since 1997

週刊ハーツ

2026.03.21

03月21日 新宿ブンブン戦 16-12

2026年3月21日(土)15:00~17:00
世田谷総合運動場(ビジター)
第5戦《シニア強化試合》
【新宿ブンブン vs 南海ハーツ】

B   8 22|1    12(13)
H 11 14|2x  16(18)

投:松尾-矢野-横井-松尾〔勝〕-高松

 1 (中)土屋【51】
 2 (左)加藤【43】
 3 (投)松尾【17】
 4 (二)渡部【10】
 5 (右) 黄  【47】
 6 (遊)矢野【32】
 7 (一)横井【 6 】
 8 (三)高松【49】
 9 (捕)筒井【18】
10(指)太田【16】

★ハーツ表彰★
敢闘賞=矢野(3安打を打ったらしいが、四死球合戦がテーマの試合の中での価値は如何に?)
敢闘賞=松尾(敗戦投手の危機を乗り越えて100勝達成。最初の降板のあと、満塁の走者を残して救援矢野が打たれた三遊間の痛烈なゴロに飛びついて三塁封殺。意地を見せた)
技能賞=渡部(投手・打撃・守備コーチを兼務して的確な指導。気持ちのいいセンターへのヒットも打ったことだし、次戦も来てくれることでしょう)
技能賞=矢野(一死満塁のピンチで一塁前の小フライをワンバウンドで捕球し、ベースを踏んで三塁送球でゲッツー完成)
辻本賞=太田(肘のあたりをかすめたボールに、本来なら「当たってない!」と言い張るところだが、なぜか自己申告でデッドボール。辻󠄀本賞にふさわしいフェアプレー)

試合動画

 新宿ブンブンさんとのシニア強化試合。太田シニア監督就任以来、当日グラウンドでのスタメン発表が恒例となっていたが、今回は事前にお知らせが届く。指揮官としてのエンジンがかかってきた証しか。そして先発投手に松尾を起用し、3番・松尾、4番・渡部で臨むのも、さすがの慧眼だ。

 この日はブンブンさんの2026年開幕戦とのこと。Gリーグチーム内でも試合時に最多の人数が揃う印象を持つが、なんと17人が集まり、試合前のキャッチボールの光景も圧巻。そして全員スタメンで臨むブンブン打線が先攻に。今年初参加で久しぶりに登板する松尾〔左〕もその迫力に圧されたか、先頭バッターから四球が続き、3点を先制されたところで、太田監督が動く。スパッと若手の矢野〔中〕に代えたのだ。しかし矢野も十分な準備ができず、その後、5点を失うが、最後のバッターからは三振を奪い、なんとか1回表を終える。その前には、矢野と交代でショートに入った松尾が意地を見せ、三遊間への強いゴロに飛びつき、三封するファインプレー〔右〕。長年、チーム一の球際の強さで数々のピンチを救ってきた守備の達人が、その健在ぶりをしっかりと見せた。

 まさかの0-8から1回裏を迎えることになったハーツだったが、この日はとんでもないドラマが待っていた。ブンブンの先発投手はGリーグでも投げている若手の鈴木投手。コントロールも良い印象だが、こちらも先頭バッターから制球が定まらない。5連続死四球で2点を返したハーツは、6番・矢野がレフトへライナーヒット〔左〕。さらに1点を追加し、追い上げムードに。その後もハーツの長い攻撃が続き、2巡目となった松尾の押し出し四球で、なんと9-8と逆転。そして、こちらも久しぶりに参加の4番・渡部が会心のタイムリーを放つ〔右〕。ハーツ打線は1回に大量11得点で、3点のリードを奪うという両チームとも信じられない展開に。

 太田監督の継投策は、まさに決断力。エンジンのかかってきた矢野を続投させるのかと思いきや、2回表には横井〔左〕をマウンドへ送る。横井は先頭バッターから見逃しの三振を奪い、今日は行けるかと一瞬思わせたが、次打者に初球でデッドボールを与えると、またいつもの制球が定まらない姿に戻ってしまい、そこから3連続四球で2点差に。ブンブンが再逆転かという展開になったが、ここでやっと内角を突く投球ができ、ファーストゴロ。慣れない守備位置の矢野〔右〕だったが、一塁を踏み、打者走者をアウトにすると、強肩で三塁へ送球。二塁走者をアウトにし、好判断でダブルプレー。この間に三塁ランナーの生還は許したが、2失点に留め、ハーツは11-10でわずかにリードを保つ。

 2回裏にハーツは松尾の押し出し四球〔左〕で1点を追加し、12-10となる。そして3回表、太田監督は大きな決断。1回の降板で消化不良だった松尾に再登板を命ずる〔右〕。意気に感じた松尾は、再びブンブン打線に立ち向かってゆく。若手の好打者の連続安打もあり、2点を失い同点となるが、ピッチングの感覚を取り戻し、今後のGリーグ、シニアリーグに向けて、チームにとっても光明だ。

 さあ、3回表でまた同点となり、振り出しに戻った試合。勝利の女神はどちらのチームに微笑むのか。その裏、ハーツは一死から矢野〔左〕がこの日2本目の安打をレフト線へ放ち、俊足を生かして二塁打にする。続く横井のショートゴロエラー間に矢野がホームインし13-12と勝ち越すと、一死満塁で監督の太田が打席に〔中〕。ここで投球が太田の腕をかすめ、押し出し死球。この日の太田は2四球、1死球で出塁率10割。貴重な打点も挙げ、監督だけでなく、選手としても大きく貢献。このあと、2番の加藤〔右〕がセンターへ抜けるタイムリーを放ち、相手が打球を弾く間に、二塁ランナーの太田も生還。脚でも貢献するという、太田ワールド全開の3回裏となった。

 16-12と4点を勝ち越し、勝利投手の権利は松尾にある。4回表、太田がクローザーに指名したのは高松〔左〕だった。高松は最初の4人こそ珍しく制球に苦しむが、1点を失ってからはいつもの冷静なピッチングに。そこから3人をしっかり抑え、試合は16-13で4回裏へ。一死一塁で、矢野が猛打賞となるセンターへのヒットを放ち〔中〕、処理にもたつく間に一塁ランナーの黄とともに次の塁まで達し、二三塁に。ここで今シーズンノーヒットだった横井〔右〕がショート後方にポトリと落ちるタイムリーで2点を追加。18-13となったところで、時間切れのため試合終了。

 4回裏が終了しなかったため、正式スコアは3回までの16-12。ハーツが激戦を制した。そしてこの瞬間、松尾投手が金字塔を打ち立てた。長年、南海ハーツのエースを務めてきた左腕が、通算100勝を達成! 3桁勝利はもちろんハーツ史上初。今年、結成30年目を迎えたハーツの球史に残る偉業を成し遂げた。実は99勝に達したのは何年も前で、チームメンバーも早い時期の100勝達成を信じていたが、ここ数年の参加率などもあり(現在、松尾は優秀なマラソンランナーとしても活躍中)、予想よりは遅めの到達となった。それでも通算勝利の2位は高松の46勝だから、圧倒的な勝ち星が松尾の頭上に輝いている。
 サウスポー松尾の復活、そしてハーツきっての理論派・渡部の野球熱再燃と、この春、南海ハーツには嬉しい出来事が増えてきた。それを演出したのは太田シニア監督に他ならない。この日の勝ちが、太田シニア監督にとって記念すべき就任後初勝利となった。チーム本体の丸山監督とともに、新風を吹かせてくれるだろう。

文責【6】

【今週のベストショット by Tsucchy

コメント

コメントフォーム

表示:PC