永山【36】
8 (遊)柴川【 4 】
9 (二)福田【 9 】
10(指)山口【31】
11(中) 森 【 0 】
12(指)兵藤【23】
☆Gリーグ表彰☆
最優秀=槇田(TEAMシゲル)
優秀=瀧澤(TEAMシゲル)
優秀=柴川(南海ハーツ)
★ハーツ三賞★
敢闘賞=柴川(同点に追いつく2点タイムリー二塁打)
守備賞=成岡(左中間の打球を果敢にダイビング、打者走者を二塁で刺す起点に)
守備賞=綿貫(本職でないセカンドでライナーキャッチ)
山平賞=住吉(リーグ最終戦を気迫の完投)
Gリーグ全体の最終戦となったこの日は、優勝が決まる大事な一戦に。TEAMシゲルが勝てば、文句なしの優勝。南海ハーツは7点差以上で勝てば、シゲル、あしたばと5勝3敗の同ポイントで並び、得失点差で優勝の目が残されているという状況だ。
ハーツは久しぶりに12人の選手がそろい、全員野球でシゲルに挑む態勢は整った。
先発は住吉投手。1回表、シゲルは先頭の高橋選手がジャストミートでいきなり出塁〔左下〕。続く松平選手もしぶとくライトに運び〔中下〕、無死二三塁。ここでニューフェイス3番小松選手〔右下〕がショートの足元を抜けるレフト前タイムリーで先制。怒涛の三連打で、今シーズン好調のシゲル打線を象徴する攻撃を見せた。
シゲルの先発は槇田投手〔左下〕。速球派の住吉投手〔中下〕に対し、槇田投手はピッチングの巧さで勝負するタイプ。ハーツは前回のフリーマッチでも苦戦している。初回はフライ3つで簡単に打ち取られてしまった。
シゲルは2回表にも8番柏木監督〔右下〕の右中間二塁打で2点目。じわりじわりとリードを広げる。
久しぶりのホームグラウンド世田谷公園で、流れを引き戻したいハーツは、2回裏に四球の横井と永山を置き、8番柴川がレフトへの二塁打〔左下〕で、走者一掃〔中下〕。一塁ランナーの永山監督は気迫あふれる激走で、見事に同点のホームを踏んだ〔右下〕。
しかしシゲル打線は攻撃の手を緩めない。3回表、4番の怪力瀧澤選手のレフト越え二塁打〔左下〕で勝ち越すと、5番滝谷選手〔中下〕もレフト成岡のダイビング及ばずヒット。6番最上選手もお手本のようなセンター返し〔右下〕で、剛柔・長短と各打者多彩な打撃スタイルで、再び4-2とリードする。
反撃したいハーツは、3回表に1番成岡〔左下〕がレフト線へのヒットで出ると、すかさず盗塁し、チャンスメイク。そして二死三塁からホームスチールを敢行するが〔右下〕、ここは冷静なシゲルバッテリーに阻まれ、得点ならず。
結局、ハーツは粘投の槇田投手に対し2本のヒットしか打てず、このまま抑え込まれてしまう。
この日は先発の両投手が共に完投。気迫で133球を投げ抜いた住吉投手を含め、守備でも意地を見せたいハーツは、6回表に柏木選手の鋭いライナーを、本職ではないセカンド綿貫がジャンピングキャッチするなど〔左下〕、最後まで諦めなかったが力及ばず。
TEAMシゲルが南海ハーツを5-2で下し、見事に優勝を決めた〔右下〕。
今シーズンはGリーグ7連覇に挑んだ南海ハーツだったが、年間を通して人数不足に悩まされ、Gリーグ初戦は不戦敗から始まるなど、苦しい戦いが続いた。中盤では勝ちを積み上げ、前年までの覇者であるプライドを見せたが、終盤で失速。最終成績は4勝4敗の5割で3位となった。
最後まで優勝争いを繰り広げた、シゲル、あしたば、ハーツの3チームだったが、4連勝でロケットスタートを切り、年間を通して安定した戦いぶりを見せたTEAMシゲルが勝負どころの終盤でも力を発揮し、終わってみればシゲルの年だったと言えよう。
TEAMシゲルさん、優勝おめでとうございます!
