週刊ハーツ

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2025.06.14

06月14日 中野マシンガンズ戦 3-11

2025年6月14日(土)15:00~17:00
世田谷公園A面(ホーム)
第14戦《Gリーグ第6戦》
【南海ハーツ vs 中野マシンガンズ】(1回戦)

M 041 6|3  11(14)
H 111 0|x    3

投:矢野〔負〕-土屋-小林-横井

 1 (三)高松【49】
 2 (遊)小林【61】
 3 (二)横井【 6 】
 4 (投)矢野【32】
 5 (捕)筒井【18】
 6 (左)加藤【43】
 7 (右)土屋【51】
 8 (一)丸山【39】
 9 (中) 黄  【47】

☆Gリーグ表彰☆
最優秀=下田選手(中野マシンガンズ)
 優秀=小田切選手(中野マシンガンズ)
 優秀=小林選手(南海ハーツ)
MGP=菊地選手(中野マシンガンズ)

★ハーツ表彰★
敢闘賞=小林(先制犠飛に、志願の登板)
敢闘賞=矢野(先発で3回1/3を懸命に投げる)
守備賞=高松(好判断で153のゲッツー)
守備賞=土屋(最終回の大飛球を好捕)
守備賞=筒井(守備の要で投球、送球を何度も好捕)

試合動画

 南海ハーツのGリーグ第6戦は、まず空のご機嫌と睨めっこ状態から始まった。今シーズンは雨に泣かされ、5月は3試合が中止。この日も小雨がぱらつき、判断が難しかったが、中野マシンガンズさんとも相談し、決行へ。

 ハーツの先発マウンドに登ったのは矢野〔中〕。ここ最近はリリーフでナイスピッチングを続けている。1回表、先頭打者こそ四球で出塁を許すものの、クリーンアップから2三振を奪い、無失点スタート。

 1回裏、矢野に先制点をプレゼントしたいハーツは、1番・高松〔左〕がきっちり四球を選ぶ。高松が握る青色のバットは、南海ハーツ殿堂入りを果たしている小島選手(背番号7)から頂いたものだ。この試合の前日、高松から小島さんと親交のあったハーツメンバー宛てに訃報のお知らせが届いた。今年の春、突然だったそうだ。愛弟子の山口から伝えられたとのこと。渡部、成岡、筒井から小島さんの思い出のエピソードとお悔やみの言葉が立て続けに届く。ハーツ創設期からホットコーナーの三塁を守り続け、その堅実な守備は羨望の的だったという。シュアな打撃も含め、ハーツの球史に残る名プレーヤー。その後、三塁手を引き継いだのが高松だった。だからこそ、この出塁は高松にとっても意味のある一打席になったに違いない。大切なランナーを三塁に置き、2番の小林〔中〕が大きなフライをセンターへ打ち上げる。本塁への送球をしっかり見て、逆方向へ駆け抜けた高松の好走で〔右〕、ハーツは貴重な先制点。

 良い流れで初回の攻防を終え、波に乗りたいハーツだったが、相手は強打と堅守のマシンガンズ。2回表、すぐに反撃に出る。まずはじっくり球を選び、無死一二塁。ここでハーツに好守が出て、投ゴロを矢野が素早く三塁へ投げ一死、受けた高松は機敏に一塁へ送球。これがタイミングぎりぎりでのゲッツーとなり、流れはハーツへと思われたが、強打の助っ人選手が特大三塁打を放ち、1-1の同点に。何とか持ちこたえたいハーツだったが、二死満塁から巧打の石井選手がきれいにセンターへ弾き返し逆転。菊地選手にもタイムリーが出て、マシンガンズが4-1とリードする。

 2回裏、点差を縮めたいハーツは、先頭の土屋〔左〕がしっかり球を見極め、四球出塁。今年からマシンガンズに加入した、サウスポーの小田切投手〔中〕に立ち向かう。土屋が二盗を決め、続く丸山〔右〕はセンターへ抜けそうなゴロを放つ。しかし守備範囲の広い石井遊撃手がセカンドベース上で追いつく。ダメかと思われたが、一塁送球が逸れる間にハーツはラッキーな追加点で2点差に迫る。

