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2019.12.07
12月07日 中野マシンガンズ戦 11-4
2019年12月7日 13:00~15:00
下高井戸運動場B面(ホーム)
フリーマッチ
【南海ハーツ vs 中野マシンガンズ】
H 442 010 0 11
M 101 000 2x 4
投:小西〔勝〕-斎藤
捕:横井
本塁打:小西
三塁打:なし
二塁打:筒井
1 (中)久原【24】
2 (遊)兵藤【23】
3 (二)高松【49】
4 (捕)横井【 6 】
5 (投)小西【29】
6 (右)筒井【18】
7 (左) 森 【 0 】
8 (一)藤本【 5 】
9 (三)斎藤※
永山【36】(守備のみ)
※は助っ人
★ハーツ表彰★
殊勲賞=小西(先制満塁弾含む3安打6打点&初先発5回2失点で勝利投手に好走塁も光る)
敢闘賞=横井(捕手でフル出場し小西、斎藤を好リード。四番としても適時打)
敢闘賞=斎藤(助っ人として参戦。部下の野次にもめげず1安打&好救援)
技能賞=藤本(2回に流し打ち名人の本領発揮し右前へ適時打)
技能賞=久原(チーム唯一の無安打も補ってあまりある6盗塁の激走。逆転で盗塁王を獲得)
技能賞=兵藤(1安打に加え、4盗塁3得点と勝利に貢献)
技能賞=森(流し打ちで1安打。小西の好走塁もあり、投ゴロなのにラッキー2打点)
守備賞=筒井(5回の一塁守備で鮮やかなショートバウンド送球処理をはじめ計7刺殺)
山山賞=なし
気温5度。千葉県や都内一部でも雨が降り、雪で中止の心配もあった12月7日。それが嘘のように決戦の地・下高井戸の降水量はゼロ。無事、今季最終戦を行った。
対するは中野マシンガンズ。Gリーグこそ1勝1敗だが、フリーマッチを含めた対戦成績は、これまで1勝4敗と大きく負け越し。この試合で勝利し、来季に向け何とか苦手意識を払しょくしたいところだ。
その初回、ハーツの先制攻撃は鮮やかだった。先頭の久原〔1左〕が敵失で出塁すると、二盗、三盗を連続で成功。なお一死満塁とし、打席には五番・小西。その2球目を完璧にとらえると打球はレフトオーバーの大飛球〔1右〕。3人の走者一掃、さらに小西も生還する「ランニング満塁本塁打」で一挙4点を先制した。さらに得点には結びつかなかったが、六番・筒井〔2左〕の二塁打、七番・森〔2右〕の右安打などで満塁の好機を作るなどハーツ打線の出足は好調だ。




2回にも二番・兵藤〔左〕の左前打を皮切りにまたも満塁のチャンスを作ると、筒井が低めのボールをしっかり見極め追加点。続く森の投ゴロでは三走・横井が生還し、さらに一塁への送球間に二塁から小西が本塁を陥れる好走塁を見せ、2点を追加。そして八番・藤本〔中〕も技ありの右前適時打でこの回も4得点を挙げた。3回は小西〔右〕がこの試合6打点目となる2点適時打を左前へ放ち、序盤の3イニングで10得点の猛攻を見せた。



守っても主役は小西! 初の先発マウンドながら、持ち前の伸びのある速球が内外に決まる〔左〕。さらに相手に速球を意識させたところで、初球、緩い変化球でストライクを取って見せるなど巧さも見せ5回2失点3奪三振の力投。3回裏の守りでは1死満塁の窮地で1-2-3の投ゴロ併殺に仕留める〔右〕など粘り強さも発揮した。


また、この日は久原、小西の上司である斎藤が助っ人で参戦。九番で出場した打撃では部下からのプレッシャーもあってか1、2打席目は三振。さらに3打席目はレフトへ放った痛烈なライナーを好捕されるという不運…。ただ、6回表の最終打席で念願の安打をセンター前に運んだ〔左〕。その裏の守りではマウンドに立ち、センター・久原、ショート・小西と信頼する部下へ打球を処理させ、この回を無失点で切り抜ける好救援を見せた〔右〕。


試合は序盤の集中打に加えて、小西-斎藤の継投もはまり、11対4で手強い中野マシンガンズに勝利。中でも攻撃は久原以外の先発8人が安打を記録するなど10安打13盗塁。そして唯一、安打を放っていない久原は、なんと6盗塁をマークし、逆転で初の盗塁王を奪取。今季の久原を象徴する「出塁=三塁打」という健脚はこの一戦でも健在だった。
持ち前の一丸野球で今季の最終戦を飾れたハーツ。特に今季13勝のうち7勝が二ケタ得点。8得点以上の白星は12を数えた。打線は水物というが、一丸で集中打を浴びせるのがハーツの勝ちパターン。来季も、こういった「お祭り野球」をたくさんし、勝利を上積みしたいところである。
【文責・背番号0】
2019.11.30
11月30日 ブルードラゴンズ戦 2-11
2019年11月30日 12:00~14:00
外濠公園総合グラウンド(ホーム)
フリーマッチ
【南海ハーツ vs ブルードラゴンズ】
H 110 00 2
D 314 03 11
投:高松〔負〕
捕:筒井
本塁打:なし
三塁打:なし
二塁打:なし
1 (中)久原【24】
2 (左) 森 【 0 】
3 (投)高松【49】
4 (捕)筒井【18】
5 (一)横井【 6 】
6 (三)兵藤【23】
7 (遊)大島※
8 (二)太田【16】
9 (右)田中※
※は助っ人
★ハーツ表彰★
殊勲賞=なし
敢闘賞=筒井(師弟対決で、強烈なレフト線安打)
技能賞=久原(ともに俊足を活かし、内野安打と2盗塁)
守備賞=なし
山山賞=なし
4年ぶりの対戦となったブルードラゴンズ戦。まず試合開始前のグラウンド状況はこんな感じ〔左〕。このままでは厳しかったですが、両チームの選手が早めに球場入りし、土入れやグラウンド均しでライト付近も何とか守れる状態になり、無事にプレーボール〔右〕。今回、久しぶりの対戦の橋渡し役を担ってくださったのが、YBC-67の大島さん。この日の助っ人として活躍してくれただけでなく、早朝に誰よりも早く外濠公園に到着し、水捌け作業に最も貢献していただきました。ありがとうございます。


ブルードラゴンズには、かつて南海ハーツでプレーしていた選手がいる。吉田投手と、広崎選手である。吉田投手〔左〕はハーツ創成期のエースとして通算40勝(歴代2位)。通算40万球の投げ込みを経て会得した抜群のコントロールは健在で、66歳とは思えない素晴らしいボールが古結捕手のミットに吸い込まれていく。ブルードラゴンズ監督の広崎選手〔中〕は高松投手〔右〕との対戦を楽しみにしていただろう。



先攻のハーツは、先頭の久原〔左〕がショート左への内野安打。俊足を活かして出塁すると、すかさず二盗を決める。一死満塁となったところで、5番横井〔右〕が初球を叩きセンターへ。犠牲フライとなり、ハーツが1点を先制。