年を追うごとにチームワークを深め、強くなっている中野マシンガンズさん、ハーツを上回る結成40年以上の伝統を誇る新宿ブンブンさん、新入団選手も増え、中堅どころも着実に実力を伸ばしているあしたばさん、来シーズンもこの5チームで楽しく真剣に野球をしていきましょう。
上の写真は、その日の夜に行われたGリーグ納会での様子。優勝のTEAMシゲルさんをお祝いしました。
リーグ年間MVPは、シゲル槇田選手、あしたば安藤選手、ハーツ住吉選手の3人が30ポイントで同時受賞。みな投手で、マウンド上でチームを引っ張るとともに、それぞれ打撃でも貢献した選手でした。
Gリーグ納会では、今後も初参加選手を含め、チーム間交流をさらに深めていけるといいですね。野球に乾杯!
【文責・背番号6】
2018.11.24
11月24日 シルバーフォックス戦 1-20
2018年11月24日 11:00~13:00
上野恩賜公園野球場(ビジター)
フリーマッチ
【シルバーフォックス vs 南海ハーツ】
S 450 56 20
H 100 00x 1
投:柴川〔負〕→住吉→高松
捕:横井
本塁打:なし
三塁打:なし
二塁打:なし
1(捕)横井【 6 】
2(投)柴川【 4 】
3(遊)住吉【51】
4(三)高松【49】
5(一)岩本【 1 】
6(左)桐越※
7(中)坪井※
8(二)太田【16】
9(右)永山【36】
※は助っ人
★ハーツ三賞★
敢闘賞=高松(先制タイムリーを含む2安打)
守備賞=太田(刺殺、補殺、併殺、マルチに貢献)
守備賞=横井(初回にウエストなしで盗塁を刺す)
山平賞=岩本(2安打と、もう1本も完璧な当たり)
正岡子規記念球場とも呼ばれる、上野恩賜公園での試合。5月以来、今シーズン2度目だ。
シルバーフォックスは、いきなり先頭バッターがレフトフェンス越えのホームラン〔左下〕。四球で出た2番打者の盗塁を横井が刺したが〔右下〕、その後は内野守備の乱れと四球でハーツは4点を失う。
1回裏のハーツは、先頭の横井が四球出塁すると、盗塁で二進。二死から4番高松が低目の球をうまく掬い上げ〔左下〕、レフトへのタイムリーヒットで1点を返す。続く岩本も右中間へ技ありのヒット〔右下〕でつなげるが、追加点はならず。
ハーツ先発の柴川は、力強い球も見られたが、この日はコントロールが定まらず、四球でランナーを溜めてしまう。シルバーフォックス打線は思い切りよくバットを振る選手が多く、2回にも5番打者のホームラン〔下〕などで5点を追加、序盤で試合を決める。2回裏にハーツは9番永山がレフトへ会心のヒットを放つが、後ろが続かず。
3回裏のハーツは先頭の2番柴川がセンターへ綺麗なヒット〔左下〕。3番住吉の四球の後、4番高松はまたしても巧みなバットコントロールでマルチヒット〔中下〕。無死満塁として、打撃好調の5番岩本が放った打球〔右下〕は完璧なレフトへのライナー。しかし当たりが良すぎ、レフトの好捕もあり、飛び出した三塁ランナー柴川が戻れずダブルプレー。ハーツは絶好のチャンスを失った。
柴川を継いだ住吉は3回を危なげなく無失点に抑える。早くも2奪三振で試合が締まるかに見えた。しかし4回はまたも内野守備連係の乱れがあり、計5失点。やはり投手が打ち取った当たりを野手陣がしっかりアウトにしていかないと、なかなか試合のリズムを作るのは難しい。最近、捕手としての出場が多い横井も、守備隊形の指示など、しっかり内外野に伝わる声を出していかなければならない。
この日の内野で渋い守備を見せたのがセカンドの太田だ。内野ゴロを捕ってからの送球動作が速く、4回表の長い攻撃を終わらせる。5回にはセカンドフライを捕球後、飛び出したファーストランナーをアウトにしてダブルプレー完成と、堅実なプレーでチームに貢献した。ダイビングキャッチなど派手な動きではないが、草野球ではこのような基本に忠実なプレーこそ大事なのではないか。今季出場選手最年長の太田のプレーに学ぶべきところは多い。
最終回となった5回裏、絶好調パパ・岩本がレフトへ会心のヒット〔下〕を放ったところで時間切れのため試合終了。
