週刊ハーツ
カテゴリーアーカイブ
2025.06.14
06月14日 中野マシンガンズ戦 3-11
2025年6月14日(土)15:00~17:00
世田谷公園A面(ホーム)
第14戦《Gリーグ第6戦》
【南海ハーツ vs 中野マシンガンズ】(1回戦)
M 041 6|3 11(14)
H 111 0|x 3
投:矢野〔負〕-土屋-小林-横井
1 (三)高松【49】
2 (遊)小林【61】
3 (二)横井【 6 】
4 (投)矢野【32】
5 (捕)筒井【18】
6 (左)加藤【43】
7 (右)土屋【51】
8 (一)丸山【39】
9 (中) 黄 【47】
☆Gリーグ表彰☆
最優秀=下田選手(中野マシンガンズ)
優秀=小田切選手(中野マシンガンズ)
優秀=小林選手(南海ハーツ)
MGP=菊地選手(中野マシンガンズ)
★ハーツ表彰★
敢闘賞=小林(先制犠飛に、志願の登板)
敢闘賞=矢野(先発で3回1/3を懸命に投げる)
守備賞=高松(好判断で153のゲッツー)
守備賞=土屋(最終回の大飛球を好捕)
守備賞=筒井(守備の要で投球、送球を何度も好捕)
南海ハーツのGリーグ第6戦は、まず空のご機嫌と睨めっこ状態から始まった。今シーズンは雨に泣かされ、5月は3試合が中止。この日も小雨がぱらつき、判断が難しかったが、中野マシンガンズさんとも相談し、決行へ。
ハーツの先発マウンドに登ったのは矢野〔中〕。ここ最近はリリーフでナイスピッチングを続けている。1回表、先頭打者こそ四球で出塁を許すものの、クリーンアップから2三振を奪い、無失点スタート。
1回裏、矢野に先制点をプレゼントしたいハーツは、1番・高松〔左〕がきっちり四球を選ぶ。高松が握る青色のバットは、南海ハーツ殿堂入りを果たしている小島選手(背番号7)から頂いたものだ。この試合の前日、高松から小島さんと親交のあったハーツメンバー宛てに訃報のお知らせが届いた。今年の春、突然だったそうだ。愛弟子の山口から伝えられたとのこと。渡部、成岡、筒井から小島さんの思い出のエピソードとお悔やみの言葉が立て続けに届く。ハーツ創設期からホットコーナーの三塁を守り続け、その堅実な守備は羨望の的だったという。シュアな打撃も含め、ハーツの球史に残る名プレーヤー。その後、三塁手を引き継いだのが高松だった。だからこそ、この出塁は高松にとっても意味のある一打席になったに違いない。大切なランナーを三塁に置き、2番の小林〔中〕が大きなフライをセンターへ打ち上げる。本塁への送球をしっかり見て、逆方向へ駆け抜けた高松の好走で〔右〕、ハーツは貴重な先制点。
良い流れで初回の攻防を終え、波に乗りたいハーツだったが、相手は強打と堅守のマシンガンズ。2回表、すぐに反撃に出る。まずはじっくり球を選び、無死一二塁。ここでハーツに好守が出て、投ゴロを矢野が素早く三塁へ投げ一死、受けた高松は機敏に一塁へ送球。これがタイミングぎりぎりでのゲッツーとなり、流れはハーツへと思われたが、強打の助っ人選手が特大三塁打を放ち、1-1の同点に。何とか持ちこたえたいハーツだったが、二死満塁から巧打の石井選手がきれいにセンターへ弾き返し逆転。菊地選手にもタイムリーが出て、マシンガンズが4-1とリードする。
2回裏、点差を縮めたいハーツは、先頭の土屋〔左〕がしっかり球を見極め、四球出塁。今年からマシンガンズに加入した、サウスポーの小田切投手〔中〕に立ち向かう。土屋が二盗を決め、続く丸山〔右〕はセンターへ抜けそうなゴロを放つ。しかし守備範囲の広い石井遊撃手がセカンドベース上で追いつく。ダメかと思われたが、一塁送球が逸れる間にハーツはラッキーな追加点で2点差に迫る。
マシンガンズは3回表にも1点を加えるが、ハーツもその裏に4番の矢野〔左〕が四球を選び、二盗、三進でチャンスメイク。そして加藤〔右〕は投手の左へゴロを放つ。ここは小田切投手が右手を懸命に伸ばしグラブの先でキャッチ(好プレー)、しかし一塁送球が逸れてしまい、矢野が生還。ハーツは2回に続き、幸運な得点で3-5とし、マシンガンズに引き離されない。
ここまではどちらに勝利の女神が微笑んでもおかしくない展開だったが、4回表に試合は大きく動く。粘り強く投げ続けていた矢野に対し、一死から菊地選手、葛西選手が連打で二三塁に。ここで下田選手が矢野の変化球にうまくバットを合わせ〔左〕、前進守備の小林遊撃手の右を抜ける技ありの一打で2点を追加。マシンガンズが流れをぐっと引き寄せる。その後満塁となったところで、ハーツは投手を土屋〔中〕にスイッチ。もともと継投は構想にあったが、一死満塁の場面での登板は酷だった(監督として申し訳ない)。2者に投げ6点差になったところで、小林〔右〕が志願の登板。しばらくマウンドから遠ざかっていたが、さすが昨年のGリーグMVP、持ち前の制球力と変化球の切れで、フルスイングの橋口選手を打ち取る。しかしこの後エラーもあり、マシンガンズはこの回3投手から6点を奪い11-3とし、大きくリードを広げた。
ハーツ最後の攻撃となった4回裏も、粘りのピッチングの小田切投手を打てず、完投を許す。右の菊地投手に、左の小田切投手が加わり、もともと堅守のマシンガンズはさらに強くなった。得点圏での波状攻撃も健在だ。試合は5回表まで続き、最終回は横井〔中〕が登板するが、先頭から四球を続けてしまい、「四球で溜めた走者を返されてビッグイニング」というハーツ投手陣の課題があらためて浮き彫りに。しかし最後に守備陣が頑張り、土屋がライトへの大きなフライを好捕、小林も広い守備範囲で最終打者をアウトにし、この回3失点で試合を終える。
中野マシンガンズが11-3(4回表裏まで)で南海ハーツを下し、4勝1敗で永福コルセッツと並び、上位を快走。ハーツはGリーグの半分を終え、3勝3敗の五分に。7月2週目からGリーグ3連戦が待つハーツは、どんどん暑くなる気候にも負けず、あしたばを含めたAクラスのチームを追いかけていきたい。今年のGリーグでは既に多くの投手が登板を果たしている。一試合一試合が経験であり、この先、数年を見据え、ディフェンス力を高めていきたい。シニア強化試合、ヤング強化試合と、それぞれの特徴を生かしたゲームをこなしつつ、その成果を公式戦で見せていこう。
文責【6】
2025.06.07
06月07日 TEAMシゲル戦 10-6
2025年6月7日(土)11:00~13:00
台東リバーサイドスポーツセンターA面(ビジター)
第13戦《Gリーグ第5戦》
【TEAMシゲル vs 南海ハーツ】(2回戦)
H 242 020|0x 10
S 131 010| 6
投:小西〔勝〕-矢野
1 (三)高松【49】
2 (捕)小林【61】
3 (遊)矢野【32】
4 (一)筒井【18】
5 (投)小西【29】
6 (左)横井【 6 】
7 (中) 黄 【47】
8 (二)兵藤【23】
9 (右)丸山【39】
☆Gリーグ表彰☆
最優秀=横井選手(南海ハーツ)
優秀=小西選手(南海ハーツ)
優秀=合力選手(TEAMシゲル)
MGP=兵藤選手(南海ハーツ)
★ハーツ表彰★
殊勲賞=矢野(満塁走者一掃のタイムリー三塁打に好リリーフ!)
殊勲賞=小西(先発で5回を粘りのピッチング、勝利投手!)
