週刊ハーツ
2024.12.21
12月21日 あしたば戦 9-5
2024年12月21日(土)11:00~13:00
玉川野毛町公園(ホーム)
2025年度第1戦《フリーマッチ》
【南海ハーツ vs あしたば】
A 000 320 5
H 230 031x 9
投:横井-岩田-土屋-森-小西〔勝〕-矢野〔S〕
1 (一)岩田【36】
2 (右)土屋【13】
3 (遊)成岡【11】
4 (中) 森 【 0 】
5 (二)小西【29】
6 (三)矢野【32】
7 (捕)筒井【18】
8 (投)横井【 6 】
★ハーツ表彰★
殊勲賞=岩田(勝ち越し2点タイムリー二塁打&1回零封!)
敢闘賞=成岡(マルチ安打1打点、好走塁に堅守で大活躍)
敢闘賞=土屋(打では2安打1打点。快速球と制球力で投手として開花)
技能賞=小西(無死満塁からの救援で勝利投手に。打でも1本)
技能賞=矢野(最終回三者凡退締めに、打では技ありの三塁線二塁打)
守備賞=成岡(守備範囲が内野全部といえるくらいの動きで、好守連発)
守備賞=岩田(マイファーストミットの先端で打球を掴み取る、球際王)
辻本賞=筒井(6投手を捕手として支え、被安打1の立役者)
辻本賞=森(今年初4番で二塁打から走りすぎて三塁憤死。人生初登板に、センターでの堅守も)
2024年の最終試合は、長年交流のあるあしたばさんと。南海ハーツとしては、この試合が2025年度の開幕戦扱いとなる(記録の集計上)。前週で2024年度の個人成績が確定したこともあり、この日のテーマは“楽しむ”こと。各投手1イニングの予定で6投手のリレーを実現した。
ハーツの先発は、監督の横井〔中〕。2025年度からの藤本シニア監督の計らいで、この12月に入り、数年ぶりの登板。その後も短いイニングを投げている。筒井捕手からの「左脚の開きが早い」など修正点は多々あるが、内外野の堅守にも助けられ、1回無失点。
1回裏、ハーツは2番の土屋〔左〕がレフトへ会心のヒット。3番は前週にホームランを放った成岡〔中〕。好調維持でこちらもレフト前へライナーヒット。成岡盗塁時の悪送球でハーツが1点を先制すると、森のショートゴロで2点目。小西〔右〕も全力疾走で内野安打となるなど、初回から打線がつながる。
2回表のマウンドには岩田〔中〕が登る。名古屋への転勤で、来年は出場試合は限られてしまうが、シニアリーグを中心に大事な試合には駆けつけてくれる。今年は兵藤の初勝利時にセーブを記録するなど、本人は投球に自信を持っている。この日も落ち着いたピッチングで、ショート成岡の好守もあり、打者3人で無失点。
2回裏、ハーツは二死三塁からエラーで1点を追加すると、成岡がレフトへタイムリー〔中〕。森の打球時にも守備が乱れると、成岡は俊足を生かし、一塁からホームイン。ハーツはそつなく加点し、5-0とリードを広げる。あしたばの恵美投手は今シーズンほとんどの試合で投げていて、この日は球速がかなり増した印象。もともと制球力はGリーグ屈指であり、手強い投手から得点できたことはハーツ打線の自信になる。
3回表、ハーツは土屋〔中〕が今年初登板。ヤング世代であり、器用な選手だが、この日の投球は素晴らしかった。小林、小西、矢野に並ぶくらいの快速球に、制球力も安定している。4人の打者に対して、内野ゴロ3つで危なげない投球。2025年は登板機会も増えるだろう。土屋は本人の希望で来季から背番号が51に変わる。もともと野球を始めたきっかけがイチロー選手だそうで、本職もライト。イチローのプレースタイルに通じる、俊足巧打・強肩堅守のユーティリティープレーヤーだが、そこに投手としての可能性が加われば、さらなる飛躍が期待できる。イチローもオールスターで登板経験がある。憧れの選手に近づいていってほしい。
