週刊ハーツ

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2024.09.21

09月21日 築地レッドブックス戦 15-2

2024年9月21日(土)15:00~17:00
上野恩賜公園(ビジター)
第32戦《フリーマッチ》
【築地レッドブックス vs 南海ハーツ】

TRB 101 00   2
N H 303 45  15

投:高松〔勝〕-兵藤

 1 (投)高松【49】
 2 (二)兵藤【23】
 3 (三)小林【61】
 4 (遊)矢野【32】
 5 (一)筒井【18】
 6 (左)横井【 6 】
 7 (中) 森  【 0 】
 8 (捕)丸山【39】
 9 (右) 黄  (助っ人)

★ハーツ表彰★
殊勲賞=兵藤(左右へ猛打賞2打点! 無失点リリーフ)
殊勲賞=高松(貫録の4回2失点勝利投手! 打でもタイムリー)
敢闘賞=丸山(捕手として4イニング、高松投手を好リード)
敢闘賞=黄(内野安打2本に完璧なセンターへのタイムリー。計4打点)
技能賞=矢野(初回に左中間へライナーヒット。2盗塁)
技能賞=森(押し出し四球含む2打点)
守備賞=筒井(ファーストから好判断、三塁走者を本塁で刺す)
守備賞=小林(フェンスぎりぎりの三塁ファウルフライを好捕)
守備賞=矢野(三塁ゴロバックアップから一塁へナイス送球)

試合動画

シニア投手陣が貫録のリレー

 ここ数年、開催時にはことごとく雨に泣かされ続けた上野恩賜公園。しかし今回は無事にプレーボール。強烈な晴れ男は果たして誰だろうか。
 1番・投手として、南海ハーツの先頭に立ったのは高松〔中〕。初回トップバッターに粘りのヒットこそ許すも、落ち着いた投球で1失点のみの好スタート。

 その裏のハーツは、前週にレフトへの完璧な二塁打を放った2番・兵藤〔左〕がこの日も好調維持でライトへヒット。二死後4番・矢野〔中〕も左中間へきれいな安打。次打者・筒井のショートゴロエラーで同点に追いつくと、二三塁から6番・横井〔右〕がセンターの右へ勝ち越し2点タイムリー(通算299安打目)。ハーツが3-1とリードする。

 2回表、無死二三塁時のセカンドゴロで打者走者がアウト後、ファースト筒井の好判断で本塁突入の走者も刺し〔中〕、ダブルプレー。高松は無失点で乗り切る。その高松は3回に1点を失うも、4回は貫録の三者凡退。先発投手としての責任を十分に果たし、見事な勝利投手となった。友情バッテリー(大学時代の野球サークル仲間)として、高松を支えた丸山捕手の体を張ったプレーも特筆される。

打線がよくつながり、打者一巡も

 3回裏のハーツは、3四球に相手エラーも重なり3点を追加。4回裏には森〔左〕の押し出し四球、高松〔中〕のレフトへのタイムリー、兵藤〔右〕のタイムリー内野安打などで4点。この時点で10-2と勝負を決める。

 5回表には兵藤〔中〕が満を持しての登板。シニアリーグでの経験を生かし、奪三振1を含む安定感で無失点リリーフ。高松の勝利に花を添えた。

 最終回となった5回裏もハーツの猛攻は続く。野選や丸山〔左〕の押し出し四球で2点を挙げると、9番・黄選手〔右〕がセンターへ完璧な2点タイムリー。矢野の友人として、チームのピンチに助っ人参加してくれる好青年で、野球未経験から始めたが、抜群の身体能力で頭角を現している。性格も素直で、今後、ルールもしっかり頭に入ってくれば、ハーツの貴重な戦力になるのではないか。

晴れ男の正体

 そしてこの試合の締めは、歳を重ねるごとにマイベストを更新し続ける細身の23番。きっと、晴れ男は兵藤だったのだろう。1、4打席目は右方向への打球だったが、5打席目はジャストミートで引っ張り、うれしい猛打賞達成&タイムリー〔中〕。2打点目を叩き出し、この回計5点。会心の一撃がハーツHPの一面を飾った。

 試合序盤では、まさかこんなに大差がつくとは思わなかったが、高松-兵藤の投手リレーが素晴らしく、小林三塁手や矢野遊撃手をはじめ、守備陣もしっかり盛り立てた。そして何より打線の巡りが良かった。四球の多さも味方につけたが、要所でのタイムリーで15-2の快勝となった。

