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週刊ハーツ

2022.04.23

04月23日 YBC-67戦 7-5

2022年4月23日(土)15:00~17:00
上井草スポーツセンターB面(ホーム)
《兵藤雄之選手 還暦記念試合》
【南海ハーツ vs YBC-67】

H 004 3|2x  7(9)
Y 311 0|      5

投:兵藤-住吉〔勝〕-矢野〔S〕
捕:綿貫-筒井

本塁打:なし
三塁打:なし
二塁打:矢野(H)、吉竹(Y)、横澤(Y)

 1 (投)兵藤【23】
 2 (中)久原【24】
 3 (左)松尾【17】
 4 (捕)綿貫【14】
 5 (右)山口【31】
 6 (一)藤本【 5 】
 7 (指)高松【49】
 8 (二)小西【29】
 9 (指)住吉【51】
10(遊)矢野【32】
11(三)横井【 6 】
12(指)筒井【18】

見学:永山【36】、角田、藤本智子(スコア)
撮影:住吉誠

★ハーツ表彰★
殊勲賞=横井(センター返しの勝ち越し2点タイムリー!)
敢闘賞=綿貫(3回に右打ちで同点2点タイムリー)
敢闘賞=矢野(同点犠飛&二塁打に、抑えで火消し)
技能賞=兵藤(反撃の犠牲フライ&先発1イニング)
技能賞=住吉(チーム初ヒット&今季初勝利)
技能賞=藤本(3打席3四球で出塁率10割&2得点)
守備賞=兵藤(2回にサードで軽快にゴロを捌く)
守備賞=松尾(4回一死満塁で左飛をキャッチし、失点防ぐ)
守備賞=小西(セカンドからライトまで果敢にフライを追う)
山山賞=なし

試合動画

 4月23日のバースデー当日に行われた兵藤雄之選手の還暦記念試合。背番号の23は、誕生日が由来なのかもしれない。YBC-67さんの胸を借りて、快晴の上井草スポーツセンターでプレーボール。メジャーの大谷と同じように、1番ピッチャーとして、最初に打席に入る兵藤〔中〕。

 おそらく緊張もあったなか、フルスイング〔左〕。打球はサードゴロとなったが、まずはここから。2番の久原〔中〕は久しぶりの参加。四球を選び、チーム初出塁。俊足を生かし二盗を成功させるも、クリーンアップが続かず、YBC先発の松本投手〔右〕に抑えられる。

 打つだけではない。先発投手としてマウンドに上がった兵藤〔左〕。もともと肩が強く、これまでも投手経験がある。先頭打者だけでなく1イニングを任された。1・2番の吉竹親子に四球を与えると、YBCは果敢にダブルスチールを成功させる。ここで兵藤は3番・小美濃選手を投ゴロに打ち取るが〔中〕、一塁への送球が逸れてしまい、先制を許す。次打者も投ゴロで、今度は落ち着いて一塁アウト。しかし三塁ランナーの好走塁でYBCは2点目。兵藤はここで意地を見せる。5番打者から三振を奪い、2アウト。だがYBCは攻撃の手を緩めない。6番・大島選手が絶妙な三塁前セーフティバント〔右〕で3点目。それでも兵藤は1回を最後まで投げ切る。二刀流を終え、ここからは内野守備に。

 2回裏からハーツは住吉〔左〕にスイッチ。ここでいきなり見せ場が。サードにポジションを移した兵藤の前にゴロが飛ぶ。兵藤は軽快なステップで無駄なく処理し、送球も完璧〔中〕。ベンチは大いに沸く。住吉は次打者から三振を奪い、無失点で終わりたかったが、YBC打線はさすがの粘り。11番・菅野選手が巧みなバットコントロールでレフト前にヒットし、二盗後に1番・吉竹選手が左中間へ見事な打球〔右〕。レフトの名手・松尾が懸命に走り、グラブで触れるも捕球はできず、タイムリー二塁打となる。

 序盤は押され気味に進んだが、ハーツ打線はなんとしても奮起しなければならない。兵藤の還暦試合に勝利を、その合言葉で試合が動く。2回まで完璧に抑えられていた松本投手に対し、3回表、先頭の住吉〔左〕が俊足を生かし、投手左に内野安打。続く矢野〔右〕もライトへ巧く運び二塁打。

