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週刊ハーツ

2021.07.24

07月24日 中野マシンガンズ戦 3-15

2021年7月24日(土)13:00~15:00
城北中央公園A面(ビジター)
Gリーグ第6戦
【中野マシンガンズ vs 南海ハーツ】(2回戦)

H 102  0 |1   3
M 201 12|x  15

投:矢野〔負〕-小西-矢野
捕:住吉

本塁打:なし
三塁打:なし
二塁打:小西(ハ)、葛西(マ)

 1 (投)矢野【32】
 2 (三)高松【49】
 3 (二)小西【29】
 4 (一)筒井【18】
 5 (捕)住吉【51】
 6 (遊)横井【 6 】
 7 (右) 森  【 0 】
 8 (中)西塚【92】
 9 (指)藤本【 5 】
10(左)渡辺※
※は体験参加

☆Gリーグ表彰☆
最優秀=後藤選手(中野マシンガンズ)
 優秀=石井選手(中野マシンガンズ)
 優秀=高松選手(南海ハーツ)

★ハーツ表彰★
殊勲賞=なし
敢闘賞=小西(3回の同点二塁打含む2安打)
技能賞=森(レフト線への鮮やかなヒット)
技能賞=住吉(意地の右中間適時打など、全打席出塁)
守備賞=森(ライトへの大飛球を安定の守備でキャッチ)
守備賞=住吉(ワンバウンドを懸命に止めながらのフルマスク)
山山賞=なし

試合動画

 ハーツのGリーグ第6戦は、残っている自力優勝の可能性に向け、負けられない一戦。マシンガンズ左打線の強打と足攻めに備え、ライト森、セカンド小西、キャッチャー住吉の守備陣を組むなど、ハーツはこの一戦に懸けた布陣で気合十分に臨んだ。

 試合は、4回表までは1点を争うクロスゲームとなった。1回表、ハーツは先頭・矢野〔左〕の死球と盗塁で無死二塁のチャンスを作ると、高松〔中〕が左前打して幸先よく先制。ただ、その後、敵失と横井〔右〕の中前打が続いての満塁では後続が倒れて1点止まり。

 ハーツの先発は、このところの好投ですっかりエース格となった矢野〔左〕。しかしこの日はこれまでとは少し違って制球に苦しんだ。初回、先頭から連続四球を与えると後藤選手〔右〕に同点適時打を浴び、その後も2四球があって押し出しで勝ち越しを許す。

 しかしハーツも3回表に上位打線で反撃。敵失と盗塁で無死二塁とすると、小西〔左〕がレフトオーバーに会心の同点二塁打。なお三盗での無死三塁から四番・筒井〔中〕が中前に落として逆転に成功した。しかしその裏、マシンガンズも菊地選手〔右〕の右中間への適時打でまた同点。

 ただその熱戦も、4回裏に一方的に。球数の多さと暑さが関係したのかどうか、前半よくピンチをしのいでいた矢野の球威がこのあたりから落ちてしまう。先頭打者の四球をきっかけに、石井選手〔左〕の左前打などで二、三塁とされると暴投で勝ち越しを許し、続く葛西選手〔中〕に右中間二塁打を浴びて降板。代わった小西〔右〕も止められず、暴投で追加点を許すと、その後はチーム全体が集中力が切れたようになってしまい、守備陣が焦りもあってエラーを連発、あっという間に12失点。

 ハーツは最後の攻撃で、小西〔左〕の左前打から住吉〔中〕の意地の右中間適時打で1点、さらに森〔右〕にも左翼線へのヒットが出たが、すでに時間がなく、あとの祭りに。

 これ以上ない気合でゲームに臨んだハーツだが、いったん気持ちが切れると立て直すことができず、結果的には入れ込みが悪いほうに出てしまう格好となった。12失点した守りでは、タイムを取ったり、ピッチャーへの声掛けなど、もうちょっと流れを止める努力はできたはず。野球は相手のあることだけに、思い通り運ばないケースは当然ある。特に劣勢に立ったときのメンタルは、今後への課題と言えよう。
 振り返れば、接戦を展開していた間にも、入れ込みがマイナスに作用したかもしれない状況はあった(結果論と言えば結果論だが)。力みが原因がどうかは分からないが、チャンスでこすったような凡フライを打ち上げる打者が多数。決定的なリードを奪うチャンスを逃し続けた。

 また、走塁でも残念なプレーが。4回に先頭打者でようやく今季初安打を放った藤本〔中〕が盗塁と暴投で三進し、二死三塁とした。ここで高松が四球のとき、捕手がはじいたのを見てホーム突入を狙ったが、スライディングすらできないタイミングでタッチアウトに。第2リードが取れていない上に、自分の走力とはじいた距離の計算が雑、さらに言えば打順も一番いいところだっただけに、2つも3つもミスが重なった走塁で、キャッチャーの後ろが広い球場に気持ちだけが先走ってしまった形。この走塁で勝ち越しのチャンスを逃し、流れを相手に渡すきっかけを作ってしまったのは悔やまれる。

 これで自力優勝が消え、他力による優勝の可能性もかなり薄くなった。残念至極な状況となってしまったが、ここで気持ちを切ってしまっては、この日のゲームと同じことになる。タフなメンタルを持って、残りのGリーグでは目の前のゲームをしっかり戦い、せめて「人事を尽くして天命を待つ」という形は作っていきたいところだ。

 幸いここに来て、この日も炎天下、フルに守備をこなしたチーム初の女性選手の西塚〔中〕や、この日は応援に駆けつけてくれ、その後、入団意思を表明してくれた青木など、新入団選手も何人も現れ、チームにフレッシュな風が吹きつつある。残りのGリーグ戦をしっかりと戦いつつ、それ以外のゲームでは、今後に向けて新しいチームの戦力構成を模索していく局面に来ているのかもしれない。

【文責・背番号5】

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