技能賞=兵藤(2回先頭でチャンスメイクのセンター前ヒット)
技能賞=丸山(きれいに振り抜き、ライトの頭を越えるヒット)
技能賞=高松(よく走り内野安打で、ダメ押しの1打点)
守備賞=兵藤(643のゲッツー&バックアップで好送球)
守備賞=矢野(643ゲッツーの起点)
2勝2敗で迎えたGリーグ第5戦。TEAMシゲルさんとの2回戦だ。南海ハーツは1回表、二死満塁から6番の横井〔中〕が投手の足元を抜くセンター前ヒットで2点を先制。
ハーツの先発は、前回のGリーグで三者連続奪三振を記録し、ストレートに切れが出ている小西〔中〕。初回はエラーなどで1点を失うも、投球自体は安定していて、長いイニングを任せられそうな予感。
2回表、先頭の兵藤〔左〕がセンターの前へ打球を運び出塁。続く丸山〔中〕もきれいにバットを振り切り、右翼手の頭上を越えるクリーンヒット。シニア勢がチャンスメイクし、一死満塁から3番・矢野〔右〕がセンター右へ鋭いライナーを放ち、走者一掃のタイムリー三塁打。5-1とリードを広げる値千金の一打となる。
なおもチャンスが続き、4番の筒井は高々とレフトヘフライを打ち上げる〔中〕。犠牲フライかと思われたが、レフトは強肩の佐々木選手。三塁ランナーの矢野は自重するが、肩が良すぎて送球は大きく逸れる。この間に矢野が生還し、惜しくも筒井の打点とはならなかったが、この1点も貴重な追加点に。
シゲル打線も毎回のように粘りを見せ、2回裏には長距離砲の合力選手がこちらも満塁走者一掃のタイムリー二塁打。6-4の2点差に迫られたハーツだが、3回表には先頭の横井〔中〕の安打からエラーと暴投で2得点。3回終了時点で8-5となる。
5回表、ハーツは高松〔左〕のショート内野安打と小林のセカンドゴロ間に2点を追加し、10-5とする。先発の小西はランナーを背負いながらも粘りのピッチングで5回まで投げ、10-6とリードを保ったままリリーフの矢野へ。マウンドを引き継いだ矢野〔右〕は制球が良く、6回を三者凡退。試合は7回表まで進んだが、打者3人目で時間切れとなり、スコアは6回終了時の10-6で南海ハーツがTEAMシゲルに勝利した。
これで南海ハーツはGリーグ3勝2敗に。今季はあしたばさんがスタートダッシュ。好投手の牧野選手を擁する永福コルセッツさんも着実に白星を積み上げ、2チームが4勝1敗で首位を走る。中野マシンガンズさんも3勝1敗と好調だ。ハーツも一つひとつ勝ちを重ね、上位チームを追いかけていきたい。現在はベテランとヤングの力が噛み合って、良い試合ができている。次週は強豪マシンガンズとの1回戦。厳しい戦いになると思うが、この日に集まったメンバーで全力を尽くし、勝機を見出したい。
文責【6】
2025.06.01
06月01日 東交・シニア戦 5-7
2025年6月1日(日)8:00~9:20
落合中央公園(三塁側)
第12戦《シニアリーグ第1戦》
【東交・シニア vs 南海ハーツ】
H 100 04 5
T 060 1x 7
投:兵藤〔負〕-横井
1 (三)高松【49】
2 (遊)横井【 6 】
3 (二)綿貫【14】
4 (捕)筒井【18】
5 (中)成岡【11】
6 (左)松尾【17】
7 (右)岩田【36】→西野【42】
8 (一)丸山【39】→中原【44】
9 (投)兵藤【23】
監督:藤本【 5 】
★ハーツ表彰★
敢闘賞=高松(先制点生むいきなりの二塁打含む2安打)
敢闘賞=綿貫(鮮やかな右打ちで先制適時打含む2安打)
敢闘賞=松尾(二死満塁から2点差に迫る2点適時打)
技能賞=兵藤(最終回、内野安打で猛反撃のきっかけ)
技能賞=筒井(最終回、満塁のチャンスに火の出るような左前適時打)
技能賞=成岡(最終回、炎の4連打を3人目としてつなぐ)
守備賞=筒井(捕手前の当たりを好判断で処理し捕ゴロに)
守備賞=高松(強いゴロをショートバウンドでうまく処理)
守備賞=丸山(ファーストで難しい送球にも好捕連発)
守備賞=西野(ポジショニングよく、ライトで大飛球を好捕)
辻本賞=森(スコア記入。敵味方問わず50歳以上のプレーヤーたちの可能性に感動。生きがいを見出す)
昨季全4試合2ケタ失点と苦しんだシニア勢が奮起した。午前8時開始の東交・シニアとの今季シニアリーグ初戦は5-7と惜敗。藤本監督体制公式戦初陣で、勝利には届かなったが随所に好プレーを見せた。
相手は50歳以上と思えぬほど動きにキレがある選手が多数いた。2回には3番打者が右翼フェンス直撃のすさまじい打球を放ったり、守っても制球力の良い右腕を中心に無失策。そんなチームにハーツシニア勢は全員が個性を発揮し食らいついた。
まずは初回。先頭・高松〔左〕がいきなりの二塁打。1死後、3番に座る綿貫〔右〕が得意とする流し打ちで、右翼前へ運び、高松が激走し先取点となるホームを踏んだ。一塁コーチャー・岩田の走者を鼓舞する「リーリーリー」の掛け声も健在で、ハーツ打線が相手投手の立ち上がりを攻め立てる。
その裏の守りも先発・兵藤〔中〕が踏ん張った。先頭に四球を出し、二盗、三盗を決められるも後続を2三振に取るナイスピッチング。2回も遊ゴロ、一飛に仕留めテンポ良く2アウトを取った。しかし、ここから一気に相手打線に流れが傾く。打ち取ったかに見えた打球が失策を誘発したり、内野安打になったり…。不運な打球と四球で2死満塁となると、そこから5連打を浴びまさかの6失点。藤本監督が試合後、反省の弁をのべたが、兵藤の内容が悪くなかっただけに、継投の見極めも難しかった。
一方的な試合展開もよぎる中、3、4回は横井〔左〕が無安打1失点の好リリーフ。粘りの投球にバックもキッチリ応え、三塁・高松〔中〕はジャンピングスローを決めるなど4つのゴロを処理。逸れた送球は一塁・丸山〔右〕がきっちりカバーする阿吽の呼吸でアウトを積み重ねた。途中から右翼に入った西野も前の打席でフェンス直撃の打球を放った3番打者の大飛球を的確なポジショニングで好捕。リズムの良い守りで最小失点にとどめ1-7で5回の攻撃に突入した。
5回の先頭は代打・中原〔左〕。相手の好守に阻まれるも鋭い打球を左翼へ放ち、チームを勇気づける。続く兵藤〔中〕が内野安打で出塁すると、高松〔右〕がこの日2本目の安打を左前へ。
さらに3番・綿貫〔左〕が徹底した右流し打ちで満塁に。綿貫は今季、打率.750の驚異的な打撃を見せており、このヒットで記念すべき南海ハーツ通算400安打を達成(高松、松尾、筒井に次ぐハーツ史上4人目)。技の綿貫の後は筒井〔中〕が剛打を発揮。4番にふさわしい左前へ力強い打球を放ち5点差に。さらに成岡〔右〕も中前適時打で続き点差を4とした。
ここで打席に迎えるは6番・松尾〔左〕。きっちり、ボールを引きつけて捉えた打球は中前へ。三走・綿貫〔中〕、二走・筒井〔右〕に続き、成岡も快足を飛ばし一塁から一気にホームを狙ったが、三本間で挟殺となり惜しくもアウト。時間切れで、試合終了となった。
あと2点及ばなかったが、収穫はもりだくさん。兵藤、横井がしっかり試合を作り、取れるアウトをキッチリ取れば勝負できることを証明した。加えて、5回2死から藤本監督が「炎の4連打」とたたえた猛打を含む1イニング6安打4得点の攻撃は見事。元気の良い攻守での声掛けは絶えず、途中出場の選手たちもキッチリと仕事を果たし最後まで雰囲気良く戦えた。
ハーツシニア勢の爆発力と潜在能力、伸びしろは十分。守備、走塁面などの課題もしっかり見えただけに、次戦こそ藤本体制初勝利を。期待は膨らむばかりだ。
文責【0】
2025.05.24
05月24日 永福コルセッツ戦 2-5
2025年5月24日(土)15:00~17:00
玉川野毛町公園(ホーム)
第11戦《Gリーグ第4戦》
【南海ハーツ vs 永福コルセッツ】(1回戦)
C 050 000 0 5
H 000 020 0 2
投:高松〔負〕-矢野-小西
1 (左)加藤【43】
2 (中) 黄 【47】
3 (投)高松【49】
4 (三)小西【29】
5 (遊)矢野【32】
6 (二)小林【61】
7 (右)成岡【11】
8 (指)横井【 6 】
9 (捕)筒井【18】
10(一)丸山【39】
☆Gリーグ表彰☆
最優秀=牧野選手(永福コルセッツ)
優秀=松田選手(永福コルセッツ)
優秀=筒井選手(南海ハーツ)
MGP=須藤選手(永福コルセッツ)
★ハーツ表彰★
敢闘賞=筒井(唯一外野へ運ぶ完璧なヒット)
敢闘賞=矢野(3回1/3を好リリーフ)
敢闘賞=小西(三者連続奪三振含む2回零封)
技能賞=成岡(5回、二盗&三盗でホームを踏む)
技能賞=小林(全力疾走で一塁内野安打)
守備賞=加藤(見事なポジショニングで左飛を何度も好捕)
Gリーグ2勝1敗同士で対戦する南海ハーツと永福コルセッツ。ハーツは高松、矢野、小西の3人が先発候補だった。速球派の矢野か小西に託す案もあったが、4月26日の新宿ブンブン戦で完投しチームを勝利に導いた高松の制球力に期待し、内外野の守りを固める布陣でハーツは試合に臨んだ。
1回表、マウンドに登った高松〔中〕は落ち着いたピッチング。そしてレフトの加藤が抜群のポジショニングで3本の左中間へのフライをすべて好捕。無失点スタートで、まずは良い流れ。
1回裏、新1・2番コンビの加藤(打率1位の5割越え)・黄(打率2位の4割越え)で塁を賑わせたかったが、コルセッツ先発の長身・牧野投手は直球が走り、コントロールも良く、二者連続奪三振のロケットスタート。三者凡退で、初回から手強い相手という印象。
2回表、コルセッツは丁寧にボールを見て、四球でランナーを溜める。しかし高松もフライで二死を取り、二三塁という状況。ここで松田選手がしぶとくライト前に落とし、二者生還。コルセッツが2点を先制する。この後も粘り、ランナーが溜まったところで投手が矢野に交代。結局コルセッツは5点を挙げて、試合を優位に進める。
