週刊ハーツ

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2018.04.21

04月21日 中野マシンガンズ戦 11-7

2018年04月21日 13:00~15:00
松ノ木運動場(ビジター)
Gリーグ 第2戦
【中野マシンガンズ vs 南海ハーツ】(1試合目)

H 313 22(0)   11
M 013 21(3x)  7

投:横井〔勝〕→柴川→高松
捕:柴川→綿貫

本塁打:なし
三塁打:なし
二塁打:筒井、永山、高松、住吉

1(捕)柴川【 4 】
2(右)綿貫【14】
3(遊)住吉【51】
4(三)高松【49】
5(一)筒井【18】
6(左)福田【 9 】
7(投)横井【 6 】
8(二)藤本【 5 】
9(中)永山【36】

☆Gリーグ表彰☆
最優秀=住吉(南海ハーツ)
 優秀=綿貫(南海ハーツ)
 優秀=川崎(中野マシンガンズ)

★ハーツ三賞★
殊勲賞=住吉(先制打や二塁打含む3安打で3打点)
敢闘賞=綿貫(3安打3盗塁でチャンスメークし2得点)
敢闘賞=筒井(適時二塁打含む2安打、走塁でも激走)
守備賞=住吉(一、二塁間を抜けるかというゴロをダイビングキャッチ)
山平賞=高松(二塁打含む2安打。投手では時間見ての演出も!?)
山平賞=柴川(打って2安打、守っても投手、捕手、内外野こなす)

 ハーツが全員野球でGリーグ今季初勝利を挙げた。不戦敗でスタートした今季のGリーグの第2戦。ハーツは宮本が体調を崩して欠場となり、9人ギリギリでのゲームとなったが、打線がよくつながり、毎回得点(5回まで)で中野マシンガンズを破った。

 この日のハーツは、初回から打線が活発に打ち、相手先発の川崎投手をとらえた。四球の柴川を置き、綿貫がランエンドヒット成功の中前打〔左下〕。この時は柴川が三塁でスライディングをせず刺されたが、綿貫が二盗してチャンスを作り直し、住吉の中前打〔中下〕で先制、なお二死三塁から筒井の適時打〔右下〕で1点、筒井がよく走って二塁打としたことで、続く福田の二塁内野安打も適時打となり、ハーツはこの回3点を挙げた。

 ハーツ打線は2回以降も手を緩めずにつながりよく攻め、2回には永山の二塁打〔左下1〕を足場に綿貫の適時打〔中下1〕で1点、3回には高松の二塁打〔右下1〕でチャンスを作り、敵失と柴川の2点適時打〔左下2〕で3点、4回には住吉の適時二塁打〔中下2〕などで2点、5回にも2点と、着々と得点を重ね、相手に主導権を渡さなかった(この日は福田〔右下2〕も全打席に出塁。一人蚊帳の外だった藤本以外は、チームは全員安打、全員得点を記録)。


 大量得点を得たハーツは、先発・横井〔左下1〕から、柴川〔中下1〕-高松〔右下1〕とピッチャーをつなぎ、懸命の防戦(選手が9人だったため、柴川などはキャッチャーからいったん外野、そのあとマウンドに上がって、最後はサードと大忙しだった)。それぞれに、四球や味方の失策もあって失点をしながらも、途中、セカンドに回った住吉〔左下2〕が一、二塁間のゴロをダイビングキャッチするファインプレーなどもあり、最後は何とか時間にも救われ、勝利にこぎつけた〔中下2〕〔右下2〕。

 乱戦模様での勝利となったが、現在のハーツの状況を考えれば、得点を重ね続けて、ある程度点をやりながらも逃げ切るという、この日の戦い方しか勝ちパターンはないといえ、Gリーグ戦でとにかく一度それが実現できたことは、大きな1勝だといえよう。

 今後に向けては、この日の打線の好調をどれだけ続けていけるかがまず第一、それをキープしたままに、ディフェンス力の安定感を上げていけるか、というところになってこよう。また、この日は乱戦だったので結果的にあまりゲームには響かなかったが、初回の走塁死のほか、けん制からの憤死も1つあったので、走塁面ももう一歩意識を高めていきたいところだ(初回のは三塁コーチとしても声を出したつもりでしたが、結果的に伝わってなかったようなので、もっと声とゼスチャーを大きくしていきますね)。

【文責・背番号5】

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2018.04.14

04月14日 成城ソネッツ戦 0-20

2018年04月14日 15:00~17:00
野毛町公園野球場(ホーム)
フリーマッチ
【南海ハーツ vs 成城ソネッツ】

S 456 103 1x 20
H 000 000       0

投:横井〔負〕→滝村※
捕:柴川

本塁打:なし
三塁打:なし
二塁打:なし

 1 (三)成岡【11】
 2 (中)宮本【19】
 3 (遊)住吉【51】
 4 (左)福田【 9 】
 5 (一)筒井【18】
 6 (投)横井【 6 】
 7 (指)藤本【 5 】
 8 (捕)柴川【 4 】
 9 (二)滝村※
10(右)永山【36】
※は助っ人

★ハーツ三賞★
敢闘賞=柴川(強烈に三遊間破り、チーム初安打)
守備賞=宮本(大飛球を含め2本処理の安定感)
山平賞=筒井(中前にはじき返すクリーンヒット)

 打撃好調の兵藤と大魔神・高松を欠いての布陣ながら、成岡、宮本といった久しぶりのメンバーも顔をそろえてのゲームとなった。
 宮本〔左下〕は、センターに入ると大飛球を含め2をさばき、まったくブランクを感じさせない相変わらずの安定の守備で、存在感を見せた。サードの守備に張り切る成岡〔中下〕も(結果が出なかったので本人としてはいささか不完全燃焼ではあろうものの)、最後はマウンドにも上がり〔右下〕、久しぶりに野球の感触を楽しめたことだろう。

 さて、この日の相手のソネッツは、トーナメント大会等にも出ていることをうかがわせる強豪で、常に前の塁を狙う積極的な走塁など、スキのない野球を見せ、ややハーツとは段違いの印象。結果としては、散発3安打で20点を奪われての完敗となった。

 ただ、ハーツが放った3安打は、柴川の早い球脚での三遊間突破〔左下〕、筒井のセンター前へのライナー〔中下〕、永山のセンター前〔右下〕と、それぞれに会心のきれいなヒットであり、自信になるものだろう。中でも永山のヒットは「スライダーを読んで狙い打った」とのこと。漫然と甘い球を待っているだけではなかなか打てない格上の投手に対して打席に立つ際には、この心構えは他の選手にとってもヒントになるかもしれない。