しかしスコアは1-20の大敗となってしまい、勝ちにこだわる岩本の悔しい声がグラウンドに響いた。
この日は助っ人2人の力を借り、何とか試合ができたが、正規メンバーは7人。前週は人数不足で初の活動中止になるなど、今季の南海ハーツは毎週が、まず人数をそろえるところから始めなければならなかった。グラウンドに集まれば、みんな笑顔で、楽しいハーツ野球は健在だ。でも少人数の試合はやはり寂しい。楽しみながら勝つ野球、これはなかなか難しいことだが、正規メンバーが数多く集まれば、その目標にも近づいていくだろう。
【文責・背番号6】
2018.11.10
11月10日 あしたば戦 2-6
2018年11月10日 13:00~15:00
東台野球場B面(ビジター)
Gリーグ 第7戦
【あしたば vs 南海ハーツ】(2試合目)
H 000 100 1x 2
A 201 201 6
投:柴川〔負〕→松尾→高松
捕:横井→綿貫
本塁打:なし
三塁打:福本(あ)
二塁打:なし
1 (左)久原【24】
2 (指)綿貫【14】
3 (遊)松尾【17】
4 (三)高松【49】
5 (一)筒井【18】
6 (捕)横井【 6 】
7 (中)今泉【63】
8 (二)兵藤【23】
9 (投)柴川【 4 】
10(指)藤本【 5 】
11(右)永山【36】
☆Gリーグ表彰☆
最優秀=安藤(あしたば)
優秀=長堂(あしたば)
優秀=松尾(南海ハーツ)
★ハーツ三賞★
敢闘賞=松尾(2安打&急きょリリーフし3回力投)
守備賞=今泉(中飛を好ダッシュで捕り飛び出した走者を刺す起点に)
山平賞=高松(リリーフで2回1失点)
Gリーグ逆転優勝のためには重要な一戦。当初は人数が心配されたハーツは11人のメンバーをそろえて臨んだが、勝負としては、一度も主導権を握れないまま、敗戦となった。
ハーツは1回表、先頭の久原が幸先よく左前にクリーンヒット〔左下〕。しかし二盗を狙ったところで長堂捕手の強肩〔中下〕に刺され盗塁死。そのあと綿貫〔右下〕にもヒットが出たが、三、四番が倒れ無得点と、安藤投手の立ち上がりをとらえることに失敗した。
その裏。この日、エース・住吉を欠くことになったハーツは、柴川〔左下〕の先発。こちらは立ち上がりリズムをつかむ前につかまり、福本選手〔中下〕の二塁打と安藤選手〔右下〕の適時打で2点を失った。そしてさらに2回裏に入るところで爪に変調をきたすアクシデント。ハーツは松尾の投入となった。
急きょ登板となった松尾〔左下〕は、準備不足かつ久しぶりのマウンドでよく3イニングを投げたが、さすがに球数がかさんでくると抑えきれず、3回に2安打と内野ゴロで1点、4回に3四球に失策も絡んで2点と点を失った。
ただこの日に関しては、住吉を欠くなか、投手陣の6回6失点は、ある意味想定の範囲内(守備では今泉が4回無死一、二塁から中飛を好ダッシュで捕球し〔中下〕、飛び出した走者を8-6-4の中継で刺して併殺〔右下〕とする好プレーも出た)。むしろ敗因は、2点に終わった攻撃のほうということになるだろう。
この日のハーツ打線は、4回に松尾の右前打〔左下〕と敵失で作った満塁から横井の押し出し四球で1点、7回に再び松尾の右前打から2四球で満塁とし、今泉の中前適時打〔中下〕で1点を奪ったのみと、安藤投手〔右下〕を攻めきれず。早いカウントから打っている割にはいい当たりができていないシーンが多かったようにも見受けられた。このあたりは、バッティングチャンスで却って力んだとか、打ち気にはやって難しい球を打ってしまったとか、原因はさまざまかもしれないが、今一度、各自整理し直し、次はできるだけ、振りにいったら一振りで仕留められる確率を上げていきたいところだ。
