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週刊ハーツ

2018.05.12

05月12日 あしたば戦 2-8

2018年05月12日 15:00~17:00
世田谷公園野球場B面(ホーム)
フリーマッチ
【南海ハーツ vs あしたば】

H 200 000  0 (0x) 2
A 106 010 (3)       8

投:横井〔負〕→柴川→松尾
捕:綿貫

本塁打:なし
三塁打:なし
二塁打:なし

 1 (三)柴川【 4 】
 2 (捕)綿貫【14】
 3 (中)松尾【17】
 4 (遊)住吉【51】
 5 (一)筒井【18】
 6 (二)今泉【63】
 7 (指)山口【31】
 8 (左)久原【24】
 9 (投)横井【 6 】
10(右)永山【36】
11(指)高松【49】
12(指)太田【16】

★ハーツ三賞★
敢闘賞=柴川(キレのある球で2イニングを好投)
守備賞=高松(ライトで好捕。前後左右へ動きよく三塁ゴロもきびきび処理)
山平賞=山口(最終回に強烈なレフト前で存在感示す)
山平賞=横井(チーム初安打となるレフトへのヒット)

 とても天気が良く、コンディションは申し分ない世田谷公園野球場。
 しかし試合は初回から荒れ模様となった。あしたばの先発は“二子玉のダルビッシュ”こと安藤投手〔左下〕。ローテーションの中心を担う好投手だが、立ち上がりは制球に苦しみ、先頭の柴川と綿貫を連続で歩かす。ここで打席に入ったのは3番松尾〔中下〕。待望の今シーズン初登場である。打球は内野ゴロとなったが、あしたば守備陣がセカンドでフォースアウトを取れず無死満塁に。住吉倒れ一死となるも、5番筒井がしっかり見て、押し出しで1点先制。6番今泉のセカンドゴロの間にもう1点追加し、南海ハーツは2-0とする。
 一方、ハーツの先発・横井は、あしたばとの友情対決を夢見て志願登板。しかし明らかに気負いすぎでストライクが入らず、先頭の吉岡選手、2番の東岡選手を連続で歩かせてしまう。ここまでは1回表と同じ展開。あっぷあっぷの横井だったが、3番長堂選手の打球はほぼ真上への小フライ。1つのアウトを取るのに必死の横井はダッシュで落下点へ向かう。ここで審判から「インフィールドフライ・イフ・フェア」のコールがかかる。横井がぎりぎり追いついた地点〔右下〕はフェアであり、インフィールドフライが成立。しかしこの瞬間、まさかの落球という事態に…。ランナーも守備陣も混乱する状況となったが、それぞれ進塁し一死二三塁。まさに浮き足立ちの独り相撲となった横井はこの後1点を失う。

 2回表のハーツは9番横井がチーム初となるレフトへのライナーヒット〔左下〕。前週の2本に通じる打球で、ようやく遅めの春が訪れた感じだ。しかし、あしたばをよく知る横井は、長堂捕手の強肩を恐れ、続く永山の打席の初球でスタートを切れない。もう1球待って、ようやく3球目に盗塁を試みるが、このタイミングに意表を突かれたのは打者・永山だった。アシストしようと咄嗟にバントの構えをするも、バットにボールが当たってしまい〔中下〕、ファールで横井は再び一塁に戻る。二死となり、打席には高松が入る。今度は同じ失敗をしまいと、横井は初球に走るが、“マッスル長堂”の矢のような送球〔右下〕で完全なる盗塁死。ちぐはぐ攻撃の主役になってしまった背番号6だった。

 2回裏は三者凡退で、少し調子を取り戻したかのように見えた横井だったが、3回裏にあしたば打線につかまってしまう。またしても四球でランナーを溜めると、まず1番吉岡選手のライトへの犠牲フライ〔左下〕で同点。満塁となり、3番長堂選手はバット一閃〔中下〕。放たれた打球は高々と舞い上がり、広い世田谷公園のレフトフェンスを越え、テニスコートに飛び込むグランドスラムとなった。さらに5番安藤選手の犠牲フライ〔右下〕で1点を加えたあしたばは、7-2と一気に逆転。

 その後、ハーツ打線はエンジンのかかった安藤投手の前に、四球でランナーこそ出すものの、ホームは遥かに遠い。
 救いだったのは4回から2番手で登板した柴川〔左下〕である。直球、変化球ともに良く、2イニングを被安打1の1失点。5回裏には仲の良い長堂選手との20代対決〔中下〕があり、見事に三振を奪うなど、充実したマウンドだった。
 そして6回からは松尾投手が初登板〔右下〕。何より凄いのが、半年以上ボールを握っていなかったにもかかわらず、投球フォームは以前と変わらず、ストライクもしっかり取る。反応抜群の投手守備も含め、堂々たる復帰戦だった。

 6回までわずか1安打だったハーツ打線がようやく眠りから覚めたのは7回表。一死から4番住吉が巧みなバットコントロールで左前打〔左下〕。しかし得点ならず、試合はあしたばが8-2で南海ハーツを下した。
 後半のテンポが良く、時間が余ったため、ゲームセット〔中下〕の挨拶後に8回表まで試合は続けられた。ここで意地を見せたのが7番山口だ。ファールで粘り、最後はサードの右横を抜ける強烈な当たりでレフト前〔右下〕。計3安打しか出なかったハーツだが、「6月のGリーグでは負けないぞ!」という声が聞こえてきそうな快音が陽の傾いた世田谷公園に響いた。

【文責・背番号6】

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