一方、1回裏のブルードラゴンズは3番古結選手〔中〕のセンター左へのタイムリーなどで3点を挙げ、逆転する。

追いつきたいハーツは2回表、7番大島選手〔1左〕のセンター越えヒットなどで無死一二塁とすると、迎えるは8番太田〔1右〕。吉田投手との対戦は、今季の最年長対決だったかもしれない。「打ちやすい所へ投げてよ」というジェスチャーは、勝手を知る吉田選手への粋な挨拶にも見えた。太田は粘った末にチームバッティングの進塁打で、一死二三塁とチャンスを広げる。ここで打席に入った田中選手〔2左〕は、筒井の仕事仲間でハーツの野球に初参加。初打席ヒットとはならなかったが、試合後の飲みにも同席してくれた。来シーズンの参加もお待ちしています。ハーツは久原の三遊間の打球で、三塁ランナー兵藤が返り〔2右〕、2-3と1点差に迫る。




2-4と差が2点に広がった3回表、ここで見応えのある場面が実現した。ハーツ4番筒井とブルドラ・エース吉田の対決〔左〕である。ハーツに筒井を誘ったのが吉田さん。言わば師弟対決である。この勝負に勝ったのは、今季絶好調の4割男・筒井の豪快なフルスイングだった〔中〕。レフト線への強烈なヒット。続く横井〔右〕もレフトへヒットを放ち、一死一二塁とするが、吉田投手は粘りのピッチングで追加点を与えない。



結局、この後はハーツ打線にヒットが出ることはなく、ブルドラは効果的に加点し、終わってみれば、11-2でブルードラゴンズが快勝。ライバル対決は、ハーツにとって悔しい敗戦となった。
この日を迎える前から、ブルードラゴンズのブログは盛り上がりを見せていたようで、吉田投手はハーツ打線を細かく研究し、グラウンドでは「ルーキーの小西選手はどこ?」(この日は欠席)、「打撃フォームのいい若手がいるね」(森選手〔中〕のことのよう)など、嬉しい言葉も聞けた。

試合後には、2チーム合同飲みでさらに親交を深めることができました。
私にとっては、ハーツの投手として活躍した吉田さんと話せる機会ができて嬉しかったし、そのボールを受ける好青年の古結選手や、マッチメイクで連絡を取り合った広崎監督との会話も楽しかったです。こちらも高松監督を中心に、トークでも勝負を挑みましたが、普段は饒舌な筒井さんも吉田さんの前では無口に見えるほど、吉田さんのしゃべりは絶好調で、飲み会の人数では勝ったハーツもブルドラに完敗でした。
ブルードラゴンズさんとは「来シーズンも定期的に試合をしましょう」と話しています。いつも対戦時や助っ人協力などで細やかな心遣いをいただく大島さんが所属するYBC-67さん、高松監督と横山監督の友情も厚いアメーバさんなど、Gリーグ以外でも定期戦を行いたいチームがあります。今後も野球を通じた素敵な交流ができますように。チームの輪を広げていきましょう!
【文責・背番号6】
2019.11.16
11月16日 東京イーグルス戦 17-8
2019年11月16日 14:00~16:00
外濠公園総合グラウンド(ホーム)
フリーマッチ
【南海ハーツ vs 東京イーグルス】
E 311 201 8
H 373 202 17
投:高松〔勝〕
捕:筒井
本塁打:山下
三塁打:なし
二塁打:横井、中野
1 (一)藤本【 5 】
2 (三)兵藤【23】
3 (投)高松【49】
4 (捕)筒井【18】
5 (遊)横井【 6 】
6 (二)清水※
7 (中)山下※
8 (右)山崎※
9 (左)中野※
10(指)筒井(楓)※
※は助っ人
★ハーツ表彰★
殊勲賞=高松(圧巻、6イニングス完投勝利)
敢闘賞=筒井(この日も2安打1打点3得点。4番の仕事)
敢闘賞=横井(ツキも味方に2安打1打点)
技能賞=藤本(お手本のような右打ちを鮮やかに決める)
守備賞=兵藤(遊撃前ゴロを横取り、間一髪、間に合う)
夜のプレミア12スーパーラウンド日韓戦を前に、ハーツ野球も日韓戦の装い。韓国草野球優勝チームのメンバー2名を助っ人に並べる相手に対し、一方、ハーツも、筒井Jr.を含めて5名の助っ人という一戦は、両チーム乱打戦を繰り広げるなか、ハーツ先発の高松〔中〕がしり上がりに調子をあげ、6イニングスを完投勝利で飾った。助っ人山下選手のグランドスラムをはじめ助っ人5人で9安打の活躍で大量得点。ハーツメンバーも、兵藤を除き全員安打と気を吐き、4回までに全員得点を記録した。

先発高松は立ち上がり制球が乱れ、いきなり3点を失うが、その裏ハーツは筒井〔左〕の適時打、助っ人山下選手の2点適時打ですぐさま同点に追いつく。1点リードを許した2回裏の攻撃は一死後筒井Jr.〔中〕が中前打で出塁、敵失で追いつくと、さらに敵失、四球、内野安打で2点を追加、そして迎えた二死満塁の好機に、助っ人山下選手〔右〕が右翼超えのグランドスラムを放ち、この回計7点を奪って、実質、試合を決めた。



3回以降も、ハーツ打線は万遍なく、よく打った。高松〔左〕、筒井〔中〕、横井〔右〕はいずれもマルチ安打。高松、筒井はともに3得点と、この日のバッテリーは打でも守りでも、終始、試合を盛り上げた。とくに高松は、本来なら疲れの見え始める5回、この試合初めての三者凡退無失点と圧巻の投球を見せた。



先週のアメーバ戦に続く勝利。5月11日~5月25日の3連勝以来の連勝となった。
シーズン当初はメンバー集めに苦しむことのなかったハーツだが、ここにきて、ほぼ皆勤メンバーの故障離脱などもあり、助っ人含む9名の確保がままならない状態になっている。チームとしてもメンバー募集を進めていくが、身近に野球を楽しみたい、体を動かしてみたいという人を見かけたら、なんとか、ひと声かけて、グラウンドまで足を運んでもらえる機会をつくってもらえるとありがたい。
【文責・背番号23】
2019.11.09
11月09日 アメーバ戦 9-6
2019年11月9日 12:00~14:00
亀戸野球場A面(ビジター)
フリーマッチ
【アメーバ vs 南海ハーツ】
H 012 06 9
A 301 20 6
投:高松-小西〔勝〕-今泉
捕:筒井
本塁打:なし
三塁打:なし
二塁打:筒井、兵藤
1 (右)山口【31】
2 (遊)今泉【63】
3 (投)高松【49】
4 (捕)筒井【18】
5 (左)小西【29】
6 (中)久原【24】
7 (一)横井【 6 】
8 (三)兵藤【23】
9 (二)太田【16】
10(指)藤本【 5 】
★ハーツ表彰★
殊勲賞=兵藤(ダメ押しの左越え二塁打含む3安打&3盗塁)
敢闘賞=小西(3打数3安打4盗塁をマーク、そして初勝利)
技能賞=山口(三遊間突破で通算200安打達成!)
技能賞=筒井(逆転のノロシ上げる2点二塁打)
守備賞=兵藤(ピンチで一、二塁間の難しい当たりを捕り本塁封殺)
守備賞=小西(初回のピンチに外野飛球2本をさばく)
守備賞=横井(冷静に飛び出した走者を刺してゲームセットに持ち込む併殺)
山山賞=なし
ついに出た! 王手をかけてから約1カ月、みんなのアイドル山口が、通算200安打を達成だ〔中〕。先頭打者で打席に入った3回表、持ち味の強烈なラインドライブ……、とはいかなかったが、ゴロで三遊間を真っ二つ。それなりに「らしい」打球で節目の記録を達成した。仕事の関係もあって、出場試合が限られる中で、着々と積み重ねた勲章に拍手を送りたい。