 投手では、先発・横井が3回で12安打、8四死球で15失点と大量点を失ったが、相手チームの打力と、アンパイアのゾーンが辛めだったこと、実質打ち取りながらヒットになった打球も少なくなかったことなどを考えると、基本的にはあまり気にし過ぎる必要はないように思う。
 ただ、7四球のうち5度は3球目でカウント3-0になっているので、ここをいかにしてせめて2-1にできるかは課題かもしれない。この日リリーフでマウンドに立ち、好投を見せてくれた滝村選手の投球も一つのヒントになるが、例えば球速でも、軌道でも、球種でも何でもいいので何か打者の想像を裏切るようなボールを選択できれば、多少コントロールがアバウトでも、ストライクなりファウルなりを取れる可能性が広がるはず。例えば3球までのうち1球はそういうボールを選択してみるとか……。もしかしたら、そういう発想を持った方が、格上のチームに対しては、一生懸命にコースに決めようということばかりにとらわれるよりは楽になる可能性もあると思うがどうだろうか。
 格上相手のボロ負けはまあ仕方がないが、打者にせよ、バッテリーにせよ、せめてそこから何らか格上チームと戦う術は学んで立ち上がりたいところだ。

 あと一点、守備面で要確認のプレーが。無死満塁で、キャッチャー前にゴロが転がり、ホームを踏んで封殺となったが〔左下〕、そのあと一塁ベースががら空きになり〔中下〕、ゲッツーを逃した場面があった〔右下〕。

 これについては(以下しばらく、当事者ですので、ですます調でお送りします)、すみません。セカンドの藤本がカバーに行くベースを間違えました(自分の右側にスタートした流れで二塁ベースのほうに行ってしまいました)。
 満塁のときには、内野のフォーメーションは、打球がセンターラインより右(一塁)側に飛んだら時計回り、左(三塁)側に飛んだら反時計回り、が基本。ではこのときのようにセンターライン上だと? 実際刺しに行くのはまず三塁ランナー、そのあと打者走者、というケースが圧倒的に多いので、やはり一塁ベース側を手厚くする時計回りにすべし、ということになりますね。なのでセカンドは、二塁ベースはショートに任せて、一塁ベースカバーに行くべき場面でした。バント処理のケースに準ずると考えてもそうですね。今一度、「満塁でセンターライン上のゴロのとき、セカンドは一塁ベースカバー」を確認できればと思います。
 ただ、言い訳ではないですが、このときは点差がありすぎ「近くで1個アウト取りましょう」という指示で、バックホームと中間守備の両にらみのようなポジションだったかと記憶しています。ガチガチの前進守備のときは、セカンドが一塁ベースカバーに行くのは簡単ですが、中間守備のときは、けっこう二塁ベースに寄っていますし、センターライン上に打球が飛べば、そこから二塁ベース方向に一歩目が出るので、そこから切り返して一塁ベースカバーに向かっても、打者走者より少し早い程度のタイミングにしかならず、だったらファーストが戻ったほうが早いことは多々あります。ファーストも、まず打球を捕りに行くのは当然ですが、行きっぱなしではなく、もしキャッチャーなりピッチャーなりが処理するボールだと判断したら一塁ベースに戻る、というのを頭の隅に置いておいてもらうと、より安心、というところでしょうか。

 来週はいよいよGリーグ戦。兵藤、高松不在の状況は続くようだが、今季は不戦敗から始まっているだけに、残るメンバーで力を合わせて一戦必勝で行きたいものだ。

【文責・背番号5】

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2018.04.07

04月07日 東京EAGLES戦 12-3

2018年04月07日 13:00~15:00
世田谷公園野球場B面(ホーム)
フリーマッチ
【南海ハーツ vs 東京EAGLES】

H 120 18  12
E 000 30    3

投:横井〔勝〕→今泉〔S〕
捕:柴川

本塁打:なし
三塁打:なし
二塁打:なし

 1 (中)今泉【63】
 2 (二)兵藤【23】
 3 (遊)住吉【51】
 4 (三)高松【49】
 5 (投)横井【 6 】
 6 (指)福田【 9 】
 7 (一)筒井【18】
 8 (捕)柴川【 4 】
 9 (指)藤本【 5 】
10(左) 森  【 0 】
11(指)久原【24】
12(右)永山【36】

★ハーツ三賞★
殊勲賞=横井(今季4度目の先発。3回零封で初勝利(3年ぶりの勝利))
敢闘賞=兵藤(打撃好調キープの2安打に2盗塁と快足発揮)
敢闘賞=久原(5回に見せた1イニング2盗塁を含む3盗塁&2回に適時打)
守備賞=筒井(4回、一ゴロを本塁封殺につなげた堅守。ショーバン送球処理も見事)
守備賞=高松(ファウルからフェアになった三塁線の打球を素早く処理。好判断で本塁封殺につなげる)
守備賞=福田(強風下、スライスする左飛を2回に渡り確実キャッチ)
山平賞=柴川(今季5試合目で初安打が2点適時打)

 ハーツは東京EAGLESを相手に12対3で快勝。見るからに屈強な韓国人選手がそろう打線に対し横井、今泉が踏ん張った。加えて5回に3安打&相手の7四死球につけ込み一気に8点を挙げるなど打線も奮起。まさに前週の週刊ハーツの文末通り、得意とする人工芝の世田谷公園での今季初戦を、スカッと飾った形となった。

 先発の横井〔左下〕は4四球ながら3回を零封。「ツーシームを巧く使えたことと、柴川君〔中下〕のリードがよく投げやすかった」とバッテリーの呼吸も合い、粘り強い投球を見せた。ただ、球数が67と多かったこともあり、永山監督は4回から今泉〔右下〕にスイッチ。立ち上がりこそ「横井さんの勝利を消してはならない」(今泉)重圧もあってか3点を奪われたが、持ち前のテンポの良い投球は健在。続く5回は無得点に抑え修正能力を発揮。大魔神・高松を温存させる好救援を見せた。

 攻撃では「月が変われば打てなくなる」と試合前に語っていた兵藤〔左下〕が2安打2盗塁。またチーム最年少・久原は2回に今季初安打となる左前適時打〔中下〕。4対3と詰められた5回は先頭打者として四球で出塁し二盗、三盗と立て続けに成功。さらに相手の暴投で本塁生還と激走〔右下〕。味方ベンチからの暴走を不安視する声も吹き飛ばす「嘘のような『本盗』の話」を体現。大量得点の呼び水となった。