また、5回に、下位打線の中で唯一出塁した柴川が二盗を試みて刺されてしまったのももったいなかった。今季後半は、ある程度リードを許している場面での盗塁失敗がけっこう目についてきたように思う。もはや今季の残りについてはわざわざ慎重になる必要はないかと思うが、来季に向けては、セーフの確信がなければ走るべきでない状況と、ある程度リスクがあっても走るべき状況など、再整理する必要はあるかもしれない。昔は「誰もが走ればだいたいセーフ」だったので、イケイケでよかったが、もう、チーム全体がそのままの意識では、大事なゲームは勝ちきれない局面に来ている気もする。
いずれにせよ、今季のGリーグは泣いても笑ってもあと1試合。幸い、かすかではあるが、優勝の可能性は残っているようなので、集中して、できることはやり切って天命を待つしかないだろう。
【文責・背番号5】
2018.11.03
11月03日 Bandiet戦 3-15
2018年11月03日 11:00~13:00
芝公園野球場A面(ビジター)
フリーマッチ
【Bandiet vs 南海ハーツ】
H 000 030 3
B 534 030 15
投:住吉〔負〕→柴川→岩本
捕:横井
本塁打:なし
三塁打:なし
二塁打:岩本
1 (左)松尾【17】
2 (中)今泉【63】
3 (投)住吉【51】
4 (一)岩本【 1 】
5 (捕)横井【 6 】
6 (遊)柴川【 4 】
7 (二)竹井※
8 (右)平野※
9 (三)兵藤【23】
10(指)永山【36】
※は助っ人
★ハーツ三賞★
敢闘賞=岩本(チーム唯一の安打2本に、リリーフでも貢献)
守備賞=今泉(1回裏のピンチに、センターライナーをダイビングキャッチ)
山平賞=柴川(チーム初打点と、セットアッパー)
春以来、久しぶりに参加の松尾〔左下〕が1番に座り、高松不在のこの日の4番は岩本〔中下〕。長年主軸を務めてきた2人の参加は心強い。しかし、Bandietの先発投手〔右下〕はキレのあるストレートを中心に、4回までパーフェクトピッチング。ハーツ打線は中盤まで手も足も出ない状態が続いた。
一方、ハーツは久しぶりに投手ができるメンバーが多くそろい、住吉〔左下〕→柴川〔中下〕→岩本〔右下〕と2イニングずつのリレーが行えた。しかしBandiet打線の振りはみな鋭く、初回から効率よく得点を重ねる。結局、15得点を挙げ、南海ハーツはBandietの前に3-15で完敗となった。
打線で一人、気を吐いたのは4番の岩本。5回表にチーム初安打となるライトフェンス直撃の二塁打〔左下〕を放つと、この回にハーツは3得点。ようやく好投手相手に意地を見せたかたちだ。続く6回表にも岩本はセンター前ヒット〔右下〕でこの日2安打目。終わってみれば、この試合でヒットを打った選手は岩本のみ。打線全体としては、つながりが欲しいところだった。
守備で魅せたのは、センターの今泉。ビデオでは遠いため、キャプチャー画像が粗くなってしまうが、1回裏二死のピンチにセンターライナーをダイビングキャッチ!〔下〕 勇気あるプレーで、見事な捕球だった。しかしこの時に膝を強打してしまい、回復状況がどの程度か心配は尽きない。
ここ最近、フリーマッチでは結果を出せていない南海ハーツだが、次は大事なGリーグ第7戦、ライバルあしたばとの対戦になる。人数不足も心配されたが、役者もそろってきた。この日参加できるメンバーで全力を尽くし、第8戦まで希望をつなげていきたい。
【文責・背番号6】
2018.10.27
10月27日 TEAMシゲル戦 10-14
2018年10月27日 15:00~17:00
東台野球場B面(ホーム)
フリーマッチ
【南海ハーツ vs TEAMシゲル】
S 232 07 14
H 010 18 10
投:住吉〔負〕→今泉
捕:横井
本塁打:なし
三塁打:住吉
二塁打:相澤、住吉、綿貫
1 (中)今泉【63】
2 (二)兵藤【23】
3 (投)住吉【51】
4 (一)筒井【18】
5 (捕)横井【 6 】
6 (指)宮本【19】
7 (遊)相澤※
8 (右)綿貫【14】
9 (左)久原【24】
10(三)清水※
11(指)永山【36】
※は助っ人
★ハーツ三賞★
敢闘賞=住吉(安定したバットコントロールで、三塁打&二塁打)
守備賞=なし
