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週刊ハーツ

2020.12.12

12月12日 新宿ブンブン戦 1-5

2020年12月12日(土)13:00~15:00
石神井公園A野球場(ビジター)
フリーマッチ
【新宿ブンブン vs 南海ハーツ】

B 500 000  5
H 000 010  1

投:矢野〔負〕-高松
捕:筒井

本塁打:なし
三塁打:なし
二塁打:森

1(三)横井【 6 】
2(遊)綿貫【14】
3(一)高松【49】
4(左) 森  【 0 】
5(捕)筒井【18】
6(二)太田【16】
7(投)矢野【32】
8(中)滝村※
9(右)土井※
※は助っ人

★ハーツ表彰★
殊勲賞=なし
敢闘賞=森(4回裏、高松監督の四番抜擢に応えた左中間二塁打!)
技能賞=筒井(6回裏の最終打席できっちりセンター前ヒット。さすが「本家四番」)
守備賞=矢野(守備賞2回分に相当? ショートでは広い守備範囲、やわらかな捕球。中継では超強肩のダイレクト本塁送球)
守備賞=太田(気づくとちゃんとセカンドベースカバーに入っている。3度も二封できた蔭には、堅実な太田関守の貢献あり)
山山賞=なし

動画はコチラ

 Gリーグ終了後、初のフリーマッチとなった12月12日。ハーツは石神井公園A野球場で新宿ブンブンと対戦。結果は1対5で無念の敗戦となった。ハーツ打線は相手・木津投手の術中に完全にはまった形で、2安打と沈黙。ブンブンの巧みな試合運びに屈する結末を迎えた。それでも守備で随所に好プレーが見られるなど収穫もあった。

 ハーツは、たびたび助っ人で参戦してくれる滝村、そして矢野の大学時代の友人である土井を加え、9人の布陣で臨んだ。
 その中で、先発マウンドを任されたのは前回(11月28日)、Gリーグ最終戦となったTEAMシゲル戦で初先発ながら好投を披露した矢野〔左〕。勢いそののままに相手一番を三振、続く二番打者のショートゴロを綿貫がキッチリさばき簡単に2アウトを取る。しかしここから相手クリーンナップにまさかの3連続四球で満塁の窮地。ここで迎えた六番打者に左中間へ二塁打〔右〕を浴び2点を献上。さらにポテンヒットやレフト前打とブンブンのベテラン打者勢に、速球を巧く合わせられ、この回計5失点。太田が二塁の守りについた2回から4回の3イニングは立ち直り、無得点に抑えただけに、悔いの残る初回となった。

 反撃したいハーツ打線だったが、この日は前述のブンブン・木津投手〔中〕を攻略できず。18アウトのうちサードゴロが7個、ピッチャーゴロが5個に外野フライが4個。完全に打たされてしまった。

 例えば、この日、前述のシゲル戦で「疑惑の準MVP?」と味方に言われながら、高松監督から四番に指名された森。4回裏の打席で今季、初長打となる二塁打〔左〕〔中〕〔右〕を左中間へ運ぶも、それを見てか第3打席の6回裏、ブンブンの守備陣は完全に左中間を閉めるポジショニング。がら空きの右中間に運ぶ技術もなく、失策で出塁はできたとはいえ、レフト正面のフライに打ち取られた。

 唯一の得点シーンは5回裏、矢野の友人・土井が放ったライトへの犠牲フライ〔左〕。これは先頭打者の矢野が四球で出塁すると、すかさず二盗、三盗成功。1死となり、打席には土井。1打席目は三振だったが、筒井のアドバイスも奏功したのか、キッチリ修正してのライトへ運ぶ一打。土井に打点をつけたいと矢野も好スタートを切りホームインした〔右〕。しかし三塁へ走者を進めたのが、この一度だけ。「打てないときこそ機動力で打開する」。その重要性を痛感させられる場面だった。

 また、この試合、好材料だったのが守備。なんとノーエラー(失礼承知で…)。ケガを抱えたショート・綿貫からセカンド・太田〔中〕への封殺が2度。これを含め太田は3度のフォースプレーでアウトを奪うなど、常にチーム最年長記録を更新していく機敏な動きは健在だった。

 そして何といっても矢野のショート守備。高松〔左〕にマウンドを託した5回表。ショートに就いてすぐに2つのゴロをやわらかなグラブさばきで処理。極めつきは2死一塁で、当たっている相手六番にセンターオーバーの大飛球を打たれた直後の中継プレー。クッションボールに対応した滝村からの返球を受けとるとセンター定位置前目の距離からまさに“矢野ような送球”を発動。捕手・筒井の構えるミットにダイレクトで収まる「奇跡のバックホーム」〔右〕で見事、得点を阻止したのだ。横井が「ハーツの根尾か新庄か」と表現するのも、うなずける輝きを放った(※ちなみに1996年夏の甲子園決勝で「奇跡のバックホーム」を決めたのも松山商の“矢野”選手)。

 随所に好プレーを見せることはできたが、完敗。Gリーグで2勝できた相手だからといって草野球の世界で「必ず勝てる」はないことを改めて思い知らされた。こうした教訓を得たのが公式戦でなかったことが不幸中の幸いか。相手チームの完璧な試合運びをしっかり学び、来季のGリーグ優勝奪還への糧としたいところだ。

【文責・背番号0】

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