 収穫が目立ったこの試合。2回には筒井が強烈な左前安打〔左下〕。また5回、柴川が巧みな流し打ち〔中下〕で右翼へ2点適時打。筒井、柴川はともに今季初安打となった。守りも最終回に代わったばかりの二塁・藤本〔右下〕がゴロを二塁封殺につなげるなど出場12人中11人に守備機会があり、一丸で守り切った。

 だが、この勝利にも「相手の自滅のおかげ」と永山監督に慢心はない。それもそのはず、次戦は好調維持する首位打者・兵藤や、温存に成功したはずの大魔神・高松、マルチプレーヤーの今泉らが不在。加えて遊撃手として堅守を見せているとはいえ住吉も投球できない状態は変わらぬままだ。こういった不安要素をどう乗り越えていくのか―。次もまたチームの底力が試されることになりそうだ。

【文責・背番号0】

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2018.03.31

03月31日 アメーバ戦 13-8

2018年03月31日 12:00~14:00
亀戸野球場A面(ビジター)
フリーマッチ
【アメーバ vs 南海ハーツ】

A 017 00    8
H 132 7x  13

投:横井→高松〔勝〕
捕:柴川

本塁打:なし
三塁打:新井※
二塁打:兵藤2、本郷※、ヤン※

1(捕)柴川【 4 】
2(三)兵藤【23】
3(遊)住吉【51】
4(右)高松【49】
5(投)横井【 6 】
6(中)新井※
7(一)本郷※
8(二)ヤン・イル※
9(左)永山【36】
※は助っ人

★ハーツ三賞★
殊勲賞=兵藤(適時二塁打2本、3打点)
敢闘賞=高松(無安打救援で勝利投手)
守備賞=高松(右前打を頭脳的守備で一塁に刺す)
守備賞=兵藤(堅実に三塁守備をこなす)
守備賞=柴川(ワンバウンド投球も後ろへ逸らさず)
山平賞=なし

 両チーム合わせて与四死球19、21得点を奪い合う乱戦を、この日、締めたのは、またしても、高松〔左下〕の投球だった。開幕から無失点を続け、今季、大魔神との呼び声も高い高松は、2点ビハインドからの2イニングを与四球1、奪三振1の無安打、無失点に抑え込み〔中下〕、チームの逆転勝利に弾みをつけた〔右下〕。

 この日の先発は、先週に続き横井〔左下1〕。初回を無失点に抑えると、その裏ハーツは三番住吉が四球で出塁、二盗、三盗を鮮やかに決め、相手の暴投で1点を先制した〔右下1〕。2回の横井はボールが先行するいつもの投球に戻りかけたが、右翼手高松の頭脳的なポジション取りによる右翼ゴロ〔左下1〕の助けもあって1失点にとどめた。1対1の同点で迎えた、ハーツ2回の攻撃は助っ人2人の長短打で1点を勝ち越すと、二死二三塁のチャンスに、兵藤が適時二塁打を放ち〔右下2〕、2点を追加した。


 ところが、初回から好投を続ける横井の3イニングス目、はっきりボールとわかる投球が増え、結局、この回だけで46球、6四死球、3安打を許し、大量7点を失った。ハーツは3回、すぐさま反撃。死球出塁の横井が二盗後、助っ人2人の連続長打で2点を返す。その差2点で迎えた4回には、敵失出塁の柴川を兵藤の二塁打〔左下〕でホームに迎え入れると、住吉〔中下〕、高松〔右下〕の連打で1点を追加、さらに相手投手の制球の乱れにも乗じて、この回、打者13人の猛攻で7得点を奪い、一気に逆転した。

 最終5回は、高松が、相手打線につけいるスキを与えずわずか14球で試合を締めくくった〔下:高松投手とアメーバ横山選手の友情対決も実現〕。

 しかし、ハーツ勝利とはいえ、出場9人のうち、ハーツのオリジナルメンバーはわずかに6人、草野球の楽しみ方をよく知る助っ人3人の活躍がなければ手にできなかった、今季の3勝目だった。

 次戦からは4月。選抜組も戻り、今季初参加のメンバーも含め、13人が参加予定だ。現時点で天候への心配もあるが、チームが得意とする人工芝の世田谷公園での今季初戦を、スカッと飾りたいものだ。

【文責・背番号23】

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2018.03.24

03月24日 新宿ブンブン戦 19-1

2018年03月24日 13:00~15:00
羽根木公園野球場B面(ホーム)
Gリーグ 第1戦
【南海ハーツ vs 新宿ブンブン】(1試合目)

この試合、南海ハーツの正規メンバーが6名しか揃わず(助っ人3名)、ハーツ側からブンブンさんに不戦敗を申し入れ、了承していただきました。Gリーグとしては、新宿ブンブン7-0南海ハーツで、新宿ブンブンさんの勝利となります。新宿ブンブンの皆様、このような形になり、大変申し訳ございませんでした。試合自体はフリーマッチとして行われました。以下は、その結果になります。

B  0  10 000   1
H 12 34 00x  19

投:横井→高松〔勝〕→阿部※
捕:綿貫

本塁打:住吉
三塁打:河合※
二塁打:なし

1(投)横井【 6 】
2(二)兵藤【23】
3(遊)住吉【51】
4(三)高松【49】
5(一)河合※
6(捕)綿貫【14】
7(右)滝村※
8(左)阿部※
9(中)永山【36】
※は助っ人

★ハーツ三賞★
殊勲賞=兵藤(打撃改造が結実した猛打賞で4打点(勝利打点付き)!)
敢闘賞=高松(貫録の無失点ピッチング&2安打3打点)
守備賞=綿貫(1-2-3の併殺完成と、ファウルを掴み捕ったキャッチング)
山平賞=横井(急造先発投手の責任果たし、1安打2打点3盗塁4得点)
山平賞=住吉(今季チーム第1号ホームラン、2打点4得点)

 桜が綺麗なことでも知られる羽根木公園。そろそろ満開に近づく頃だ。前夜に雨が降ったものの、驚異的な水捌けでグラウンドコンディションは保たれた。

 この日の南海ハーツは横井〔左下〕が緊急先発。その後、高松〔中下〕、阿部投手〔右下〕とリレーし、それぞれ2イニングずつ役割を果たした。横井は立ち上がりの悪さに課題を残すも、外角低目の球で3三振を奪うなど、少しずつピッチングに慣れてきたようだ。今やハーツの守護神となった高松は点を与えないマウンド捌きが圧巻。3回は無死満塁となるが、サードゴロ本封と1-2-3のダブルプレーで無失点。4回には2奪三振も記録した。助っ人として駆けつけてくれた阿部選手はサイドからの伸びのある直球と多彩な変化球で、4奪三振のパーフェクトリリーフ。