さて、この日のゲームのほうは、アメーバを相手に、常に先手を許す展開。初回に守備の乱れもあって3点を奪われ、2回に小西〔1左〕がヒットから二盗、三盗して兵藤〔1右〕の中前敵打で1点返し、3回表に二死二、三塁からの小西〔2左〕が2点適時打していったん追いついたが、その裏に勝ち越され、4回にも代わりばな、やや制球が定まらなかった小西〔2右〕が2点を追加されるという苦しい流れになった。




ただ、その中でもハーツ守備陣はピンチを背負った場面でよく守った。1回には4連続出塁を許した後、レフトの小西が大きいフライを2本しっかりとキャッチし、なんとか3点でとどめた。3回には1点失ってなお走者を三塁に置きながら、高松〔左〕が2者連続三振に斬って取ってピンチ脱出、4回には一死満塁で、一、二塁間の当たりを捕った兵藤〔右〕が、よくホームに投げて走者を封殺。これらの守りでしのいだことが、終盤の反撃につながる。


山口の記念試合を勝利で飾りたいハーツは、3点を追う5回裏、藤本、山口が四球出塁していい形で上位打線に託す。高松も四球で一死満塁となった後、筒井〔1左〕がレフトへ2点適時打を放ち、1点差に詰め寄った。さらに小西〔1右〕に幸運な内野安打が出て同点。小西の二盗で二、三塁とした後、久原〔2左〕がピッチャーのグラブをはじいて中前に抜ける2点適時打を放って勝ち越し。仕上げは二死三塁から兵藤〔2右〕がレフトオーバーに強烈な適時二塁打を放って、この回、一挙6点を挙げた。




逆転したハーツは、締めくくりに満を持して今泉〔中〕を投入……したはずだったが、あとで分かったことだが今泉はこの日、体調がすぐれず無理を押しての出場だったようで、立ち上がりから3連打を許し無死満塁。なんとか次打者を投ゴロに打ち取ったが、なお一死満塁のピンチが続く。

だが、ハーツにはまだツキが残っていた。続く打者の打球はレフトを襲ったが、ほぼ正面。当たりに誘われたか相手の走者が飛び出したところを、飛球を取った横井が冷静に三塁送球してゲームセット。これも山口の人徳か!? 記念試合は大逆転勝利(小西もハーツ入団後初勝利)で、めでたく幕を閉じた。


【文責・背番号5】
2019.11.02
11月02日 あしたば戦 2-19
2019年11月2日 13:00~15:00
下高井戸運動場B面(ホーム)
フリーマッチ
【南海ハーツ vs あしたば】
A 272 44 19
H 000 02 2
投:横井〔負〕-兵藤-高松
捕:筒井-横井
本塁打:福本(あ)
三塁打:なし
二塁打:加島2(あ)、佐藤(あ)、長堂(あ)
1 (左)山口【31】
2 (二)太田【16】
3 (投)横井【 6 】
4 (三)兵藤【23】
5 (中)久原【24】
6 (遊)今泉【63】
7 (一)高松【49】
8 (捕)筒井【18】
★ハーツ表彰★
殊勲賞=なし
敢闘賞=横井(ノーヒットノーランを防ぐ、貴重な三遊間ヒット)
技能賞=なし
守備賞=なし
山山賞=なし
連敗を4で止めたい南海ハーツが下高井戸運動場に迎えたのは、ライバルあしたば。15人のメンバーが揃っている。対するハーツは急遽の人数不足で8人。あしたばさんのご厚意で、ライトを借りながらの試合となった。
ハーツ先発の横井〔左〕は、投手としてはなかなか結果を残せていないが、メンバーが限られるこの日は何とか試合を作りたいところ。しかしまたもや初回から荒れたピッチングをしてしまった。バッターからの逆光にも助けられ、2三振は奪ったものの、あしたば4番三好選手〔中〕に先制タイムリーを浴びるなど2失点のスタート。2回にも佐藤選手〔右〕にタイムリー二塁打が出て、同世代に打ち込まれる。この回はさらに失点を重ね、早くも0-9と大きくリードを広げられる。



一方、あしたば先発の長堂投手〔左〕は上々のピッチング。南海ハーツ通算200安打目前の先頭打者・山口〔中〕は、きっちり四球を選ぶが、最年長選手として元気にスタメンに名を連ねる太田〔右〕以下もヒットでつなぐことはできず無得点。ハーツはこのまま4回までノーヒットを継続してしまう。



3回からマウンドに登ったのは兵藤〔左〕。横井が長いイニングもたなかったため、少ない準備での登板になってしまった。この回のあしたば打線は、加島選手〔右〕のセンターへの二塁打などで2点を追加、攻撃の手を緩めない。


あしたばは4回にも1番福本選手〔左〕の満塁ホームランが飛び出し、勝負を決定づける。ここでさらに緊急登板となった高松〔中〕だが、さすがのピッチングだった。あしたばの強力クリーンアップを3人で片づけ、意地を見せる。その裏のハーツは、今泉〔右〕の放った打球も一二塁間を抜けることはなく、三者凡退。いよいよ長堂投手の大記録達成か、という展開に。



長堂投手のノーヒットノーラン継続で迎えた5回裏。しかし、あしたばはここで恵美投手にスイッチ。この回先頭の筒井〔左〕は、いつものフルスイング。打球はショートゴロとなったが、4割男の迫力におされたのか、エラーで出塁。山口も四球で続き、太田の進塁打で一死二三塁に。ここで打席に入るのは、投手として寂しい結果だった3番横井〔中〕。守りでダメなら打撃でと気合だけで放った打球は、三遊間へ。ショートのグラブの僅か先を抜ける、ハーツのこの試合初安打となり、筒井と山口を迎え入れ、2-19に。点差は大きく離れていたが、何とかノーヒットノーランは阻止した。しかし最後の打者・久原〔右〕が打ち取られ、完敗となったハーツ。