しかしここから矢野〔左〕は3回1/3を自責ゼロ、継いだ小西〔右〕も三者連続奪三振を含む2回零封。コンスタントにヒットを放つコルセッツ打線に決め手を与えず、ハーツ打線の反撃を待つ。
対する牧野投手は絶好調。3回8人目までパーフェクト。しかし漢・筒井が意地を見せる。自慢のフルスイングで三遊間を破るクリーンヒット〔中〕。それでも牧野投手は全く崩れない。4回まで危なげなく無失点投球。
苦しい展開は続いていたが、ハーツの内野陣は投手を盛り立てる。5回表、無死満塁のピンチで小林遊撃手と小西三塁手がともに落ち着いた動きで本封。二死満塁で黄中堅手がフライを前進ランニングキャッチでコルセッツに点を与えない。
続く5回裏、一死から小林〔左〕が一塁内野安打で出塁すると、二盗後に成岡〔右〕のサードゴロエラーでホームイン。出塁した成岡も積極的に走り、二盗、三盗を成功させ、捕手の送球エラーで生還。俊足の二人が脚を生かし、2点を返す。
何とか3点差を追いつきたいハーツだったが、牧野投手は6、7回も三者凡退で付け入る隙がなく、試合は2-5のままコルセッツがハーツに完勝。この先も牧野投手が主戦として各チームに投げていくとすると、コルセッツは優勝争いに絡んでくるだろう。野球は投手が良いと、それだけでかなり有利なスポーツだが、ハーツ打線も次回は策を練っていかねばならない。
ハーツ投手陣で光明は、矢野と小西がともに素晴らしい投球を見せたこと。先発とリリーフではプレッシャーも異なるが、二人は近いうちにGリーグでの先発機会が回ってくるだろう。この日のように守備陣が投手を支え、打線がしっかり点を取っていくこと。牧野投手には抑えられたが、3割打者が6人いるハーツメンバーの打撃の調子は決して悪くない。5月末のヤング強化試合、6月初めのシニアリーグで、若手とベテランがともに調子を上げ、6月のGリーグ2試合に挑んでいこう。
文責【6】
2025.05.03
05月03日 南海ハーツ&あしたば混合紅白戦 紅12-8白
2025年5月3日(土)15:00~18:00
東台B面(ホーム)
第10戦《南海ハーツ&あしたば混合紅白戦》
【紅組 vs 白組】
W 202 000 130 00 8
R 020 421 030 00 12
白:安藤-佐藤〔負〕-加藤-兵藤-小西
紅:恵美-進太郎-恵美〔勝〕-土屋-横井-若林-矢野-進太郎
《白組》
1 (左)福田【H9】
2 (遊)加藤【H43】
3 (投)安藤【A15】
4 (三)小西【H29】
5 (一)友廣【A54】
6 (中)佐藤【A10】
7 (二)兵藤【H23】
8 (右) 黄 【H47】
9 (指)鈴木【A13】
10(指)池内【H】
11(捕)筒井【H18】
《紅組》
1 (三)進太郎【H】
2 (左)加島【A9】
3 (一)丸山【H39】
4 (指)山口【H31】
5 (投)恵美【A0】
6 (遊)成岡【H11】
7 (右)土屋【H51】
8 (二)若林【A4】
9 (中)矢野【H32】
10(捕)横井【H6】
11(指)三好【A1】
Gリーグチームとの混合紅白戦。第2弾は、あしたばさんと実現した。前日午後に大量の雨が降り、この日の東台は前のコマまでグラウンド不良のため中止に。15時スタートが幸いした。
紅組の監督は横井、白組の監督は筒井で、それぞれにスタメンを練って、プレーボール。
紅組の先発はGリーグ屈指の好投手・恵美選手〔左〕。1回表、最初の打者2人をしっかり抑えるが、白組のクリーンアップが力を発揮する。まず3番・安藤選手がサードとショート後方に技ありのヒット〔中〕。続く4番・小西選手はセンターへ鋭い当たりのヒット〔右〕。小西選手が二塁をうかがう間に、安藤選手が好判断でホームイン。
さらに5番・友廣選手〔左〕のショート内野安打で二死一三塁とチャンスを広げると、6番・佐藤選手〔右〕がライトへきれいに運び、2点目。白組が幸先良く先制する。
白組の先発は、4月のハーツとのGリーグでも好投した安藤投手〔中〕。1回裏を危なげない投球で無失点。
紅組が反撃に出たのは2回裏。先頭の5番・恵美選手〔左〕がレフト越えの大きな二塁打を放つと、土屋選手〔中〕のサード内野安打で恵美選手が好走塁のホームイン。矢野選手〔右〕もしぶとくセンターの前に打球を運び、2-2の同点に。
3回表、最初の見せ場が訪れる。恵美投手が一死を取ったところで、白組の打席には久しぶりに参加の福田選手。ここで紅組は息子さんの進太郎投手(中学1年生)がマウンドへ〔中〕。進太郎くんはストレートだけでなく、変化球も交えながらお父さんと対戦。直球にはノビがあり、堂々とした投球。結果は惜しくも四球となるが、見応え十分だった。
白組の上位打線は好調で、2番・加藤選手が左中間へ会心の二塁打〔左〕。一死二三塁とすると、安藤選手〔中〕がレフトへタイムリーを放ち、勝ち越し。さらに小西選手〔右〕もレフト前タイムリー。白組が4-2とする。3回一死から再びマウンドに戻った恵美投手は、速球と切れのあるカーブで4回表を三者凡退。安定感のある投球で、味方の反撃を待つ。
4回裏、白組は佐藤投手が登板〔左〕。メインは外野手だが、もともと投手経験もあり、コントロールの良さが持ち味。白組らしくユニフォームも白でコーディネート。先頭の恵美選手は2打席目もバットコントロール良く、ショート右への内野安打で出塁〔中〕。続く成岡選手〔右〕はレフト線への美しい二塁打で、無死二三塁に。
ここでマリナーズユニフォームの土屋選手〔左〕が貴重な働き、右中間への2点タイムリーで4-4の同点に。佐藤投手は踏ん張り二死を取るが、三茶仲間の横井選手〔中〕がショート後方へ落ちるタイムリーで紅組が5-4と逆転。そして勝負強い三好選手〔右〕がレフト線へのタイムリー二塁打で6-4とする。
5回表から紅組は土屋投手にスイッチ〔中〕。この回こそピンチを広げるも、無失点で切り抜け、6回は三者凡退で監督の期待に応えた。
5回裏、白組・筒井監督はピッチャーに加藤選手を抜擢〔左〕。小学生以来の登板で、ほぼ未経験だったそうだが、上背もあり、投手らしい雰囲気。2番・加島選手〔中〕の安打、6番・成岡選手〔右〕のタイムリーなどで2点を失うが、今後経験を積んでいけば、ハーツの投手陣入りも大いに期待できそうだ。
白組は6回裏から兵藤投手が登板〔左〕。進太郎選手〔中〕のきれいなレフト前タイムリーで1失点となるが、7回は無失点投球。もともと球にノビがあり、きっちり結果を出すのはさすがだ。7回表に登板した横井選手〔右〕は、両チーム投手メンバーの中でいちばん不安定な投球をしてしまったが、土屋三塁手、恵美遊撃手の好守に助けられ、なんとか1失点で凌ぐ。
8回表、紅組はヤングメンバーの若林投手にスイッチ〔左〕。ツーアウトまではしっかり取るが、二死満塁から黄選手の押し出し四球があり、自称「みっちゃん(←若林くん)の師匠」、シゲちゃんこと鈴木選手〔右〕がレフト越えの大きな二塁打で2点を加える。若林投手はこのあとを抑え、8回表終了時で紅9-8白の痺れる展開に。
8回裏、白組はハーツの速球派、小西選手をマウンドに送る〔左〕。小西投手は三振を取れば、四球も出す投球で、押し出し四球のあと、3番・丸山選手〔右〕が勝利に近づく2点タイムリー。紅12-8白とするが、小西投手も意地のピッチングで、この回のアウトはすべて三振。
9回表、紅組のクローザーとして登板したのは矢野投手〔中〕。この日、いちばん球が走っていたのは彼かもしれない。速球のコントロールも良く、三者凡退で9回を締める。
本来はここで試合終了予定だったが、時間が多く残っていたため、エキストライニングに。その後は白組は小西投手が最後まで投げ、9回裏には三塁手に抜擢された黄選手が強肩を生かしたサードゴロ守備で両軍から拍手を浴びるなど、経験の少ないポジションでの好守で盛り上がった。紅組は矢野投手が10回も投げたあと、11回表は再び福田進太郎投手に託した〔中〕。ここで素晴らしいピッチング、なんと大人を三者凡退に仕留め、見事なクローザー役となった。
最終的には11回の表裏まで進み、12-8のまま試合終了。全選手、お腹いっぱい、3時間枠をしっかり使い、楽しめた混合紅白戦となった。互いによく知っているチーム同士だけに、この打者のときはどんなポジショニングで、など楽しめる要素もあり、同じチーム同士の投打の対戦もたくさん実現した。ゴールデンウィークの東台野球場に笑顔の花が咲き、みな満足そうに球場をあとにした。
文責【6】
【今週のベストショット by Tsucchy】
2025.04.26
04月26日 新宿ブンブン戦 14-7
2025年4月26日(土)15:00~17:00
世田谷総合運動場(ビジター)
第9戦《Gリーグ第3戦》
【新宿ブンブン vs 南海ハーツ】(1回戦)
H 052 25|5 14(19)
B 030 04|x 7
投:高松〔勝〕
1 (遊)小林【61】
2 (三)矢野【32】
3 (中)横井【 6 】
4 (指)筒井【18】
5 (投)高松【49】
6 (左)加藤【43】
7 (右) 黄 【47】
8 (捕)綿貫【14】
9 (二)兵藤【23】
10(一)丸山【39】
☆Gリーグ表彰☆
最優秀=高松選手(南海ハーツ)
優秀=綿貫選手(南海ハーツ)
優秀=岡田(浩)選手(新宿ブンブン)
MGP=兵藤選手(南海ハーツ)
★ハーツ表彰★
殊勲賞=高松(5回完投勝利4奪三振&4安打3打点の大活躍!)
殊勲賞=綿貫(すべて右打ち、二塁打含む4安打3打点!)