 打撃に目を移そう。ハーツ打線は初回から桜満開となった。ほぼ打者二巡となった1回裏はなんと12得点。その後も加点し、3回終了時までに19-1と南海ハーツは大量リード。
 中でも光ったのは、猛打賞を記録した2番兵藤である。1回裏の第2打席ではセカンドのグラブの先を抜けるライナーヒット〔左下〕で1打点。2回裏には無死二三塁から、レフトへ掬い上げる2点タイムリー〔中下〕。3回裏にはレフト線へのこれまた綺麗な軌道のヒット〔右下〕。
 兵藤の好調さは開幕戦の3月3日から継続中で、目下打率.500でリーディングヒッター独走態勢。何より今年の打撃で印象に残るのは、引っ張りでいい打球を打ち続けている点だ。タイミングもドンピシャである。シーズンオフに密かに打撃改造に取り組んでいたようで(内容は企業秘密)、元々理論派の兵藤が脳内のイメージを自身の体で正確に表現した結果に他ならない。早くも不動の2番打者になりそうな勢いだ。

 そして、この日グラウンドに立った正規メンバー6人全員が安打を放つなど、「ああ、これが不戦敗でなかったら…」と言えそうなほど打撃陣の状態の良さは目立ち、3番住吉〔左下〕は見事なランニング〔中下〕ホームラン〔右下〕!

 4番高松はレフト線へのタイムリー〔左下〕を含む2安打、3打点。6番綿貫〔中下〕も負けじと右方向へ2安打、2打点。9番永山〔右下〕はレフトとセンターの間に落とす技ありのヒットでチャンスメイク。しかも初回には隙を突く三盗で、湿り気のあるダートをものともせず、自慢の脚?でも魅せた。

 守備では永山監督(兼記録部長)がビデオを見て発見した、4回表の綿貫のキャッチングが見事だった。ファウルとなりそうな打球を地面すれすれでダイレクトキャッチ〔左下〕。結果として三振を取ることができた。
 そして貢献度で言えば、この日の助っ人陣。5番に座った河合選手(開幕戦以来2試合目)は豪快なスイングで三塁打〔中下〕を含む猛打賞。“助っ人のレギュラー?”とも言うべき滝村選手〔右下〕もきっちりセンター前へと打球を運んだ。

 まさに出場選手全員が仕事人として一丸となった試合である。この集中力は今後も大切にしていきたい。
 今季の南海ハーツは、人数が揃う日には13人で臨めたりもするが、足りない日は多くの助っ人に頼らざるを得ず、不安定な状態が続いている。Gリーグの開幕戦を飾れなかったのも、この日だけではなく、試合に臨むまでの準備(出席簿の期日までの入力、集合時間の遵守など)の面で、チーム内にまだまだ緩さと甘さがあるからと言えるだろう。
 大人の集団であり、自由な雰囲気の中で20年以上続いてきた、伝統ある草野球チーム・南海ハーツ。Gリーグの各球団は、「今年こそ優勝を我がチームに!」と打倒ハーツで向かってくるはずだ。昨年の成績からもわかるように5チームの力の差はない。ここ一番の結束力で勝ってきた南海ハーツだが、連覇を継続するためには、本当に気を引き締めてリーグ戦に臨んでいかなければならない。

 草野球は相手チームと審判の存在があって初めて成立する。まずは対戦相手として、こちらがきちんと試合に入れる状態を作るのが最低限のマナーである。幸い、助っ人に来てくれる各選手も「南海ハーツの雰囲気はいい」と言ってくれる。その言葉に甘えてばかりはいられない。対戦チームからも、審判からも信頼を得るチームとして、南海ハーツの伝統を全員の意識で守り続けていきたい。

【文責・背番号6】

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2018.03.17

03月17日 江古田エイリアンズ戦 6-5

2018年03月17日 15:00~17:00
落合中央公園(ビジター)
フリーマッチ
【江古田エイリアンズ vs 南海ハーツ】

A 000 320 1x 5(勝敗の記録上、7回の攻撃は無効)
H 000 060    6

投:柴川〔勝〕→高松〔S〕
捕:福田→綿貫

本塁打:なし
三塁打:なし
二塁打:今泉

 1 (指)藤本【 5 】
 2 (二)兵藤【23】
 3 (左) 森  【 0 】
 4 (遊)住吉【51】
 5 (三)横井【 6 】
 6 (捕)福田【 9 】
 7 (一)筒井【18】
 8 (指)山口【31】
 9 (中)今泉【63】
10(投)柴川【 4 】
11(指)綿貫【14】
12(右)永山【36】
13(指)高松【49】

★ハーツ三賞★
殊勲賞=今泉(逆転の適時二塁打)
敢闘賞=高松(チーム初安打に、今季初セーブ)
敢闘賞=柴川(緩急つけた投球で勝利投手)
守備賞=筒井(野手陣の不安定な送球を堅実捕球)
守備賞=住吉(三遊間深い位置から一塁に刺す)
守備賞=柴川(自らの牽制刺でピンチを断つ)
山平賞=山口(積極的なポジショニングも、あと一歩で好捕を逃す)

 ハーツの今シーズン初勝利は、20代から50代へ、若さから老練への投手リレーと、終盤の一気の逆転劇でもたらされた。

 しかし、試合の内容はといえば、チームとしてまだ3試合目、この日初出場の選手もいるとはいえ、攻撃陣から快音がなかなか聞かれず、4回二死までノーヒットに抑えられるという寒い結果に終わった。
 一二番を除くと、2打席しか回らず、チームとしてもわずかに3安打に抑え込まれた。5回の大逆転も、相手二番手投手の独り相撲に助けられたもの。桜の開花の噂があちこちから聞こえはじめ、春到来のムードが高まるなかで、ハーツ打線の春はまだ遠からじ、といった状況だ。

 そのなかで目立った働きをしたのが、チーム初安打を放った高松〔左下〕、同点適時打の山口〔中下〕、勝ち越し適時二塁打の今泉〔右下〕だ。三週連続助っ人参加の今泉は試合後、ハーツへの入団を宣言。次週から開幕するGリーグ戦での貴重な戦力としての期待が高まる。