あしたばとは、長年ライバルとしていい勝負を繰り広げてきたが、夏場のGリーグでも大敗、この日も大きく差をつけられてしまった。現在の南海ハーツは、まず人数を揃えるのが難しい状態に陥っている。春先には14人などベンチがいっぱいになる日も多く、助っ人に頼ることもなかったが、今は苦しい状況と言わざるを得ない。良き仲間で20年以上の伝統を誇る草野球チームだが、夏から秋にかけ、チーム運営の難しさを肌身で味わうことに。野球はひとりではできない。2人でも3人でも駄目だ。最低でも9人揃うことで、試合が成り立つ。これまで毎週、野球ができてきたことに感謝しながら、メンバーの意識を高め、継続の大切さを胸に刻み、一歩ずつ前に進んでいこう。
【文責・背番号6】
2019.10.26
10月26日 アメーバ戦 9-14
2019年10月26日 11:00~13:00
羽根木公園野球場A面(ビジター)
フリーマッチ
【アメーバ vs 南海ハーツ】
A 600 224 14
H 025 101 9
投:高松-小西-兵藤〔負〕-横井
捕:綿貫-筒井
本塁打:なし
三塁打:久原、小西、筒井(楓)
二塁打:今泉
1 (遊)今泉【63】
2 (捕)綿貫【14】
3 (投)高松【49】
4 (一)筒井【18】
5 (左)小西【29】
6 (二)横井【 6 】
7 (中)久原【24】
8 (三)兵藤【23】
9 (右)宮本【19】
10(指)筒井(楓)※
※は助っ人
★ハーツ表彰★
殊勲賞=なし
敢闘賞=今泉(ここで一本!という場面で二安打)
敢闘賞=筒井(当たれば野手の間へ。この日も二安打)
技能賞=綿貫(制球定まらぬ高松の投球を必死に体で止める)
技能賞=小西(文句なしの左越え。相手の乱れで一気に生還)
守備賞=久原(安定の中堅守備。足を滑らせても確実捕球)
山山賞=宮本(いぶし銀。あの音、あの赤バットで、中前打)
前日夕刻までの強雨から一転、秋晴れとなり、水はけのよい羽根木公園はほぼベストコンディション。ハーツとしては、3週間ぶりのゲームとなった。初回の大量6失点を挽回する戦いをみせたハーツだったが、終盤、再逆転を許し、そのまま押し切られてしまった。
この日は、右腕の負傷でDL入りしていた高松〔左〕が、久しぶりの先発。実戦から遠ざかっていたためか、前日の雨で気をゆるしたためかは定かではないが、初回は、いつもの高松とはまったくの別人。受ける綿貫〔右〕は長年、高松の落差ある緩い速球を捕り続けてきたが、さすがの綿貫でも、この日は後ろに逸らしてしまい、1イニング、マスクをかぶっただけで、スタミナをかなり消耗してしまったようだ。


一方、打線のほうは、久々のゲームにも関わらず、上位から下位まで、内容はともかく、ほぼ全員が安打を放った。
6点のビハインドで迎えた2回、先頭の筒井〔左〕が左前に運んで出塁すると、二死後、久原〔右〕が中越えの三塁打、その久原も相手暴投で本塁に還り、2点を返す。


続く3回は、筒井ジュニア〔1左〕が右越え三塁打を放つ。今泉〔1中〕、綿貫〔1右〕が連続適時打で2得点。さらに高松〔2左〕が内野安打で続き、一死後、小西〔2右〕が左越え三塁打。相手の返球ミスの間に、打者走者の小西も本塁に還り、計3点、7-6と一気に形勢を逆転した。





3回から救援の小西〔左〕は味方が逆転した4回、連続四球をきっかけに招いた無死二三塁のピンチに右前適時打を奪われ、逆転を許す。しかしその裏ハーツも、軽打で出塁した宮本〔中〕を、今泉〔右〕がこの日二本目の適時打で本塁に迎え入れ、同点に追いつく。



ところが5回に救援に立った兵藤〔左〕が二死から2点適時二塁打を浴び、勝ち越しを許してしまった。守勢に回ったハーツは、最終6回から登板の横井〔右〕も二死から4点を奪われ、その裏1点を返したものの、逆転までは及ばなかった。


久々のゲームが、逆転に次ぐ逆転という展開に、各選手、草野球を楽しんだことは想像に難くない。初回の失点なかりせば、ハーツの勝利もという「たられば」も成り立つ。しかし、その失点はといえば、野選あり、本塁への悪送球ありという内野陣の守備力からくるものだっただけに、現在のハーツのチーム力を象徴しているかもしれない。
これまで相性のよかったアメーバ相手に2連敗。相手助っ人の活躍が大きかったとはいえ、ハーツとしては悔しい一戦だった。
【文責・背番号23】
2019.10.05
10月05日 新宿ブンブン戦 7-9
2019年10月5日 15:00~17:00
石神井公園B野球場(ビジター)
フリーマッチ
【新宿ブンブン vs 南海ハーツ】
H 002 05(4x) 7(11)
B 121 32 9
投:宮本-横井-筒井(楓)〔負〕
捕:筒井
本塁打:筒井(楓)、筒井
三塁打:森
二塁打:なし
1 (指)山口【31】
2 (遊)今泉【63】
3 (捕)筒井【18】
4 (右)高松【49】
5 (三)横井【 6 】
6 (中) 森 【 0 】
7 (一)藤本【 5 】
8 (二)筒井(楓)※
9 (投)宮本【19】
10(指)太田【16】
(左)永山【36】(守備のみ)
※は助っ人
★ハーツ表彰★
殊勲賞=なし
敢闘賞=筒井(逆転満塁弾で「親子アベックホーマー」を達成)
敢闘賞=筒井(楓)(劣勢はね返す同点2ラン)
技能賞=山口(クリーンヒットで通算200安打にリーチ)
技能賞=森(左越えの貴重な適時三塁打)
守備賞=筒井(「親子バッテリー」で反応よく捕邪飛をキャッチ)
山山賞=なし
この日のハーツは、11選手が参加。約1カ月半ぶりとなる太田、通算200安打を「あと2本」と射程にとらえる山口、さらには遠い昔に双子用のベビーカーに乗って登場していた筒井家の次男の楓貴君もすっかり大人になり、助っ人として参加してくれた。
1回表、いきなり魅せたのは山口。一番として打席に入ると、高めに浮いた球をきれいにセンター前へはじき返す〔左〕、通算199本目のヒット! 節目の記録にリーチを掛けた。この日の山口は、3回にも四球で出ると、積極的に走って二盗を決める〔右〕などノリノリ。チームのムードを盛り上げた。


この日のハーツ投手陣は、先発・宮本から横井へのリレー。宮本〔中〕は立ち上がり、先頭打者に死球を与えると、二盗、返球エラーで進塁を許し、犠飛で先制点を奪われた。その後もピンチを招いたが切り抜け、1回を1失点。返球エラーの凡ミスが悔やまれるのと、イニングの先頭打者を出してしまうという課題は残ったが、初回の相手上位打線に対して1失点で切り抜けられれば結果としては及第点。この日のような「ショートスターター」的な起用に十分な可能性を見せた。

2番手の横井〔中〕は、この日は四球もなく、2回は失策も絡んでの2失点、3回は1失点と、入りはまずまずの内容。しかし3イニング目に入ると、フォームがばらつきだして、高めに入ったところを連続二塁打を含む3連打とされるなど打ち込まれた。まだ、いいボールとそうでないボールの差が大きい感じがあり、いいボールを投げられたときのフォームの再現性をいかに高めていけるかが次の課題だろう。この年になってフォームを固めるのは口で言うほどやさしいことではないだろうが、今のチーム状況から行くと投げてもらわなければいけない選手だけに、頑張ってもらいたいところ。