 最後にひとつだけ残念だったのは、飲みの街・上野にて、多くのメンバーで祝杯をあげたかったが、意外にも参加が3人(筒井、丸山、横井)と寂しかったこと。しかし個々に予定もあるため、こればかりは仕方がない。と思ったら、飲み始めて数時間後に4人目のゲストが。この日、中野マシンガンズさんは新宿ブンブンさんとのGリーグで、なんとブンブンがマシンガンズに6-5で勝利(ブンブンさんは今季リーグ戦初勝利)。それを知らせてくれたのは、マシンガン打線のザ・快足フルスイング、橋口選手だった。わざわざ上野まで足を運んでくれたのだ(突ついさん、慕われてますね~)。ハーツも9月7日のブンブン戦では大苦戦。序盤から流れは完全にブンブンさんで、負けも覚悟しながら全員野球で必死で追いつき、追い越し、辛勝できたのは記憶に新しい。来季の新宿ブンブンはさらに強くなることだろう。
 9月21日時点で、ハーツが1敗、マシンガンズとコルセッツが3敗という展開に。少しだけ差は開いたが、まだハーツは2試合残している。残り2戦とも勝つ気持ちで臨まないと、優勝トロフィーは手にできない。南海ハーツは2017年以来、優勝から遠ざかっている。その年まで5連覇した時代を知っているのはシニア世代で、ヤングたちには未知の世界だ。今シーズン、監督としての私の目標は「若手メンバーにもぜひ優勝の素晴らしさを味わってほしい」。あと少しで手が届くところまでは来た。ラストスパートで、10月のGリーグ2試合を大切に戦っていこう。

文責【6】

2024.09.14

09月14日 江古田エイリアンズ戦 9-2

2024年9月14日(土)13:00~15:00
芝公園B面(ビジター)
第31戦《フリーマッチ》
【江古田エイリアンズ vs 南海ハーツ】

A 010 010  2
H 012 24x  9

投:小西〔勝〕-矢野

 1 (中)久原【24】
 2 (一)丸山【39】
 3 (投)小西【29】
 4 (遊)矢野【32】
 5 (捕)筒井【18】
 6 (三)高松【49】
 7 (左)槇原(助っ人)
 8 (二)兵藤【23】
 9 (右)横井【 6 】

★ハーツ表彰★
殊勲賞=小西(4回1失点勝利投手に、タイムリーで打点も1!)
殊勲賞=矢野(好リリーフに、センターへの特大二塁打!)
殊勲賞=兵藤(レフトへ完璧なタイムリー二塁打!)
敢闘賞=槇原(特大タイムリー含む左右へ2安打3打点)
技能賞=久原(足を生かしたサード内野安打)
守備賞=高松(ファーストで巧みなミット捌き、ショーバン送球好捕)
守備賞=小西(代わってすぐのショートで3つのアウト)

試合動画

 2018年3月以来の対戦となった江古田エイリアンズ戦は、助っ人・槇原選手の3打点、相手敵失にも助けられ、9対2と快勝した。先発の小西〔左〕は4イニング5奪三振5四球5暴投と荒れ気味だったが1失点に抑え、後を受けた矢野〔右〕も1失点にとどめ、先週に続き2連勝の9月となった。

 1点の先制を許したハーツ2回の攻撃は先頭の矢野〔左〕が中越えの二塁打を放ち、二死後、助っ人・槇原選手〔右〕の右翼フェンス直撃の適時打で同点に追いつく。フェンスがなければ、首都高まで届きそうな豪快な一打に敵味方関係なく、一同、唖然。助っ人としての格の違いを見せつけた。

 3回、小西が3四球を与えながらも、3つのアウトすべてを三振に斬って取り、無失点に抑えると、その裏、ハーツの攻撃は、先頭の横井が粘って四球で出塁。すぐさま二盗を敢行するが、相手捕手の強肩の前に惜しくも憤死。しかし続く久原〔中〕が足で稼いだ内野安打の後、二盗を決め、その後の敵失で得点につなぎ、ハーツが勝ち越した。

 4回のハーツは効率の良い攻撃で2点を追加する。一死後、四球出塁の槇原選手を一塁に置き、兵藤〔左〕が左越え適時二塁打を放つ。さらに暴投で三進すると、横井〔中〕がきっちり中堅犠飛。5回にも小西〔右〕の技あり適時打などで4点を加え、最終6回を矢野がきっちり締めて勝利をものにした。