 一方、守りに目を転じると、柴川〔左下〕、福田〔中下〕の若いバッテリーが序盤の均衡したゲーム展開を演出。この日の先発、柴川は、四死球で自らピンチを招くといういつもの悪い癖が影をひそめ、緩急を使った粘り強い投球で5イニングを投げ切った。5点を失ったものの(自責点は2)、内野ゴロ8本(失策1含む)と、打たせて取る投球が光った。横井、住吉の三遊間は再三にわたり堅い守りを見せ、一塁手筒井〔右下〕の安定したプレーも試合を随所で引き締めた。また外野陣では左翼手森の溌剌としたプレーが失点を防いだ。

 6回から救援登板の高松〔左下〕は、この日が今季初登板にもかかわらず、ここぞというときの制球力は相変わらずで、守護神としての安定感にも磨きがかかってきた。
 実績からすれば、ハーツの主戦は松尾〔中下〕、住吉〔右下〕の二枚看板となるはずだが、松尾は実践から遠ざかり、住吉も今季はまだ本格的な投球に入れずじまい。次週のGリーグぶんぶん戦の投手起用が気になるところだ。

【文責・背番号23】

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2018.03.10

03月10日 フラワーズ戦 8-9

2018年03月10日 15:00~17:00
小豆沢野球場A面(ビジター)
フリーマッチ
【フラワーズ vs 南海ハーツ】

H 132 002  8
F 313 20x  9

投:柴川〔負〕→今泉※
捕:綿貫→住吉

三塁打:永山

 1 (一)横井【 6 】
 2 (二)兵藤【23】
 3 (三)高松【49】
 4 (遊)住吉【51】
 5 (投)柴川【 4 】
 6 (捕)綿貫【14】
 7 (中)今泉※
 8 (左) 森  【 0 】
 9 (指)藤本【 5 】
10(指)山口【31】
11(右)永山【36】
※は助っ人

★ハーツ三賞★
敢闘賞=兵藤(レフトへ綺麗なヒット2本(2試合連続)、2打点。開幕から打撃絶好調!)
守備賞=高松(4回、インフィールドフライ後、飛び出した3塁ランナーを的確な判断で刺す)
守備賞=森(数度にわたるレフトフライを確実に処理し、声出しでもチームを鼓舞)
山平賞=藤本(今季初ヒットで通算250安打を達成し、6回にはタイムリーも)
山平賞=綿貫(しぶとくライト前タイムリー、守備でも2投手を盛り立てる)
山平賞=横井(初回先頭打者でレフト左に強い当たりのヒット、最終回にももう1本)
山平賞=今泉(2試合連続の好リリーフ、準メンバーながら早くもセットアッパーに)

 今シーズン第2戦は、おそらく初めての板橋区小豆沢(あずさわ)野球場。主に人工芝で、2面あることから世田谷公園に似た雰囲気を感じさせる。天候にも恵まれ、「もうすぐ春ですねぇ♪」と歌いたくなってしまうほど。
 例年、ハーツ打線は目覚めるまでに時間を要するのだが、この日は、打線のそこかしこでヒットの花が咲き、各選手、仕上がりの良さが目立った。

 初回、南海ハーツは先頭の横井がレフト左へライナー性のヒット〔左下〕で出塁。盗塁後、2番兵藤が完璧な当たりでレフト前タイムリー!〔中下〕 打者2人で先制点を挙げる。自身の開幕日となった3番高松も初打席で鋭い三塁ライナーを放ち〔右下〕、バットが振れている。

 ハーツの先発投手は2年目の柴川〔左下〕。開幕戦でも好リリーフを見せ、永山監督の期待を背負った登板である。1回裏、エラー絡みで不運なランナーを背負うと、犠牲フライや3連打などで3点を失うが、球には力があり、ストライクも入っていた。投球を重ねることで、より良い投手になっていきそうだ。
 2回表のハーツは、一死満塁とランナーを溜めたところで、引っ張り専科の永山が登場。見事、ベンチの声に応える走者一掃の強烈な三塁打を放つ〔中下〕。このタイムリーで南海ハーツが4-3と再逆転。
 フラワーズはしぶとくその裏に同点とするが、3回表にハーツは6番綿貫の得意のライト前〔右下〕などで6-4とまたもやリードを奪う。

 このリードを保ちたかった柴川だが、3回裏にフラワーズの5番打者が豪快にライトフェンス越えの3ランホームラン!〔左下〕 これで再逆転。ここまで両チームともに毎回得点でシーソーゲームは続く。
 苦しい流れを断ち切ったのがリリーフ登板の今泉投手〔右下〕だった。開幕戦で助っ人参加した今泉選手は、この日もチームに合流。2イニングを投げ、3者凡退を含む2失点で抑え、投手としての可能性を見せてくれた。

 南海ハーツは4回表に記録が生まれた。先頭の森がレフト前ヒット〔左下〕で出ると、打席に向かうのは9番藤本。粘りの打撃で、しぶとく外野まで打球を運び、このヒットで通算250安打を達成!〔中下〕 ハーツ史上7人目となる貴重な一打だった。藤本は6回にも今度は引っ張りでタイムリーを放ち〔右下〕、記録に花を添える。

 最終回、3点ビハインドの南海ハーツは、初回と同じく、横井〔左下〕、兵藤〔中下〕に連打が出て8-9と1点差にまで迫る。二死満塁。ここで迎えるは、通算500安打の新ミスター南海ハーツ・高松〔右下〕。千両役者の背中にハーツベンチから熱い視線が注がれたが、惜しくも逆転はならず。準ルーズヴェルトゲームとも呼べる1点差の接戦は、やはり春がよく似合うフラワーズの花びらが一枚だけ多かったようだ。

【文責・背番号6】

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2018.03.03

03月03日 あしたば戦 5-14

2018年03月03日 14:00~16:00
東台野球場B面(ホーム)
フリーマッチ
【南海ハーツ vs あしたば】

H 003 020 0  5
A 462 200 x 14

投:横井〔負〕→今泉→柴川
捕:柴川→住吉

二塁打:住吉2、藤本※

 1 (捕)柴川【 4 】
 2 (二)兵藤【23】
 3 (投)横井【 6 】
 4 (遊)住吉【51】
 5 (三)河合※
 6 (一)藤本※
 7 (中)今泉※
 8 (右)藤本泰【 5 】
 9 (指)山口【31】
10(左)永山【36】
※は助っ人

★ハーツ三賞★
敢闘賞=住吉(二塁打2本で4打点と四番の働き)
敢闘賞=兵藤(チーム初安打を含む2安打)
守備賞=住吉(ショートで後ろの飛球を背走し好捕)
山平賞=柴川(1イニングをノーヒットリリーフ)

