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週刊ハーツ

2022.11.26

11月26日 中野マシンガンズ戦 7-3

2022年11月26日(土)13:00~15:00
東台A面(ホーム)
フリーマッチ
【南海ハーツ vs 中野マシンガンズ】

H 002 005|1  7(8)
M 000 030      3

投:矢野〔勝〕
捕:筒井

本塁打:矢野2号(ハ)
三塁打:矢野(ハ)
二塁打:榎本(マ)、石井(マ)

 1 (投)矢野【32】
 2 (二)兵藤【23】
 3 (三)高松【49】
 4 (捕)筒井【18】
 5 (遊)横井【 6 】
 6 (右)宮本【19】
 7 (左)辻本【37】
 8 (指)角田【 3 】
 9 (一)碓氷(助っ人)
10(中) 森  【 0 】

★ハーツ表彰★
殊勲賞=矢野(投げては3失点完投。打っては本塁打、三塁打の計7塁打)
殊勲賞=宮本(ベテランは勝負所を熟知。6回表、鮮やか決勝右前打)
敢闘賞=横井(6回表の同点打に投ゴロでも判断良い走塁でホームイン)
敢闘賞=森(バットの力を借りながらも鋭い左安打。続く矢野の2ランを呼ぶ)
技能賞=辻本(2回表、食らいつき執念の中前打)
守備賞=横井(6回裏、センターへ抜けそうなあたりをアウトに。5回裏は本塁狙う走者を冷静に刺す)
守備賞=森(ポテンヒットと思えるような打球を何とかキャッチ)
山山賞=森(突然、連絡もなく欠席から出席に変更。5回表、6-4-3の併殺で相手の逆転劇、並びに好ゲームを呼ぶ)

試合動画

 南海ハーツは東台野球場A面で中野マシンガンズと対戦。試合は2-3と逆転された直後の6回表、打者9人で5点を挙げる猛攻を見せ再逆転に成功し、逃げ切った。その中でも矢野が投打でフル回転。投げては3安打3失点の完投を収めると、打っても本塁打、三塁打と計7塁打をマークした。

 「やられっ放しで今年を終わるわけにはいかないので、なんとしても一泡吹かせましょう」。前日の筒井監督のメールにナインが呼応するように、Gリーグ2戦2敗の相手に対し会心の勝利を見せた。

 雨予報で中止もよぎるの中、全勝のGリーグ王者に対し意地を見せたいハーツナインの思いが通じた。曇り空の下、試合は決行。だが1回表は空回りか、相手・榎本投手の緩いの球の前に遊ゴロ失、三ゴロ、三ゴロと1~3番の右打者が自分の形で打てない形に。それでも、4番筒井〔1左〕が流し打ちで右前打を放てば、2回表には7番辻本〔1中〕が中前打。3回表には先頭の森〔1右〕が左へライナー性の安打を放つと、続く1番矢野〔2中〕も鋭い打球をはじき返し、ライトを抜けるランニングホームランで幸先良く2点を先制した。

 一方、守りでは矢野〔中〕が工夫を凝らした投球を見せる。不安とされた立ち上がり、内野ゴロ2つ、浅い中飛で1回裏を無安打に抑えると、2~4回も得点を許さない。内外の出し入れ、緩急に加え、初球にチェンジアップを投じるしたたかさに、マシンガンズ打者陣も打席でうなる様子を隠せず。3回には、長打力がある2、3番を連続で見逃し三振に仕留めてみせた。

 ただ、相手打線もやられっ放しで終わらない。5回裏、1点を返され、なお無死二、三塁の場面で2番石井選手が左翼線へ技ありの流し打ちで2点を奪われ逆転を許した。

 一気に崩れてしまいそうな苦しい場面だったが、内野陣が矢野の力投に応える。まずは相手4番の投手横を抜ける緩い二ゴロを兵藤〔左〕がキッチリ処理。さらに1死三塁、打球は遊撃・横井の前に。三塁走者がホームを狙ったが横井〔中〕が冷静な送球で、生還を阻止。そして2死満塁の場面で相手左打者の緩い三ゴロを高松〔右〕が鋭い出足軽快なフットワークでさばいてみせ、追加点を許さなかった。

 ピンチの後にはチャンスあり。今度は攻撃陣が躍動。1死二、三塁の好機を作るとここで5番横井〔左〕が中前打を放ち同点。続く6番宮本〔右〕が右翼前にはじき返し勝ち越した。

 1点を追加した後の2死二、三塁の場面では助っ人・碓氷〔左〕が基本に忠実のセンター返し。三走宮本に続き、二塁から辻本〔右〕が挟殺プレーをかいくぐりホームイン。この回、5得点目を挙げ勝負を決めた。

 これまでの反省を生かすように、この回は機動力を発揮。筒井、横井、宮本、辻本がいずれも二盗を決め、攻撃を勢いづけた。また、勝ち越し後の1死二、三塁の状況で辻本の打球は投ゴロとなったが、三走・横井〔中〕がホームインし追加点。相手投手が一塁へ送球をした間に三塁から判断良くスタートし、安打でなくても得点を奪えることを証明した。

 足の動きが軽やかな横井はその後の6回裏には抜群のフットワークでセンターへ抜けそうな鋭いゴロを好捕〔左〕。その流れに乗って一塁に正確に送球し、この回の3アウト目を奪った。試合全体で振り返れば、兵藤の献身的なプレーも印象深い。カバーリングや前方への打球勝利での猛ダッシュや豊富な運動量を見せたほか、3回裏無死一、二塁の場面で矢野のバント処理での二塁送球が少し逸れたが、倒れながらもキャッチ〔右〕。その難しい体勢から果敢に一塁に送球し併殺を狙いにいくプレーはナインを勇気づけた。さらに助っ人・碓氷も堅実な一塁守備で矢野を援護。相手左打者がひっかける打球を冷静に処理した。

 ただ、これだけ緊張感の持てる試合をできたのは相手であるマシンガンズの影響も大きい。角田〔中〕がファウルで粘る姿や、矢野の投球への称賛などこちら好プレーにも反応する気持ちの良い声出しもあった。両チーム精一杯力を発揮した内容の濃い2時間。大切なライバルからたくさんの学びを得た。来季こそ、Gリーグでの勝利という形で“恩返し”したいところだ。

文責【0】

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