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週刊ハーツ

2019.05.11

05月11日 TEAMシゲル戦 9-8

2019年5月11日 15:00~17:00
世田谷公園野球場A面(ホーム)
Gリーグ 第3戦
【南海ハーツ vs TEAMシゲル】(1試合目)

S 042 11  8
H 203 40  9

投:松尾-今泉〔勝〕-(住吉)
捕:綿貫-横井

本塁打:なし
三塁打:なし
二塁打:高松2、柴川、桑原

 1 (遊)住吉【51】
 2 (指)岩本【 1 】
 3 (二)今泉【63】
 4 (指)横井【 6 】
 5 (投)松尾【17】
 6 (指)高松【49】
 7 (指)永山【36】
 8 (中)久原【24】
 9 (捕)綿貫【14】
10(一)筒井【18】
11(指)兵藤【23】
12(左) 森  【 0 】
13(三)柴川【 4 】
14(右)桑原【99】

☆Gリーグ表彰☆
最優秀=高松選手(南海ハーツ)
 優秀=永山選手(南海ハーツ)
 優秀=山口選手(TEAMシゲル)

★ハーツ表彰★
殊勲賞=高松(4回、値千金の走者一掃逆転タイムリー二塁打!)
敢闘賞=今泉(好リリーフで、ハーツ入団後初勝利)
敢闘賞=柴川(3回、気迫のレフト越えタイムリー二塁打)
敢闘賞=桑原(ハーツ入団後、初安打。ライト守備でも果敢なダイブ)
技能賞=永山(新打法で、自身初の4戦連続タイムリー)
技能賞=岩本(内野安打2本に、三塁ランナーでの好走塁。足で稼ぐ)
守備賞=松尾(低い投手ライナーを、さすがの反応で好捕)
山山賞=横井(理由は本文内)

動画はコチラ

 Gリーグ第3戦は、昨年の覇者TEAMシゲルさんとの試合。
 南海ハーツの先発は松尾〔左〕。初回一死二三塁からギアを上げ、4番、5番を連続三振。上々の立ち上がりを見せる。
 先制したのはハーツ。1回裏に、エラー出塁の住吉、ショート内野安打の岩本〔中〕が、3番、4番の内野ゴロの間にホームイン。特に岩本は絶妙のタイミングでホームに向かい、足で貴重な2点目を追加した〔右〕。

 シゲル打線は2回表に機能する。8番松平監督の特大左中間二塁打〔左〕で1点を返すと、2番瀧谷選手のレフト越え二塁打〔中〕で3-2と逆転。つづく3番山口選手もヒット〔右〕で畳みかけ、4-2とすると、3回表にも2本のタイムリーで6-2とリードを広げる。

 反撃したいハーツは、まず3回裏に10番筒井のヒットをきっかけにして、13番柴川〔左1〕が完璧な当たりのレフト越え二塁打で1点を返すと、14番桑原〔右1〕も連続タイムリー二塁打。桑原はこの一打が南海ハーツ入団後初ヒットとなり、応援に駆けつけてくれたお姉さん(とご友人)の力も大きかったか、つづく1番住吉〔左2〕の3連続タイムリーでは、セカンドから果敢な走塁を見せ、ホームに土埃が舞い上がるほどのスライディング〔右2〕で5-6と1点差に迫る。


 しかしシゲルは簡単には主導権を渡さない。4回から登板した今泉〔左〕に対し、4番瀧澤選手の中前適時打〔中〕で1点を追加する。この時、センター久原-ピッチャー今泉と中継されたボールを横井が捕球できず〔右〕、ランナーを生還させてしまった。しっかりキャッチすればアウトを取れたかもしれない場面であり、一瞬にして、嫌な流れに傾きかける。

 そんなハーツの窮地を救ったのが、千両役者・高松監督だった。5-7で迎えた4回裏、3連続四球で無死満塁となる。ここで6番高松がゆっくりと打席に入る。そして3球目をバット一閃〔左〕。ジャイアンツの坂本ばりに、内角を巧みに捌いた打球は、レフトのグラブの先を越える走者一掃の逆転タイムリー二塁打!
 起死回生の一打で8-7とゲームをひっくり返したハーツは、7番永山も渋い仕事をする。こちらも肘を畳みレフト線に技ありでボールを運び〔中〕、三塁ランナー高松を迎え入れる。互いの信頼ある同級生コンビで、一気に試合の流れをハーツ側に引き寄せた。なお永山は4戦連続のタイムリーで、今や恐怖の7番バッターになりつつある。外野守備に自信を持つ永山だが、現在のハーツ打線の中では貴重なポイントゲッターとしての存在感を増している。
 そしてこの後、9番綿貫がいつもの流し打ちではなく、きれいなミートでレフト前へ〔右〕。長年ハーツを引っ張ってきた主力組が、硬軟自在なバッティング技術を見せた厚みのある攻撃だった。

 5回の今泉は、シゲル打線の反撃を1点で凌ぎ、南海ハーツがTEAMシゲルに9-8で勝利した。今泉は昨年ハーツに入団後、投手として初勝利! これまで好投を見せながら勝ち運に恵まれなかっただけに、チームのメンバーには「今泉に初白星を」の気持ちがあり、それを現実のかたちにできたことは今後のハーツ野球にとっても大きい。

 3回には若手組の連打で、4回にはベテラン勢のヒットで、どちらも大量点につなげたハーツ打線。今とてもバランスが良いように思う。3回の柴川は、前の打者・森が右目への自打球で負傷したことで、「何としても打つ」と気合が入ったそうだ。

 この日は計14人がスタメンに顔を並べ、ベンチ内も賑やか。必然的に選手間の会話も増え、各プレーに対する声もよく出ている。試合終盤、ベンチから一番多くの声を受けたのは横井。しかしそれは残念ながら称賛の声ではなかった。
 捕手として4回の捕球ミスにつづき、6回(Gリーグの記録としてはカウントされず)にも2度目の中継プレーで、ショート松尾からの送球を弾いてしまい、ランナーを返す結果に。短いイニングで同じミスを繰り返してはいけない。5回裏、最後の打者となったのも横井。しかもランナーを2人置いての見逃し三振(←合わせ技で山山賞確定)。ここは根性で、5番松尾以下につなぐ打撃をしなければならなかった。
 高松監督が開幕から期待料込みで4番を任せている人間(まだ全然実績の4番ではありません)が、攻守に精彩を欠いては何とも情けない。次戦以降で、パフォーマンスを向上していけるかが鍵となる。

 辛勝でGリーグ開幕3連勝を手にした南海ハーツ。フリーマッチで苦杯をなめることも多い各チームに対し、公式戦で勝てているのは、ハーツ伝統の「大事な試合での集中力」を維持しつつ、個々の選手が自分の役割を理解し、しっかりこなしているからだろう。好スタートを、シーズン中盤、後半にまで生かしていきたい。

【文責・背番号6】

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