 いよいよ開幕。ハーツの2018年シーズンが始まった。この日は寒さも和らぎ、絶好の野球日和。気分よくスタートを切りたかったハーツだったが、ゲーム結果は2回で10点差をつけられる大敗。数人の選手を除いては全く寒く、春は遠いという印象に終わった。

 とにかく、まずは人数の問題。開幕戦ながら正規メンバーのエントリーは7人。助っ人選手3人を得てゲーム開催にこぎつけたが、先発バッテリーを自前で出すのがやっとというのが実情だった。この日、欠席だった中に、今後多くの参加が見込まれるメンバーも幾人かはいるが、常に故障者が出てもおかしくないチームの年齢構成も考慮すると、今年は人数の問題がずっとついて回る可能性も漂う。

 ただ、そんな状況の中でもしっかりと存在感を見せた選手もいた。まずは二番に入った兵藤。1回に会心の左前打〔左下〕でチームの今季初安打を放つと、第3打席でも低目のボールをうまくすくって左前打し〔右下〕、いきなりのマルチ安打。昨年は出塁率は.474ながら打率は.200に終わった兵藤だが、今年は打率のほうでも期待が持てそうだ。

 存在感を見せたもう1人は住吉。この日は野手専念ということで四番に座ると、3回に二死二、三塁からレフトへ2点二塁打〔左下〕、5回にも一死一、二塁から左越えに2点二塁打〔右下〕と、チーム5点のうち4点をたたき出し、「四番の働き」を見せた。オフをどう過ごしたかまでは聞いていないが、兵藤、住吉の両選手は、オフの間の動きを開幕戦から結果につなげたと言えそうだ。

 逆に春遠しだったのが、八~十番の藤本泰、山口、永山の3人。2巡目までは3人で5三振、いい当たりも永山のファウル1本〔左下〕の惨状だった。ようやく第3打席に藤本一直〔中下〕、山口中飛〔右下〕とそれなりの打球を飛ばしたが、アジャストまでに時間がかかり過ぎの印象は否めず。

 ハーツ投手陣は、住吉が肩の具合がすぐれず登板回避、横井〔左下〕が「開幕投手」となったが、時折出る甘いボールをあしたば打線に痛打され〔中下〕、3回で12失点。被安打10のうち4本が長打と、かなり芯でとらえられてしまった。この日は3回で四死球は4に抑えており、ストライクを入れるコントロールというレベルはクリアしたが、次は、例えば「ストライクゾーンの半分より低目に投げる」とか、「外角側(または内角側)3分の1に投げる」など、真ん中高めに入れないレベルの制球が要求される段階と言えそうだ。一方で、最後にリリーフした柴川〔右下〕は、失策による1走者を含め4人をしっかりと打ち取り、次回へ期待を抱かせる内容を見せた。もちろん一番は住吉が肩の状態を戻すことだが、それがうまくいかないときには、先発機会が多くなるであろう横井、柴川の出来も今季の大きなカギとなるだけに、頑張りを期待したいところだ。

 人数、投手陣、全開モードに遠い選手と、大きいものから小さいものまでさまざまな課題が開幕戦で噴出したハーツだが(うまくスタートできた選手はその調子でいくとして)、うまくスタートできなかった部分に関しては、ここの開幕戦はオープン戦的な位置づけと考え、Gリーグ開幕を目標に、形を整えていくしかなさそうだ。

【文責・背番号5】

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2017.12.09

12月09日 あしたば戦 3-6

2017年12月09日 13:00~15:00
世田谷公園野球場B面(ホーム)
フリーマッチ
【南海ハーツ vs あしたば】

H 021 000 0  3
A 002 004 x  6

投:住吉〔負〕
捕:柴川

本塁打:なし
三塁打:なし
二塁打:吉岡(あ)、三好(あ)、土井

1(中)宮本【19】
2(二)藤本【 5 】
3(投)住吉【51】
4(一)筒井【18】
5(右)福田【 9 】
6(捕)柴川【 4 】
7(三)土井※
8(左) 森  【 0 】
9(遊)横井【 6 】
※は助っ人

★ハーツ三賞★
敢闘賞=住吉(勝利には届かず完投負けも、5回まで2安打の力投)
守備賞=福田(右中間の当たりを走り込んでジャンピングキャッチ)
山平賞=柴川(投前に芸術的なセーフティーバントを決める)

 いよいよハーツの2017年シーズンも最終戦。森の友人の女性陣2名が見学に訪れ、ベンチも華やぐ中でのゲームとなった。今季のハーツのここまでの成績は、15勝15敗3分けのピッタリ5割。シーズン勝ち越しか、負け越しかがこの一戦にかかる。

 1回表、ハーツは宮本の遊撃内野安打〔左下〕を足場に無死一、二塁から捕逸も絡んで二、三塁とするが、クリーンアップがいずれも倒れて無得点。しかしこの日のハーツには、ベンチの女性陣のほかにも心強い助っ人がいた。この日七番・サードに入った土井選手だ。どっしりとした迫力満点の体躯はさながら西武の中村剛也選手のよう。そして、そのスイングと打球もまた、「おかわり君」並みのそれだった。2回表、柴川四球の無死一塁から打席に入ると、センター左を深々と破る二塁打〔中下〕で先制点をたたき出す。また4回には、レフトへ高々と放った打球〔右下〕が世田谷公園のフェンス中段を直撃、当たりがよすぎて単打止まりというシーンも。規定のためハーツ三賞からは外れたが、インパクト絶大なプレーを見せた。
 ハーツは、2回にさらに1点を追加すると、3回にも住吉が内野安打で出て二盗、暴投で三進、内野ゴロの間に生還と足で加点した。

 ハーツの先発は住吉〔左下〕。最近足踏みが続いているが、この最終戦にチームの年間最多勝タイ記録の12勝目がかかる。この日の住吉は、制球、球威ともに安定、3回裏に吉岡選手の二塁打〔中下〕で2点は失ったものの、あしたばの強打の三、四番の東岡、三好両選手にも、2打席目まで投飛、三振、投ゴロ、捕飛と抑え込むなど、5回まで2安打の好投。ハーツは、ライトの福田が右中間の飛球を走り込んでジャンピングキャッチ〔右下〕する好プレーも出るなど、このところ続いていた守備の大きな乱れもなく、1点とはいえ、リードを保ったまま、いいリズムで終盤を迎えた。

