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週刊ハーツ

2022.04.02

04月02日 ラジカルズ戦 2-6

2022年4月2日(土)13:00~15:00
二子玉川区民運動施設C面(ビジター)
フリーマッチ
【ラジカルズ vs 南海ハーツ】

H 100 010  2
R 310 02x  6

投:小西〔負〕-住吉-矢野
捕:筒井

本塁打:なし
三塁打:なし
二塁打:小西(ハ)

 1 (遊)住吉【51】
 2 (左)矢野【32】
 3 (投)小西【29】
 4 (捕)筒井【18】
 5 (三)横井【 6 】
 6 (中)土屋【13】
 7 (右)兵藤【23】
 8 (二)渡部【10】
 9 (一)藤本【 5 】

★ハーツ表彰★
殊勲賞=なし
敢闘賞=矢野(右で2本、左で1本の3打数3安打)
敢闘賞=横井(得点にはならずも、チャンスできれいな中前打)
技能賞=住吉(2人目で登板し、無失点リリーフ)
守備賞=横井&渡部(無死一、二塁のピンチで5C4のゲッツー成立)
山山賞=矢野(電車に荷物を置き忘れてギリギリの到着。それでも試合で大活躍)

試合動画

 この日の対戦相手のラジカルズさんは、ほとんどの選手が硬式経験者という強敵チーム。実際対戦してみても、各選手の振りの鋭さ、打球の速さは一枚上という印象があり、明らかに力が上の相手だった。

 ハーツは、筒井監督の「積極的なエラーや走塁アウトはOK。思い切ってぶつかりましょう」という方針のもとにチャレンジしたが、メンバー的には欠席者が多く、人数割れの危機。久びさの登場となる渡部〔中〕が駆けつけ、何とか正規メンバーで9人が集まってのゲームとなった。

 ところがそこへもってきて試合前にアクシデントが。先発予定だった矢野が、キャッチャー道具を大事に持ちすぎて?自分の荷物を電車に置き忘れ、試合開始直前の到着に。ハーツは急きょ先発を小西に変更してゲームをスタートさせた。

 ハーツは1回表、一死から矢野がぎりぎり到着の割には慌てることもなく、三遊間を突破するヒット〔左〕。小西の当たりで二進すると、2つのワンバウンド投球の間にしっかりと進んで生還し、先制に成功した。さらに二死二塁とチャンスが続き、横井〔中〕が中前にクリーンヒット。二走の筒井はホームを突いたが〔右〕、相手の素早い中継プレーに本塁で憤死、追加点を挙げることはできなかった。

 先手を取っての守りとなったが、やはり相手の強打線がすぐにキバをむく。ハーツ先発の小西〔中〕は、急きょ先発となった影響もあったのか、立ち上がりは制球が定まらず、連続四球に暴投もからみ無死二、三塁。ここで強烈に三遊間を破られすぐに同点に。相手チームの打球の速さを見たハーツはその後も前進守備でなくファーストでアウトを取りにいくポジショニングを選択、暴投と内野ゴロの間に2点を許した。ただ、小西は2回には死球に失策が絡んだあとの内野ゴロ間の失点のみ、3回は四球を許したものの無失点と、だんだんと調子を上げ、ゲームをつくった。

 逆転を許したハーツだが、中盤も持ちこたえて好ゲームを展開する。3回表、期待の上位打線の攻撃では、左打席に入った矢野〔左〕がきれいな中前打を飛ばして二盗とチャンスメーク。続く小西はいい当たりをレフトに飛ばしたが〔右〕、相手の好プレーに阻まれ無得点。

 4回からは住吉〔左〕がマウンドに上がり、いきなり連続ヒットを浴びて無死一、二塁のピンチを招いたものの、続く打者の三塁線のゴロをサードの横井〔中〕が捕ってベースを踏み、素早くセカンドベースカバーに入った渡部〔右〕に送球、ゲッツーを完成させるなど、失点を防いだ。

 このピンチを切り抜けたハーツは、そのいいリズムを次の攻撃につなげる。二死一塁から住吉が二盗してチャンスを作ると、矢野が今度は右打席で左前に適時打〔左〕、2点差に迫った。そのあと暴投で二進し、なお二死二塁。ここで小西がピッチャー後ろにポトリと落ちる内野安打〔中〕。相手守備陣がセカンドベースを空けたのを見逃さず、すかさず二塁へ。そして相手の注意がそちらに向いた瞬間、矢野がホームへ突入! うまいスライディングで、手でベースを掃いたが〔右〕、審判の判定はアウト。惜しくも得点とはならなかった。それでも、試合前の筒井監督の言葉をその通りに具現化した2人の積極走塁は見事。アウト、セーフが逆になってもおかしくないタイミングだっただけに、ナイストライだった。

 その裏に2点で突き放され、結果的には2対6の点差となったが、この日のゲームは、投手陣、守備陣が頑張り、ヒットが限られた中でも(この日はチーム5安打)機動力をしっかり使っていけば、実力が一枚上の相手にも終盤までゲームを崩すことなく戦えるという好例で、チームにとって自信としていいゲームだったと言えよう。

 さらなる課題としては、試合後に筒井監督も指摘していたが、イニングの先頭打者への対応というところになるだろうか。この日はイニングの先頭打者をすべて出塁させてしまったことが、やはり失点につながった。
 もちろん、意識をすることが逆の効果を生む可能性もないとは言えず、難しい面もあるが、各投手がイニングの入りに対して自分なりのいい形をつかむことができ、先頭打者の出塁を減らすことができれば、強敵相手にもさらなる接戦を展開できる可能性が生まれるはず。もう一歩上を目指しつつ、この日の手ごたえを今季のGリーグにうまく生かしていきたいところだ。

文責【5】

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