南海HEARTS
2026.04.25
2026年4月25日(土)13:00~15:00
玉川野毛町公園(ビジター)
第8戦《Gリーグ第2戦》
【エースハンターズ vs 南海ハーツ】(1回戦)
H 000 203 0 5
A 102 100 1x 5
投:加藤-矢野
1 (三)小西【29】
2 (二)兵藤【23】
3 (一)高松【49】
4 (捕)筒井【18】
5 (投)加藤【43】
6 (遊)矢野【32】
7 (中) 黄 【47】
8 (左)横井【 6 】
9 (右)岩田【36】
10(指)丸山【39】
☆Gリーグ表彰☆
優秀=田島選手(エースハンターズ)
優秀=横井選手(南海ハーツ)
MGP=矢野選手(南海ハーツ)
★ハーツ表彰★
敢闘賞=矢野(5回からの見事な救援、6回の逆転で勝利投手の権利を得るがルールに関する不注意でふいに)
技能賞=加藤(あまり調子がよくないように見えたが、大崩れすることなく試合を作る)
守備賞=筒井(捕手として堅実な捕球でチームのピンチを救う)
守備賞=黄(2回2死満塁でセンター前に落ちるかという飛球を好捕。3回、センター後方フェンスまで届く当たりをシングルヒットにとどめる)
辻本賞=横井(6回、レフト前タイムリーで決勝打点かと思われたが、ローカルルールによる引き分けでまさかの試合終了。終了時の事態の説明はフェアプレー精神のかたまり)
昨年の優勝チームであるエースハンターズさんとのGリーグ第2戦。先発は、開幕戦で好投し、チームを勝利に導いた加藤だ〔中〕。制球力を重視する丸山監督が期待を込めてマウンドに送った。その加藤は先頭打者からテンポ良く、ランナーこそ出すものの、丁寧なピッチングで試合を作っていく。

序盤のハーツ打線は、昨年のGリーグ年間優秀選手の2位に輝いた宮本(俊)投手の低めを突くピッチングの前に3回(10番までちょうど1打席ずつ)までノーヒット。対するエースハンターズは、初回に犠牲フライで1点を先制すると、3回裏には田島選手、仲村選手、柏選手の三連打で2点を追加。3-0とリードを広げる。
しかしハーツも負けていない。4回表、好投の宮本投手から先頭の小西〔左〕がレフトへ会心のヒットで出塁。続く兵藤〔中〕は三塁前への渋いゴロが内野安打となり無死一二塁。高松四球で満塁とすると、筒井〔右〕のショートゴロ間に1点を返す。そして次打者加藤の投ゴロがエラーを誘い、もう1点。ハーツは2-3と接戦に持ち込む。



それでも試合巧者のエースハンターズは4回裏にしぶとく1点を挙げ、4-2と点差は2に。5回表、この回先頭の黄〔中〕が鋭いスイングでレフトに二塁打を放つが、後続が倒れ得点ならず。

丸山監督はGリーグ開幕戦と同じ投手リレーで、5回裏から2番手に矢野〔中〕を送る。この矢野が絶好調。5回裏を三者凡退に仕留め、残り2イニングのハーツ攻撃陣に試合の行方を託す。

6回表、その気持ちに応えたのが、2番・兵藤〔左〕と3番・高松〔中〕。この回から登板の2番手・宮本(浩)投手から、ともにレフトヘヒットを放ち、一死一二塁。筒井も球をじっくり見極め、四球で満塁とすると、5番の加藤〔右〕は一塁手の後方へフライを放つ。二塁手が一塁線ぎりぎりまで追いかけ、何とかグラブで触れるもヒットとなり、ハーツは3-4と1点差に追い上げる。そしてここまでの2打席でブレーキだった矢野が、自らの好投が打席での選球眼にも作用したのか、きっちり四球を選び、押し出しで4-4の同点に。



勝負がかかったエースハンターズは、主戦級の上領投手をマウンドへ送る。黄は惜しくも捕邪飛に倒れるが、二死満塁から横井〔中〕が三塁手のグラブの右を抜ける勝ち越しタイムリーヒットを放つ。

序盤は劣勢だったハーツだが、打線が粘りを見せ、終盤に5-4と逆転。6回裏の矢野はさらに投球が冴え、筒井の好リードもあり、2つの見逃し三振を奪い、2イニングをパーフェクトピッチ。この時点で残り時間もわずか。ハーツナインは「今日は勝てる」と思ったことだろう。
しかし野球は最後までわからない。そのきっかけを作ったのは、エースハンターズ3番手の上領投手だ。7回表、ハーツの上位打線を短時間で三者凡退に打ち取り、エースハンターズには7回裏の攻撃が回ってきた。ここでもう一つ、ハーツには誤算があった。実は2024年春のGリーグ開幕前ミーティングで「最終回の途中で時間切れとなった場合、基本的には前の回の表裏までのスコアで勝敗(引き分け含む)を決めるが、例外的に、最終回裏の攻撃でホームチームが同点に追いつくか逆転した場合は、裏が3死(攻撃終了)となる前であっても得点を有効とする」という新ルールができ、もちろんその時点でチーム内には告知されていたが、そこから約2年が経ち、メンバー全員が把握していない可能性を考えるならば、まずは今年のGリーグ開幕前、そしてこの7回裏の守備前に、ベンチ内でルールの再確認をしておくべきだった。それを行えたのは、毎年Gリーグミーティングに参加し、ルールを最も把握している横井なのだが、それができていなかった(申し訳ありません)。
そして7回裏は、まさにそのルールが適用される展開に。一死三塁の場面で、審判さんから「この打者が最後」と両チームに告げられる。もし新ルールを、監督の丸山をはじめ、ハーツナインが明確に把握していれば、絶対に三塁ランナーをホームに返さない内野前進守備の作戦を取れたが、実際には徹底できず、最後の打者の投手ゴロも矢野は一塁へ送球し、打者走者をアウトにする結果に。この間に三塁ランナーがホームインしていたため、二死とはなったが、得点は認められ、試合は5-5の同点で終了。もし矢野がルールを把握できていたなら、間違いなく目の前のホームへ送球していただろうし、タイミング的にもアウトで、ハーツは5-4で勝利を掴めていたことになる。
6回裏終了時には、確実に勝利に近づいていた南海ハーツだったが、ルールの確認を怠ったことで、結果は大きく変わり、チームにとっても、丸山監督にとっても、好投で勝利投手目前だった矢野投手にとっても痛い結末になってしまった。自らのタイムリーで勝ちを手繰り寄せたと思っていた横井にとっても、この伝達・確認ミスは悔やんでも悔やみきれない結果となった。
さすが昨年の優勝チーム、エースハンターズの最後まで試合を諦めない姿勢が、引き分けに結びついたと言える。無念の南海ハーツだが、強豪のエースハンターズさんに対し、劣勢から逆転し、(勝利こそするりと逃げてしまったが)引き分けで終えられたことは自信にしてよい。投手がしっかり投げ、守備陣が盛り立てれば、互角に戦える、そんな経験を積めた貴重な一日だった。まだシーズンは始まったばかり。教訓を次に生かしながら、Gリーグ残り10試合も積極的な試合を展開していこう。
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