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週刊ハーツ

2023.09.09

09月09日 ラジカルズ戦 0-17

2023年9月9日(土)13:00~15:00
上井草スポーツセンターA面(ホーム)
フリーマッチ
【南海ハーツ vs ラジカルズ】

R 251 9|3   17(20)
H 000 0|0x   0

投:高松〔負〕-菊池-兵藤-矢野

 1 (左)菊池【 8 】
 2 (一)藤本【 5 】
 3 (投)高松【49】
 4 (捕)丸山【39】
 5 (指)山口【31】
 6 (二)兵藤【23】
 7 (三)中原【44】
 8 (中)矢野【32】
 9 (遊)筒井【18】
10(右)角田【 3 】
11(指)横井【 6 】

★ハーツ表彰★
敢闘賞=丸山(先発マスクで投手陣を引っ張り、四番打者としてセンターへ完璧なヒット)
技能賞=高松(難しい球を抜群のバットコントロールでセンター前)
技能賞=矢野(最終回に俊足を生かし、貫録の右中間スリーベース)
技能賞=菊池(今季2度目の登板、1失点の安定したピッチング)
守備賞=藤本(捕手初出場、キャッチング、フットワークで魅了)
守備賞=筒井(ショート時、満塁ピンチに前進守備で堅実に本塁封殺)
守備賞=中原(強いサードゴロをがっちり捕球、しっかり送球)
守備賞=菊池(初回のピンチにレフトフライ背走キャッチ)
辻本賞=藤本(キャッチャー初挑戦。自らの可能性を広げ、チームメンバーにも刺激)

試合動画

 Gリーグ最終戦が近づく中、勝ちを掴み取りたい南海ハーツ。台風が過ぎ去り、曇りながらも高温多湿の中行われた試合、対戦相手は強豪ラジカルズ。Gリーグ最終戦の対戦チームあしたばに備えた練習相手としては最適である。南海ハーツはどのようにして、相手投手を攻略し、勝ちに結びつけるのか。

 先に述べるが、スコアは0-17と大敗である。大量失点かつ2試合連続完封負け。南海ハーツとラジカルズを比較すると、声出しをしてフライのお見合いなどをしない堅実な守備と、走塁を絡めた強打による差がスコアに表れた。またスコアから読み取れるように、南海ハーツは守備時間が大幅に多く、攻撃時間が圧倒的に少ない。攻守のリズムが取れず、投手も野手も気持ちの整理が出来ぬまま攻撃・守備を行う。相手投手の攻略を考える余裕もない。選手からすると厳しく辛い試合であった。

 しかし、その中でも光明が見えた! 高松、矢野、小西の三本柱に頼っていた投手陣に新たに兵藤、菊池が加わった。試合中盤まで先発捕手としてチームを引っ張ったのが丸山。打撃では4番として、美しいライナーヒット。

 そしてこの日、一番チームで目立ったのは藤本。「実はキャッチャーというポジションに興味がある(特にリード面など戦術的な点で)」という本人の言葉から実現した、最終回の捕手初出場は、ミット構え、ショートバウンド時のハンドリング、矢野投手の速球に負けない力強いキャッチングと、確かな存在感。マネージャーの奥様不在だったのが唯一の残念であった…。

 他の選手も普段とは違う打順やポジションを担うことで、新鮮さと難しさや動き方などの学びがあり、バリエーションが増えたのも収穫だ。

 試合後、南海ハーツは飲みハーツに気持ちを切り替え、反省や課題を話し始める。野球は1点でも多く取れば勝利である。守り勝つ野球も大事だが、得点力も大事な要素。2試合連続完封負けはまさに厳しいチーム状況を突き付けられている。チームの中で如何に点を取るかを考え、各選手が自らの技術向上を目指していく姿勢が求められるだろう。

 投手陣では第二の高松、過去に年間12勝をあげた筒井のような投手を育成しなければならない。監督、選手とのコミュニケーションによる意思統一を図り、勝利に向けての将来設計が求められるだろう。そのアドバイザーとして丸山に投手コーチを担ってもらうべきだ、という声も聞かれた。試合の中で、投手のちょっとした投球フォームの乱れ・変化を見極める丸山の眼力は南海ハーツの大きな財産だ。横井監督の丸山の活かし方次第で、投手王国も夢ではない。

 年間にGリーグを含め試合は多くある。チーム課題に対し、試行錯誤を繰り返しながら勝利を勝ち取る術を一つ一つ学び、習得し、実践する気持ちが勝利への近道ではないだろうか。

 各選手、思い思いの考えを述べた上で帰路につく。自宅に帰り着くまでが試合である。南海ハーツLINE内の不定期連載?「“突つい”の今日も家にたどり着けなかった、関東周遊深夜鉄道の旅」も楽しみにしながら、次の試合に向けて南海ハーツはまた歩き始めるのである。

文責【3】

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