山平賞=久原(足だけで魅せた、若きスピードスター)
山平賞=綿貫(いつでもどこでも右打ち健在)
Gリーグの2試合目は12月1日に延期となり、フリーマッチとして行われたTEAMシゲル戦。
先制点を挙げたのはシゲルだった。初回二死満塁から、6番山口選手〔左下〕がしぶとくライト前ヒットで2点を先制。
一方、ハーツ打線は槇田投手〔中下〕の落ち着いた投球の前に、なかなかジャストミートできず、1回裏に3番住吉〔右下〕が左中間三塁打で出るも得点ならず。
シゲルは2回表にもタイムリーで3点を挙げ、5-0とリードを広げる。ハーツはその裏に内野ゴロで1点を返したあと、三塁ランナー久原がワイルドピッチ時に果敢にホームを狙う〔左下〕。キャッチャーの好判断で惜しくもアウトとなったが、若さあふれる積極的な走塁は見習いたいところだ。
シゲル打線は活発で、3回表も7番柳選手〔中下〕がレフトへの二塁打でチャンスメイクすると、その後もヒットが続き、2点を追加。早くも7-1と試合を優位に進める。ハーツ先発の住吉〔右下〕は要所で三振を奪うなど、いつもの良さを見せるが、この日は右打者の内角側に抜ける球もあり、思い通りの投球とはいかなかった。
試合が大きく動いたのは5回。ハーツはこの回から今泉〔左下〕にスイッチするが、ピッチングも冴えた8番槇田選手のセンター前〔中下〕からシゲル打線がヒットを重ね、4番瀧澤選手〔右下〕のライトへの二塁打などで大量7点を奪う。この日のシゲル打線は破壊力抜群だった。
何とか意地を見せたいハーツ打線は、ようやくその裏の最終回につながる。まず先頭の9番久原が四球で出ると、得意の足で二盗、三盗、送球が逸れる間に足だけで1得点〔左下〕。2回の積極的な走塁が、ここで生きた形だ。その後も、住吉の左中間二塁打〔中下〕、8番綿貫の流し打ち二塁打〔右下〕などで一挙8得点。この回だけでルーズヴェルト・ゲーム(8-7)を完成させ、10-14と追い上げるが、ここまで。TEAMシゲルが投打の歯車も噛み合い、南海ハーツに完勝した。
このままいくとGリーグ最終戦となる12月のシゲル戦を前に、ハーツはきっちり対策を立てていかないと、多彩なハロウィーン打線に翻弄されてしまう。守備陣が投手を盛り立て、接戦に持ち込み、勝機をうかがいたい。
なかなか9人そろうのも難しいチーム状況で(それはシゲルさんも同じようだ)、ここから先の試合は寒さもだんだん厳しくなるが、優勝の二文字に向けて、ハーツメンバーは、あしたば、シゲルと残す公式戦2試合で集中力を発揮してくれるだろう。
【文責・背番号6】
2018.10.20
10月20日 調布マリナーズ戦 3-17
2018年10月20日 15:00~17:00
井の頭恩賜公園野球場(ビジター)
フリーマッチ
【調布マリナーズ vs 南海ハーツ】
M 2 14 0 1 17
H 3 0 0 0 3
投:高松〔負〕→住吉
捕:横井
本塁打:なし
三塁打:なし
二塁打:久原
1 (中)久原【24】
2 (二)兵藤【23】
3 (遊)住吉【51】
4 (投)高松【49】
5 (一)岩本【 1 】
6 (捕)横井【 6 】
7 (左)中村※
8 (指)太田【16】
9 (右)永山【36】
10(三)柴川【 4 】
※は助っ人
★ハーツ三賞★
敢闘賞=久原(ハツラツとしたプレーで唯一の長打を放つ)
守備賞=なし
山平賞=高松(強豪相手に得意の緩球、高低で挑む)
山平賞=住吉(点差の開いたゲームの後半を締める)
ハーツの主力、岩本〔下〕の約1年ぶりの復帰戦となったこの一戦だが、対戦相手は前評判に違わぬ実力で大量17得点、一方ハーツは散発2安打に抑え込まれ、大差で敗れた。加えて、中盤には主審の判定に対する野手の声が内野を飛び交う場面もあり、試合終了と同時に激しい雨に見舞われるなど、スッキリしないゲームになった。