 マシンガンズは3回表にも1点を加えるが、ハーツもその裏に4番の矢野〔左〕が四球を選び、二盗、三進でチャンスメイク。そして加藤〔右〕は投手の左へゴロを放つ。ここは小田切投手が右手を懸命に伸ばしグラブの先でキャッチ(好プレー)、しかし一塁送球が逸れてしまい、矢野が生還。ハーツは2回に続き、幸運な得点で3-5とし、マシンガンズに引き離されない。

 ここまではどちらに勝利の女神が微笑んでもおかしくない展開だったが、4回表に試合は大きく動く。粘り強く投げ続けていた矢野に対し、一死から菊地選手、葛西選手が連打で二三塁に。ここで下田選手が矢野の変化球にうまくバットを合わせ〔左〕、前進守備の小林遊撃手の右を抜ける技ありの一打で2点を追加。マシンガンズが流れをぐっと引き寄せる。その後満塁となったところで、ハーツは投手を土屋〔中〕にスイッチ。もともと継投は構想にあったが、一死満塁の場面での登板は酷だった(監督として申し訳ない)。2者に投げ6点差になったところで、小林〔右〕が志願の登板。しばらくマウンドから遠ざかっていたが、さすが昨年のGリーグMVP、持ち前の制球力と変化球の切れで、フルスイングの橋口選手を打ち取る。しかしこの後エラーもあり、マシンガンズはこの回3投手から6点を奪い11-3とし、大きくリードを広げた。

 ハーツ最後の攻撃となった4回裏も、粘りのピッチングの小田切投手を打てず、完投を許す。右の菊地投手に、左の小田切投手が加わり、もともと堅守のマシンガンズはさらに強くなった。得点圏での波状攻撃も健在だ。試合は5回表まで続き、最終回は横井〔中〕が登板するが、先頭から四球を続けてしまい、「四球で溜めた走者を返されてビッグイニング」というハーツ投手陣の課題があらためて浮き彫りに。しかし最後に守備陣が頑張り、土屋がライトへの大きなフライを好捕、小林も広い守備範囲で最終打者をアウトにし、この回3失点で試合を終える。

 中野マシンガンズが11-3(4回表裏まで)で南海ハーツを下し、4勝1敗で永福コルセッツと並び、上位を快走。ハーツはGリーグの半分を終え、3勝3敗の五分に。7月2週目からGリーグ3連戦が待つハーツは、どんどん暑くなる気候にも負けず、あしたばを含めたAクラスのチームを追いかけていきたい。今年のGリーグでは既に多くの投手が登板を果たしている。一試合一試合が経験であり、この先、数年を見据え、ディフェンス力を高めていきたい。シニア強化試合、ヤング強化試合と、それぞれの特徴を生かしたゲームをこなしつつ、その成果を公式戦で見せていこう。

文責【6】

2025.06.07

06月07日 TEAMシゲル戦 10-6

2025年6月7日(土)11:00~13:00
台東リバーサイドスポーツセンターA面(ビジター)
第13戦《Gリーグ第5戦》
【TEAMシゲル vs 南海ハーツ】(2回戦)

H 242 020|0x  10
S 131 010|       6

投:小西〔勝〕-矢野

 1 (三)高松【49】
 2 (捕)小林【61】
 3 (遊)矢野【32】
 4 (一)筒井【18】
 5 (投)小西【29】
 6 (左)横井【 6 】
 7 (中) 黄  【47】
 8 (二)兵藤【23】
 9 (右)丸山【39】

☆Gリーグ表彰☆
最優秀=横井選手(南海ハーツ)
 優秀=小西選手(南海ハーツ)
 優秀=合力選手(TEAMシゲル)
MGP=兵藤選手(南海ハーツ)

★ハーツ表彰★
殊勲賞=矢野(満塁走者一掃のタイムリー三塁打に好リリーフ!)
殊勲賞=小西(先発で5回を粘りのピッチング、勝利投手!)
技能賞=兵藤(2回先頭でチャンスメイクのセンター前ヒット)
技能賞=丸山(きれいに振り抜き、ライトの頭を越えるヒット)
技能賞=高松(よく走り内野安打で、ダメ押しの1打点)
守備賞=兵藤(643のゲッツー&バックアップで好送球)
守備賞=矢野(643ゲッツーの起点)