敢闘賞=加藤(4安打1打点3得点にレフトでも堅守)
敢闘賞=兵藤(勝負強くセンターへ2本のタイムリー)
技能賞=矢野(2安打でチャンスメイク、2得点)
技能賞=丸山(巧みなバットコントロールでライトへタイムリー)
守備賞=兵藤(ピンチでポテンヒットになりそうな二飛を好捕)
Gリーグ1勝1敗で迎えた3戦目の対新宿ブンブン戦。いつも一筋縄ではいかず、点の取り合いでの根比べ(コンクラーベ)だ。
一回表南海ハーツの攻撃。2安打で満塁になるも無得点。
南海ハーツ先発は高松投手〔中〕。こちらも2K、出塁させずの上々のピッチング。
静かに始まるも、2回表綿貫〔中〕のヒットから始まり5得点。その裏、やはりブンブンさんの攻撃で3得点。全く5得点ではセーフティリードとはならず。
そこを分かっている南海ハーツ。その後毎回得点を重ねて14対7の快勝。また、新加入の加藤〔左〕が4安打。ベテラン高松〔中〕、綿貫〔右〕のバッテリーもお互い方角が違う狭角打法で4安打。
途中強い雨が降る中、高松投手が完投。最後に力が尽きたのか、高松投手が矢野選手のところに歩み寄り「ピッチャー交代しない?」みたいな素ぶりをみせるが、なんとか投げ切った。シニア戦時間(1時間半)なら持ちそうだ。
話は変わるが、メジャー行っての菅野がスゴイ。こんなキレッキレの変化球を投げていた?という球を投げている。ジャイアンツのここ最近の不動のエースは分かっていたが、メジャーに行って、こんなにキレッキレの変化球を自信満々に投げられるピッチャーだとは思わなかった。槇原とかもあったが、菅野もストライク入っているのに、不満顔しているイメージだったが、メジャーはファーストストライクからぶん回すから合うのだろう。
メジャーリーグから南海ハーツの話に戻すが、高松投手も歳を重ねて変わり身があるかもしれない、というのを今回捕手として受けていてあった!? 得意の球速は変わらないがクイックモーションだけで速い球を投げてるつもりもなく正攻法投球法でいった。今年のシニア戦で投げるかは分からないが期待はなきにしもあるでいきましょう!
文責【14】
2025.04.19
04月19日 鬼道衆戦 5-8
2025年4月19日(土)11:00~13:00
東台B面(ビジター)
第8戦《シニア強化試合》
【鬼道衆 vs 南海ハーツ】
H 002 030 0 5
K 103 031 x 8
投:横井-矢野〔負〕
1 (三)中原【44】
2 (二)池内【助】
3 (左)西野【42】
4 (捕)筒井【18】
5 (投)横井【 6 】
6 (遊)矢野【32】
7 (中)加藤【43】
8 (右) 黄 【47】
9 (指)太田【16】
10(一)藤本【 5 】
★ハーツ表彰★
敢闘賞=横井(投げて4回自責1。打って一時逆転の三塁打含む2安打3打点)
敢闘賞=中原(復帰戦いきなりの三塁線突破含むマルチ安打)
技能賞=加藤(一時逆転打となる2点適時打)
技能賞=藤本(お待たせしました、通算300安打達成)
守備賞=加藤(初マスクでファウルフライを好捕)
晴天の東台野球場。真夏並みに暑くなるという予報の中、鬼道衆さんとのマッチメイクで行われたシニア強化試合。
この試合、シニア監督(兼選手)の藤本は「通算300本」に王手をかけて臨む。シニアメンバーたちは自らの課題やテーマに取り組む試合となる。ヤングメンバーは自分たちの力をのびのびと出してもらえればOK。
結果から言えば、藤本は見事「通算300本」を達成! ハーツの歴史にまた名を刻んだ。この先も350、400本と記録を伸ばしていってもらいたい。チームとしてはそんな藤本に勝利を届けたいところだったが、試合は5-8で敗戦。ただ、点を取り合う拮抗した試合だった。
先攻ハーツの攻撃、1回、先頭の中原。ほぼ1年ぶりの参戦ということで不安な様子も、いきなり三塁線を破るヒット〔中〕。幸先のいいスタートとなった。しかしこの回、後は続かず無得点。
1回裏鬼道衆の攻撃。ハーツ先発は横井〔中〕。横井のテーマはなるべく回数を投げること。鬼道衆1番はボテボテの内野安打で出塁、2番も出塁、3番フォアボールといきなり満塁のピンチを招く。続く4番打者にはサードゴロを打たせるも、サードからのホーム送球がワンバウンドとなり、1点を許してしまう。しかし横井は後続を連続三振&ショートフライに打ち取り、この回を1失点でしのいだ。
3回表ハーツの攻撃。先頭中原〔左〕、二打席連続のヒットで出塁。1アウト後、西野〔中〕センター前ヒットで1、2塁。筒井はセカンド後方へフライを打ち上げるも(インフィールドフライ)セカンド取れず、ランナー2、3塁。ここで横井〔右〕がセンターへの2点タイムリー三塁打で逆転!(ハーツ2-1)
3回裏鬼道衆の攻撃。先頭二飛失策から、次打者のセカンドゴロ送球エラー間に1点を返される。ここで相手4番打者にセンターを超えるランニングホームランで2点を追加される。鬼道衆再逆転(ハーツ2-4)。その後、2アウト満塁までピンチを広げるが、横井が粘りのピッチングで、最後はピッチャーフライに打ち取る。
4回表ハーツの攻撃。1アウト後、黄がセンター前ヒット〔左〕。2アウト後、「通算300本」がかかる藤本の打席。ここで藤本〔右〕は見事ライト前にクリーンヒット! 「通算300安打達成!」。2アウト1、3塁の逆転チャンスで今日2安打の中原へ。しかし中原はショートフライで無得点。
5回表、ハーツ先頭池内がサードエラーで出塁。西野フォアボール、筒井デッドボールでノーアウト満塁。ここで続く横井〔左〕が見事にセンター前ヒット! 池内が還り1点を返し、西野も果敢にホームを狙うがタッチアウト! 3塁へ達した筒井は足を痛め、ここで臨時代走。2アウト後、ランナー2、3塁から、加藤〔右〕がセンターに2点タイムリーヒット! この回3点を取りハーツ再逆転(ハーツ5-4)。
5回裏、ハーツはピッチャーを横井から矢野〔中〕へ交代。横井は4回をしっかりと粘って投げきり、お役御免(キャッチャーも筒井から加藤に交代)。矢野はデッドボールとフォアボールでランナー1、2塁とし、続く6番打者にレフト線へのツーベース、2者生還を許す。その後、2アウト3塁から、ファーフトゴロをもたつく間に1点を与えてしまう。しかし、この後は矢野がしっかり抑える。この回、鬼道衆が3点を奪い再逆転(ハーツ5-7)。
6回表、反撃したいハーツだが、ランナー出せず3者凡退に終わる。
6回裏、鬼道衆の攻撃。矢野、先頭にフォアボール。ワンナウトからサードゴロも送球エラーで2、3塁。続く打者もショートゴロだが、フィルダースチョイスで1点を献上。矢野は打者をゴロに打ち取っていたが、ハーツ内野陣の送球の課題が出てしまった(ハーツ5-8)。
7回表、3点を追うハーツ最終回の攻撃。ランナーを出していきたいところだったが、誰も出られず試合終了。
試合の総括としては、点を取られても取り返す、みんなでつなぐバッティングができたこと、横井が4回をしっかり粘って試合をつくったこと、藤本の通算300本達成が大変すばらしかった。
逆転された後の6回、7回の終盤の攻撃で、粘りを出せなかったことは惜しく、守備面では、ゴロやフライの捕球までは問題ないが、その後の送球に課題が出た。シニアメンバーたちは送球面を意識して取り組みたいところだ。
文責【44】
2025.04.12
04月12日 南海ハーツ&中野マシンガンズ混合紅白戦 白7-6紅
2025年4月12日(土)15:00~17:00
玉川野毛町公園(ホーム)
第7戦《南海ハーツ&中野マシンガンズ混合紅白戦》
【紅組 vs 白組】
W 100 114 7
R 002 022 6
白:菊地-矢野-石井〔勝〕
紅:赤木-橋口〔負〕
《白組》
1 (左)成岡【H11】
2 (遊)石井【M1】
3 (中)矢野【H32】
4 (捕)筒井【H18】
5 (投)菊地【M15】
6 (二)兵藤【H23】
7 (一)下田【M10】
8 (右)相川【M46】
9 (三)増田【M20】
《紅組》
1 (中)橋口【M7】
2 (右) 黄 【H47】
3 (遊)小林【H61】
4 (二)松原【M8】
5 (投)赤木【M19】
6 (三)横井【H6】
7 (左)大貫【M14】
8 (一)藤本【H5】
9 (捕)丸山【H39】
中野マシンガンズさんとの初の試み、混合紅白戦。両チーム9人ずつが集まり、シャッフルしての試合が実現した。中野マシンガンズの下田監督がいる側を白組、南海ハーツの横井監督がいる側を紅組として試合開始。
紅組の先発は赤木投手〔左〕。白組は先頭の成岡選手が四球で出塁。二盗、三盗を決めると、投球が逸れた間に果敢にホームへ走り、先制点〔右〕。写真が示すとおり、躍動感あふれる走塁で、肉離れから復帰した直後とは思えないほどのハッスルぶり。成岡はこの後も全出塁、計6盗塁と走りで存在感を見せた。
白組の先発は菊地投手〔中〕。南海ハーツが毎回苦戦する好投手。1回、2回と無失点の上々な立ち上がりだ。