 この日のハーツは、助っ人含め9人体制。猛暑日にはならなかったものの、若手メンバーが試合中に頭から水をかぶって体を冷やし、暑さにのぼせてグラブを脇にはさんで打席に入る選手も出るなど、体力ギリギリの中での一戦だった。そうしたなか、各選手、守りの面でも緊張を切らすことなく、きっちりと自分の役割をこなし、最後まで締まったゲームを楽しんだ。

 間もなく、秋彼岸。酷暑の続いた2024年夏も、そろそろ終わりを告げるだろう。放牧期間を終え、シニア選手がグラウンドに戻ってくる日も近いはず。選手層の厚いハーツとして、残りのGリーグ戦を含め、楽しめることを願いたい。

文責【23】

2024.09.07

09月07日 新宿ブンブン戦 4-2

2024年9月7日(土)13:00~15:00
世田谷総合運動場(ビジター)
第30戦《Gリーグ第10戦》
【新宿ブンブン vs 南海ハーツ】(2回戦)

H 001 210|2  4(6)
B 100 010|x  2

投:小林〔勝〕

 1 (右)高松【49】
 2 (投)小林【61】
 3 (遊)矢野【32】
 4 (三)小西【29】
 5 (左)横井【 6 】
 6 (捕)筒井【18】
 7 (中) 森  【 0 】
 8 (二)兵藤【23】
 9 (一)丸山【39】

☆Gリーグ表彰☆
最優秀=丸山選手(南海ハーツ)
 優秀=小林選手(南海ハーツ)
 優秀=関選手(新宿ブンブン)

★ハーツ表彰★
殊勲賞=丸山(リードを広げる完璧なタイムリーヒット!)
殊勲賞=森(勝ち越し犠飛に、最終回はきれいなレフト前! 守備でも貢献)
殊勲賞=小林(粘投でチームを勝利に導く! 7回には左中間三塁打)
敢闘賞=矢野(同点につながる一打と、ダメ押しライト線タイムリー二塁打)
敢闘賞=筒井(最終回、よく引きつけセンターに抜ける貴重なタイムリー)
守備賞=高松(絶妙なポジショニングでライトゴロ。失点を防ぐ)

試合動画

 Gリーグ10戦目となる新宿ブンブン戦。16安打の猛攻を見せ19対2で快勝した6月の前回の対戦とは一転、今回は相手・関投手を中心とした粘りの守備の前に苦しんだ。

 打線は3回まで無安打。3回に四球で1死満塁として3番・矢野〔中〕の打球が遊撃と左翼に間に落ち1-1の同点(記録は三封の左ゴロ)としたが、続く小西の力強い打球も相手の深い守備位置で中飛となり、思うように得点を奪えず。

 その中で流れを変えたのは丸山だった。2-1で勝ち越した4回2死二塁の場面でこの日、チーム初安打となる鮮やかなセンター返し〔左〕。相手もGリーグ最優秀に選出するほどの快打でリードを広げると、5回に横井〔右〕が三塁線を破る適時打で4-1と突き放した。

 投げては前回、ブンブンを11奪三振で抑え込んだ小林が、この試合は1~5回まで走者を背負う苦境に立たされる。ブンブン打線も中堅から右へ計6安打を浴びせる徹底ぶりで小林〔中〕にプレッシャーを掛ける。

 相手の執念に対しても、小林は何とか要所を締め6回2失点と踏みとどまる。右方向に襲う打球に対しても丸山、兵藤の一、二塁間がしっかり対応。2-4と2点差と迫られた5回2死一、三塁の窮地では高松〔中〕がライトゴロを決め、ベテラン陣が熱投を支えた。

 試合は7回表まで進み、小林〔1左〕が三塁打、矢野〔1右〕が適時二塁打の連続長打に加え、筒井〔2左〕が中前へ適時打、森〔2右〕も三遊間を破る左安打で続いた。時間切れとなり最終スコアは6回表裏までの4-2。猛暑の中、選手9人で何とか逃げ切り、最近のフリーマッチで見せている守り勝つ野球をこの日も発揮した。これで9勝1敗となり、リーグの首位をキープ。残り2試合も苦しい展開が予想されるが、これまで同様、一丸で自力優勝をつかみに行く。


文責【0】

2024.09.01

09月01日 オールドスターズ戦 9-15

2024年9月1日(日)10:40~12:30
落合中央公園
第29戦《シニアリーグ第4戦》
【南海ハーツ vs オールドスターズ】

OS 393  15
NH 090   9

投:兵藤〔負〕-松尾

 1 (左)成岡【11】
 2 (遊)横井【 6 】
 3 (三)高松【49】
 4 (捕)筒井【18】
 5 (一)松尾【17】
 6 (中)宮本【19】→太田【16】
 7 (二)岩田【36】
 8 (右)丸山【39】
 9 (投)兵藤【23】→藤本【 5 】