試合動画

 2勝2敗で迎えたGリーグ第5戦。TEAMシゲルさんとの2回戦だ。南海ハーツは1回表、二死満塁から6番の横井〔中〕が投手の足元を抜くセンター前ヒットで2点を先制。

 ハーツの先発は、前回のGリーグで三者連続奪三振を記録し、ストレートに切れが出ている小西〔中〕。初回はエラーなどで1点を失うも、投球自体は安定していて、長いイニングを任せられそうな予感。

 2回表、先頭の兵藤〔左〕がセンターの前へ打球を運び出塁。続く丸山〔中〕もきれいにバットを振り切り、右翼手の頭上を越えるクリーンヒット。シニア勢がチャンスメイクし、一死満塁から3番・矢野〔右〕がセンター右へ鋭いライナーを放ち、走者一掃のタイムリー三塁打。5-1とリードを広げる値千金の一打となる。

 なおもチャンスが続き、4番の筒井は高々とレフトヘフライを打ち上げる〔中〕。犠牲フライかと思われたが、レフトは強肩の佐々木選手。三塁ランナーの矢野は自重するが、肩が良すぎて送球は大きく逸れる。この間に矢野が生還し、惜しくも筒井の打点とはならなかったが、この1点も貴重な追加点に。

 シゲル打線も毎回のように粘りを見せ、2回裏には長距離砲の合力選手がこちらも満塁走者一掃のタイムリー二塁打。6-4の2点差に迫られたハーツだが、3回表には先頭の横井〔中〕の安打からエラーと暴投で2得点。3回終了時点で8-5となる。

 5回表、ハーツは高松〔左〕のショート内野安打と小林のセカンドゴロ間に2点を追加し、10-5とする。先発の小西はランナーを背負いながらも粘りのピッチングで5回まで投げ、10-6とリードを保ったままリリーフの矢野へ。マウンドを引き継いだ矢野〔右〕は制球が良く、6回を三者凡退。試合は7回表まで進んだが、打者3人目で時間切れとなり、スコアは6回終了時の10-6で南海ハーツがTEAMシゲルに勝利した。

 これで南海ハーツはGリーグ3勝2敗に。今季はあしたばさんがスタートダッシュ。好投手の牧野選手を擁する永福コルセッツさんも着実に白星を積み上げ、2チームが4勝1敗で首位を走る。中野マシンガンズさんも3勝1敗と好調だ。ハーツも一つひとつ勝ちを重ね、上位チームを追いかけていきたい。現在はベテランとヤングの力が噛み合って、良い試合ができている。次週は強豪マシンガンズとの1回戦。厳しい戦いになると思うが、この日に集まったメンバーで全力を尽くし、勝機を見出したい。

文責【6】

2025.06.01

06月01日 東交・シニア戦 5-7

2025年6月1日(日)8:00~9:20
落合中央公園(三塁側)
第12戦《シニアリーグ第1戦》
【東交・シニア vs 南海ハーツ】

H 100 04  5
T 060 1x  7

投:兵藤〔負〕-横井

 1 (三)高松【49】
 2 (遊)横井【 6 】
 3 (二)綿貫【14】
 4 (捕)筒井【18】
 5 (中)成岡【11】
 6 (左)松尾【17】
 7 (右)岩田【36】→西野【42】
 8 (一)丸山【39】→中原【44】
 9 (投)兵藤【23】

監督:藤本【 5 】

★ハーツ表彰★
敢闘賞=高松(先制点生むいきなりの二塁打含む2安打)
敢闘賞=綿貫(鮮やかな右打ちで先制適時打含む2安打)
敢闘賞=松尾(二死満塁から2点差に迫る2点適時打)
技能賞=兵藤(最終回、内野安打で猛反撃のきっかけ)
技能賞=筒井(最終回、満塁のチャンスに火の出るような左前適時打)
技能賞=成岡(最終回、炎の4連打を3人目としてつなぐ)
守備賞=筒井(捕手前の当たりを好判断で処理し捕ゴロに)
守備賞=高松(強いゴロをショートバウンドでうまく処理)
守備賞=丸山(ファーストで難しい送球にも好捕連発)
守備賞=西野(ポジショニングよく、ライトで大飛球を好捕)
辻本賞=森(スコア記入。敵味方問わず50歳以上のプレーヤーたちの可能性に感動。生きがいを見出す)

