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週刊ハーツ

2020.11.14

11月14日 中野マシンガンズ戦 6-8

2020年11月14日(土)12:00~14:00
哲学堂公園野球場B面(ビジター)
Gリーグ第7戦
【中野マシンガンズ vs 南海ハーツ】(2回戦)

H 410 01|3x  6(9)
M 221 12|     8

投:住吉-今泉〔負〕-住吉
捕:筒井

本塁打:橋口(マ)
三塁打:筒井(ハ)
二塁打:横井(ハ)

 1 (遊)今泉【63】
 2 (中)綿貫【14】
 3 (一)高松【49】
 4 (捕)筒井【18】
 5 (右)小西【29】
 6 (投)住吉【51】
 7 (三)横井【 6 】
 8 (指)山口【31】
 9 (二)松本※
10(左)大島※
※は助っ人

☆Gリーグ表彰☆
最優秀=橋口選手(中野マシンガンズ)
 優秀=菊地選手(中野マシンガンズ)
 優秀=横井選手(南海ハーツ)

★ハーツ表彰★
殊勲賞=なし
敢闘賞=横井(久しぶりの猛打賞。3安打目で南海ハーツ通算200安打達成!)
技能賞=筒井(初回大量得点の原動力となるタイムリー三塁打)
技能賞=今泉(センスあふれる走塁で、5盗塁、3得点)
守備賞=住吉(俊足を活かし、登板後のセンターでも好守備)
守備賞=綿貫(ショートゴロで突き指を負いながらも、慌てない一塁送球で回を終わらせる)
山山賞=なし

動画はコチラ

 ハーツにとっては微かに可能性が残るGリーグ優勝に向けて、残り2試合、ひとつも負けられない状況で臨んだ中野マシンガンズ戦。一方のマシンガンズさんはこの試合に勝てば悲願の初優勝となる。

 1回表、先頭の今泉が死球で出塁し、2番綿貫は四球。ダブルスチールで無死二三塁とすると、3番高松のサードゴロで、今泉が相手の僅かな隙を突き、好走塁でホームイン〔左〕。1点を先制後、4番筒井〔中〕が勝負強くタイムリー三塁打。さらに二死二三塁から、7番横井〔右〕がセンターへの2点タイムリー二塁打を放ち、ハーツは幸先よく4点を先制。

 ハーツが優位に試合を進めるかと思われたが、この日のマシンガンズ打線は初回からハーツ先発の住吉〔左〕に食らいつく。1番橋口選手が左中間へのヒットで出ると、盗塁後、2番赤木選手も左中間安打ですぐに1点を返す。ランナーを三塁に置き、4番後藤選手は一塁線に強烈な打球。これをファーストの高松がよく止めて一塁ゴロとするが、その間にランナーが生還し、初回のマシンガンズは2点。
 2回表のハーツは二死から今泉が四球出塁すると、盗塁後に、ミスター右打ちの綿貫〔右〕が巧みなバット捌きでライト前タイムリー。実は哲学堂のB面は球場設置のバットしか使えず、なかなか経験できない試合。綿貫いわく「自分のバットでない時に、オレはめっぽう強い」。その言葉通りの見事な適時打だった。

 5-2とハーツのリードで迎えた2回裏、監督兼選手としてチーム運営の大部分を担うマシンガンズの6番下田選手がセンター前ヒット〔左〕。続く菊地選手が右中間タイムリーで、またもや反撃開始。橋口選手の強烈なライト前ヒットなどで一死満塁とすると、赤木選手のショートゴロの間にさらに1点。5-4となり、マシンガンズ打線の粘りにハーツは焦りを感じ始める。
 3回表、5番小西は最大の長所である長打力を封印し、まさかのセーフティーバント〔右〕。ハーツベンチも驚いたが、それはマシンガンズ守備陣も同じで、一塁はセーフ。小西の勝利に向けての執念を感じさせる一場面だ。しかし小西の猪突猛進ぶりは一塁ベースを駆け抜けるにとどまらず、牽制後の一塁手の偽投にはまってしまい、タッチアウト。追加点はならず。

