since 1997

週刊ハーツ

2020.11.28

11月28日 TEAMシゲル戦 5-3

2020年11月28日(土)13:00~15:00
舎人公園野球場1面(ビジター扱い)
Gリーグ第8戦
【TEAMシゲル vs 南海ハーツ】(2回戦)

H 011 03  5
S 021 00  3

投:矢野-住吉〔勝〕
捕:筒井

本塁打:なし
三塁打:なし
二塁打:なし

 1 (中)久原【24】
 2 (左)小西【29】
 3 (一)高松【49】
 4 (捕)筒井【18】
 5 (遊)住吉【51】
 6 (二)綿貫【14】
 7 (三)横井【 6 】
 8 (右) 森  【 0 】
 9 (投)矢野【32】

☆Gリーグ表彰☆
最優秀=矢野選手(南海ハーツ)
 優秀=森選手(南海ハーツ)
 優秀=外山選手(TEAMシゲル)

★ハーツ表彰★
殊勲賞=久原(値千金の同点タイムリー。俊足を活かし2得点)
敢闘賞=矢野(Gリーグ初先発で3イニング、勝利に貢献)
敢闘賞=住吉(ここを抑えれば3位の場面で、気合の投球)
技能賞=筒井(ショート左への強いゴロでチーム初ヒット。勝利打点も)
技能賞=森(最終回に反撃の口火を切るレフト前安打)
技能賞=綿貫(右指のケガを感じさせない、安定の送球かつ冷静な判断で失点を防ぐ)
守備賞=なし
山山賞=筒井(時間切れだと負けの場面で、果敢に三盗。ナイス走塁だが、ベンチはドキドキハラハラ…)

動画はコチラ

 今シーズンの優勝は逃した両チームだが、Gリーグ全日程の最終戦となるこの試合、互いの力を存分に発揮したい。
 南海ハーツは1、2番が久原&小西の仲良しコンビ。3、4番は不動の高松、筒井。住吉はクリーンアップに名を連ね、ポイントゲッターの綿貫が続く。横井を挟み、久しぶりに参加の森、そして新人・矢野がGリーグ初先発。

 1回表のハーツの攻撃は三者凡退に終わり、先発の矢野〔中〕がマウンドへ。先頭の山口選手にデッドボールを与えるが、3番高橋選手からは三振を奪うなど、危なげなく初回を無失点。

 TEAMシゲルの先発は小松投手〔左〕。2回表、4番筒井〔中〕がショート左へのグラブをかすめるヒットで出塁。二死三塁で、6番綿貫はタイミングを外されながらも、セカンドへ緩いゴロを打ち〔右〕、筒井がホームインしやすいようにアシスト。ハーツが渋く1点を先制する。
 2回裏、シゲルは4つの四球を選び、エラーと押し出しで2点。2-1と逆転する。この日の矢野は制球がいつもより悪く、ランナーを溜めてしまったため、ここまで被安打0ながら、惜しい失点となった。

 3回表、ハーツは二死から1番久原〔左〕が四球を選ぶ。盗塁後、2番小西〔中〕も四球。ここで若き1、2番は果敢にダブルスチール。チャンスを広げ、高松、筒井、住吉のクリーンアップに託す。その後パスボールがあり、俊足の平がホームイン〔右〕。足で稼いだ貴重な同点シーンとなった。

 なおも3番高松が低目の誘い球をさすがの選球眼で見極め、二死一三塁。勝ち越し打のことしか頭になかった筒井はおもむろにバッターズボックスへ〔中〕。ここで綿貫から「筒井さん、レガース!」。なんと筒井はレガースを着けたまま打席に立つところだった。そのピンチを救った綿貫が、試合では守備で技能賞を獲得したわけだが、本当の選出理由はこの場面だったのかもしれない。ヒット以外で拡大写真で取り上げられるのは、なかなかいないだろう。なんだか山山賞の匂いが漂い始めた筒井は、いつもと変わらずフルスイングするも、打球は高く上がりセンターフライ。勝ち越しとはならなかった。

 3回裏、シゲルは先頭の4番佐々木選手が四球。二盗を決めると、一気呵成で三盗も試みる。ここで6番松平選手の打球はサードゴロとなり、ヒットエンドランのかたちに。サード横井は打者走者のアウトを優先し、ファーストへ送球するが、この間にスピードを緩めることなくホームを目指した佐々木選手は好走塁〔中〕。横井の一塁送球が高くなってしまったこともあり、本塁は間に合わず。シゲルもハーツに負けず、足で勝ち越し点をゲットした。
 矢野は初先発を3回3失点で終えたが、実は1本もヒットを打たれなかった。四球は惜しまれるが、力のある球がシゲル打線を苦しめたことになる。ひとつずつ経験を積んでいる今、矢野の成長にはさらに期待したい。

 4回表のハーツは三者凡退。その裏から住吉投手〔左〕にスイッチ。一死満塁のピンチを背負うも、ここでセカンドの綿貫〔中〕が普通のプレーに見せかけたファインプレー。前進守備でセカンドゴロを捌くと、ゆったりめの送球体勢で、安全策の一塁送球かと思いきや、作戦通りの本塁送球。これがまたゆっくりストライクで捕手・筒井のミットに収まり、ホームでホースアウト〔右〕。ここを無失点で切り抜けたことが最終回につながっていく。

 5回表、先頭の8番森〔左〕はボールを巧く捉え、レフトへのヒットで出塁。盗塁後、9番矢野も四球で続き、打席に入るのは元気印の久原。なんとしても同点に追いつきたい場面。ここで久原はコンパクトにバットを振り切り〔右〕、打球は三塁線へのライナー。三塁手がグラブに当てるも弾かれ、ボールはファウルグラウンドに転がる。この間に森がホームイン。ハーツは同点に。

 一死二三塁で高松〔左〕も貫録の四球を選び、満塁。筒井〔中〕も打ちたい気持ちがあるなか、きっちり見極め押し出し四球。ここでハーツがついに勝ち越す。この後、ワイルドピッチでさらに1点を追加。ハーツにとっては願ってもない展開だが、この日はビジター。つまり裏のシゲル打線を抑えないかぎり、勝ちとはならないのである。時間切れとなれば、この回の得点も記録されない。そんな二死二塁の場面で、筒井は隙を突き、まさかのスチールを敢行〔右〕。しかも完璧なスライディングで三塁を陥れる。本来なら、好走塁でベンチからも拍手となるのだが、首脳陣は時計を見ながらハラハラ…。時間など気にしない、そこに空いた塁があるなら、前へ前へ。筒井の野球本能は実に潔く美しい。

 5-3と2点リードで迎えた5回裏、住吉は勝ち投手兼クローザーの役割も担う。ここでしっかりフライ2つとゴロで三者凡退。
 南海ハーツが5-3でTEAMシゲルに勝利した。
 これでGリーグ5チームが無事に全日程終了。南海ハーツの最終成績は4勝4敗の3位。最終戦を、しかも最終回で逆転し、勝てたのは大きい。今シーズンは惜しい試合を落とすこともあり、この日まで優勝の可能性を残すことは叶わなかったが、5割ということは来シーズンはゼロからのスタートと捉えることもできる。チャレンジャーとして、4年ぶりの優勝を目指していこう。

【文責・背番号6】

コメント

コメントフォーム

表示:PC