3回表、白組は先頭の矢野選手〔左〕がセンターへゴロで抜けるヒットで出塁。無死二三塁とし、5番菊地選手の放った打球は右中間へのフライ。ここでライトの黄選手がよく追いつきランニングキャッチしたのがまず素晴らしかった。しかし三塁ランナーはハーツでトップクラスの走力を誇る矢野、犠牲フライで1点は間違いないと思われた。ところが黄のホームへの送球が完璧だった。友人の矢野をアウトにしてダブルプレー〔右〕。守備賞があったなら、最有力候補の衝撃的な肩を見せてくれた。
3回裏の紅組は橋口選手〔左〕のラッキーなライト前ヒットなどで一死二三塁としたところで、白組が矢野投手〔中〕にスイッチ。黄選手との対決では三振を奪い貫録を見せるが、3番の小林選手がセカンドへしぶとくタイムリーを放つ〔右〕。さらに二塁ランナー橋口の好走塁で紅組が2-1と逆転。
4回表、白組は相川選手がレフトへ痛烈なヒット〔左〕。赤木投手はここまでよく投げていたが、二死三塁から成岡選手の放った打球が三塁線を襲い〔右〕、横井がアウトにできず、2-2の同点に。
5回表から紅組は橋口投手〔左〕にスイッチ。小林捕手とのヤングバッテリーが実現する。この日の橋口投手はストレートが走り、変化球の制球も良い。白組クリーンアップから2三振を奪うが、二死三塁からいぶし銀の兵藤選手が狙いすました打球をライトへ放ち〔右〕、貴重な勝ち越しタイムリー。白組が3-2とする。
5回裏の紅組は1番からの好打順。2番の黄選手が矢野投手との2度目の対決で、きれいにセンターへライナーヒットを放つ〔左〕。三振と安打で二人の友情対戦は引き分けといったところか。二死となるが、4番の松原選手〔右〕がセンターへきっちり運び、盗塁で二三塁の見せ場を作る。
ここで打席に入るのは5番の赤木選手。最初の打席ではサードへの強烈なライナー。バットは振れている。鋭く振り抜かれた打球はレフトの頭上を越える値千金の逆転2点タイムリー二塁打〔左〕。ここまでの流れではMVP級の活躍だ。続く横井もセンターへライナーヒットを放ち〔右〕、紅組が押せ押せムード。
逆転、また逆転の紅4-3白で迎えた6回表、白組は最後の反撃に出る。二死満塁と攻め立て、打席には4番の漢・筒井。2年前の還暦試合では、対戦相手のマシンガンズさんが記念のTシャツを作ってくれて、満面の笑顔を見せた場面が忘れられない。マウンドには、在籍期間こそ被っていないが、会社の後輩となる橋口投手。渾身の一球にフルスイングで応えた打球は三遊間を破り、まず同点〔左〕。二塁ランナーの成岡選手が隙のない走塁を見せ、5-4と勝ち越しのホームイン。続く菊地選手もしぶとく2点タイムリー二塁打を放ち〔右〕、7-4と紅組を突き放す。
さあ時間的にも最後の攻撃となる6回裏の紅組。マウンドには前の回からクローザーとして登板している石井投手〔左〕。この回の先頭は藤本選手。ここまで通算299安打を放ち、あと1本で大台に乗る。紅白戦は年度の記録には載らないため、この日の達成はないのだが、しぶとくライトへヒットを放つ〔中〕。この安打で調子を上げ、早い時期に300本に到達するだろう。そして一死一二塁から3番の小林選手がやってくれた。この試合でただ一人の猛打賞となる左中間へのタイムリー〔右〕。中継の乱れもあり、さらに1点を追加し、なんと白7-6紅に。またもここでいい場面。石井投手対4番の松原選手。ヒットが出れば同点だったが、石井投手が粘りの投球で1点差を守りきる。
逆転、逆転、再逆転……さらに再逆転の手に汗握る好ゲーム。多くの選手がヒットを放ち、投手リレーも豪華、自チーム同士の投打の対決も実現し、脚で魅せた選手、守りで貢献した選手、それぞれが楽しみ、収穫を得た試合になったように思う。一緒に混合紅白戦の構想を練ってくれた、中野マシンガンズの下田監督に感謝するとともに、この日グラウンドに集まった18人全員にありがとう。参加メンバーが「また混合紅白戦をやりたいね」と言ってくれたのが嬉しかった。
試合後には両チームの合同飲み会を行い、二次会では、あしたばの加島さんが自由が丘で営むダイニングバー「ロトンダ」に移動し、カウンターにいたあしたば選手も含め、3チームでの交流が実現した。
この試合の前の時間帯では、同球場でエースハンターズさんとTEAMシゲルさんがGリーグを行っていて、さまざまな場面でリーグ7チームの親交が深まっている気がする。
ハーツは翌4月13日(日)早朝のシニアリーグは残念ながら雨天中止となってしまったが、日常の中に野球があり、その時間だけは仕事を忘れ、ナインが白球を追いかける。こんな楽しい日々を今シーズンも最後まで続けていこう。
文責【6】
2025.04.05
04月05日 あしたば戦 2-10
2025年4月5日(土)13:00~15:00
世田谷公園B面(ビジター)
第6戦《Gリーグ第2戦》
【あしたば vs 南海ハーツ】(1回戦)
H 002 000 0 2
A 140 401 x 10
投:土屋〔負〕-小林-矢野
1 (二)小林【61】
2 (投)土屋【51】
3 (三)横井【 6 】
4 (遊)矢野【32】
5 (捕)筒井【18】
6 (右)加藤【43】
7 (一)丸山【39】
8 (左) 黄 【47】
9 (指)兵藤【23】
10(中) 森 【 0 】
11(指)久原【24】
☆Gリーグ表彰☆
最優秀=安藤選手(あしたば)
優秀=友廣選手(あしたば)
優秀=横井選手(南海ハーツ)
MGP=鈴木選手(あしたば)
★ハーツ表彰★
敢闘賞=小林(犠牲フライでハーツ最初の打点&ロングリリーフ)
技能賞=久原(この日のチーム初安打、初得点)
技能賞=黄(左中間にライナーヒット&レフト線の守備も堅実)
守備賞=久原(右中間のフライによく追いつき好捕)
守備賞=矢野、土屋(満塁ピンチでゲッツー完成)
開幕から2連勝を狙ったあしたばとのGリーグ第2戦。内野陣の送球エラーが計4つ。イニングの先頭が2回、満塁時のホーム送球が2回と、大事な場面で痛いミスが重なり、終わって見れば、10失点につながった。
一方、Gリーグ開幕戦で11安打14得点と火を噴いた打線もこの日はあしたばの安藤投手、恵美投手の両右腕を前に散発4安打。3度の三者凡退を喫するなど2-10と攻守走で圧倒された。
初回の攻防が明暗を分けたか。ハーツは先頭・小林が四球、盗塁、相手のけん制失策で無死三塁の好機を作るも、得点に至らず。一転、あしたばはその裏、先発・土屋〔中〕の立ち上がりを攻め暴投を絡め無安打で先取点を奪った。2回にはハーツの2失策を逃さず。3安打を重ねて4点を挙げた。
突き放される苦しい展開にも、ハーツは2回の守りで遊撃・矢野、二塁・土屋による6-4-3の併殺で満塁の窮地をしのぐ。流れに乗るように3回、久原〔左〕がチーム初安打となる中前打。三塁まで進むと、小林〔中〕の左犠飛でホームを踏み、1点をかえした。さらに土屋が四球と盗塁で二塁へ進むと3番・横井監督が右前へ適時打〔右〕。2死走者なしから加点し、2-5とした。しかし得点シーンはこの回のみ。4回以降もゼロ行進に終わった。
あしたばは、髄所に粘りを発揮した。3回の小林の犠飛も完全な長打性の当たり。相手の佐藤左翼手の深めのポジショニングと球際の強さを見せつけられた。打線も失策につけこむだけでなく、8人の打者が安打を記録。その全てが中堅から逆方向という徹底ぶりだった。6回はハーツ・矢野に対して恵美選手が11球粘り四球をもぎ取る場面も〔中〕。矢野の速球が走っていただけに悔しい場面だった。
ハーツも見せ場は作った。特に黄の成長曲線は著しい。3回の守りでは左翼線に転がる打球をバックハンドでキャッチ。難しい体勢から素早くカットマンの遊撃・矢野へ返球し、長打性の当たりを単打にとどめた。打っても反応よく鋭い打球を中前へ〔左〕。攻守で存在感を示した。また久々の参戦の久原も途中出場ながら中堅守備で左中間、右中間への打球を好捕。指定席だった1番ではなくラストバッターでありながらも3回、自らの安打を生かしホームイン。自身の役割を打順に関係なく全うした。横井監督も右へ左へ2安打と好投手を前にチーム唯一の複数安打をマーク〔右〕。Gリーグ優秀選手に輝いた。
まだまだGリーグも始まったばかり。完敗の悔しさを糧に次なる戦いへ挑む。
文責【0】
【今週のベストショット by Tsucchy】
2025.03.22
03月22日 TEAMシゲル戦 13-2
2025年3月22日(土)14:00~16:00
東台B面(ホーム)
第5戦《Gリーグ第1戦》
【南海ハーツ vs TEAMシゲル】(1回戦)
S 001 10|5 2 (7)
H 024 07|1x 13(14)
投:小林〔勝〕
本塁打:成岡〔1号〕
1 (三)小西【29】
2 (中)土屋【51】
3 (遊)矢野【32】
4 (投)小林【61】
5 (右)高松【49】
6 (二)横井【 6 】
7 (左)成岡【11】
8 (捕)筒井【18】
9 (一)丸山【39】
10(指)山口【31】
☆Gリーグ表彰☆
最優秀=横井選手(南海ハーツ)
優秀=成岡選手(南海ハーツ)
優秀=最上選手(TEAMシゲル)
MGP=丸山選手(南海ハーツ)
★ハーツ表彰★
殊勲賞=成岡(値千金の3点本塁打に、タイムリー二塁打。バースデー&通算100試合出場時に、4打点の大活躍!)