 3回裏、先頭の後藤選手の当たりはまたもや強烈なゴロ。ここでも一塁手高松がよく止めるが、ベースカバー住吉へのトスがタイミング合わず、ランナーが残る。一死二三塁の場面で、菊地選手はピッチャーゴロ。飛び出した三塁ランナーに対し、ランダウンプレーとなるが、住吉からの送球を横井が捕ることができず〔左〕、生還させてしまう。マシンガンズ、ついに同点に追いつく。このプレーが終盤の点差に響いてくることに。
 4回表、先頭の横井はこの日2本目となるセンター前ヒット〔右〕で出塁。三塁まで進み、一死で打席には助っ人の松本選手。マシンガンズは勝負に出る前進守備。セカンドゴロとなるが、三塁ランナー横井は一瞬ためらい、本塁に突入できず。この判断ミスが痛かった。試合前から、高松監督より走塁への意識が徹底されていたなかで、勇気を持ったゴロゴーができなかったことは、勝ち越しのチャンスという試合展開から考えても、悔やんでも悔やみきれない。このあたりから、流れはハーツからマシンガンズに。

 ハーツは4回裏から今泉〔左〕が登板。対するは、この日絶好調の元気印・橋口選手。思い切りよく振り抜いた打球〔右〕は、長身のライト小西のグラブの先を抜け、右中間を転々…。俊足のハッシーは走る、走る。あっという間に本塁も駆け抜け、値千金のランニングホームラン。マシンガンズがついに6-5と勝ち越す。

 なんとしても追いつきたいハーツは、5回表に今泉と高松がともに死球で一死二三塁。筒井の三塁ゴロで、今泉が初回に続き、炎の走塁を見せる。気迫のヘッドスライディング〔左〕で、同点のホームイン。これこそが優勝を諦めない選手の姿だ。なおも二死三塁で小西が放った打球は右中間への強い当たり〔右〕。しかしライトが好捕し、勝ち越しならず。

 一進一退の攻防が続くこの試合。5回裏、マシンガンズは一死三塁から、8番嶋田選手〔左〕がファウルで粘り、右中間へフライを放つ。センター住吉、ライト小西ともに懸命に追うが、打球はそのちょうど間に落ちる。マシンガンズはこの回まで毎回得点となるタイムリーで7-6と再び勝ち越し。ここで高松監督は住吉の再登板を選択し〔右〕、執念の采配を見せる。マシンガンズはその後も1点を追加し、5回終了時点でマシンガンズが8-6とハーツをリード。

 試合も終盤、ここからは時間との戦いも始まる。6回表、ハーツは四球出塁の住吉が連続盗塁で無死三塁。ここで横井〔左〕がライトへタイムリー。この日猛打賞となった一打は、ハーツ通算200安打のメモリアルヒットに。これで1点差。そして一死三塁から松本選手の放ったゴロがショートのエラーを誘い、ハーツは同点。助っ人の大島選手もエラーで生き、一死一三塁。ここで、最後のバッターの宣告をされた今泉の打球はライトへ〔右〕。惜しくもライトが捕球できず、三塁ランナーが生還。この瞬間にハーツは9-8と勝ち越すが、リーグの規定でカウントされるのは5回裏までのスコア。

 手に汗握るシーソーゲームは、8-6で中野マシンガンズが南海ハーツに勝利。
 そしてマシンガンズはリーグ終盤驚異の追い上げで、逆転初優勝を決めた。

 中野マシンガンズさん、おめでとうございます。一時はあしたばさんが独走かと思われた2020年度のGリーグ。その名の通り、連打のマシンガンズ打線が力を発揮し、優勝を手にしました。南海ハーツが対戦したGリーグ2試合を振り返ると、1回戦は特に若き左打者のフルスイングが印象的で、得点力の高さを感じました。守っていても怖かったです。そしてこの日の2回戦。先制したハーツは有利なはずなのに、じわりじわりと追い上げられ、ついには勝ち越されてしまう。数人の優れた打者ではなく、チーム全体で打線につながりがあったからこその得点だったと思います。

 南海ハーツが6連覇を達成したあと、優勝はTEAMシゲルさん、あしたばさん、中野マシンガンズさんと毎年変わり、5チームに力の差がないことが、Gリーグの面白さ、楽しさにつながっています。
 高松監督の優勝に向けた熱い想いを共有したハーツの各選手も全力プレーで各チームに挑みましたが、今年は力及ばずでした。現在の南海ハーツは、健在のベテラン選手に交じり、入団から数年の若手選手も力をつけてきて、チームとしての戦力バランスは整ってきているように感じます。来シーズンこそは優勝トロフィーを再び手にできるよう、チーム一丸で頑張ります!

【文責・背番号6】

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