毎回失点を追うハーツは、3回に高松の高めのボール球をたたいての中前適時打〔左〕などで2点を返して追いすがり、5回にも高松の適時打と内野ゴロの間に得点。なお一死二塁から、森がレフトへ適時三塁打〔中〕、さらには二死三塁から楓貴君が左越えに強烈な一撃を放つと快足を飛ばして2ランホームランに〔右〕。ハーツはこれで同点に追いついた。



5回裏からは楓貴君がマウンド上がり、捕手・筒井との「親子バッテリー」が実現〔中〕。守備の乱れもあって2点を失ったが、筒井には感慨深いものになったであろう。

さらに、クライマックスは6回表に待っていた。ハーツは「何をやってもチーム最年長記録」の太田〔左1〕が四球で出塁すると二盗。さらに山口〔中1〕の四球と今泉〔右1〕の内野安打で満塁に。ここで打席に入ったのは今季絶好調の筒井。筒井〔中2〕は低めのボールをすくい上げ、左翼線に逆転の満塁ホームラン! この回表の攻撃途中で時間切れになったため、記録上はハーツの敗戦となったが、気持ちの上では高揚のゲームセットとなった。「親子バッテリー」ばかりか、「親子アベックホーマー」まで達成した筒井親子にとっては、忘れがたい一日になったに違いない。草野球の目的は、大きく言えば、それぞれの心の中にいい思い出を残すこと。これからも、この日のように、それぞれにとって、「いい瞬間」が多く重なっていけばと思う。




さて、ハーツに訪れるであろう、次の「いい瞬間」は、もちろん山口の200本安打達成。山口らしい豪快な一撃で決めてもらいたいものだ。
【文責・背番号5】
2019.09.28
09月28日 シルバーキッズ戦 5-12
2019年9月28日 15:00~17:00
世田谷区総合運動場(ビジター)
フリーマッチ
【シルバーキッズ vs 南海ハーツ】
H 200 021 5
S 321 06x 12
投:今泉〔負〕-小西
捕:綿貫-筒井
本塁打:なし
三塁打:なし
二塁打:なし
1 (指)山口【31】
2 (右)小西【29】
3 (二)藤本【 5 】
4 (左) 森 【 0 】
5 (三)兵藤【23】
6 (指)高松【49】
7 (捕)綿貫【14】
8 (一)筒井【18】
9 (遊)横井【 6 】
10(中)久原【24】
11(投)今泉【63】
★ハーツ表彰★
殊勲賞=なし
敢闘賞=小西(4回裏、相手の上位打線を三者凡退に取る好投。勢いのある速球に加え、走塁でも積極性光る)
技能賞=横井(強いスイングで基本に忠実のセンター返しを披露)
技能賞=兵藤(コンパクトで確実性のある打撃で1回表、鮮やか左前打)
技能賞=筒井(最終回の中前適時打の打球は強烈。1打席目も好守に阻まれるも変化球を巧くすくう)
守備賞=なし
山山賞=なし
ラグビーW杯で日本が強豪・アイルランドに勝利した2019年9月28日。その試合の裏側で、世田谷区総合運動場では11人態勢で臨んだハーツがシルバーキッズと対戦。こちらも会心の1勝を―。という願いも叶わず、試合は相手の長打力、そしてバッテリーを中心とした堅い守りに屈し、5対12と完敗。ただ、そのような試合展開の中でも随所に好プレーが光った。
先制したのはハーツ。1回表、二番・小西が敵失で一気に二塁を奪うと、三番・藤本が四球で出塁。さらに五番・兵藤〔左1〕が鋭い打球を左前へ放ち2死満塁とする。このチャンスで頼れる六番・高松〔中1〕が基本通りのセンター返しで1点を挙げると、続く綿貫〔右1〕も1ボール2ストライクからファールなどでキッチリ粘り、押し出しの四球を選び追加点。畳みかけたい場面で迎えるは「打撃絶好調」の八番・筒井。低めの変化球を巧く拾いセンターへ運ぶも〔左2〕、この打球を相手がスライディングで好捕〔右2〕。大量得点とはならなかったが、2死からの2得点、さらにナインも鋭いスイングを見せ、上々の滑り出しだ。





ただその裏、相手打線の力はハーツの上を行った。先発・今泉〔左〕がテンポの良い投球で2死を奪うが、相手四番に左中間へ2ラン〔中〕。両翼77メートルの場外へ消える一発で同点とされる。さらに相手六番には左中間へ二塁打。味方の失策も絡み2対3と逆転されてしまった。2回裏も相手三番打者が場外へ2ラン〔右〕。上位打線の破壊力を見せつけられる形となった。



こんな時こそ、打撃戦に持ち込みたいハーツ。2回表は先頭の横井〔左〕が鮮やかなセンター返しで出塁。だが、その後、横井は二盗を試みるも、相手捕手の強肩の前にタッチアウト〔右〕。「チーム盗塁王」が刺されてしまったことにベンチに少なからず動揺が走る。加えて、相手先発投手の大きなカーブを交えた緩急をつけた投球の前に打線は2~4回までゼロ行進。反撃の芽をつまれてしまった。


試合は4回表終了時点で2対6。その裏からは流れを変えるべく小西〔左1〕がマウンドへ。投飛、中飛と淡々と2死を奪う。続く四番打者を三ゴロに打ち取りチェンジ――。と思いきや、この回から三塁についた森がトンネル――。「やっべーー」と森が思うのも一瞬、この打球をショートに回った今泉〔右1〕が処理し、一塁への正確送球でアウトをもぎ取る好守を披露。味方の失策を帳消しにする冷静なプレーもあり、小西は強力上位打線を三人で斬って取ってみせた。そして、その投球はチームに勢いをもたらす。直後の5回表、久原が敵失で出塁すると、その後の初球で二盗に成功。さらに暴投で三進を狙う間、相手捕手の三塁への悪送球を誘い、ホームイン〔左2〕。続く今泉も四球で出塁し二盗〔中2〕三盗を決め、小西の中犠飛〔右2〕で生還。この回、機動力を絡め2点を奪い、4対6と詰め寄った。






ただ、その流れもつかめず5回裏の守りは4安打を浴びるなど6失点。小西も内外に勢いよく速球が決まる場面を見せるも、全体的には制球を乱す結果となり4四球。ボールは走っているだけに、歯がゆい展開となってしまった。
6回表は森〔左〕が右前打で出塁し敵失で三塁へ進塁。なお1死一、三塁とし筒井〔右〕がセンター前へはじき返し1点を返すも反撃はここまで。5対12と完敗だった。