敢闘賞=小林(粘りの完投勝利に、終盤のタイムリー二塁打)
敢闘賞=筒井(先制&最終回にタイムリー、計2打点)
敢闘賞=矢野(右と左に2安打、1打点、3盗塁)
技能賞=土屋(センターへ鋭くタイムリーヒット)
守備賞=丸山(ゲッツーを完成させた一塁での巧みなハンドリング)
辻本賞=山口(複雑な回転のかかった一二塁間のゴロで内野安打)
TEAMシゲルさんとのGリーグ第1戦。栄えある開幕投手は小林〔中〕。昨年のGリーグMVPであり、南海ハーツの二刀流として、現在も成長中だ。初球、低目のストライクで投手有利なカウントに持ち込み、立ち上がりも良く、1回表を三者凡退。セカンドから見ていても、さすがだと感心させられる安定感である。
小林は2回に初ヒットを許すも、無失点。さあ、先制点が欲しいハーツ2回裏の攻撃。エラー出塁したランナーを三塁に置き、筒井〔中〕の放った打球はセンターへ。太陽の眩しさもハーツに味方したか、これが先制タイムリーとなり、敵失でさらに1点。
3回表にシゲルが長打で1点を返し、ハーツは2-1と迫られる。3回裏、二死二三塁で、6番の横井〔中〕がしぶとく三遊間を抜くタイムリーでまず1点。
なおも二三塁で、この日がバースデーかつ通算100試合出場の成岡〔中〕が大きな仕事をする。センターへ振り抜いた打球は外野を転々。俊足を生かし、値千金の3ランホームラン! ハーツは6-1とし、試合の主導権を握る。
シゲルは4回表に合力選手の右中間三塁打で1点を返し、6-2に。試合はまだまだわからない。ハーツは4回裏から登板した長谷川投手の速球に苦しめられ、この回無得点。
今シーズンの南海ハーツは、小林投手だけに頼るのではなく、豊富な“投手陣”でGリーグ各チームに挑む監督方針。続投か継投か迷う場面だったが、セーフティーリードとは言えない展開。小林に5回も続投をお願いする。この回、ハーツはゲッツーを完成させたが、一塁手の丸山がショートバウンドの送球を巧みなハンドリングでキャッチ。このプレーで、今シーズンから新設されたMGP(最もGリーグらしいプレーヤー)に選ばれた。
5回裏、ハーツは一死から横井がレフト線へ高く舞い上がる二塁打〔左〕。2日前の祝日に、久しぶりのバッティングセンターで8打席打ち込んだ成果が表れたのかもしれない。そして打撃好調の成岡もレフトへのタイムリー二塁打〔右〕。殊勲賞を獲得する活躍ぶりだった。
ハーツ打線はこの後もつながり、土屋〔左〕、矢野〔中〕、小林〔右〕が三者連続タイムリー。特に小林は大根切りのような縦振りで、その打球が左中間へグングン伸びる。強烈なパワーだ。
5回裏に計7得点を挙げたハーツは13-2とリードを広げる。実は継投のタイミングはここだった。5回裏の攻撃時に監督の横井は、土屋に二番手での登板を依頼。ただし、十分に投球練習をしてからにしたかったため、6回からではなく、7回表にと伝える。しかし結果として、これは一歩遅れた判断となってしまった。開幕戦で疲労もいつも以上だったであろう小林に、シゲルの強力クリーンアップが襲いかかり、計5安打で5得点。ハーツの5回裏、シゲルの6回表がともにビッグイニングとなったことで、結果的に試合は7回に突入することなく、土屋のリリーフ登板が実現しなかった。試合後に、捕手の筒井から「こういう場面では、イニング途中の交代もありだよ」と横井は助言を受けた。継投のタイミングは本当に難しい。この日、学んだことをGリーグ第2戦のあしたば戦に生かそう。
6回裏、ハーツ最後の攻撃で、筒井〔中〕が放ったこの日2本目のタイムリーも大きかった。どんな展開であっても、1打席を大切にする姿勢は、この後のGリーグでも生きてくるだろう。
結果は5回表裏までの合計で、南海ハーツが13-2でTEAMシゲルに勝利した(最終スコアは14-7だが、6回裏のハーツの攻撃中に時間切れとなったため)。
この日のハーツは計11安打で、打線のどこからでもヒットが出た。山口の打球がくるくる回転した内野安打もあり、全員野球でGリーグの1勝目をつかめたのは大きい。まだ始まったばかりで、この先、山あり谷ありだと思うが、年々交流の深まっている7チームで今年もGリーグを楽しめること、そこに感謝しつつ、また次の週に進んでいきたい。
文責【6】
【今週のベストショット by Tsucchy】
2025.03.15
03月15日 新宿ブンブン戦 16-4
2025年3月15日(土)12:00~14:00
東台B面(ビジター)
第4戦《フリーマッチ》
【新宿ブンブン vs 南海ハーツ】
B 100 3|0x 4
H 923 2| 16
投:高松〔勝〕-土屋-横井-矢野-兵藤
1 (投)高松【49】
2 (右)土屋【51】
3 (遊)矢野【32】
4 (一)筒井【18】
5 (三)横井【 6 】
6 (二)兵藤【23】
7 (捕)丸山【39】
8 (中)加藤【助】
9 (左) 黄 【助】
★ハーツ表彰★
殊勲賞=高松(先発勝利に、2安打2打点。二刀流の活躍!)
敢闘賞=加藤(左と右へ打ち分け、猛打賞で2打点)
敢闘賞=黄(二塁打含む広角打法で猛打賞、2打点)
技能賞=矢野(タイムリー内野安打、犠牲フライ含む4打点)
技能賞=丸山(鋭いライナーのセンター返し)
2025年、ハーツ初勝利(2025年シーズンとしては2勝目)は、毎回得点の猛攻、16対4の大勝となった。
勝利の立役者は「1番、ピッチャー、高松」。予定の2イニングを1失点と無難に投げ切ると〔左〕、一方、打では2安打、2打点、2盗塁、2得点と大暴れの活躍だった〔右〕。
初回に先制を許したハーツだったが、すぐさま反撃、高松、土屋の一、二番が連続四球で出塁し無死二三塁のチャンスをつくると、三番矢野の内野ゴロで同点。さらに暴投で逆転した後、一死二塁から五番横井〔左〕が左越えの三塁打を放ち、追加点をあげる。二死となった後も、4四球、敵失、振り逃げ、2本の適時打(黄〔中〕、矢野〔右〕)で6点を加え、15人の攻撃で大量9得点をあげた。
2回以降も、ハーツ打線はしぶとく安打を連ね、毎回得点を記録した。とくに目をひいたのが、この試合、助っ人参加の2名。八番加藤〔左〕は元高校球児、九番黄〔右〕は台湾出身野球未経験だが、ともに猛打賞、1四球の全出塁、加藤は2打点、4得点、黄は2打点、1得点と、ダイヤモンドを駆け巡った。両選手は試合後、ハーツへの本格参加を表明しており、新戦力として、今季を盛り上げてくれそうだ。
守りの面では、高松の後を受けた土屋〔1左〕、二死満塁のピンチから緊急登板の矢野〔1右〕が安定した投球ぶりだったのに対し、シニアリーグでの投手陣の一角としての働きが期待された横井〔2左〕、兵藤〔2右〕は制球定まらず、今後に大きな不安を残した。
この日マスクをかぶったのは、シニアリーグでも主力の丸山、筒井。巧みなバットコントロールできれいな中前打を放った丸山〔左〕に対し、四番の筒井〔右〕は2四球を選んだものの、持ち味のフルスイングはエンジン全開までにはあと一歩だった。
文責【23】
【今週のベストショット by Tsucchy】
2025.03.08
03月08日 エースハンターズ戦 2-9
2025年3月8日(土)9:00~11:00
八潮北公園(ビジター)
第3戦《シニア強化試合》
【エースハンターズ vs 南海ハーツ】
H 002 000|0x 2
A 002 700| 9
投:兵藤-横井-高松-成岡〔負〕-小西-矢野-小林
1 (三)高松【49】
2 (遊)横井【 6 】
3 (右)丸山【39】
4 (捕)筒井【18】
5 (中)成岡【11】
6 (投)兵藤【23】
7 (二)西野【42】
8 (左)小西【29】
9 (指)矢野【32】
10(指)土屋【51】
11(指)小林【61】
12(一)藤本【 5 】
★ハーツ表彰★
敢闘賞=小林(二塁打2本。この日のチーム全得点を叩き出す)
敢闘賞=西野(シニアメンバーで唯一のヒットをマルチで記録)
技能賞=兵藤(先発で3者凡退に取る安定の投球)
技能賞=横井(走者1人は許したが無失点投球)
技能賞=小西(打点にはならなかったが、強烈な中越え二塁打)
守備賞=小林(セカンドでライト前に落ちそうな当たりをよく追い好捕)
守備賞=成岡(センターで左中間ライナーをランニングキャッチ)
今季最初のシニア強化試合。真冬のような気温という厳しいコンディションではあったが、シニアメンバー8人、ヤングメンバーも4人が駆けつけてくれ、ゲームを行うことができた。
ハーツの先発は、今季もシニアの主戦としての期待がかかる兵藤〔左〕。先頭打者にはカウント3-0となったが、すぐにペースをつかみ、走者を許さず三者凡退に斬って取った。2回からマウンドに上がった横井〔右〕も、昨年の終盤から、すっかり自信をつけた投球。内野安打の走者は許したが、相手の走塁ミスにも助けられ、3人で1イニングを抑えた。
ハーツ打線は2回表、先頭の筒井が四球、二死後に盗塁を決めてチャンスを作ると、新戦力の西野〔左〕が中前打。筒井がホームを突いたが生還はならず〔右〕、先制機を逃した。
3回表、ハーツは矢野〔左〕の安打などで一死一、二塁とすると、小林〔右〕が左中間に2点二塁打を放ち、ヤングの力で先制した。
3回裏には3人目の高松〔中〕がマウンドへ。失策と四球の走者を長打で還され、2点は失ったが、この日は1イニングを投げ切れたことが収穫。一人でも多く投手が欲しいところで、まずはひと安心、という投球だった。
