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週刊ハーツ

2019.09.07

09月07日 恵比寿アタック戦 8-14

2019年9月7日 13:00~15:00
下高井戸運動場B面(ビジター)
フリーマッチ
【恵比寿アタック vs 南海ハーツ】

H 205 01   8
A 406 22  14

投:兵藤-松尾〔負〕-小西
捕:筒井-荒牧

本塁打:なし
三塁打:小西
二塁打:小西

 1 (左)松尾【17】
 2 (中)久原【24】
 3 (遊)荒牧※
 4 (捕)筒井【18】
 5 (一)横井【 6 】
 6 (右)小西【29】
 7 (三)清水※
 8 (二)藤本【 5 】
 9 (指)永山【36】
10(指)宮本【19】
11(投)兵藤【23】
※は助っ人

★ハーツ表彰★
殊勲賞=なし
敢闘賞=小西(猛打賞で4打点、本盗も。ユニフォームデビュー戦を見事に飾る)
技能賞=筒井(初回二死からの先制タイムリーは流石4番の働き)
技能賞=横井(試合の大勢が決した後のヒットは今や代名詞!? とはいえ2打点)
守備賞=久原(外野を抜けそうな当たりを滑りながら抑え、大量失点を阻止)
山山賞=なし

動画はコチラ

 馴染みのある下高井戸運動場。しかし今回はいつものホームではなく、恵比寿アタックさん主催。南海ハーツは三塁側に陣取った。長年対戦している強豪相手に、勝ちをものにすることはできなかったハーツだが、新ユニフォームを披露した背番号29の若サムライの躍動が印象に残る試合となった。

 1回表、ハーツは二死二塁から、Mr.フルスイングの4番筒井が会心のレフト前適時打〔左〕で1点先制。横井の死球で一二塁とすると、6番小西〔中〕がセンターへの鋭いタイムリー二塁打。フルカウントで筒井、横井ともにスタートを切っていたため、3点目も狙えたが、ホーム寸前で横井がタッチアウト〔右〕。あと少し脚が長かったら……という悔やまれる走塁で、2点止まり。

 ハーツの先発は、ここ最近好投が続いている兵藤〔左〕。先頭打者をピッチャーフライに打ち取り、この日も期待が膨らんだが、相手は百戦錬磨の恵比寿アタック打線。2番打者の右中間二塁打を起点に、まず1点を返し、ランナーが溜まったところで、6番打者がレフトへ低い弾道のライナー〔右〕。打球はレフトフェンスまで届き、ランニング3ランホームランに。アタックが4-2と逆転に成功する。
 そして次打者の打球はショートへの深いゴロ。この日は、永山の友人の息子さんである荒牧選手(大学3年生。高校球児時代にはチームが県予選決勝に進んだ)が助っ人参加でスタメン遊撃手。見事に打球に追いつき、素早く一塁へ送球。低い軌道のツーバンで一塁手の取りやすさも考えた頭脳プレーだったが、横井がバウンドを合わすことができずにランナーを生かしてしまう。ここはファインプレーをアシストするキャッチングを見せてほしかった。

 2回表のハーツは、8番藤本〔中〕がセンターへ技ありのヒットで出塁するが、後が続かず無得点。その裏、兵藤も立ち直り、ランナーこそ出すものの、しっかり無失点で切り抜け、試合の動きが止まったかに見えた。

 しかし3回表、再びゲームは動き出す。この回先頭は1番松尾〔左〕。実に5カ月ぶりのハーツ野球登場だが、チーム一の運動神経の持ち主。ブランクを全く感じさせないシャープな振りで、綺麗なセンター前。無死一二塁となったところで、先ほど紹介の3番荒牧選手がライトへしぶとくヒット〔中〕、満塁とする。一死となり、5番横井の打球は強いゴロだったものの前進守備のショートがキャッチ。本来ならホーム封殺だが、ここで三塁ランナー松尾の野性味あふれる走塁が飛び出す。タイミングはぎりぎりだったが、勇猛果敢なスライディングで、野選を誘いホームイン〔右〕。これで3-4の1点差に。

 ここで打席に入るのは、背番号29をお披露目した小西。懐の広いフォームからバット一閃、文句なしのジャストミートで、打球はレフトへ〔左〕。満塁の走者一掃となる値千金の三塁打で、6-4と逆転! この時点で4打点。ノリにノッている小西ワールドはこれだけでは終わらない。藤本の打席時に、捕手から投手への返球の隙を見逃さず、ホームスチール成功〔右〕。大技、小技を織り交ぜ、一人で大量点を演出した。

 大きくハーツに傾いた流れだったが、底力のあるアタックはすぐに反撃を開始する。
 3回から登板した松尾〔中〕に対し、ランナーを溜めたところでタイムリーが出るなど、隙のない打線のつながりで、6点を挙げ、10-7と再逆転。4回にも2点を追加したアタックが試合の主導権を握る。

 最後の攻撃となった5回表、先頭の2番久原〔左〕がレフト前安打。会社の同僚で同い年、小西を南海ハーツに誘った本人だけに、29番の活躍に刺激を受けたことは間違いない。「俺が出塁するから、返してくれよ」そんな心の声が聞こえてきそうな打席だった。その通りに小西が返す展開になれば理想的だったが、その一歩手前、5番横井〔中〕にも意地があったようだ。盗塁で二塁まで進んでいた久原をセンター前ヒットで生還させ、8-12に。“試合が決まってからの男”というネーミングを払拭できるかは、今後に期待しよう。そして最後も小西。三遊間への深い当たりで、俊足を活かし、内野安打で猛打賞達成〔右〕。本塁打を除く、準サイクルヒットという大活躍だった。

 5回裏、最終回のマウンドに登ったのも小西。投手デビュー時は、速球が目立ち、コントロールには課題を残していたものの、それ以降は腕の高さを微調整するなどコントロール重視の投球がきちんと意識され、守っている野手陣の信頼も得てきている。この日も2点は失ったものの、次回に期待が持てる内容だった。

 試合は14-8で恵比寿アタックが南海ハーツに勝利。最終的な点差は離れたが、ハーツが先制、再逆転するなど、ワンサイドという展開ではなかった。強豪相手に、いい試合ができたのではないかと思う。
 久原、小西の二十代選手がはつらつとしたプレーで魅せ、久しぶりに参加の松尾も確かな存在感を見せる。現在の主軸を担う3番高松(この日は怪我のため監督采配に専念)は3割後半、4番筒井は秋に入っても4割キープと抜群の安定感である。内野の堅守だけでなく、投手としての能力も開花し始めている兵藤。外野のポジショニングの良さと(先日のピッチングも)、バットコントロール健在の宮本。しぶとく広角にヒットを放つ藤本。本人は“守備の人”と言うが長打力に年々磨きがかかっている永山。この日の参加メンバーだけでも多彩なメンバーが揃うハーツ。
 次週の今季Gリーグ最終戦・新宿ブンブンとの対戦では、さらに多くの選手がグラウンドに集まってくれることを願いたい。

【文責・背番号6】

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