 しかし……、あと少しで届くかと思われた勝利は遠かった。6回表に柴川の芸術的なセーフティーバント〔左下〕から作った無死満塁を併殺などで無得点に終わってしまったハーツはその裏、尾崎選手の左前打と四球で無死一、二塁とされると、続く吉岡選手の右飛を、この日好プレーを見せていた福田が落球し満塁。一死は取ったが、三好選手〔中下〕に三塁線を破る走者一掃の二塁打を浴びて逆転を許すと〔右下〕、さらに二死後、スピンのかかった一ゴロを筒井がはじき、ベースカバーに入った藤本もその送球を捕り切れずに二走の生還を許して、決定的な追加点を献上した。

 あと一歩まではいいペースで行ったが、最後は守り切れずの敗戦、打線は土井選手以外の正規メンバーで5安打(3回住吉〔左下〕、6回森〔中下〕、7回筒井〔右下〕)と、ヒット数はまずまず出たが、チャンスでのあと一本が出ず……。

 ハーツにとってGリーグ6連覇を果たした記念すべきシーズンだったが、一方で結局、守備力の不足と貧打という最近の課題は来季へ持ち越しとなった。もはやこの2つの課題は一朝一夕に何とかなるものではない気もするが、だからと言って年を重ねるままにただズルズルと衰えるのも芸がない。来年へ向け、メンバー全員が好きな野球を少しでも長く、多く楽しむために、もうひと踏ん張り何ができるか。ベテランはベテランなりに、若手は若手なりに何かあるはず。もちろん自分自身を含めてのことだが、来季に期待の持てるようなオフとしたいものだ。

【文責・背番号5】

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2017.12.02

12月02日 中野マシンガンズ戦 5-10

2017年12月02日 14:00~16:00
上高田運動施設野球場(ビジター)
Gリーグ 第8戦
【中野マシンガンズ vs 南海ハーツ】(2試合目)

H 202 100       5
M 144 10x(0) 10
※Gリーグ上、6回裏は参考記録

投:住吉〔負〕→高松
捕:綿貫

本塁打:なし
三塁打:なし
二塁打:橋口(マ)、柴川

 1 (遊)柴川【 4 】
 2 (指)宮本【19】
 3 (投)住吉【51】
 4 (三)高松【49】
 5 (一)筒井【18】
 6 (右)兵藤【23】
 7 (二)藤本【 5 】
 8 (捕)綿貫【14】
 9 (中) 森  【 0 】
10(左)横井【 6 】
11(指)太田【16】

☆Gリーグ表彰☆
最優秀=川崎(中野マシンガンズ)
 優秀=橋口(中野マシンガンズ)
 優秀=柴川(南海ハーツ)

★ハーツ三賞★
敢闘賞=高松(初回先制適時打&無失点救援)
守備賞=なし
山平賞=太田(生涯初の右ゴロを喫す)

 Gリーグ、今季最終戦。すでに6連覇を決めているハーツが対するは、この日まで16試合連勝中のマシンガンズ。相手の連勝を阻止すべく臨んだ一戦だったが、序盤から守備陣の乱れによる失点を重ね、5-10、得点差以上に悔いの残る敗戦となった。

 初回ハーツの攻撃は、柴川四球、住吉死球で迎えた一死二、三塁の好機に、四番高松が中前にしっかり運んで先制〔左下〕。さらに五番筒井の内野ゴロの間に、三塁走者住吉がホームに還り、幸先よく2点目をあげた。
 しかしその裏、ハーツの先発住吉〔中下〕は相手の一番打者に三塁線を破る二塁打〔右下〕で出塁を許すと、失策、死球で無死満塁のピンチを迎える。四番、五番を抑えたものの、続く六番には押し出しの四球で1点を失う。2回は、二死から不運な安打、内野手の失策が重なり、4失点。続く3回は2安打、2四球に、3失策がからみ、さらに4点を与えてしまった。

 ハーツの打撃陣も2回以降、抑え込まれたわけではない。3回には、先頭の柴川が中越えの二塁打〔左下〕を放つと、一死後、住吉が中前適時打〔中下〕。二死から筒井もしぶとく中前に落として2点を返した〔右下〕。その後は、両チームともに4回に1点ずつを追加。結局、相手主戦の56歳川崎投手に6回完投を許し、10-5で、ハーツは星を落とした。

 両チームの攻撃内容を比べてみると、安打数は「ハーツ7本」に対し「マシンガンズ8本」とほぼ互角、選んだ四死球は「ハーツ3」に「マシンガンズ6」。それに対し、失策は「ハーツ5」に対し「マシンガンズ0」と、守りの差が如実に表れた試合だった。試合の序盤、一塁手への送球が傾いた日差しに重なるという厳しいコンディションにあったとはいえ、相手野手が無難に内野ゴロをこなしていただけに、自然のせいばかりにはできない。また内外野の間にあがった飛球の処理にも課題が見られた。

 幸い、今季最終戦がまだ残っている。しかも、心のホームグラウンド、世田谷公園だ。残り1試合、チームとしての課題をメンバーで確認し、有終の美を飾りたいところだ。今季は序盤からケガ人が続出した。最終戦で大事に至ることのないよう、気を引き締めてプレーを楽しんでもらいたい。

【文責・背番号23】

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2017.11.25

11月25日 新宿Bepps戦 3-5

2017年11月25日 14:00~16:00
明治百合ヶ丘総合野球場(ビジター)
フリーマッチ
【新宿Bepps vs 南海ハーツ】

H 200 100 0  3
B 212 000 x  5

投:住吉〔負〕→高松
捕:福田→柴川

本塁打:なし
三塁打:なし
二塁打:なし

 1 (中)柴川【 4 】
 2 (二)高松【49】
 3 (投)住吉【51】
 4 (一)岩本【 1 】
 5 (捕)福田【 9 】
 6 (三)筒井【18】
 7 (左)古川※
 8 (指)宮本【19】
 9 (遊)横井【 6 】
10(指)太田【16】
11(右)永山【36】
※は助っ人

★ハーツ三賞★
敢闘賞=高松(駆けつけ一本に、仁王立ちの好リリーフ)
守備賞=古川右翼手(久しぶりの実戦でもこれぞ野球経験者、的確な判断でライトゴロ達成)
山平賞=宮本(スマートに、紳士に、この日も巧みなバットコントロールで左前打)
山平賞=筒井(力強い打撃と、ぶれない内野守備。本気で“カムバック賞”狙ってます)