ここまでは、リズム的にもいいゲームだったが、4回から、ハーツはその流れを手放してしまう。この回からテスト登板の意味もあって成岡〔左〕がマウンドに上がったが、制球に苦しみ3四球。急きょ小西〔右〕がリリーフしたが、いきなり無死満塁からの初登板はさすがに負担が重かったが、ボールが上ずったところをつかまり、ハーツはこの回7失点。実質的にゲームはここで決まってしまった。
反撃したいハーツは5回表、先頭の西野〔左〕がこの日2本目のヒットを中前へ。続く小西〔右〕が中越えに豪快な当たりを放ち、西野が一塁から長駆ホームを目指したが、憤死して得点ならず。
その後は矢野〔左〕、小林〔右〕とつないでしのいだが、そのまま2対9の敗戦となった。
投手陣ではある程度のメンバーが好投を見せ、守備ではセカンドで背後のフライをよく回り込んで捕った小林、左中間のライナー性の当たりをランニングキャッチした成岡と、好プレーが出たハーツだが、攻撃陣ではシニア強化試合でありながら新加入の西野以外のシニアメンバーのヒットはゼロ。基本的な打力不足がシニアの課題として改めて浮かび上がったゲームとなった。
文責【5】
【今週のベストショット by Tsucchy】
2025.03.01
03月01日 中野マシンガンズ戦 3-16
2025年3月1日(土)15:00~17:00
J&Sフィールド(ホーム)
第2戦《フリーマッチ》
【南海ハーツ vs 中野マシンガンズ】
M 910 420 16
H 100 011 3
投:小林〔負〕-土屋-岩田-横井
本塁打:小林〔1号〕
1 (中)成岡【11】
2 (捕)土屋【51】
3 (指)山口【31】
4 (左)岩田【36】
5 (一)高松【49】
6 (遊)矢野【32】
7 (投)小林【61】
8 (二)筒井【18】
9 (右)丸山【39】
10(三)横井【 6 】
★ハーツ表彰★
敢闘賞=小林(さすが昨年のホームラン王。柵越えの完璧な一発。マルチヒットで2打点)
技能賞=岩田(4番で、2025年チーム初打点)
技能賞=成岡(今年のチーム初安打初盗塁に、声を含め守備の意識も高し)
技能賞=筒井(配球を読んでのライト前ヒットは、まさに捕手目線)
守備賞=矢野(5回バックアップからのセンターゴロ(二封)に、セカンドでも好守)
守備賞=土屋(5回右中間のフライ好捕で、岩田投手を助ける)
今季開幕戦(実質)、宿敵マシンガンズに大敗
昨季GリーグMVPの小林、まさかの初回9失点
打線も振るわず、散発5安打
小林、豪快柵越えで一矢報いる
記録的には昨年末が開幕試合だが、実質的にはこの日が開幕戦。フリーマッチとはいえ、相手は宿敵マシンガンズ。このチームに優位に立たないと、Gリーグ2連覇はありえない。オフシーズンを設けないマシンガンズと2ヶ月半冬眠のハーツでは、野球勘にかなり差があったのだろう。初回いきなり9失点。制球に定評のある小林〔中〕は4四死球と珍しく乱調。2失策も絡み大量失点となった。それでも二回は立ち直って落ち着いた投球を見せたのはさすが。
三回からは土屋〔中〕が登板。年末に見せた伸びのある速球は今季の期待株。三者凡退に抑え、ようやく野球らしくなって来た。しかし四回はマシンガンズ打線につかまった。4長短打を浴び、4失点。投球がやや単調だったか。
三番手の岩田〔左〕は昨年末の無失点投球再現とはならなかったが、岩田登板時は不思議と守備陣が助ける。一死満塁からセンターへ抜けたゴロに矢野が素早く反応し、二封。スリーアウト目は右中間の打球にライトの土屋が追いつき、失点2で乗り切った。四番手の横井〔右〕は、この日は安定した投球で六回を三者凡退。及第点といったところか。
ハーツ打線は冬眠から目覚めず、散発5安打であった。初回、参加すれば必ず爪痕を残す成岡〔左〕、岩田〔右〕の安打で1点。
気を吐いたのは小林。五回、豪快なレフト柵越えを放った〔中〕。打った瞬間の角度が素晴らしかった。六回にもレフトへタイムリー安打を放つ。今季もハーツ打線を牽引する存在になりそうだ。
結局3対16の大敗。初戦だから、という点を割り引いても厳しい内容だった。個々の奮起が待たれる。
文責【18】
【今週のベストショット by Tsucchy】
2024.12.21
12月21日 あしたば戦 9-5
2024年12月21日(土)11:00~13:00
玉川野毛町公園(ホーム)
2025年度第1戦《フリーマッチ》
【南海ハーツ vs あしたば】
A 000 320 5
H 230 031x 9
投:横井-岩田-土屋-森-小西〔勝〕-矢野〔S〕
1 (一)岩田【36】
2 (右)土屋【13】
3 (遊)成岡【11】
4 (中) 森 【 0 】
5 (二)小西【29】
6 (三)矢野【32】
7 (捕)筒井【18】
8 (投)横井【 6 】
★ハーツ表彰★
殊勲賞=岩田(勝ち越し2点タイムリー二塁打&1回零封!)
敢闘賞=成岡(マルチ安打1打点、好走塁に堅守で大活躍)
敢闘賞=土屋(打では2安打1打点。快速球と制球力で投手として開花)
技能賞=小西(無死満塁からの救援で勝利投手に。打でも1本)
技能賞=矢野(最終回三者凡退締めに、打では技ありの三塁線二塁打)
守備賞=成岡(守備範囲が内野全部といえるくらいの動きで、好守連発)
守備賞=岩田(マイファーストミットの先端で打球を掴み取る、球際王)
辻本賞=筒井(6投手を捕手として支え、被安打1の立役者)
辻本賞=森(今年初4番で二塁打から走りすぎて三塁憤死。人生初登板に、センターでの堅守も)
2024年の最終試合は、長年交流のあるあしたばさんと。南海ハーツとしては、この試合が2025年度の開幕戦扱いとなる(記録の集計上)。前週で2024年度の個人成績が確定したこともあり、この日のテーマは“楽しむ”こと。各投手1イニングの予定で6投手のリレーを実現した。
ハーツの先発は、監督の横井〔中〕。2025年度からの藤本シニア監督の計らいで、この12月に入り、数年ぶりの登板。その後も短いイニングを投げている。筒井捕手からの「左脚の開きが早い」など修正点は多々あるが、内外野の堅守にも助けられ、1回無失点。
1回裏、ハーツは2番の土屋〔左〕がレフトへ会心のヒット。3番は前週にホームランを放った成岡〔中〕。好調維持でこちらもレフト前へライナーヒット。成岡盗塁時の悪送球でハーツが1点を先制すると、森のショートゴロで2点目。小西〔右〕も全力疾走で内野安打となるなど、初回から打線がつながる。
2回表のマウンドには岩田〔中〕が登る。名古屋への転勤で、来年は出場試合は限られてしまうが、シニアリーグを中心に大事な試合には駆けつけてくれる。今年は兵藤の初勝利時にセーブを記録するなど、本人は投球に自信を持っている。この日も落ち着いたピッチングで、ショート成岡の好守もあり、打者3人で無失点。
2回裏、ハーツは二死三塁からエラーで1点を追加すると、成岡がレフトへタイムリー〔中〕。森の打球時にも守備が乱れると、成岡は俊足を生かし、一塁からホームイン。ハーツはそつなく加点し、5-0とリードを広げる。あしたばの恵美投手は今シーズンほとんどの試合で投げていて、この日は球速がかなり増した印象。もともと制球力はGリーグ屈指であり、手強い投手から得点できたことはハーツ打線の自信になる。
3回表、ハーツは土屋〔中〕が今年初登板。ヤング世代であり、器用な選手だが、この日の投球は素晴らしかった。小林、小西、矢野に並ぶくらいの快速球に、制球力も安定している。4人の打者に対して、内野ゴロ3つで危なげない投球。2025年は登板機会も増えるだろう。土屋は本人の希望で来季から背番号が51に変わる。もともと野球を始めたきっかけがイチロー選手だそうで、本職もライト。イチローのプレースタイルに通じる、俊足巧打・強肩堅守のユーティリティープレーヤーだが、そこに投手としての可能性が加われば、さらなる飛躍が期待できる。イチローもオールスターで登板経験がある。憧れの選手に近づいていってほしい。
4回表、もう1人、今年初登板の選手がいた。森〔左〕はこれが人生初登板。心臓バクバクだったろうが、その気持ちはよくわかる。ストライクとコールしてもらえそうな球も2つほどあったが、四球を3つ出したところで、小西〔右〕にバトンタッチ。あしたばはチャンスを逃さず、若林選手の2点タイムリー二塁打などで3点を追加し、5-3とハーツに迫る。そして5回表にも2点を加え、ついに同点。小西は計2イニングを投げることになったが、6アウトのうち空振り三振3つと、踏ん張った。
さあ、終盤に入り、どちらが勝ち越すのか。5回裏に、あしたばは監督である佐藤投手が数年ぶりのマウンドへ。実は前週、三茶の夜に「今年、あしたば、ハーツともに最後の試合、監督同士で投げてみる?」という話があり、2人ともに登板が実現した。一死後、矢野が上半身を巧みに回転させた芸術的な打撃〔左〕で三塁線に二塁打を放つ。その後、二死二三塁となり、打順は1番に回り、バットを寝かせ、肩にのせる“フリーマン打法”の岩田〔右〕。左右こそ違えど、メジャーのワールドシリーズでMVPを獲る男と同じフォームの選手が南海ハーツにいることは本当に心強い。そしてベンチの期待に応えるのもこの男。かなり高めのボールに大根切りでバットを合わせると、打球はレフト線へ。これが値千金の勝ち越し2点タイムリー二塁打となり、ベンチは大盛り上がり。岩田は試合中はよく通る大きな声でチームを鼓舞するムードメーカー。アーチェリーでも確かな腕があり、帽子やサングラスのコレクションも豊富なシティボーイ(おじさん?)。2025年もよろしくお願いします。