それでも高松がDL入りするなど投手陣が万全ではない中、今泉が試合の序盤を作り、小西の速球で抑えるという継投の形を見せたことは次戦以降に向けて好材料ではなかったか。さらに相手捕手の好送球を見せられた後も小西、久原、今泉が積極果敢な走塁を披露。失敗を恐れずプレーできたことも、チームを鼓舞する要素となりそうだ。
次戦の新宿ブンブン戦は久原、小西の若手は不在。その中、彼らのもたらしてくれた勢いをどうつなげられるかもこの試合の焦点となりそうだ。通算200安打まであと「2」と迫る山口の打撃や、太田のなんらかの最年長記録更新がかかるなど見どころ満載のゲーム。果たしてどのような結末が待っているのか。
【文責・背番号0】
2019.09.21
09月21日 バーターず戦 4-8
2019年9月21日 14:00~16:00
亀戸野球場A面(ビジター)
フリーマッチ
【バーターず vs 南海ハーツ】
B 200 211 2 8
H 210 100 0 4
投:兵藤-横井〔負〕-今泉
捕:筒井-綿貫
本塁打:なし
三塁打:なし
二塁打:笠原
1 (中)久原【24】
2 (遊)今泉【63】
3 (指)高松【49】
4 (捕)筒井【18】
5 (一)横井【 6 】
6 (三)綿貫【14】
7 (右)清水(博)※
8 (二)笠原※
9 (左)永山【36】
10(投)兵藤【23】
※は助っ人
★ハーツ表彰★
殊勲賞=なし
敢闘賞=兵藤(先発投手の責任を果たし、打席では貴重な同点タイムリー!)
技能賞=なし
守備賞=なし
山山賞=なし
久しぶりに東の地で試合となった亀戸野球場のバーターず戦。最終的には突き放された南海ハーツだったが、中盤までは接戦を繰り広げ、心地よい緊張感の中で野球ができた。
ハーツの先発は兵藤〔中〕。永山監督時代には、外野手から内野手へと適性を見出されたが、今シーズンは高松監督が投手としても積極起用。最近は先発ピッチャーとしての姿が板に付き、野手も安心して守ることができている。初回はバーターずに2本の安打が出て2点を先制されたが、5番6番を連続サードゴロに打ち取り、まずまずの立ち上がり。この試合、三塁手として先発出場の綿貫も無難に2つのゴロを捌いた。

1回裏ハーツの攻撃、久原、今泉が連続エラーで出塁すると、一死二三塁で迎えるは四割バッターの4番筒井。サードゴロとなるが、三塁手のホーム送球がランナー久原の頭に当たり、ホームイン〔左〕。つづく横井のサードゴロでも今泉が好走塁を見せ生還〔右〕。ラッキーなかたちでハーツは2-2の同点に追いつく。


2回裏、ハーツは助っ人参加の8番笠原選手〔左〕がきれいに右方向へ打球を飛ばし、二塁打。そして9番永山〔右〕の打球を遊撃手が後ろに逸らす間に笠原選手がホームインし、この回もラッキーが続き、ハーツは3-2とリードを奪う。


兵藤は2回、3回と打者4人ずつで無失点で切り抜け、ゲームを作っていく。4回こそ2本の安打で2点を失い逆転を許すが、この回だけでも2奪三振、先発投手としての責任は充分に果たした。その裏にも、光ったのは兵藤〔中〕の打撃だ。二死一三塁から、完璧な当たりのレフトへのタイムリーで、再び試合を振り出しに戻す。投打の活躍で、兵藤は敢闘賞を獲得した。

5回表から登板したのは横井〔中〕。約1年ぶりのマウンドとなり、緊張しながらの船出となったが、5回は自責なしの1失点。まずまずの投球だった。しかし欲が出た6回は、いつもの横井劇場となってしまった。この回だけで4四球。一番の課題の制球難は今年も解消できていないことを露呈する。しかし3つのアウトはすべて三振。ひとりでピンチを作り、ひとりで切り抜けるという、まさかの自作自演投球。筆者の脳裏には、近鉄時代の野茂投手の投球スタイルが浮かんだが、「それは譬えが良すぎる!」とチームメイトの突っ込みが入るのは間違いない。

そして最終回のマウンドに上がったのは今泉〔中〕。現在、投手としての安定感では群を抜く存在。7月以降ハーツが勝った2試合は、いずれも今泉が3失点、2失点と好投した週だ。彼の一番の良さはコントロール、そしてテンポの良さ。それがあるから守備陣も守りやすい。守っている時間が短いから、打席でも集中でき、その好循環が勝機につながっていく。
この日の四球に注目するなら、先発の兵藤は4イニングで毎回1つずつの4つ。対する横井は先述のとおり1回だけで4つ。今泉は1つだけ。横井は論外だが、兵藤は大崩れしない強さがあり、今泉は毎試合本当に四球が少ない。コントロールで言えば、高松もいつも安定した投球を見せている。やはり投手に最も必要なのは制球力。特に草野球ではグラウンド使用が2時間(試合としては約1時間40分)という制限があるため、テンポの良い選手こそ名投手と言えるだろう。
現在の南海ハーツには、新入団の豪球投手・小西もいる。友人の久原も初登板を心待ちにしている。もしかすると、それより先に親友バッテリーが実現するかもしれない。そして右の岩本、左の松尾と、既に実績充分の投手の存在も大きい。
今はあらゆる選手に登板機会の可能性がある。Gリーグの全日程を終了したハーツには、これからいろいろチャレンジできる土壌も揃っている。秋はさらなる競争の場となるか。

最後にこの日の打撃に目を移そう。ハーツが放った安打は計3本。得点にこそ絡まなかったが、3回の筒井〔中〕のレフト前がここで紹介する3本目だ。しかもその3本は散発。これでは大量得点は難しい。打撃好調で勝負強い高松、筒井の前にどれだけランナーを溜めることができるか、そしてクリーンアップ以外のところで、しっかり打線としてつながっていけるかが今後の試合では大事になる。

次のシルバーキッズ戦に、南海ハーツは13人で臨める予定だ。この試合は大人数を楽しみ、そして10月に続くGリーグチームとのフリーマッチで、収穫の秋となる野球を見せたいところだ。
【文責・背番号6】
2019.09.14
09月14日 新宿ブンブン戦 8-2
2019年9月14日 13:00~15:00
東台野球場A面(ビジター)
Gリーグ 第8戦
【新宿ブンブン vs 南海ハーツ】(2試合目)
H 116 000 0 8
B 100 000 1 2
投:今泉〔勝〕-松尾-小西
捕:綿貫
本塁打:なし
三塁打:なし
二塁打:筒井2、久原
1 (遊)松尾【17】
2 (捕)綿貫【14】
3 (指)高松【49】
4 (二)筒井【18】
5 (右)小西【29】
6 (左)横井【 6 】
7 (中)久原【24】
8 (投)今泉【63】
9 (一)藤本【 5 】
10(指)永山【36】
11(指)宮本【19】
12(三)兵藤【23】
☆Gリーグ表彰☆
最優秀=今泉選手(南海ハーツ)
優秀=筒井選手(南海ハーツ)
優秀=田中舘選手(新宿ブンブン)
★ハーツ表彰★
殊勲賞=今泉(6イニングスを被安打5、奪三振7、失点1。勝利投手に)
敢闘賞=筒井(先制適時二塁打。4打点をあげる)
技能賞=久原(2回、判断よく内野ゴロで得点。3回には左越え適時二塁打)
守備賞=筒井(中堅に抜けそうな当たりを逆シングルでさばき、追加点を許さず)
守備賞=小西(右前打を圧巻の強肩で一塁に刺す)
山山賞=綿貫(三度目の正直で、捕邪飛を捕球。ホッと肩をなでおろす)
早くもGリーグ最終戦。相手は前回苦杯をなめた新宿ブンブン。先発も、前回同様、軟投左腕だったが、3回には5安打を集中するなど、3回までに8得点を奪い、守っても先発今泉〔中〕が相手打線を立ち上がりの1失点に封じ、ハーツが快勝。今期のGリーグ対戦成績をなんとか4勝4敗の五分の成績に持ち込んだ。