 筒井選手の地元とも言える百合ヶ丘。球場はまさに小高い丘の上にあった。慣れない場所でもあり、各選手はグラウンドに辿り着くのに苦戦。プレイボールぎりぎりで9人ラインが揃い、試合は無事に始まる。
 いきなり魅せたのは2番高松だった。着替えたばかりのユニフォーム姿でバット一閃〔左下〕。センター前ヒットで出塁すると、3番住吉も続く。こちらも綺麗にレフトへ打ち返し〔中下〕、一死一二塁。この後、エラーも絡み、ハーツが2点を先制する。
 2回表には8番宮本も剣士のようにスパッと速球を捉え〔右下〕、レフト前へライナーヒット。本格派の投手相手に、ハーツ打線も負けていない。

 しかしこの日は、もう一つの敵がいた。それは逆光である。バックネット後方に太陽が位置し、内野陣〔左下〕、特に投手の住吉〔中下〕は初回から眩しい光に苦しめられた〔右下〕。上の攻撃時と下の守備時における写真の明度の違いで一目瞭然だろう。エラーも絡み、1回から3回にかけて小刻みに失点し、ハーツは2-5と劣勢に。

 ハーツの反撃は4回だ。先頭の“帰ってきた4番”岩本が渋い内野安打〔左下〕で出塁すると、6番筒井もバチン!としっかりミートし、ライト前へ〔中下〕。このチャンスに、横井の誘いで助っ人として来てくれた7番古川アントニオ君が、左打者のお手本のような美しいセンター前タイムリー〔右下〕で1点を返し、3-5と追い上げる。

 打撃でリズムに乗った古川選手は、守備でもキラリと光っていた。6回裏にライト前に転がった打球を素早く処理し、ライトゴロに仕留める〔左下〕。ライトゴロといえば、“静かなるレーザービーム”兵藤の専売特許だったが、この日、左→中→右と外野を横断した古川君は、ここが俺の場所と言わんばかりの好プレーで、ハーツのおじさん達をビックリさせる。
 そして百合ヶ丘でも大魔神のリリーフエース高松〔中下〕は、この回から登板し、見事に三者凡退。シーズン後半は常に安定した投球で、チームに貢献し続けている。一方、Beppsにも勝利の女神がいた。最終回、豪腕エースからのバトンを引き継いだ女性投手の前に、ハーツ打線は2三振を喫し、追い上げ及ばずだった〔右下〕。

 南海ハーツの今シーズンも残すところ2試合。次はGリーグ最終戦が待っている。連勝街道まっしぐらの中野マシンガンズ相手に、有終の美を飾れるか。その期待とともに、各選手の個人記録もそろそろ気になってくるところだ。

【文責・背番号6】

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2017.11.18

11月18日 中野マシンガンズ戦 5-11

2017年11月18日 12:00~14:00
哲学堂公園野球場A面(ビジター)
フリーマッチ
【中野マシンガンズ vs 南海ハーツ】

H 000 302 0  5
M 100 064 x 11

投:住吉→柴川〔負〕→横井
捕:綿貫

本塁打:なし
三塁打:なし
二塁打:藤本

1(遊)柴川【 4 】
2(右)兵藤【23】
3(投)住吉【51】
4(三)高松【49】
5(一)筒井【18】
6(二)藤本【 5 】
7(捕)綿貫【14】
8(中)横井【 6 】
9(左)永山【36】

★ハーツ三賞★
敢闘賞=藤本(二塁打含む2安打、1得点)
守備賞=住吉(強肩を生かした中継プレーで本塁に走者を刺す)
山平賞=横井(左打席で反撃口火の左前打)
山平賞=藤本(セカンドで珍プレー連発)

 当初は、「勝てば優勝」の条件でのGリーグ戦。天気が心配される中ではあったが、ハーツナインはそれぞれにテンションを高めてグラウンドに集った。ところが、この日はゲーム開始時間に相手チームの人数がそろわず。マシンガンズさんからの不戦敗の申し出を受け、Gリーグとしては延期(今後、雨等で試合が成立しない場合はハーツの不戦勝とする)とし、練習試合に変更してゲームを行うことになった。

 初回に1点を失ったハーツは、1回の二死一、二塁で筒井〔左下〕が三直、2回の一死二塁で横井が遊直と、チャンスでいい当たりが捕られる不運もあり、3回まで無得点が続く。
 しかし4回、ハーツは反撃を開始。一死から筒井が四球で出ると、続く藤本〔中下〕が右翼線に落とす二塁打。綿貫の投ゴロが敵失を誘って同点となったあと、なお二死二、三塁から永山の左前2点適時打〔右下〕で逆転に成功した。

 ハーツの先発・住吉〔左下〕は、2回以降は、ピンチもあったものの、得点は許さず。ゲーム前半は、ハーツがリードを奪って終わった。だが5回、ハーツがピッチャーを代えたところからゲームの潮目が代わる。2番手の柴川〔中下〕は、制球が安定せず、四球で走者をためてピンチを招いたことでリズムを失い、6失点して逆転を許した〔右下〕。

 ハーツも6回表に左打席に立った横井〔左下〕の左前打と永山〔中下〕の左前打で好機を作り、内野ゴロと敵失で2点差としたが、その裏からマウンドに上がった横井は、丁寧に外角にボールを集めて頑張りを見せたものの〔右下〕、せっかく打ち取った打球も、セカンドの藤本がお手玉を連発し、さらにはアンダーハンドトスでまで悪送球をするなど散々足を引っ張ってしまったことで4失点を喫し、ハーツは最終的には5対11の逆転負けとなった。

 最後は崩れてしまったハーツ守備陣だが、ゲーム途中では、長打の走者を2度、ホームで刺す〔左下〕というプレーも見せた。1度目は右中間への打球を、横井から藤本、柴川、綿貫とリレー〔中下〕。2度目は、左越えの当たりを、永山からの返球をつないだ住吉がロングスローでホームに刺した〔右下〕。1本目は柴川、2本目は綿貫がカットマンを的確に動かすなど、しっかりと声を出して指示をしたことが功を奏した。

 この日、自力でVをつかむことはできなかったハーツだが、試合後に、優勝を争っていたTEAMシゲルが敗れたという報が入り、この時点で優勝決定を知ることになった。

 何とか、前半戦の貯金を生かして逃げ切る形でGリーグ6連覇を達成したハーツ。もちろん、群雄割拠の中、目標の6連覇を達成できたことは誇ってよいところだが、後半だけに限れば、ここまで1勝1敗1分けと、紙一重の戦いになってきていることも確か。他チームとの平均年齢の差を考えても、来季はさらに気合を入れてかからなければならなくなることは間違いないだろう。

【文責・背番号5】

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