このあと、ツッチー(土屋)にもタイムリーが出て〔中〕、8-5となる。土屋は打席でもアイデアも豊富で、時にはバントヒットも狙う。今シーズンは規定打席に1だけ足りなかったが(惜しすぎる)、打率.393で、実質的にチーム内3位相当。いいかたちで、来年に進んでくれるはずだ。
6回表、クローザーを担ったのは矢野〔中〕。前の回にハーツが勝ち越したため、勝利投手の権利は小西に。2024年もチームを引っ張ってきた2人だ。きっちり締めたいところ。この日の矢野はブレーキングボールが有効で、先頭打者から三振を奪うと、三者凡退で見事に無失点投球。
6回裏、ハーツ最後の攻撃で、今年初の4番に座った森〔中〕が意地を見せる。スリムになり、12月は体がよく動いている。先頭打者で振り抜いた打球はレフトへの二塁打。足の回転も速く、森は積極走塁で三塁を狙うがタッチアウト。ちょっと欲張りすぎたか。でもどんどん前の塁を狙っていくのは良いこと。人生初登板に加え、センターでの堅守でもチームを支えた。彼にとっては“もり”だくさんの日となっただろう。若手最年長の称号を一日でも長く背負えるように、来季もスリムな体形を維持してほしい。
試合は南海ハーツが9-5であしたばに勝利。バラエティに富んだ好打者が多いあしたば打線に対して、ハーツは6人の投手リレーで、なんと被安打1。四球の数は減らしていかなければならないが、好投を見せた投手はどんどん自信をつけてほしい。1人で6投手をリードした筒井捕手の貢献も大きかった。
起用した選手が、想像以上の活躍をしてくれると、監督は本当に嬉しいもの。2024年度はGリーグ優勝で終えることができた。シニアリーグは4戦全敗で悔しい結果となったが、来シーズンは「必ず1勝」の目標を掲げたスタートとなる。ヤングに負けず、シニアもまだまだ伸びしろ十分。新たなポジションや打順で躍動する選手も出てくるだろう。この日の青空のように、清々しい気持ちで来年の3月を迎えたい。
文責【6】
【今週のベストショット by Tsucchy & Taira】
2024.12.14
12月14日 TEAMシゲル戦 7-6
2024年12月14日(土)13:00~16:00
赤塚公園(ホーム)
第41戦《フリーマッチ》
【南海ハーツ vs TEAMシゲル】
S 020 210 1| 12 6 (9)
H 050 200 |104 7(12)
投:矢野-小西〔勝〕-横井
1 (遊)成岡【11】
2 (一)藤本【 5 】
3 (投)矢野【32】
4 (三)小西【29】
5 (捕)筒井【18】
6 (左)横井【 6 】
7 (中) 森 【 0 】
8 (右)丸山【39】
9 (二)西野【42】
★ハーツ表彰★
殊勲賞=成岡(逆転2ランホームラン含む2安打3打点!)
殊勲賞=矢野(首位打者に肉薄する4安打3得点! 先発投手として好投)
殊勲賞=小西(5回ロングリリーフで勝ち投手! 三塁打&二塁打で打でも貢献)
技能賞=森(ダイエット効果?で、試合終盤にセンターへきれいなヒット)
守備賞=小西(ピッチャーライナー&ゴロを何度も好捕)
守備賞=西野(セカンドゴロでゲッツーを狙う好守備)
辻本賞=藤本(300安打を狙う7打席、見事な選球眼で5四球)
2024年度の最終試合(個人成績もここで決まる)。冬の3時間枠で、馴染みのTEAMシゲルさんと春以来の対戦に。風も強かったが、寒さに負けず、みな元気に9回まで全力プレーで野球を楽しんだ。
ハーツは久しぶりに先発の矢野〔中〕がマウンドに登る。寝違えてしまったそうで、2イニング限定の登板となったが、それを感じさせないほど、球は走っていた。1・2番を二者連続三振。初回を三者凡退で上々の滑り出し。
その裏、矢野は(試合開始時まで本人も気づいていなかったが)、逆転首位打者を狙う打席に入る。もし4打数4安打だと、小林の.435を上回る。今年、圧倒的な成績で、小林の首位打者は安泰だと思われていたが、矢野は前週にも安打を重ね、この位置まで来た。そしていきなり、レフト前ヒット〔中〕で幕開け。最後まで目が離せない展開に。
2回表、シゲルは二死満塁から高橋選手のセンターへの2点タイムリーで先制。反撃したいハーツはその裏、先頭の横井が四球で出ると、内野ゴロ間にホームイン。1-2とし、二死三塁から、1番・成岡〔中〕がレフトオーバーの打球。俊足を生かし、走りに走って逆転ランニングホームラン(第1号)!
なおも打線がつながり、四球の藤本、内野安打の矢野〔左〕を塁に置き、4番・小西〔右〕がレフト線に痛烈な2点タイムリー三塁打。5-2とリードを広げる。
3回表から小西〔中〕がロングリリーフを担う。3回はヒット1本のみで無失点。4回はシゲル打線に連打が出て2点を失うが、緩急をつけた投球で、落ち着いたマウンド捌き。
5-4で迎えた4回裏、ハーツは先頭の矢野〔中〕が今度は右中間を深々と破る二塁打。この時点で3打数3安打となり、逆転首位打者もあるかとベンチ内も盛り上がる。この回に2点を加えたハーツは7-4とリードを保つ。
シゲルは5回表に1点を加え、ハーツをしっかり追っていく。5回裏から登板した柏木投手は、クリーンアップから三者連続三振を奪うなど、完璧なピッチングで、終盤の逆転に望みをつなぐ。
そして試合は7回表に。シゲルは好投の柏木選手が打席でも魅せ、1点差に迫るタイムリー。しかし最後まで投げ抜いた小西投手がそれ以上の反撃を許さず、南海ハーツがTEAMシゲルに7-6で辛勝。
まだ時間がたっぷりあるので、エキストライニングへ。7回裏、先頭の成岡が四球を選ぶと、打席に向かうのは2番の藤本〔中〕。実は前週、新宿ブンブン戦の最終打席で南海ハーツ通算299安打目を放っており、この日は300安打達成をベンチメンバー全員が期待していた。残り1本となると、誰もがどんどん振りたくなるものだが、藤本は平常心でしっかりボールを見極め、この打席でも3つ目の四球を選び、チャンスメイク。つなぎに徹する。
8回表、前週に数年ぶりの登板を果たした横井〔中〕がマウンドへ。今年の初登板では緊張に満ちていたが(一塁の筒井から「笑顔、笑顔!」と声をかけられるくらい)、仲の良いシゲルさんが相手ということもあり、この日は楽しむ気持ちが上回った。エラーもあり、2イニングで3失点となったが、以前よりもコントロールの不安が減り、本人もほんの少し自信を持ったようだ。
8回裏、最近、体重が減り、体の動きの良さを自覚している森〔中〕がセンターへきれいなヒット。規定打席には届かないが、打率を.343とし、シーズン終盤の出席率の向上を含め、若手最年長の存在感を見せた。
9回裏、ハーツは先頭の藤本がまたもや四球を選び、この回もう一度回った第7打席も四球。なんと1試合5四球で出塁と、2番としての役割を十分に果たした。惜しくも2024年度中の300安打達成はならなかったが、楽しみはまた次に取っておこう。この回、矢野〔中〕はセンターに強烈なヒットを放ち、7打数4安打の大活躍。逆転首位打者こそ逃しはしたが、文句なしで最多安打(41本)のタイトルを獲得。首位打者には、ハーツの二刀流・小林が輝いた(.435)。
本塁打王は、3本で並んでいた会社の先輩・後輩、小西と小林がそのまま獲得。実は最後までわからなかったのが打点王争い。前週まで小西と横井が36打点で並んでいた。この試合、小西はタイムリーで2打点。横井は最終打席の前までに1打点。そして9回裏、一死満塁で横井が押し出し四球を選び、最後の最後で38打点となり、分け合った。
盗塁王は、俊足の矢野、土屋、久原、小林、小西らヤングがいるなか、特に足の速くない横井が41盗塁で獲得。これは全試合出場で、塁に出る回数が多かったことによるものだろう。
最多勝は、Gリーグで躍動した小林が二桁の10勝に乗せ、堂々の獲得。2024年度は彼の年と言ってもいいだろう。しかし来年のGリーグ各チームは、打倒・小林で来るはずだ。監督として、完投も多く、投げさせすぎた思いも横井にはある。ハーツには、矢野、小西の速球派と、高松、兵藤の技巧派、多くの投手がいる。来年はGリーグもフリーマッチも“投手陣”として、適材適所の起用を考えていきたいと思う。
まずは2024年度の全試合を無事に行うことができて、ホッとしている。対戦してくださった各チーム、審判の皆さん、そしてチーム運営に協力してくれた南海ハーツのメンバーにあらためて感謝の意を伝えたい。
次週には納会が控え、この日の試合は2025年度の開幕戦扱いとなる(成績集計の関係で、2024年度は12月14日まで)。仲良しのあしたば戦でもあり、笑顔で2024年を締めくくりたいと思う。
2024年度 タイトルホルダー
・首位打者=小林貴紀 打率.435
・本塁打王=小西峻・小林貴紀 3本
・打点王=小西峻・横井聡 38打点
・最多安打=矢野藤隆 41安打
・盗塁王=横井聡 41盗塁
・最多勝=小林貴紀 10勝
文責【6】
- 1 / 19
- 次のページへ