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週刊ハーツ

2023.10.14

10月14日 新宿ブンブン戦 8-5

2023年10月14日(土)13:00~15:00
武蔵野公園(ビジター)
フリーマッチ
【新宿ブンブン vs 南海ハーツ】

H 000 020 6  8
B 012 000 2  5

投:高松-小西〔勝〕

 1 (遊)矢野【32】
 2 (左)中原【44】
 3 (投)高松【49】
 4 (三)小西【29】
 5 (一)筒井【18】
 6 (捕)丸山【39】
 7 (二)兵藤【23】
 8 (指)山口【31】
 9 (中)横井【 6 】
10(右)角田【 3 】

★ハーツ表彰★
殊勲賞=高松(先発で好投、最終回に貴重な同点内野安打!)
殊勲賞=小西(リリーフで勝利投手。勝ち越し内野安打!)
殊勲賞=筒井(レフトへ会心のダメ押し2点タイムリー!)
敢闘賞=山口(反撃の起点となるレフト前ヒット)
技能賞=丸山(シュアな打撃で流し打ちのヒット)
守備賞=矢野(三遊間のゴロに追いつき、強肩で一塁アウト)
辻本賞=角田(押し出し四球に、2盗塁、1得点)

試合動画

 7月末以来、勝利から遠ざかっていた南海ハーツ。10/7には1点差の惜しい試合もあったが、あと一歩で勝ちを逃していた。なんとしても連敗を止めたい各選手の強い想いが、最終回に実を結んだ好ゲームとなった。

 Gリーグでいつも対戦している新宿ブンブン戦。この日のブンブンさんは、まず守備が安定していた。小西の強烈なライナーはショートの田中舘選手が好捕。矢野のタイムリーかと思われたライナーもサードの岡田選手がダイレクトキャッチ。ハーツ打線は、ブンブンの先発・木津投手の前に、4回までノーヒット。苦しい展開が続く。

 そんな中、試合を作ったのが、ハーツ先発の高松だ〔中〕。持ち前のコントロールの良さで、初回は三者凡退。その後、味方のエラーなどでピンチを広げる場面もあったが、終始落ち着いたピッチングで、4回を3失点で凌ぐ。

 なんとか1点を返したいハーツ打線の起点は、山口の一打だった。5回表、無死一二塁の場面で、レフトへクリーンヒット〔左〕。満塁となり、続く横井の打球はセンターの前へポトリと落ちるが、センターの好判断で本封。運にも見放されかけたハーツだったが、10番角田がよく見て押し出し四球〔右〕。ついに1点を返し、相手エラーでもう1点を追加、2-3と接戦に持ち込む。

 その裏からは、先発サードで好守を見せていた小西が満を持してマウンドへ〔左〕。先頭打者の三遊間の強烈な打球にショート矢野が抜群の運動神経で追いつき〔右〕、送球も完璧で一塁アウト(守備賞)。小西は回をまたぐ三者連続三振など、速球と緩い球をうまく織り交ぜ、5回6回を無失点。逆転勝利に望みをつなぐ。

 そして1点差のままで迎えた最終7回表、ハーツは山口の四球、横井のレフト線安打〔左〕、角田の四球で無死満塁とする。さあ逆転といきたいところだが、ブンブンは勝負の前進守備。矢野、中原ともに内野ゴロで本封。二死となり、苦しいムードとなったが、ここで巡ってきたのは最も勝負強い3番高松。しっかり振り切った打球〔右〕は三塁強襲安打となり、土壇場でハーツが同点に追いつく。

 こうなれば勝ち越ししかない。勝利への強い気持ちを抱いているのは4番の小西も同じだ。二死満塁でチャンスは続いている。小西も渾身のスイングをするが、打球は内野へふわっと上がる〔左〕。打ち取られたかと思われたが、高く上がったフライは風にも流され、二塁手の横へ落ちる。スタートを切っている二者が生還し、待ち望んだ勝ち越し2点タイムリーとなる。畳みかけたいハーツは、続く筒井がレフトへ完璧な2点タイムリー〔右〕。さらに1点を加えたハーツはこの回6点、8-3とリードを広げる。

 しかし試合は簡単には終わらない。7回裏、ブンブンは4番岡田選手のヒットなどで2点を返し、8-5に。球場の使用時間もぎりぎりとなり、審判から最終打者を宣告された大串選手から、小西が三振を奪い、ゲームセット。辛くも新宿ブンブンを下し、南海ハーツは長いトンネルからようやく抜け出した。

 勝つことの難しさを痛感した2カ月半。守備の乱れも含め、投手陣が2桁失点を繰り返し、打線もつながらず、大差で負ける試合が多く、苦しい夏から秋だった。GリーグのTEAMシゲル戦など、接戦を展開しながら、勝負どころであと1点が取れず、悔しい思いもした。

 今シーズンは“Hearty Baseball(まごころ野球)”を掲げ、リスペクトの精神(対戦チーム、自チームのメンバー、審判さんすべてにおいて)で試合に臨んできた南海ハーツ。全員が楽しむ野球――それは春から秋にかけても変わらないが、勝つことで喜びが増す、負ければ悔しい――監督采配、チーム運営の難しさを感じた期間でもあった。
 まだ今シーズンは2カ月続く。勝ち星を一つでも多く積み重ねていけるように、そして来シーズンに向けて、各メンバーが自分の中で目標を持っていけるように、これからの時間を大切にしていきたい。

文責【6】

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