★ハーツ表彰★
敢闘賞=松尾(完璧な2安打に、最終回は来年に期待を持たせるピッチング)
技能賞=岩田(なぜか不思議な打撃好調)
技能賞=兵藤(三塁線ぎりぎりの強襲ヒット)
技能賞=丸山(粘り強く、渋いライト前ヒット)
守備賞=太田(ポジショニングばっちり、センターフライがっちり)

試合動画 前半 後半

 9点を奪う頑張りは見せたが、勝利を手にすること4はできなかった。
3連敗のあとを受けたシニアリーグの第4戦は、今年のリーグ戦の中でも最大の強敵と目されるオールドスターズとの対戦。この日は序盤から大量点を奪われ、さらには途中、折からの台風の影響によるゲリラ豪雨に見舞われての中断もあって、集中力を保ちづらい状況ではあったが、ハーツはあきらめることなく2回に打者12人を送り込み9点を挙げる反撃をみせた。ただ、やはり失点が大きすぎて追いつくには至らず、今季のシニアリーグは勝利なしの4連敗に終わった。

 1回表。ハーツの先発は兵藤〔中〕。今季のシニアリーグでは主戦として頑張ってきたが、まだマウンドでいいバランスをつかむまでには時間がかかるきらいがあり、初回に5四球、味方の失策も絡んで打者一巡で3点を奪われた。

 ハーツはその裏、先頭の成岡〔左〕の四球と二盗で一死二塁としたが、続く高松〔右〕のとき三盗を狙ったタイミングで高松が捕邪飛を打ち上げ併殺となり好機を逸した。

 2回表には余裕が出てきた相手打線に打者15人を送られ、8安打3四球で9失点。12点差となり、コールド負けの危機が迫った。ハーツはそれでも2回裏、松尾〔左〕のチーム初安打などで満塁とする。ここで、ゲリラ豪雨があり、しばらく中断となったあと、岩田が押し出し四球を選び1点、なお一死満塁から兵藤〔中〕が鋭く三塁線を突破、ファウルかとも見えたが判定はフェアで適時打となり2点目。さらに3連続押し出しで5対12とし、なお二死満塁から松尾が左中間へ走者一掃の三塁打〔右〕。さらに連係ミスの間に還って、この回のハーツの得点は9点、打線がうまくつながったことで、先発全員得点となった。

 3回表に3点を追加され、最終的には9対15で敗戦。ただそれでも、コールド負け寸前から、誰一人諦めることなく見せた反撃は、チームにとって大きな収穫といえるだろう。下位打線が相手にアウトを与えず、しっかり出塁していけば、強豪チームからも大量点を奪える可能性があることが証明されたからだ。
このゲームでは、最終的に得点にはつながらなかったが、3回に岩田〔左〕が三遊間突破、丸山〔右〕が右前へと七、八番の連打からのチャンスメークもあった。これまでは上位打線でしか得点チャンスがなさそうな感じもあったシニアチームだが、そこに変化が生まれてくるかもしれない。

 また、攻撃陣にとって大きいのは、松尾の2安打だ。2本目の三塁打は完璧な打ち方と言っていい内容。最終回にはマウンドに上がり〔中〕、センターでライナーを反応よくつかんだ太田の好プレーにも助けられ、3失点はしたが来季へつなぐ投球を見せた。シニアメンバーではトップクラスの運動能力を持つ松尾が野球勘を取り戻してきたことは、来季への好材料と言えるだろう。

 攻撃陣のほうにある程度、光が見えたとなれば、あとはディフェンス。1イニング平均5点を取られていては、勝つ望みはほぼないと言っていい。バッテリー、野手陣含め、相手にビッグイニングを作らせないためにどうするかを考えなければならない。
ビッグイニングの要因としては長打、四死球、失策があるが、このゲームでは長打は1本のみに抑えられている。四死球は3イニングで11、失策は3なので、まず手をつけるべきは四死球ということになる。調べてみると、打者32人のうち、3ボール0ストライクとなったケースが6回(19%)もあるので、まずは「(長打を許さない、ということは維持する中で)いかにカウント3-0を防ぐか」にアプローチしていく必要がありそうだ。

文責【5】

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