試合開始は、外野から本塁に差し込む日の高さが、ちょうど打者の目線付近にある時間帯。ハーツ先発の高松〔左下〕は、立ち上がり制球に苦しんだものの、自然条件を味方に付けながら、得意の山なりボールで高低をつき、相手四番以下3人を凡打に打ち取り、初回を2失点でしのぐ。代わってハーツ初回の攻撃は二死から4連続四球を選び1点を返すと、相手投手の暴投、さらには相手捕手の返球ミスを見逃さない岩本の好走塁〔右下〕もあり、計3点を奪い逆転に成功した。
しかし高松の2イニング目は、微妙な判定の死球を皮切りに長短適時打を浴びせられ、打者19人の攻撃に14点を失ってしまった。ハーツ打線は1回途中から代わった相手2番手投手に抑え込まれ、結局、奪った安打は高松〔左下〕、久原(二塁打)〔右下〕の2本に終わった。
見どころの少ないこの試合だったが、攻守で光っていたのは久原。基本に忠実に中堅方向に打ち返す打撃は、相手2番手投手の力ある投球にも負けることがなかった。守っても中堅を襲う打球を危なげなく捕球し、アウトカウントを確実に積み上げた。また高松の後を継いだ住吉〔下〕も、力をセーブした投球で2イニングをていねいに投げ切った。
久しぶり実戦復帰の岩本は2四球。本来の打棒を見せるチャンスこそなかったが、今後、参加試合が増えれば、往時の打撃を楽しませてくれるにちがいない。その一方で、ミスターハーツの高松が本塁上のクロスプレーの際に左手首を負傷するというアクシデントもあり、Gリーグ戦残り2試合を残すハーツとして高松の回復状況が気になるところだ。
【文責・背番号23】
2018.10.13
10月13日 中野マシンガンズ戦 10-4
2018年10月13日 13:00~15:00
上高田運動施設B面(ホーム)
Gリーグ 第6戦
【南海ハーツ vs 中野マシンガンズ】(2試合目)
M 004 00(8) 4
H 630 01(x) 10
投:住吉〔勝〕(→高松)
捕:横井(→綿貫)
本塁打:なし
三塁打:柴川、筒井
二塁打:なし
1 (中)今泉【63】
2 (右)綿貫【14】
3 (投)住吉【51】
4 (三)高松【49】
5 (一)筒井【18】
6 (捕)横井【 6 】
7 (遊)柴川【 4 】
8 (二)兵藤【23】
9 (左)永山【36】
☆Gリーグ表彰☆
最優秀=今泉(南海ハーツ)
優秀=横井(南海ハーツ)
優秀=石井(中野マシンガンズ)
★ハーツ三賞★
殊勲賞=住吉(先発完投でチームの勝利に貢献!)
敢闘賞=筒井(ダメ押し三塁打を含む猛打賞)
敢闘賞=今泉(シャープな2安打、全打席出塁で1番打者の働き)
守備賞=横井(快足橋口選手の二盗を阻止)
山平賞=柴川(リードを広げる2点タイムリー三塁打)
まさかの4週連続中止で試合から遠ざかっていた南海ハーツ。
Gリーグ第6戦は、中野マシンガンズとの対戦だ(マシンガンズさんはこの試合で今季のGリーグ全日程終了)。
ハーツ先発の住吉投手〔左下〕は、冷静かつ気迫ある投球で1、2回を無失点。
打撃陣は初回から6得点と、好調な滑り出し。ただしこの回は5四球と3エラーが重なったため、ヒットは5番筒井のショート後方の高い打球のみ〔右下〕。
連打が出たのは2回裏。一死二塁から6番横井〔左下〕が左中間安打で、一三塁。盗塁で二三塁とした後、7番柴川〔中下〕がライトへの三塁打で二者を迎え入れる。そして二死三塁から、1番今泉〔右下〕がライトへの鋭いヒットで、9-0とリードを広げた。
マシンガンズの反撃は3回表。3番石井選手〔左下〕、4番橋口選手〔右下〕の連続タイムリーなどで一気に4点を返し、ハーツに迫る。
この後は両チーム0行進が続き、5回裏にハーツは4番高松のミラクルな内野安打〔左下〕と、筒井の豪快なレフト越え三塁打〔右下〕で加点し、10-4とする。
結局、Gリーグの試合結果は5回裏終了までのスコアになったが、6回表にマシンガンズは驚異的な粘りを見せる。四球で溜めたランナーを次々とタイムリーで返す見事な攻撃で、なんと大量8得点。惜しくも時間切れでカウントされなかったものの、打線の破壊力を見せつけた。
ハーツ打線は筒井〔左下〕が3安打、今泉〔中下〕が2安打、3割バッター兵藤〔右下〕も堅実にヒットを放ち、久しぶりの実戦だったわりには、コンスタントに安打も出て、打線のつながりが感じられた。