4回表、もう1人、今年初登板の選手がいた。森〔左〕はこれが人生初登板。心臓バクバクだったろうが、その気持ちはよくわかる。ストライクとコールしてもらえそうな球も2つほどあったが、四球を3つ出したところで、小西〔右〕にバトンタッチ。あしたばはチャンスを逃さず、若林選手の2点タイムリー二塁打などで3点を追加し、5-3とハーツに迫る。そして5回表にも2点を加え、ついに同点。小西は計2イニングを投げることになったが、6アウトのうち空振り三振3つと、踏ん張った。
さあ、終盤に入り、どちらが勝ち越すのか。5回裏に、あしたばは監督である佐藤投手が数年ぶりのマウンドへ。実は前週、三茶の夜に「今年、あしたば、ハーツともに最後の試合、監督同士で投げてみる?」という話があり、2人ともに登板が実現した。一死後、矢野が上半身を巧みに回転させた芸術的な打撃〔左〕で三塁線に二塁打を放つ。その後、二死二三塁となり、打順は1番に回り、バットを寝かせ、肩にのせる“フリーマン打法”の岩田〔右〕。左右こそ違えど、メジャーのワールドシリーズでMVPを獲る男と同じフォームの選手が南海ハーツにいることは本当に心強い。そしてベンチの期待に応えるのもこの男。かなり高めのボールに大根切りでバットを合わせると、打球はレフト線へ。これが値千金の勝ち越し2点タイムリー二塁打となり、ベンチは大盛り上がり。岩田は試合中はよく通る大きな声でチームを鼓舞するムードメーカー。アーチェリーでも確かな腕があり、帽子やサングラスのコレクションも豊富なシティボーイ(おじさん?)。2025年もよろしくお願いします。
このあと、ツッチー(土屋)にもタイムリーが出て〔中〕、8-5となる。土屋は打席でもアイデアも豊富で、時にはバントヒットも狙う。今シーズンは規定打席に1だけ足りなかったが(惜しすぎる)、打率.393で、実質的にチーム内3位相当。いいかたちで、来年に進んでくれるはずだ。
6回表、クローザーを担ったのは矢野〔中〕。前の回にハーツが勝ち越したため、勝利投手の権利は小西に。2024年もチームを引っ張ってきた2人だ。きっちり締めたいところ。この日の矢野はブレーキングボールが有効で、先頭打者から三振を奪うと、三者凡退で見事に無失点投球。
6回裏、ハーツ最後の攻撃で、今年初の4番に座った森〔中〕が意地を見せる。スリムになり、12月は体がよく動いている。先頭打者で振り抜いた打球はレフトへの二塁打。足の回転も速く、森は積極走塁で三塁を狙うがタッチアウト。ちょっと欲張りすぎたか。でもどんどん前の塁を狙っていくのは良いこと。人生初登板に加え、センターでの堅守でもチームを支えた。彼にとっては“もり”だくさんの日となっただろう。若手最年長の称号を一日でも長く背負えるように、来季もスリムな体形を維持してほしい。
試合は南海ハーツが9-5であしたばに勝利。バラエティに富んだ好打者が多いあしたば打線に対して、ハーツは6人の投手リレーで、なんと被安打1。四球の数は減らしていかなければならないが、好投を見せた投手はどんどん自信をつけてほしい。1人で6投手をリードした筒井捕手の貢献も大きかった。
起用した選手が、想像以上の活躍をしてくれると、監督は本当に嬉しいもの。2024年度はGリーグ優勝で終えることができた。シニアリーグは4戦全敗で悔しい結果となったが、来シーズンは「必ず1勝」の目標を掲げたスタートとなる。ヤングに負けず、シニアもまだまだ伸びしろ十分。新たなポジションや打順で躍動する選手も出てくるだろう。この日の青空のように、清々しい気持ちで来年の3月を迎えたい。
文責【6】
【今週のベストショット by Tsucchy & Taira】
コメント
素敵なメンバーに恵まれて、監督の冥利に尽きますね!
野球を心から愛する方達の2025年のご活躍に期待します!!
- 2025.01.23 16:06
- nori
- 12月14日 TEAMシゲル戦 7-6
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