試合動画

 昨季全4試合2ケタ失点と苦しんだシニア勢が奮起した。午前8時開始の東交・シニアとの今季シニアリーグ初戦は5-7と惜敗。藤本監督体制公式戦初陣で、勝利には届かなったが随所に好プレーを見せた。
 相手は50歳以上と思えぬほど動きにキレがある選手が多数いた。2回には3番打者が右翼フェンス直撃のすさまじい打球を放ったり、守っても制球力の良い右腕を中心に無失策。そんなチームにハーツシニア勢は全員が個性を発揮し食らいついた。

 まずは初回。先頭・高松〔左〕がいきなりの二塁打。1死後、3番に座る綿貫〔右〕が得意とする流し打ちで、右翼前へ運び、高松が激走し先取点となるホームを踏んだ。一塁コーチャー・岩田の走者を鼓舞する「リーリーリー」の掛け声も健在で、ハーツ打線が相手投手の立ち上がりを攻め立てる。

 その裏の守りも先発・兵藤〔中〕が踏ん張った。先頭に四球を出し、二盗、三盗を決められるも後続を2三振に取るナイスピッチング。2回も遊ゴロ、一飛に仕留めテンポ良く2アウトを取った。しかし、ここから一気に相手打線に流れが傾く。打ち取ったかに見えた打球が失策を誘発したり、内野安打になったり…。不運な打球と四球で2死満塁となると、そこから5連打を浴びまさかの6失点。藤本監督が試合後、反省の弁をのべたが、兵藤の内容が悪くなかっただけに、継投の見極めも難しかった。

  一方的な試合展開もよぎる中、3、4回は横井〔左〕が無安打1失点の好リリーフ。粘りの投球にバックもキッチリ応え、三塁・高松〔中〕はジャンピングスローを決めるなど4つのゴロを処理。逸れた送球は一塁・丸山〔右〕がきっちりカバーする阿吽の呼吸でアウトを積み重ねた。途中から右翼に入った西野も前の打席でフェンス直撃の打球を放った3番打者の大飛球を的確なポジショニングで好捕。リズムの良い守りで最小失点にとどめ1-7で5回の攻撃に突入した。

 5回の先頭は代打・中原〔左〕。相手の好守に阻まれるも鋭い打球を左翼へ放ち、チームを勇気づける。続く兵藤〔中〕が内野安打で出塁すると、高松〔右〕がこの日2本目の安打を左前へ。

 さらに3番・綿貫〔左〕が徹底した右流し打ちで満塁に。綿貫は今季、打率.750の驚異的な打撃を見せており、このヒットで記念すべき南海ハーツ通算400安打を達成(高松、松尾、筒井に次ぐハーツ史上4人目)。技の綿貫の後は筒井〔中〕が剛打を発揮。4番にふさわしい左前へ力強い打球を放ち5点差に。さらに成岡〔右〕も中前適時打で続き点差を4とした。

 ここで打席に迎えるは6番・松尾〔左〕。きっちり、ボールを引きつけて捉えた打球は中前へ。三走・綿貫〔中〕、二走・筒井〔右〕に続き、成岡も快足を飛ばし一塁から一気にホームを狙ったが、三本間で挟殺となり惜しくもアウト。時間切れで、試合終了となった。

 あと2点及ばなかったが、収穫はもりだくさん。兵藤、横井がしっかり試合を作り、取れるアウトをキッチリ取れば勝負できることを証明した。加えて、5回2死から藤本監督が「炎の4連打」とたたえた猛打を含む1イニング6安打4得点の攻撃は見事。元気の良い攻守での声掛けは絶えず、途中出場の選手たちもキッチリと仕事を果たし最後まで雰囲気良く戦えた。
 ハーツシニア勢の爆発力と潜在能力、伸びしろは十分。守備、走塁面などの課題もしっかり見えただけに、次戦こそ藤本体制初勝利を。期待は膨らむばかりだ。

文責【0】

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