この日の勝利で南海ハーツはGリーグ4勝2敗となり、TEAMシゲルと並び、あしたばも4勝3敗で迫っている。優勝争いは、この3チームに絞られた格好だ。この後の直接対決2試合がとても大事になってくる。
秋の長雨に泣かされたハーツだが、野球に飢えた戦士は、10月の初試合で躍動した。いいかたちで、Gリーグ終盤戦に挑んでいきたい。
【文責・背番号6】
2018.09.08
09月08日 あしたば戦 8-3
2018年09月08日 15:00~17:00
下高井戸運動場B面(ホーム)
Gリーグ 第5戦
【南海ハーツ vs あしたば】(1試合目)
A 000 30(2) 3
H 002 51(x) 8
投:住吉〔勝〕→高松〔S〕
捕:横井→綿貫
本塁打:安藤(あ)、住吉(ハ)
三塁打:長堂(あ)、横井(ハ)
二塁打:なし
1 (左)久原【24】
2 (二)綿貫【14】
3 (投)住吉【51】
4 (三)高松【49】
5 (一)筒井【18】
6 (捕)横井【 6 】
7 (遊)柴川【 4 】
8 (中)今泉【63】
9 (右)永山【36】
10(指)兵藤【23】
☆Gリーグ表彰☆
最優秀=住吉(南海ハーツ)
優秀=今泉(南海ハーツ)
優秀=安藤(あしたば)
★ハーツ三賞★
殊勲賞=住吉(前半の好投と、逆転満塁ホームラン!)
敢闘賞=高松(値千金の先制打と、ナイスセーブ)
敢闘賞=横井(今季初長打と、捕手でも貢献)
敢闘賞=今泉(左へ右へ、見事なマルチ安打)
守備賞=横井(俊足恵美選手の盗塁を阻止)
山平賞=柴川(貴重なダメ押し適時打)
首位のTEAMシゲルを追うには、両チームとも負けられない一戦。
南海ハーツ対あしたばは静かな立ち上がりとなった。
ハーツ先発の住吉は、初回からコンビネーション良く、相手に的を絞らせないピッチング。ランナーを背負った場面で三振を奪うなど〔左下〕、あしたば打線に点を与えない。バッテリーを組んだ横井も、何とか住吉投手を盛り立てたい気持ちで、俊足の恵美選手の二盗を阻み〔中下〕、守備のリズムは良い。一方、あしたば先発の安藤投手も負けていない。こちらも力強い速球で三振を奪い〔右下〕、3回表まで両チームはゼロ行進。
試合が動いたのは3回裏。先頭の永山が三塁強襲ヒットで出ると〔左下〕、ハーツは二死満塁とし、迎えるは通算500本安打のMr.南海。4番高松はいつもの勝負強い打撃で、均衡を破る先制のレフト前ヒット〔中下〕。そして続く筒井のサードゴロ時に、二塁ランナー住吉のスピード感あふれる走塁が冴えた。三塁ベースを踏む東岡選手より一瞬早くサードに滑り込み〔右下〕、この間に兵藤が生還。貴重な2点目となった。
しかし互いに好敵手と認め合う両チーム。あしたば打線も黙ってはいない。4回表、一死から3番長堂選手が特大のレフト越え三塁打〔左下〕でチャンスメイク。4番三好選手の死球を挟み、5番安藤選手がバット一閃〔中下〕。レフトの頭上を越す会心の当たりは逆転3ランホームランとなる〔右下〕。
先制、逆転と目まぐるしい展開となり、3-2とあしたばがリードして迎えた4回裏。ここでドラマが待っていた。先頭の柴川が四球で出塁すると、続く8番今泉は技ありの三遊間ヒット〔左下〕。またも二死満塁となり、2番綿貫がきっちり四球を選び、同点。そして3番住吉に回ってくる。先ほどは打者・安藤選手にやられたが、今度は投打が入れ替わり、リベンジのチャンス。ここ数年で長打力を身に付けた住吉が放ったラインドライブの打球〔中下〕はレフトのグラブの先を越え、そのままフェンスまで転々。俊足の住吉は前の走者・綿貫に迫る勢いで、ランニング満塁ホームラン!〔右下〕 ハーツは7-3と再逆転。
5回裏のハーツは、代わった恵美投手から6番横井がレフト越えの三塁打〔左下〕。実は横井はこの打席が今シーズン初の長打。ここ数年で単打ばかりになっていたことを内心気にしていたが、秋を前に吹っ切れた格好だ。そして7番柴川〔中下〕はセンター右へのヒットで、貴重な追加点をたたき出す。続く今泉〔右下〕が今度はライトへのマルチ安打で、ハーツ打線は最後まで集中力を切らさなかった。