この日のハーツは20代、40代、50代、60代と並び立つメンバーが、最後まで集中力を途切れさすことなく、7回フルイニングを戦い抜いた。さすがに5回からの3イニングは三者凡退に終わったが、打っては4番筒井〔中〕の適時二塁打2本を含む7安打、7盗塁、8得点、守りでも無失策と、ハーツ得意のここぞというときの集中力を遺憾なく発揮した。なかでも先発の今泉は制球良し、テンポ良しの投球で、相手打線から7三振を奪う力投80球、試合を締めた。

初回、敵失出塁の綿貫が初球から二盗を敢行。二死後、今期絶好調の筒井が三塁線を破る適時二塁打を放ち、先取点をあげた。二回は四球出塁の久原が三盗を決めると、藤本の三塁ゴロでスタートダッシュよく本塁を駆け抜け〔左1〕、追加点を奪う。続く三回、先頭の宮本〔中1〕が内野安打で出塁、二盗。綿貫〔右1〕、筒井〔左2〕、横井〔中2〕、久原〔右2〕と、この回、さらに4安打を浴びせ、一挙6得点のビッグイニングにつなげた。






守りで光ったのは、今期途中入団の小西の強肩、攻守。3回の右前打で披露した強肩〔左〕で相手ベンチは一気に静まりかえった。三塁守備でも、ベース付近からの正確な送球、華麗なジャンピングスローと、ここ最近のハーツにはない若さあふれるプレーは、ベテランたちにも程よい刺激となっている。最終7回二死からの登板〔右〕では、勢いあるボールをまだまだ十分には操れず、最後の一死をとるのに苦労したが、今後登板機会が増えていけば、ハーツ野球での打ち取り方にも慣れていくだろう。


先週に引き続き参加の松尾も、打ではイライラの募る結果に終わったが、7回からの救援登板〔中〕では十分に持ち味を発揮、小西につないだ。

久方ぶりでの完勝。この勢いで、残りゲームも白星を重ねていきたいものだ。
通算200安打達成まで残り2本の山口も、9月最終週から復帰の予定だ。一方、気がかりなのは、高松監督の回復具合と、永山の腰痛。重鎮2人の活躍なくしては、反省会の士気にも影響が及ぶ。年内どれだけ美味しいお酒が飲めるか、2人の今後のプレーにかかっている。
【文責・背番号23】
2019.09.07
09月07日 恵比寿アタック戦 8-14
2019年9月7日 13:00~15:00
下高井戸運動場B面(ビジター)
フリーマッチ
【恵比寿アタック vs 南海ハーツ】
H 205 01 8
A 406 22 14
投:兵藤-松尾〔負〕-小西
捕:筒井-荒牧
本塁打:なし
三塁打:小西
二塁打:小西
1 (左)松尾【17】
2 (中)久原【24】
3 (遊)荒牧※
4 (捕)筒井【18】
5 (一)横井【 6 】
6 (右)小西【29】
7 (三)清水※
8 (二)藤本【 5 】
9 (指)永山【36】
10(指)宮本【19】
11(投)兵藤【23】
※は助っ人
★ハーツ表彰★
殊勲賞=なし
敢闘賞=小西(猛打賞で4打点、本盗も。ユニフォームデビュー戦を見事に飾る)
技能賞=筒井(初回二死からの先制タイムリーは流石4番の働き)
技能賞=横井(試合の大勢が決した後のヒットは今や代名詞!? とはいえ2打点)
守備賞=久原(外野を抜けそうな当たりを滑りながら抑え、大量失点を阻止)
山山賞=なし
馴染みのある下高井戸運動場。しかし今回はいつものホームではなく、恵比寿アタックさん主催。南海ハーツは三塁側に陣取った。長年対戦している強豪相手に、勝ちをものにすることはできなかったハーツだが、新ユニフォームを披露した背番号29の若サムライの躍動が印象に残る試合となった。
1回表、ハーツは二死二塁から、Mr.フルスイングの4番筒井が会心のレフト前適時打〔左〕で1点先制。横井の死球で一二塁とすると、6番小西〔中〕がセンターへの鋭いタイムリー二塁打。フルカウントで筒井、横井ともにスタートを切っていたため、3点目も狙えたが、ホーム寸前で横井がタッチアウト〔右〕。あと少し脚が長かったら……という悔やまれる走塁で、2点止まり。



ハーツの先発は、ここ最近好投が続いている兵藤〔左〕。先頭打者をピッチャーフライに打ち取り、この日も期待が膨らんだが、相手は百戦錬磨の恵比寿アタック打線。2番打者の右中間二塁打を起点に、まず1点を返し、ランナーが溜まったところで、6番打者がレフトへ低い弾道のライナー〔右〕。打球はレフトフェンスまで届き、ランニング3ランホームランに。アタックが4-2と逆転に成功する。
そして次打者の打球はショートへの深いゴロ。この日は、永山の友人の息子さんである荒牧選手(大学3年生。高校球児時代にはチームが県予選決勝に進んだ)が助っ人参加でスタメン遊撃手。見事に打球に追いつき、素早く一塁へ送球。低い軌道のツーバンで一塁手の取りやすさも考えた頭脳プレーだったが、横井がバウンドを合わすことができずにランナーを生かしてしまう。ここはファインプレーをアシストするキャッチングを見せてほしかった。


2回表のハーツは、8番藤本〔中〕がセンターへ技ありのヒットで出塁するが、後が続かず無得点。その裏、兵藤も立ち直り、ランナーこそ出すものの、しっかり無失点で切り抜け、試合の動きが止まったかに見えた。

しかし3回表、再びゲームは動き出す。この回先頭は1番松尾〔左〕。実に5カ月ぶりのハーツ野球登場だが、チーム一の運動神経の持ち主。ブランクを全く感じさせないシャープな振りで、綺麗なセンター前。無死一二塁となったところで、先ほど紹介の3番荒牧選手がライトへしぶとくヒット〔中〕、満塁とする。一死となり、5番横井の打球は強いゴロだったものの前進守備のショートがキャッチ。本来ならホーム封殺だが、ここで三塁ランナー松尾の野性味あふれる走塁が飛び出す。タイミングはぎりぎりだったが、勇猛果敢なスライディングで、野選を誘いホームイン〔右〕。これで3-4の1点差に。