 無死二三塁となり、横井の当たりはセンター前の浅いフライ。小美濃選手が懸命に前進しグラブで触れるがボールは地面に落ち、まず1点。そして一死二三塁で、主役の兵藤に打順が回る。ここで兵藤は勝負強さを発揮し、きっちりとライトへ犠牲フライ〔左〕。2-4とハーツが追い上げていく。久原が遊失後、3番・松尾〔中〕は死球出塁。そして筒井監督就任後、初めて監督以外が4番の座に。ここはオレしかいないだろと打席に入ったのは綿貫。すると、プレッシャーも感じずに打ってしまうのが、敬ちゃんのすごい?ところ。得意の右打ちで2点タイムリー〔右〕。劣勢から一気に4-4の同点とする、貴重な打点だった。

 3回裏、住吉は2者連続奪三振で快調。しかし好打者・5番の横澤選手がライトとセカンドの間に運ぶ二塁打〔中〕。このあと、なんと3四死球でまさかの押し出し。コントロールの良い住吉にしては珍しい展開になってしまったが、次打者を三振でこの回を最少失点で乗り切る。

 再びリードを許したハーツだが、この試合は負けるわけにいかない。YBC二番手の菅野投手は今年3月に還暦を迎えたばかり。ダイナミックなマサカリ投法〔左〕で速球を投げ込む。4回表の先頭打者は、こちらも10月に還暦となる藤本〔中〕。還暦対決となったが、年下の藤本がきっちり四球を選び、同点のランナーとして出塁する。続く高松〔右〕は腰の不調を抱えながらも、兵藤の還暦試合とあって、4試合ぶりに参加を決断。結果は死球となるが、貴重な出塁。次に打席に入った小西はもちろん打って返したかったが、冷静と情熱のあいだで四球を選ぶ。

 一死満塁となり、10番・矢野も気合が入っていた。ジャストミートした打球はまっすぐにセンターへ〔左〕。抜けて走者一掃と思われたが、ここでセンターの小美濃選手が大ファインプレー。ライナーを見事にキャッチし、同点犠牲フライの1点にとどめる。11番の横井は兵藤につなぐことだけを考えていた。高松と小西の重盗で二三塁にしてもらうと、自分の持ち味であるセンター返し〔中〕。セカンドの小宮山選手が必死にグラブを出すが弾かれ、この間に二者が生還し、ついに7-5と逆転。続く筒井のサードゴロがエラーを誘うと、1番・兵藤へ。熱血・菅野投手vs静謐・兵藤は、冷静に四球を選んだ兵藤に軍配〔右〕。後半に入り、熱き闘いがさらに盛り上がってきた。

 4回裏は矢野〔左〕がマウンドへ。普段は先発を任されることの多い矢野だが、この日は2点差で抑え役に。YBC打線はもちろん再逆転を狙ってくる。そして四死球とエラーで無死満塁、好機を迎える。還暦試合を勝ちで締めたい。矢野はここからエンジンを上げる。ピッチャーフライ、レフトフライ(松尾の好守)で二死とすると、YBCの4番・ひろし選手との対決に。矢野は渾身のストレートを投げ込む。ひろし選手もフルスイングで応戦する。わずかに矢野の気迫が勝り、空振り三振〔右〕。還暦試合の終盤には、両チームの若手同士がともに勝利をつかむために全力プレーを見せる。清々しい一場面だった。

 スコア上では4回の表裏終了時点の7-5で南海ハーツがYBC-67に勝利。わずかに残る陽光の下で、5回表もハーツの攻撃は続けられた。二死となるが、今季初出場の5番・山口〔左〕が四球を選ぶ。藤本、高松も四死球でチャンスを広げ、二死満塁で小西が打席に。粘って粘って、最後はライトへ渋く2点タイムリー〔右〕。ここで時間切れとなり、試合終了。

 南海ハーツメンバーの気持ちが後半の逆転につながった好試合。対戦を快く引き受けてくださったYBC-67さんの協力もあり、真剣で熱い野球が繰り広げられました。兵藤選手の還暦記念試合に携わっていただいた皆さん、ありがとうございます。


兵藤雄之選手の雄姿


試合後に参加メンバーで記念撮影

文責【6】

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