試合は6回表まで進むも、時間切れで裏にはたどり着けず、スコアは5回終了時の8-3で南海ハーツが勝利。5回から登板した守護神・高松〔左下〕が、抑えバッテリーの女房役を務める綿貫〔右下〕とともに締めた。
この試合、面白い数字のマジックもあった。両軍先発の、あしたば・安藤投手〔左下〕は背番号15、ハーツ・住吉投手〔右下〕は51。反転すると互いの背番号となる二者が、ともに前半は好投し、打者として打ち崩したのもこの二人。違いはホームラン時のランナーの数だけ。その1点の差が、そのまま勝ち負けにつながったようにも見えた。
チーム力に差がない(フリーマッチでは、むしろあしたばさんのほうが良い結果を出している)2チームだからこそ、勝敗の境目はごくごく小さなもの。コインを裏返したら、試合の風向きも一気に変わる。二刀流を地で行く15番と51番の背中が、野球の面白さと怖さを教えてくれたような、印象深い試合だった。
【文責・背番号6】
2018.08.25
08月25日 ラッキーストライクス戦 8-8
2018年08月25日 14:30~16:30
東台野球場B面(ホーム)
フリーマッチ
【南海ハーツ vs ラッキーストライクス】
H 022 04 8
L 043 1x 8
投:住吉
捕:横井
本塁打:なし
三塁打:なし
二塁打:藤本
1(中)久原【24】
2(三)兵藤【23】
3(投)住吉【51】
4(一)筒井【18】
5(捕)横井【 6 】
6(遊)柴川【 4 】
7(二)藤本【 5 】
8(左) 森 【 0 】
9(右)永山【36】
★ハーツ三賞★
敢闘賞=藤本(先制の2点二塁打)
山平賞=久原(好判断の本盗含め3盗塁)
山平賞=横井(技あり適時打&フルマスク)
猛暑日の中、9人でのゲーム。ハーツは最終回表に同点としたが、ここで時間切れとなった。
先制したのはハーツ。2回表、敵失と四球などで作った一死二、三塁の好機に、藤本〔左下〕がライト線に落とす二塁打を放って2点を奪った〔右下〕。
しかし、ハーツは守備が持ちこたえられなかった。この日は、フライの上がり際が強烈な日差しと常に重なって見えなくなってしまうコンディションで、守備陣はかなり苦労した。2回には3安打2四死球に失策も絡み、4失点で逆転されてしまう。
ハーツはそれでも、3回表に四球で出た久原が二盗、三盗。続く兵藤も四球の一、三塁から、二盗を仕掛けた兵藤が一、二塁間に挟まれる間に判断よくホームを陥れて1点差〔左下〕、その後、二死三塁とすると、横井がタイミングを外されながらも変化球をうまく拾って左前へ落とす適時打で同点とした〔右下〕。
だが、その裏には再び長打に守備陣の失策が重なりハーツは3失点、4回にもセカンド横をゴロで抜く本塁打を打たれて1点と差をつけられた。ハーツは5回表に2番手以降の投手から四死球を選んで〔左下〕同点とするが〔右下〕、時間切れとなった。
実はこの日は、ハーツは四死球は多く選んだものの、ヒットはわずかに2本。守備でもまずいプレーが多く出た上、走塁でも場面にそぐわない盗塁死が出るなど、細かく見れば課題はいろいろ噴出したゲームではあったが、この日に関しては、プレーどうこうより、とりあえず猛暑日の中、9人でのゲームを、熱中症になる人を出さずに何とか乗り切った、ということが先だったといえるかもしれない。
この日はさまざまな状況が重なり、猛暑日に9人でゲームに臨むことになったが、ゲームのクオリティーを保つ意味でも、やはりできればこの設定は避けたいところ。また、この日は住吉〔左下〕-横井〔右下〕のバッテリーが結果的に完投&フルマスクと頑張ってくれたが、猛暑日にはできればバッテリーはリレーを考えるなり、一度以前にやったように、間に休憩時間を挟むなり、を考えるべきかと思う。プレーに集中できる環境を整える意味でも、そのあたりはもう少し考えていきたいところだ。
【文責・背番号5】