ここで打席に入るのは、背番号29をお披露目した小西。懐の広いフォームからバット一閃、文句なしのジャストミートで、打球はレフトへ〔左〕。満塁の走者一掃となる値千金の三塁打で、6-4と逆転! この時点で4打点。ノリにノッている小西ワールドはこれだけでは終わらない。藤本の打席時に、捕手から投手への返球の隙を見逃さず、ホームスチール成功〔右〕。大技、小技を織り交ぜ、一人で大量点を演出した。


大きくハーツに傾いた流れだったが、底力のあるアタックはすぐに反撃を開始する。
3回から登板した松尾〔中〕に対し、ランナーを溜めたところでタイムリーが出るなど、隙のない打線のつながりで、6点を挙げ、10-7と再逆転。4回にも2点を追加したアタックが試合の主導権を握る。

最後の攻撃となった5回表、先頭の2番久原〔左〕がレフト前安打。会社の同僚で同い年、小西を南海ハーツに誘った本人だけに、29番の活躍に刺激を受けたことは間違いない。「俺が出塁するから、返してくれよ」そんな心の声が聞こえてきそうな打席だった。その通りに小西が返す展開になれば理想的だったが、その一歩手前、5番横井〔中〕にも意地があったようだ。盗塁で二塁まで進んでいた久原をセンター前ヒットで生還させ、8-12に。“試合が決まってからの男”というネーミングを払拭できるかは、今後に期待しよう。そして最後も小西。三遊間への深い当たりで、俊足を活かし、内野安打で猛打賞達成〔右〕。本塁打を除く、準サイクルヒットという大活躍だった。



5回裏、最終回のマウンドに登ったのも小西。投手デビュー時は、速球が目立ち、コントロールには課題を残していたものの、それ以降は腕の高さを微調整するなどコントロール重視の投球がきちんと意識され、守っている野手陣の信頼も得てきている。この日も2点は失ったものの、次回に期待が持てる内容だった。

試合は14-8で恵比寿アタックが南海ハーツに勝利。最終的な点差は離れたが、ハーツが先制、再逆転するなど、ワンサイドという展開ではなかった。強豪相手に、いい試合ができたのではないかと思う。
久原、小西の二十代選手がはつらつとしたプレーで魅せ、久しぶりに参加の松尾も確かな存在感を見せる。現在の主軸を担う3番高松(この日は怪我のため監督采配に専念)は3割後半、4番筒井は秋に入っても4割キープと抜群の安定感である。内野の堅守だけでなく、投手としての能力も開花し始めている兵藤。外野のポジショニングの良さと(先日のピッチングも)、バットコントロール健在の宮本。しぶとく広角にヒットを放つ藤本。本人は“守備の人”と言うが長打力に年々磨きがかかっている永山。この日の参加メンバーだけでも多彩なメンバーが揃うハーツ。
次週の今季Gリーグ最終戦・新宿ブンブンとの対戦では、さらに多くの選手がグラウンドに集まってくれることを願いたい。
【文責・背番号6】
2019.08.31
08月31日 アメーバ戦 6-9
2019年8月31日 12:00~14:00
豊島区総合体育場A面(ビジター)
フリーマッチ
【アメーバ vs 南海ハーツ】
A 141 003 9
H 001 032x 6
投:宮本〔負〕-兵藤-今泉
捕:綿貫-筒井
本塁打:なし
三塁打:なし
二塁打:今泉
1 (中)久原【24】
2 (遊)今泉【63】
3 (一)高松【49】
4 (二)筒井【18】
5 (右)横井【 6 】
6 (捕)綿貫【14】
7 (三)兵藤【23】
8 (左)永山【36】
9 (投)宮本【19】
10(指)藤本【 5 】
★ハーツ表彰★
殊勲賞=なし
敢闘賞=今泉(満塁から反撃の2点二塁打を放つ)
技能賞=兵藤(2イニングをパーフェクトリリーフ)
技能賞=永山(マルチ安打に、打点1)
守備賞=横井(ゲッツーはならずもピンチでゴロ好捕)
山山賞=筒井(選考理由別掲)
ハーツは後半の追い上げ及ばず、アメーバに黒星を喫した。
この日のハーツの先発は、久しぶりのマウンドとなる宮本〔中〕。5安打5四球ではあったが、3イニングを投げ、3奪三振は、ブランクの長さを考えれば、十分な結果だったと言えるだろう。ただ、その出来で6失点はいささか取られすぎ、という面も。これには、すべてのイニングで先頭打者に出塁を許したことが大きい。この日の宮本は、初回は2つめ、3つめのアウトを連続で、3回は3つのアウトを連続で取っているので、走者を出してからのマウンドでの修正には成功しているといえ、今後はイニングの入りをいかにうまくできるかが、ゲーム運びの面から見た場合の課題となってきそうだ(もちろん、本人の言うとおり、まずはフォーム固めから、ではあろうが……)。

次いで4回からマウンドに上がったのは兵藤〔左〕。こちらは制球よく、過去最高と言っていいピッチングを見せた。2イニングをパーフェクトリリーフ、三振も2つ奪い、一本も外野に飛ばさせなかった。今後はこのピッチングをどれだけ安定して再現できるか、になってくるか。3番手の今泉〔右〕は若干準備不足でのマウンドとなり、3点を奪われたが、この日はチームにとって、今後の投手陣に光明が差すゲームとなったといえよう。


ハーツは打線のほうは、この日は6回で7安打、5回に満塁から今泉がライトに2点二塁打を放つ〔左1〕など6点。永山は若干体調不良に陥りなりながらも打席では集中力を見せ、ともに左前の2安打〔中1〕〔右1〕、高松〔左2〕、筒井〔中2〕、横井〔右2〕の安打はいずれもクリーンヒットだった。そのほか、宮本〔左3〕が内野安打1本、藤本〔右3〕も結果的にはライトゴロとなったがライトがはじく当たりが1本と、多くの選手がそこそこの結果を残した。欲を言えば、もう少し早いイニングの打席からアジャストできれば、というあたりが今後のポイントになってくるか。








この日は、高松のコンディション不良もあったが、守備のほうでも、筒井のキャッチャー、横井の内野、藤本のセカンドなど、今季多く守ってきたのと違うポジションについた選手が多かった。横井が無死一塁からゴロを素早くさばいたが、藤本が握り替えに手間取りゲッツーを逃すなど、うまくいった部分、そうでない部分はあったと思うが、それぞれに慣らし運転としては意味があったはず。次への糧としていきたいところだ。
今週の山山賞!
この日は普段あまり守らないセカンドに入った筒井。2回に無死満塁で前進守備のとき、ピッチャー横を抜く当たりが。いつものガッツで打球に猛進、飛び込んだ筒井だったが〔左〕、勢いがよすぎて打球とがっちゃんこ〔中〕、ボールを外野まで弾き飛ばしてしまい〔右〕、2点打に……。



思わぬところで珍プレーを演じた筒井だったが、打席ではクリーンヒットでチーム初安打を記録、ゲーム後半はキャッチャーで落ち着いたリズムをチームに生み出すなど、なじみの場所ではさすがの動きを見せていた。
【文責・背番号5】